JP2005252660A - 撮影システム及び撮影制御方法 - Google Patents

撮影システム及び撮影制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005252660A
JP2005252660A JP2004060383A JP2004060383A JP2005252660A JP 2005252660 A JP2005252660 A JP 2005252660A JP 2004060383 A JP2004060383 A JP 2004060383A JP 2004060383 A JP2004060383 A JP 2004060383A JP 2005252660 A JP2005252660 A JP 2005252660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
camera
shooting
sound source
photographing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004060383A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Mogi
勇治 茂木
Michio Kimura
教夫 木村
Kenya Uomori
謙也 魚森
Koichiro Mizushima
考一郎 水島
Minoru Matsui
実 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004060383A priority Critical patent/JP2005252660A/ja
Publication of JP2005252660A publication Critical patent/JP2005252660A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 監視要員の負担を軽減させた撮影システム及び撮影制御方法を提供する。
【解決手段】 撮影システム100は、撮影範囲が設定され、撮影範囲を撮影して映像信号を生成するカメラ106と、所定空間に生じる音響を複数箇所において検知してこれら複数箇所のそれぞれに対応する音響信号を生成するマイクアレイ101と、マイクアレイ101により生成される音響信号に基づいて、音源の方向を表す音源方向情報を生成する音源方向算出部103と、音源方向算出部103により生成される音源方向情報にて表される方向に撮影範囲が向くようにカメラ106の撮影方向を制御するカメラ・電動雲台制御部108とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、所定空間に侵入した対象物(例えば不審者等の侵入物体)を検知することが可能な撮影システム、及び、その撮影システムにおける撮影制御方法に関する。
従来の侵入物体監視装置は、監視領域を撮影する侵入物体・追跡用カメラと、侵入物体検出・追跡装置と、侵入物体・追跡用カメラとは別の監視カメラと、監視カメラとその監視カメラが搭載される電動雲台とを制御する監視カメラ・雲台制御装置と、異常音検出用マイクと、モニタ、スピーカ等により構成されている。この侵入物体監視装置では、侵入物体検出・追跡用カメラの撮影範囲内に侵入物体が存在すると、侵入物体検出・追跡装置がその侵入物体を検出し、監視カメラ・雲台制御装置が検出された侵入物体の位置座標情報に基づいて監視カメラと電動雲台とを制御する。これにより、監視カメラによって撮影された侵入物体の映像がモニタに表示される。また、異常音検出用マイクが異常音を検出した場合、その異常音がスピーカから出力され、監視要員に注意喚起がなされる(例えば特許文献1参照)。
特開平7−288802号公報
しかしながら、前述の従来の侵入物体監視装置では、侵入物体・追跡用カメラの撮影範囲外で生じた異常音がスピーカから出力された場合、監視要員は、画面外のどの方向から、その異常音が発せられているのかがわからないため、侵入物体を視認するために、監視カメラを操作して、その撮影方向を異常音が発生した方向に向ける必要があり、監視要員の負担は依然として大きい。
本発明は従来の問題を解決するためになされたもので、監視要員の負担を軽減させた撮影システム及び撮影制御方法を提供することを目的とする。
