JP2005260506A - 遠隔監視システム及び中継装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】視野ブレを抑えるための補正処理を施した画像データを提供する場合であっても、撮影ユニットが設置された各地点において地震が発生したことをその画像データに基づく動画像から観察することができるようにする遠隔監視システム,及び、このような遠隔監視システムにおいて画像データを伝送するための中継装置を、提供する。
【解決手段】遠隔監視システムは、監視カメラ11と振動センサ12とエンコーダとして機能する中継装置13とからなる撮影ユニット10,及び、モニタ21とデコーダとして機能する中継装置22とからなる表示ユニット20を、備える。中継装置13は、振動センサ12が検出する加速度が所定の上限値を上回った場合に、監視カメラ11から出力される画像データに視野ブレ補正を施す機能を停止する。
【選択図】図5

Description

本発明は、監視対象の各地点の状態の変化を監視するための遠隔監視システムと、このような遠隔監視システムにおいて用いられる中継装置とに、関する。
周知のように、遠隔監視システムは、道路,線路,海岸,港湾,河川,ダム,山岳のような監視対象の各地点の状態の変化を監視するために利用されている。遠隔監視システムは、監視カメラとその監視カメラが生成した画像データを伝送するための中継装置とからなる撮影ユニット,及び、中央制御装置から、構成されており、中央制御装置は、監視対象の各地点に設置された各撮影ユニットから通信線を通じて送られてくる画像データに基づいて、各地点の映像を表示装置に表示する。
従来、撮影ユニットから出力される画像データは、専用の通信線にて中央制御装置に送られていたため、遠隔監視システムは、閉じたシステムとなっていた。近年では、汎用性の高さや費用削減のため、画像データを中央制御装置に送信するための通信手段として、IP[Internet Protocol]ネットワーク等の既存のネットワークが採用されるようになってきた。そして、最近では、このような既存のネットワークの特性を生かして、撮影ユニットによって生成された画像データを例えばテレビ放送局のような他の業者に提供するサービスが、広まりつつある。
特開平10−104738号公報
ところで、各地点に設置される撮影ユニットの監視カメラは、被写体の様子を適切に撮影できるようにするために、様々な施設に取り付けられている。数ある施設の中には、高速道路や線路が敷設された橋梁や、海原に浮かぶブイ,又は、鉄塔のように、何らかの要因によって定常的に振動するものがあり、このような施設に監視カメラが取り付けられていると、施設が振動した場合に、監視カメラが揺れる結果、この監視カメラが生成する動画像の視野が揺れることとなり、その動画像が表示装置に表示された際に観察しにくくなってしまう。このため、前述したサービスを提供する業者は、このようないわゆる視野ブレが動画像にあると業務に支障を来してしまうような業者に対しては、視野ブレを抑えるための補正処理が施された画像データを、提供している。
その一方、前述したサービスを享受する業者は、何れも、監視対象内の各地点の状態を変化させる主な要因の一つである地震を、各地点からの動画像によって観察することを、望んでいる。にも拘わらず、前述した補正処理が画像データに施されてしまうと、地震に起因して動画像に視野ブレが生じた場合でも、その視野ブレが補正されてしまうため、各地点において地震が発生しているのか否かが、動画像から観察することができなくなってしまう。
本発明は、前述したような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、視野ブレを抑えるための補正処理を施した画像データを提供する場合であっても、撮影ユニットが設置された各地点において地震が発生したことをその画像データに基づく動画像から観察することができるようにする遠隔監視システムを、提供することにある。また、本発明の課題は、このような遠隔監視システムにおいて画像データを伝送するための中継装置を、提供することにある。
上記の課題を解決するために発明された遠隔監視システムの第1の態様は、被写体像の画像データを順次生成する撮影部,前記撮影部によって順次生成された画像データに対して視野ブレ補正を施して出力する視野ブレ補正部,前記撮影部が設置された地点が振動した場合にその振動の大きさを示す振動情報を取得する振動情報取得部,前記振動情報取得部によって取得された振動情報に基づいて、前記撮影部が設置された地点において地震が発生しているか否かを判別する地震判別部,前記撮影部が設置された地点において地震が発生していると前記地震判別部が判断している間だけ、視野ブレ補正処理を各画像データに施さないで出力するように前記視野ブレ補正部に対して指示する切替部,前記視野ブレ補正部から出力される前記各画像データを送信する送信部,前記送信部からネットワークを介して前記各画像データを受信する受信部,及び、前記受信部が受信した各画像データに基づいて動画像を表示する表示部を備えることを、特徴としている。
また、上記の課題を解決するために発明された遠隔監視システムの第2の態様は、被写体像の画像データを順次生成する撮影部,前記撮影部によって順次生成された前記各画像データを送信する送信部,前記送信部からネットワークを介して前記各画像データを受信する受信部,前記受信部によって受信された画像データに対して視野ブレ補正を施して出力する視野ブレ補正部,前記撮影部が設置された地点が振動した場合にその振動の大きさを示す振動情報を取得する振動情報取得部,前記振動情報取得部によって取得された振動情報に基づいて、前記撮影部が設置された地点において地震が発生しているか否かを判別する地震判別部,前記撮影部が設置された地点において地震が発生していると前記地震判別部が判断している間だけ、視野ブレ補正処理を各画像データに施さないで出力するように前記視野ブレ補正部に対して指示する切替部,及び、前記視野ブレ補正部から出力される各画像データに基づいて動画像を表示する表示部を備えることを、特徴としている。
これらのように構成されると、視野ブレ補正部が視野ブレ補正処理を行っている時でも、地震判別部が、撮影部が設置された地点において地震が発生していると判断している間は、視野ブレ補正部が、画像データに視野ブレ補正を施さなくなる。このため、この画像データに基づいて表示部に表示される動画像には、地震が発生している間だけ、視野ブレが生じることとなる。その結果、撮影部が設置された地点において地震が発生したことをその動画像から観察することができるようになる。
なお、本発明の遠隔監視システムにおいては、振動情報取得部は、撮影部の近傍に設置された振動センサによって振動を検出することにより、撮影部が設置された地点についての振動情報を取得するものであっても良いし、撮影部が設置された地点において発生した振動について他の地震感知システムから出力される震度情報を、その地点についての振動情報として取得するものであっても良い。
また、上記の課題を解決するために発明された中継装置は、被写体像の画像データを順次生成して送信する撮影装置と各画像データに基づいて動画像を表示するモニタとに対して接続される中継装置であって、前記撮影装置からネットワークを介して前記各画像データを受信する受信部,前記受信部によって受信された画像データに対して視野ブレ補正を施して前記モニタへ出力する視野ブレ補正部,前記撮影装置部が設置された地点が振動した場合にその振動の大きさを示す振動情報を取得する振動情報取得部,前記振動情報取得部によって取得された振動情報に基づいて、前記撮影装置が設置された地点において地震が発生しているか否かを判別する地震判別部,及び、前記撮影装置が設置された地点において地震が発生していると前記地震判別部が判断している間だけ、視野ブレ補正処理を各画像データに施さないで出力するように前記視野ブレ補正部に対して指示する切替部を備えることを、特徴としている。
従って、この中継装置は、前述した本発明の第2の態様による遠隔監視システムにおける画像データを伝送する中継装置として機能することができることになる。
以上に説明したように、本発明によれば、視野ブレを抑えるための補正処理を施した画像データを提供する場合であっても、撮影装置が設置された監視地点において地震が発生したことをその画像データに基づく映像から観察することができるようになる。
次に、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を、五例説明する。
実施形態1
図1は、本発明の第1実施形態である遠隔監視システムの概略的な構成図である。図1に示されるように、第1実施形態の遠隔監視システムは、一つ以上の撮影ユニット10と、一つ以上の表示ユニット20と、管理者端末装置30とを、備えており、各ユニット10,20及び管理者端末装置30は、ネットワークNを介して互いに接続されている。
撮影ユニット10は、この遠隔監視システムの監視対象内の各地点を撮影するためのユニットであり、道路,線路,海岸,港湾,河川,ダム,山岳などの監視対象の各地点に設置される。この撮影ユニット10は、監視カメラ11,振動センサ12,及び、中継装置13を、備えている。
監視カメラ11は、対物光学系によって形成される所定視野の像を複数の画像データからなるビデオデータに変換するとともに、音声をオーディオデータに変換し、これら各データをアナログ信号の形態で出力するための機器である。この監視カメラ11は、ピン端子ケーブルやS端子ケーブルを介して中継装置13に接続されている。この監視カメラ11は、例えば高速道路が監視対象である場合には、標識用支柱,照明灯用支柱,橋梁のフレーム,ビルの屋上などに取り付けられ、港湾が監視対象である場合には、ブイ,クレーン装置のフレーム,市場の屋根,鉄塔の先端,灯台,ビルの屋上などに取り付けられ、例えば河川が監視対象である場合には、ダムの欄干,水門,鉄橋のフレーム,鉄塔などに取り付けられ、例えば山岳が監視対象である場合には、砂防ダムの欄干,落石防止柵,トンネルの天井などに取り付けられる。なお、この監視カメラ11は、前述した撮影部に相当する。
振動センサ12は、それが設置された箇所が振動する際の加速度を数値化することによって加速度データを取得して出力するための機器であり、シリアルインターフェースケーブルを介して中継装置13に接続される。この振動センサ12は、できるだけ地面に設置されることが望まれる。例えば、監視カメラ11が鉄塔や橋梁に設置された場合には、その鉄塔や橋脚の根元の周辺の地面上に設置されることが望ましい。また、監視カメラ11がブイに設置された場合には、そのブイの下方の海底に設置されることが望ましい。なお、この振動センサ12は、前述した振動情報取得部に相当する。また、加速度データは、前述した振動情報に相当する。
中継装置13は、監視カメラ11や振動センサ12から出力されるデータを、ネットワークNを通じて送信することができる送信形態へ変換するための機能が付加された通信機器である。なお、この中継装置13は、前述した送信部に相当する。
一方、表示ユニット20は、撮影ユニット10において取得された画像データを受信して監視対象内の各地点の状態を動画像としてモニタに表示するためのユニットである。この表示ユニット20は、撮影ユニット10を設置した業者、又は、この業者から動画像の提供を受けている業者によって、使用される。この表示ユニット20は、モニタ21及び中継装置22を、備えている。
モニタ21は、NTSC信号の形態でビデオデータが入力されると、そのビデオデータを構成する各画像データに基づいて動画像を表示する表示装置である。なお、このモニタ21は、前述した表示部に相当する。
中継装置22は、撮影ユニット10の中継装置13から画像データを受信して、モニタ21へ入力可能なNTSC信号の形態へ変換するための機能が付加された通信機器である。なお、この中継装置22は、前述した受信部に相当する。
