JP2005260611A - 送信方法および装置ならびに受信方法および装置 - Google Patents

送信方法および装置ならびに受信方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 バースト信号の先頭部分に配置されたヘッダ情報に情報を挿入する。
【解決手段】 伝送レート制御部44は、インターフェース部32から制御情報のうち伝送レートに関する情報を受け付け、当該情報にもとづいて、符号化部34に符号化率を指示し、変調部36に変調方式を指示する。データ長取得部46は、インターフェース部32から制御情報のうちのデータ長に関する情報を受付け、ヘッダ生成部48に出力する。割当部90は、データチャネルを送信する前に測定したSN比にもとづいて端末装置に簡易番号を付与する。ヘッダ生成部48は、生成したヘッダ情報をQPSK変調する。信号生成部38は、変調部36から入力した信号とヘッダ生成部48から入力したヘッダ情報にもとづいて、バースト信号を生成する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、送信技術および受信技術に関し、特に送信装置から受信装置に伝送される信号に含まれたヘッダ情報を処理する送信方法および装置ならびに受信方法および装置に関する。
基地局装置と複数の端末装置で構成される無線通信システムにおいて、例えば、基地局装置は、所定の期間で規定されたフレームを複数のタイムスロットに分割し、分割した複数のタイムスロットに複数の端末装置をそれぞれ割り当て、複数の端末装置との間で信号をそれぞれ伝送している。このような無線通信システムの基地局装置から端末装置に伝送される信号は、端末装置を識別するための識別符号(以下、「識別番号」という)とデータ信号を含んで構成されている。端末装置は、基地局装置から送信される信号を受信し、受信した信号に含まれた識別番号を抽出し、抽出した識別番号が自らの識別番号であった場合に受信した信号に含まれたデータ信号を処理する(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−75523号公報
一般的に、タイムスロットのようなバースト信号のうちの先頭部分に配置された制御情報はヘッダ情報とよばれ、ヘッダ情報に続くデータはペイロードとよばれている。受信装置が、受信したバースト信号に含まれたヘッダ情報の内容にもとづいてペイロードを処理する場合、処理遅延の観点から、ヘッダ情報は迅速に処理できる方がよい。一方、ペイロードにはそのような制約がないので、例えばヘッダ情報よりも処理の複雑な誤り訂正処理を施して、信頼性をより高めることが可能である。このような場合、前述した識別番号は通信の対象を特定するための重要なデータであるので、信頼性の高いペイロードに含めることが望ましい。
しかしながら、識別番号がペイロードに含まれおり、かつペイロード全体に誤り訂正処理が施されていれば、受信装置は、受信したペイロードをすべて復調および復号してからでなければ識別番号を抽出できない。そのため、フレーム内のすべてのバースト信号に対してそのような処理が必要になり、その結果、受信動作の効率が悪化し、消費電力も高くなってしまう。これは、基地局装置から端末装置に、端末装置への着信を通知する信号がペイロードに含まれている場合も同様である。一般的に、通信対象のデータがない場合に、端末装置は部分的に動作を停止している(以下、「省電力モード」という)が、端末装置への着信を通知する信号がペイロードに含まれていれば当該信号を抽出するために、端末装置は絶えず受信処理を行わなければならず、省電力モードでの動作が困難になる。
一方、以上のようなペイロードに端末装置への着信を通知する信号や識別番号が含まれうような無線通信システムに対応した基地局装置や端末装置が既に稼動してれば、前述した受信動作の効率や消費電力の課題を解決するに当たって、既に稼動している基地局装置や端末装置を考慮する必要がある。すなわち、ペイロードに含まれた端末装置への着信を通知する信号や識別番号を除去してしまえば、例え消費電力の課題を解決できたとしても、これらの基地局装置や端末装置で通信できなくなってしまう。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、バースト信号がヘッダ情報とペイロードによって構成されており、受信動作に必要な情報がバースト信号だけでなくペイロードに含まれている場合であっても、受信動作の効率を向上させる送信方法および装置ならびに受信方法および装置を提供することにある。
本発明のある態様は、送信装置である。この装置は、所定の受信装置に送信すべきデータを入力するデータ入力部と、入力したデータに対応した制御情報を入力する制御情報入力部と、入力したデータに含まれた受信装置の識別番号とは別に受信装置を識別するための簡易番号であって、識別番号より簡易な簡易番号を付与する簡易番号付与部と、入力した制御情報を予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返してヘッダ情報を生成するヘッダ情報生成部と、予め規定された複数の繰り返し回数と制御情報を繰り返した回数との差違に応じて、生成したヘッダ情報に付与した簡易番号を挿入する簡易番号挿入部と、簡易番号を挿入したヘッダ情報と入力したデータにもとづいて、バースト信号を生成するバースト信号生成部と、生成したバースト信号を受信装置に送信する送信部とを備える。
以上の装置により、予め規定された複数の回数だけ制御情報を繰り返して生成するヘッダ情報に、繰り返し回数の一部の回数として簡易番号を挿入し、かつ簡易番号で受信装置を識別できるために、ヘッダ情報のデータサイズを維持しながら、簡易番号を受信装置に送信できる。
複数の受信装置にそれぞれ送信すべきデータは、送信する際の単位時間当たりの伝送レートを可変に設定可能であり、複数の受信装置にそれぞれ送信すべきデータの単位時間当たりの伝送レートに応じて、複数の受信装置を分類すべき複数のグループを予め規定しており、かつ複数のグループのそれぞれで割り当て可能な複数の簡易番号に対応したグループの番号に関する情報を予め記憶する記憶部と、所定の受信装置に送信すべきデータの単位時間当たりの伝送レートにもとづいて、受信装置にグループの番号を割り当てる割当部とをさらに備え、簡易番号付与部は、記憶した情報にもとづいて、割り当てたグループの番号に対応した複数の簡易番号のうちのいずれかを受信装置に付与してもよい。
制御情報入力部に入力した制御情報は、複数のビットによって構成されており、簡易番号付与部で付与した簡易番号は、複数のビットによって構成されており、ヘッダ情報生成部は、制御情報を構成した複数のビットのそれぞれを予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返し、簡易番号挿入部は、制御情報を構成した複数のビットのそれぞれをひとつの単位としたブロックに対して、繰り返し回数が、予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数から、予め規定された複数の繰り返し回数になるまで、制御情報を構成した複数のビットのそれぞれの代わりに、簡易番号を構成した複数のビットを変換したそれぞれの値を分割しつつ挿入し、簡易番号を構成した複数のビットを変換したそれぞれの値は、ブロックのそれぞれの平均値が制御情報を構成した複数のビットのそれぞれの値に近くなるように生成されてもよい。
「ブロック」は、ひとつのビットを所定の回数繰り返す場合に、ひとつのビットから生成される複数のビットの集合をひとつとした単位である。なお、変形例として、ひとつのビットは同一の値でなくてもよく、例えば8回繰り返すことが規定されている場合に、6回だけ繰り返して残りの2回に相当するビットを他のデータで補充しても、本来規定された8回繰り返されべきビットをひとつのブロックとしてもよい。
簡易番号挿入部は、簡易番号を構成した複数のビットのそれぞれから、当該それぞれの値を反転した値と当該それぞれの値を組合せた値に変換してもよい。データ入力部は、複数の受信装置にそれぞれ送信すべきデータを入力し、簡易番号付与部は、入力したデータをそれぞれ送信すべき複数の受信装置に対して、複数の簡易番号をそれぞれ付与し、簡易番号挿入部は、生成したヘッダ情報に付与した複数の簡易番号をそれぞれ挿入し、バースト信号生成部は、複数の簡易番号をそれぞれ挿入したヘッダ情報と入力したデータにもとづいて、ひとつのバースト信号を生成してもよい。
簡易番号挿入部は、生成したヘッダ情報に付与した複数の簡易番号をそれぞれ挿入する際に、挿入されるべき複数の簡易番号を所定の規則性にもとづいて並べてもよい。データ入力部に入力した複数の受信装置にそれぞれ送信すべきデータは、送信する際の単位時間当たりの伝送レートを可変に設定可能であり、バースト信号生成部は、複数の受信装置にそれぞれ送信すべきデータの単位時間当たりの伝送レートが同一である場合に、複数の受信装置にそれぞれ送信すべきデータをひとつのバースト信号に含めてもよい。
本発明の別の態様は、送信方法である。この方法は、所定の受信装置に送信すべきデータと、データに対応した制御情報を入力するとともに、データに含まれた受信装置の識別番号とは別に受信装置を識別するための簡易番号であって、識別番号より簡易な簡易番号を付与し、入力した制御情報を予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返してヘッダ情報を生成しつつ、予め規定された複数の繰り返し回数と制御情報を繰り返した回数との差違に応じて、生成したヘッダ情報に付与した簡易番号を挿入し、簡易番号を挿入したヘッダ情報と入力したデータにもとづいて、バースト信号を生成する。
本発明のさらに別の態様は、受信装置である。この装置は、データと、データに対応した制御情報と、データに含まれた受信装置の識別番号とは別に受信装置を識別するための簡易な簡易番号によって構成されたバースト信号であって、制御情報が予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返され、かつ簡易番号が予め規定された複数の繰り返し回数と制御情報を繰り返した回数の差違に応じて挿入されたバースト信号を受信する受信部と、受信したバースト信号から、制御情報と簡易番号に対応したヘッダ情報を抽出する抽出部と、抽出したヘッダ情報に対して、予め規定された複数の繰り返し回数に応じた処理を行って制御情報と簡易番号を導出する導出部と、導出した簡易番号が自らの簡易番号に該当すれば、導出した制御情報にもとづいてデータの処理内容を決定する決定部と、決定したデータの処理内容に応じて、データを処理する処理部とを備える。
