JP2005258033A - 液晶表示装置の調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】アナログ映像信号を用いて、コモン電極に印加される電圧のずれの補正を行うときにも、補正精度を高いものとする。
【解決手段】信号処理部2に入力されるアナログ映像信号401の調整画像エリアに対応する信号レベルを、コモン電極と画素電極15との間に印加される印加電圧を横軸によって示し、液晶の透過率を縦軸によって示す平面における印加電圧と透過率との関係を示す特性曲線において、透過率が0近傍となる側であって、特性曲線の曲率半径が最も小さくなる印加電圧の近傍値に対応するレベルに設定し、コモン電極に印加する電圧を、調整画像エリアの輝度が最も低くなるように設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】信号処理部2に入力されるアナログ映像信号401の調整画像エリアに対応する信号レベルを、コモン電極と画素電極15との間に印加される印加電圧を横軸によって示し、液晶の透過率を縦軸によって示す平面における印加電圧と透過率との関係を示す特性曲線において、透過率が0近傍となる側であって、特性曲線の曲率半径が最も小さくなる印加電圧の近傍値に対応するレベルに設定し、コモン電極に印加する電圧を、調整画像エリアの輝度が最も低くなるように設定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、コモン電極と画素電極との間に印加される電圧の極性が一定の周期毎に反転される液晶表示装置のコモン電極に印加する電圧を変化させることによってフリッカ調整を行う液晶表示装置の調整方法に関するものである。
ガラス基板に薄膜トランジスタ(以下ではTFTと称する)が形成された液晶パネルを有する液晶表示装置が広く使用されており、図8は、その従来技術を示している。同図に示す装置は、A/D変換部21、Y/C分離部22、TV信号処理部23、スケーリング処理部24が1つのIC2Aの内部に集積化されている。また、スケーリング処理部24から出力される信号に基づいて、ソースドライバ11に入力されるソースドライバ用信号201と、ゲートドライバ12に入力されるゲートドライバ用信号202とを生成して出力するタイミングコントローラ25は、IC2Aとは異なるIC2Bの内部に集積化されている。
また、フリッカが生じるときにも、フリッカを目立たなくするため、図5に示すパターンでもって印加する電圧の極性反転を行っている。すなわち、原色を示すドットであるサブドットのそれぞれには、隣合うサブドットとは逆極性の電圧を印加するようになっている。また、縦方向においては、隣合う走査線とは逆極性の電圧を印加するようになっている。すなわち、同一極性に駆動されるサブドットが、千鳥格子状に分布するようにしている。
一方、フリッカ調整を行うときには、フリッカの発生を目立ちやすくする必要がある。このため、液晶パネル13のフリッカ調整を行う場合には、タイミングコントローラ25に入力される信号を、スケーリング処理部24が出力する信号から、調整デジタル信号発生部91より出力されるデジタル信号(検査用テスト信号)に切り換え、隣合うサブドットの一方には黒を示すレベルの電圧が印加され、他方には白を示すレベルの電圧が印加されるようにしている。すなわち、図5の斜線が付されたサブドットには黒を示すレベルの電圧が印加され、斜線が付されていないサブドットには白を示すレベルの電圧が印加されるようにしている。その結果、白を示すサブドットの全てが同じ極性となり、黒を示すサブドットの全てが同じ極性となって、極性反転における白レベルの輝度変化が目立ち易くなるので、フリッカ調整における調整の精度が高められることになる(第1の従来技術とする)。