ところで、第1実施形態では、撮影ユニット10の中継装置13と表示ユニット20の中継装置22は、どちらも、同じハードウエアから構成されており、各々、その内部にインストールされたプログラムに応じて異なる機能を発揮する。そこで、以下では、先に、撮影ユニット10の中継装置13について詳細に説明し、その後に、表示ユニット20の中継装置22について詳細に説明する。
図2は、第1実施形態の撮影ユニット10の中継装置13の内部構成図である。撮影ユニット10の中継装置13は、CPU[Central Processing Unit]13a,RAM[Random Access Memory]13b,シリアルインターフェース部13c,オーティオビデオインターフェース部13d,視野ブレ補正部13e,コーデック部13f,ネットワークインターフェース部13g,及び、EEPROM[Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory]13hを、備えている。
CPU13aは、中継装置13全体を制御するための中央処理装置である。RAM13bは、CPU13aが各種プログラムを実行するに際しての作業領域が展開される主記憶装置である。シリアルインターフェース部13cは、シリアルインターフェースケーブルを介して接続された機器との間でシリアル転送にてデータ通信を行う装置である。第1実施形態では、このシリアルインターフェース部13cに対し、振動センサ12が、例えばRS−232Cケーブルにて接続されている。
オーディオビデオインターフェース部13dは、アナログ信号をデジタル信号へ変換し、又は、その逆変換を行う回路である。また、このオーディオビデオインターフェース部13dは、ビデオデータを入出力するための入出力ピン端子又は入出力S端子と、オーディオデータを入出力するための入出力ピン端子とを、有しており、第1実施形態では、これら入出力端子に対し、監視カメラ11が、例えばピン端子ケーブル又はS端子ケーブルにて接続されている。このオーディオビデオインターフェース部13dは、一般的な回路であるので簡単に説明する。このオーディオビデオインターフェース部13dは、その内部に、オーディオデータ処理コア,及び、ビデオデータ処理コアを、備えており、オーディオデータとビデオデータのそれぞれについて、アナログ信号とデジタル信号との変換処理又はその逆変換処理を行う。なお、ビデオデータ処理コアは、RGB信号,コンポーネント信号,Sビデオ信号などのアナログのNTSC[National Television System Committee]信号が入力された場合には、増幅,γ補正,A/D変換などの処理をアナログ信号に施す前段処理部として機能し、デジタル信号が入力された場合には、D/A変換,増幅,クランプ,ブランキング,インピーダンスマッチング等の処理をそのデジタル信号に施す後段処理部として機能する。
視野ブレ補正部13eは、動画像内で視野が変化する場合に各画像データの一部を切り出して視野の変化を抑えるいわゆる視野ブレ補正処理をするための回路である。この視野ブレ補正部13eは、一般的な回路であるので簡単に説明する。視野ブレ補正部13eは、ROM[Read Only Memory],フレームメモリ,加算器などとともに、セレクタを備えており、セレクタに対するオンオフの指示入力に応じて視野ブレ補正処理の開始又は停止を行う。なお、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっている場合には、ビデオデータを構成する各画像データには、視野ブレ補正処理が施されるが、視野ブレ補正部13eの機能が無効となっている場合には、各画像データは、何れの処理も施されることなく、そのまま、出力される。
コーデック部13fは、オーディオデータ及びビデオデータをMPEG−1[Moving Picture Experts Group 1],MPEG−2[Moving Picture Experts Group 2],及び、MPEG−4[Moving Picture Experts Group 4]規格にて圧縮し、又は、その逆変換を行う回路である。このコーデック部13fは、一般的な回路であるので簡単に説明すると、オーディオエンコーダデコーダコア,ビデオエンコーダデコーダコア,多重化分離化コア,及び、バッファコアを、備えており、オーディオデータ及びビデオデータが入力された場合には、多重化部として機能し、ストリームデータが入力された場合には、分離化部として機能する。
コーデック部13fが多重化部として機能する場合、まず、オーディオエンコーダデコーダコア及びビデオエンコーダデコーダコアが、各データを符号化することによってオーディオ及びビデオのエレメンタリーストリームをそれぞれ生成し、次に、多重化分離化コアが、生成された各エレメンタリーストリームからPES[Packetized Elementary Stream]を生成するとともに、生成されたオーディオ及びビデオの各PESを多重化することによってTS[Transport Stream]方式又はPS[Program Stream]方式のストリームデータを生成し、最後に、バッファコアが、生成されたストリームデータを一旦記録した後に所定のタイミングにて出力する。
逆に、コーデック部13fが分離化部として機能する場合、まず、バッファコアが、ストリームデータを一旦記録した後に所定のタイミングにて多重化分離化コアに引き渡し、次に、多重化分離化コアが、ストリームデータからオーディオ及びビデオのPESを分離化するとともに、各PESからオーディオ及びビデオのエレメンタリーストリームを再生し、最後に、オーディオエンコーダデコーダコア及びビデオエンコーダデコーダコアが、各エレメンタリーストリームを復号化して出力する。
ネットワークインターフェース部13gは、ネットワークN上のルータとの間でデータを送受信するための通信アダプタである。このネットワークインターフェース部13gは、CPU13aやコーデック部13fから渡されたデータを、IP[Internet Protocol],IPX[Internet Packet eXxchange](米国ノベル社商標),又は、DDP[Datagram Delivery Protocol](米国アップル社商標)に従ってカプセル化して送信する機能を有するとともに、受信したデータカプセルからデータを再生してCPU13aやコーデック部13fへ渡す機能を有する。
EEPROM13hは、データやプログラムを記録するための記憶装置である。本実施形態では、このEEPROM13hには、ハードウエアとソフトウエアとを統合的に管理するためのOS[Operating System]プログラムが、記録されているとともに、設定情報テーブル131,エンコード制御プログラム132,及び、切替プログラム133が、記録されている。
設定情報テーブル131は、ストリームデータをこの中継装置13から送信する際の送信先を設定しておくためのテーブルである。図3及び図4は、設定情報テーブル131のデータ構造の一例を示す図である。なお、図3は、図1内上側の撮影ユニット10の中継装置13に記録された設定情報テーブル131の例を示し、図4は、図1内下側の撮影ユニット10の中継装置13に記録された設定情報テーブル131の例を示している。図3及び図4の設定情報テーブル131は、ストリームデータの送信先と同じ数のレコードを、有している。各レコードは、「自IPアドレス」,「送信先IPアドレス」,及び、「補正指示フラグ」のフィールドを、有している。
「自IPアドレス」フィールドには、この中継装置13に設定されているIP[Internet Protocol]アドレスが、記録される。「送信先IPアドレス」フィールドには、この中継装置13からストリームデータを受信する表示ユニット20の中継装置22に設定されているIPアドレスが、記録される。なお、図3の「自IPアドレス」及び「送信先IPアドレス」フィールドの内容は、図1内上側の撮影ユニット10が、図1内上側の表示ユニット20へ画像データを送信するものであることを、示している。また、図4の「自IPアドレス」及び「送信先IPアドレス」フィールドの内容は、図1内下側の撮影ユニット10が、図1内下側の表示ユニット20へ画像データを送信するものであることを、示している。
「補正指示フラグ」フィールドには、視野ブレ補正部13eに対して視野ブレ補正処理を実行すべきであるか否かを指定する補正指示フラグが、記録される。なお、補正指示フラグは、「1」である場合には、視野ブレ補正処理を実行すべきことを、示しており、「0」である場合には、視野ブレ補正処理を実行すべきでないことを、示している。また、この設定情報テーブル131内の補正指示フラグは、全レコードに亘って「1」又は「0」に統一されている。
エンコード制御プログラム132は、この中継装置13をエンコーダとして機能させるプログラムである。すなわち、エンコード制御プログラム132を実行したCPU13aは、オーディオビデオインターフェース部13dを前段処理部として機能させ、コーデック部13fを多重化部として機能させる。これにより、監視カメラ11から出力されたオーディオデータ及びビデオデータは、オーディオビデオインターフェース部においてデジタル化された後、視野ブレ補正部13eの機能が無効となっていれば、コーデック部13fにおいて符号化,パケット化,及び、多重化されることによってストリームデータへ変換され、ネットワークインターフェース部13gによって表示ユニット20の中継装置22へ送信される。
切替プログラム133は、振動センサ12から受信する加速度データが所定の上限値を上回った場合に視野ブレ補正部13eの機能を強制的に解除させるためのプログラムである。図5は、この切替プログラム133を読み込んだCPU13aによって実行される切替処理の内容を示すフローチャートである。
切替処理の開始後、最初のステップS101では、CPU13aは、振動センサ12から加速度データを受信するまで、待機する(S101;NO)。そして、振動センサ12から加速度データを受信すると(S101;YES)、CPU13aは、ステップS102へ処理を進める。
ステップS102では、CPU13aは、受信した加速度データが所定の上限値を上回っているか否かを、判別する。そして、受信した加速度データが所定の上限値を上回っていなかった場合(S102;NO)、CPU13aは、ステップS103へ処理を進める。
ステップS103では、CPU13aは、設定情報テーブル(図3又は図4参照)131に設定されている補正指示フラグが「0」であるか「1」であるかを、判別する。そして、設定情報テーブル131に設定されている補正指示フラグが「0」であった場合(S103;0)、CPU13aは、ステップS104へ処理を進める。
ステップS104では、CPU13aは、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっているか否かを、判別する。そして、CPU13aは、視野ブレ補正部13eの機能が無効となっていた場合(S104;NO)、ステップS101へ処理を戻し、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっていた場合(S104;YES)、ステップS105へ処理を進める。
ステップS105では、CPU13aは、視野ブレ補正部13eに対し、視野ブレ補正処理を停止するように指示する。指示後、CPU13aは、ステップS101へ処理を戻す。
一方、ステップS103において、設定情報テーブル(図3又は図4参照)131に設定されている補正指示フラグが「1」であった場合(S103;1)、CPU13aは、ステップS106へ処理を進める。