本発明の撮影システムは、撮影範囲が設定され、前記撮影範囲を撮影して映像信号を生成する撮影手段と、前記所定空間に生じる音響を複数箇所において検知して前記複数箇所のそれぞれに対応する音響信号を生成する音響検知手段と、前記音響検知手段により生成される音響信号に基づいて、音源の方向を表す音源方向情報を生成する音源方向情報生成手段と、前記音源方向情報生成手段により生成される前記音源方向情報にて表される方向に前記撮影範囲が向くように前記撮影手段の撮影方向を制御する撮影制御手段とを有する構成となる。
この構成により、音響が生じる場合、その音響の発生源(音源)の方向を表す音響方向情報が生成され、撮影手段は、撮影方向がその音響方向情報にて表される方向に制御される。従って、映像と音響とを有機的に結合し連動させることができ、映像の不可視領域で発生した突発的異常を音響情報として捉え、その結果を映像として捕捉することが可能となるため、監視要員の負担を軽減させることができる。
また、本発明の撮影システムは、前記音響検知手段により生成された音響信号に応じて所定の音を出力する音出力手段と、前記撮影手段により生成された映像信号に基づいた映像を表示する映像表示手段とを有する構成となる。
この構成により、音響と映像とを連動させて監視要員に異常を通知することが可能となる。
また、本発明の撮影システムは、前記撮影制御手段が、更に所定の条件に応じて前記撮影手段の撮影倍率を増大させる構成となる。
この構成により、音源となった対象物の拡大撮影が可能となり、監視要員による視認精度を向上させることができる。
また、本発明の撮影システムは、前記撮影制御手段が、更に前記映像信号から得られる動体部分の動きに応じて前記撮影手段の撮影方向を制御する構成となる。
この構成により、撮影手段は、動く対象物を追尾しつつ撮影を行うことが可能となる。
また、本発明の撮影システムは、前記映像信号に基づく映像情報と、前記撮影範囲において前記音源方向情報にて特定される位置を示すマーク情報とを合成する映像合成手段を有する構成となる。
この構成により、監視要員は、映像内における音源となった対象物の位置の認識を容易に行うことが可能となる。
また、本発明の撮影システムは、複数の前記撮影手段を有し、前記撮影制御手段は、前記複数の撮影手段の少なくともいずれかを制御する構成となる。
この構成により、1つの撮影手段による一方向からの2次元での監視と比較して、対象物を映像において多面的に捉えた適切な監視が可能となる。
また、本発明の撮影システムは、前記撮影制御手段が、前記音響検出手段により生成された前記複数箇所のそれぞれに対応する音響信号のレベルに基づいて、前記複数の撮影手段の制御に関する優先順位を決定する構成となる。
この構成により、複数の撮影手段を有する場合において、例えば最も高いレベルの音響を検知したマイクに近い撮影手段、換言すれば、音源となった対象物に最も近い撮影手段の撮影方向の制御を優先的に行う等、優先順位に基づく適切な制御が可能となる。
また、本発明の撮影システムは、2以上の所定数の前記撮影手段からの映像信号に基づいて、前記撮影範囲の立体映像を表す立体映像情報を生成する立体映像情報生成手段を有する構成となる。
この構成により、監視要員は、立体映像情報に基づいて、対象物を立体的に捉えることができ、対象物の視認をより正確に行うことが可能となる。
また、本発明の撮影制御方法は、撮影手段と音響検知手段とを有する撮影システムにおけるものであって、前記撮影手段が撮影範囲が設定され、前記撮影範囲を撮影して映像信号を生成する撮影ステップと、前記音響検知手段が前記所定空間に生じる音響を複数箇所において検知して前記複数箇所のそれぞれに対応する音響信号を生成する音響検知ステップと、前記音響検知ステップにより生成される音響信号に基づいて、音源の方向を表す音源方向情報を生成する音源方向情報生成ステップと、前記音源方向情報生成ステップにより生成される前記音源方向情報にて表される方向に前記撮影範囲が向くように前記撮影手段の撮影方向を制御する撮影制御ステップとを有する構成となる。
この構成により、音響が生じる場合、その音響の発生源(音源)の方向を表す音響方向情報が生成され、撮影手段は、撮影方向がその音響方向情報にて表される方向に制御される。従って、映像と音響とを有機的に結合し連動させることができ、映像の不可視領域で発生した突発的異常を音響情報として捉え、その結果を映像として捕捉することが可能となるため、監視要員の負担を軽減させることができる。