以上の装置により、バースト信号のデータを処理する前に、バースト信号のヘッダ情報を処理し、ヘッダ情報に含まれた付加情報にもとづいて、制御情報とデータの処理内容を決定するので、データの処理がデ不要な場合にデータの処理を防止できて、受信動作の効率を向上できる。
受信部で受信したバースト信号に含まれた制御情報は複数のビットで構成され、制御情報を構成した複数のビットのそれぞれをひとつの単位にしたブロックの内部で、制御情報を構成した複数のビットのそれぞれが予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返されており、かつ簡易番号は複数のビットで構成され、簡易番号を構成した複数のビットを変換したそれぞれの値がそれぞれのブロックに挿入されており、導出部は、抽出したヘッダ情報に含まれたブロックのそれぞれに対して、予め規定された複数の繰り返し回数だけブロックの内部で加算処理を行って制御情報を導出し、かつ簡易番号を構成した複数のビットのそれぞれに対してなされた変換が、ブロックのそれぞれの平均値が制御信号を構成した複数のビットのそれぞれの値に近くなる規則性にもとづくことを利用して、ブロックのそれぞれから簡易番号を導出してもよい。
「予め規定された複数の繰り返し回数だけブロックの内部で加算処理を行って」は、ひとつのブロックに含まれた複数のデータを加算することであり、さらに加算処理だけでなく加算処理にもとづいた所定の統計処理、例えば、平均処理であってもよいものとする。
導出部は、簡易番号を構成した複数のビットのそれぞれに対してなされた変換が、簡易番号を構成した複数のビットのそれぞれから、当該それぞれの値を反転した値と当該それぞれの値を組合せた値への変換であることを利用して、ブロックのそれぞれから簡易番号を導出してもよい。決定部は、導出部が複数の簡易番号を導出した場合に、導出した複数の簡易番号のいずれかが自らの簡易番号に該当すれば、導出した制御信号にもとづいてデータの処理内容を決定してもよい。処理部は、処理したデータから抽出した識別番号が自らの識別番号に該当しなければ、処理したデータを破棄してもよい。
本発明のさらに別の態様は、受信方法である。この方法は、データと、データに対応した制御情報と、データに含まれた受信装置の識別番号とは別に受信装置を識別するための簡易な簡易番号によって構成されたバースト信号であって、制御情報が予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返され、かつ簡易番号が予め規定された複数の繰り返し回数と制御情報を繰り返した回数の差違に応じて挿入されたバースト信号を受信するステップと、受信したバースト信号から、制御情報と簡易番号に対応したヘッダ情報を抽出するステップと、抽出したヘッダ情報に対して、予め規定された複数の繰り返し回数に応じた処理を行って制御情報と簡易番号を導出するステップと、導出した簡易番号が自らの簡易番号に該当すれば、導出した制御情報にもとづいてデータの処理内容を決定するステップと、決定したデータの処理内容に応じて、データを処理するステップとを備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、バースト信号がヘッダ情報とペイロードによって構成されており、受信動作に必要な情報がバースト信号だけでなくペイロードに含まれている場合であっても、受信動作の効率を向上できる。
(実施例1)
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例1は、複数の端末装置が基地局装置と通信する無線通信システムに関する。ここでは、無線通信システムとしてWLL(Wireless Local Loop)システムを対象にする。実施例1に係る基地局装置は、端末装置に音声通信サービスとデータ通信サービスを提供するために、有線ネットワークとして音声通信サービス用のPSTNネットワークとデータ通信サービス用のインターネットに接続されている。基地局装置は、音声通信サービスについて伝送レートよりも遅延時間が重要であることを考慮して、音声通信サービスを提供すべき複数の端末装置をCDMAにもとづいて多重化し、さらに、ひとつの端末装置に対して上下回線が同一の伝送レートのチャネルを定常的に割り当てる。
一方、データ通信サービスは音声通信サービスと異なって、一般的に上り回線のチャネルよりも下り回線のチャネルの方が高速の伝送レートを必要とし、さらに、データ通信サービスにおけるデータがランダムに発生する。基地局装置は、このようなデータ通信サービスにおける特性を利用して、データ通信サービスでの下り回線に対して、ひとつの拡散符号を有し、かつ所定の期間で規定されるフレームを複数のチャネルに時間的に分割して、それぞれのチャネルを伝送すべきデータが発生している端末装置に割り当てる(以下、このようにデータ通信のために時分割で割り当てたチャネルで伝送される信号を「バースト信号」という)。このように、下り回線のひとつのフレームを複数の端末装置で共有することによって、トータルの伝送容量を大きくしている。なお、ここでは、データ通信サービスでの上り回線のチャネルは考慮しないものとする。さらに、基地局装置は、データだけでなく例えば着信の通知を示した信号(以下、「着信情報」という)もバースト信号によって端末装置に伝送する。
バースト信号は、先頭部分のヘッダ情報と、それに続くペイロードで構成される。ペイロードでの単位時間当たりの伝送レートとペイロードに含まれたデータ長は可変であるので、ヘッダ情報は伝送レートの情報とデータ長の情報を含んで、これらをペイロードに先立って端末装置に通知する機能を有する。なお、これら以外の制御情報、例えば、データの通信対象となる端末装置の識別番号および着信情報は、データと共にペイロードに含まれるものとする。そのため、端末装置は、自分宛のデータを受信するため、および音声通信サービスにおける着信情報を受信するために、絶えず下り回線のバースト信号をすべて受信してその内容を確認しなければならず、受信動作の効率が低下する。
ヘッダ情報は、前述した伝送レートの情報とデータ長の情報を構成した複数のビットを予め規定された回数まで繰り返して生成される。例えば、もとの情報が「0」「1」であれば、「00000000」「11111111」のようにそれぞれ8回繰り返す(ここで、もとの情報におけるひとつのビットを「ブロック」という)。ここでは、誤り訂正処理を行ったもとの情報のビット数が「30」であるので、それらを8回繰り返したヘッダ情報は「240」ビットになる。一方、端末装置では受信した信号のヘッダ情報のそれぞれのビットを8回加算してもとの情報を抽出する。例えば、「1」が8回連続して入力されれば加算結果「24」を導き、「0」が8回連続して入力されれば加算結果「0」を導き、それぞれから「1」あるいは「0」を抽出する。
これをさらに具体的に説明すると、もとの情報「0」は「+1」値に変換され、もとの情報「1」は「−1」値に変換されて送信される。もとの情報が「1」である場合に、前述の「−1」値を8回反復したヘッダ情報が送信されるので、受信において一般的に、「−1」値が8回連続で受信される。受信した値を加算した結果は「−8」となり、受信結果がマイナス符号であるので送信されたもとの情報を「1」と判定できる。一方、伝送路でノイズが重畳した場合、ヘッダ情報の各ビットに対応した受信信号のレベルが変動するので、ひとつのもとの情報を変換した8ビットのうち、一部のビットの符号が反転する場合もある。しかしながら、受信では8ビットの値を加算するので、符号が反転したビットの影響が小さくなって、加算結果がマイナスとなり、もとの情報を「1」と正しく判定できる。
本実施例に係る基地局装置は、ヘッダ情報を生成する際にひとつのブロックにおけるビットの繰返し回数を「8」回から「6」回に減らし、残った「2」回に着信情報を挿入する。すなわち、ヘッダ情報全体では、全体のビットの数「240」からヘッダ情報を生成するために既に生成したビットの数「180」を引いた「60」ビットの着信情報を挿入する。その際、すでに稼動している端末装置に受信した信号から正確な処理をさせるために、着信情報として着信の有無を「01」あるいは「10」のような、互いに反転させた関係のビット値を組み合わせて定義する。このように定義した着信情報をブロックに挿入することによって、ブロックあたりのビット値の平均値は、ビット繰返し回数を「8」回とした場合に近くなるので、稼動している端末装置で正確な処理が可能になる。さらに、本実施例に係る端末装置は、ヘッダ情報から着信情報を抽出できるので、ヘッダ情報での着信情報が着信なしを示していれば、ペイロードを受信する必要がないので、受信動作の効率を向上できる。
図1は、実施例1に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、端末装置10と総称される第1端末装置10a、第2端末装置10b、基地局装置14、PSTNゲートウエイ18、PSTNネットワーク22、インターネットゲートウエイ20、インターネット24を含み、第1端末装置10aは、第1端末用アンテナ12aを含み、第2端末装置10bは、第2端末用アンテナ12bを含む。また、第1端末用アンテナ12aと第2端末用アンテナ12bは、端末用アンテナ12と総称される。
端末装置10は、端末用アンテナ12を介して基地局装置14に接続する。ここでは、前述のごとくWLLシステムを対象にしているので、端末装置10としてSTB(Set Top Box)のような形態を想定する。端末装置10は、基地局装置14に接続して音声通信サービスやデータ通信サービスの提供を受ける。
基地局装置14は、基地局用アンテナ16を介して端末装置10と無線通信を行い、端末装置10に音声通信サービスやデータ通信サービスを提供する。音声通信サービスのために、PSTNゲートウエイ18を介してPSTNネットワーク22に接続し、データ通信サービスのために、インターネットゲートウエイ20を介してインターネット24に接続する。基地局装置14は、端末装置10に対して音声通信サービスとデータ通信サービスの独立した無線チャネルを割り当てる。基地局装置14は、音声通信サービスのために、ひとつの端末装置10に対して、上下回線が同一の伝送レートを有した無線チャネルを割り当て、それらの無線チャネルは定期的に割り当てられているものとする。さらに、基地局装置14は、複数の端末装置10をCDMAによって多重化している。