ステップS106では、CPU13aは、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっているか否かを、判別する。そして、CPU13aは、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっていた場合(S106;YES)、ステップS101へ処理を戻し、視野ブレ補正部13eの機能が無効となっていた場合(S106;NO)、ステップS107へ処理を進める。
ステップS107では、CPU13aは、視野ブレ補正部13eに対し、視野ブレ補正処理を開始するように指示する。指示後、CPU13aは、ステップS101へ処理を戻す。
また、ステップS102において、受信した加速度データが所定の上限値を上回っていた場合(S102;YES)、CPU13aは、ステップS108へ処理を進める。
ステップS108では、CPU13aは、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっているか否かを、判別する。そして、CPU13aは、視野ブレ補正部13eの機能が無効となっていた場合(S108;NO)、ステップS101へ処理を戻し、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっていた場合(S108;YES)、ステップS109へ処理を進める。
ステップS109では、CPU13aは、視野ブレ補正部13eに対し、視野ブレ補正処理を停止するように指示する。指示後、CPU13aは、ステップS101へ処理を戻す。
なお、ステップS101及びS102を実行するCPU13aは、前述した地震判別部に相当し、ステップS108及びS109を実行するCPU13aは、前述した切替部に相当する。
図6は、第1実施形態の表示ユニット20の中継装置22の内部構成図である。表示ユニット20の中継装置22は、撮影ユニット10の中継装置13と同様に、CPU22a,RAM22b,シリアルインターフェース部22c,オーティオビデオインターフェース部22d,視野ブレ補正部22e,コーデック部22f,ネットワークインターフェース部22g,及び、EEPROM22hを、備えている。
また、このEEPROM22fには、OSプログラムが、記録されているとともに、設定情報テーブル221及びデコード制御プログラム222が、記録されている。
設定情報テーブル221は、ストリームデータをこの中継装置22が受信する際の送信元を設定しておくためのテーブルである。図7及び図8は、設定情報テーブル221のデータ構造の一例を示す図である。なお、図7は、図1内上側の表示ユニット20の中継装置22に記録された設定情報テーブル221の例を示し、図8は、図1内下側の表示ユニット20の中継装置22に記録された設定情報テーブル221の例を示している。図7及び図8の設定情報テーブル221は、「自IPアドレス」及び「送信元IPアドレス」のフィールドからなる一つのレコードを、有している。
「自IPアドレス」フィールドには、この中継装置22に設定されているIPアドレスが、記録される。「送信元IPアドレス」フィールドには、この中継装置22に対してストリームデータを送信する撮影ユニット10の中継装置13に設定されているIPアドレスが、記録される。なお、図7の「自IPアドレス」及び「送信元IPアドレス」フィールドの内容は、図1内上側の表示ユニット20が、図1内上側の撮影ユニット10から画像データを受信するものであることを、示している。また、図8の「自IPアドレス」及び「送信元IPアドレス」フィールドの内容は、図1内下側の表示ユニット20が、図1内下側の撮影ユニット10から画像データを受信するものであることを、示している。
デコード制御プログラム222は、この中継装置22をデコーダとして機能させるプログラムである。すなわち、デコード制御プログラム222を実行したCPU22aは、コーデック部22fを分離化部として機能させ、オーディオビデオインターフェース部22dを後段処理部として機能させる。これにより、撮影ユニット10の中継装置22からネットワークインターフェース部22gが受信したストリームデータは、コーデック部22fにおいて分離化,組み立て,及び、復号化されることによってエレメンタリーストリームに変換された後、オーディオビデオインターフェース部においてアナログ信号に変換される。なお、第1実施形態のデコード制御プログラム222は、視野ブレ補正処理を常時行わないように、視野ブレ補正部22eに対して指示するものとなっている。従って、第1実施形態の表示ユニット20の中継装置22は、従来のデコーダと同様に機能する。
以上のように構成されるため、第1実施形態の遠隔監視システムは、以下に記述するように、作用する。
図1内の上側の撮影ユニット10のように視野ブレ補正処理を行わない旨が中継装置13に設定されていて(補正指示フラグ=0;図3参照)、且つ、その振動センサ12が所定の上限値を上回る加速度を検出していない場合には、この中継装置13は、視野ブレ補正部13eの機能を無効にさせる(S101,S102;NO,S103;0,S104,S105)。このため、その送信先である図1内の上側の表示ユニット20の中継装置22が、撮影ユニット10の中継装置13からストリームデータを受信すると、そのモニタ21が、視野ブレ補正が施されていない動画像を表示する。
また、図1内の下側の表示ユニット20のように視野ブレ補正処理を行う旨が中継装置13に設定されていて(補正指示フラグ=1;図4参照)、且つ、その振動センサ12が所定の上限値を上回る加速度を検出していない場合には、この中継装置13は、視野ブレ補正部13eの機能を有効にさせる(S101,S102;NO,S103;0,S106,S107)。このため、その送信先である図1内の上側の表示ユニット20の中継装置22が、撮影ユニット10の中継装置13からストリームデータを受信すると、そのモニタ21が、視野ブレ補正が施されている動画像を表示する。
さらに、視野ブレ補正処理を行う旨、及び、視野ブレ補正処理を行わない旨の何れかが撮影ユニット10の中継装置13に設定されていても、その振動センサ12が所定の上限値を上回る加速度を検出している場合には、この中継装置13は、視野ブレ補正部13eの機能を無効にさせる(S101,S102;YES,S108,S109)。このため、その送信先である表示ユニット20の中継装置22が、撮影ユニット10の中継装置13からストリームデータを受信すると、そのモニタ21が、視野ブレ補正が施されていない動画像を表示する。
以上のように作用するため、第1実施形態の遠隔監視システムによれば、地震が発生した際には、何れの表示ユニット20においても、地震が発生した地点の状態を、視野ブレのある動画像を通じて観察することができるようになる。
ところで、管理者端末装置30は、撮影ユニット10を各地点に設置した業者がその中継装置13を管理する際に利用するパーソナルコンピュータであり、本体,ディスプレイ,キーボード,マウス等を備えている。また、その本体には、通信アダプタが取り付けられており、この通信アダプタは、ネットワークN上のルータに接続されている。さらに、管理者端末装置30の本体内のハードディスクには、中継装置13の設定情報テーブル131に記録される内容を変更するためのプログラムが、インストールされている。
そして、各中継装置13の管理を担当する担当者は、管理者端末装置30のハードディスク内のこのプログラムを実行して所定のコマンドを入力することにより、各中継装置13の設定情報テーブル131に記録される内容を、変更することができる。つまり、管理担当者は、各中継装置13の設定情報テーブル131の「補正指示フラグ」フィールドの内容を変更することにより、地震が発生していない通常の状態において視野ブレ補正が施されている動画像を表示する表示ユニット20を、指定することができる。
また、第1実施形態では、表示ユニット20がモニタ21及び中継装置22からなるとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図9に示されるように、表示ユニットは、通信アダプタが装着された本体とディスプレイとスピーカとキーボードとマウスとからなるパーソナルコンピュータ20’であっても良い。この場合、パーソナルコンピュータ20’の通信アダプタは、ネットワークNを構成するルータと接続され、パーソナルコンピュータ20’のハードディスクには、ハードウエアとソフトウエアとを統合的に管理するためのOSプログラム,ストリームデータを分離化,組み立て,及び,復号化するためのでデコーディングプログラム,並びに、オーディオ及びビデオのエレメンタリーストリームに基づいてストリームコンテンツを再生するためのストリームコンテンツ再生プログラムが、記録されるとともに、図7又は図8の設定情報テーブル221が、記録される。
実施形態2
まず、第2実施形態の遠隔監視システムについて簡単に説明する。第2実施形態の遠隔監視システムは、第1実施形態と同じハードウエアにより構成されている。但し、第1実施形態では、視野ブレ補正処理を実行する主体が、撮影ユニット10の中継装置13であったのに対し、第2実施形態では、視野ブレ補正処理を実行する主体が、表示ユニット20の中継装置22となっている。なお、地震が発生したか否かを判断する主体は、第1実施形態と同様に、撮影ユニット10の中継装置13となっている。以下、第2実施形態について詳細に説明する。
第2実施形態の遠隔監視システムは、第1実施形態と同様の構成を有している。すなわち、第2実施形態の遠隔監視システムは、図1に示されるように、一つ以上の撮影ユニット10と、一つ以上の表示ユニット20と、管理者端末装置30とを、備えており、各ユニット10,20及び管理者端末装置30は、ネットワークNを介して互いに接続されている。
撮影ユニット10は、監視カメラ11,振動センサ12,及び、中継装置13を備えている。このうち、監視カメラ11及び振動センサ12は、それぞれ、第1実施形態の監視カメラ11及び振動センサ12と同じ機能を有するものである。従って、第2実施形態の説明においては、監視カメラ11及び振動センサ12の説明を省略している。また、中継装置13は、後述するように、第1実施形態の中継装置13とは若干異なる処理を実行する。
表示ユニット20は、モニタ21及び中継装置22を備えている。このうち、モニタ21は、第1実施形態のモニタ21と同じ機能を有するものである。従って、第2実施形態の説明においては、モニタ21の説明を省略している。また、中継装置22は、後述するように、第1実施形態の中継装置22とは若干異なる処理を実行する。
なお、第2実施形態の撮影ユニット10の監視カメラ11,振動センサ12,及び、中継装置13は、それぞれ、前述した撮影部,振動情報取得部,及び、送信部に相当し、表示ユニット20のモニタ21及び中継装置22は、それぞれ、前述した表示部及び受信部に相当する。
図10は、第2実施形態の撮影ユニット10の中継装置13の内部構成図である。図10と図2とを比較して明らかなように、第2実施形態の中継装置13は、第1実施形態の中継装置13と同じハードウエア13a〜13hを、備えている。
また、第2実施形態の中継装置13のEEPROM13hには、第1実施形態と同様に、OSプログラム,図3及び図4に示されるような設定情報テーブル131,及び、エンコード制御プログラム132が、記録されている。
ここで、第2実施形態のエンコード制御プログラム132は、視野ブレ補正処理を常時行わないように、視野ブレ補正部22eに対して指示するものとなっている。また、このエンコード制御プログラム132は、地震のない通常の状態においては、設定情報テーブル131の「補正指示フラグ」フィールド内の補正指示フラグと同じ補正指示フラグを、付加情報として各PESの中に埋め込むように、コーデック部13fに対して指示するものとなっている。
ところで、各PESに付加情報を埋め込む方法としては、図11に示されるように、PESを構成するヘッダ拡張部の内部のPESヘッダオプションフィールドの一部を用いる方法がある。なお、各PESに付加情報を埋め込む方法以外の方法としては、例えば、ネットワークインターフェース部13gによってカプセル化されたデータが有するヘッダのオプションフィールド(IPの場合には、IPヘッダのオプションフィールド)の一部を用いる方法がある。
