JP2005260495A - ディジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 カラー画像と白黒画像とで異なる画像処理を施すディジタルカメラを提供する。
【解決手段】 被写体を撮像してディジタル画像を出力する撮像手段であって、カラー画像及び白黒画像を出力可能な撮像手段と、前記撮像手段からカラー画像が出力されると出力された前記カラー画像に第一の画像処理を施し、前記撮像手段から前記白黒画像が出力されると出力された前記白黒画像に前記第一の画像処理とは異なる第二の画像処理を施す画像処理手段と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明はディジタルカメラに関する。
ディジタルカメラでは、例えば規則性をもって市松模様に色フィルタが配列されているイメージセンサの各画素から出力される一色分の輝度情報を近傍画素の各色の輝度情報で補間して全ての画素にR、G、Bの色情報を持たせることによりカラー画像を形成している。しかしながら補間によって色情報を持たせるため必ずしも本来の色と同じ色になるとは限らず、特に輝度差の大きいエッジ周辺に本来そこには無いはずの色が表れる場合がある。この本来無いはずの色のことを一般に偽色と呼んでいる。このため多くのディジタルカメラではカラー画像に生じた偽色を解消する処理を施している。
また、一般に多くのディジタルカメラではカラーのディジタル画像(以下「カラー画像」という)と白黒のディジタル画像(以下「白黒画像」という)とを出力可能である。出力されたカラー画像や白黒画像はJPEG圧縮などによる不可逆圧縮やあるいは可逆圧縮が行われ、メモリカードのような不揮発性の記憶媒体に記憶されている。
従来のディジタルカメラはカラー画像であっても白黒画像であっても偽色を解消する処理を行っている。カラー画像の場合は偽色の存在が直ぐに判るため解消する必要があるが、白黒画像の場合は偽色による影響はあるものの周囲の色との違いが判り難いためカラー画像ほど気にならない。にもかかわらず白黒画像に対して偽色を解消する処理を施すと、ユーザはその処理のために無用に長く待たされることになる。
また、例えば不可逆圧縮であるJPEG圧縮では圧縮パラメータが可変である。圧縮パラメータが可変の不可逆圧縮では、圧縮率が高くなるような圧縮パラメータを選択すると高圧縮率で圧縮されるものの、多くの情報が切り捨てられるため画質は劣化する。逆に圧縮率が低くなるような圧縮パラメータを選択すると低圧縮率で圧縮されるが、切り捨てられるデータ量が少ないため画質の劣化は少なくてすむ。カラー画像と白黒画像とを同じ圧縮パラメータに基づいて圧縮すると白黒画像の方がデータ量が小さくなる。従って、カラー画像の圧縮後のデータ量を概ねあるデータ量以下にすることを意図して圧縮パラメータを選択した場合、白黒画像にもその圧縮パラメータが適用されるとすると、白黒画像の場合は当該あるデータ量までに余裕があってデータを切り捨てる必要がないにもかかわらずデータが切り捨てられてしまうことになる。
このようにカラー画像と白黒画像とは性質が異なるため、必ずしもカラー画像と白黒画像とで同じ画像処理を施す必要はない。にもかかわらずカラー画像と白黒画像とに同じ画像処理を施すと、上述したように処理に無駄が生じたり、劣化させなくてよい画質を劣化させてしまったりすることになり、ユーザにとって利益にならない。
本発明は、かかる問題に鑑みて創作されたものであって、カラー画像と白黒画像とで異なる画像処理を施すディジタルカメラを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るディジタルカメラは、被写体を撮像してディジタル画像を出力する撮像手段であって、カラー画像及び白黒画像を出力可能な撮像手段と、前記撮像手段からカラー画像が出力されると出力された前記カラー画像に第一の画像処理を施し、前記撮像手段から前記白黒画像が出力されると出力された前記白黒画像に前記第一の画像処理とは異なる第二の画像処理を施す画像処理手段と、を備える。このディジタルカメラによると、画像処理手段はカラー画像が出力されたときは第一の画像処理を施し、白黒画像が出力されたときは第一の画像処理とは異なる第二の画像処理を施す。よってこのディジタルカメラによると、カラー画像と白黒画像とで異なる画像処理が施される。
