JP2005253479A - 低放射性のマイナスイオン発生材、およびそれを用いた履物用素材 - Google Patents
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Abstract
【課題】低線量の放射線を放射し、人間の自然治癒力を向上せしめる珪素系セラミックスマイナスイオン発生材と、それを用いた履物用素材、特に中敷、並びにそれらの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】珪素系セラミックスを主成分とし、それに10〜30質量%の放射性の希土類元素含有鉱物を含有させた低放射性のマイナスイオン発生材、およびそれを保持する履物用素材。
【選択図】 なし
【解決手段】珪素系セラミックスを主成分とし、それに10〜30質量%の放射性の希土類元素含有鉱物を含有させた低放射性のマイナスイオン発生材、およびそれを保持する履物用素材。
【選択図】 なし
Description
本発明は、低放射性の珪素系セラミックスを主成分とするマイナスイオン発生材、およびそれを用いた履物用素材に関し、さらに詳しくは低放射性のマイナスイオン発生材を含有し白癬症などの皮膚炎に有効で、悪臭の発生の少ない履物用素材、特に履物用中敷に関するものである。
近年、トルマリン系マイナスイオン発生材や、ジルコニウム系又は珪素系セラミックスマイナスイオン発生材が人間の健康維持促進作用があることから盛んに研究され、例えば壁材(引用文献1)や靴用素材(引用文献2)などとして提案されている。特にトルマリン系マイナスイオン発生材は、マイナスイオンの他に、遠赤外線や放射線も発生することから注目を集めている。しかし、トルマリン系マイナスイオン発生材は、加熱するなど外部からの刺激を必要とする上に、遠赤外線の発生量が少なく、充分な細胞活動の活発化が得られず健康維持促進作用が低いという欠点があった。また、ジルコニウム系又は珪素系セラミックスは遠赤外線を発生し細胞活動を活発化するが人体の自然治癒能力をも向上するものではなかった。
その一方、低線量の放射線が生命の源であるDNAの修復機能、ホルモン、酵素、がん抑制遺伝子を顕著に活性化し、全身のネットワークを始動するいわゆる放射線ホルミシス効果を有することが解った。しかし、前記放射線ホルミシス効果は昆虫等の小動物についての研究にとどまり、哺乳類などの大きな動物については未だ充分な研究がなされていないのが現状である。
特開平10ー46479号公報
特開2003−93102号公報
こうした現状に鑑み、本発明者等は、上記マイナスイオン発生材の機能を向上させ人体の自然治癒能力を増大せしめる方策について鋭意研究を続けた結果、マイナスイオンの放射量が多い珪素系セラミックスマイナスイオン発生材に放射性希土類元素含有物質を含有させることで人体の自然治癒能力が向上し、白癬症(水虫)などの皮膚炎が治癒できる上に、発生するマイナスイオンにより悪臭、塵、埃などのプラスイオンが中和され、悪臭などが低減できることを見出して、本発明を完成したものである。すなわち、
本発明は、珪素系セラミックスを主成分とし、放射性希土類元素含有物質を含有する低放射性のマイナスイオン発生材を提供することを目的とする。
本発明は、低放射性のマイナスイオン発生材を保持する履物用素材を提供することを目的とする。
本発明は、白癬症などの皮膚炎に有効である上に、発生する悪臭をも低減できる履物の中敷用素材を提供することを目的とする。
本発明は、上記マイナスイオン発生材及びそれを含有する履物用素材の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、珪素系セラミックスに10〜30質量%の放射性希土類元素含有鉱物を含有すさせたことを特徴とする低放射性のマイナスイオン発生材、およびそれを用いた履物用素材に係る。
上記のとおり、本発明のマイナスイオン発生材は、珪素系セラミックスを主成分とし、それに放射性希土類元素含有物質を含有せしめた低放射性のマイナスイオン発生材であり、珪素系セラミックスから発生する遠赤外線と電子線との相乗効果で人間の細胞振動を活性化する上に、低放射線の放射線ホルミシス効果により人体の自然治癒能力を向上させ、例えば白癬症(水虫)などの皮膚炎を治癒する上に、発生するマイナスイオンにより悪臭などのプラスイオンを中和し、該プラスイオンの弊害を少なくできる。前記珪素系セラミックスとしては、高純度のシリカを1700℃の高温で焼成して得たセライオンホワイト粉末(ライアップ社製)、カイヤセラー粉末(日本化薬製:レアアース天然鉱石粉末)などが挙げられる。特に表1に示す微量成分を含有し、遠赤外線やマイナスイオンの放射量の高いセライオンホワイトが好ましい。該セラホワイトのマイナスイオンの発生量は500〜5,000イオン/cm3の範囲にある。また、カイヤセラー粉末のマイナスイオンの発生量は2、500〜4、000イオン/cm3の範囲にある。