また以下に示す従来技術が提案されている(第2の従来技術とする)。すなわち、この技術においては、水平方向または垂直方向の一方の方向において、3つの白パターンと2つの黒パターンとが交互に並ぶパターン表示とし、白パターン部分に発生するフリッカが消えるようにフリッカ調整を行うことが開示されている。また、水平方向と垂直方向との双方において画面を5つに分割し、隣合うエリアの一方を白パターン、他方を黒パターンとする千鳥格子状のパターンを表示した状態において、フリッカ調整を行うことが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、以下に示す従来技術が提案されている(第3の従来技術とする)。すなわち、この技術においては、2本の走査線を単位として、白と黒とを交互に表示する場合(縦伸長モードとする場合)には、1本の走査線を単位として、白と黒とを交互に表示する場合(フルモードの場合)よりフリッカが目立ちやすくなるので、2本の走査線を単位として、白と黒とを交互に表示してフリッカ調整を行うことが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−333184号
特開2002−149123号
しかしながら、タイミングコントローラ25を、A/D変換部21、Y/C分離部22、TV信号処理部23、および、スケーリング処理部24の4つのブロックが集積化されたIC2Aの内部に集積化する場合、タイミングコントローラ25には、IC2Aの内部において、スケーリング処理部24から出力される信号が導かれる。その結果、フリッカ調整を行うために最適となる信号(調整用デジタル信号発生部91より出力されるデジタル信号であり、フリッカを最も目立ちやすくするため、駆動の極性が同一となる2群のサブドット群の一方を白、他方を黒とする信号)を、タイミングコントローラ25に与えることができなくなる。従って、フリッカ調整においては、IC2Aの外部より、調整用のアナログ映像信号をA/D変換部21に入力することになる。しかし、調整用の信号にアナログ映像信号を用いる場合には、サブドット単位で、白または黒の表示を行わせることはできない。これは、アナログ映像信号におけるレベル変化のタイミングを、サブドットの表示のタイミングに精密に一致させることが極めて困難なためである。その結果、コモン電極に印加する電圧にずれが生じる場合にも、フリッカの発生が分かりにくくなり、コモン電極に印加される電圧のずれの補正を精度良く行うことが困難となっていた。
第2の従来技術は、水平方向または垂直方向の一方の方向、あるいは、水平方向と垂直方向との双方の方向において、画面を複数に分割し、隣合うエリアの一方を白パターン、他方を黒パターンとした状態において、コモン電極に印加する電圧を調整する技術となっていて、サブドットに対応した分割を行うようにはなっていない。一方、サブドットを単位として極性を反転させるとともに、走査線毎に極性を反転させる駆動方法は、通常の映像信号を表示した場合には、フリッカを極めて目立ちにくくする駆動方法となっている。このため、第2の従来技術に示された表示パターンを用いる場合では、フリッカが目立ちにくいので、コモン電極に印加される電圧のずれの補正精度を高めることが困難となっている。
第3の従来技術は、2本の走査線を単位として、白と黒とを交互に表示するが、サブドットに対応した分割を行うようにはなっていない。一方、サブドットを単位として極性を反転させるとともに、走査線毎に極性を反転させる駆動方法は、通常の映像信号を表示した場合には、フリッカを極めて目立ちにくくする駆動方法となっている。このため、第3の従来技術に示された表示パターンを用いる場合では、フリッカが目立ちにくいので、コモン電極に印加される電圧のずれの補正精度を高めることが困難となっている。
本発明は、上記の問題点を解決するため創案されたものであり、その目的は、アナログ映像信号を用いてコモン電極に印加される電圧のずれの補正を行うときにも、補正精度を極めて高いものとすることのできる液晶表示装置の調整方法を提供することにある。
また本発明の目的は、フリッカ調整に使用するアナログ映像信号の信号レベルを、印加電圧を横軸によって示し、透過率を縦軸で示す平面における印加電圧と透過率との関係を示す特性曲線において、透過率が0近傍となる側であって、特性曲線の曲率半径が最も小さくなる印加電圧の近傍値に対応するレベルに設定し、コモン電極に印加する電圧を、アナログ映像信号により示される画像の輝度が最も低くなる電圧に設定することにより、アナログ映像信号を用いてコモン電極に印加される電圧のずれの補正を行うときにも、補正精度を高いものとすることのできる液晶表示装置の調整方法を提供することにある。
