JP2005259151A - 統括航空機誘導システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 運行量が多い場合であってもエプロン区域に進入する航空機を安全確実に誘導する統括航空機誘導システムを提供する。
【解決手段】 航空機1とこの航空機の駐機位置との相対的な位置を計測する少なくとも一組の計測手段13と、空港における複数の駐機位置を含む駐機領域図を記憶した記憶手段11bと、駐機領域図と計測手段13に計測された航空機1の相対的な位置とに基づいて航空機の駐機領域図上での位置を特定する位置特定手段11c1と、位置特定手段11c1に特定された航空機1の位置に基づいて得られる航空機1の誘導に関する情報を当該航空機に対して出力する出力手段9とを備えた統括航空機誘導システム。
【選択図】 図1
【解決手段】 航空機1とこの航空機の駐機位置との相対的な位置を計測する少なくとも一組の計測手段13と、空港における複数の駐機位置を含む駐機領域図を記憶した記憶手段11bと、駐機領域図と計測手段13に計測された航空機1の相対的な位置とに基づいて航空機の駐機領域図上での位置を特定する位置特定手段11c1と、位置特定手段11c1に特定された航空機1の位置に基づいて得られる航空機1の誘導に関する情報を当該航空機に対して出力する出力手段9とを備えた統括航空機誘導システム。
【選択図】 図1
Description
本発明は、空港のエプロン区域における航空機の統括航空機誘導システムに関する。
近年の空の旅行の増加は、航空便の本数を増加させており、したがって、これらの航空機を適時に管理することが必要になってきている。特に空港において、運行容量の維持向上と航空機誘導の信頼性の一層の向上とが要求されている。
しかしながら、誘導員による手旗誘導は、悪天候時には誘導員への負担が大きくなり、誘導効率が天候等の環境に左右されやすい。また、エプロン内で同時に複数の航空機が進入する場合では、パイロットにとっては自機に対する誘導がどれであるかわかりにくい。したがって、今後予想されるように運行量が大幅に増大した場合、このような方法で航空機を安全確実に誘導するのは困難であると考えられる。
本発明は以上のような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、運行量が多い場合であってもエプロン区域に進入する航空機を安全確実に誘導する統括航空機誘導システムを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するため、航空機とこの航空機の駐機位置との相対的な位置を計測する少なくとも一組の計測手段と、空港における複数の駐機位置を含む駐機領域図を記憶した記憶手段と、前記駐機領域図と前記計測手段に計測された航空機の相対的な位置とに基づいて前記航空機の前記駐機領域図上での位置を特定する位置特定手段と、空港施設の前記航空機に搭乗したパイロットから見える位置に設けられ、かつ前記位置特定手段に特定された航空機の位置に基づいて得られる前記航空機の誘導に関する情報を当該航空機に対して出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
このため、運行量が多い場合であってもエプロン区域に進入する航空機を安全確実に誘導する統括航空機誘導システムを提供することができる。
本発明によれば、運行量が多い場合であってもエプロン区域に進入する航空機を安全確実に誘導する統括航空機誘導システムを提供することができる。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る統括 航空機誘導システムを示す全体構成図であり、図2は本発明に係る統括 航空機誘導システムの第1の実施形態を示す構成図である。図3は同実施形態の統括 航空機誘導システムの構成を示すブロック図であり、図4は同実施形態の統括 航空機誘導システムの表示器の構成を示す図である。
図1は本発明に係る統括 航空機誘導システムを示す全体構成図であり、図2は本発明に係る統括 航空機誘導システムの第1の実施形態を示す構成図である。図3は同実施形態の統括 航空機誘導システムの構成を示すブロック図であり、図4は同実施形態の統括 航空機誘導システムの表示器の構成を示す図である。