また、本発明の撮影制御方法は、前記音響検知ステップにより生成された音響信号に応じて所定の音を出力する音出力ステップと、前記撮影ステップにより生成された映像信号に基づいた映像を表示する映像表示ステップとを有する構成となる。
この構成により、音響と映像とを連動させて監視要員に異常を通知することが可能となる。
また、本発明の撮影制御方法は、前記撮影制御ステップが、更に所定の条件に応じて前記撮影手段の撮影倍率を増大させる構成となる。
この構成により、音源となった対象物の拡大撮影が可能となり、監視要員による視認精度を向上させることができる。
また、本発明の撮影制御方法は、前記撮影制御ステップが、更に前記映像信号から得られる動体部分の動きに応じて前記撮影手段の撮影方向を制御する構成となる。
この構成により、撮影手段は、動く対象物を追尾しつつ撮影を行うことが可能となる。
また、本発明の撮影制御方法は、前記映像信号に基づく映像情報と、前記撮影範囲において前記音源方向情報にて特定される位置を示すマーク情報とを合成する映像合成ステップを有する構成となる。
この構成により、監視要員は、映像内における音源となった対象物の位置の認識を容易に行うことが可能となる。
また、本発明の撮影制御方法は、前記撮影システムが複数の前記撮影手段を有する場合に、前記撮影制御ステップが、前記複数の撮影手段の少なくともいずれかを制御する構成となる。
この構成により、1つの撮影手段による一方向からの2次元での監視と比較して、対象物を映像において対象物を映像において多面的に捉えた適切な監視が可能となる。
また、本発明の撮影制御方法は、前記撮影制御ステップは、前記音響検出ステップにより生成された前記複数箇所のそれぞれに対応する音響信号のレベルに基づいて、前記複数の撮影手段の制御に関する優先順位を決定する構成となる。
この構成により、複数の撮影手段を有する場合において、例えば最も高いレベルの音響を検知したマイクに近い撮影手段、換言すれば、音源となった対象物に最も近い撮影手段の撮影方向の制御を優先的に行う等、優先順位に基づく適切な制御が可能となる。
また、本発明の撮影制御方法は、2以上の所定数の前記撮影手段からの映像信号に基づいて、前記撮影範囲の立体映像を表す立体映像情報を生成する立体映像情報生成ステップを有する構成となる。
この構成により、監視要員は、立体映像情報に基づいて、対象物を立体的に捉えることができ、対象物の視認をより正確に行うことが可能となる。
本発明では、音響が生じる場合、その音響の発生源(音源)の方向を表す音響方向情報が生成され、撮影手段は、撮影方向がその音響方向情報にて表される方向に制御されるため、映像と音響とを有機的に結合し連動させることができ、映像の不可視領域で発生した突発的異常を音響情報として捉え、その結果を映像として捕捉することが可能となり、監視要員の負担を軽減させることができる。
以下、本発明の実施形態の監視システムについて、図面を用いて説明する。
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。本発明の第1の実施形態における撮影システムのブロック図を図1に示す。図1に示す撮影システム100は、所定空間を監視領域とし、この監視領域に侵入する対象物(不審者等の異常物体)を撮影するものである。
この撮影システム100は、予め定められた所定位置に配置された複数のマイク120−1乃至120−n(以下、これらマイク120−1乃至120−nをまとめて適宜「マイク120」と称する)を有し、これら各マイク120が検知した音響に応じた音響信号を生成するマイクアレイ101と、マイクアレイ101内の各マイク120毎の音響信号のレベル差や到達時間差を検出する音響変動検出部102と、マイクアレイ101内の各マイク120により検知された音響の発生源(音源)の方向を算出する音源方向算出部103と、音響信号の出力制御を行う音響信号出力制御部104と、音響出力を行うスピーカ105と、予め定められた所定位置に配置され、監視領域を撮影して映像信号を生成するカメラ106と、カメラ106を搭載し、そのカメラ106の方位角(鉛直方向の角度及び水平方向の角度)を変化させる電動雲台107と、音源方向算出部103により算出された音源の方向に応じて電動雲台107を制御するとともに、音響信号のレベルに応じてカメラ106のズーム倍率を制御するカメラ・電動雲台制御部108と、映像信号の出力制御を行うモニタ制御部109と、映像表示を行うモニタ110と、カメラ106による対象物の追尾の制御を行う対象物検出・追尾制御部111と、カメラ106のズーム倍率や電動雲台107の動作を手動で制御するための手動入力部112とを有する。
