JP2005253365A - 細菌芽胞処理チップ及び細菌芽胞処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 芽胞を形成した細菌を含む試料が供給される注入口102と、前記注入口に供給された前記試料に導入される発芽促進剤を保管する発芽促進液保管部111と、前記試料と前記発芽促進剤とを混合した液に導入される溶解液を保管する溶解液保管部112と、前記試料と前記発芽促進剤と前記溶解液とを混合し、前記試料から遺伝子が溶出される遺伝子溶出部103と、前記溶出遺伝子と結合する遺伝子結合担体を備える遺伝子抽出部113と、前記遺伝子抽出部に導入される洗浄液を保管する洗浄液保管部114と、前記遺伝子抽出部に導入される溶離液を保管する溶離液保管部115と、前記溶離液により溶離された前記遺伝子が導入される反応部104とを備えている細菌芽胞処理チップ101。
【選択図】 図1
Description
本発明の一実施例として、芽胞を形成した細菌から遺伝子を抽出し、ポリメラーゼ連鎖反応により遺伝子を増幅させることで、対象の細菌が存在するか否かを検出する例を説明する。ここで芽胞を形成する細菌とは、バチルス属菌、クロストリディウム属菌等の細菌であることができる。
分析工程は大きく分けて、細菌芽胞に発芽促進剤を添加して細菌芽胞を発芽させる工程と、発芽した細菌から遺伝子を抽出する工程、とからなる。ここで、遺伝子の抽出は、一般的に知られる固相抽出法により行う。固相抽出法とは、まず固体表面に遺伝子を特異的に結合させ、次に他物質と区別して遺伝子のみを水溶液に溶離させることで抽出する方法である。以下、固相抽出法をステップ毎に説明する。
細菌芽胞に発芽促進剤を加え、一定時間を経過すると細菌芽胞が発芽を開始する。発芽する段階で、細菌は自ら芽胞を壊すので、発芽により細菌の細胞壁がむき出しの状態になる。
試料にカオトロピックイオン(分子の直径が大きい−1価の陰イオン)を含む溶液を混合し、細菌の細胞膜をカオトロピックイオンの働きにより破壊する。またカオトロピックイオンは、同時に試料中に含まれる多くの蛋白質を変性し、ヌクレアーゼ(核酸を分解する酵素)の働きを阻害する。
溶解後の混合物にシリカが加わると、カオトロピックイオンの働きにより、遺伝子とシリカが特異的に結合する。一般的には混合物をガラスフィルタに通す方法が用いられる。
試料に含まれる蛋白質や、カオトロピックイオンが抽出物に混入すると、遺伝子増幅による遺伝子の検出を阻害するので、遺伝子−シリカを洗浄する操作が必要となる。ここでは高濃度のエタノールで洗浄する。遺伝子は高濃度のエタノールに溶解しにくい性質を持っているため、シリカに吸着している遺伝子はこの過程で溶離しない。
洗浄後、水もしくは低塩濃度の溶液を遺伝子−シリカに加え、遺伝子をシリカから溶離する。
溶離した遺伝子にプライマ(目的とするDNA領域の両末端の20塩基ほどと同じ塩基配列をもつ一本鎖DNA)、DNA合成酵素(ポリメラーゼ)と四種類の基質(dNTP)等を加え、温度サイクル「熱変性−アニーリング−相補鎖の合成」をかけることで遺伝子は増幅する(PCR:ポリメラーゼ連鎖反応)。ここで上記試薬に加え、蛍光色素を予め注入しておき、励起光を照射しながら温度サイクルをかけることで、遺伝子の増幅をリアルタイムに検出することができる。
細菌芽胞を処理する細菌芽胞処理チップの構成を図1を用いて説明する。図1は、細菌芽胞処理チップ101の詳細図である。本実施例では、溶解液保管槽と遺伝子増幅試薬を備える形態について説明する。
・生体適合性良好(通常のシリコンゴムは生理的に不活性)
・サブミクロンの精度で型の転写が可能(硬化前は低粘度で流動性に富むため、複雑な形状の細部まで良好に浸透)
・低コストである(従来の汎用マイクロデバイス材料であるパイレックスガラスに比べて、1/100以下とすることができる)
・焼却により容易に廃棄可能
パターンの材料として感光性厚膜レジスト207(Micro、Chem社製,NANO SU−8)をシリコンウェハ208に塗布(ステップ201)、フォトマスク209を感光性厚膜レジスト207の上に置いて露光(ステップ202)、現像の工程(ステップ203)を経てマイクロパターンが成形される。従来のウェットエッチングによるフォトファブリケーションと異なり、短形断面を保持しながら曲線形状を成形できる長所を有する。
PDMS210と硬化剤を重量比10:1の割合で混合し、パターン上に塗布、100℃で1時間加熱することによりPDMS210は硬化する(ステップ204)。凸形状のマイクロパターンより、凹形状のPDMS210が得られる(ステップ205)。