さらに、第2実施形態の中継装置13のEEPROM13hには、図10に示されるように、第1実施形態の切替プログラム133とは異なる地震判定プログラム134が、インストールされている。図12は、この地震判定プログラム134を読み込んだCPU13aによって実行される地震判定処理の内容を示すフローチャートである。
地震判定処理の開始後、最初のステップS201では、CPU13aは、振動センサ12から加速度データを受信するまで、待機する(S201;NO)。そして、振動センサ12から加速度データを受信すると(S201;YES)、CPU13aは、ステップS202へ処理を進める。
ステップS202では、CPU13aは、受信した加速度データが所定の上限値を上回っているか否かを、判別する。そして、受信した加速度データが所定の上限値を上回っていなかった場合(S202;NO)、CPU13aは、ステップS203へ処理を進める。
ステップS203では、CPU13aは、設定情報テーブル(図3又は図4参照)131に設定されている補正指示フラグが「0」であるか「1」であるかを、判別する。そして、設定情報テーブル131に設定されている補正指示フラグが「0」であった場合(S203;0)、CPU13aは、ステップS204へ処理を進める。
ステップS204では、CPU13aは、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」であるか否かを、判別する。そして、CPU13aは、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」でなかった場合(S204;NO)、ステップS201へ処理を戻し、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」であった場合(S204;YES)、ステップS205へ処理を進める。
ステップS205では、CPU13aは、コーデック部13fに対し、各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込む付加情報を「0」へ変更するように指示する。指示後、CPU13aは、ステップS201へ処理を戻す。
一方、ステップS203において、設定情報テーブル(図3又は図4参照)131に設定されている補正指示フラグが「1」であった場合(S203;1)、ステップS206へ処理を進める。
ステップS206では、CPU13aは、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」であるか否かを、判別する。そして、CPU13aは、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」であった場合(S206;YES)、ステップS201へ処理を戻し、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」でなかった場合(S206;NO)、ステップS207へ処理を進める。
ステップS207では、CPU13aは、コーデック部13fに対し、各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込む付加情報を「1」へ変更するように指示する。指示後、CPU13aは、ステップS201へ処理を戻す。
また、ステップS202において、受信した加速度データが所定の上限値を上回っていた場合(S202;YES)、CPU13aは、ステップS208へ処理を進める。
ステップS208では、CPU13aは、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」であるか否かを、判別する。そして、CPU13aは、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」でなかった場合(S208;NO)、ステップS201へ処理を戻し、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」であった場合(S206;YES)、ステップS209へ処理を進める。
ステップS209では、CPU13aは、コーデック部13fに対し、各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込む付加情報を「0」へ変更するように指示する。指示後、CPU13aは、ステップS201へ処理を戻す。
なお、ステップS201,S202,S208,及び、S209を実行するCPU13aは、前述した地震判別部に相当する。
図13は、第2実施形態の表示ユニット20の中継装置22の内部構成図である。図13と図6とを比較して明らかなように、第2実施形態の中継装置22は、第1実施形態の中継装置22と同じハードウエア22a〜22hを、備えている。
また、第2実施形態の中継装置22のEEPROM22hには、第1実施形態と同様に、OSプログラム,図7及び図8に示されるような設定情報テーブル221,及び、デコード制御プログラム222が、記録されている。但し、このEEPROM22hには、図13に示されるように、第1実施形態には存在しない表示切替プログラム223が、インストールされている。図14は、この表示切替プログラム223を読み込んだCPU22aによって実行される表示切替処理の内容を示すフローチャートである。
表示切替処理の開始後、最初のステップS301では、CPU22aは、ストリームデータを受信するまで、待機する(S301;NO)。そして、ストリームデータを受信すると(S301;YES)、CPU22aは、ステップS302へ処理を進める。
ステップS302では、CPU22aは、そのストリームデータに基づくPESのPESヘッダオプションフィールド内の付加情報を、コーデック部22fから取得する。
次のステップS303では、CPU22aは、付加情報が「0」であるか「1」であるかを、判別する。そして、付加情報が「0」であった場合(S303;0)、CPU22aは、ステップS304へ処理を進める。
ステップS304では、CPU22aは、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっているか否かを、判別する。そして、CPU22aは、視野ブレ補正部22eの機能が無効となっていた場合(S304;NO)、ステップS301へ処理を戻し、視野ブレ補正部22eの機能が有効となっていた場合(S304;YES)、ステップS305へ処理を進める。
ステップS305では、CPU22aは、視野ブレ補正部13eに対し、視野ブレ補正処理を停止するように指示する。指示後、CPU22aは、ステップS301へ処理を戻す。
一方、ステップS303において、付加情報が「1」であった場合(S303;1)、CPU22aは、ステップS306へ処理を進める。
ステップS306では、CPU22aは、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっているか否かを、判別する。そして、CPU22aは、視野ブレ補正部22eの機能が有効となっていた場合(S306;YES)、ステップS301へ処理を戻し、視野ブレ補正部22eの機能が無効となっていた場合(S306;NO)、ステップS307へ処理を進める。
ステップS307では、CPU22aは、視野ブレ補正部22eに対し、視野ブレ補正処理を開始するように指示する。指示後、CPU22aは、ステップS301へ処理を戻す。
なお、ステップS301〜S307を実行するCPU22aは、前述した切替部に相当する。
以上のように構成されるため、第2実施形態の遠隔監視システムは、以下に記述するように、作用する。
図1内の上側の撮影ユニット10のようにその送信先が視野ブレ補正処理を行わない旨が中継装置13に設定されていて(補正指示フラグ=0;図3参照)、且つ、その振動センサ12が所定の上限値を上回る加速度を検出していない場合には、その中継装置13からは、「0」の付加情報をPESに持つストリームデータが、送信される(S201,S202;NO,S203;0,S204,S205)。このため、その送信先である表示ユニット20の中継装置22は、このストリームデータを受信すると、その付加情報に従って視野ブレ補正部22eの機能を無効にする(S301,S302,S303;0,S304,S305)。その結果、図1内の上側の表示ユニット20のモニタ21は、視野ブレ補正が施されていない動画像を表示する。
また、図1内の下側の撮影ユニット10のようにその送信先が視野ブレ補正処理を行う旨が中継装置13に設定されていて(補正指示フラグ=1;図4参照)、且つ、その振動センサ12が所定の上限値を上回る加速度を検出していない場合には、その中継装置13からは、「1」の付加情報をPESに持つストリームデータが、送信される(S201,S202;NO,S203;1,S206,S207)。このため、その送信先である表示ユニット20の中継装置22は、このストリームデータを受信すると、その付加情報に従って視野ブレ補正部22eの機能を有効にする(S301,S302,S303;1,S306,S307)。その結果、図1内の下側の表示ユニット20のモニタ21は、視野ブレ補正が施されている動画像を表示する。
さらに、その送信先が視野ブレ補正処理を行う旨、及び、その送信先が視野ブレ補正処理を行わない旨の何れかが撮影ユニット10の中継装置13に設定されていても、その振動センサ12が所定の上限値を上回る加速度を検出している場合には、この中継装置22からは、「0」の付加情報をPESに持つストリームデータが、送信される(S201,S202;YES,S208,S209)。このため、その送信先である表示ユニット20の中継装置22が、このストリームデータを受信すると、その付加情報に従って視野ブレ補正部22eの機能を無効にする(S301,S302,S303;0,S304,S305)。その結果、どの表示ユニット20のモニタ21であっても、視野ブレ補正が施されていない動画像を表示する。
以上のように作用するため、第2実施形態の遠隔監視システムによっても、地震が発生した際には、何れの表示ユニット20においても、地震が発生した地点の状態を、視野ブレのある動画像を通じて観察することができるようになる。
ところで、第2実施形態では、表示ユニット20がモニタ21及び中継装置22からなるとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図15に示されるように、表示ユニットは、通信アダプタが装着された本体とディスプレイとスピーカとキーボードとマウスとからなるパーソナルコンピュータ20”であっても良い。この場合、パーソナルコンピュータ20”の通信アダプタは、ネットワークNを構成するルータと接続され、パーソナルコンピュータ20”のハードディスクには、ハードウエアとソフトウエアとを統合的に管理するためのOSプログラム,ストリームデータを分離化,組み立て,及び,復号化するためのでデコーディングプログラム,並びに、オーディオ及びビデオのエレメンタリーストリームに基づいてストリームコンテンツを再生するためのストリームコンテンツ再生プログラムが、記録されるとともに、図7又は図8の設定情報テーブル221,及び、表示切替プログラム223が、記録される。
実施形態3
まず、第3実施形態の遠隔監視システムについて簡単に説明する。第3実施形態の遠隔監視システムは、第1実施形態とほぼ同一の構成を有しているが、その第1実施形態とは、地震が発生したか否かを判断する主体が撮影ユニット10ではない点で相違する。なお、視野ブレ補正処理を実行する主体は、第1実施形態と同様に、撮影ユニット10の中継装置13となっている。以下、第3実施形態について詳細に説明する。