また上記目的に加え、調整に用いるアナログ映像信号を、輝度を示すエリアに隣接して黒線が表示される信号とすることにより、コモン電極に印加される電圧のずれの補正精度を、より高めることのできる液晶表示装置の調整方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液晶表示装置の調整方法は、コモン電極とコモン電極に対向する画素電極と画素電極のそれぞれに対応する薄膜トランジスタとが形成された液晶パネルと、液晶パネルのX方向に並ぶソース線を駆動するソースドライバと、液晶パネルのY方向に並ぶゲート線を駆動するゲートドライバと、入力されるアナログ映像信号を所定処理して得られたソースドライバ用信号をソースドライバに送出するとともに、前記アナログ映像信号を所定処理して得られたゲートドライバ用信号をゲートドライバに送出する信号処理部とを備え、コモン電極と画素電極との間に印加される電圧の極性が一定の周期毎に反転される液晶表示装置のコモン電極に印加する電圧を変化させることによってフリッカ調整を行う液晶表示装置の調整方法に適用している。そして、信号処理部に入力されるアナログ映像信号の調整画像エリアに対応する信号レベルを、コモン電極と画素電極との間に印加される印加電圧を横軸によって示し、コモン電極と画素電極との間に位置する液晶の透過率を縦軸によって示す平面における印加電圧と透過率との関係を示す特性曲線において、透過率が0近傍となる側であって、特性曲線の曲率半径が最も小さくなる印加電圧の近傍値に対応するレベルに設定するとともに、前記アナログ映像信号を、調整画像エリアに隣接してX方向に伸び且つY方向における幅が1走査線分または2走査線分の幅である黒線を表示する信号とし、コモン電極に印加する電圧を、アナログ映像信号により示される画像を表示した液晶パネルにおける調整画像エリアの輝度が最も低くなる電圧に設定するようになっている。
すなわち、信号処理部に入力されるアナログ映像信号の調整画像エリアに対応する信号レベルを、印加電圧を横軸によって示し、透過率を縦軸によって示す平面における印加電圧と透過率との関係を示す特性曲線において、透過率が0近傍となる側であって、特性曲線の曲率半径が最も小さくなる印加電圧の近傍値に対応するレベルに設定した場合、プラス極性の駆動時の透過率とマイナス極性の駆動時の透過率との平均値は、コモン電極に印加される電圧のずれ量の増加に対応して大きくなる。すなわち、コモン電極に印加される電圧にずれがあると、調整画像エリアの輝度が高くなる。従って、調整画像エリアの輝度が最も低くなるように、コモン電極に印加する電圧を調整すると、コモン電極に印加される電圧はずれの無い電圧となる。また、黒線は、コモン電極に印加される電圧にずれが生じるときにも、輝度が変化しないので、調整画像エリアの輝度の変化が、より見やすいものとなる。また、コモン電極に印加される電圧にずれが生じるときには、黒線の太さ方向に滲みが生じるという現象が観測される。従って、黒線の幅を1走査線分または2走査線分の幅とするときでは、太さ方向の滲みの有無が、より分かりやすくなる。
また本発明に係る液晶表示装置の調整方法は、コモン電極とコモン電極に対向する画素電極とが形成された液晶パネルと、液晶パネルのX方向に並ぶデータ線を駆動するデータドライバと、液晶パネルのY方向に並ぶアドレス線を駆動するアドレスドライバと、入力されるアナログ映像信号を所定処理して得られたデータドライバ用信号をデータドライバに送出するとともに、前記アナログ映像信号を所定処理して得られたアドレスドライバ用信号をアドレスドライバに送出する信号処理部とを備え、コモン電極と画素電極との間に印加される電圧の極性が一定の周期毎に反転される液晶表示装置のコモン電極に印加する電圧を変化させることによってフリッカ調整を行う液晶表示装置の調整方法に適用している。そして、信号処理部に入力されるアナログ映像信号の調整画像エリアに対応する信号レベルを、コモン電極と画素電極との間に印加される印加電圧を横軸によって示し、コモン電極と画素電極との間に位置する液晶の透過率を縦軸によって示す平面における印加電圧と透過率との関係を示す特性曲線において、透過率が0近傍となる側であって、特性曲線の曲率半径が最も小さくなる印加電圧の近傍値に対応するレベルに設定し、コモン電極に印加する電圧を、アナログ映像信号により示される画像を表示した液晶パネルにおける調整画像エリアの輝度が最も低くなる電圧に設定するようになっている。