さらに本発明に係るディジタルカメラでは、前記第二の画像処理は、前記第一の画像処理より簡素な処理である。このディジタルカメラによると、第一の画像処理から白黒画像には効果の小さい処理を省いた簡素な処理を第二の画像処理とすることにより、白黒画像の画像処理に要する時間をカラー画像の場合より短縮できる。
さらに本発明に係るディジタルカメラでは、前記第一の画像処理はディジタル画像から偽色を解消する偽色解消処理を含み、前記第二の画像処理は前記偽色解消処理を含まない。偽色は白黒画像のときはカラー画像ほど気にならない。このため偽色解消処理を省くことによって処理を簡素にすると、ユーザの画質に対する印象を悪化させることなく処理時間を短縮できる。
さらに本発明に係るディジタルカメラでは、前記第二の画像処理は、前記第一の画像処理より画質劣化の少ない処理である。一般にディジタル画像にデータ量を減らす画像処理を施すと画質は劣化する。白黒画像はカラー画像に比べてデータ量が小さいため、例えば白黒画像のデータ量がカラー画像と同程度まで許容される場合、第二の画像処理において第一の画像処理よりデータ量を減らす程度を抑えることにより、白黒画像の画質が無用に劣化することを避けることができる。
さらに本発明に係るディジタルカメラでは、前記第一の画像処理はディジタル画像を所定の圧縮パラメータに基づいて不可逆圧縮する処理を含み、前記第二の画像処理はディジタル画像を前記第一の画像処理より低圧縮率で圧縮される圧縮パラメータに基づいて不可逆圧縮する処理を含む。白黒画像は圧縮後のデータ量がカラー画像に比べて小さいため、例えば白黒画像のデータ量がカラー画像と同程度まで許容される場合、第二の画像処理において第一の画像処理より低圧縮率で圧縮される圧縮パラメータに基づいて不可逆圧縮することにより、白黒画像の画質が無用に劣化することを避けることができる。
尚、本発明に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明する。
図2は、本発明の一実施例に係るディジタルカメラとしてのディジタルスチルカメラ(DSC)1のハードウェア構成を示すブロック図である。
光学系11は、一つ以上のレンズで構成されるレンズ群11a、レンズ群11aの中に設けられる絞り11bなどで構成されている。光学系11はイメージセンサ12の受光面に被写体の光学像を結像させる。
イメージセンサ12は、2次元空間に離散的に配置された光電変換素子とCCD(Charge Coupled Device)などの電荷転送素子とを備えた撮像素子であり、所謂CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサなどである。イメージセンサ12は図示しないセンサコントローラによって駆動される。イメージセンサ12は光学系11により結像される被写体像を光電変換して得られる電荷を光電変換素子毎に一定時間蓄積し、光電変換素子毎の受光量に応じた電気信号を出力する。イメージセンサ12は受光面にC(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)及びG(Green)の4色フィルタ、またはR(Red)、G(Green)及びB(Blue)の3色フィルタを設けることによりカラー画像情報を取り込むことが可能である。本実施例ではRGBの3色フィルタが設けられているものとして説明する。イメージセンサ12への電荷の蓄積量(露光量)は、光学系11とイメージセンサ12との間におかれる図示しないメカニカルシャッタの開放時間と絞り11bとで決定される。尚、イメージセンサ12の露光時間はイメージセンサ12の電荷蓄積時間自体を電気的に制御することによって調整してもよい。