これらのうち、マイクアレイ101、音響変動検出部102、音響方向算出部103、カメラ106、電動雲台107、カメラ・電動雲台制御部108及び対象物検出・追尾制御部111によりユニット150が構成される。ユニット150は、監視領域内に配置され、音響信号出力制御部104、スピーカ105、モニタ制御部109、モニタ110及び手動入力部112は、監視要員が存在する場所(例えば監視室)に配置される。なお、音響変動検出部102、音響方向算出部103、音響信号出力制御部104、カメラ・電動雲台制御部108、モニタ制御部109及び対象物検出・追尾制御部111は、監視領域内に配置されても良く、監視要員が存在する場所に配置されても良い。
また、マイクアレイ101とカメラ106とは、一体化されている。マイクアレイ101内の各マイク120の配置は、特に限定されるものではなく、例えば、カメラ106の撮像部(図示せず)周囲に直線状あるいは円状に配置される。
以上のように構成された撮影システム100について、その動作を説明する。撮影システム100の動作のフローチャートを図2に示す。
マイクアレイ101内の各マイク120は、監視領域内に生じる音響を検知し、マイクアレイ101は、これら各マイク120によって検出された音響に応じた音響信号を生成する。生成された各音響信号は、音響変動検出部102、音源方向算出部103及び音響信号出力制御部104へ出力される。スピーカ105は、この制御に応じて監視領域に生じる音響を出力する。スピーカ105が出力する音響は、監視室内の監視要員や必要に応じた他の場所への通知として用いられる。なお、音響信号出力制御部104は、スピーカ105に監視領域に生じる音響の出力を行わせる代わりに、所定の警報音の出力を行わせるための制御を行うようにしても良い。
一方、カメラ106は、マイクアレイ101による音響検知と並行して、監視領域を撮影して映像信号を生成する。生成された映像信号はモニタ制御部109及び対象物検出・追尾制御部111へ出力される。モニタ制御部109は、入力した映像信号に基づく映像を生成し、モニタ110はこの映像、すなわち、監視領域の映像を表示する。また、対象物検出・追尾制御部111は、所定周期で入力される映像信号に応じた各映像間の差分を導出する。そして、対象物検出・追尾制御部111は、差分が存在する場合にはその差分に対応する動体部分を対象物として検出する。
カメラ・電動雲台制御部108は、マイクアレイ101によって音響が検知されたか否かを判定するとともに、(S101)、対象物検出・追尾制御部111によって映像により対象物が検知されたか否かを判定する(S102)。
音響が検知され、且つ、映像により対象物が検知されなかった場合(S101において肯定判断され、且つ、S102において否定判断された場合)には、音響変動検出部102は、マイクアレイ101内の各マイク120が検出した音響に対応する音響信号のレベルを導出し、更に各マイク120間における音響信号のレベルの差と音響が各マイク120へ到達した時間の差とを検出して、音響信号のレベル差及び到達時間差の情報を音源方向算出部103へ出力する(S103)。更に、音源方向算出部103は、入力した音響信号のレベル差及び到達時間差の情報と、マイクアレイ101内の各マイク120の配置場所に応じて予め定められる所定の関数とに基づいて、カメラ106の位置を基準とした音源方向の情報を生成し、この音源方向の情報をカメラ・電動雲台制御部108へ出力する(S104)。そして、カメラ・電動雲台制御部108は、音源方向の情報を入力すると、カメラ106の撮影方向がその音源方向の情報にて表される方向を向くように電動雲台107の動作を制御するとともに、カメラ106によって音源となった対象物が拡大撮影されるようにそのカメラ106のズーム倍率を制御する(S105)。