すなわち、信号処理部に入力されるアナログ映像信号の調整画像エリアに対応する信号レベルを、印加電圧を横軸によって示し、透過率を縦軸によって示す平面における印加電圧と透過率との関係を示す特性曲線において、透過率が0近傍となる側であって、特性曲線の曲率半径が最も小さくなる印加電圧の近傍値に対応するレベルに設定した場合、プラス極性の駆動時の透過率とマイナス極性の駆動時の透過率との平均値は、コモン電極に印加される電圧のずれ量の増加に対応して大きくなる。すなわち、コモン電極に印加される電圧にずれがあると、調整画像エリアの輝度が高くなる。従って、調整画像エリアの輝度が最も低くなるように、コモン電極に印加する電圧を調整すると、コモン電極に印加される電圧はずれの無い電圧となる。
また上記構成に加え、信号処理部に入力されるアナログ映像信号を、調整画像エリアに隣接してX方向に伸びる黒線を表示する信号としている。すなわち、黒線は、コモン電極に印加される電圧にずれが生じるときにも、輝度が変化しない。従って、調整画像エリアの輝度の変化が、より見やすいものとなる。
本発明では、信号処理部に入力されるアナログ映像信号の信号レベルを、印加電圧を横軸によって示し、透過率を縦軸によって示す平面における印加電圧と透過率との関係を示す特性曲線において、透過率が0近傍となる側であって、特性曲線の曲率半径が最も小さくなる印加電圧の近傍値に対応するレベルに設定している。また、アナログ映像信号を、調整画像エリアに隣接してX方向に伸び且つY方向における幅が1走査線分または2走査線分の幅である黒線を表示する信号としている。このため、コモン電極に印加される電圧にずれがあると、調整画像エリアの輝度が高くなる。従って、調整画像エリアの輝度が最も低くなるように、コモン電極に印加する電圧を調整すると、コモン電極に印加される電圧は、ずれの無い電圧となる。また、黒線は、コモン電極に印加される電圧にずれが生じるときにも、輝度が変化しないので、調整画像エリアの輝度の変化が、より見やすいものとなる。また、コモン電極に印加される電圧にずれが生じるときには、黒線の太さ方向に滲みが生じるという現象が観測されるので、黒線の幅を1走査線分または2走査線分の幅とするときでは、太さ方向の滲みの有無が、より分かりやすくなる。このため、アナログ映像信号を用いて、コモン電極に印加される電圧のずれの補正を行うときにも、補正精度を極めて高いものとすることができる。
また本発明では、信号処理部に入力されるアナログ映像信号の信号レベルを、印加電圧を横軸によって示し、透過率を縦軸によって示す平面における印加電圧と透過率との関係を示す特性曲線において、透過率が0近傍となる側であって、特性曲線の曲率半径が最も小さくなる印加電圧の近傍値に対応するレベルに設定している。このため、コモン電極に印加される電圧にずれがあると、調整画像エリアの輝度が高くなる。従って、調整画像エリアの輝度が最も低くなるように、コモン電極に印加する電圧を調整すると、コモン電極に印加される電圧は、ずれのない電圧となるので、アナログ映像信号を用いて、コモン電極に印加される電圧のずれの補正を行うときにも、補正精度を高いものとすることができる。
またさらに、信号処理部に入力されるアナログ映像信号を、調整画像エリアに隣接してX方向に伸びる黒線を表示する信号としている。すなわち、黒線は、コモン電極に印加される電圧にずれが生じるときにも、輝度が変化しない。従って、調整画像エリアの輝度の変化が、より見やすいものとなるので、コモン電極に印加される電圧のずれの補正精度を、より高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明に係る液晶表示装置の調整方法の一実施形態が適用される液晶表示装置の電気的構成を示すブロック線図であり、テレビ受像機に使用される表示装置を示していて、図8に示す構成と同一となるブロックには、図8における符号と同一符号が付与されている。
