JP2005255842A - 熱分解処理システム - Google Patents

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隆 雨宮
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Abstract

【課題】 熱分解炉加熱後の排ガスが有する熱量を有効活用することにより、エネルギー効率を向上させた熱分解処理システムを提供すること。
【解決手段】 被処理物を熱分解炉11に投入し、無酸素或いは酸素不足の雰囲気で加熱して、熱分解ガスを生成する。熱分解ガスをガス改質炉に導入し、酸素含有ガスと共にその一部を燃焼させて改質ガスに改質する。熱分解炉11での加熱に用いられた加熱排ガスを熱源とするガス熱交換器16により前記酸素含有ガスを加熱し、この加熱された酸素含有ガスをガス改質炉13に供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被処理物を熱分解して生成される熱分解ガスを加熱して、化学的に安定でかつ低位発熱量を有する改質ガスに改質する熱分解処理システムに関する。
従来より、一般廃棄物やカーシュレッダーダスト等の有機系の廃棄物は、熱分解処理によって熱分解残渣と熱分解ガスとに熱分解される。廃棄物を熱分解して生成される熱分解ガスは、環境に対して有害である高分子の炭化水素を多量に含んでいる。このため、熱分解ガスを、高温環境下のガス改質炉で加熱し、熱分解ガス中の高分子の炭化水素を、水素、一酸化炭素、メタン等の低分子量、低位発熱量の化学的に安定した物質へ化学変化させて、性状が比較的安定した改質ガスに改質している。
改質ガスは、改質ガス冷却ボイラにて急冷されることによりダイオキシンの再合成を防止すると共に、その後段における改質ガスの除塵、冷却、脱塩処理、脱硫処理等の浄化処理が施されて燃料ガス(以下、クリーンガスと呼ぶ)に精製される。このクリーンガスは、例えば、熱分解炉の加熱など、系統内加熱用燃料として活用されたり、発電設備の燃料として使用されたりする。また、他の処理施設に送られて使用することもできる(例えば、特許文献1参照)。さらに、余剰のクリーンガスはクリーンガス燃料炉にて燃焼後に大気放出を行う。
クリーンガスを燃焼した後の燃焼排ガスは、排気塔から排出される。このクリーンガス燃焼排ガスは相当量の熱量を保有しているために、例えば、熱分解炉の加熱に用いたクリーンガス燃焼排ガスを排熱回収ボイラで蒸気として回収することなどが実施されている。しかし、まだ十分な利用ができているとは言えない状況である。
廃棄物の熱分解処理において生じるエネルギーの利用を行う場合に、実際に利用可能なエネルギーは、廃棄物の有するエネルギーから、クリーンガス燃焼排ガス保有熱量に相当する熱エネルギーを差し引いたエネルギーとなる。従って、廃棄物の有するエネルギーのうち相当量のエネルギーが有効に利用されておらず、大きなエネルギー損失を生じている。
特開2003−82363号公報
このように、熱分解処理には加熱用として多量の熱量が必要であり、加熱後の排ガスも多くの熱量を保有するが、その多くは有効活用されることなく廃棄されており、エネルギー有効活用の面から問題があった。
本発明の目的は、熱分解炉加熱後の排ガスが保有する熱量を有効活用することにより、エネルギー効率を向上させた熱分解処理システムを提供することにある。
本発明の熱分解処理システムは、被処理物を無酸素或いは酸素不足の雰囲気で加熱して熱分解ガスを生成する熱分解炉と、この熱分解炉から送られてくる前記熱分解ガスを、酸素含有ガスと共にその一部を燃焼させて改質ガスに改質するガス改質炉と、このガス改質炉に通じる前記酸素含有ガス管路に設けられ、前記熱分解炉での加熱に用いられた加熱排ガスを熱源として前記酸素含有ガスを加熱するガス熱交換器とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の熱分解処理システムでは、ガス熱交換器で加熱された酸素含有ガスを、熱分解炉加熱用の燃焼空気として供給してもよい。