図16は、第3実施形態の遠隔監視システムの概略的な構成図である。図16に示されるように、第3実施形態の遠隔監視システムは、一つ以上の撮影ユニット10と、一つ以上の表示ユニット20と、管理者端末装置30を、備えており、各ユニット10,20及び管理者端末装置30は、ネットワークNを介して互いに接続されている。
撮影ユニット10は、監視カメラ11及び中継装置13を備えており、第1実施形態を構成する振動センサ12を備えていない。監視カメラ11は、第1実施形態の監視カメラ11と同じ機能を有するものである。従って、第3実施形態の説明においては、監視カメラ11の説明を省略している。また、中継装置13は、後述するように、第1実施形態の中継装置13とは若干異なる処理を実行する。
表示ユニット20は、モニタ21及び中継装置22を備えている。これらモニタ21及び中継装置22は、第1実施形態を構成するモニタ21及び中継装置22と同じ機能を有する。従って、第3実施形態の説明においては、表示ユニット20の説明を省略している。
管理者端末装置30は、第1実施形態と同様に、撮影ユニット10を各地点に設置した業者がその中継装置13を管理する際に利用するパーソナルコンピュータであり、本体,ディスプレイ,キーボード,マウス等を備えている。また、その本体には、通信アダプタが取り付けられており、この通信アダプタは、ネットワークN上のルータに接続されている。また、管理者端末装置30の本体内のハードディスクには、中継装置13の設定情報テーブル131に記録される内容を変更するためのプログラムが、インストールされている。
さらに、第3実施形態では、この管理者端末装置30の通信アダプタは、例えば我が国の気象庁が運用する地震感知システムを構成している各地点ユニットに対しても、ネットワークNを介して接続されている。
その地震感知システムの各地点ユニットは、少なくとも、地震計とテレメータとから構成されている。地震計は、加速度センサから出力される加速度データに所定の演算処理を施して震度情報やマグニチュード情報を生成する計器であり、テレメータは、地震計から出力される震度情報をIP,IPX,又は、DDPに従ってカプセル化して送信する通信装置である。このテレメータには、震度情報の送信先として、管理者端末装置30のアドレスが、登録されており、テレメータは、地震計が地震に基づく加速度を感知した場合に、その地震が継続している間、その震度情報を管理者端末装置30に送信し続ける。
さらに、この管理者端末装置30の本体内のハードディスクには、震度情報に基づく情報を各中継装置13へ送信するためのプログラムが、インストールされている。このプログラムを実行した本体内のCPUは、通信アダプタを通じて各テレメータから震度情報を受信している期間のうち、その震度情報の示す震度が事前に設定された所定の震度以上である期間だけ、地震が発生したことを示す地震情報を全ての中継装置13に対して送信し続ける。
なお、第3実施形態の撮影ユニット10の監視カメラ11及び中継装置13は、それぞれ、前述した撮影部及び送信部に相当し、表示ユニット20のモニタ21及び中継装置22は、それぞれ、前述した表示部及び受信部に相当し、管理者端末装置30は、前述した振動情報取得部及び地震判別部に相当する。また、震度情報は、前述した振動情報に相当する。
図17は、第3実施形態の撮影ユニット10の中継装置13の概略的な構成図である。図17と図2とを比較して明らかなように、第3実施形態の中継装置13は、第1実施形態の中継装置13と同じハードウエア13a〜13hを、備えている。但し、その中継装置13のシリアルインターフェース部13cには、第1実施形態とは異なり、振動センサ12が接続されていない。
また、第3実施形態の中継装置13のEEPROM13hには、第1実施形態と同様に、OSプログラム,図3及び図4に示されるような設定情報テーブル131,及び、エンコード制御プログラム132が、記録されている。但し、このEEPROM13hには、第1実施形態の切替プログラム133とは処理内容が異なる切替プログラム135が、インストールされている。図18は、この切替プログラム135を読み込んだCPU13aによって実行される切替処理の内容を示すフローチャートである。
切替処理の開始後、最初のステップS401では、CPU13aは、地震情報の受信中であるか否かを、判別する。そして、地震情報の受信中でなかった場合(S401;NO)、CPU13aは、ステップS402へ処理を進める。
ステップS402では、CPU13aは、設定情報テーブル(図3又は図4参照)131に設定されている補正指示フラグが「0」であるか「1」であるかを、判別する。そして、設定情報テーブル131に設定されている補正指示フラグが「0」であった場合(S402;0)、CPU13aは、ステップS403へ処理を進める。
ステップS403では、CPU13aは、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっているか否かを、判別する。そして、CPU13aは、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっていなかった場合(S403;NO)、ステップS401へ処理を戻し、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっていた場合(S403;YES)、ステップS404へ処理を進める。
ステップS404では、CPU13aは、視野ブレ補正部13eに対し、視野ブレ補正処理を停止するように指示する。指示後、CPU13aは、ステップS401へ処理を戻す。
一方、ステップS402において、設定情報テーブル(図3又は図4参照)131に設定されている補正指示フラグが「1」であった場合(S402;1)、CPU13aは、ステップS405へ処理を進める。
ステップS405では、CPU13aは、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっているか否かを、判別する。そして、CPU13aは、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっていた場合(S405;YES)、ステップS101へ処理を戻し、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっていなかった場合(S405;NO)、ステップS406へ処理を進める。
ステップS406では、CPU13aは、視野ブレ補正部13eに対し、視野ブレ補正処理を開始するように指示する。指示後、CPU13aは、ステップS401へ処理を戻す。
また、ステップS401において、地震情報の受信中であった場合(S401;YES)、CPU13aは、ステップS407へ処理を進める。
ステップS407では、CPU13aは、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっているか否かを、判別する。そして、CPU13aは、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっていなかった場合(S407;NO)、ステップS101へ処理を戻し、視野ブレ補正部13eの機能が有効となっていた場合(S407;YES)、ステップS408へ処理を進める。
ステップS408では、CPU13aは、視野ブレ補正部13eに対し、視野ブレ補正処理を停止するように指示する。指示後、CPU13aは、ステップS401へ処理を戻す。
なお、ステップS401,S407,及び、S408を実行するCPU13aは、前述した切替部に相当する。
以上のように構成されるため、第3実施形態の遠隔監視システムは、以下に記述するように、作用する。
図16内の上側の撮影ユニット10のように視野ブレ補正処理を行わない旨が中継装置13に設定されていて(補正指示フラグ=0;図3参照)、且つ、その中継装置13が管理者端末装置30から地震情報を受信していない場合には、この中継装置13は、視野ブレ補正部13eの機能を無効にさせる(S401;NO,S402;0,S403,S404)。このため、その送信先である図16内の上側の表示ユニット20の中継装置22が、撮影ユニット10の中継装置13からストリームデータを受信すると、そのモニタ21が、視野ブレ補正が施されていない動画像を表示する。
また、図16内の下側の表示ユニット20のように視野ブレ補正処理を行う旨が中継装置13に設定されていて(補正指示フラグ=1;図4参照)、且つ、その中継装置13が管理者端末装置30から地震情報を受信していない場合には、この中継装置13は、視野ブレ補正部13eの機能を有効にさせる(S401;NO,S402;1,S405,S406)。このため、その送信先である図16内の上側の表示ユニット20の中継装置22が、撮影ユニット10の中継装置13からストリームデータを受信すると、そのモニタ21が、視野ブレ補正が施されている動画像を表示する。
さらに、視野ブレ補正処理を行う旨、及び、視野ブレ補正処理を行わない旨の何れかが撮影ユニット10の中継装置13に設定されていても、その中継装置13が地震情報を受信している場合には、この中継装置13は、視野ブレ補正部13eの機能を無効にさせる(S401;YES,S407,S408)。このため、その送信先である表示ユニット20の中継装置22が、撮影ユニット10の中継装置13からストリームデータを受信すると、そのモニタ21が、視野ブレ補正が施されていない動画像を表示する。
以上のように作用するため、第3実施形態の遠隔監視システムによっても、地震が発生した際には、何れの表示ユニット20においても、地震が発生した地点の状態を、視野ブレのある動画像を通じて観察することができるようになる。
なお、第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、表示ユニット20が、図9に示されるようなパーソナルコンピュータ20’であっても良い。
実施形態4
まず、第4実施形態の遠隔監視システムについて簡単に説明する。第4実施形態の遠隔監視システムは、第2実施形態とほぼ同一の構成を有しているが、地震が発生したか否かを判断する主体が撮影ユニット10ではない点で相違する。そして、その相違点である判断主体は、第3実施形態の遠隔監視システムを構成する地震感知システムの各地点ユニット及び管理者端末装置30となっている。つまり、第4実施形態は、第2実施形態における判断主体を第3実施形態の各地点ユニット及び管理者端末装置30で置換したものである。以下、第4実施形態について詳細に説明する。
第4実施形態の遠隔監視システムは、第3実施形態と同様の構成を有している。すなわち、第4実施形態の遠隔監視システムは、図16に示されるように、一つ以上の撮影ユニット10と、一つ以上の表示ユニット20と、管理者端末装置30を、備えており、各ユニット10,20及び管理者端末装置30は、ネットワークNを介して互いに接続されている。
撮影ユニット10は、監視カメラ11及び中継装置13を備えており、第2実施形態を構成する振動センサ12を備えていない。監視カメラ11は、第2実施形態の監視カメラ11と同じ機能を有するものである。従って、第4実施形態の説明においては、監視カメラ11の説明を省略している。また、中継装置13は、後述するように、第2実施形態の中継装置13とは若干異なる処理を実行する。
表示ユニット20は、モニタ21及び中継装置22を備えている。これらモニタ21及び中継装置22は、第2実施形態を構成するモニタ21及び中継装置22と同じ機能を有する。従って、第4実施形態の説明においては、表示ユニット20の説明を省略している。
管理者端末装置30は、図16と図1とを比較して明らかなように、ネットワークNを介して、例えば我が国の気象庁が運用する地震感知システムを構成している各地点ユニットに対して接続されている。なお、各地点ユニットの構成,及び、管理者端末装置30のハードディスク内にインストールされたプログラムについては、第3実施形態の遠隔監視システムについて説明した際に、詳細に説明した。従って、第4実施形態の説明においては、それらの説明を省略している。
