JP2005262691A - 合板の製造方法及び合板 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来、未利用又はパルプ原料にされていた針葉樹木の木の根元の根曲がり部分を原料として用いる合板の製造方法及び合板を提供する。
【解決手段】根曲がり部分を有する木の根元部分1から約2m部分Wiを約1m長の木材2、2に2分割する工程と、約1m長の木材2を所定の厚さを有する板材にかつらむきする工程と、かつらむきすることにより得た板材3Mを、縦長さ約1m、横長さ約2mの板体3にする工程と、縦長さ約1m、横長さ約2mの板体を表面板3とし、表面板3の裏面に、少なくとも、1枚の板体を貼り合わせた。
【選択図】図1
【解決手段】根曲がり部分を有する木の根元部分1から約2m部分Wiを約1m長の木材2、2に2分割する工程と、約1m長の木材2を所定の厚さを有する板材にかつらむきする工程と、かつらむきすることにより得た板材3Mを、縦長さ約1m、横長さ約2mの板体3にする工程と、縦長さ約1m、横長さ約2mの板体を表面板3とし、表面板3の裏面に、少なくとも、1枚の板体を貼り合わせた。
【選択図】図1
Description
本発明は、合板の製造方法及び合板に関し、特に、従来、未利用又はパルプ原料にされていた針葉樹木の木の根元の根曲がり部分を原料として用いる合板の製造方法及び合板に関する。
合板は、床材、壁材、外装材その他の建築用材や、各種の工作材として幅広く用いられている。
このような合板は、図4及び図5に示すような方法により製造されている。
まず、図4(a)及び図4(b)に示すように、針葉樹木Tの根曲がりしている部分の上を切断し、材木Wcを切り出した後、枝払いをし、その後、枝払いした材木Wcからまっすぐな又は概ねまっすぐな長さ約2mの木材101を用意する。
次に、図5(a)及び図5(b)に示すように、まっすぐな又は概ねまっすぐな長さ約2mの木材101を、例えば、ロータリーレース(図示せず。)等により、所定の厚さを有する板材102にかつらむきする。
次に、板材102を横長さ約1mに裁断し、横長さ約1m、縦長さ約2mの板体103を作製する(図5(c)を参照。)。
この板体103は、長さ約2mの方向に順方向に木目を有している。
次に、この板体103の裏面に、板体103の木目方向と直交する方向に木目を有する板体104を貼り合わせ、板体104の裏面に底板105を貼り合わせて、3枚の板103、104、105を積層接着した合板106を製造する。
特開昭55−123402号公報
ところで、傾斜面に生えている針葉樹木は、根元から約2mの根元部分が曲がっていることがある。
このような根曲がり部分を有する針葉樹木の場合、根元から約2mの根曲がり部分より上の約2mの部分を合板用の原料にし、根元から約2mの根曲がり部分については、例えば、ロータリーレース(図示せず。)等によりかつらむきにするのが困難であるため、従来は、そのような根元から約2mの根曲がり部分については、廃棄(野積みや焼却処分)するか、粉砕してパルプ原料にしている。
しかしながら、パルプ原料は、輸入されているため、国内市場においては、だぶついており、野積みには自然発火の問題があり、焼却処分するのは二酸化炭素(CO2)を発生させることになり、地球の温暖化を防ぐという見地からは、好ましくない、といったような問題がある。
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであって、廃棄(野積みや焼却処分)するか、粉砕してパルプ原料にされ、有効利用されていない、根元から約2mの根曲がり部分を利用した合板の製造方法及びそのような方法によって得られる合板を提供することを目的としている。
本発明者は、立木の根曲がりしている木の根元部分の根元から約2m部分の、従来は、未利用又はあまり有効には利用されていない部分を約1/2に切断すれば、容易に板材にかつらむきできること、且つ、木の根元部分の根元から約2m部分は、ふしが少なく、容易に板材にかつらむきできさえすれば、優れた美観を有する、商品価値の高い表面板(化粧板)を得ることができることを知見し、鋭意努力した結果、未利用資源の有効利用の可能な、本発明を完成するに至った。
