JP2005257825A - 光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 光学走査装置内部にLDを設けた場合でも、LDの温度上昇を抑えて性能劣化を抑制するとともに、ベース部材の熱変形を低減して光学部材の位置関係のずれを防止可能な光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 ベース部材40は、光学走査装置の筐体53に水平に固定される平板部40aと、平板部40aの一端より上下方向に突出する第1立設部40b、第2立設部40cから成り、第2立設部40cを放熱部として開口部60より装置外部に突出させている。これにより、LD41a〜41cの周辺部における環境温度の上昇を抑制し、LDの性能劣化を防止するとともにベース部材40自体の熱変形を低減する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、プリンタやファクシミリ、複写機などの画像形成装置において書き込み用光源として用いられる、レーザダイオードを使用した光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
従来、レーザダイオード(以下LDという)から出力されるレーザ光を感光体に照射して静電潜像を形成する光学走査装置が用いられている。一般に、光学走査装置は、LDを有するビーム光源装置から射出されたビーム光を、シリンダレンズ、ポリゴンミラー、走査レンズ等から構成される走査光学系により、ビームスポットとして被走査面上に結像させ、ポリゴンミラーを回転させることにより、被走査面上を主走査方向に等速走査させるようにしたものである。特に、複数のLDを備えたマルチビーム走査装置は、1つのビーム光を用いて走査する場合に比べ、ポリゴンミラーの回転数を上げることなく被走査面の走査及び静電潜像の形成を迅速に行うことができるため、複写機、レーザプリンタ、レーザファクシミリ等の画像形成装置に広く利用されている。
従来の光学走査装置の概略構成を図9に示す。同図において、30は複数のLD素子を備えたLDユニットであり、画像信号に基づき光変調したビーム光(レーザ光)を射出している。31はコリメータレンズであり、LDユニット30から射出したビーム光を略平行光束にしている。32は副走査方向にのみ所定の屈折力を有するシリンドリカルレンズである。33は偏向手段としてのポリゴンミラーであり、ここでは側面に6つの偏向面(反射面)を有する正六角形の回転多面鏡から成っており、モータ等の駆動手段(図示せず)により矢印A方向に所定の速度で回転している。
34はfθ特性を有する走査レンズであり、ポリゴンミラー33によって偏向反射されたビーム光を感光体ドラム5上に結像させている。尚、上述したポリゴンミラー33、走査レンズ34等の各要素は光走査手段の一要素を構成している。感光体ドラム5はモータ等の駆動手段(図示せず)により矢印C方向(副走査方向)に所定の速度で回転しており、該感光体ドラム5上に結像するビーム光により画像情報が潜像として書き込まれる。また、感光体ドラム5の周囲には電子写真プロセス手段としての帯電ユニット、現像ユニット、転写ユニット等(いずれも図示せず)が配設されている。
この例においてはLDユニット30より射出したビーム光をコリメータレンズ31によって略平行光束とし、略平行光束となったビーム光を副走査方向にのみ屈折力を有するシリンドリカルレンズ32に入射させている。シリンドリカルレンズ32に入射した平行光束のうち主走査断面においてはそのまま平行光束の状態で、副走査方向においては収束して射出し、ポリゴンミラー33の偏向面33aに線像として結像している。そして偏向面33aで偏向反射されたビーム光は走査レンズ34を介して感光体ドラム5上に導光(結像)され、該感光体ドラム5上に所定の大きさのスポット径を形成している。そしてポリゴンミラー33を図中矢印A方向に回転させることによって感光体ドラム5を図中矢印B方向に光走査して画像情報の記録を行っている。
光源としてLDを備えた光学走査装置においては、感光体ドラム上に形成される各ビームスポットの間隔調整は、光源部の光軸アライメントの調整精度や、ビームスプリッタ面の精度、さらには反射面の角度精度に依存するところが大きかった。そのため、光源ユニットのベース部材や調整部材の材質や形状によっては、LD自身やLDの制御部材等から発生する熱により環境温度が変化すると、それに伴ってベース部材や調整部材が変形し、ベース部材の設置角度が所望の角度に対して変動して、各ビームスポットの副走査方向の配列がずれてしまうという問題点があった。