一方、データ通信サービスは、一般的に下り回線の伝送レートが上り回線の伝送レートより高速な伝送レートを必要とするので、データ通信サービスに対して下り回線のみを説明するものとする。上り回線は、説明を省略するが任意の方法で下り回線よりも低い伝送レートでデータを伝送しているものとする。基地局装置14は、下り回線のデータ通信サービス(以下、下り回線のデータ通信サービスも「データ通信サービス」というが、これと上り回線を含めた場合の「データ通信サービス」を区別せずに使用するものとする。)のために、ひとつの拡散符号を割り当て、所定の期間で定義されたフレームを複数のバースト信号に分割し、分割したバースト信号を複数の端末装置10にそれぞれ割り当てるものとする。そのため、バースト信号がデータ通信サービスのための無線チャネルに相当する。
すなわち、データ通信サービスにおいては、音声通信サービスと異なって、ひとつの端末装置10に対して定期的にバースト信号を割り当てず、データの伝送を必要とした端末装置10に対してバースト信号を適宜割り当てることによって、ひとつのフレームを複数の端末装置10で共有する。そのため、ひとつの端末装置10がデータの伝送を必要としなければ、基地局装置14は他の端末装置10にバースト信号を割り当てて、データを伝送できるので、フレームを有効に利用でき、トータルのデータ伝送容量を向上できる。なお、ここでは、データ通信サービスのために3つの拡散符号を使用しているので、前述のフレームは並行して3つ設けられて、CDMAによって多重化されている。なお、これらの3つのフレームは互いに独立であるので、以下ひとつのフレーム、すなわちひとつの拡散符号が割り当てられたフレームのみを説明する。
なお、図示以外に他の基地局装置14が設けられていてもよく、さらにこれらのサービスを提供するために認証サーバや課金サーバ等が設けられていてもよいが、説明の簡略化のために省略する。
図2は、通信システム100でのチャネルの遷移を示す。ここでは、本実施例の説明に必要な無線チャネルのみを説明する。基地局装置14は、下り回線で報知チャネルを報知する(S10)。報知チャネルは、基地局装置14に関する情報を含み、端末装置10は報知チャネルを受信することによって、接続可能な基地局装置14の存在を認識する。基地局装置14に接続を要求する端末装置10、すなわち音声通信やデータ通信の実行を要求する端末装置10は、基地局装置14に対して上り回線でランダムアクセスチャネルを送信する(S12)。端末装置10からのランダムアクセスチャネルを受信した基地局装置14は、接続を要求する端末装置10の存在を確認する。しかしながら、ランダムアクセスチャネルは、基地局装置14に対して接続を要求する複数の端末装置10が送信するので、これらの複数の端末装置10が送信するタイミングが同時になる場合もあり、そのような場合に基地局装置14に正確に受信されない。かかる場合に、端末装置10は、再びランダムアクセスチャネルを送信する。
基地局装置14は、端末装置10からランダムアクセスチャネルを受信し、当該端末装置10の接続を決定した場合、すなわち、端末装置10とのデータ通信あるいは音声通信を決定した場合、下り回線で獲得表示チャネルを送信する(S14)。獲得表示チャネルを受信した端末装置10は、基地局装置14との間で音声通信あるいはデータ通信を行うための所定の制御信号を送受信するが、ここでは説明を省略する。端末装置10が基地局装置14との間でデータ通信を実行する場合、基地局装置14は端末装置10に下り回線のデータチャネルを送信する(S16)。データチャネルは、前述のバースト信号に相当し、定期的に送信されるのではなく、送信すべきデータの発生など必要に応じて送信される。一方、端末装置10が基地局装置14との間で音声通信を実行する場合、基地局装置14は端末装置10に上下回線の通話チャネルを割り当てる(S16)。通話チャネルは、端末装置10と基地局装置14の間で定期的に音声データを伝送する。
なお本実施例において、データチャネルは、データ通信だけでなく音声通信での所定の制御信号も送信される。所定の制御信号の一例は、着信情報であり、基地局装置14との間で通話チャネルを接続していない端末装置10は、データチャネルで着信を通知されると、基地局装置14に対してランダムアクセスチャネルを送信し、前述のごとく、基地局装置14との間の通話チャネルの設定を要求する。このように、データチャネルと通話チャネルも所定の関係を有する。
図3(a)は、フレームフォーマットの構成を示す。ひとつのフレームは10msecで形成されており、さらに8つのバースト信号に分割されている。ここでは、これらを第1バースト信号から第8バースト信号とよび、それぞれが所定の端末装置10に対して送信される。また、フレームは、基地局装置14から連続的に送信されており、所定のフレームに続いて次に配置されたフレームが送信される。図3(b)は、バーストフォーマットの構成を示す。バースト信号は、先頭部分にヘッダ情報を配置し、それに続いてペイロードを配置する。ヘッダ情報は120シンボルであるが、変調方式にQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)を使用するので240ビットの信号を伝送可能である。
ペイロードは、1080シンボルである。変調方式は、QPSK、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMのうちのいずれかが選択され、さらに誤り訂正処理も行われるが、その符号化率も可変であるので、伝送可能なビット数は適宜変更する。ペイロードに含まれたデータには、通信対象の端末装置10に対応した識別番号等の情報も含まれている。そのため、端末装置10は、原則としてすべてのバースト信号に含まれたペイロードを復調しなければ、当該データのあて先を確認できない。また、ペイロードに含まれたデータは、ひとつの端末装置10に対するデータだけでなく、複数の端末装置10に対するデータであってもよい。すなわち、複数の端末装置10によってひとつのペイロードが共有されてもよいが、そのようなスケジューリングは基地局装置14によってなされるものとする。以上のように、ペイロードは、変調方式と符号化率(以下、これらを統合して「伝送レート」という)、データ長がバースト信号単位で変更される。一般的に、そのようなペイロードを受信した端末装置は、ペイロードに対する伝送レートとデータ長を認識していなければ、データを復調できないので、ヘッダ情報には、それらの情報が含められている。
図4(a)−(c)は、実施例1の前提となる通信システムのヘッダ情報の生成過程を示す。図4(a)は、ヘッダ情報の基礎となる制御情報であり、10ビットの情報を示す。当該制御情報には前述のごとく、伝送レートに関する情報とデータ長に関する情報がそれぞれ含まれているが、それらはそれぞれ5ビットずつ割り当てられている。図4(b)は、図4(a)の基礎となる制御情報をReed−Muller変換しており、10ビットの制御情報が30ビットに拡張されている。
図4(c)は、Reed−Muller変換したデータのそれぞれを予め定められた回数の8回繰り返して生成したヘッダ情報を示す。図4(b)のReed−Muller変換したデータ30ビットのうちの1ビット「a」を8回繰り返して図4(c)の「1」から「8」を生成するが、前述のごとくこの単位をブロックという。以上の処理の結果、240ビットのヘッダ情報が生成される。ヘッダ情報を受信した端末装置では、これらと逆の処理を行って基礎となる制御情報を抽出する。すなわち、ヘッダ情報のうちのひとつのブロック単位に加算を行い、8ビットのデータの和を導出する。さらに、導出した和を所定のしきい値と比較して硬判定し、硬判定した結果をReed−Muller逆変換して制御情報を導出する。なお、前述の硬判定は軟判定であってもよい。
図5は、通信システム100における送信部30の構成を示す。ここでは、下り回線のデータチャネルを説明の対象にするので、図5の送信部30は、図1の基地局装置14に含まれているものとする。送信部30は、インターフェース部32、符号化部34、変調部36、信号生成部38、拡散部40、無線部42、伝送レート制御部44、データ長取得部46、ヘッダ生成部48、着信通知部50、制御部52を含む。
インターフェース部32は、送信すべきデータ、当該データに対応した制御情報、通信対象の端末装置10への着信情報を入力する。入力したこれらの信号は、符号化部34、伝送レート制御部44、データ長取得部46、着信通知部50に出力する。符号化部34は、インターフェース部32から受け付けたデータを誤り訂正符号化する。インターフェース部32から受け付けたデータは、図3(b)のバースト信号中のペイロードに格納されるべきものである。ここでは、誤り訂正符号としてTurbo符号を想定するが、これ以外の畳み込み符号化等であってもよい。また、Turbo符号の符号化率は後述の伝送レート制御部44から指定されるものとし、指定された符号化率、例えばR=1/3などにもとづいて符号化を実行する。
変調部36は、誤り訂正符号化されたデータを変調する。変調方式は、前述のごとく、QPSK、16QAM、64QAMのいずれかを伝送レート制御部44からの指示にもとづいて選択する。伝送レート制御部44は、インターフェース部32から制御情報のうち伝送レートに関する情報を受け付け、当該情報にもとづいて、符号化部34に符号化率を指示し、変調部36に変調方式を指示する。なお受け付けた伝送レートに関する情報はヘッダ生成部48に出力する。なお、伝送レートに関する情報は、前述のごとく5ビットである。データ長取得部46は、インターフェース部32から制御情報のうちのデータ長に関する情報を受付け、ヘッダ生成部48に出力する。なお、データ長に関する情報は、前述のごとく5ビットである。
着信通知部50は、インターフェース部32から着信情報を受け付け、ヘッダ生成部48に出力する。着信情報は1ビットで示され、着信ありを「1」、着信なしを「0」で示すものとする。ここで、着信情報が着信ありを示す場合、対応した符号化部34で処理されるべきデータには着信に対応した端末装置10の識別番号が含まれているものとする。ヘッダ生成部48は、伝送レート制御部44から伝送レートに関する情報を受け付け、データ長取得部46からデータ長に関する情報を受け付け、着信通知部50から着信情報を受け付ける。さらに、これらにもとづて、図3(b)のバースト信号に含まれたヘッダ情報を生成する。図6(a)−(c)は、ヘッダ生成部48におけるヘッダ情報の生成過程を示す。図6(a)は、図4(b)と同一であり、伝送レート制御部44とデータ長取得部46からそれぞれ受け付けた伝送レートに関する情報とデータ長に関する情報の10ビットをReed−Muller変換したデータであり、30ビットのデータである。