上記放射性の希土類元素含有鉱物としてはモナザイト鉱石(鉱石名』モナズ石)などが挙げられる。そして、本発明の低放射性のマイナスイオン発生材は、珪素系セラミックス粉末に10〜30質量%の前記放射性の希土類元素含有鉱物を混合しよく攪拌したのち、500〜800℃に加熱し、加圧して製造される。希土類元素含有鉱石が前記範囲内で含有することで放射線量が放射線の安全基準値である1mSv/年以下となり安全面において問題となることがない。希土類元素含有鉱石粉末の含有量が10質量%未満では放射線ホルミシス効果がなく人体の自然治癒効果が期待できず、また、30質量%を超えると放射線の安全基準値を超えるおそれがあり好ましくない。前記放射線は、本発明の低放射性のマイナスイオン発生材をポリエチレンに含有させ、それをシートに成形したのちAlokaTCS−171/R05869測定器による直接サーベイ法で測定し、また、マイナスイオンは「簡易マイナスイオン測定器:Model;EB−12A(株式会社エコホリスティック製)を用いた測定法で測定される。
本発明の低放射性のマイナスイオン発生材の使用に当っては、該マイナスイオン発生材粉末、好ましくは粒径0.5〜50μmの粉末と合成樹脂粉末とをよく混合し、押出成形、射出成形又はそれらの組合せでシート状物に成形する、或は前記成形手段で成形した成形品の表面又は表裏面に、本発明の低放射性のマイナスイオン発生材を懸濁する塗布液を塗布するなどの手段を採るのがよい。前記マイナスイオン発生材の懸濁には、例えば水溶媒を用い、界面活性剤で懸濁させるのがよい。
使用する合成樹脂としては、塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、ポリスチレン系樹脂などの熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーが挙げられ。特にポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィンモノマーの単独重合物、エチレンやプロピレンなどのオレフィン系モノマーと他の酢酸ビニル、α−オレフィン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アルキルビニールエーテル、アクリロニトリルなどの共重合体、ポリスチレン及びそれの前記モノマーとの共重合体であって、極性モノマー成分の含有量の少ない無極性樹脂が好ましい。特に履物の中敷の製造においては、連通気泡又は独立気泡を含有する発泡体がよい。これにより中敷にクッション性が付与される。中でも連通気泡の発泡体は通気性にも優れて好ましい。より好ましくは、前記発泡体の表面又は表裏面に合成樹脂製の不織布、織布、編布からなるメッシュを積層するのがよい。これにより中敷の吸湿性や吸汗性がよくなり使用感が一段と向上する。前記合成樹脂性のメッシュの積層には例えば酢酸ビニル系の接着剤を用いて加熱一体化するのがよい。
上記履物用素材の製造において、帯電防止剤、可塑剤、安定剤、滑剤、着色剤、抗菌剤等の公知の配合剤を配合することができる。前記抗菌剤としては、例えばノバロン(東亜合成社製)などが挙げられる。また、発泡体の製造においては公知の発泡成形法が用いられ、使用される発泡剤としては、ブタン、ペンタンなどの脂肪族炭化珪素、N,N’−ジオニチョロペンタメチレンテトラミン等の熱分解発泡剤等が挙げられる。
上記履物用素材が保持するマイナスイオン発生材は10〜35質量%の範囲のがよい。保持量が10質量%未満では、放射線ホルミシシ効果がなく、履物用素材に形成しても白癬症などの皮膚炎に有効に作用することがない。また、35質量%を超えて保持すると放射線の安全基準値を超えるおそれがあり好ましくない。前記「保持」とは、マイナスイオン発生材を合成樹脂中に含有する、または合成樹脂製品の表面又は表裏面に塗布することをいう。