また、本発明の熱分解処理システムは、被処理物を無酸素或いは酸素不足の雰囲気で加熱して熱分解ガスを生成する熱分解炉と、この熱分解炉から送られてくる前記熱分解ガスを、酸素含有ガス及びスチームと共にその一部を燃焼させて改質ガスに改質するガス改質炉と、このガス改質炉内にスチームを供給するスチーム管路に設けられ、前記熱分解炉での加熱に用いられた加熱排ガスを熱源として前記スチームを加熱するガス熱交換器とを備えた構成でもよい。
また、本発明の熱分解処理システムでは、ガス改質炉から送られてくる改質ガスを冷却・洗浄してクリーンガスとするガス冷却・洗浄装置を有し、前記クリーンガスをクリーンガス利用機器に供給する構成でもよい。
また、本発明の熱分解処理システムでは、熱分解炉の加熱部は、クリーンガスを燃焼用空気と共に燃焼させるものであり、この熱分解炉加熱部とは別に、クリーンガスの発生量変動を吸収するためのクリーンガス燃焼炉を設けてもよい。
また、本発明の熱分解処理システムでは、クリーンガス燃焼炉の燃焼排ガス管路を、熱分解炉の加熱部からの加熱排ガス管路の、ガス熱交換器に対する上流側に連結するとよい。
また、本発明の熱分解処理システムでは、クリーンガスを燃焼用空気と共に燃焼させる加熱用クリーンガス燃焼炉を設け、熱分解炉の加熱部は、この加熱用クリーンガス燃焼炉の燃焼ガスを導入する構造としてもよい。
また、本発明の熱分解処理システムは、被処理物を無酸素或いは酸素不足の雰囲気で加熱して熱分解ガスを生成する熱分解炉と、この熱分解炉から送られてくる前記熱分解ガスを、酸素含有ガスと共にその一部を燃焼させて改質ガスに改質するガス改質炉と、前記ガス改質炉から送られてくる改質ガスを冷却・洗浄してクリーンガスとするガス冷却・洗浄装置と、このガス冷却・洗浄装置から、クリーンガス利用機器へのクリーンガス供給管路に設けられ、前記熱分解炉での加熱に用いられた加熱排ガスを熱源として前記クリーンガスを加熱するガス熱交換器とを備えた構成でもよい。
さらに、本発明の熱分解処理システムでは、熱分解炉の加熱部からの加熱排ガス管路の、ガス熱交換器に対する下流側に排熱回収ボイラを設置してもよい。
本発明によれば、熱分解炉加熱後の排ガスが保有する熱量を熱源とするガス熱交換器により、改質用の空気やスチーム、熱分解炉加熱用の燃焼空気、クリーンガス等の少なくとも一つ或いはそれぞれを予熱するので、従来廃棄されていた熱量の有効活用がはかれ、システム全体の熱効率が向上する。
以下、本発明による熱分解処理システムの一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1はこの一実施の形態を示す図で、熱分解処理システム全体を表す構成図である。図1において、11は熱分解炉で、その内部には一般廃棄物やカーシュレッダーダスト等の被処理物が投入される、また、外周部には加熱部12が設けられており、投入された被処理物を無酸素状態あるいは酸素不足の雰囲気の下で約400℃〜600℃まで間接的に加熱し、熱分解ガスと残渣とに熱分解する。
13はガス改質炉で、熱分解炉11で生成された熱分解ガスを導入し、この熱分解ガスを、約1000℃〜1200℃で加熱して、熱分解ガスの主要成分である高分子量の炭化水素を、水素、一酸化炭素、メタン等の低分子量、低位発熱量の化学的に安定した改質ガスへ改質する。この場合、ガス改質炉13では、熱分解炉11から送られてきた熱分解ガスの一部を、バーナ13Aにより後述する改質反応用空気(酸素含有ガス)と共に燃焼させることにより、熱分解ガスを加熱している。
14はガス冷却・洗浄装置で、熱分解炉11で発生し、改質炉12で改質された改質ガスを冷却、洗浄してクリーンガスとしての燃料ガスを精製する。精製されたクリーンガスは、例えば、ガスエンジン発電装置15にて燃料として使用されると共に、熱分解炉11の加熱部12において別途供給される燃焼用空気と共に燃焼され、加熱用の燃料として使用される。
16はガス熱交換器で、その加熱側は熱分解炉11の加熱排ガス管路17に連通し、被加熱側はガス改質炉13のバーナ13Aへの改質反応用空気管路18に連通している。すなわち、このガス熱交換器16は、熱分解炉11の加熱排ガスを加熱源とし、ガス改質炉13の改質用反応空気を被加熱源とする。改質反応用空気は前述のように、熱分解ガスの一部を燃焼させて熱分解ガスを加熱するものであり、所定量の酸素を含んでいる(以下、酸素含有ガスと呼ぶ)。すなわち、この改質反応用の酸素含有ガスは、熱分解炉11の加熱排ガスによって予熱されることとなる。