また、LDの一般的特性として、環境温度が上昇すると、発光効率の低下とともに発振波長が長くなり、経時的には累積発光時間が長くなるに従い発光効率が低下することが知られている。そのため、所定の温度(約55〜60℃)以上で使用すると性能が著しく低下して復元不可能となってしまう。しかし、光学走査装置の搭載される画像形成装置の内部は、定着部等から発生する熱により、ある程度の温度上昇は避けられない。さらに、光学走査装置内に粉塵が侵入してレンズ、ミラーなどの光学素子及び光学部材に付着すると走査光の光路が一部遮断され、画像品質が低下する原因となるため、光学走査装置の密閉性を高め、外部からの粉塵の侵入を防ぐ方策が採られている。そのため、光学走査装置内部の温度が上昇してLDの性能が劣化するおそれがあった。
そこで、環境温度の変化に伴うLDの性能劣化を防止する方法が種々提案されており、特許文献1には、LD周辺の環境温度を測定し、その温度に応じたレーザ出力の補正を行うことにより、LDの性能劣化によらず発光効率を一定に保持する方法が開示されている。また、特許文献2には、LDを金属材料からなる保持部材で保持する方法が開示されている。さらに、特許文献3には、LDの保持部材を所定の熱伝導率を有する材料で形成するとともに、保持部材に放熱フィンを設ける方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1の方法では、LDの出力調整は可能となるものの、LDの温度上昇を抑えることはできず、LDの性能が劣化してしまう。また、特許文献2、3の方法では、LDを光学走査装置の外部に取り付ける場合には冷却効果が期待されるが、光学走査装置の内部に取り付ける必要のある場合、光学走査装置は通常防塵対策により密閉されており、さらに装置内部の温度はLDに加えてポリゴンミラーを回転するモータ等の放熱により上昇するため、保持部材を金属等の熱伝導率の高い材質で形成したり、放熱フィンを設けたりしても十分な冷却効果が期待できないという問題点があった。また、特許文献1〜3の方法では、前述したような環境温度の変化に伴うベース部材の熱膨張に起因するビームスポットのずれを防止することは困難であった。
特開平6−246974号公報 特開平9−193452号公報 特開2001−117041号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、光学走査装置内部にLDを設けた場合でも、LDの温度上昇を抑えて性能劣化を抑制するとともに、ベース部材の熱変形を低減して光学部材の位置関係のずれを防止可能な光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、レーザダイオードと、該レーザダイオードを装着した保持部材と、前記レーザダイオードから射出されるレーザ光の光路を調整する光学部材と、前記保持部材及び前記光学部材を装着するベース部材とから成る光源装置と、該光源装置から射出されたレーザ光を偏向走査する偏向手段と、該偏向手段により偏向されたレーザ光を被走査面上に結像させる走査レンズと、を備え、前記レーザ光により被走査面上を走査して静電潜像を形成する光学走査装置において、前記ベース部材の一部に光学走査装置の外部に露出する放熱部を設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の光学走査装置において、前記放熱部は、前記保持部材が装着される部分の近傍に設けられていることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の光学走査装置において、前記ベース部材及び前記保持部材は、マグネシウムで形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の光学走査装置において、前記放熱部にフィン構造が設けられていることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の光学走査装置が搭載された画像形成装置である。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記放熱部を冷却するファンを設けたことを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、保持部材を介してLDが装着されるベース部材の一部に光学走査装置の外部に露出する放熱部を設けたので、光学走査装置内部の温度上昇により熱せられたベース部材の熱は放熱部より外部に放出され、ベース部材が冷却されるとともに、ベース部材に装着された保持部材及びLDも冷却されるため、LDの温度上昇が抑制され、LDの性能劣化を防止して長寿命化する。また、ベース部材自体の温度上昇も同時に抑制できるため、ベース部材の熱変形による光学部材の位置関係のずれも抑制することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の光学走査装置において、放熱部を保持部材が装着される部分の近傍に設けることにより、保持部材を介してベース部材に装着されるLD周辺を効率良く冷却する。