図において、A/D変換部21は、図示されないチューナから送出されるアナログ映像信号、あるいは、装置本体に設けられた入力端子(図示を省略)等を介して導かれるアナログ映像信号をデジタル映像信号にA/D変換し、Y/C分離部22に出力する。Y/C分離部22は、A/D変換部21から出力されるデジタル映像信号を、輝度デジタル信号と色デジタル信号とに分離し、TV信号処理部23に出力する。
なお、Y/C分離部22は、A/D変換部21に入力されるアナログ映像信号が、例えば、S映像信号のように、輝度信号成分と色信号成分とに既に分離されており、A/D変換部21から出力される信号が、輝度デジタル信号と色デジタル信号とになる場合には、A/D変換部21から出力される輝度デジタル信号と色デジタル信号とを、そのままの状態でTV信号処理部23に出力する。
TV信号処理部23は、Y/C分離部22より出力される輝度デジタル信号と色デジタル信号とから3つの原色色信号を生成し、スケーリング処理部24に出力する。スケーリング処理部24は、TV信号処理部23から出力される原色色信号を、表示するアスペクト比に対応した信号となるように処理し、タイミングコントローラ25に出力する。
タイミングコントローラ25は、スケーリング処理部24より出力される信号から、ソースドライバ(データドライバ)11に入力されるソースドライバ用信号(データドライバ用信号)201と、ゲートドライバ(アドレスドライバ)12に入力されるゲートドライバ用信号(アドレスドライバ用信号)202とを生成する。コモン電圧調整部26は、液晶パネル13のコモン電極に印加する電圧(コモン電圧)を変化させる。
液晶パネル13は、アクティブマトリクス方式の表示パネルとなっており、液晶を挟んで対向する2枚のガラス基板を備えている。そして、前記2枚のガラス基板のうちの一方のガラス基板にはコモン電極(図示を省略)が形成されている。また、2枚のガラス基板のうちの他方のガラス基板には、コモン電極に対向し、マトリスク状に配置された複数の画素電極15が形成されるとともに、画素電極15に信号を導く経路の接続の開閉を行うTFT(薄膜トランジスタ)14が、画素電極15のそれぞれ毎に形成されている。
TFT14のソースに接続されたソース線14Xは、請求項記載の液晶パネル13のX方向に並ぶデータ線となっており、TFT14のゲートに接続されたゲート線14Yは、請求項記載の液晶パネル13のY方向に並ぶアドレス線となっている。そして、ソースドライバ11は、ソースドライバ用信号201に基づいて生成した駆動信号でもってソース線14Xを駆動する。また、ゲートドライバ12は、ゲートドライバ用信号202に基づいて生成した駆動信号でもってゲート線14Yを駆動する。
なお、A/D変換部21、Y/C分離部22、TV信号処理部23、スケーリング処理部24、タイミングコントローラ25、および、コモン電圧調整部26からなるブロック2は、請求項記載の信号処理部を形成しており、1つの信号処理ICの内部に集積化されている。このため、タイミングコントローラ25に入力される信号は、スケーリング処理部24から出力される信号に固定されていて、信号処理IC2の外部から、タイミングコントローラ25に、直接に、調整用のデジタル映像信号を入力することができない構成となっている。
また、なお、ソースドライバ11は、液晶パネル13のガラス基板に接続されたフレキシブル基板に搭載されており、ゲートドライバ12は、画素電極15やTFT14が形成されたガラス基板にCOG(Chip On Glass)実装されている。すなわち、ソースドライバ11、ゲートドライバ12、および、液晶パネル13からなるブロック1は、表示ユニットとしてブロック化されている。
制御部3は、マイクロコンピュータを主要部として構成されており、テレビ受像機としての主要動作を実行する。すなわち、リモートコントローラに入力された指示を示す信号301に従って、図示されないチューナが受信するチャンネルを制御する。また、信号処理部2の動作を制御する。また、リモートコントローラからの指示に従って、コモン電圧調整部26がコモン電極に印加する電圧を、上昇させたり、下降させたりする。