具体的には、カメラ・電動雲台制御部108は、音源方向算出部103からの音源方向の情報と、その時点におけるカメラ106の鉛直方向の角度及び水平方向の角度とに基づいて、カメラ106の撮影方向が音源方向を向くために必要なカメラ106の鉛直方向の移動角度及び水平方向の移動角度を算出し、電動雲台107へ出力する。電動雲台107は、入力したカメラ106の鉛直方向の移動角度及び水平方向の移動角度に基づく動作を行い、カメラ106の撮影方向を音源方向に向かせる。また、カメラ・電動雲台制御部108は、例えば、音源方向算出部103から各マイク120毎の音響信号のレベルを取得し、これら音響信号のレベルに応じてズーム倍率を決定してカメラ106へ出力し、カメラ106は、入力したズーム倍率での撮影を行う。
このような制御により、カメラ106は、音源となった対象物を含む所定の撮影範囲を撮影して映像信号を生成することになる。カメラ106によって生成された映像信号はモニタ制御部109及び対象物検出・追尾制御部111へ出力される。モニタ制御部109は、入力した映像信号に基づく映像を生成し、モニタ110は、この映像、すなわち、音源となった対象物を含んだ映像を表示する(S106)。
更に、モニタ制御部109は、モニタ110が表示している映像内における音源方向算出部103からの音源方向の情報にて特定される位置を算出し、カメラ106からの映像信号に基づく映像にその位置、すなわち、音源の位置を示す所定のマーク(音源マーク)を重ねた映像を生成する。モニタ110は、この映像を表示する(S107)。音源マークが追加された音源周辺の映像の一例を図3に示す。図3に示すように音源となった対象物155を含む映像150には、音源マーク160が重ねられている。
その後、カメラ・電動雲台制御部108は、映像及び音響の少なくともいずれかに基づく撮影制御を行う(S108)。
具体的には、対象物検出・追尾制御部111が、所定周期で入力される映像信号に応じた各映像間の差分が生じた場合に、対象物が移動したと判断し、映像内における対象物の位置をカメラ・電動雲台制御部108へ出力すると、カメラ・電動雲台制御部108は、カメラ106の撮影方向が対象物の方向を向くように電動雲台107の動作を制御する。ここで、カメラ・電動雲台制御部108は、映像内における対象物の位置情報と、その時点におけるカメラ106の鉛直方向の角度及び水平方向の角度とに基づいて、カメラ106の撮影方向が対象物の方向を向くために必要なカメラ106の鉛直方向の移動角度及び水平方向の移動角度を算出し、電動雲台107へ出力する。電動雲台107は、入力したカメラ106の鉛直方向の移動角度及び水平方向の移動角度に基づく動作を行い、カメラ106の撮影方向を対象物の方向に向かせる。これにより、カメラ106は、対象物を追尾しつつ、撮影を行うことが可能となる(映像に基づく撮影制御)。
また、前述の映像に基づく撮影制御により、カメラ106が対象物を追尾しつつ、撮影を行っている間に、マイクアレイ101内の各マイク120が音響を検出した場合には、音響変動検出部102が音響信号のレベルを導出し、更に各マイク120間における音響信号のレベルの差と音響が各マイク120へ到達した時間の差とを検出し、音源方向算出部103が、音響信号のレベル差及び到達時間差の情報と、マイクアレイ101内の各マイク120の配置場所に応じて予め定められる所定の関数とに基づいて、カメラ106の位置を基準とした音源方向の情報を生成すると、カメラ・電動雲台制御部108は、カメラ106の撮影方向が音源方向の情報で表される方向を向くように電動雲台107の動作を制御するとともに、カメラ106によって音源となった対象物が拡大撮影されるようにそのカメラ106のズーム倍率を制御する(音響に基づく撮影制御)。
一方、音響が検知され、且つ、映像により対象物が検知された場合(S101において肯定判断され、且つ、S102において肯定判断された場合)、カメラ・電動雲台制御部108は、映像に基づく撮影制御を行い、カメラ106は、対象物を追尾しつつ、撮影を行う(S108)。なお、映像に基づく撮影制御により、カメラ106が対象物を追尾しつつ、撮影を行っている間に、マイクアレイ101内の各マイク120が音響を検出した場合には、カメラ・電動雲台制御部108は、音響に基づく撮影制御を行い、カメラ106が音源となった対象物を撮影するように制御することもできる。