なお、改質反応用空気管路18には、改質反応用空気の予熱を行わない場合のためのガス熱交換器バイパス回路19を設けてある。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
熱分解処理が必要とされる被処理物は、熱分解炉11に投入される。このとき、被処理物は、特別な処理が加えられないで熱分解炉11に直接投入される場合もあるが、通常は、破砕機(図示せず)により被処理物を破砕して、磁選機(図示せず)により鉄類等の磁選物の選別処理を行い、乾燥機(図示せず)により被処理物を乾燥した後に、熱分解炉11に投入される。
熱分解炉11は、前述のように無酸素状態あるいは酸素不足の雰囲気の下で約400℃〜600℃まで間接的に加熱されている。熱分解炉11の加熱は、精製されたクリーンガスを燃焼した際の燃焼熱により行う。熱分解炉11の加熱を終えた後の加熱排ガスは、加熱排ガス管路17によりガス熱交換器16へと導かれ、ガス改質炉13の改質反応用酸素含有ガスを予熱するための加熱源として使用される。
熱分解炉11に投入された被処理物は、前記低酸素状態での加熱により熱分解残渣(図示せず)と熱分解ガスとに熱分解される。
このうち、熱分解残渣は、炭素分を多量に含むので、電炉の還元剤やセメントキルンの燃料等として系外にマテリアルリサイクルされたり、溶解炉(図示せず)で熱分解残渣中の灰成分を溶融して可燃性の溶融ガスを生成したりして、適切な無害化処理が施される。
一方、熱分解ガスはガス改質炉13に送られる。ガス改質炉13に送られた熱分解ガスは、約1000℃〜1200℃で加熱され、改質される。すなわち、熱分解ガスの主要成分である高分子量の炭化水素は、水素、一酸化炭素、メタン等の、低分子量、低位発熱量の化学的に安定した改質ガスへ改質される。
ガス改質炉13では、熱分解炉11から送られてきた熱分解ガスの一部をバーナ13Aにより燃焼させることにより、熱分解ガスを加熱している。このように、ガス改質炉13では、熱分解ガスを改質ガスに改質するために、酸素含有ガスとして供給されるガス改質炉13内の酸素を用いて熱分解ガスの一部を燃焼させ、熱分解ガスを約1000℃〜1200℃に加熱する。このとき、燃焼には関与しない、ガス改質炉13内の空気中の窒素等の不活性ガスも、熱分解ガスの燃焼によって、約1000℃〜1200℃に加熱する必要がある。
改質ガスおよび不活性ガスを約1000℃〜1200℃に加熱するには、熱分解ガスの燃焼の際に供給される空気の温度が約1000℃〜1200℃に近いほど、熱分解ガスの燃焼によって発生させる熱量は少なくてよい。
そこで、ガス熱交換器16により、熱分解炉加熱排ガスを熱源として、改質反応用の酸素含有ガス予熱し、この予熱された酸素含有ガスをガス改質炉13内に導入し、熱分解ガスの一部を燃焼させている。このため、熱分解ガスの燃焼量は減少して、熱分解ガスの燃焼の際に生じる二酸化炭素や水蒸気のような不活性成分の発生量は減少する。すなわち、ガス改質炉13において生成される改質ガスは、不活性成分が減少して可燃性成分が増加するので、改質ガスの低位発熱量は増加する。
また、エネルギー保存の法則から以下の(1)式が成立する。すなわち、エネルギー保存の法則によれば、ガス改質炉13に送られる熱分解ガスの顕熱量Qpおよび低位発熱量Lpと、熱分解ガスの燃焼のためにガス改質炉13に供給される空気(酸素含有ガス)の顕熱量Qaとの和から、ガス改質炉13における熱損失量Qlを差し引いたものは、改質ガスの顕熱量Qcおよび低位発熱量Lcの和に等しくなる。
Qp+Lp+Qa−Ql=Qc+Lc ・・・(1)
このとき、熱分解ガスの燃焼に常温の空気を使用する場合と高温の空気を使用する場合とを比較すると、常温の空気の顕熱量Qa1と高温の空気の顕熱量Qa2との間には以下の(2)式が成立する。
Qa1<Qa2 ・・・(2)
また、ガス改質炉13の操業温度等の運転条件を一定とした場合には、ガス改質炉13における熱損失量Qlは略一定となり、また、改質ガスの顕熱量Qcも略一定となる。