図6(b)を飛ばして、図6(c)は、着信通知部50から受け付けた着信情報を変換したデータを示す。ここでは、着信情報のうち着信ありを示す「1」を「10」に変換し、着信なしを示す「0」を「01」に変換する。すなわち、入力したビットの値から、入力したビットの値と当該入力したビットの値を反転した値を組合せた値に変換する。このような規則で変換する理由については、後述する。
図6(b)は、ヘッダ生成部48で生成したヘッダ情報を示す。Reed−Muller変換したデータのそれぞれの値を図4の説明のごとく繰り返すが、繰り返し回数が予め規定された繰り返し回数の8回より少ない6回であるとする。すなわち、図6(a)の1ビット「a」が6回繰り返されて、図6(b)の「1」から「6」に変換される。予め規定された繰り返し回数が8回であるので、ひとつのブロックは8ビットで構成されるべきであるが、ここでは繰り返し回数を6回にしたため、2ビットが埋まっていない状態である。さらにヘッダ情報は30ブロックで構成されるので、全体で60ビットが埋まっていない状態である。
そこで、図6(b)に記載のごとく、変換した着信情報の2ビットをひとつのブロックに挿入し、さらに30ブロックに対して同一の値を挿入する。ここで、変換した着信情報が「10」あるいは「01」であるので、ブロックの平均値は、これに対応したReed−Muller変換したデータのそれぞれの値に等しくなる。すなわち、Reed−Muller変換したデータのひとつの値が「1」の場合に、6回繰り返した値は「111111」になる。さらにこのブロックに「10」あるいは「01」を挿入しても、ブロックの平均値はReed−Muller変換したデータのひとつの値「1」に近くなる。すなわち、「11」を挿入した場合の平均値は「1」であるが、「00」になる可能性もあり、その場合に平均値が「0.75」になる。一方、本実施例のように「10」あるいは「01」を挿入すれば平均値は「0.875」になって、よりひとつの値「1」に近くなる。着信情報の変換は、既に稼動している端末装置、すなわち図4(c)に示したヘッダ情報を処理するように設計された端末装置においても正確に処理できるように規定している。
すなわち、変換した着信情報として「10」あるいは「01」を挿入した場合、これらの値は前述のごとく「−1、+1」あるいは「+1、−1」に変換されてから送信される。したがって、受信において、受信した値を8回加算した場合、前記挿入した値、すなわち「−1、+1」あるいは「+1、−1」は互いに相殺される。その結果、残り6ビットの加算結果に対して、符号を反転させるほどの影響が及ぼされていないと考えられるので、残りの6ビットの加算結果の符号値に基づいて正しく復号できる。このように変換すれば、ブロックの平均値は、Reed−Muller変換したデータのひとつの値に等しくなる。
図5に戻る。さらに、ヘッダ生成部48は、図6(b)のごとく生成したヘッダ情報をQPSK変調する。信号生成部38は、変調部36から入力した信号とヘッダ生成部48から入力したヘッダ情報にもとづいて、バースト信号を生成する。すなわち、ヘッダ情報を先頭部分に配置して、それに続いて変調部36から入力した信号であるペイロードを配置する。拡散部40は、バースト信号を拡散し、無線部42は、拡散した信号をDA変換、直交変調、周波数変換、増幅処理してから、無線信号として基地局用アンテナ16を介して出力する。制御部52は、送信部30のタイミング等を制御する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリのロードされた予約管理機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図7は、通信システム100における受信部60の構成を示す。ここでも、下り回線のデータチャネルを説明の対象にするので、図7の受信部60は、図1の端末装置10に含まれているものとする。受信部60は、無線部62、逆拡散部64、抽出部66、復調部68、復号部70、インターフェース部72、制御情報導出部74、伝送レート制御部76、データ長取得部78、決定部80、制御部82を含む。
無線部62は、第1端末用アンテナ12aを介して図示しない基地局装置14から送信されたバースト信号を受信する。受信したバースト信号は、図5の送信部30で生成されたものである。なお、ここで、受信部60は、データ通信を実行しておらず、音声通信のための着信を待ち受けている状態にあるものとする。逆拡散部64は、受信したバースト信号を逆拡散する。抽出部66は、逆拡散したバースト信号からヘッダ情報を抽出して、制御情報導出部74に出力する。なお、バースト信号のうちのペイロードは復調部68に出力する。
制御情報導出部74は、抽出部66で抽出したヘッダ情報に含まれたブロックのそれぞれに対して、予め規定された繰り返し回数の8回だけブロックの内部で加算処理を行ってReed−Muller変換された制御情報を導出する。すなわち、前述のごとく、ひとつのブロックは8ビットのデータを含んでいるので、これらの総和を計算し、予め規定したしきい値と比較して、Reed−Muller変換された制御情報のうちのひとつのビットを導出する。ヘッダ情報は、30ブロックで構成されているので、30ビットの信号が導出される。さらに、導出した30ビットの信号に対してReed−Muller逆変換を実行して、制御情報を導出して出力する。
決定部80は、抽出部66で抽出したヘッダ情報に含まれたブロックの中から、変換した2ビットの着信情報を抽出し、さらにヘッダ情報に含まれた30ブロックのそれぞれに対して同様の処理を行って、最終的に60ビットの着信情報を抽出する。さらに、前述した送信部30における着信情報の1ビットから2ビットへの変換の規則に基づいて、これと逆の処理を行って1ビットの着信情報を導出する。例えば、着信情報の2ビットのうち、上位の値に対応した30ビットの平均値を求め、平均値を予め定めたしきい値と比較して上位の値を決定し、着信情報の2ビットのうち、下位の値に対応した30ビットの平均値を求め、平均値を予め定めたしきい値と比較して下位の値を決定する。
導出した1ビットの値が「1」であれば、前述のごとく着信ありを示しているので、バースト信号のペイロードの復調が必要になり、その実行を伝送レート制御部76に対して指示する。一方、導出した1ビットの値が「0」であれば、前述のごとく着信なしを示しているので、バースト信号のペイロードの復調が不要であり、伝送レート制御部76に対して実行を指示しない。
伝送レート制御部76は、制御情報導出部74で導出した制御情報のうち、伝送レートに関する情報を入力し、さらに決定部80からの復調の指示を受け付けた場合に、ペイロードの変調方式を復調部68に出力し、ペイロードの符号化率を復号部70に出力する。復調部68は、伝送レート制御部76によって指示された変調方式の情報にもとづいて、ペイロードを復調する。復号部70は、伝送レート制御部76によって指示された符号化率の情報にもとづいて、復調したペイロードを復号する。データ長取得部78は、制御情報導出部74で導出した制御情報のうち、データ長に関する情報を入力し、さらに決定部80からの復調の指示を受け付けた場合に、データ長に関する情報をインターフェース部72に出力する。
インターフェース部72は、復号部70から復号したデータを受け付け、データ長取得部78からデータ長に関する情報を受け付ける。インターフェース部72は、復号したデータに含まれた識別情報等を確認し、データの送信先に該当すると判断すればデータを出力する。さらに、端末装置10は、基地局装置14から着信を通知されていると判断し、前述のごとく、基地局装置14との間で通話チャネルを設定するための処理を実行する。一方、インターフェース部72は、復号したデータに含まれた識別情報等を確認し、データの送信先に該当しないと判断すればデータを破棄する。制御部82は、受信部60のタイミング等を制御する。
図8は、受信処理の手順を示すフローチャートである。なお、受信部60は、図7での説明と同様にデータ通信を実行しておらず、音声通信のための着信を待ち受けている状態にあるものとする。逆拡散部64は、受信した信号を逆拡散する(S20)。抽出部66は、逆拡散した信号からヘッダ情報を抽出する(S22)。制御情報導出部74は、ヘッダ情報から制御情報と着信情報を抽出する(S24)。決定部80は、抽出した着信情報が着信ありを示している場合(S26のY)、その旨を伝送レート制御部76とデータ長取得部78に通知する。通知があれば、復調部68と復号部70は、制御情報に含まれている伝送レートの情報にもとづいて、バースト信号に含まれたペイロード、すなわちデータを復調、復号する(S28)。インターフェース部72は、復号したデータに含まれた識別番号が自らの識別番号に該当する場合(S30のY)、端末装置10は、基地局装置14との間で通話処理を開始する(S32)。ここで、端末装置10は、通話処理に先立って、基地局装置14との間で通話チャネルの確立のための処理を実行する。一方、抽出した着信情報が着信ありを示していない場合(S26のN)、復号したデータに含まれた識別番号が自らの識別番号に該当しない場合(S30のN)、処理を終了する。
図9(a)−(b)は、実施例1の前提となる通信システムと図8の手順によるフレームの処理の相違を示す。これらは、図7と図8での説明と同様にデータ通信を実行しておらず、音声通信のための着信を待ち受けている状態にあるものとする。図9(a)は、実施例1の前提となる通信システムでの受信処理を示す。図は繰り返して送信されるフレームを示しており、さらに図3で示したようにひとつのフレームは8つのバースト信号を含んでおり、バースト信号はヘッダ情報とペイロードによって構成される。着信情報および識別番号はペイロードに含まれており、それらはヘッダ情報だけでは確認できないので、受信装置は、フレームに含まれたすべてのバースト信号を構成したヘッダ情報とペイロードをすべて復調する。そのため、図9(a)の下側に示したように、受信装置は、繰り返して送信されるフレームのすべての区間で動作しなければならず、それによって、消費電力が増加する。