パターンが転写されたPDMS210の表面を酸素プラズマ処理し、2枚のPDMS210を重ねあわせることで、2枚のPDMS210は接合する。接合強度は、接合部位を剥がそうとするとPDMS210が破断するほど充分なものである。なお一方をPDMS210として、シリコン、ガラスと接合させてもよい。PDMSの成形方法は上記の手法に限定されるものではなく、例えば押し出し成形によって加工することができる。
図4に、細菌芽胞処理チップ101をセットする装置の断面図を示す。分析装置は大きく分けて、流体系、温調系、そして光学検出系の3つから構成される。細菌芽胞処理チップ101をセットする基板100には、細菌芽胞処理チップ101を吸着させるための吸着溝150、細菌芽胞処理チップ101のポートに連通する装置内流路162、遺伝子溶出槽103及び反応槽104の温度を最適化するための温度制御機構170が内蔵されている。装置には各制御を行う制御機構を備える。装置に、ポンプ160を制御するポンプ制御機構165、バルブ161を制御するバルブ制御機構166、光源180を制御する光源制御機構185、光検出器181を制御する光検出器制御機構186、光検出器の信号を変換する光信号変換機187及び変換された光信号を表示するデータ表示画面188が搭載される。
細菌芽胞処理チップ101を用いた分析の手順を、図4、図5、図6を参照しながら説明する。図5は、分析方法の手順を示すフローチャート図である。図6は、実施例1の流体ハンドリングのプロファイルを示す図である。
まず、試料の細菌芽胞に発芽促進剤を供給し、細菌芽胞を発芽させる。
そして、試料の細胞壁を壊す溶解液を発芽した前記試料と混合する。
次に、前記溶解液と試料の混合液を、遺伝子保持担体が充填された流路に送液する。
そして、試料に含まれる蛋白質等を洗浄する洗浄液を前記遺伝子保持担体が充填された流路に送液し、さらにその廃液を試料が当初保持されていた槽に送液する。
その後、分析対象の遺伝子の有無を検出する。以下に一例を具体的に説明する。
そして、試料注入口兼廃液槽102に試料を10μL分注する。試料とは、芽胞を形成した細菌の粉末、あるいは兼濁液である(ステップ313)。
以下は遺伝子の検出手順の一例を示す。分析装置内のバルブ161を切り替えて溶離液ポート126とチップポートC128を閉じ、遺伝子増幅試薬ポート127にのみポンプ160から流体を流す。(遺伝子増幅試薬ポート127:開、他のポート121〜126、128:閉。)遺伝子増幅試薬保管槽116内の遺伝子増幅試薬5μLは流体によって反応槽104に注入され、反応槽104内の遺伝子と混合される。ここで遺伝子増幅試薬は、2.5mM濃度の4種類のdNTP(dATP、dCTP、dGTP、dTTP)、バッファ(100mM濃度TRIS塩酸、500mM濃度KCl、15mM濃度MgCl2)、2種類のプライマ、DNA合成酵素(TaqDNAポリメラーゼ、TthDNAポリメラーゼ、VentDNAポリメラーゼ、サーモシーケナーゼのいずれか)、蛍光色素(エチジウムブロマイド、SYBR GREEN(Molecular Probe製)のいずれか)から構成される(ステップ320)。
「90〜95℃、10〜30秒 ⇔ 65〜70℃、10〜30秒」×30〜45回
好ましい一例として、以下の温度サイクルを実施する。
「94℃、30秒 ⇔ 68℃、30秒」×45回
本実施例は、基本的には実施例1で説明した形態を備えることができるが、本実施例では、細菌芽胞処理チップ101の試料注入口兼廃液槽102は大気開放でなく、少なくとも試料を試料注入口兼廃液槽102に分注した後には、試料注入口102には大気の連通を妨げる壁などのカバーが形成される。例えば、図8のように樹脂との密着性が良いガラス薄板(例えば顕微鏡用のカバーガラス)等の試料注入口兼廃液槽カバー105を試料注入口兼廃液槽102に被し、試料注入口兼廃液槽102を密閉することも出来る。試料注入口兼廃液槽102をカバーする工程は、手動でもよいが、分析装置側に試料注入口兼廃液槽カバー105を装着する機構が備わっているとより好ましい。なお、これらのカバーは予め大気の連通を妨げるよう覆われている形態であることが操作上の観点では効率的である。
本実施例は基本的には実施例1で説明した形態を用いることができるが、本実施例では温度を一定に保ったまま遺伝子の増幅を行う。