アナログフロントエンド(AFE)部13は、イメージセンサ12から出力される電気信号をAD変換器でディジタル信号に量子化して出力する。具体的には例えば、AFE部13は電気信号に含まれる雑音の低減処理であるCDS(Correlated Double Sampling)処理、画像の黒レベルを再現するためのオプティカル・ブラック・クランプ制御や、ゲインの調整による電気信号のレベル調整処理、所定ビット長のディジタル信号に量子化する量子化処理などを行ってディジタル画像処理部14にディジタル信号を出力する。本実施例ではAD変換器は12ビットのディジタル信号に量子化するものとする。ディジタル信号のビット長が長いとビット長が短い場合に比べて情報量が多くなり、後述するディジタル画像処理部14において各種の処理をより多くの情報に基づいて行うことができる。このため画質を向上することができる。ビット長の最大値はイメージセンサのラチチュード(露出許容度)に応じて決まるため、ラチチュードが広いイメージセンサであればより長いビット長に量子化してもよい。
ディジタル画像処理部14は、AFE部13から出力されたディジタル信号に対し、カラー画像形成処理、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、白黒画像生成処理、形成したカラー画像の色空間を変換する色空間変換処理、形成したカラー画像又は生成した白黒画像の階調値を8ビットに変換する処理などを施して制御部20に出力する。ここでカラー画像形成処理とは、例えば規則性をもって市松模様に色フィルタが配列されるイメージセンサ12の各画素(センサの表面にある一色の色フィルタが形成されている)から出力された1色分の輝度情報についてR、G、Bいずれか他の2色を近傍画素の各色の輝度情報で補間することにより、全ての画素にR、G、Bの色情報を持たせてカラー画像を形成する処理のことをいう。ホワイトバランス補正とは、光源が異なってもディジタル画像上で白色が白色に見えるようにする補正である。ディジタル画像処理部14はユーザによって設定される光源の種類に基づいてホワイトバランス補正を行う。白黒画像生成処理は形成したカラー画像から白黒画像を生成する処理である。白黒画像は具体的には以下の式により生成する。
Y=0.30R+0.59G+0.11B ・・・ 式1
式1は国際電気通信連合(ITU)勧告601においてRGB色空間で表されるディジタル画像から輝度値を求める式として規定されているものである。本実施例では式1により輝度値Yを求め、当該画素の色差成分Cb及びCrには0を設定する。これをカラー画像の全ての画素について実行することによりYCbCr色空間で表される白黒画像を生成する。ここで、本実施例では輝度値Y、青色の色差成分Cb、赤色の色差成分Crの階調範囲はそれぞれ以下の範囲とする。
0≦Y ≦255
−128≦Cb≦127
−128≦Cb≦127
RGBの階調範囲はいずれも0〜255である。なお、RGB色空間で表される白黒画像を生成してもよく、その場合は画素のRGB値に式1で求めた輝度値Yを格納するものとする。なお、輝度値は式1以外の式で求めてもよい。例えばRGBの係数を変更すると、銀塩カメラのカラーフィルタと同様の効果が施された白黒画像を得ることが可能である。
ディジタル画像処理部14は更に画像縮小部21を備えている。画像縮小部21は、制御部20の画像縮小指示によりディジタル画像の縮小を行い、縮小されたディジタル画像(以下縮小画像という)を生成する。縮小画像の画像サイズは制御部20によって設定される。撮影されたディジタル画像をLCD18a(図3(A)参照)の画面に表示するためには、撮影されたディジタル画像をLCD18aの画面サイズまで画像縮小部21で縮小することになる。もちろん、画像縮小部21ではこれ以外のサイズに縮小することも可能である。画像縮小部21によって生成された縮小画像は、外部記憶部16によって元のディジタル画像(本画像)に関連付けてリムーバブルメモリ17に出力される。こうすることにより、リムーバブルメモリ17に記録されたディジタル画像をLCD18aの画面に素早く簡単に表示できる。なお、ディジタル画像処理部14で施す上記各種の処理は、制御部20で実行するコンピュータプログラムによる処理に置き換えてもよい。
圧縮・伸張部15は、制御部20から出力されたディジタル画像を圧縮し、また、圧縮されたディジタル画像を伸張する。圧縮・伸張部15は具体的には例えば非可逆圧縮方式であるJPEG圧縮や、データの切り捨てを伴わない可逆圧縮方式を用いた圧縮を行う。また、圧縮・伸張部15は圧縮を行わないTIFF形式のディジタル画像に変換することも可能に構成されている。