図9(b)は、実施例1に係る受信部60での受信処理を示す。ここでは、基地局装置14は、1フレームに1度の着信情報を送信するものとする。前述のごとく、着信情報はヘッダ情報にも含まれているので、受信部60は、1フレームに1度起動して、ヘッダ情報に含まれた着信情報が着信ありを示しているかを確認する。着信なしであれば、図9(b)の下側に示したように、該当する1フレームの残りの部分にわたって動作を停止する。一方、着信ありであれば、受信部60は、ペイロードを復調および復号して、復号したペイロードに含まれた識別番号を確認する。すなわち、図9(b)の下側に示したように、少なくとも該当するバースト信号の区間において動作する。さらに、確認した識別番号が自らの識別番号に該当すれば、受信部60を含んだ端末装置10は、基地局装置14との間で通話チャネルの確立のための処理を実行する。一方、確認した識別番号が自らの識別番号に該当しなければ、受信部60を含んだ端末装置10は再び省電力モードに戻る。このように、実施例1によれば、着信の確認のために必要な区間だけ動作すればよいので、消費電力を低減できる。
本発明の実施例によれば、バースト信号のヘッダ情報に着信情報を含めるので、受信装置は少なくともヘッダ情報に含まれた着信情報のみを確認するための動作を実行すればよく、受信動作の効率を向上できる。また、消費電力を低減できる。また、ヘッダ情報に挿入する着信情報は、所定回数繰り返す制御情報のそれぞれの平均値を変更しないような値に変換してから挿入するので、既に稼動している受信装置との互換性を維持できる。
(実施例2)
本発明の実施例2は、実施例1と同様に、複数の端末装置が基地局装置と通信する無線通信システム、特にWLLシステムを対象にする。実施例1に係る基地局装置は、データチャネルにおけるバースト信号の構造を利用して、バースト信号のヘッダ情報に着信情報を挿入して端末装置に伝送した。さらに、ヘッダ情報に挿入する着信情報は、既に稼動している端末装置が当該バースト信号を受信した場合でも正確にヘッダ情報を処理できるような規則性に基づいて予め変換している。すなわち、以上のような処理によって、着信情報を待ち受けている端末装置は、省電力モードに移行できて消費電力を低減でき、さらに既に稼動しているWLLシステムとの互換性も維持できる。
実施例2にかかる基地局装置は、実施例1と同様にバースト信号のヘッダ情報に所定の情報を挿入するが、着信情報でなく通信対象の端末装置の識別番号であるとする。前述のごとく、識別番号はバースト信号のペイロードに含まれ、さらに一般的にある程度の長さのビット長を有する。しかしながら、バースト信号のヘッダ情報に挿入可能なデータのビット長は、ペイロードに含められるデータのビット長よりも少ないので、識別番号をヘッダ情報に含める場合、識別番号の機能を有し、かつ識別番号よりも簡易な番号(以下、「簡易番号」という)に変換してから挿入する。そのため、端末装置は、受信すべきデータがバースト信号に含まれていないことをヘッダ情報の受信のみで確認できるので、受信すべきデータがバースト信号に含まれていなければペイロードの復調を省略でき、受信の動作効率を向上できる。
さらに、ひとつのペイロードに複数の端末装置に対するデータを含めれば、バースト信号の利用効率は向上し、データの伝送容量も向上する。しかしながら、ペイロードの伝送レートは可変であり、かつヘッダ情報に含まれて伝送レートを指示する伝送レート情報は1種類のみであるので、ペイロードに含めた複数の端末装置に対するデータが異なった伝送レートを有すれば、ヘッダ情報でそれらを指示することが不可能になる。そこで、本実施例に係る基地局装置は、同一の伝送レートを有した端末装置に対するデータをひとつのペイロードにまとめるように制御する。そのため、基地局装置は効率よくデータを伝送できる。
図10は、実施例2に係る送信部30の構成を示す。図5の送信部30と比較して割当部90、記憶部92が異なる。また、ここでも、下り回線のデータチャネルを説明の対象にするので、図10の送信部30は、図1の基地局装置14に含まれているものとする。
送信部30の説明する前に予備動作を説明する。基地局装置14は、データチャネルを設定する前に端末装置10からランダムアクセスチャネルを受信する。基地局装置14は、ランダムアクセスチャネルを受信すると図示しない測定部で受信したランダムアクセスチャネルのSN(Signal to Noise)比を測定する。なお、SN比は、SNIRや信号強度など信号の品質を示す任意の測定量であってもよい。インターフェース部32は、送信すべきデータ、当該データに対応した制御情報のほかに、データチャネルの送信前に測定したSN比を入力する。入力したSN比は、割当部90に出力する。
記憶部92は、測定したSN比にもとづいてデータを送信すべき端末装置10を分類する複数のグループを予め規定しており、かつ複数のグループのそれぞれの番号とひとつのグループに割り当て可能な複数の簡易番号に関する情報を予め記憶する。図11は、記憶部92に記憶した簡易番号とグループ番号の対応を示す。図中のグループ番号「1」から「4」は、端末装置10を分類すべき4つのグループであり、割当部90は測定したSN比を所定のしきい値と比較してこれらの4つのグループのうちのいずれかに分類されるものとする。なお、ここでは、4つのグループ番号のうち「4」が最もSN比が高いグループであり、「1」が最もSN比が低いグループであるとする。
一般的にSN比と伝送レートは対応するので、グループ番号「4」が最も高い伝送レートを示し、グループ番号「1」が最も低い伝送レートを示すことに相当する。さらに図11では、それぞれのグループに対応した簡易番号も示す。すなわち、測定したSN比にもとづいてグループ番号「1」への割り当てを決定した場合、その端末装置10には簡易番号「1」から「8」のいずれかを割り当てる。同様にグループ番号「2」に対しては簡易番号「9」から「16」のいずれかを割り当て、グループ番号「3」に対しては簡易番号「17」から「24」のいずれかを割り当て、グループ番号「4」に対しては簡易番号「25」から「32」のいずれかを割り当てる。
図10に戻る。割当部90は、データチャネルを送信する前に測定したSN比にもとづいてデータを送信すべき端末装置10に対するデータの伝送レートを決定する。さらに、伝送レートにもとづいて端末装置10に記憶部92に記憶したグループ番号のうちのいずれかを割り当て、割り当てたグループ番号に対応した簡易番号を付与する。ここで、簡易番号は「1」から「32」の5ビットで準備されており、端末装置10を識別するための識別番号がそれ以上であれば、簡易番号は識別番号よりも簡易な番号である。簡易番号は、該当するグループに対応した複数の簡易番号の中の小さい番号から順に付与されていくものとする。図11を例にすれば、グループ番号「1」のグループに対して、最初の端末装置10には簡易番号「1」を付与し、それに続く端末装置10には「2」から順にインクリメントした簡易番号を付与する。さらに、簡易番号が「8」になった場合、既に割り当てた簡易番号「1」を重複するように新たな端末装置10に付与する。
すなわち、ひとつの簡易番号「1」を複数の端末装置10に対して付与する。同一の簡易番号が付与されたふたつの端末装置10がバースト信号を受信し、ヘッダ情報に簡易番号「1」が含まれていると、ふたつの端末装置10は共にペイロードを復調および復号し、ペイロードに含まれた識別番号を確認して、自らの識別番号に該当するかを確認する。最終的には、識別番号でデータを受信すべき端末装置10を識別するので、簡易番号が重複することには問題がないといえる。また、同一の簡易番号が付与される端末装置10に対する伝送レートは同一であるので、同一の簡易番号が付与された端末装置10に対するデータを同一のペイロードに含めるようにすれば、データの伝送効率が向上する。なお、ひとつの簡易番号を割り当てる端末装置10の数を例えば「4台」に制限してもよい。
図12は、割当部90でなされる簡易番号の割り当て手順を示すフローチャートである。基地局装置14は、図示しない測定部において端末装置10から受信したランダムアクセスチャネルのSN比を測定する(S40)。割当部90は、測定したSN比にもとづいてグループ番号Xを決定する(S42)。さらに、記憶部92からグループ番号Xで既に割り当てた現在の簡易番号を取得する(S44)。取得した簡易番号が8Xであれば(S46のY)、割当部90は、簡易番号「8(X−1)+1」を割り当てる(S48)。一方、取得した簡易番号が8Xでなければ(S46のN)、割当部90は、取得した簡易番号をインクリメントした簡易番号を割り当てる(S50)。記憶部92は、割り当てた簡易番号を記憶する(S52)。基本的に、以上の処理は所定の端末装置10に対してデータチャネルを設定する際に実行され、一旦データチャネルが設定された後は、ひとつの端末装置10に対して同一の簡易番号を使用する。
図10に戻る。ヘッダ生成部48は、伝送レート制御部44から伝送レートに関する情報を受け付け、データ長取得部46からデータ長に関する情報を受け付け、割当部90から簡易番号を受け付ける。さらに、これらにもとづて、図3(b)のバースト信号に含まれたヘッダ情報を生成する。生成方法は、実施例1において図6(a)−(c)で示した方法と同一であるので、詳細は省略する。図6(b)に図示したごとく、Reed−Muller変換したデータのそれぞれの値を予め規定された繰り返し回数の8回より少ない6回繰り返した場合において、ヘッダ情報全体では、60ビット埋まっていない状態にある。また、図6(c)に図示したごとく、ひとつのビットは、ブロックの平均値を変更しない規則に基づいて2ビットに変更されるので、ヘッダ情報に30ビットの簡易番号を挿入できる。ここでの1ビットから2ビットへの変換は、「1」が「10」になるように、「0」が「01」になるようになされるものとする。
図13は、ヘッダ生成部48で挿入すべき簡易番号の構成を示す。30ビットで構成されているが、ひとつのバースト信号のペイロードで多重可能なデータ数を「5」として、5つの簡易番号をひとつのヘッダ情報に挿入可能であるとする。図示のごとく、ひとつの簡易番号は「5」ビットで構成されており、さらに「1」ビットのパリティビットが付加されるので、ひとつの簡易番号あたり6ビットで構成される。このように30ビットで構成された簡易番号は、それぞれのビットが1ビットから2ビットに変換されて60ビットのデータになる。それぞれは、2ビットをひとつの単位として複数の部分に分割されてから、30ブロックに挿入される。