請求項1に記載の合板の製造方法は、根曲がり部分を有する木の根元部分から約2m部分を約1m長の木材に2分割する工程と、約1m長の木材を所定の厚さを有する板材にかつらむきする工程と、かつらむきすることにより得た板材を、縦長さ約1m、横長さ約2mの板体にする工程と、縦長さ約1m、横長さ約2mの板体を表面板とし、前記表面板の裏面に、少なくとも、1枚の板体を貼り合わせた。
請求項2に記載の合板の製造方法は、請求項1に記載の合板の製造方法の、表面板として、根曲がり部分を有する木の根元部分から約2m部分を約1m長に2分割して得た木材をかつらむきして得た板材の、前記木材の表面側に近い部分の板材を用いている。
木の根元から約2mの部分の木材は、表面側部分にふしが少なく、且つ、根元から上方に向かって先細った形状を有しているので、これをかつらむきにした場合、ふしがなく木目の美しい板材を得ることができる。
請求項3に記載の合板は、縦長さ約1m、横長さ約2mの板体を表面板とし、前記表面板の裏面に、少なくとも、1枚の板体を貼り合わせた、合板であって、表面板が、横長方向に対し縦方向に木目を有する。
請求項4に記載の合板は、請求項3に記載の合板の、表面板が、根曲がり部分を有する木の根元部分から約2m部分を約1m長に2分割して得た木材をかつらむきして得た板材の、前記木材の表面側に近い部分の板材である。
木の根元から約2mの部分の木材は、表面側部分にふしが少なく、且つ、根元から上方に向かって先細った形状を有しているので、これをかつらむきにした場合、ふしがなく木目の美しい板材を得ることができる。
請求項1に記載の合板の製造方法では、従来、廃棄(野積みや焼却処分)するか、粉砕してパルプ原料にされ、有効利用されていない、根元から約2mの根曲がり部分を合板の原料として用いているので、根元から約2mの根曲がり部分を有効利用することができる。
また、この合板の製造方法では、根元から約2mの根曲がり部分を約二分の一長の約1mの木材にしてからかつらむきするようにしているので、例えば、ロータリーレース(図示せず。)等によりかつらむきにすることができる。
請求項2に記載の合板の製造方法では、表面板として、ふしがなく木目の美しい板材を用いている。したがって、この合板の製造方法に従って製造される合板は、優れた美感を有しているので、商品価値が高い。
請求項3に記載の合板は、約1mの木材にしてからかつらむきするようにしているので、縦長さ約1m、横長さ約2mの板体を表面板とし、表面板の裏面に、少なくとも、1枚の板体を貼り合わせた、合板を製造した場合、表面板が、横長方向(約2m長の長さ方向)に対し縦方向に木目を有したものになる。
しかしながら、この合板を、横長方向(約2m長の長さ方向)を、縦長方向(約1m長の長さ方向)よりも短い長さに裁断すれば、長さの長い方向(約1m長の長さ方向)に順目の木目を有する合板とすることができる。
請求項4に記載の合板は、表面板として、ふしがなく木目の美しい板材を用いているので、優れた美感を有しており、商品価値が高い。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る合板の製造方法の一例を、更に詳しく、説明する。
図1〜図3は、本発明に係る合板の製造方法の一例を模式的に説明する工程図である。
本発明に係る合板の製造方法では、まず、従来、廃棄(野積みや焼却処分)するか、粉砕してパルプ原料にされ、有効利用されていない、立木Tの根元から約2mの根曲がり部分Wiを採材する(図1(a)を参照)。
次に、図1(b)に示すように、立木Tの根元から2mの根曲がり部分Wiを約二分の一の長さに裁断し、約1m長の木材2、2を製造する。
次に、図2(a)に示すように、約1m長の木材2を、例えば、ロータリーレース(図示せず。)等を用い、所定の厚さの有する板材3Mにかつらむきする。
または、化粧板(表面板)に年輪を、輪体模様として表す際には、図2(b)に示すように、約1m長の木材2を、例えば、カンナCを用い、板材(図示せず。)に切り出す。