本発明の低放射性のマイナスイオン発生材は、上記の如珪素系セラミックスを主成分とし、それに低放射性の希土類元素含有鉱物を含有すことから、常温で遠赤外線や電子を放射し、それらの相乗効果で細胞の振動状態が活性化され、そこに低線量の放射線が放射され放射線ホルミシス効果が向上し、人体の自然治癒能力が増加し、白癬症(水虫)などの皮膚炎が容易に治癒できる。また、発生するマイナスイオンにより悪臭などのプラスイオンが中和され、悪臭などを低減できる。
本発明をさらに実施例に基づいて詳述するが、本発明はこれに限定されるものではない。
前記表1に示すセライオンホワイト粉末80質量部にモナザイト鉱石粉末20質量部を加え、650℃で2時間加熱し、次いで高圧下に保持して低放射性のマイナスイオン発生材を製造した。この低放射性のマイナスイオン発生材20質量%とポリエチレン80質量%とを混合し、ペレット化したのち押出成形してシート状物のサンプルを作成し、AlokaTCS−171/R05869測定器による直接サーベイ法で放射線を測定したところ、0.11μSv/hであった。また、マイナスイオンの放射線量は1,300イオン/cm3であった。前記放射線量を12ケ月で計算すると0.232mSv/年となり安全基準値の1mSv/年以下となり安全性に問題がなかった。得られた低放射性のマイナスイオン発生材20質量%とポリエチレン80質量%とを混合しペレット化し、さらに発泡材を加えて押出発泡成形しシート状発泡体を得た。このシート状発泡体を3mmの厚さにスライスし、中敷用型で打ち抜いて靴用中敷素材を作成した。この中敷を敷いた靴を15日履いたところ足裏の白癬症は半減し、約30日で完全に消滅した。また、中敷からの悪臭ほとんどなかった。
本発明の低放射性のマイナスイオン発生材では、人間の細胞の振動活動を活発化するとともに、低線量の放射線の放射で人体の自然治癒能力を向上し、さらに発生するマイナスイオンにより悪臭などのプラスイオンを中和し、悪臭の発生を低減する。特に前記低放射性のマイナスイオン発生材を保持する履物用中敷は放射線ホルミシス効果が良好で人体の自然治癒力が向上し、白癬症などの皮膚病などを治癒し、産業上利用可能性の高いマイナスイオン発生材である。
Claims (9)
- 珪素系セラミックスに10〜30質量%の放射性の希土類元素含有鉱物を含有したことを特徴とする低放射性のマイナスイオン発生材。
- 珪素系セラミックスのマイナスイオン発生量が500〜5,000イオン/cm3であることを特徴とする請求項1記載の低放射性のマイナスイオン発生材。
- 珪素系セラミックス粉末に10〜30質量%の放射性の希土類元素含有鉱物粉末を混合したのち、500〜800℃に加熱し、加圧することを特徴とする低放射性のマイナスイオン発生材の製造法。
- 合成樹脂中に請求項1記載の低放射性のマイナスイオン発生材を保持することを特徴とする履物用素材。
- 請求項1記載の低放射性のマイナスイオン発生材粉末と合成樹脂粉末とを混合し、押出成形、射出成形又はそれらの組合せによりシート状物に成形することを特徴とする請求項4記載の履物用素材の製造法。
- 合成樹脂の押出成形、射出成形又はそれらの組合せにより成形したシート状物の表面又は表裏面に請求項1記載の低放射性のマイナスイオン発生材を懸濁する塗布液を塗布することを特徴とする履物用素材の製造法。
- 請求項4記載の履物用素材の合成樹脂が合成樹脂発泡体であることを特徴とする履物の中敷用素材。
- 履物の中敷用素材の表面又は表裏面に合成樹脂製のメッシュを積層したことを特徴とする請求項7記載の履物の中敷用素材。
- 請求項1記載の低放射性のマイナスイオン発生材粉末と合成樹脂粉末と発泡剤とを混合し、押出成形、射出成形又はそれらの組合せによりシート状物に成形することを特徴とする請求項7記載の履物の中敷用素材の製造法。
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JP2009185262A (ja) * | 2008-02-08 | 2009-08-20 | Yukio Hirose | スクリーン印刷による低レベル放射性製品 |
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-
2004
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JP4607973B2 (ja) * | 2008-02-08 | 2011-01-05 | 幸雄 広瀬 | スクリーン印刷による低レベル放射性製品 |
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