さらに、ヘッダ情報に複数の簡易番号をそれぞれ挿入する際に、挿入されるべき複数の簡易番号を所定の規則性、例えば昇順にもとづいて並べてもよい。例えば、簡易番号を「1」「2」「3」の順に並べれば、簡易番号「2」が割り当てられた端末装置10がヘッダ情報から簡易番号を抽出する際に簡易番号「2」の抽出に失敗しても、その前後の簡易番号である簡易番号「1」「3」を抽出できていれば、そこから簡易番号「2」が含まれることを推定できる。図5に戻る。信号生成部38は、同一の伝送レートを有した端末装置10へのデータをひとつのペイロードにまとめてバースト信号を生成する。
図14は、実施例2に係る受信部60の構成を示す。図7の受信部60と比較して簡易番号導出部94、判定部96、対応部98が異なる。また、ここでも、下り回線のデータチャネルを説明の対象にするので、図40の受信部60は、図1の端末装置10に含まれているものとする。
簡易番号導出部94は、抽出部66で抽出したヘッダ情報に含まれたブロックの中から、簡易番号に対応した60ビットの情報を抽出し、さらに、前述した送信部30における着信情報の1ビットから2ビットへの変換の規則に基づいて、これと逆の処理を行って30ビットの簡易番号を導出する。判定部96は、導出した簡易番号を5つの簡易番号に分割し、それらのうちのひとつが自らの簡易番号に該当するかを判定する。自らの簡易番号に該当した場合、ペイロードに受信すべきデータが存在する可能性があるので、その実行を伝送レート制御部76とデータ長取得部78に対して指示する。一方、自らの簡易番号に該当しない場合、ペイロードに受信すべきデータは存在しないので、伝送レート制御部76とデータ長取得部78に対して実行を指示しない。
なお、基地局装置14との間でデータチャネルを設定した際に、基地局装置14から簡易番号を通知されないので、自らの簡易番号は不明である。そのために、最初はすべてのバースト信号を復調及び復号して識別番号を抽出し、対応部98が自らに該当した識別番号とその際にヘッダ情報に含まれた簡易番号の関係を対応付けて、自らに付与された簡易番号を認識し、それ以後の処理に使用するために記憶する。
図15は、受信処理の手順を示すフローチャートである。受信部60は、バースト信号を受信するが、既に自らに対応した簡易番号を取得していなければ(S60のN)、復調部68と復号部70は、受信したバースト信号のうちのペイロードを復調及び復号する(S62)。インターフェース部72は、復号したペイロードに含まれた識別番号に自らの識別番号が含まれているか否かを確認する。自らの識別番号に該当する場合(S64のY)、対応部98はそのときの簡易番号を対応付けて記憶する(S66)。さらに受信部60は、受信したデータを処理する(S68)。一方、自らの識別番号に該当しない場合(S64のN)、連続したバースト信号を受信して、同様の処理を繰り返し実行する。
受信部60が既に自らに対応した簡易番号を取得していれば(S60のY)、抽出部66は受信したバースト信号からヘッダ情報を抽出する(S70)。簡易番号導出部94がヘッダ情報から導出した簡易番号が、判定部96によって自らの簡易番号に該当すると判定されれば(S72のY)、復調部68と復号部70はデータを復調及び復号する(S74)。一方、判定部96によって自らの簡易番号に該当すると判定されなければ(S72のN)、復調部68と復号部70はデータを復調及び復号しない。インターフェース部72は、復号したデータに含まれた識別番号が自らの識別番号に該当すれば(S76のY)、データを処理する(S80)。しかしながら、。インターフェース部72は、復号したデータに含まれた識別番号が自らの識別番号に該当しなければ(S76のN)、復号したデータを廃棄する(S78)。
本発明の実施例によれば、バースト信号のヘッダ情報に端末装置を識別する簡易な簡易番号を含めるので、受信装置は少なくともヘッダ情報に含まれた簡易番号を確認するための動作を実行すればよいので、受信動作の効率を向上できる。また、消費電力を低減できる。また、ヘッダ情報に挿入する簡易番号は、所定回数繰り返す制御情報のそれぞれの平均値を変更しないような値に変換してから挿入するので、既に稼動している受信装置との互換性を維持できる。
(実施例3)
本発明の実施例3は、実施例1や2と同様に、複数の端末装置が基地局装置と通信する無線通信システム、特にWLLシステムを対象にする。実施例1や2に係る基地局装置は、データチャネルにおけるバースト信号の構造を利用して、バースト信号のヘッダ情報に着信情報や簡易番号を挿入して端末装置に伝送した。さらに、ヘッダ情報に挿入する着信情報や簡易番号は、既に稼動している端末装置が当該バースト信号を受信した場合でも正確にヘッダ情報を処理できるような規則性に基づいて予め変換している。実施例3にかかる基地局装置は、実施例1と2を組み合わせた形態に相当し、バースト信号のヘッダ情報に着信情報を挿入しつつ、簡易番号も挿入して端末装置に伝送する。
実施例3に係る送信部30は、図5に示した送信部30と図10に示した送信部30を組み合わせた形に相当し、実施例3に係る受信部60は図7に示した受信部60と図14に示した受信部60を組み合わせた形に相当するので、それらの説明を省略する。
送信部30において、ヘッダ生成部48は、ヘッダ情報に着信情報と識別番号を挿入する。図16は、実施例3に係るヘッダ情報に挿入すべき簡易番号と着信情報の構成を示す。図16は、図13に対応するように示されている。図示のごとく、第1簡易番号から第4簡易番号の4つの簡易番号とひとつの着信情報が含められている。ここで、着信情報は、1ビットの着信情報が6回繰り返されて6ビットの情報として形成されていてもよいし、6ビットが複数の部分に分割されて、分割された部分の数に応じた端末装置10に対する着信情報が含まれていてもよい。受信部60において、決定部80および簡易番号導出部94が、抽出したヘッダ情報に含まれた簡易番号と着信情報を導出する。
さらに、以上のように説明した実施例3の変形例を説明する。変形例は、実施例3のようにヘッダ情報に簡易番号と着信情報を含めるようなWLLシステムであって、さらにWLLシステムに含まれた端末装置での受信動作の効率を向上させるように制御する。ここでは、端末装置10に予め設定された識別番号、例えば、端末装置10の電話番号にもとづいて、基地局装置14が複数の端末装置10を複数のグループに分類する(ここでのグループは、実施例2で説明したグループと別に設けられてもよいが、便宜上単に「グループ」といい、実施例2におけるグループと区別しないものとする)。すなわち、端末装置10の識別番号を構成した複数のビットのうち上位6ビットをグループ番号として64種のグループを設ける。さらに、端末装置10の識別番号を構成した複数のビットのうち下位5ビットをひとつのグループ番号の中の簡易番号として32種の簡易番号を設ける。これらの割り当ての処理は、図10の送信部30における割当部90、記憶部92で行われる。
図17は、実施例3の変形例に係るフレームの割当てを示す。図示のごとく、前述したフレームは64フレームをひとつの単位としてマルチフレームを構成し、さらに4つのマルチフレームをひとつの単位としてスーパーフレームを構成する。ひとつのマルチフレームを構成した64フレームは、予め設けられた64個のグループにそれぞれ割り当てられる。なお、図示しないが、ひとつのグループに割り当てられたフレームは、当該グループに含まれた簡易番号を付与した端末装置10に割り当てられべきバースト信号によって構成されるものとする。以上のような構成で、ひとつのスーパーフレームに対して、ひとつのグループには4つのフレームが割り当てられる。
基地局装置14は、例えばグループ番号「2」の簡易番号「10」の端末装置10に対して着信があった場合、ヘッダ生成部48は、グループ番号「2」が割り当てられたフレームのうちのバースト信号に含まれたヘッダ情報に、着信ありを示した着信情報を挿入する。さらに、ヘッダ生成部48は、グループ番号「2」が割り当てられたフレームのうちのバースト信号に含まれたヘッダ情報に、簡易番号「10」を挿入する。
受信部60の判定部96は、複数のグループのうちで所属すべきグループのフレームが送信されるべきタイミングを管理している。なお、フレームが送信されるべきタイミングの絶対値、例えばスーパーフレームの先頭のタイミングは、前述した報知チャネルを受信して取得する。判定部96は、該当するグループのフレームが送信されるべきタイミングのバースト信号を受信し、バースト信号のヘッダ情報に含まれた簡易番号のうち自らに該当した簡易番号が存在するかを確認する。
自らに該当した簡易番号が存在する場合に、着信通知部50は着信情報を確認し、着信情報が着信ありを示していれば、復調部68と復号部70に復調および復号を指示する。さらに、インターフェース部72がペイロードに含まれた識別番号が自らの識別番号に該当すれば、受信部60を含んだ端末装置10は、基地局装置14との間で通話チャネルを確立するための処理を実行する。一方、判定部96が該当する簡易番号の存在を確認しなかった場合、あるいは着信通知部50で確認された着信情報が着信なしを示していれば、復調部68と復号部70に復調および復号を指示せず、次のフレームが送信されるべきタイミングまで省電力モードに設定される。
本発明の実施例によれば、バースト信号に含まれたヘッダ情報に着信情報と簡易番号を挿入させるので、受信装置はヘッダ情報に含まれた簡易番号と着信情報が示した情報の組合せが該当する場合にバースト信号全体を処理すればよく、受信動作の効率を向上できる。また、ヘッダ情報に着信番号と簡易番号の組合せを含めるので、端末装置の不要な動作を防止できる。さらに、端末装置の識別番号に応じて所定のグループを規定し、グループに対して規則的にフレームを割り当てるので、端末装置による受信動作をさらに向上できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例1から3において、通信システム100としてWLLシステムを対象にしたが、これに限らず、例えば、移動通信システムを対象にしていればよい。本変形例によれば、様々な通信システム100に本発明を適用できる。つまり、通信システム100を構成する基地局装置14が所定のチャネルを端末装置10に割り当てるシステムであり、バースト信号のヘッダ情報が実施例1から3のごとく、所定回数繰り返されて形成されていればよい。
本発明の実施例2において、送信部30の割当部90は、測定したSN比にもとづいて端末装置10に対して簡易番号を付与していた。しかしながらこれに限らず例えば、割当部90は、簡易番号のうちで所定の番号を共通番号として規定してもよい。その際、受信部60は、受信したバースト信号に含まれた簡易番号が共通番号であれば、パースと信号のペイロードを復調する。本変形例によれば、基地局装置14は、複数の端末装置10に共通の放送系のサービスを提供できる。つまり、基地局装置14と端末装置10の間で簡易番号に関する共通の規則が設けられていればよい。