外部記憶部16は、不揮発性の脱着可能な記憶媒体であるリムーバブルメモリ17を接続するためのカードスロット、メモリコントローラなどを備える。外部記憶部16は制御部20によって制御され、圧縮・伸張部15で圧縮されたディジタル画像をリムーバブルメモリ17へ書き込む処理、及びリムーバブルメモリ17に記憶されているディジタル画像を読み出す処理を行う。
表示部18は、LCD(Liquid Crystal Display)18a、LCD18aを制御するディスプレイコントローラなどを備える。表示部18は制御部20によって制御され、カラー撮影又は白黒撮影を選択するためのメニュー、カラー画像の縮小画像又は本画像、白黒画像の縮小画像又は本画像などをLCD18aに画面表示する。
操作部19は、シャッタボタン、露光条件やその他各種の撮影条件を設定するためのダイヤルスイッチ、表示される各種のメニューを操作するための複数の押しボタンスイッチ、ジョグダイヤルなどを備える。操作部19の詳細については後述する。
制御部20は、CPU20a、フラッシュメモリ20b、RAM20cを備える。CPU20aはフラッシュメモリ20bに記憶されているプログラムを実行することでDSC1の全体を制御する。また、CPU20aはフラッシュメモリ20bに記憶されているプログラムを実行することで撮像手段として機能し、更に後述する偽色解消プログラムを実行することで画像処理手段としても機能する。フラッシュメモリ20bは、各種のプログラムやデータなどを記憶するメモリである。フラッシュメモリ20bに記憶する各種のプログラムやデータは所定のサーバからネットワークを介してダウンロードして記憶してもよいし、リムーバブルメモリ17などのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から読み出して記憶してもよい。RAM20cは、各種のプログラムやデータを一時的に記憶するためのメモリである。
特許請求の範囲に記載の「撮像手段」は、光学系11、イメージセンサ12、AFE部13、及びディジタル画像処理部14に相当する。
特許請求の範囲に記載の「画像処理手段」は、制御部20、及びJPEG形式が選択されたときにJPEG圧縮を施す圧縮・伸張部15に相当する。
次に、DSC1の外観について説明する。
図3(A)はDSC1の背面図であり、図3(B)はDSC1を図3(A)に示すZ方向から見た上面図である。
光学ファインダ30はユーザが撮影対象を視認するために使用する。
スイッチ31、巻き上げレバー32、ダイヤルスイッチ33、シャッタボタン34、回転式ダイヤル35a、レバースイッチ36、ジョグダイヤル37、表示スイッチ38、メニュースイッチ39、エンタースイッチ40、及びキャンセルスイッチ41は操作部19を構成している。
スイッチ31は電源スイッチである。巻き上げレバー32は機械的にシャッタが切られた状態のシャッタ幕を再度次回のシャッタ動作が可能な様に引き上げて機械的に固定するための動作を行うために設けられている。ユーザは撮影前に巻き上げレバー32を巻き上げてシャッタチャージを行うことによりメカニカルシャッタを撮影動作可能にする。ダイヤルスイッチ33は、シャッタスピードや撮影条件の種類などを選択するための回転式のスイッチである。シャッタボタン34はダイヤルスイッチ33の中央部に設置されている。シャッタボタン34を押し込む事で撮影動作が開始される。
ダイヤルスイッチ33の隣りに設置されている針式の表示装置35の外周は回転式ダイヤル35aとなっており、露出値を−2EV〜+2EVまで1/3EV刻みで調整可能である。回転式ダイヤル35aの内側に設けられた固定式リング35bには撮影可能な残り画像数が表示されている。固定式リング35bの内側に設けられた文字盤35cには複数のホワイトバランス、複数のデータ形式、及び電池残量を表す電池残量目盛が表記されている。複数のデータ形式は、具体的にはRAW形式を表す文字R、TIFF形式を表す文字T、高圧縮率のJPEG形式を表す文字H、及び低圧縮率のJPEG形式を表す文字Nとして表記されている。残り画像数、現在選択されている項目、電池残量は指針35g、35d、35e及び35fによって示されている。ユーザはレバースイッチ36を操作しながらジョグダイヤル37を回して指針を動かすことで選択されている項目を変更できる。