なお、液晶パネル13の駆動方法は、従来技術と同一となっている。すなわち、図5(A)、(B)に示したように、原色のそれぞれに対応して形成されたサブドットを単位として、隣り合うサブドットに印加される電圧の極性は、水平方向と垂直方向との双方において、反転されるようになっている。
詳細には、サブドット131を例として説明すると、(B)に示したように、サブドット131がマイナス極性で駆動される場合、水平方向において隣合うサブドット132,133はプラス極性で駆動される。また、垂直方向において隣合うサブドット134も、プラス極性で駆動される。そして、(C)に示したように、サブドット131がプラス極性で駆動される場合には、サブドット132〜134はマイナス極性で駆動される(同一サブドットの極性の反転は、1フィールド毎に行われる)。
上記構成からなる液晶表示装置のフリッカ調整の方法について説明する。なお、以下における説明では、突き貫け電圧は無視するものとする。
フリッカ調整を行う場合には、A/D変換部21に、調整信号発生部4が生成する調整用のアナログ映像信号(以下では、単に映像信号と称する)401を入力する。映像信号401は、図6に示したように、調整画像エリア51のそれぞれに隣接して、X方向(図における左右方向(走査線方向)であり、液晶パネル13の画面を横長状態とするときの水平方向)に伸びる黒線52が表示される画像を示す信号となっている。すなわち、映像信号401は、黒線52を用いることにより、液晶パネル13の画面を、垂直方向において、5つの調整画像エリア(以下では、単にエリアと称する)51に分割した画像を示す信号となっている。なお、黒線52は1水平走査分の幅の黒線となっており、エリア51は、液晶の透過率が約3%となる暗い一様な灰色となっている。
ここで、コモン電極と画素電極15との間に印加される電圧(以下では、単に印加電圧と称する)と、コモン電極と画素電極15との間に位置する液晶の透過率(以下では、単に透過率と称する)との関係について、図2を参照しつつ説明する。
液晶パネル13においては、印加電圧が0V〜1.5Vとなる場合、印加電圧が上昇するときにも、透過率は大きな変化を示さない。そして、印加電圧が1.5Vから2.7の範囲を変化する場合、透過率は、印加電圧の変化に対して大きく変化する。そして、印加電圧が2.7Vを超える場合、印加電圧の上昇に対する透過率の減少の割合は小さくなる。
従って、液晶パネル13における印加電圧と透過率との関係を示す特性曲線は、横軸が印加電圧を示し、縦軸が透過率を示す平面においては、図2に示す曲線となる。すなわち、印加電圧が1.5Vの近傍(透過率が100%の近傍となる)と、2.7Vの近傍(透過率が0近傍となる)とにおいて、曲率半径が最小値を示す曲線となる。
このため、信号処理部2に入力されるアナログ映像信号(A/D変換部21に入力される映像信号)401がエリア51を表示するときの信号のレベルは、印加電圧が2.7Vとなるように設定される。すなわち、エリア51が暗い灰色となるように、映像信号401の信号レベルが設定される。従って、エリア51においては、コモン電極と画素電極15との間に印加される電圧は2.7Vとなる。
図3は、印加電圧が2.7Vの近傍となるときの特性曲線を詳細に示している。すなわち、印加電圧が2.7Vとなるときには透過率は3.3%、印加電圧が2.5Vとなるときには透過率は10%、印加電圧が2.9Vとなるときには透過率は2.3%となることが示されている。
いま、映像信号401が入力されているとする。この状態において、コモン電極に印加される電圧にずれが生じているとする。すなわち、フリッカが発生する状態にあるとする。この場合であっても、サブドットを単位として、千鳥格子状に、印加電圧の極性が反転する駆動方法となっているので、フリッカの発生は殆ど認められない状態にある。しかし、コモン電極に印加される電圧にずれが生じていると、液晶パネル13の寿命を短くする、等の不具合を発生する。