本発明の実施例1から実施例3を任意に組み合わせた構成も有効である。本変形例によれば、実施例1から実施例3を組み合わせた効果が得られる。
実施例1から3に記載された発明の特徴は、次の項目によって規定されてもよい。
(項目1−1)
所定の受信装置に送信すべきデータを入力するデータ入力部と、
前記入力したデータに対応した制御情報を入力する制御情報入力部と、
前記入力した制御情報に付加すべき付加情報を入力する付加情報入力部と、
前記入力した制御情報を予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返してヘッダ情報を生成するヘッダ情報生成部と、
前記予め規定された複数の繰り返し回数と前記制御情報を繰り返した回数との差違に応じて、前記生成したヘッダ情報に前記入力した付加情報を挿入する付加情報挿入部と、
前記付加情報を挿入したヘッダ情報と前記入力したデータにもとづいて、バースト信号を生成するバースト信号生成部と、
前記生成したバースト信号を前記受信装置に送信する送信部と、
を備えることを特徴とする送信装置。
(項目1−2)
前記制御情報入力部に入力した制御情報は、複数のビットによって構成されており、
前記付加情報入力部に入力した付加情報は、所定のビットによって構成されており、
前記ヘッダ情報生成部は、前記複数のビットのそれぞれを予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返し、
前記付加情報挿入部は、前記複数のビットのそれぞれをひとつの単位にしたブロックに対して、繰り返し回数が、前記予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数から、前記予め規定された複数の繰り返し回数になるまで、前記複数のビットのそれぞれの代わりに、前記所定のビットを変換したそれぞれの値を挿入し、前記所定のビットを変換したそれぞれの値は、ブロックのそれぞれの平均値が前記複数のビットのそれぞれの値に近くなるように生成されることを特徴とする(項目1−1)に記載の送信装置。
(項目1−3)
前記付加情報挿入部は、前記所定のビットのそれぞれから、当該それぞれの値を反転した値と当該それぞれの値を組合せた値に変換することを特徴とする(項目1−2)に記載の送信装置。
(項目1−4)
前記付加情報入力部に入力した付加情報を構成した所定のビットは、前記受信装置に着信を通知するための情報であることを特徴とする(項目1−2)または(項目1−3)に記載の送信装置。
(項目3−1)
前記付加情報入力部に入力した付加情報を構成した所定のビットは、データを送信すべき対象の受信装置に付与された識別番号をさらに含んでおり、
前記付加情報挿入部は、前記識別番号を複数の部分に分割し、当該分割した複数の部分を前記ブロックのそれぞれに挿入することを特徴とする(項目1−4)に記載の送信装置。
(項目3−2)
データを送信すべき対象の複数の受信装置を複数のグループに分類し、複数のグループのそれぞれにデータを送信すべきタイミングを割り当てる割当部をさらに備え、
前記付加情報入力部に入力した付加情報は、前記データを送信すべきタイミングが割り当てられたグループに含まれた受信装置に付与された識別番号と、当該受信装置に着信を通知するための情報を組み合わせた情報であることを特徴とする(項目3−1)に記載の送信装置。
(項目1−5)
所定の受信装置に送信すべきデータと、前記データに対応した制御情報と、前記制御情報に付加すべき付加情報を入力し、前記入力した制御情報を予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返してヘッダ情報を生成しつつ、前記予め規定された複数の繰り返し回数と前記制御情報を繰り返した回数との差違に応じて、前記生成したヘッダ情報に前記入力した付加情報を挿入し、前記付加情報を挿入したヘッダ情報と前記入力したデータにもとづいて、バースト信号を生成することを特徴とする送信方法。
(項目1−6)
データと、前記データに対応した制御情報と、前記制御情報に付加すべき付加情報によって構成されたバースト信号であって、前記制御情報が予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返され、かつ前記付加情報が前記予め規定された複数の繰り返し回数と前記制御情報を繰り返した回数の差違に応じて挿入されたバースト信号を受信する受信部と、
前記受信したバースト信号から、前記制御情報と前記付加情報に対応したヘッダ情報を抽出する抽出部と、
前記抽出したヘッダ情報に対して、前記予め規定された複数の繰り返し回数に応じた処理を行って制御情報と付加情報を導出する導出部と、
前記導出した付加情報にもとづいて前記導出した制御情報の処理内容を決定し、かつ前記決定した制御情報の処理内容と前記導出した制御情報にもとづいてデータの処理内容を決定する決定部と、
前記決定したデータの処理内容に応じて、前記データを処理する処理部と、
を備えることを特徴とする受信装置。
(項目1−7)
前記受信部で受信したバースト信号に含まれた制御情報は複数のビットで構成され、前記複数のビットのそれぞれをひとつの単位にしたブロックの内部で、前記複数のビットのそれぞれが予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返されており、かつ前記付加情報は所定のビットで構成され、当該所定のビットを変換したそれぞれの値がそれぞれのブロックに挿入されており、
前記導出部は、前記抽出したヘッダ情報に含まれたブロックのそれぞれに対して、前記予め規定された複数の繰り返し回数だけブロックの内部で加算処理を行って制御情報を導出し、かつ付加情報を構成した所定のビットのそれぞれに対してなされた変換が、ブロックのそれぞれの平均値が前記複数のビットのそれぞれの値に近くなる規則性にもとづくことを利用して、前記ブロックのそれぞれから付加情報を導出することを特徴とする(項目1−6)に記載の受信装置。
(項目1−8)
前記導出部は、付加情報を構成した所定のビットのそれぞれに対してなされた変換が、前記所定のビットのそれぞれから、当該それぞれの値を反転した値と当該それぞれの値を組合せた値への変換であることを利用して、前記ブロックのそれぞれから付加情報を導出することを特徴とする(項目1−7)に記載の受信装置。
(項目1−9)
前記導出部で導出した付加情報は、着信を通知するための情報であって、
前記決定部は、前記導出した付加信号が着信を示した場合に、前記導出した制御情報にもとづいたデータの復調を決定することを特徴とする(項目1−6)から(項目1−8)のいずれかに記載の受信装置。
(項目3−3)
前記導出部で導出した付加情報は、データを復調すべき受信装置に付与された識別番号をさらに含み、
前記決定部は、前記導出した識別番号が自らの識別番号であった場合に、前記導出した制御情報にもとづいたデータの復調を決定することを特徴とする(項目1−9)に記載の受信装置。
(項目3−4)
バースト信号を送信すべき送信装置によって、複数の受信装置が複数のグループに分類され、かつ複数のグループのそれぞれにデータの受信タイミングが割り当てられており、前記複数のグループのうちで所属すべきグループを管理するグループ管理部をさらに備え、
前記決定部は、前記所属すべきグループに割り当てられた受信タイミングにおいて、前記導出した識別番号が自らの識別番号であって、前記導出した付加信号が着信を示した場合に、前記導出した制御情報にもとづいたデータの復調を決定することを特徴とする(項目3−3)に記載の受信装置。
(項目3−5)
前記決定部が前記データの復調を決定しなかった場合に、省電力モードに設定する電源管理部をさらに備えることを特徴とする(項目1−9)、(項目3−3)、(項目3−4)のいずれかに記載の受信装置。
(項目1−10)
データと、前記データに対応した制御情報と、前記制御情報に付加すべき付加情報によって構成されたバースト信号であって、前記制御情報が予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返され、かつ前記付加情報が前記予め規定された複数の繰り返し回数と前記制御情報を繰り返した回数の差違に応じて挿入されたバースト信号を受信するステップと、
前記受信したバースト信号から、前記制御情報と前記付加情報に対応したヘッダ情報を抽出するステップと、
前記抽出したヘッダ情報に対して、前記予め規定された複数の繰り返し回数に応じた処理を行って制御情報と付加情報を導出するステップと、
前記導出した付加情報にもとづいて前記導出した制御情報の処理内容を決定し、かつ前記決定した制御情報の処理内容と前記導出した制御情報にもとづいてデータの処理内容を決定するステップと、
前記決定したデータの処理内容に応じて、前記データを処理するステップと、
を備えることを特徴とする受信方法。
実施例1に係る通信システムの構成を示す図である。 図1の通信システムでのチャネルの遷移を示す図である。 図3(a)−(b)は、図1のフレームフォーマットとバーストフォーマットの構成を示す図である。 図4(a)−(c)は、実施例1の前提となる通信システムのヘッダ情報の生成過程を示す図である。 図1の通信システムにおける送信部の構成を示す図である。 図6(a)−(c)は、図5のヘッダ生成部におけるヘッダ情報の生成過程を示す図である。 図1の通信システムにおける受信部の構成を示す図である。 図7の受信処理の手順を示すフローチャートである。 図9(a)−(b)は、実施例1の前提となる通信システムと図8の手順によるフレームの処理の相違を示す図である。 実施例2に係る送信部の構成を示す図である。 図10の記憶部に記憶した簡易番号とグループ番号の対応を示す図である。 図10の割当部でなされる簡易番号の割り当て手順を示すフローチャートである。 図10のヘッダ生成部で挿入すべき簡易番号の構成を示す図である。 実施例2に係る受信部の構成を示す図である。 図14の受信処理の手順を示すフローチャートである。 実施例3に係るヘッダ情報に挿入すべき簡易番号と着信情報の構成を示す図である。 実施例3の変形例に係るフレームの割当てを示す図である。
符号の説明