ジョグダイヤル37は、XY方向に回転可能、且つ回転軸の軸方向に移動可能に設けられている。ジョグダイヤル37は軸方向の2ポジションで回転可能に設けられている。図3(A)では下ポジションにあるジョグダイヤル37を実線で示し、上ポジションにあるジョグダイヤル37を破線で示している。ユーザは各スイッチとジョグダイヤル37とを組み合わせて各種の設定や機能の選択を行う。
LCD18aの右には表示スイッチ38、メニュースイッチ39、エンタースイッチ40、及びキャンセルスイッチ41が設置されている。表示スイッチ38はLCD18aに縮小画像を表示する指示を入力するためのスイッチであり、メニュースイッチ39はカラー撮影又は白黒撮影を選択するためのメニューなどを表示する指示を入力するためのスイッチである。エンタースイッチ40及びキャンセルスイッチ41はメニューの操作などに使用するスイッチである。
次に、偽色について説明する。
図4は、偽色を説明するための模式図である。図4に示すカラー画像50aは夜に撮影したディジタル画像であり、人物の背景の夜空は暗く写っている。その夜空を背景として街灯が写っている。このようなディジタル画像を撮影すると、街灯と夜空との間の輝度差が大きく、所謂エッジとなる。エッジが生じた場合、画素にRGB毎の階調値を持たせるための補間において実際の色とは異なる階調値が補間され、実際の風景ではエッジ上の画素は街灯の白か又は夜空の黒のどちらかでしかないはずが、カラー画像上では拡大図50bに示すようにそれ以外の色51が表示されてしまうことがある。これが所謂偽色である。偽色は紫色であることが多いため、本実施例では紫色の偽色を解消する場合を例に説明する。なお、対象とする偽色の色は適宜選択可能な設計事項である。
次に、偽色の解消について説明する。制御部20は前述した偽色解消プログラムを実行して偽色を解消する。
図5は、偽色解消プログラムの論理的な構成を示すブロック図である。偽色解消プログラムは、エッジ検出部61、偽色検出部62、及び偽色解消部63を備える。
エッジ検出部61は、輝度成分に基づいてエッジを検出する。具体的には、エッジ検出部61は互いに異なる方向のエッジを検出するための4つのエッジ検出フィルタでディジタル画像を順に走査して輝度成分のエッジを検出する。
図6(A)〜図6(D)は、エッジ検出フィルタを示す模式図である。本実施例では図示するように3×3のエッジ検出フィルタを例に説明する。エッジ検出フィルタ71〜エッジ検出フィルタ74は互いに異なる方向のエッジを検出するためのものである。各エッジ検出フィルタに示す直線75は当該エッジ検出フィルタによって検出されるエッジの方向を示している。エッジ検出フィルタの中央の画素76はそのときの注目画素である。エッジ検出部61はエッジ検出フィルタを移動させてディジタル画像を構成する画素を一つ一つ順に注目画素76として選択する。エッジ検出フィルタ71において注目画素76の周囲の画素77〜画素80はエッジ量を算出するために参照する参照画素であり、「1」や「−1」という数字は各参照画素の重み付けを意味している。他のエッジ検出フィルタについても同様である。エッジ検出部61は注目画素76を一つ選択すると、参照画素の輝度成分の値(輝度値)に図示する重み付けを乗じ、それらの和を求めることでエッジ量を算出する。エッジ方向を示す直線75を挟んで両側の参照画素の輝度値の差が大きい場合、算出したエッジ量の絶対値は大きな値となり、逆に輝度値の差が小さければ絶対値は小さな値となる。このためエッジ検出部61は求めたエッジ量の絶対値を所定の閾値と比較し、所定の閾値以上であれば注目画素76の周囲にエッジが存在すると判定する。
偽色検出部62は、エッジが検出されたとき色差成分に基づいて偽色を検出する。具体的には、偽色検出部62はエッジ検出部61でエッジが存在すると判定された注目画素の色差成分Cb及びCrの値が以下の範囲内であるか否かを判定する。
120<Cb<127
119<Cr<126