また、音響が検知されず、且つ、映像により対象物が検知された場合(S101において否定判断され、且つ、S109において肯定判断された場合)、カメラ・電動雲台制御部108は、同様に、映像に基づく撮影制御を行い、カメラ106は、対象物を追尾しつつ、撮影を行う(S108)。なお、映像に基づく撮影制御により、カメラ106が対象物を追尾しつつ、撮影を行っている間に、マイクアレイ101内の各マイク120が音響を検出した場合には、カメラ・電動雲台制御部108は、音響に基づく撮影制御を行い、カメラ106が音源となった対象物を撮影するように制御することもできる。
なお、カメラ・電動雲台制御部108は、監視要員による手動入力部112の操作に応じて、電動雲台107の動作やカメラ106のズーム倍率を制御することもできるようになっている。
このように、撮影システム100では、マイクアレイ101内の各マイク120が監視領域内に生じる音響を検出すると、スピーカ105がこの音響を出力し、音響変動検出部102が各マイク120に対応する音響信号のレベル差と到達時間差とを検出する。そして、音源方向算出部103は、これら音響信号のレベル差及び到達時間差に基づいて、カメラ106の位置を基準とした音源の方向を表す音源方向の情報を生成し、カメラ・電動雲台制御部108は、カメラ106の撮影方向が音源方向の情報で表される方向を向くように電動雲台107の動作を制御するとともに、カメラ106によって音源となった対象物が拡大撮影されるようにそのカメラ106のズーム倍率を制御している。
このため、例えば、カメラの撮影範囲外に音源となった対象物が存在する場合において、従来は、監視要員は、音響を聴いた場合に、直ちに映像により音源となった対象物を視認することができず、人手により音源となった対象物を探し、且つ、カメラの撮影方向がその音源となった対象物の方向を向くようにする必要があったが、撮影システム100では、人手を介することなく、カメラ106が自動的に音源となった対象物を撮影することができるため、映像の不可視領域で発生した突発的な異常を音響情報として捉え、その結果を映像によって捕捉することができ、監視要員の負担を軽減することが可能となる。
なお、マイクアレイ101とカメラ106は必ずしも一体化されている必要はなく、それぞれが独立して配置されていても良い。この場合には、音源方向算出部103は、更に、予め定められているマイクアレイ101とカメラ106との相対位置関係に基づいて、カメラ106の位置を基準とした音源方向を算出する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態における撮影システムのブロック図を図4に示す。図4に示す撮影システム200は、第1の実施形態における撮影システム100と同様、所定空間を監視領域とし、この監視領域に侵入する対象物を撮影するものである。
この撮影システム200は、複数のマイク220a−1乃至220a−nを有するマイクアレイ201a及び複数のマイク220b−1乃至220b−nを有するマイクアレイ201b(以下、マイクアレイ201a及び201bをまとめて適宜「マイクアレイ201」と称し、マイク220a−1乃至220a−n及びマイク220b−1乃至220b−nをまとめて適宜「マイク220」と称する)と、音響変動検出部202a及び202bと、音源方向算出部203a及び203b(以下、音源方向算出部203a及び203bをまとめて適宜「音源方向算出部203」と称する)と、音響信号出力制御部204と、スピーカ205と、カメラ206a及び206b(以下、カメラ206a及び206bをまとめて適宜「カメラ206」と称する)と、電動雲台207a及び207b(以下、電動雲台207a及び207bをまとめて適宜「電動雲台207」と称する)と、カメラ・電動雲台制御部208a及び208b(以下、カメラ・電動雲台制御部208a及び208bをまとめて適宜「カメラ・電動雲台制御部208」と称する)と、モニタ制御部209と、モニタ210と、対象物検出・追尾制御部211a及び211b(以下、対象物検出・追尾制御部211a及び211bをまとめて適宜「対象物検出・追尾制御部211」と称する)と、マイクアレイ201a内のマイク220a−1乃至220a−nに対応する音響信号のレベルとマイクアレイ201b内のマイク220b−1乃至220b−nに対応する音響信号のレベルとを比較する音響レベル判定部240と、音響信号のレベルの比較結果を手動で変更するための手動入力部241と、音響レベル判定部240による比較結果に応じて、制御すべきカメラ206及び電動雲台207を選択する動作制御部242と、制御すべきカメラ206及び電動雲台207の選択を手動で行うための手動入力部243とを有する。