図1において、空港は、航空機1が離着陸する滑走路2と、誘導路3と、航空機1が誘導され、駐機し、旅客の乗り降り等が行われるエプロン区域4と、空港施設5とによって構成されている。
空港施設5の壁部6からからエプロン区域4内に向って、駐機した航空機1が接続される搭乗橋7(ボーディングブリッジともいう)が設けられ、さらに、エプロン区域4のうち搭乗橋7先端から始まる一部の区域は危険区域NTZ(No Transgression Zone )となっている。
この危険区域NTZは、航空機1が搭乗橋7に衝突しないよう、また、エプロン区域4を移動する航空機1間に安全な間隔が得られるように設けられたものである。さらに、エプロン区域4内には、航空機1が各々の駐機位置、例えば搭乗橋7との接続位置に至るまで安全に移動するための最適ルート8が夫々設けられている。
一方、空港施設5の壁面6には、各々の駐機位置に対応し、かつ、パイロットが航空機1を最適ルート8に沿って移動させている間、パイロットからよく見える位置に出力手段である表示器9が設けられている。
また表示器9には、対応して設けられた個別計算機10が夫々接続され、さらに、各個別計算機10は統括 計算機11に接続されている。統括 計算機11には監視モニタ12が接続されている。
さらに、計測手段であるセンサ部13が設けられ、統括 計算機11または個別計算機10に接続されている。図1は、センサ部13が統括 計算機11に接続されている様子を示す。
図1、図2、図3および図4において、統括 航空機誘導システムは、表示器9と、個別計算機10と、統括 計算機11と、監視モニタ12と、センサ部13とによって構成されている。
センサ部13は、統括 計算機11または個別計算機10に接続されており、駐機位置に誘導される航空機1のエプロン区域3における位置を検知する。図2に示すように本実施形態では、センサ部13はGPSシステムによって構成されている。すなわち、センサ部13は、静止衛星13a1と静止衛星13a1通信を行う通信部13a2と、4機もしくは5機のGPS衛星13a3と、GPS衛星13a3からの信号を受信する受信部13a4とを備えている。本実施形態ではGPSシステムにおいて必要な信号処理を行うために、センサ部13は統括 計算機11に接続されている。
統括 計算機11は、入出力部11aと記憶部11bとデータ処理制御部11cとによって構成されている。記憶部11bは、当該空港のエプロン区域4を1平面と見なした絶対座標系で示すエプロン区域地図情報11b1と航空機のエプロン駐機・ドッキング誘導における各最適ルート8のスポット中心線を含む情報である最適ルート情報11b2とを保存している。また、エプロン区域4は、各最適ルート8に対応する駐機エリアを含んでおり、各表示器9および個別計算機10は、各駐機エリアに対応する。
データ処理制御部11cは、位置特定部11c1と進路判断部11c2と誘導制御部11c3とを備えている。位置特定部11c1は、GPSの信号の発生タイミングや航法メッセージを監視し、GPS信号の状態と当該信号の誤差を求め、エプロン区域4における航空機1の正確な位置をエプロン区域地図情報11b1に照らして特定する。また、特定された航空機の位置から駐機位置までの距離をも算出している。さらに、位置情報とセンサ部13におけるサンプリング周期から航空機の移動速度を求める。
進路判断部11c2は、特定された航空機1の位置と最適ルート情報11b2のうち当該航空機1誘導のための最適ルート8とを比較し、航空機1の進路が最適ルート8の経路と一致するか否かを判断する。また、航空機1が危険区域NTZに進入していないかをも判断する。
誘導制御部11c3は、これらの位置情報、判断情報等から航空機が駐機位置に到達するまで誘導するように各部を制御している。また、エプロン区域にある全航空機の位置情報、移動速度情報から各航空機の衝突可能性をも考慮に入れた誘導を操作員の入力に従ってあるいは予め定められた条件によって行っている。
個別計算機10は、各表示部9に対応して設けられており、入出力部10aとデータ処理制御部10bとを備え、さらにデータ処理制御部10bには表示器制御部10b1と偏角判断部10b2とを有している。