上記の式は紫色の偽色となるときのCb及びCrの範囲を示しており、上記2式が共に満たされるとき偽色検出部62は当該注目画素が表す色を偽色と判定する。なお、上述した範囲は一例であり、範囲は検出したい偽色の色に応じて適宜設定してよい。
偽色解消部63は、偽色を解消する。具体的には、偽色解消部63は平滑化フィルタを用いて偽色を解消する。
図7は、平滑化フィルタを示す模式図である。本実施例では5×5の平滑化フィルタ85を例に説明する。偽色解消部63は注目画素86を含め平滑化フィルタ85で特定される画素の色差成分をCb、Cr毎にそれぞれ合計して和を求め、求めた和を25(=5×5)で除することにより平均値を求める。次に、求めた平均値を注目画素86のCb及びCrの値に置き換える。これにより注目画素86の色差成分に周囲の画素の色差成分が反映され、唐突な色の変化がなくなる。すなわち偽色が解消される。
次に、DSC1の処理の流れについて説明する。
図1は、DSC1の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
S105では、撮影条件の設定を受け付ける。具体的には、ユーザは操作部19を操作して表示部18に表示されるメニューからカラー撮影または白黒撮影のいずれか一方を選択する。更に、必要に応じて各種の設定を行う。ここではデータ形式としてJPEG形式を選択するものとする。圧縮率は高圧縮率を選択してもよいし低圧縮率を選択してもよい。
S110では、被写体を撮影する。具体的には、ユーザによりシャッタボタン34が押下されると、制御部20はイメージセンサ12を制御して受光量に応じた電気信号をAFE部13に出力させる。
S115では、AFE部13は出力された電気信号をディジタル信号に量子化してディジタル画像処理部14に出力する。
S120では、ディジタル画像処理部14は出力されたディジタル信号に対してカラー画像形成処理を施してカラー画像を形成し、色空間変換処理と白黒画像生成処理とを除く前述した各種の処理を施す。
S125では、ディジタル画像処理部14はカラー撮影が選択されているか白黒撮影が選択されているかを判定し、カラー撮影が選択されている場合はS130に進む。白黒画像が選択されている場合はS145に進む。
S130では、ディジタル画像処理部14はS120で各種の処理を施したカラー画像の色空間をYCbCr色空間に変換して制御部20に出力する。
S135では、制御部20はディジタル画像処理部14から出力されたカラー画像の偽色を解消する処理を実行する。次に、偽色が解消されたカラー画像を圧縮・伸張部15に出力する。
S140では、圧縮・伸張部15は出力されたカラー画像をJPEG圧縮して外部記憶部16に出力する。フラッシュメモリ20bには高圧縮率が選択されたときの圧縮パラメータと低圧縮率が選択されたときの圧縮パラメータとが予め記憶されており、圧縮・伸張部15は高圧縮率が選択されると高圧縮率に対応する圧縮パラメータAでカラー画像を圧縮する。低圧縮率が選択されたときも同様である。
S145では、ディジタル画像処理部14はS120で各種の処理を施したカラー画像に基づいてYCbCr色空間で表される白黒画像を生成して制御部20に出力する。制御部20は出力された白黒画像を圧縮・伸張部15に出力する。
S150では、圧縮・伸張部15は出力された白黒画像をJPEG圧縮して外部記憶部16に出力する。白黒画像の場合、圧縮・伸張部15はカラー画像よりも低圧縮率となる圧縮パラメータに基づいてJPEG圧縮を行う。具体的には、圧縮・伸張部15は白黒撮影で高圧縮率が選択されたとき、カラー撮影で高圧縮率が選択されたときの圧縮パラメータAより低い圧縮率で圧縮される圧縮パラメータBを適用する。低圧縮率が選択されたときも同様であり、カラー撮影で低圧縮率が選択されたときの圧縮パラメータより低い圧縮率で圧縮される圧縮パラメータを適用する。すなわち高圧縮率のときも低圧縮率のときもカラー画像のときに適用される圧縮率よりは低い圧縮率となる圧縮パラメータで圧縮を行う。
S155では、外部記憶部16は出力されたJPEG形式のディジタル画像をリムーバブルメモリ17に記憶させる。
