JP2005256930A - ウォーム歯車機構及びカメラ旋回装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ウォームとウォーム歯車により回転動力を伝達する機構において、前記ウォームの両軸端に設けたラジアル、スラスト両方向を支持する軸受けと、該両方向の軸受けを保持する軸受けベースと、該軸受けベースに取り付けたウォームの軸方向に伸びる2枚の平行板バネと、該平行板バネの端部を固定したウォームベースと、該ウォームベースと前記ウォームベースの間にウォーム歯車法線方向にバネ力が発生するよう配設したバネとを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
ウォーム21は、ウォームベース22に対しベアリング29を介して回転可能状態で取り付けられており、その一端は動力源であるモータ26の回転軸に固定され、この減速機構の入力側となっている。
ウォームホイール23は、回転軸24に取り付けられ、回転軸24はベアリング(図示せず)を介してウォームホイールベース25に回転可能な状態で取り付けられており、本減速機構の出力側となっている。
これは、ウォームベース22とウォームホイールベース25はイタバネ28を介して繋がっており、回転時にはイタバネ28によりウォームベース22がバネ力で押さえられているので、歯面間のバックラッシを小さく(ゼロになるように)保つようになっている。
そして、ウォームベース22は一対のイタバネ28のみで支持されているためウォーム21の軸方向、接線方向には支持剛性を有しながら法線方向にのみ弾性を有しており、歯面に作用する法線方向力に追従し歯面の接触を保ちながら可動する。
しかし軸間距離を狭くしすぎると歯車などの加工精度、ならびに組立て誤差による回転の振れを吸収できず、滑らかな回転ができなくなる。
図4は、本発明の実施の形態を示す第1実施例の回転伝達機構の構成を示す分解斜視図である。
ウォーム 31は、ウォームベース32に対しベアリング39を介して回転可能状態で取り付けられており、その一端は動力源であるモータ(図示せず) の回転軸に固定されこの減速機構の入力側となっている。
ウォームホイール31は、回転軸34に取り付けられ、回転軸34はベアリング(図示せず)を介してウォームホイールベース35に回転可能な状態で取り付けられており本減速機構の出力側となっている。
ウォームベース32とウォームホイールベース35はコイルバネ38による押し付け力が加わり、適度なバックラッシを保ちながらウォーム31とウォームホイール33の回転を行う。
そして、ウォームベース32は、一対のシャフト37により法線方向にのみ可動状態で支持されているため、ウォーム31の軸方向、接線方向には支持剛性を有しながら法線方向にのみ弾性を有しており、歯面に作用する法線方向力に追従し歯面の接触を保ちながら可動する。
これを改善するため、ウォームをそれを支持しているウォームベースと共に、法線方向に働く力に対して平行に動作し、他の2方向には機械的に拘束する機構を設け、ウォームをウォームホイールに密着状態を保ちながら、法線方向に働く力に追従させるためのバネ要素を設けバックラッシ除去と滑らかな回転の両立を図ることとした。
しかし、機構的にバネ要素がこれに加わる力の軸上からオフセットしているためバネ要素に対してモーメント力となって作用するため、ウォームハウジングの支持剛性を低下させる、もしくは追従性を悪化させ、歯車のスムーズな回転を阻害してしまう要因となってしまう。
そこで、この第1実施例をさらに改良した第2実施例について次に説明する。
図2は、本発明の実施の形態を示す第2実施例の回転伝達機構の構成を示す分解斜視図である。
図3は、本発明の実施の形態を示す第2実施例の回転伝達機構の作用を説明する平面図である。
ウォームホイール3は、回転軸4に取り付けられ、回転軸4はベアリング(図示せず)を介してウォームホイールベース5に回転可能な状態で取り付けられており本減速機構の出力側となっている。
また、ウォームベース2は一対のイタバネ8を介してウォームホイールベース5、ストッパプレート9からなる固定側に取り付けられたバネホルダ10に取り付けられている。
このとき、図3に示すように、イタバネ8は、両端をウォームベースに、中央部をバネホルダ10に固定され、バネホルダ10を回転軸4の方向にずらせてストッパプレート9に固定することにより撓み量を与え、これにより生じるバネ力により適切な圧力でウォーム1がウォームホイール3に密着させられバックラッシが0になる。
また、ウォームベース2に取り付けられた滑り軸受6とシャフト7のためウォーム1の軸方向、接線方向には高い支持剛性を有しながら法線方向にのみ可動する。
この図5は、上述した第1実施例または第2実施例による回転伝達機構をカメラの旋回駆動装置に用いることにより、監視カメラ装置を構成する。
監視カメラシステム等に用いるカメラは、屋外環境に設置されることを前提とした防水構造を有するハウジング53内に納められ、回転部51に垂直方向に回転するように取り付けられ、回転部51は、固定部52に水平方向に回転するように取り付けられている。
この回転部51が、第1実施例または第2実施例の回転伝達機構を用いることで旋回することのできる監視カメラ装置を構成している。
また、従来はバックラッシ低減と滑らかな回転を両立させるためには熟練者による組立調整が要求されたが、バックラッシ調整はバネ力が受け持つためほぼ無調整での組立が可能となるため組立時間の低減が実現できる。
さらに、屋外に設置する監視カメラの旋回装置では、わずかなバックラッシであっても高倍率のレンズで撮影した画像では風や振動をうけると画面が揺れ、見にくい画面となることを解決できる。
また、前記平行板バネをこれに作用する力の方向と同一軸上に配置している。
またさらに、このウォーム歯車の機構を使用し、駆動対象であるカメラの減速機構のバックラッシに起因する揺れを除去し撮影画面の質を向上させる監視等を行うカメラ旋回装置とするものである。
31:ウォーム、32:ウォームベース、33:ウォームホイール、34:回転軸、35:ウォームホイールベース、36:滑り軸受け、37:シャフト、38:コイルバネ、39:ベアリング、
21:ウォーム、22:ウォームベース、23:ウォームホイール、24:回転軸、25:ウォームホイールベース、26:モータ、28:イタバネ、29:ベアリング、40:オフセット(間隔)、
51:回転部(回転伝達機構)、52:カメラハウジング、53:固定部。
Claims (3)
- ウォームとウォーム歯車により回転動力を伝達する機構において、
前記ウォームの両軸端に設けたラジアル、スラスト両方向を支持する軸受けと、
該両方向の軸受けを保持する軸受けベースと、
該軸受けベースに取り付けたウォームの軸方向に伸びる2枚の平行板バネと、
該平行板バネの端部を固定したウォームベースと、
該ウォームベースと前記ウォームベースの間にウォーム歯車法線方向にバネ力が発生するよう配設したバネとを備えたことを特徴とするウォーム歯車機構。 - 前記平行板バネをこれに作用する力の方向と同一軸上に配置したことを特徴とする前記請求項1記載のウォーム歯車機構。
- 前記請求項1または請求項2に記載のウォーム歯車機構をカメラを旋回する回転部に備えたことを特徴とするカメラ旋回装置。
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JP2004068495A JP2005256930A (ja) | 2004-03-11 | 2004-03-11 | ウォーム歯車機構及びカメラ旋回装置 |
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ID=35082861
Family Applications (1)
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2004
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