表示器制御部10b1は、統括 計算機11の指示に従って、航空機1を誘導するための表示部9を制御する。偏角判断部10b2は、航空機1の進路,移動移動速度と最適ルート8のスポット中心線から航空機1の最適ルート8に対する偏角を算出する。さらに、例えば航空機のスピードが大きいほど同じ偏角に対して危険度が大きくなるので、算出された偏角,センサ部13の探知周期,航空機の速度等の関係から安全性を「OK」,「注意」,「危険」の3段階に分けている。
監視モニタ12は、総括計算機11からの制御によって航空機1の誘導状態等を表示している。この表示は、エプロン区域4における全航空機の情報について、絶対座標系上で各航空機間の関係がわかるように成されている。したがって、操作員は各航空機間の相対的な位置関係等を即座に把握することができ、危険があると判断した場合には、付設された入力装置(図示せず)によって必要な指示を統括 計算機11に対して与えることができる。
表示器9は、個別計算機10に制御されており、図4(a)に示すように、警告表示器9aと、距離表示器9bと、進路指示器9cと、警告ランプ9dと、警報スピーカ9eとによって構成されている。
警告表示器9aは、緑と赤のLED9a1を混在させたマトリックス表示器から構成されており、航空機1に対する警告を表示する。警告表示器9aは、航空機の進路が最適ルート8から離れ過ぎているときはその旨の表示を、危険区域NTZに進入しているときはその旨の表示をする。また、最適ルート8からあまり離れていない場合で、かつ、偏角がほとんどないときは「OK」、偏角が例えば15度程度のときは「注意」、例えば30度をこえるときは「危険」と表示する。さらに、速度が大きく、偏角等も考慮すると最適ルートから大きなずれが生じると予想されるときはスローダウンの表示を行う。
距離表示器9bは、緑と赤のLED9b1を混在させたマトリックス表示器から構成されており、航空機1を駐機位置との距離を表示する。進路指示器9cは、複数のLEDからなる発光手段であるLED表示器9c1多数個をさらにマトリックス状に組み合わせてなる。図4(b)は、LED表示器9c1の構成を示している。
LED表示器9c1は、例えば緑のLED9c2と赤のLED9c3の2種類の異なる色でかつ断面形状凸状のLEDを備え、さらにこれらの異なる色のLEDを正面から見て波形に分離し、混ざって見えるようにした、ひさし9c4を備えている。
進路指示器9cは、文字、あるいは矢印等の記号を表示することにより、航空機1に対して進路の指示を行う。このとき赤と緑のLEDがひさし9c4で分離されているで、最適ルート8のスポット中心線に対する航空機1の偏角により見える色が変わり、パイロットに注意を促せるようになっている。
警告ランプ9dは、航空機1に対して警告を与える。警報スピーカ9eは、数種類の警報音を発生できるようになっており、パイロットに音による警告を与える。
次に、以上のように構成された本実施形態の統括 航空機誘導システムの動作について説明する。まず、図5のフロー図に沿って航空機1の誘導について説明する。
まず、センサ部13からの情報(ST1)に基づいて、各駐機エリアすなわち各最適ルート8に対応するエプロン区域4中の領域内での航空機1の位置を算出する(ST2)。
ここで、ステップST1およびステップST2は、前述したように個別計算機10により処理されても良いし、統括 計算機11に処理されても構わない。本実施形態の場合は、統括 計算機により処理されており、図5(b)に示すように、まず、GPSの信号を受信し(ST1a)、これにより航空機1を地球座標の位置に変換している(ST2a)。
次に、統括 計算機11は、各駐機エリア内の航空機1の位置を記憶部11bに保存されるエプロン区域地図と照合することにより、航空機1が絶対座標系でエプロン区域4中のとこにいるかを特定する(ST3)。
さらに、統括 計算機11は、特定された航空機1の位置を記憶部1内の最適ルート情報11b2のうち該当する最適ルート8と比較し、当該航空機1が正しい進路すなわち駐機位置への経路上にいるか否かを判断する(ST4)。