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成の光学走査装置において、ベース部材及び保持部材を安価で熱伝導率が高く、しかも後加工の容易なマグネシウムで形成することにより、ベース部材、保持部材、及びLDの温度上昇の抑制を効率良く且つ低コストで実現する。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかの構成の光学走査装置において、放熱部にフィン構造を設けることにより、放熱部からの放熱効率を高めてベース部材及びLDの温度上昇を一層効果的に抑制する。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1乃至第4のいずれかの構成の光学走査装置を搭載することにより、簡易な構成でベース部材及びLDの温度上昇を抑制してLDの性能劣化やベース部材の熱変形による光学部材の位置ずれを防止できるため、高画質な画像を形成するとともにランニングコストの低い画像形成装置の提供が可能となる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第5の構成の画像形成装置において、放熱部を冷却するファンを設けたことにより、放熱部からの放熱効率をより一層高めることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の光学走査装置が搭載される画像形成装置の全体構成を示す概略図である。図1において、1は画像形成装置であり、ここでは一例としてデジタル複合機を示している。画像形成装置1では、コピー動作を行う場合、複合機本体2内の画像形成部3において、帯電ユニット4により図中のA方向に回転する小径の感光体ドラム5が一様に帯電され、画像読取部6で読み取られた原稿画像データに基づく光学走査装置7からのレーザビームにより感光体ドラム5上に静電潜像が形成され、現像ユニット8により静電潜像に現像剤(以下、トナーという)が付着されてトナー像が形成される。この現像ユニット8へのトナーの供給はトナーコンテナ9から行われる。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム5に向けて、用紙が給紙機構10から用紙搬送路11及びレジストローラ対12を経由して画像形成部3に搬送され、この画像形成部3において転写ローラ13(画像転写部)により感光体ドラム5の表面におけるトナー像が用紙に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム5から分離され、定着ローラ対14aを有する定着部14に搬送されてトナー像が定着される。定着部14を通過した用紙は、複数方向に分岐した用紙搬送路15に送られて、用紙搬送路15の分岐点に設けられた複数の経路切換ガイドを有する経路切換機構21、22、23によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、用紙搬送路16に送られて両面コピーされた後に)、第1排出トレイ17a、第2排出トレイ17b又は第3排出トレイ17cの用紙排出部に排出される。
また、図示しないが、感光体ドラム5の表面の残留電荷を除去する除電装置がクリーニング装置18の下流側に設けられている。さらに、給紙機構10は、複合機本体2に着脱自在に取り付けられ、用紙を収納する複数の給紙カセット10a、10bと、その上方に設けられるスタックバイパス(手差しトレイ)10cとを備えてなり、これらは用紙搬送路11によって感光体ドラム5及び現像ユニット8等からなる画像形成部3に繋がっている。
用紙搬送路15は、具体的には、定着ローラ対14aの下流側において、まず左右二股に分岐し、一方の経路(図1では右方向に分岐する経路)は第1排出トレイ17aに連通するように構成されている。そして、他方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は搬送ローラ対19を経由して、上下二股に分岐し、一方の経路(図1では上方向に分岐する経路)は第2排出トレイ17bに連通するように構成されている。これに対し、他方の経路(図1では下方向に分岐する経路)は、上記分岐点の直下において二股に分岐し、一方の経路は排出ローラ対20を経由して第3排出トレイ17cに用紙を排出するように構成されている一方、他方の経路は用紙搬送路16に連通するように構成されている。
図2は、本発明の光学走査装置に用いられる光源装置を示す概略斜視図である。従来例の図9と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。光源装置35は、後述するLD及び各光学部材をベース部材40上に配置して成るものである。ベース部材40は、光学走査装置の筐体に水平に固定される平板部40aと、平板部40aの一端より上下方向に突出する第1立設部40b、第2立設部40cにより側面が略T字型に一体形成されている。第1立設部40bに設けられた挿入孔50a、50b、50cには、3つのLD41a、41b、41cが取り付けられた保持部材42a、42b、42cが装着されており、LD41a〜41cは保持部材42a〜42cを介してベース部材40に装着されている。なお、ここでは42b、42cは図示していない。