10 端末装置、 12 端末用アンテナ、 14 基地局装置、 16 基地局用アンテナ、 18 PSTNゲートウエイ、 20 インターネットゲートウエイ、 22 PSTNネットワーク、 24 インターネット、 30 送信部、 32 インターフェース部、 34 符号化部、 36 変調部、 38 信号生成部、 40 拡散部、 42 無線部、 44 伝送レート制御部、 46 データ長取得部、 48 ヘッダ生成部、 50 着信通知部、 52 制御部、 60 受信部、 62 無線部、 64 逆拡散部、 66 抽出部、 68 復調部、 70 復号部、 72 インターフェース部、 74 制御情報導出部、 76 伝送レート制御部、 78 データ長取得部、 80 決定部、 82 制御部、 90 割当部、 92 記憶部、 94 簡易番号導出部、 96 判定部、 98 対応部、 100 通信システム。

Claims (14)

  1. 所定の受信装置に送信すべきデータを入力するデータ入力部と、
    前記入力したデータに対応した制御情報を入力する制御情報入力部と、
    前記入力したデータに含まれた受信装置の識別番号とは別に受信装置を識別するための簡易番号であって、前記識別番号より簡易な簡易番号を付与する簡易番号付与部と、
    前記入力した制御情報を予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返してヘッダ情報を生成するヘッダ情報生成部と、
    前記予め規定された複数の繰り返し回数と前記制御情報を繰り返した回数との差違に応じて、前記生成したヘッダ情報に前記付与した簡易番号を挿入する簡易番号挿入部と、
    前記簡易番号を挿入したヘッダ情報と前記入力したデータにもとづいて、バースト信号を生成するバースト信号生成部と、
    前記生成したバースト信号を前記受信装置に送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  2. 複数の受信装置にそれぞれ送信すべきデータは、送信する際の単位時間当たりの伝送レートを可変に設定可能であり、複数の受信装置にそれぞれ送信すべきデータの単位時間当たりの伝送レートに応じて、複数の受信装置を分類すべき複数のグループを予め規定しており、かつ複数のグループのそれぞれで割り当て可能な複数の簡易番号に対応したグループの番号に関する情報を予め記憶する記憶部と、
    所定の受信装置に送信すべきデータの単位時間当たりの伝送レートにもとづいて、前記受信装置にグループの番号を割り当てる割当部とをさらに備え、
    前記簡易番号付与部は、前記記憶した情報にもとづいて、前記割り当てたグループの番号に対応した複数の簡易番号のうちのいずれかを前記受信装置に付与することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記制御情報入力部に入力した制御情報は、複数のビットによって構成されており、
    前記簡易番号付与部で付与した簡易番号は、複数のビットによって構成されており、
    前記ヘッダ情報生成部は、前記制御情報を構成した複数のビットのそれぞれを予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返し、
    前記簡易番号挿入部は、前記制御情報を構成した複数のビットのそれぞれをひとつの単位としたブロックに対して、繰り返し回数が、前記予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数から、前記予め規定された複数の繰り返し回数になるまで、前記制御情報を構成した複数のビットのそれぞれの代わりに、前記簡易番号を構成した複数のビットを変換したそれぞれの値を分割しつつ挿入し、前記簡易番号を構成した複数のビットを変換したそれぞれの値は、ブロックのそれぞれの平均値が前記制御情報を構成した複数のビットのそれぞれの値に近くなるように生成されることを特徴とする請求項1または2に記載の送信装置。
  4. 前記簡易番号挿入部は、前記簡易番号を構成した複数のビットのそれぞれから、当該それぞれの値を反転した値と当該それぞれの値を組合せた値に変換することを特徴とする請求項3に記載の送信装置。
  5. 前記データ入力部は、複数の受信装置にそれぞれ送信すべきデータを入力し、
    前記簡易番号付与部は、前記入力したデータをそれぞれ送信すべき複数の受信装置に対して、複数の簡易番号をそれぞれ付与し、
    前記簡易番号挿入部は、前記生成したヘッダ情報に前記付与した複数の簡易番号をそれぞれ挿入し、
    前記バースト信号生成部は、前記複数の簡易番号をそれぞれ挿入したヘッダ情報と前記入力したデータにもとづいて、ひとつのバースト信号を生成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の送信装置。
  6. 前記簡易番号挿入部は、前記生成したヘッダ情報に前記付与した複数の簡易番号をそれぞれ挿入する際に、挿入されるべき複数の簡易番号を所定の規則性にもとづいて並べることを特徴とする請求項5に記載の送信装置。
  7. 前記データ入力部に入力した複数の受信装置にそれぞれ送信すべきデータは、送信する際の単位時間当たりの伝送レートを可変に設定可能であり、
    前記バースト信号生成部は、複数の受信装置にそれぞれ送信すべきデータの単位時間当たりの伝送レートが同一である場合に、複数の受信装置にそれぞれ送信すべきデータをひとつのバースト信号に含めることを特徴とする請求項5に記載の送信装置。
  8. 所定の受信装置に送信すべきデータと、前記データに対応した制御情報を入力するとともに、前記データに含まれた受信装置の識別番号とは別に受信装置を識別するための簡易番号であって、前記識別番号より簡易な簡易番号を付与し、前記入力した制御情報を予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返してヘッダ情報を生成しつつ、前記予め規定された複数の繰り返し回数と前記制御情報を繰り返した回数との差違に応じて、前記生成したヘッダ情報に前記付与した簡易番号を挿入し、前記簡易番号を挿入したヘッダ情報と前記入力したデータにもとづいて、バースト信号を生成することを特徴とする送信方法。
  9. データと、前記データに対応した制御情報と、前記データに含まれた受信装置の識別番号とは別に受信装置を識別するための簡易な簡易番号によって構成されたバースト信号であって、前記制御情報が予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返され、かつ前記簡易番号が前記予め規定された複数の繰り返し回数と前記制御情報を繰り返した回数の差違に応じて挿入されたバースト信号を受信する受信部と、
    前記受信したバースト信号から、前記制御情報と前記簡易番号に対応したヘッダ情報を抽出する抽出部と、
    前記抽出したヘッダ情報に対して、前記予め規定された複数の繰り返し回数に応じた処理を行って制御情報と簡易番号を導出する導出部と、
    前記導出した簡易番号が自らの簡易番号に該当すれば、前記導出した制御情報にもとづいてデータの処理内容を決定する決定部と、
    前記決定したデータの処理内容に応じて、前記データを処理する処理部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  10. 前記受信部で受信したバースト信号に含まれた制御情報は複数のビットで構成され、前記制御情報を構成した複数のビットのそれぞれをひとつの単位にしたブロックの内部で、前記制御情報を構成した複数のビットのそれぞれが予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返されており、かつ前記簡易番号は複数のビットで構成され、前記簡易番号を構成した複数のビットを変換したそれぞれの値がそれぞれのブロックに挿入されており、
    前記導出部は、前記抽出したヘッダ情報に含まれたブロックのそれぞれに対して、前記予め規定された複数の繰り返し回数だけブロックの内部で加算処理を行って制御情報を導出し、かつ簡易番号を構成した複数のビットのそれぞれに対してなされた変換が、ブロックのそれぞれの平均値が前記制御信号を構成した複数のビットのそれぞれの値に近くなる規則性にもとづくことを利用して、前記ブロックのそれぞれから簡易番号を導出することを特徴とする請求項9に記載の受信装置。
  11. 前記導出部は、簡易番号を構成した複数のビットのそれぞれに対してなされた変換が、前記簡易番号を構成した複数のビットのそれぞれから、当該それぞれの値を反転した値と当該それぞれの値を組合せた値への変換であることを利用して、前記ブロックのそれぞれから簡易番号を導出することを特徴とする請求項10に記載の受信装置。
  12. 前記決定部は、前記導出部が複数の簡易番号を導出した場合に、前記導出した複数の簡易番号のいずれかが自らの簡易番号に該当すれば、前記導出した制御信号にもとづいてデータの処理内容を決定することを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の受信装置。
  13. 前記処理部は、前記処理したデータから抽出した識別番号が自らの識別番号に該当しなければ、前記処理したデータを破棄することを特徴とする請求項9から12のいずれかに記載の受信装置。
  14. データと、前記データに対応した制御情報と、前記データに含まれた受信装置の識別番号とは別に受信装置を識別するための簡易な簡易番号によって構成されたバースト信号であって、前記制御情報が予め規定された複数の繰り返し回数よりも少ない回数だけ繰り返され、かつ前記簡易番号が前記予め規定された複数の繰り返し回数と前記制御情報を繰り返した回数の差違に応じて挿入されたバースト信号を受信するステップと、
    前記受信したバースト信号から、前記制御情報と前記簡易番号に対応したヘッダ情報を抽出するステップと、
    前記抽出したヘッダ情報に対して、前記予め規定された複数の繰り返し回数に応じた処理を行って制御情報と簡易番号を導出するステップと、
    前記導出した簡易番号が自らの簡易番号に該当すれば、前記導出した制御情報にもとづいてデータの処理内容を決定するステップと、
    前記決定したデータの処理内容に応じて、前記データを処理するステップと、
    を備えることを特徴とする受信方法。
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