航空機1の進路が駐機位置への経路上にいないとき(ST5)、統括 計算機11は個別計算機10に必要な指示を行い(ST6)、対応する個別計算機10は表示器9を制御する。このとき表示器9は、警告表示器9aに進路がずれている旨の表示をし、さらに、進路指示器9cに進路を修正する上で必要な情報を表示する。同時に、警告ランプ9dを点灯し、警報スピーカ9dに航空機が進路から離れている旨の警報音を発生させる。また、危険区域NTZに進入しているときはその旨を表示し、必要な進路変更指示を行う(ST7)。
一方、進路が正しいと判断されたとき(ST5)、そのことが個別計算機10に通知され、個別計算機10は、最適ルート8のスポット中心線に対して偏角があるか否か算出し、安全性を判断する(ST8)。
偏角がほとんどなく安全であると判断された場合(ST9)、表示器9の警告表示器9aに緑で「OK」と表示し、距離表示器9bに緑で駐機位置までの距離を表示し、進路指示器9cには航空機1が進路から離れていないことを示し、警報ランプ9dは消灯し、警報スピーカ9eはならさない(ST10、ST11)。
偏角がある場合(ST9)、さらにその偏角が大きいか小さいか判断され(ST12)、例えば偏角が15度程度と小さいときは(ST13)、表示器9の警告表示器9aにオレンジ(緑と赤のLEDを両方使用して出色する)で「注意」と表示し、距離表示器9bは表示せず、進路指示器9cには偏角を表示し、警報ランプ9dは点灯し、警報スピーカ9eは「注意」音をならす(ST14)。
偏角がある場合で(ST9)、例えば偏角が30度以上程度と大きいときは(ST15)、表示器9の警告表示器9aに赤で「危険」と表示し、距離表示器9bは表示せず、進路指示器9cには偏角を表示し、警報ランプ9dは点灯し、警報スピーカ9eは「危険」音をならす(ST16)。
表示器9にてステップST7、ST11、ST14もしくはST16の表示、警報を出力した後、航空機1の誘導が終了してなく、さらに誘導を要する場合には、ステップST1に戻り、誘導が終っている場合には終了する(ST17)。
これらの「OK」、「注意」、「危険」の3段階は、航空機同士の衝突回避を第一に考えられており、危険区域NTZ付近を通過する場合にはさらに安全条件を厳しくする。
また、本実施形態のシステムの他の動作として、絶対座標系上の各航空機の位置関係、移動速度関係が予め定められた条件になった場合、例えば航空機同士が一定距離以内に入って衝突する可能性を生じた場合、その旨を警告表示器9aに表示して、パイロットに警告を発し、さらに、進路表示器9cによって必要な進路変更指示を行い、衝突を回避する。このとき、警報ランプ9d,警報スピーカ9dも併用してパイロットに注意を促す。また、この動作は、監視モニタ12を監視している操作員から統括 計算機11への指示入力により成されることもある。
このように本実施形態によれば、センサ部13と個別計算機10と統括 計算機11とエプロン区域地図情報11b1とデータ処理制御部11cと表示器9とを設け、駐機エリア内で認識される航空機の位置を絶対座標系におけるエプロン区域上の位置関係に変換し、他の航空機との衝突危険時、進路ずれ時,特に危険区域への進入時には警報を発し、進路指示をするようにし、さらに、航空機1が最適ルート8上にあるときでも、偏角、移動速度から航空機に必要な指示,警報を発するようにしたので、たとえ、航空便が多く、運行量が多くて、エプロン区域において多数機の航空機が誘導されている場合であっても、航空機同士の衝突を起こすことなく、安全確実に航空機を誘導することができる。
また、各計算機の判断による自動的な誘導を行えるようにしたので、誘導指示を航空機に対して短時間で出力することができ、空港における運行容量の向上と信頼性向上に寄与する。
さらに、表示器9において、LED表示器9c1を2種類の異なる色の発光素子をひさし9c4で分離し、見る角度により異なる色に見えるようにしたので、航空機1が最適ルート8を外れているとき、パイロットはその事を色のちがいによって容易に認識でき、より一層安全確実に当該航空機を誘導することができる。
なお、本実施形態において、GPS受信機を航空機1に設け、その情報を航空機1から対応する個別計算機10に送信し、さらに、統括 計算機11の位置特定部11c1は当該情報を個別計算機10から受信することによって、航空機1の位置を特定するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