したがって、ガス改質炉13の運転条件を一定にするとともに、ガス改質炉13に送られる熱分解ガスの顕熱量Qpおよび低位発熱量Lpを一定として、熱分解ガスの有する総エネルギーQp+Lpを一定とした場合には、ガス改質炉13に供給する改質反応用空気(酸素含有ガス)の顕熱量Qaを増加させると、改質ガスの有する低位発熱量Lcも増加することが、上述の(1)式および(2)式から分かる。
このように、(1)式に示すエネルギー保存の法則からも、ガス改質炉13で熱分解ガスを燃焼させる際に高温の改質反応用空気を使用した場合のほうが、常温の改質反応用空気を使用した場合よりも、生成される改質ガスの有する低位発熱量Lcは増加することが分かる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、熱分解炉加熱排ガスの熱エネルギーを吸収した改質反応用空気は、空気管路18を通ってガス改質炉13に供給され、ガス改質炉13における熱分解ガスの燃焼に使用される。これにより、ガス改質炉13で改質される改質ガスは、可燃性成分が増加して低位発熱量が増加するので、改質ガスを精製して得られるクリーンガスの有する低位発熱量も増加する。このため、発電機15等のクリーンガス利用機器で利用できるクリーンガスの熱エネルギーは増加するので、クリーンガス利用機器が利用できるエネルギーのエネルギー効率は向上して、例えば、ガス発電機の発電量は増加する。なお、酸素含有ガスとして、酸素を含む改質反応用空気の代わりに改質反応用酸素を用いた場合にも、同等の作用効果を期待することができる。
図2は本発明の他の実施の形態を示す。図2に示す実施の形態では、図1で説明した構成に加えて、熱分解炉11の加熱に用いられる燃焼空気を、ガス熱交換器16により熱分解炉11の加熱排ガスを熱源として加熱できる構成としたものである。すなわち、燃焼用空気管路21と、ガス熱交換器16に通じる空気管路18との間に連通回路22を設けている。この構成により、ガス熱交換器16を熱源として、熱分解炉燃焼加熱用空気およびガス改質炉反応用空気の、いずれか一方または両方の加熱を流路の切り替えにより、行える構成となっている。
このように熱分解炉11の燃焼加熱のために、クリーンガスと共に加熱部12に供給される燃焼用空気を、ガス熱交換器16で加熱することにより、クリーンガス燃焼時における、燃焼用空気中の不活性成分(窒素、二酸化炭素、等)の顕熱分の熱損失を低減することができる。
また、この実施の形態では、ガス冷却・洗浄装置14から熱分解炉11の加熱部12にクリーンガスを供給するガス供給管路23に、クリーンガス燃焼炉24を連結設置している。このクリーンガス燃焼炉24は、クリーンガスの発生量変動を吸収するためのもので、余剰のクリーンガスを燃焼させている。
図3に示す実施の形態は、図2の実施の形態で示した構成に加えて、クリーンガスの発生量変動を吸収するために設置されたクリーンガス燃焼炉24の燃焼排ガスの保有する熱エネルギーをも回収するものである。すなわち、クリーンガス燃焼炉24の燃焼排ガスを、排ガス管路25により、熱分解炉加熱排ガス管路17の、ガス熱交換器16に対する上流側(図示下側)に導き、ガス熱交換器16によりクリーンガス燃焼炉24の燃焼排ガスの保有する熱エネルギーをも回収するように構成している。
このように構成すれば、ガス熱交換器16により、熱分解炉11の加熱排ガスの保有する熱量と共に、クリーンガス燃焼炉24の燃焼排ガスの保有する熱エネルギーをもあわせて回収できるのでシステム全体としての熱効率がいっそう向上する。
図2及び図3の実施の形態では、熱分解炉11の加熱部12とは別に、クリーンガス燃焼炉24を設けて、ガス冷却・洗浄装置14で精製したクリーンガスのうち、加熱部12や発電機15(あるいは系統外部への供給)に使用した以外の余剰クリーンガスを燃焼させている。この場合、クリーンガス燃焼炉24は、クリーンガスを安定して燃焼させるために、炉内温度を、例えば、850℃程度の高温に保っておく必要がある。このような状態を保つために、クリーンガス燃焼炉24には、一定量の燃料が必要である。燃料として都市ガスや油系の燃料を使用するとランニングコストがかかる。一方プラントにおいて精製されたクリーンガスを燃料として使用すると、発電あるいは系統外に供給するクリーンガス量が減ってしまうという問題がある。