本実施例は、基本的には実施例1で説明した形態を用いることができるが、分析チップ101の底板140として、水晶振動子や表面弾性波素子などの圧電素子を適用する。圧電素子は、その電極上に付着した重さを発振周波数の変化に定量的に変換することから、微量な質量変化を反応雰囲気下で連続的に測定する手法として広く利用されている。そこで、所定の予め塩基配列が既知の様々なヌクレオチドをチップ底板140としての圧電素子に固定しておく。固定方法は下記の如くが好ましい。まず圧電素子の電極上にスパッタリング、蒸着などの方法でガラス薄膜を形成する。ガラスとしては、電極素材であるクロムやチタンと最も接着性のよいSiO2を主成分としたものが好ましい。このガラス薄膜にアミノプロピルトリメトキシシラン(APS)を添加し、120〜160℃程度でベークすると、ガラス薄膜の表面にアミノ基が固定される。ここで、電極とガラス薄膜の厚みがそれぞれ0.1〜1μmであることが好ましい。双方の厚みが1μmを超えると、圧電素子の周波数応答が悪くなるためである。さらに、アミノ基がコーティングされたガラス薄膜にヌクレオチドを塗布し、恒温恒湿槽内で37℃、湿度90%で1時間保温する。その後、UVクロスリンカーを用いて60mJ/cm2の紫外線を圧電素子に照射することで、ヌクレオチドは圧電素子に強固に固定される。
Claims (17)
- 芽胞を形成した細菌を含む試料が供給される注入口と、
前記注入口に供給された前記試料に導入される発芽促進液を保管する発芽促進液保管部と、
前記試料と前記発芽促進液とを混合した液に導入される溶解液を保管する溶解液保管部と、
前記試料と前記発芽促進液と前記溶解液とを混合し、前記試料から遺伝子が溶出される遺伝子溶出部と、
前記溶出遺伝子と結合する遺伝子結合担体を備える遺伝子抽出部と、
前記遺伝子抽出部に導入される洗浄液を保管する洗浄液保管部と、
前記遺伝子抽出部に導入される溶離液を保管する溶離液保管部と、
前記溶離液により溶離された前記遺伝子が導入される反応部と、を備えていることを特徴とする細菌芽胞処理チップ。 - 請求項1において、
前記遺伝子抽出部の前記試料を含む液が導入される領域より前記遺伝子溶出部乃至前記注入口から離れた領域に、前記洗浄液保管部から前記洗浄液が導入される流路が連絡されていることを特徴とする細菌芽胞処理チップ。 - 請求項1において、
前記洗浄液保管部から前記遺伝子抽出部に導入された前記洗浄液は前記遺伝子抽出部を経た後に前記遺伝子溶出部乃至前記注入口側に流れるよう形成された流路を通過することを特徴とする細菌芽胞処理チップ。 - 請求項1において、
遺伝子溶出部乃至前記注入口と前記遺伝子抽出部と前記洗浄液保管部とが流路を介して直列に配置されたことを特徴とする細菌芽胞処理チップ。 - 請求項1において、
前記遺伝子溶出部と前記遺伝子抽出部との間から分岐して前記反応部に連絡する流路を有することを特徴とする細菌芽胞処理チップ。 - 請求項1において、
前記発芽促進液保管部、前記溶解液保管部、前記洗浄液保管部或は溶離液保管部のいずれかの保管部は、幅よりも長手方向の長さが長い流路が曲がり部を介して複数連絡されて形成され、
前記保管部の他端には前記保管された液体が保管部から排出される際に導入される流体の導入部を備えることを特徴とする細菌芽胞処理チップ。 - 請求項6において、
前記いずれかの保管部を構成する流路は、前記保管部と注入口とを連絡する連絡流路の断面積に対して、10倍以下の最大断面積を有することを特徴とする細菌芽胞処理チップ。 - 請求項6において、
前記いずれかの保管部を構成する流路の断面構造が横/縦が10以下であることを特徴とする細菌芽胞処理チップ。 - 請求項1において、
前記発芽促進液保管部の発芽促進液が保管された領域より前記注入口から離れた側に位置し、前記発芽促進液が前記注入口に導入される際に流体が前記発芽促進液保管部に供給される第一の流体導入部と、
前記遺伝子溶出部より前記注入口から離れた側に位置し、前記試料と前記発芽促進液とが混合した液体が前記注入口から前記遺伝子溶出部へ導入される前に前記遺伝子溶出部内にある流体を前記遺伝子溶出部の外に排出する第一の流体排出部と、
前記溶解液保管部の前記溶解液が保管された領域より前記遺伝子溶出部から離れた側に位置し、前記溶解液が前記遺伝子溶出部に導入される際に流体が前記溶解液保管部に供給される第二の流体導入部と、
前記遺伝子抽出部より前記遺伝子溶出部から離れた側に位置し、前記溶出遺伝子が前記遺伝子抽出部に導入される前に前記遺伝子抽出部内にある流体を前記遺伝子抽出部の外に排出する第二の流体排出部と、