なお、第4実施形態の撮影ユニット10の監視カメラ11及び中継装置13は、それぞれ、前述した撮影部及び送信部に相当し、表示ユニット20のモニタ21及び中継装置22は、それぞれ、前述した表示部及び受信部に相当し、管理者端末装置30は、前述した震度情報取得部及び地震判別部に相当する。
図19は、第4実施形態の撮影ユニット10の中継装置13の概略的な構成図である。図19と図10とを比較して明らかなように、第4実施形態の中継装置13は、第2実施形態の中継装置13と同じハードウエア13a〜13hを、備えている。但し、その中継装置13のシリアルインターフェース部13cには、第2実施形態とは異なり、振動センサ12が接続されていない。
また、第4実施形態の中継装置13のEEPROM13hには、第2実施形態と同様に、OSプログラム,図3及び図4に示されるような設定情報テーブル131,及び、エンコード制御プログラム132が、記録されている。但し、このEEPROM13hには、第2実施形態の地震判定プログラム134とは処理内容が異なる切替プログラム136が、インストールされている。図20は、この切替プログラム136を読み込んだCPU13aによって実行される切替処理の内容を示すフローチャートである。
切替処理の開始後、最初のステップS501では、CPU13aは、地震情報の受信中であるか否かを、判別する。そして、地震情報の受信中でなかった場合(S501;NO)、CPU13aは、ステップS502へ処理を進める。
ステップS502では、CPU13aは、設定情報テーブル(図3又は図4参照)131に設定されている補正指示フラグが「0」であるか「1」であるかを、判別する。そして、設定情報テーブル131に設定されている補正指示フラグが「0」であった場合(S502;0)、CPU13aは、ステップS503へ処理を進める。
ステップS503では、CPU13aは、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」であるか否かを、判別する。そして、CPU13aは、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」でなかった場合(S503;NO)、ステップS501へ処理を戻し、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」であった場合(S503;YES)、ステップS504へ処理を進める。
ステップS504では、CPU13aは、コーデック部13fに対し、各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込む付加情報を「0」へ変更するように指示する。指示後、CPU13aは、ステップS501へ処理を戻す。
一方、ステップS502において、設定情報テーブル(図3又は図4参照)131に設定されている補正指示フラグが「1」であった場合(S502;1)、ステップS505へ処理を進める。
ステップS505では、CPU13aは、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」であるか否かを、判別する。そして、CPU13aは、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」であった場合(S505;YES)、ステップS501へ処理を戻し、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」でなかった場合(S505;NO)、ステップS506へ処理を進める。
ステップS506では、CPU13aは、コーデック部13fに対し、各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込む付加情報を「1」へ変更するように指示する。指示後、CPU13aは、ステップS501へ処理を戻す。
また、ステップS501において、地震情報の受信中であった場合(S501;YES)、CPU13aは、ステップS507へ処理を進める。
ステップS507では、CPU13aは、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」であるか否かを、判別する。そして、CPU13aは、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」でなかった場合(S507;NO)、ステップS501へ処理を戻し、コーデック部13fが各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込んでいる付加情報が「1」であった場合(S507;YES)、ステップS508へ処理を進める。
ステップS508では、CPU13aは、コーデック部13fに対し、各PESのPESヘッダオプションフィールドに埋め込む付加情報を「0」へ変更するように指示する。指示後、CPU13aは、ステップS501へ処理を戻す。
なお、ステップS501,S507,及び、S508を実行するCPU13aは、前述した切替部に相当する。
以上のように構成されるため、第4実施形態の遠隔監視システムは、以下に記述するように、作用する。
図16内の上側の撮影ユニット10のようにその送信先が視野ブレ補正処理を行う旨が中継装置13に設定されていて(補正指示フラグ=0;図3参照)、且つ、その中継装置13が管理者端末装置30から地震情報を受信していない場合には、その中継装置13からは、「0」の付加情報をPESに持つストリームデータが、送信される(S501;NO,S502;0,S503,S504)。このため、その送信先である表示ユニット20の中継装置22は、このストリームデータを受信すると、その付加情報に従って視野ブレ補正部22eの機能を無効にさせる(S301,S302,S303;0,S304,S305)。その結果、図16内の上側の表示ユニット20のモニタ21は、視野ブレ補正が施されていない動画像を表示する。
また、図16内の下側の撮影ユニット10のようにその送信先が視野ブレ補正処理を行う旨が中継装置13設定されていて(補正指示フラグ=1;図4参照)、且つ、その中継装置13が管理者端末装置30から地震情報を受信していない場合には、その中継装置13からは、「1」の付加情報をPESに持つストリームデータが、送信される(S501;NO,S502;1,S505,S506)。このため、その送信先である表示ユニット20の中継装置22は、このストリームデータを受信すると、その付加情報に従って視野ブレ補正部22eの機能を有効にさせる(S301,S302,S303;1,S306,S307)。その結果、図16内の下側の表示ユニット20のモニタ21は、視野ブレ補正が施されている動画像を表示する。
さらに、その送信先が視野ブレ補正処理を行う旨、及び、その送信先が視野ブレ補正処理を行わない旨の何れかが撮影ユニット10の中継装置13に設定されていても、その中継装置13が地震情報を受信している場合には、その中継装置13からは、「0」の付加情報をPESに持つストリームデータが、送信される(S501;YES,S507,S508)。このため、その送信先である表示ユニット20の中継装置22は、このストリームデータを受信すると、その付加情報に従って視野ブレ補正部22eの機能を無効にさせる(S301,S302,S303;0,S304,S305)。その結果、どの表示ユニット20のモニタ21であっても、視野ブレ補正が施されていない動画像を表示する。
以上のように作用するため、第4実施形態の遠隔監視システムによっても、地震が発生した際には、何れの表示ユニット20においても、地震が発生した地点の状態を、視野ブレのある動画像を通じて観察することができるようになる。
なお、第4実施形態においても、第2実施形態と同様に、表示ユニット20が、図15に示されるようなパーソナルコンピュータ20”であっても良い。
実施形態5
まず、第5実施形態の遠隔監視システムについて簡単に説明する。第5実施形態の遠隔監視システムは、管理者端末装置30を備えていない点で、前述した第1乃至第4実施形態とは相違する。第5実施形態の遠隔監視システムでは、地震が発生していない通常の状態において、視野ブレ補正を画像データに施すか否かを、表示ユニット20の使用者が選択できるようにしたものである。以下、第5実施形態について詳細に説明する。
図21は、第5実施形態の遠隔監視システムの概略的な構成図である。図21に示されるように、第5実施形態の遠隔監視システムは、一つ以上の撮影ユニット10と、一つ以上の表示ユニット20と、備えており、各ユニット10,20は、ネットワークNを介して互いに接続されている。
撮影ユニット10は、監視カメラ11,振動センサ12,及び、中継装置13を、備えている。このうち、監視カメラ11及び振動センサ12は、それぞれ、第1実施形態の監視カメラ11及び振動センサ12と同じ機能を有するものである。従って、第5実施形態の説明においては、監視カメラ11及び振動センサ12の説明を省略している。また、中継装置13は、後述するように、第1実施形態の中継装置13とは若干異なる処理を実行する。
表示ユニット20は、モニタ21,中継装置22,利用者端末装置23,及び、ルータ24を、備えている。このうち、モニタ21は、第1実施形態のモニタ21と同じ機能を有するものである。従って、第5実施形態の説明においては、モニタ21の説明を省略している。また、中継装置22は、後述するように、第1実施形態の中継装置22とは若干異なる処理を実行する。
利用者端末装置23は、中継装置22内の設定情報テーブル221の内容を書き換えるためのパーソナルコンピュータである。この利用者端末装置23については、後で詳しく説明する。ルータ24は、中継装置22及び利用者端末装置23とネットワークN上の他のルータとの間でデータを中継する中継機器である。
なお、第5実施形態の撮影ユニット10の監視カメラ11,振動センサ12,及び、中継装置22は、それぞれ、前述した撮影部,振動情報取得部,及び、送信部に相当し、表示ユニット20のモニタ21及び中継装置22は、それぞれ、前述した表示部及び受信部に相当する。
図22は、第5実施形態の撮影ユニット10の中継装置13の概略的な構成図である。図22と図2とを比較して明らかなように、第5実施形態の中継装置13は、第1実施形態の中継装置13と同じハードウエア13a〜13hを、備えている。
また、第5実施形態の中継装置13のEEPROM13hには、第1実施形態と同様に、OSプログラム,設定情報テーブル137,及び、エンコード制御プログラム138が、記録されている。但し、このEEPROM13hには、第1実施形態の切替プログラム133に相当するプログラムは、インストールされていない。
設定情報テーブル137は、ストリームデータをこの中継装置13から送信する際の送信先を設定しておくためのテーブルである。図23及び図24は、設定情報テーブル137のデータ構造の一例を示す図である。なお、図23は、図21内上側の撮影ユニット10の中継装置13に記録された設定情報テーブル137の例を示し、図24は、図21内下側の撮影ユニット10の中継装置13に記録された設定情報テーブル137の例を示している。図23及び図24の設定情報テーブル137は、ストリームデータの送信先と同じ数のレコードを、有している。各レコードは、「自IPアドレス」及び「送信先IPアドレス」のフィールドを、有している。図23及び図24と図3及び図4とを比較して明らかなように、第5実施形態の設定情報テーブル137には、送信先が視野ブレ補正処理を行うか否かを示す補正指示フラグが、記録されない。