平板部40a上には、第1立設部40b側から順に、コリメータレンズ31a、31b、31c、平板光学素子43a、43b、43c、レンズ44a、44b、プリズム45a、45b、シリンドリカルレンズ32及び平面ミラー46から成る光学部材が配置されており、それぞれ図示しない固定金具及びビスにより平板部40a上に固定されている。
この例においては、LD41a〜41cから射出されたビーム光のうち、LD41a、41cから射出されたビーム光は、コリメータレンズ31a、31c、平板光学素子43a、43c、レンズ44a、44bを通過した後、プリズム45a、45bにより光路を変更されて平面ミラー46に入射し、LD41bから射出されたビーム光は、コリメータレンズ31b、平板光学素子43bを通過した後、直接平面ミラー46に入射するように構成されている。
平面ミラー46により反射された各ビーム光は、シリンドリカルレンズ32を通過した後、ポリゴンミラー33(図9参照)により偏向され、走査レンズ34(図9参照)を介して感光体ドラム5(図1、図9参照)上にビームスポットを形成して画像情報の記録を行う。また、平板部40a上の第1立設部40b近傍の2箇所と反対側の1箇所には、ベース部材40を光学走査装置の筐体底面にビス固定するためのビス穴47a、47b、47cが設けられている。なお、ここではビス穴47cは図示していない。
48a、48bは、第1立設部40bの対角線上の2箇所に設けられ、ベース部材40を光学走査装置の筐体側面に設置されたLD点灯基板(図示せず)にビス固定するための基板固定部であり、第1立設部40bの背面から突出して設けられている。49a、49bは、LD点灯基板の位置決めを行う位置決めピンであり、基板固定部48a、48bの設けられていない対角線上の2箇所に突設されている、なお、ここでは位置決めピン49bは図示していない。
図3は、図2の光源装置を背面(図2の矢印A方向)から見た図である。なお、ここでは説明の便宜のため、平板部40a上のコリメータレンズ31a〜31c、平板光学素子43a〜43c等の光学部材は記載を省略している。同図に示すように、第1立設部40bの中央部の3箇所には挿入孔50a、50b、50c(図2参照)が設けられ、それぞれの挿入孔50a〜50cにはLD41a〜41cが挿入された保持部材42a〜42cが装着されている。51はLD41a〜41cのリードピンであり、図示しないLD点灯基板に接続される。
図2、図3に示した光源装置を光学走査装置内に組み込んだ状態を図4に示す。従来例の図9と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。同図に示すように、LD及び各光学部材が配置されたベース部材40は、第1立設部40bの背面にLD点灯基板52が装着された後、光学走査装置の筐体53の底面に設けられた位置決め突起54a、54b、54c及び54dに合わせて載置され、ビス55a、55b、55cにより筐体53に固定されている。
LD41a〜41c(図2参照)から射出された3本のビーム光は、ベース部材40上に配置された各光学部材(図2参照)を介してポリゴンミラー33に入射する。ポリゴンミラー33の偏向面で偏向されたビーム光は、走査レンズ34、折り返しミラー56を経て感光体ドラム5(図1、図9参照)上に結像される。筐体53の底面には、ビーム光を筐体53から感光体ドラム5に向けて導くための窓部57が設けられている。また、筐体53の上部は図示しない蓋部材により閉塞されている。
図5(a)は、光源装置を光学走査装置内に組み込んだ状態を示す断面図(図4のA−A′断面)であり、図5(b)は光学走査装置の光源装置付近の部分底面図である。図5(a)に示すように、第1立設部40bの挿入孔50aにはLD41aが挿入された保持部材42aが装着されている。また、第1立設部40bに設けられた位置決めピン49a、49bがLD点灯基板52の位置決め穴(図示せず)に嵌合しており、基板固定部48a、48bにはLD点灯基板52に設けられたビス穴を貫通してビス58が締結されている。なお、ここでは基板固定部48b及び位置決めピン49bは図示していない。
これにより、ベース部材40は筐体53の底面に確実に固定されるため、ベース部材40上のLDや各光学部材の外力や振動等による位置ズレを防止する。また、コリメータレンズ31a、平板光学素子43a、レンズ44a、プリズム45aは、LD41aから射出されたビーム光dが所定の位置に入射するように配置調整されている。
図6は、図5(a)におけるLD41a付近の拡大図である。図6を用いてLD41a及び保持部材42aのベース部材40への取り付け方法について説明する。同図に示すように、保持部材42aにはLDの直径と等しい内径の嵌合孔42aaが設けられており、LD41aが挿入されて面接触している。第1立設部40bに設けられた挿入孔50aは、LD41aの直径よりも大きく形成されており、LD41aはベース部材40と直接接触しない構造となっている。保持部材42aは平ビス59により第1立設部40bに固定されている。