前記洗浄液保管部の前記洗浄液が貯蔵された領域より前記遺伝子抽出部から離れた側に前記洗浄液が前記注入口に導入される際に流体が供給される第三の流体導入部と、
前記溶離保管部の前記溶離液が貯蔵された領域より前記遺伝子抽出部から離れた側に前記溶離液が前記注入口に導入される際に流体が供給される第四の流体導入部と、
溶離された前記遺伝子を含む前記液を前記遺伝子抽出部から前記反応部に導入される際に流体が供給される第五の流体導入部と、
を備えることを特徴とする細菌芽胞処理チップ。 - 芽胞を形成した細菌を含む試料が供給される注入口と、前記注入口に供給された前記試料に導入される発芽促進液を保管する発芽促進液保管部と、前記試料と前記発芽促進液とを混合した液に導入される溶解液を保管する溶解液保管部と、前記試料と前記発芽促進液と前記溶解液とを混合し、前記試料から遺伝子が溶出される遺伝子溶出部と、前記溶出遺伝子と結合する遺伝子結合担体を備える遺伝子抽出部と、前記遺伝子抽出部に導入される洗浄液を保管する洗浄液保管部と、前記遺伝子抽出部に導入される溶離液を保管する溶離液保管部と、前記溶離液により溶離された前記遺伝子が導入される反応部とを備えた細菌芽胞処理チップが設置されるチップ設置部と、
前記細菌芽胞処理チップに流体を導入する流体導入機構と、
溶離した遺伝子を検出する検出機構と、
を備えることを特徴とする細菌芽胞処理装置。 - 請求項10において、
前記洗浄液保管部から前記遺伝子抽出部に導入された前記洗浄液は前記遺伝子抽出部から遺伝子溶出部乃至前記注入口に流れるよう制御されることを特徴とする細菌芽胞処理装置。 - 被検査体を注入する試料注入口と、前記試料注入口に連絡した試薬が貯蔵された試薬槽と、被検査体である細菌芽胞から遺伝子を溶出する槽と、遺伝子を精製抽出するための流路と、抽出した遺伝子の検出を行う反応槽と、前記試薬槽と外部流路を結ぶ流路と、を有する細菌芽胞処理チップを冷却して冷凍する工程と、
前記冷凍した遺伝子処理チップを搬送する工程と、
を有することを特徴とする細菌芽胞処理チップの使用方法。 - 被検査体を注入する試料注入口と、前記試料注入口に連絡した試薬が貯蔵された試薬槽と、被検査体である細菌芽胞から遺伝子を溶出する槽と、遺伝子を洗浄・精製抽出するための流路と、抽出した遺伝子の検出を行う反応槽と、前記試薬槽と外部流路を結ぶ流路と、を有する細菌芽胞処理チップを冷却して冷蔵する工程と、
前記冷蔵した遺伝子処理チップを搬送する工程と、
を有することを特徴とする細菌芽胞処理チップの使用方法。 - 細菌芽胞に発芽促進剤を添加する工程と、
細菌芽胞が発芽した後に細胞壁を溶解する溶解液を添加し、遺伝子を溶出する工程と、
溶出した遺伝子をシリカ担体に吸着させた後、洗浄液を添加して洗浄する工程と、
溶離液の添加により遺伝子をシリカ担体から溶離する工程と、
溶離した遺伝子を検出する工程と、
を有することを特徴とする細菌芽胞処理及び遺伝子検出方法。 - 請求項14において、
発芽促進剤が、アラニン、アデノシン、グルコース、を含むブイヨンであることを特徴とする細菌芽胞処理及び遺伝子検出方法。 - 請求項14において、
発芽促進剤を添加したのち、25℃から37℃、10分から60分で保持することを特徴とする細菌芽胞処理及び遺伝子検出方法。 - 被検査体を注入する試料注入口と、前記試料注入口に連絡した試薬が貯蔵された試薬槽と、被検査体である細菌芽胞から遺伝子を溶出する槽と、遺伝子を洗浄・精製抽出するための流路と、抽出した遺伝子の検出を行う反応槽と、前記試薬槽と外部流路を結ぶ流路と、を有する細菌芽胞処理チップが、一旦、冷却して冷蔵或は冷凍されて保管された後に供給される工程と、
前記提供された分析チップを室温に戻す工程と、
前記試料注入口に遺伝子を含む試料が導入され、前記試薬により遺伝子が抽出される工程と、
前記遺伝子を検出する工程と、
を有することを特徴とする細菌芽胞処理及び遺伝子検出方法。
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US8628953B2 (en) | 2007-11-29 | 2014-01-14 | Hitachi Plant Technologies, Ltd. | Capturing carrier, capturing device, analysis system using the same, and method for capturing and testing microorganisms |
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