次に、図3(a)及び図3(b)に示すように、必要により、図2(a)や図2(b)に示す方法で得た板材3Mを、縦長さ約1m、横長さ約2mに切断し、これに板体4及び板体5を積層・接着し、合板6にする。
尚、図3(b)に示す合板6では、3枚の板体が、貼り合わす例を示しているが、本発明では、合板6は、化粧板(表面板)3の裏面に、少なくとも、1枚の板体が貼り合わせていればよい。
ところで、一般に、2m幅の合板を作成する場合、従来は、図4及び図5に示すように、木材を2mの長さに切断し、これをかつらむきしていき、その後、例えば、1m毎に切断したものを化粧板(表面板)にし、板体104及び板体105を積層・接着し、合板106にしている。このような従来方法で製造される合板106では、化粧板(表面板)103は、年輪(木目)が、横幅方向に並んだ状態で現れる。
一方、本発明では、木材として、立木Tの根元から2mの根曲がり部分1を約二分の一の長さに裁断し、約1m長のものをかつらむきしていき、その後、例えば、2m毎に切断したものを化粧板(表面板)3を用い、横幅が2mで、縦長が1mの合板6を製造するようにしている。このような方法で製造される合板6では、化粧板(表面板)には年輪(木目)が、縦幅方向に並んだ状態で現れる。
このようにして製造された合板6を、2:1の寸法比の合板を作製する場合には、例えば、化粧板(表目板)には年輪(木目)が、縦幅方向に並んでいる、横幅が2mで、縦長が1mの合板を、図3(c)及び図3(d)に示すように、横幅方向を、50cm幅で切断すると、化粧板(表面板)に、年輪(木目)が、横幅方向に並んだ状態で現れた、2:1の寸法比の合板6a・・・を作製できる。
ところで、立木Tの根元から約2mの部分の木材Wiは、表面側部分にふしが少なく、且つ、根元から上方に向かって先細った形状を有しているので、これをかつらむきにした場合、ふしがなく木目の美しい板材を得ることができる。
本発明に係る合板の製造方法では、従来、未利用又は殆ど有効利用されていない、根元から約2mの根曲がり部分から、商品価値の高い、高付加価値のある、美観に優れた合板を製造できる。
本発明に係る合板は、美観に優れているので、商品価値が高い。
また、本発明に係る合板は、従来、未利用又は殆ど有効利用されていない、根元から約2mの根曲がり部分を原料としているので、製品の利益率が高い。
Wi 根元から約2mの根曲がり部分
2 約1m長の木材
3 板体(表面板(化粧板))
3M かつらむきにした状態の板材
4,5 板体
6 合板
2 約1m長の木材
3 板体(表面板(化粧板))
3M かつらむきにした状態の板材
4,5 板体
6 合板
Claims (4)
- 根曲がり部分を有する木の根元部分から約2m部分を約1m長の木材に2分割する工程と、
前記約1m長の木材を所定の厚さを有する板材にかつらむきする工程と、
前記かつらむきすることにより得た板材を、縦長さ約1m、横長さ約2mの板体にする工程と、
前記縦長さ約1m、横長さ約2mの板体を表面板とし、前記表面板の裏面に、少なくとも、1枚の板体を貼り合わせた、合板の製造方法。 - 前記表面板として、根曲がり部分を有する木の根元部分から約2m部分を約1m長2分割して得た木材をかつらむきして得た板材の、前記木材の表面側に近い部分の板材を用いている、請求項1に記載の合板の製造方法。
- 縦長さ約1m、横長さ約2mの板体を表面板とし、前記表面板の裏面に、少なくとも、1枚の板体を貼り合わせた、合板であって、
前記表面板が、横長方向に対し縦方向に木目を有する合板。 - 前記表面板は、根曲がり部分を有する木の根元部分から約2m部分を約1m長2分割して得た木材をかつらむきして得た板材の、前記木材の表面側に近い部分の板材である、請求項3に記載の合板。
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JP2004079468A JP2005262691A (ja) | 2004-03-19 | 2004-03-19 | 合板の製造方法及び合板 |
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