保持部材42aに設けられたビス穴42abにはネジ切りがなく、さらに内径が平ビス59の軸部59aの直径よりも大きく形成されている。この構成により、保持部材42aはビス穴42abと軸部59aとの隙間の範囲で第1立設部40bに対し摺動可能となり、LD41aから射出されるビーム光dの光軸を微調整することができる。そして、光軸を調整した後、平ビス59を締結して頭部59bにより保持部材42aを第1立設部40bに圧着固定する。
なお、ここではLD41a及び保持部材42aについてのみ説明したが、LD41b、41c及び保持部材42b、42cについても全く同様に説明される。その後、基板固定部48a、48bにLD点灯基板52が取り付けられ、それらを一体的に光学走査装置の筐体53内に搭載する(図4参照)。
本実施形態においては、ベース部材40の第2立設部40cを放熱部とし、筐体52の底面に設けられた開口部60より外部に突出させる構造となっている。これにより、第2立設部40cは光学走査装置外部の空気に曝されて冷却されるため、第2立設部40cを介してベース部材40全体が冷却されることとなり、さらにベース部材40に装着される保持部材42a〜42cも冷却される。従って、LD41a〜41cの周辺部における環境温度の上昇を効果的に防止し、LDの性能劣化を防止するとともに耐用時間を長くすることができる。
また、ベース部材40が冷却されることにより、ベース部材40自体の熱膨張による変形を抑制することができる。これにより、ベース部材40の変形に起因する各光学部材の配置ズレを低減して感光体ドラム上のビームスポットの配列ズレも同時に防止することができる。
ベース部材40及び保持部材42a〜42cの材質としては特に制限はないが、放熱性を高めるためにアルミニウム、マグネシウム、銅等の高熱伝導率の金属で形成するのが好ましい。特にマグネシウムを用いた場合、成型後のバリ等の除去や面加工が容易となり、後加工の効率が向上するためより好ましい。なお、光学走査装置内部は防塵対策上、高い密閉性が要求されるため、開口部60の端縁と第2立設部40cとの間にはシール部材61が配設されている。シール部材61としては、ウレタンフォーム等の弾性樹脂が使用される。
また、ここでは第2立設部40cを放熱部として光学走査装置の外部に露出して冷却しているが、ベース部材40の一部分を放熱部として露出可能な構成であれば第2立設部40cに限られるものではなく、ベース部材40の他の部分に放熱部を設けてもよい。しかしながら、ベース部材40に装着されるLDの周辺部を効率良く冷却するためには、本実施形態のようにLDが装着される保持部材42a〜42cの近傍を露出させる構成がより好ましい。
走査装置外部に露出させる放熱部が大きくなるほどベース部材の冷却効果も高くなる反面、光学走査装置全体が大きくなるため、光学走査装置が搭載される画像形成装置の小型化、高密度化の要求に反することとなる。そのため、図7(a)のように第2立設部40cをベース部材40の幅方向の一部のみに設け、放熱部として突出させてもよい。
即ち、放熱部の大きさ及び形状は、画像形成装置内部のスペースや要求される放熱効果に応じて適宜設定することができる。また、図7(b)に示すように、第2立設部40cに放熱フィン62を設けることにより、同じ突出量でも放熱部の表面積をより大きくすることができるため、ベース部材40の冷却効果を高めながら画像形成装置のコンパクト化も同時に実現することができる。
また、画像形成装置内にファンを設け、ファンによる空気の流路に放熱部が配置されるような設計とすれば、放熱部による冷却効果を一層高めることができる。この場合、図8に示すように、画像形成装置外部の空気を取り込める位置にファン63を設けることにより、第2立設部(放熱部)40cは常に冷たい空気に曝されるため、より一層効果的な放熱を実現することができる。
なお、上記実施形態では、3つのLDを備えた3ビーム走査装置についてのみ説明したが、本発明はLDの個数に関係なく適用できるのはもちろんである。その場合、LDの個数に応じてベース部材40の形状、大きさや、ベース部材40に搭載される各光学部材の組み合わせ及び配置等は適宜設定される。
本発明は、レーザダイオードと、該レーザダイオードを装着した保持部材と、レーザダイオードから射出されるレーザ光の光路を調整する光学部材と、保持部材及び光学部材を装着するベース部材とから成る光源装置と、該光源装置から射出されたレーザ光を偏向走査する偏向手段と、該偏向手段により偏向されたレーザ光を被走査面上に結像させる走査レンズと、を備え、レーザ光により被走査面上を走査して静電潜像を形成する光学走査装置において、ベース部材の一部に光学走査装置の外部に露出する放熱部を設けたこととする。