エンコード制御プログラム138は、この中継装置13をエンコーダとして機能させるプログラムである。すなわち、エンコード制御プログラム138を実行したCPU13aは、オーディオビデオインターフェース部13dを前段処理部として機能させ、コーデック部13fを多重化部として機能させる。これにより、監視カメラ11から出力されたオーディオデータ及びビデオデータは、オーディオビデオインターフェース部においてデジタル化された後、視野ブレ補正部13eの機能が無効となっていれば、コーデック部13fにおいて符号化,パケット化,及び、多重化されることによってストリームデータへ変換され、ネットワークインターフェース部13gによって表示ユニット20の中継装置22へ送信される。
但し、第5実施形態のエンコード制御プログラム138は、視野ブレ補正処理を常時行わないように、視野ブレ補正部13eに対して指示するものとなっている。また、このエンコード制御プログラム138は、振動センサ12から受信した加速度データを表示ユニット20の中継装置22へ送信するように、ネットワークインターフェース部13gに対して指示するものとなっている。なお、加速度データを送信する方法としては、ネットワークインターフェース部13gがストリームデータをカプセル化することによって生成したデータカプセルのヘッダにおけるオプションフィールド(IPの場合には、IPヘッダのオプションフィールド)の一部を用いる方法がある。
以上のことから、第5実施形態の中継装置13は、加速度データを表示ユニット20へ送信すること以外は、従来のエンコーダと同様に機能する。
図25は、第5実施形態の表示ユニット20の中継装置22の内部構成図である。図25と図6とを比較して明らかなように、第5実施形態の中継装置22は、第1実施形態の中継装置22と同じハードウエア22a〜22hを、備えている。
また、第2実施形態の中継装置22のEEPROM22hには、OSプログラムが、記録されているとともに、設定情報テーブル224,デコード制御プログラム222,及び、切替プログラム225が、記録されている。このうち、デコード制御プログラム222は、第1実施形態のデコード制御プログラム222と同じ機能を有するものである。従って、第5実施形態の説明においては、デコード制御プログラム222の説明を省略している。
設定情報テーブル224は、ストリームデータをこの中継装置22が受信する際の送信元を設定しておくためのテーブルである。図26及び図27は、設定情報テーブル224のデータ構造の一例を示す図である。なお、図26は、図21内上側の表示ユニット20の中継装置22に記録された設定情報テーブル224の例を示し、図27は、図21内下側の表示ユニット20の中継装置22に記録された設定情報テーブル224の例を示している。図26及び図27の設定情報テーブル224は、「自IPアドレス」,「送信先IPアドレス」,及び、「補正指示フラグ」のフィールドからなる一つのレコードを、有している。図26及び図27と図7及び図8とを比較して明らかなように、第5実施形態の設定情報テーブル224には、この中継装置22が視野ブレ補正処理を行うか否かを示す補正指示フラグが、記録されている。
切替プログラム225は、撮影ユニット10の中継装置13から受信する加速度データが所定の上限値を上回った場合に視野ブレ補正部13eの機能を強制的に解除させるためのプログラムである。図28は、この切替プログラム225を読み込んだCPU22aによって実行される切替処理の内容を示すフローチャートである。
切替処理の開始後、最初のステップS601では、CPU22aは、ストリームデータを受信するまで、待機する(S601;NO)。そして、ストリームデータを受信すると(S601;YES)、CPU22aは、ステップS602へ処理を進める。
ステップS602では、CPU22aは、そのストリームデータをカプセル化した際にヘッダのオプションフィールドに埋め込まれた加速度データを、ネットワークインターフェース部22gから取得する。
ステップS603では、CPU22aは、取得した加速度データが所定の上限値を上回っているか否かを、判別する。そして、受信した加速度データが所定の上限値を上回っていなかった場合(S603;NO)、CPU22aは、ステップS604へ処理を進める。
ステップS604では、CPU22aは、設定情報テーブル(図26又は図27参照)224に設定されている補正指示フラグが「0」であるか「1」であるかを、判別する。そして、設定情報テーブル224に設定されている補正指示フラグが「0」であった場合(S604;0)、CPU22aは、ステップS605へ処理を進める。
ステップS605では、CPU22aは、視野ブレ補正部22eの機能が有効となっているか否かを、判別する。そして、CPU22aは、視野ブレ補正部22eの機能が無効となっていた場合(S605;NO)、ステップS601へ処理を戻し、視野ブレ補正部22eの機能が有効となっていた場合(S605;YES)、ステップS606へ処理を進める。
ステップS606では、CPU22aは、視野ブレ補正部22eに対し、視野ブレ補正処理を停止するように指示する。指示後、CPU22aは、ステップS601へ処理を戻す。
一方、ステップS604において、設定情報テーブル(図26又は図27参照)224に設定されている補正指示フラグが「1」であった場合(S604;1)、CPU13aは、ステップS607へ処理を進める。
ステップS607では、CPU22aは、視野ブレ補正部22eの機能が有効となっているか否かを、判別する。そして、CPU22aは、視野ブレ補正部22eの機能が有効となっていた場合(S607;YES)、ステップS601へ処理を戻し、視野ブレ補正部22eの機能が無効となっていた場合(S607;NO)、ステップS608へ処理を進める。
ステップS608では、CPU22aは、視野ブレ補正部22eに対し、視野ブレ補正処理を開始するように指示する。指示後、CPU22aは、ステップS601へ処理を戻す。
また、ステップS603において、受信した加速度データが所定の上限値を上回っていた場合(S603;YES)、CPU22aは、ステップS609へ処理を進める。
ステップS609では、CPU22aは、視野ブレ補正部22eの機能が有効となっているか否かを、判別する。そして、CPU22aは、視野ブレ補正部22eの機能が無効となっていた場合(S609;NO)、ステップS601へ処理を戻し、視野ブレ補正部22eの機能が有効となっていた場合(S609;YES)、ステップS610へ処理を進める。
ステップS610では、CPU22aは、視野ブレ補正部22eに対し、視野ブレ補正処理を停止するように指示する。指示後、CPU22aは、ステップS601へ処理を戻す。
なお、ステップS601〜S603を実行するCPU22aは、前述した地震判別部に相当し、ステップS609及びS610を実行するCPU22aは、前述した切替部に相当する。
以上のように構成されるため、第5実施形態の遠隔監視システムは、以下に記述するように、作用する。
図21内の上側の表示ユニット20のように視野ブレ補正処理を行わない旨が中継装置22に設定されていて(補正指示フラグ=0;図26参照)、且つ、撮影ユニット10からストリームデータとともに取得した加速度データが所定の上限値を上回っていない場合には、その中継装置22は、視野ブレ補正部22eの機能を無効にさせる(S601,S602,S603;NO,S604;0,S605,S606)。このため、その表示ユニット20のモニタ21は、視野ブレ補正が施されていない動画像を表示する。
また、図21内の下側の表示ユニット20のように視野ブレ補正処理を行う旨が中継装置22に設定されていて(補正指示フラグ=1;図27参照)、且つ、撮影ユニット10からストリームデータとともに取得した加速度データが所定の上限値を上回っていない場合には、この中継装置22は、視野ブレ補正部22eの機能を有効にさせる(S601,S602,S603;NO,S604;0,S607,S608)。このため、その表示ユニット20のモニタ21は、視野ブレ補正が施されている動画像を表示する。
さらに、視野ブレ補正処理を行う旨、及び、視野ブレ補正処理を行わない旨の何れかが表示ユニット20の中継装置22に設定されていても、撮影ユニット10からストリームデータとともに取得した加速度データが所定の上限値を上回っている場合には、この中継装置22は、視野ブレ補正部22eの機能を無効にさせる(S601,S602,S603;YES,S609,S610)。このため、その表示ユニット20のモニタ21は、視野ブレ補正が施されていない動画像を表示する。
以上のように作用するため、第5実施形態の遠隔監視システムによれば、地震が発生した際には、何れの表示ユニット20においても、地震が発生した地点の状態を、視野ブレのある動画像を通じて観察することができるようになる。
ところで、利用者端末装置23は、前述したように、パーソナルコンピュータであり、本体,ディスプレイ,キーボード,マウス等を備えている。その本体には、通信アダプタが取り付けられており、この通信アダプタは、ルータ24に接続されている。さらに、管理者端末装置30の本体内のハードディスクには、中継装置22の設定情報テーブル224に記録される内容を変更するためのプログラムが、インストールされている。
そして、中継装置22の管理を担当する担当者は、利用者端末装置23のハードディスク内のこのプログラムを実行して所定のコマンドを入力することにより、その中継装置22の設定情報テーブル224に記録される内容を、変更することができる。つまり、管理担当者は、その中継装置22の設定情報テーブル224の「補正指示フラグ」フィールドの内容を変更することにより、その中継装置22を含む表示ユニット20を、地震が発生していない通常の状態において視野ブレ補正が施されている動画像を表示する表示ユニット20とするか否かを、指定することができる。
ところで、第5実施形態では、表示ユニット20がモニタ21,中継装置22,利用者端末装置23,及び、ルータ24からなるとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図29に示されるように、表示ユニットが、利用者端末装置23’のみから構成されていても良い。この場合、利用者端末装置23’の通信アダプタは、ネットワークNを構成するルータと接続され、利用者端末装置23’のハードディスクには、ハードウエアとソフトウエアとを統合的に管理するためのOSプログラム,ストリームデータを分離化,組み立て,及び,復号化するためのでデコーディングプログラム,並びに、オーディオ及びビデオのエレメンタリーストリームに基づいてストリームコンテンツを再生するためのストリームコンテンツ再生プログラムが、記録されるとともに、図26又は図27の設定情報テーブル224,及び、切替プログラム225が、記録される。
(付記1)
被写体像の画像データを順次生成する撮影部,
前記撮影部によって順次生成された画像データに対して視野ブレ補正を施して出力する視野ブレ補正部,
前記撮影部が設置された地点が振動した場合にその振動の大きさを示す振動情報を取得する振動情報取得部,
前記振動情報取得部によって取得された振動情報に基づいて、前記撮影部が設置された地点において地震が発生しているか否かを判別する地震判別部,
前記撮影部が設置された地点において地震が発生していると前記地震判別部が判断している間だけ、視野ブレ補正処理を各画像データに施さないで出力するように前記視野ブレ補正部に対して指示する切替部,
前記視野ブレ補正部から出力される前記各画像データを送信する送信部,
前記送信部からネットワークを介して前記各画像データを受信する受信部,及び、
前記受信部が受信した各画像データに基づいて動画像を表示する表示部
を備えることを特徴とする遠隔監視システム。
(付記2)
被写体像の画像データを順次生成する撮影部,
前記撮影部によって順次生成された前記各画像データを送信する送信部,
前記送信部からネットワークを介して前記各画像データを受信する受信部,