一方、コモン電極に印加される電圧が2.7Vである場合のエリア51の明るさと、2.7Vからずれた場合のエリア51の明るさとを比べてみると、図4に示したようになる。すなわち、ずれが0Vの場合(ずれが無い場合)、印加電圧がプラス極性になる場合と、マイナス極性になる場合との双方において、透過率は3.3%となる。つまり、透過率の平均値は3.3%となる。
一方、コモン電極に印加される電圧のずれが、例えば、プラス側に0.2Vだけ高くなっているとすると、プラス極性となるときの印加電圧は2.5Vとなり、マイナス極性となるときの印加電圧は2.9Vとなる。従って、プラス極性になるときの透過率は10%、マイナス極性になるときの透過率は2.3%となるので、透過率の平均値は6.15%となる。
すなわち、エリア51が表示されるときの印加電圧が、特性曲線における曲率半径が最小となる電圧(2.7V)となるように、映像信号401の信号レベルを設定すると、コモン電極に印加する電圧のずれ量が大きくなるのに対応して、透過率の平均値が大きくなる。このことは、エリア51の輝度が最も低くなるように、コモン電極に印加する電圧を調整すると、プラス極性における印加電圧と、マイナス極性における印加電圧とが等しくなり、印加電圧のずれが0となって、フリッカの発生や、液晶パネル13の寿命を短くする、等といった不具合の発生が最も抑制されることを示している。
従って、生産ラインにおいては、映像信号401を、アナログ映像信号の入力端子に入力し、リモートコントローラを用いて、コモン電圧調整部26がコモン電極に出力する電圧を変化させ、エリア51の明るさが最も暗くなるように調整するだけで、フリッカ調整を完了させることができる。
また、映像信号401は、黒線52を表示する信号となっている。且つ、エリア51は暗い灰色となっていて、黒線52の輝度との差異は少なくなっている。このため、エリア51の輝度が最も暗くなる状態の把握が容易となる。従って、コモン電極に印加する電圧を変化させているときに、コモン電極に印加する電圧を、ずれが0となる電圧に設定することが容易となっている。
また、実機における調整においては、コモン電極に印加する電圧にずれが生じると、図7に示したように、黒線52の上下に、同一極性で駆動されるサブドットに対応した滲み521が観察されるという現象があり、この滲み521はずれ量に対応している。従って、黒線52を、1水平走査線分の幅、または、2水平走査線分の幅とするときでは、滲み521の発生の把握が容易となる。このため、黒線52を表示する場合では、コモン電極に印加する電圧のずれを0にするための調整作業を、より容易なものにすることができている。
1 表示ユニット
2 信号処理部
11 ソースドライバ(データドライバ)
12 ゲートドライバ(アドレスドライバ)
13 液晶パネル
14 薄膜トランジスタ
15 画素電極
51 調整画像エリア
52 黒線
131〜134 原色に対応するサブドット
201 ソースドライバ用信号(データドライバ用信号)
202 ゲートドライバ用信号(アドレスドライバ用信号)
401 調整用のアナログ映像信号
2 信号処理部
11 ソースドライバ(データドライバ)
12 ゲートドライバ(アドレスドライバ)
13 液晶パネル
14 薄膜トランジスタ
15 画素電極
51 調整画像エリア
52 黒線
131〜134 原色に対応するサブドット
201 ソースドライバ用信号(データドライバ用信号)
202 ゲートドライバ用信号(アドレスドライバ用信号)
401 調整用のアナログ映像信号
Claims (3)
- コモン電極とコモン電極に対向する画素電極と画素電極のそれぞれに対応する薄膜トランジスタとが形成された液晶パネルと、
液晶パネルのX方向に並ぶソース線を駆動するソースドライバと、
液晶パネルのY方向に並ぶゲート線を駆動するゲートドライバと、
入力されるアナログ映像信号を所定処理して得られたソースドライバ用信号をソースドライバに送出するとともに、前記アナログ映像信号を所定処理して得られたゲートドライバ用信号をゲートドライバに送出する信号処理部とを備え、
コモン電極と画素電極との間に印加される電圧の極性が一定の周期毎に反転される液晶表示装置のコモン電極に印加する電圧を変化させることによってフリッカ調整を行う液晶表示装置の調整方法において、