以上説明した本発明の一実施例にかかるDSC1によると、白黒画像にはカラー画像に施される第一の画像処理とは異なる第二の画像処理が施される。第一の画像処理とは前述した偽色解消処理及びカラー画像を圧縮パラメータAに基づいてJPEG圧縮する処理に相当する。具体的には図1に示すS135及びS140に相当する。第二の画像処理は白黒画像を圧縮パラメータAより圧縮率が低くなる圧縮パラメータBに基づいてJPEG圧縮する処理に相当する。具体的には図1に示すS150に相当する。第二の画像処理は第一の画像処理からS135で実行される偽色解消処理が省かれているため、その分処理が簡素である。一般に白黒画像のときはカラー画像ほど偽色が気にならないため、偽色解消処理を省いて処理を簡素にすると、ユーザの画質に対する印象を悪化させることなく処理時間を短縮できる。また、第二の画像処理は圧縮パラメータAより圧縮率が低くなる圧縮パラメータBに基づいてJPEG圧縮するため、第一の画像処理より画質劣化の少ない処理である。白黒画像はカラー画像に比べてデータ量が小さいため、例えば白黒画像のデータ量がカラー画像と同程度のデータ量まで許容されるとした場合、第二の画像処理において第一の画像処理より圧縮率を低く抑えることにより、白黒画像の画質が無用に劣化することを避けることができる。従って例えばカラー画像の圧縮後のデータ量を概ねあるデータ量以下にすることを意図して圧縮パラメータを選択した場合であっても、白黒画像については画質劣化の程度をカラー画像よりも小さくできる。
なお、本実施例では第一の画像処理と第二の画像処理とには偽色解消処理を施すか否かの違いと圧縮パラメータの違いとがあるが、第一の画像処理と第二の画像処理とは圧縮パラメータが異なるだけであってもよいし、偽色解消処理を施すか否かが異なるだけでもよい。偽色解消処理を施すか否かが異なるだけの場合、カラー画像及び白黒画像は必ずしもJPEG圧縮を施す必要はなく、その場合はYCbCr色空間以外の色空間で出力してもよい。
また、本実施例ではディジタルスチルカメラを例に説明したが、ディジタルビデオカメラに本発明を適用してもよい。
本発明の一実施例に係るディジタルカメラのフローチャート。 本発明の一実施例に係るディジタルカメラのブロック図。 (A)は本発明の一実施例に係るディジタルカメラの背面図、(B)はその上面図。 本発明の一実施例に係る偽色を説明するための模式図。 本発明の一実施例に係るプログラムのブロック図。 (A)〜(D)は本発明の一実施例に係るエッジ検出フィルタの模式図。 本発明の一実施例に係る平滑化フィルタの模式図。
符号の説明
1 ディジタルスチルカメラ(ディジタルカメラ)、11 光学系(撮像手段)、12 イメージセンサ(撮像手段)、13 アナログフロントエンド部(撮像手段)、14 ディジタル画像処理部(撮像手段)、15 圧縮・伸張部(画像処理手段)、16 外部記憶部、20 制御部(撮像手段、画像処理手段)

Claims (5)

  1. 被写体を撮像してディジタル画像を出力する撮像手段であって、カラー画像及び白黒画像を出力可能な撮像手段と、
    前記撮像手段からカラー画像が出力されると出力された前記カラー画像に第一の画像処理を施し、前記撮像手段から前記白黒画像が出力されると出力された前記白黒画像に前記第一の画像処理とは異なる第二の画像処理を施す画像処理手段と、
    を備えることを特徴とするディジタルカメラ。
  2. 前記第二の画像処理は、前記第一の画像処理より簡素な処理であることを特徴とする請求項1に記載のディジタルカメラ。
  3. 前記第一の画像処理はディジタル画像から偽色を解消する偽色解消処理を含み、前記第二の画像処理は前記偽色解消処理を含まないことを特徴とする請求項2に記載のディジタルカメラ。
  4. 前記第二の画像処理は、前記第一の画像処理より画質劣化の少ない処理であることを特徴とする請求項1に記載のディジタルカメラ。
  5. 前記第一の画像処理はディジタル画像を所定の圧縮パラメータに基づいて不可逆圧縮する処理を含み、前記第二の画像処理はディジタル画像を前記第一の画像処理より低圧縮率で圧縮される圧縮パラメータに基づいて不可逆圧縮する処理を含むことを特徴とする請求項4に記載のディジタルカメラ。
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