図6は本発明に係る統括 航空機誘導システムの第2の実施形態を示す構成図である。図7は同実施形態の統括 航空機誘導システムの構成を示すブロック図である。図1〜4と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
図6は本発明に係る統括 航空機誘導システムの第2の実施形態を示す構成図である。図7は同実施形態の統括 航空機誘導システムの構成を示すブロック図である。図1〜4と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
図6において、センサ部13は、エプロン区域4の各駐機エリアにマトリックス状に設置された多数の圧力センサ13bによって構成され、図7に示すように、センサ部13は、対応する個別計算機10に接続され、制御されている。
また、個別計算機10のデータ処理制御部10bには位置算出部10b3が設けられ、圧力センサより送出された情報に基づいて駐機エリア内の航空機1の位置を算出する。
算出された駐機エリア内の位置情報は統括 計算機11に送出され、統括 計算機11の位置特定部11c1bはこの駐機エリア内の位置情報に基づいてエプロン区域4内の絶対座標上の位置を特定する。
また、その他の構成は第1の実施形態の構成と同じなので、ここではその説明を省略する。次に、以上のように構成された本実施形態の統括 航空機誘導システムの動作について説明する。
本実施形態の動作フローは、図5(a)に示すものと同様である。ただし、ステップST1、ST2については、本実施形態ではセンサ部13に圧力センサ13bを用いているので図5(b)の場合とは異なる。
すなわち、図8のフロー図に示すように、個別計算機10は、圧力センサ13bからの信号を受け(ST1b)、駐機エリア内のxy平面上の位置を算出する(ST2b)。
以下は、図5(a)におけるステップST3以降と同様であるので、その説明を省略する。このように本実施形態によれば、第1の実施形態と同様な作用効果の他、センサ部13に圧力センサ13bを用いたので、確実に位置の計測を行うことができる。
(第3の実施形態)
図9は本発明に係る統括 航空機誘導システムの第3の実施形態を示す構成図である。図1、4、7と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
図9は本発明に係る統括 航空機誘導システムの第3の実施形態を示す構成図である。図1、4、7と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
図9において、センサ部13は、エプロン区域4の各最適ルート8上に配置されたn+1個の磁気センサ13cによって構成されている。また、個別計算機10の位置算出部10b3は、航空機1がn0からnnまで順番に配置された磁気センサのどの部分を通過するかにより、駐機エリア内の航空機1の位置を算出する。
また、その他の構成は第2の実施形態の構成と同じなので、ここではその説明を省略する。次に、以上のように構成された本実施形態の統括 航空機誘導システムの動作について説明する。
本実施形態の動作フローは、図5(a)に示すものと同様である。ただし、ステップST1、ST2については、本実施形態ではセンサ部13に磁気センサ13cを用いているので図5(b)の場合とは異なる。
すなわち、図10のフロー図に示すように、個別計算機10は、磁気センサ13cからの信号を受け(ST1c)、それが何番目の磁気センサ13cであるか(ST2c1)、磁気センサ13cのどの部分を通過しているかにより航空機1の駐機エリア内の位置を算出する(ST2c2)。
以下は、図5(a)におけるステップST3以降と同様であるので、その説明を省略する。このように本実施形態によれば、第1の実施形態と同様な作用効果の他、センサ部13に磁気センサ13cを用いたので、簡便に位置の計測を行うことができる。
(第4の実施形態)
図11(a)は本発明に係る統括 航空機誘導システムの第4の実施形態を示す構成図であり、図12は同実施形態の統括 航空機誘導システムの構成を示すブロック図である。図1、4、7と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