図4で示す実施の形態は、このような問題に対処すべく構成されている。クリーンガスを燃焼用空気と共に燃焼させる加熱用クリーンガス燃焼炉34を設け、熱分解炉11の加熱部12Aは、この加熱用クリーンガス燃焼炉34の燃焼ガスを燃焼排ガス管路35で導入する構造とする。すなわち、ガス冷却・洗浄装置14で精製したクリーンガスのうち発電機15(あるいは系統外部への供給)に使用した以外の全てのクリーンガスを加熱用クリーンガス燃焼炉34で燃焼させ、その燃焼排ガスで熱分解炉11の加熱を行う構成とする。この場合、熱分解炉11の加熱負荷の要求に応じて、熱分解炉11に対する加熱ガスの流量を調整するために、熱分解炉11をバイパスして、ガス熱交換器16の上流または排気塔へ導く系統35Aを設置する構成とする。
このように、加熱用クリーンガス燃焼炉34の燃焼排ガスで熱分解炉11を加熱する構成とすることにより、図2及び図3のように、熱分解炉11の加熱のために供給するクリーンガス量と、クリーンガス燃焼炉24の高温維持のためにそれぞれ独立に使用されていたクリーンガス量を、この実施の形態では兼用できるために、発電あるいは系統外に供給するクリーンガス量を増やすことができる。
また、空気管路32により加熱用クリーンガス燃焼炉34に供給される燃焼用空気を、ガス熱交換器16により加熱すると、加熱用クリーンガス燃焼炉34における、燃焼用空気中の不活性成分(窒素、二酸化炭素、等)の顕熱分の熱損失を低減することができる。
図5に示す実施の形態は、熱分解炉加熱排ガス管路17の、ガス熱交換器16に対する下流側(後段)に廃熱回収ボイラ36を設置して蒸気を回収する構成としたものである。
廃熱回収ボイラ36の設置は、この実施の形態に限らず、熱分解炉加熱排ガス管路17を有する全ての実施の形態に適用できる。
図6に示す実施の形態は、ガス改質炉13内にスチームを供給して、いわゆるスチーム改質を行う場合を示している。この場合、プラント内で発生するスチームを、ガス熱交換器16Aに通し、熱分解炉加熱排ガスを熱源として加熱し、スチーム管路38によりガス改質炉13に投入するものである。
このような構成とすることにより、ガス改質炉13におけるスチーム改質を行う場合のスチームの顕熱分の熱損失を低減させることができる。
図7に示す実施の形態は、図4の実施の形態で示した構成に加えて、発電設備15において発生する排ガスを排ガス管路35Bによって熱分解炉加熱排ガス管路17に導入し、この排ガスが保有する熱量を併せて回収しようとするものである。
図8に示す実施の形態は、熱分解炉11の加熱排ガスを加熱源とするガス熱交換器16Bにて、熱分解炉11の加熱部12に供給されるクリーンガスを加熱する構成としたものである。
このような構成とすることにより、燃料の顕熱分の熱損失を逓減できるために、燃料の節約となる。
図8においては、熱分解炉加熱用の燃料としてのクリーンガスの加熱を行っているが、例えば、加熱用クリーンガス燃焼炉34に供給される燃料としてのクリーンガスの加熱を行ってもよい。また、図1乃至図7で示した各実施の形態での、各プロセスにおける燃焼用の空気の予熱と併せた構成としてもよい。
以上説明したように、各実施の形態によれば、プラント内で精製されたクリーンガス等を燃焼利用する際に発生する燃焼排ガスの熱エネルギーを回収し、ガス改質炉のガス改質用反応空気や、熱分解炉加熱用燃焼空気や、クリーンガス燃焼炉燃焼用空気、等を加熱すること、あるいは、燃料としてのクリーンガスを加熱することにより、空気およびクリーンガスの顕熱分の熱損失を低減することができ、各々の機器で消費するクリーンガス量を低減することができる。
本発明による熱分解処理システムの一実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明による他の実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明による2番目の他の実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明による3番目の他の実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明による4番目の他の実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明による5番目の他の実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明による6番目の他の実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明による7番目の他の実施の形態を示すシステム構成図である。