これにより、光学走査装置内部の温度上昇によりベース部材に蓄積された熱は放熱部より外部に放出され、同時にベース部材に装着された保持部材及びLDも冷却されるため、LDの温度上昇が抑制され、LDの耐用時間を長くすることができる。また、ベース部材自体の温度上昇も同時に抑制できるため、ベース部材の熱膨張による光学部材の位置関係のずれを抑制して感光体上でのビームスポットの位置ずれも抑制することができる。
また、放熱部を保持部材が装着される部分の近傍に設けることにより、保持部材と、保持部材を介してベース部材に装着されるLDとを効率良く冷却することができ、LDの温度上昇に起因する性能劣化を効果的に抑制する。
また、ベース部材及び保持部材を、安価で熱伝導率が高く、しかも成型後のバリ除去等、後加工の容易なマグネシウムで形成することにより、ベース部材及び保持部材、さらに保持部材に装着されるLDの温度上昇の抑制を効率良く且つ低コストで実現する。
また、放熱部にフィン構造を設けることにより、放熱部を大きくすることなく表面積を広げて放熱効率を高めることができ、ベース部材及びLDの温度上昇を一層効果的に抑制するため、光学走査装置及びそれを搭載する画像形成装置の小型化、コンパクト化にも貢献する。
また、本発明の光学走査装置を画像形成装置に搭載することにより、LDの性能劣化やベース部材の熱変形による光学部材の位置ずれを簡易な構成で防止できるため、画像形成装置の高画質化及び低ランニングコスト化に貢献する。
は、本発明の光学走査装置が搭載される画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 は、本発明の光学走査装置に用いられる光源装置を示す概略斜視図である。 は、図2に示す光源装置の背面図である。 は、光源装置を組み込んだ本発明の光学走査装置を示す概略平面図である。 は、光源装置を光学走査装置内に組み込んだ状態を示す断面図(a)及び底面図(b)である。 は、図5(a)におけるLD付近の拡大図である。 は、他の構成の放熱部が設けられたベース部材の部分図である。 は、画像形成装置に冷却用ファンを設けた場合を示す概略図である。 は、従来の光学走査装置の構成を示す概略図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 本体
3 画像形成部
5 感光体ドラム
7 光学走査装置
30 LDユニット
31、31a、31b、31c コリメータレンズ
32 シリンドリカルレンズ
33 ポリゴンミラー
34 走査レンズ
35 光源装置
40 ベース部材
40a 平板部
40b 第1立設部
40c 第2立設部(放熱部)
41a、41b、41c LD
42a、42b、42c 保持部材
43a、43b、43c 平板光学素子
44a、44b レンズ
45a、45b プリズム
46 平面ミラー
52 LD点灯基板
53 筐体
60 開口部
61 シール部材
62 放熱フィン
63 ファン

Claims (6)

  1. レーザダイオードと、該レーザダイオードを装着した保持部材と、前記レーザダイオードから射出されるレーザ光の光路を調整する光学部材と、前記保持部材及び前記光学部材を装着するベース部材とから成る光源装置と、
    該光源装置から射出されたレーザ光を偏向走査する偏向手段と、該偏向手段により偏向されたレーザ光を被走査面上に結像させる走査レンズと、を備え、前記レーザ光により被走査面上を走査して静電潜像を形成する光学走査装置において、
    前記ベース部材の一部に光学走査装置の外部に露出する放熱部を設けたことを特徴とする光学走査装置。
  2. 前記放熱部は、前記保持部材が装着される部分の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光学走査装置。
  3. 前記ベース部材及び前記保持部材は、マグネシウムで形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学走査装置。
  4. 前記放熱部にフィン構造が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光学走査装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の光学走査装置が搭載された画像形成装置。
  6. 前記放熱部を冷却するファンを設けたことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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JP2014139627A (ja) * 2013-01-21 2014-07-31 Konica Minolta Inc 光源ユニット、走査光学装置、及び画像形成装置

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