図11(a)は本発明に係る統括 航空機誘導システムの第4の実施形態を示す構成図であり、図12は同実施形態の統括 航空機誘導システムの構成を示すブロック図である。図1、4、7と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
図11(a)において、センサ部13は、空港施設5の壁面6の駐機位置でのスポット中心線と上方から見て同軸線上に配置されたカメラ13d1と、空港施設5の壁面6のスポット中心線より離れたところに配置されたカメラ13d2とによって構成されている。
個別計算機10は、画像情報記憶部10cを有し、画像情報記憶部10cには、航空機1等の進入がない状態での画像が保存されている。個別計算機10内の位置算出部10b3dは、カメラにより撮像されている画像と画像情報記憶部10cに保存されている画像を比較し、異物すなわち航空機を認識するとその画像平面上におけるx軸上の最左右点およびy軸上の最上下点をそれぞれ取り出す。これらの情報から航空機の位置および方向を算出する。
この位置算出部10b3dにおける航空機の位置算出の方法は次の通りである。図11(b)に示すようにx軸上の最左右点は多くの場合に各主翼端であり、y軸上の最上下点は航空機上端と航空機下端となる。
したがって、y軸上の最上下点をもちいてY軸に対象な画像軸を作り、さらに、この画像軸上にy軸上の最上下点のy成分とからなる2点と、x軸上の最左右点とを結ぶとそれぞれ前記画像軸を底辺とする2等辺3角形となる。航空機1がカメラに対して正面から接近するときはこれらの2等辺3角形は同形状となり、2つの2等辺3角形からなる4角形はひし形となる。
これに対して、カメラと航空機1との間に角度があるときは、各2等辺3角形は同形状とならず、先の4角形は歪んだ形となる。したがって、カメラが上方から見てスポット中心線と同軸線上に配置されたカメラ13d1の場合であれば、この歪みを調べることにより航空機1の向きを判断することができる。
さらに、カメラ13d2からの情報を合わせることにより、例えば3角測量の原理を用いて航空機1の位置を算出することができる。また、その他の構成は第2の実施形態の構成と同じなので、ここではその説明を省略する。
次に、以上のように構成された本実施形態の統括 航空機誘導システムの動作について説明する。本実施形態の動作フローは、図5(a)に示すものと同様である。ただし、ステップST1、ST2については、本実施形態ではセンサ部13にカメラ13d1,13d2を用いているので図5(b)の場合とは異なる。
すなわち、図13に示すように、個別計算機10は、カメラ13d1,13d2からの信号を受け(ST1d)、カメラ13d1の情報から上記4角形を抽出して向きを調べ(ST2d1)、さらに、カメラ13d1,13d2の情報から航空機1の位置を算出する(ST2d2)。
以下は、図5(a)におけるステップST3以降と同様であるので、その説明を省略する。このように本実施形態によれば、第1の実施形態と同様な作用効果の他、センサ部13にカメラ13d1,13d2を用い、撮像された画面を画像処理することによって航空機の位置を検知できるようにしたので、航空機の走行部分に手を加えることなく計測ができる。
また、4角形の歪みから情報を得ることにより、簡便な画像処理手法で必要な情報を得ることができ、処理時間を短縮することができる。
(第5の実施形態)
図14は本発明に係る統括 航空機誘導システムの第5の実施形態を示す構成図である。図1、4、7と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
図14は本発明に係る統括 航空機誘導システムの第5の実施形態を示す構成図である。図1、4、7と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
本実施形態は、航空機1自らの移動によって誘導される場合ではなく、自律型航空機牽引車を用いて誘導を行う場合についてである。本実施形態において、自律型航空機牽引車13e1は、センサと自動制御装置を備え、予め定められた指示に従って自動的に駐機位置まで航空機1を牽引する。また、自律型航空機牽引車13e1は、統括 計算機11を介した個別計算機10からの指示によって、あるいはその他の手段によって牽引動作を変更できるようになっている。