信号処理部に入力されるアナログ映像信号の調整画像エリアに対応する信号レベルを、コモン電極と画素電極との間に印加される印加電圧を横軸によって示し、コモン電極と画素電極との間に位置する液晶の透過率を縦軸によって示す平面における印加電圧と透過率との関係を示す特性曲線において、透過率が0近傍となる側であって、特性曲線の曲率半径が最も小さくなる印加電圧の近傍値に対応するレベルに設定するとともに、前記アナログ映像信号を、調整画像エリアに隣接してX方向に伸び且つY方向における幅が1走査線分または2走査線分の幅である黒線を表示する信号とし、
コモン電極に印加する電圧を、アナログ映像信号により示される画像を表示した液晶パネルにおける調整画像エリアの輝度が最も低くなる電圧に設定することを特徴とする液晶表示装置の調整方法。 - コモン電極とコモン電極に対向する画素電極とが形成された液晶パネルと、
液晶パネルのX方向に並ぶデータ線を駆動するデータドライバと、
液晶パネルのY方向に並ぶアドレス線を駆動するアドレスドライバと、
入力されるアナログ映像信号を所定処理して得られたデータドライバ用信号をデータドライバに送出するとともに、前記アナログ映像信号を所定処理して得られたアドレスドライバ用信号をアドレスドライバに送出する信号処理部とを備え、
コモン電極と画素電極との間に印加される電圧の極性が一定の周期毎に反転される液晶表示装置のコモン電極に印加する電圧を変化させることによってフリッカ調整を行う液晶表示装置の調整方法において、
信号処理部に入力されるアナログ映像信号の調整画像エリアに対応する信号レベルを、コモン電極と画素電極との間に印加される印加電圧を横軸によって示し、コモン電極と画素電極との間に位置する液晶の透過率を縦軸によって示す平面における印加電圧と透過率との関係を示す特性曲線において、透過率が0近傍となる側であって、特性曲線の曲率半径が最も小さくなる印加電圧の近傍値に対応するレベルに設定し、
コモン電極に印加する電圧を、アナログ映像信号により示される画像を表示した液晶パネルにおける調整画像エリアの輝度が最も低くなる電圧に設定することを特徴とする液晶表示装置の調整方法。 - 信号処理部に入力されるアナログ映像信号を、調整画像エリアに隣接してX方向に伸びる黒線を表示する信号としたことを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置の調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004068970A JP2005258033A (ja) | 2004-03-11 | 2004-03-11 | 液晶表示装置の調整方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004068970A JP2005258033A (ja) | 2004-03-11 | 2004-03-11 | 液晶表示装置の調整方法 |
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JP2005258033A true JP2005258033A (ja) | 2005-09-22 |
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ID=35083810
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JP (1) | JP2005258033A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007148353A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Samsung Electronics Co Ltd | ディスプレイシステム及びその動作方法 |
-
2004
- 2004-03-11 JP JP2004068970A patent/JP2005258033A/ja active Pending
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