前記受信部によって受信された画像データに対して視野ブレ補正を施して出力する視野ブレ補正部,
前記撮影部が設置された地点が振動した場合にその振動の大きさを示す振動情報を取得する振動情報取得部,
前記振動情報取得部によって取得された振動情報に基づいて、前記撮影部が設置された地点において地震が発生しているか否かを判別する地震判別部,
前記撮影部が設置された地点において地震が発生していると前記地震判別部が判断している間だけ、視野ブレ補正処理を各画像データに施さないで出力するように前記視野ブレ補正部に対して指示する切替部,及び、
前記視野ブレ補正部から出力される各画像データに基づいて動画像を表示する表示部
を備えることを特徴とする遠隔監視システム。
(付記3)
前記振動情報生成部は、前記撮影部の近傍に設置された振動センサによって振動を検出することにより、撮影部が設置された地点についての振動情報を取得する
ことを特徴とする付記1又は2記載の遠隔監視システム。
(付記4)
前記振動情報取得部は、前記撮影部が設置された地点において発生した振動について他の地震感知システムから出力される震度情報を、その地点についての振動情報として取得する
ことを特徴とする付記1又は2記載の遠隔監視システム。
(付記5)
前記送信部は、所定の動画圧縮規格にて各画像データを圧縮してから送信し、
前記受信部は、圧縮された各画像データを受信した後に、受信した各画像データを伸長する
ことを特徴とする付記1乃至4の何れかに記載の遠隔監視システム。
(付記6)
被写体像の画像データを順次生成するカメラと各画像データに基づいて動画像を表示する表示装置とに対して接続される中継装置であって、
前記カメラによって順次生成された画像データに対して視野ブレ補正を施して出力する視野ブレ補正部,
前記カメラが設置された地点が振動した場合にその振動の大きさを示す振動情報を取得する振動情報取得部,
前記振動情報取得部によって取得された振動情報に基づいて、前記カメラが設置された地点において地震が発生しているか否かを判別する地震判別部,
前記カメラが設置された地点において地震が発生していると前記地震判別部が判断している間だけ、視野ブレ補正処理を各画像データに施さないで出力するように前記視野ブレ補正部に対して指示する切替部,及び、
前記視野ブレ補正部から出力される前記各画像データを送信する送信部
を備えることを特徴とする中継装置。
(付記7)
被写体像の画像データを順次生成して送信する撮影装置と各画像データに基づいて動画像を表示するモニタとに対して接続される中継装置であって、
前記撮影装置からネットワークを介して前記各画像データを受信する受信部,
前記受信部によって受信された画像データに対して視野ブレ補正を施して前記モニタへ出力する視野ブレ補正部,
前記撮影装置が設置された地点が振動した場合にその振動の大きさを示す振動情報を取得する振動情報取得部,
前記振動情報取得部によって取得された振動情報に基づいて、前記撮影装置が設置された地点において地震が発生しているか否かを判別する地震判別部,及び、
前記撮影装置が設置された地点において地震が発生していると前記地震判別部が判断している間だけ、視野ブレ補正処理を各画像データに施さないで出力するように前記視野ブレ補正部に対して指示する切替部
を備えることを特徴とする中継装置。
(付記8)
コンピュータを、
被写体像の画像データを順次生成して送信する撮影装置にネットワークを介して接続された受信装置を通じて、前記撮影装置から前記各画像データを受信する受信手段,
前記受信手段によって受信された画像データに対して視野ブレ補正を施して表示装置に出力する視野ブレ補正手段,
前記撮影装置が設置された地点が振動した場合にその振動の大きさを示す振動情報を取得する振動情報取得手段,
前記振動情報取得手段によって取得された振動情報に基づいて、前記撮影装置が設置された地点において地震が発生しているか否かを判別する地震判別手段,及び、
前記撮影装置が設置された地点において地震が発生していると前記地震判別手段によって判断されている間だけ、視野ブレ補正処理を各画像データに施さないで出力するように前記視野ブレ補正手段に対して指示する切替手段
として機能させる
ことを特徴とする表示制御プログラム。
(付記9)
コンピュータを、
被写体像の画像データを順次生成して送信する撮影装置にネットワークを介して接続された受信装置を通じて、前記撮影装置から前記各画像データを受信する受信手段,
前記受信手段によって受信された画像データに対して視野ブレ補正を施して表示装置に出力する視野ブレ補正手段,
前記撮影装置が設置された地点が振動した場合にその振動の大きさを示す振動情報を取得する振動情報取得手段,
前記振動情報取得手段によって取得された振動情報に基づいて、前記撮影装置が設置された地点において地震が発生しているか否かを判別する地震判別手段,及び、
前記撮影装置が設置された地点において地震が発生していると前記地震判別手段によって判断されている間だけ、視野ブレ補正処理を各画像データに施さないで出力するように前記視野ブレ補正手段に対して指示する切替手段
として機能させる
表示制御プログラム
を格納したことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
第1実施形態の遠隔監視システムの概略的な構成図 第1実施形態の撮影ユニットの中継装置の内部構成図 設定情報テーブルのデータ構造の一例を示す図 設定情報テーブルのデータ構造の一例を示す図 切替処理の内容を示すフローチャート 第1実施形態の表示ユニットの中継装置の内部構成図 設定情報テーブルのデータ構造の一例を示す図 設定情報テーブルのデータ構造の一例を示す図 第1実施形態の変形例である遠隔監視システムの概略的な構成図 第2実施形態の撮影ユニットの中継装置の内部構成図 コーデック部において生成されるPESの構成図 地震判定処理の内容を示すフローチャート 第2実施形態の表示ユニットの中継装置の内部構成図 表示切替処理の内容を示すフローチャート 第2実施形態の変形例である隔監視システムの概略的な構成図 第3実施形態の遠隔監視システムの概略的な構成図 第3実施形態の撮影ユニットの中継装置の概略的な構成図 切替処理の内容を示すフローチャート 第4実施形態の撮影ユニットの中継装置の概略的な構成図 切替処理の内容を示すフローチャート 第5実施形態の遠隔監視システムの概略的な構成図 第5実施形態の撮影ユニットの中継装置の概略的な構成図 設定情報テーブルのデータ構造の一例を示す図 設定情報テーブルのデータ構造の一例を示す図 第5実施形態の表示ユニットの中継装置の内部構成図 設定情報テーブルのデータ構造の一例を示す図 設定情報テーブルのデータ構造の一例を示す図 切替処理の内容を示すフローチャート 第5実施形態の変形例である隔監視システムの概略的な構成図
符号の説明
10 撮影ユニット
11 監視カメラ
12 振動センサ
13 中継装置(エンコーダ)
13a CPU
13b RAM
13c シリアルインターフェース部
13d オーディオビデオインターフェース部
13e 視野ブレ補正部
13f コーデック部
13g ネットワークインターフェース部
13h EEPROM
131 設定情報テーブル
132 エンコード制御プログラム
133 切替プログラム
134 地震判定プログラム
135 切替プログラム
136 切替プログラム
137 設定情報テーブル
138 エンコード制御プログラム
20 表示ユニット
20’ 表示ユニット(パーソナルコンピュータ)
20” 表示ユニット(パーソナルコンピュータ)
21 モニタ
22 中継装置(デコーダ)
22a CPU
22b RAM
22c シリアルインターフェース部
22d オーディオビデオインターフェース部
22e 視野ブレ補正部
22f コーデック部
22g ネットワークインターフェース部
22h EEPROM
221 設定情報テーブル
222 デコード制御プログラム
223 表示切替プログラム
224 設定情報テーブル
225 切替プログラム
23 利用者端末装置
23’ 利用者端末装置
24 ルータ
30 管理者端末装置

Claims (5)

  1. 被写体像の画像データを順次生成する撮影部,
    前記撮影部によって順次生成された画像データに対して視野ブレ補正を施して出力する視野ブレ補正部,
    前記撮影部が設置された地点が振動した場合にその振動の大きさを示す振動情報を取得する振動情報取得部,
    前記振動情報取得部によって取得された振動情報に基づいて、前記撮影部が設置された地点において地震が発生しているか否かを判別する地震判別部,
    前記撮影部が設置された地点において地震が発生していると前記地震判別部が判断している間だけ、視野ブレ補正処理を各画像データに施さないで出力するように前記視野ブレ補正部に対して指示する切替部,
    前記視野ブレ補正部から出力される前記各画像データを送信する送信部,
    前記送信部からネットワークを介して前記各画像データを受信する受信部,及び、
    前記受信部が受信した各画像データに基づいて動画像を表示する表示部
    を備えることを特徴とする遠隔監視システム。
  2. 被写体像の画像データを順次生成する撮影部,
    前記撮影部によって順次生成された前記各画像データを送信する送信部,
    前記送信部からネットワークを介して前記各画像データを受信する受信部,
    前記受信部によって受信された画像データに対して視野ブレ補正を施して出力する視野ブレ補正部,
    前記撮影部が設置された地点が振動した場合にその振動の大きさを示す振動情報を取得する振動情報取得部,
    前記振動情報取得部によって取得された振動情報に基づいて、前記撮影部が設置された地点において地震が発生しているか否かを判別する地震判別部,
    前記撮影部が設置された地点において地震が発生していると前記地震判別部が判断している間だけ、視野ブレ補正処理を各画像データに施さないで出力するように前記視野ブレ補正部に対して指示する切替部,及び、
    前記視野ブレ補正部から出力される各画像データに基づいて動画像を表示する表示部
    を備えることを特徴とする遠隔監視システム。
  3. 前記振動情報生成部は、前記撮影部の近傍に設置された振動センサによって振動を検出することにより、撮影部が設置された地点についての振動情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の遠隔監視システム。
  4. 前記振動情報取得部は、前記撮影部が設置された地点において発生した振動について他の地震感知システムから出力される震度情報を、その地点についての振動情報として取得する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の遠隔監視システム。
  5. 被写体像の画像データを順次生成して送信する撮影装置と各画像データに基づいて動画像を表示するモニタとに対して接続される中継装置であって、
    前記撮影装置からネットワークを介して前記各画像データを受信する受信部,
    前記受信部によって受信された画像データに対して視野ブレ補正を施して前記モニタへ出力する視野ブレ補正部,
    前記撮影装置が設置された地点において地震が発生した場合にその振動の大きさを示す振動情報を取得する振動情報取得部,
    前記振動情報取得部によって取得された振動情報に基づいて、前記撮影装置が設置された地点において地震が発生しているか否かを判別する地震判別部,及び、
    前記撮影装置が設置された地点において地震が発生していると前記地震判別部が判断している間だけ、視野ブレ補正処理を各画像データに施さないで出力するように前記視野ブレ補正部に対して指示する切替部
    を備えることを特徴とする中継装置。
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