図14において、センサ部13は、自律型航空機牽引車13e1に搭載されたレーザ灯台13e2および受光器13e3および位置算出計算機13e4および個別計算機10へ通信装置13e5と、エプロン区域4の各最適ルート8に沿って当該ルート8を挟んで配置されたn+1組のレーザ反射手段であるコーナキューブ13ekとによって構成されている。
また、コーナキューブ13ekは、k*とk´*とからなる組みがk0組からkn組まで順番に配置されており、レーザ灯台からのレーザ光を受けると、例えば波長を変えるなどして組ごとに異なる変調をされた反射光をレーザ光の入射方向と同方向に返すようになっている。この変調はコーナキューブの反射面に変調をかける素材を用いることでなされている。
また、その他の構成は第2の実施形態の構成と同じなので、ここではその説明を省略する。次に、以上のように構成された本実施形態の統括 航空機誘導システムの動作について説明する。
本実施形態の動作フローは、図5(a)に示すものと同様である。ただし、ステップST1、ST2については、本実施形態ではセンサ部13にレーザ灯台13e2とコーナキューブ13ekを用いているので図5(b)の場合とは異なる。
すなわち、図15のフロー図に示すように、レーザ灯台13e2から射出されたレーザ光は、自律型航空機牽引車13e1がある組のコーナキューブ13ekを通過するとき、各コーナキューブから変調された反射光を受光する。コーナキューブは2個で1組なのでこれらの反射光より三角測量の原理を用いてレーザ灯台の位置が決まる(ST1e1)、変調よりそれが何番目のコーナキューブ13ekからの反射光であるかわかるので(ST1e2)ので、航空機1の駐機エリア内での位置が算出できる(ST1e3)。そして、この位置情報を個別計算機11に送信する(ST1e4)。
以下は、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。このように本実施形態によれば、第1の実施形態と同様な作用効果の他、レーザ灯台13e2とコーナキューブ13ekとを設け、レーザの反射光を検知することで位置を検出するようにしたので、簡便確実に位置の計測を行うことができる。
なお、本実施形態の誘導は自律型航空機牽引車13e1によるものであって、パイロットが航空機1そのものを動かすことはないが、誘導情報がパイロットに与えられ、また、統括 計算機11等からの動作指示を自律型航空機牽引車13e1に与えることで衝突回避を行えるという点は先の実施形態と同じである。また、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
4…エプロン区域、7…搭乗橋、8…最適ライン、9…表示器、10…個別計算機、11…統括計算機、12…監視モニタ、13…センサ部
Claims (3)
- 航空機とこの航空機の駐機位置との相対的な位置を計測する少なくとも一組の計測手段と、
空港における複数の駐機位置を含む駐機領域図を記憶した記憶手段と、
前記駐機領域図と前記計測手段に計測された航空機の相対的な位置とに基づいて前記航空機の前記駐機領域図上での位置を特定する位置特定手段と、
空港施設の前記航空機に搭乗したパイロットから見える位置に設けられ、かつ前記位置特定手段に特定された航空機の位置に基づいて得られる前記航空機の誘導に関する情報を当該航空機に対して出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする統括航空機誘導システム。 - 前記航空機の誘導に関する情報は、前記航空機と当該航空機の駐機位置までの距離情報と、前記航空機と予め設定された前記駐機領域図上の前記航空機の予定経路との位置関係によって決まる進路指示情報および警告情報とであることを特徴とする請求項1記載の統括航空機誘導システム。
- 前記出力手段は、2つの異なる色の表示素子が投光方向に互いに仕切られた構成となっており、投光方向の正面へは、2つの表示素子の色から成る混合色を投光し、投光方向の正面より左右にずれる方向には、ずれた側の表示素子の色だけを投光することを特徴とする請求項1記載の統括航空機誘導システム。
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