符号の説明
11 熱分解炉
12 加熱部
13 ガス改質炉
14 ガス冷却・洗浄装置
16 ガス熱交換器
17 熱分解炉加熱排ガス管路
24 クリーンガス燃焼炉
34 加熱用クリーンガス燃焼炉
35 排熱回収ボイラ

Claims (9)

  1. 被処理物を無酸素或いは酸素不足の雰囲気で加熱して熱分解ガスを生成する熱分解炉と、
    この熱分解炉から送られてくる前記熱分解ガスを、酸素含有ガスと共にその一部を燃焼させて改質ガスに改質するガス改質炉と、
    このガス改質炉に通じる前記酸素含有ガス管路に設けられ、前記熱分解炉での加熱に用いられた加熱排ガスを熱源として前記酸素含有ガスを加熱するガス熱交換器と、
    を備えたことを特徴とする熱分解処理システム。
  2. ガス熱交換器で加熱された酸素含有ガスを、熱分解炉加熱用の燃焼空気として供給することを特徴とする請求項1に記載の熱分解処理システム。
  3. 被処理物を無酸素或いは酸素不足の雰囲気で加熱して熱分解ガスを生成する熱分解炉と、
    この熱分解炉から送られてくる前記熱分解ガスを、酸素含有ガス及びスチームと共にその一部を燃焼させて改質ガスに改質するガス改質炉と、
    このガス改質炉内にスチームを供給するスチーム管路に設けられ、前記熱分解炉での加熱に用いられた加熱排ガスを熱源として前記スチームを加熱するガス熱交換器と、
    を備えたことを特徴とする熱分解処理システム。
  4. ガス改質炉から送られてくる改質ガスを冷却・洗浄してクリーンガスとするガス冷却・洗浄装置を有し、前記クリーンガスをクリーンガス利用機器に供給することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3のいずれかに記載の熱分解処理システム。
  5. 熱分解炉の加熱部は、クリーンガスを燃焼用空気と共に燃焼させるものであり、この熱分解炉加熱部とは別に、クリーンガスの発生量変動を吸収するためのクリーンガス燃焼炉を設けたことを特徴とする請求項4に記載の熱分解処理システム。
  6. クリーンガス燃焼炉の燃焼排ガス管路を、熱分解炉の加熱部からの加熱排ガス管路の、ガス熱交換器に対する上流側に連結したことを特徴とする請求項5に記載の熱分解処理システム。
  7. クリーンガスを燃焼用空気と共に燃焼させる加熱用クリーンガス燃焼炉を設け、熱分解炉の加熱部は、この加熱用クリーンガス燃焼炉の燃焼ガスを導入する構造であることを特徴とする請求項4に記載の熱分解処理システム。
  8. 被処理物を無酸素或いは酸素不足の雰囲気で加熱して熱分解ガスを生成する熱分解炉と、
    この熱分解炉から送られてくる前記熱分解ガスを、酸素含有ガスと共にその一部を燃焼させて改質ガスに改質するガス改質炉と、
    前記ガス改質炉から送られてくる改質ガスを冷却・洗浄してクリーンガスとするガス冷却・洗浄装置と、
    このガス冷却・洗浄装置から、クリーンガス利用機器へのクリーンガス供給管路に設けられ、前記熱分解炉での加熱に用いられた加熱排ガスを熱源として前記クリーンガスを加熱するガス熱交換器と、
    を備えたことを特徴とする熱分解処理システム。
  9. 熱分解炉の加熱部からの加熱排ガス管路の、ガス熱交換器に対する下流側に排熱回収ボイラを設置したことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の熱分解処理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230106515A1 (en) * 2021-10-06 2023-04-06 Doosan Enerbility Co., Ltd. Pyrolysis gas reforming system

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