これらのうち、マイクアレイ201a、音響変動検出部202a、音響方向算出部203a、カメラ206a、電動雲台207a、カメラ・電動雲台制御部208a及び対象物検出・追尾制御部211aにより、ユニット250aが構成され、マイクアレイ201b、音響変動検出部202b、音響方向算出部203b、カメラ206b、電動雲台207b、カメラ・電動雲台制御部208b及び対象物検出・追尾制御部211bにより、ユニット250bが構成される(以下、ユニット250a及び250bをまとめて適宜ユニット250と称する)。なお、図示されてはいないが撮影システム200は、3つ以上のユニット250を有する。
この撮影システム200は、第1の実施形態における撮影システム100と比較すると、複数のユニットとを有している点と、新たに音響レベル判定部240、手動入力部241及び243と動作制御部242とを有し、カメラ・電動雲台制御部に接続される手動入力部を有していない点が異なる。
これらのうち、ユニット250は、監視領域内に配置され、音響信号出力制御部204、スピーカ205、モニタ制御部209、モニタ210及び手動入力部241及び手動入力部243は、監視要員が存在する場所(例えば監視室)に配置される。なお、音響変動検出部202、音響方向算出部203、音響信号出力制御部204、カメラ・電動雲台制御部208、モニタ制御部209、対象物検出・追尾制御部211、音響レベル判定部240及び動作制御部242は、監視領域内に配置されても良く、監視要員が存在する場所に配置されても良い。
以上のように構成された撮影システム200について、その動作を説明する。撮影システム200の動作のフローチャートを図5に示す。S201乃至S204の動作は、第1の実施形態における図2のS101乃至S104の動作とほぼ同様である。
すなわち、動作制御部242は、マイクアレイ201によって音響が検知されたか否かを判定するとともに(S201)、対象物検出・追尾制御部211によって映像により対象物が検知されたか否かを判定する(S202)。音響が検知され、且つ、映像により対象物が検知されなかった場合(S201において肯定判断され、且つ、S202において否定判断された場合)、音響変動検出部202は、マイクアレイ201内の各マイク220に対応する音響信号のレベルを導出し、更に各マイク220間における音響信号のレベルの差と音響が各マイク220へ到達した時間の差とを検出して、音響信号のレベル差及び到達時間差の情報を音源方向算出部203へ出力するとともに、音響信号のレベルを音響レベル判定部240へ出力する(S203)。そして、音源方向算出部203は、入力した音響信号のレベル差及び到達時間差の情報と、マイクアレイ201内の各マイク220の配置場所に応じて予め定められる所定の関数とに基づいて、カメラ206の位置を基準とした音源方向の情報を生成して、この音源方向の情報を動作制御部242へ出力する(S204)。
音響レベル判定部240は、入力した各マイク220毎の音響信号のレベルを比較し、その比較結果を動作制御部242とモニタ制御部209へ出力する(S205)。
動作制御部242は、入力した比較結果に基づいて、各マイク220毎の音響信号のレベルの中から最大のものを選択し、そのレベルが最大の音響信号を生成したマイクアレイ201と同一のユニット250内のカメラ206及び電動雲台207を制御対象として選択する(S206)。ここで、レベルが最大の音響信号を生成したマイクアレイ201は、音源となった対象物に最も近い位置のマイクアレイ201である。従って、動作制御部242が制御対象として選択するレベルが最大の音響信号を生成したマイクアレイ201と同一のユニット250内のカメラ206及び電動雲台207は、音源となった対象物に最も近い位置のカメラ206及び電動雲台207である。動作制御部242は、選択したカメラ206及び電動雲台207を制御するカメラ・電動雲台制御部208に対して、制御を指示する。
例えば、動作制御部242は、マイクアレイ201a内のマイク220a−1乃至220a−n及びマイクアレイ201b内のマイク220b−1乃至220b−nの内、マイク220a−1乃至220a−nの何れかに対応する音響信号のレベルが最大であった場合には、マイクアレイ201aと同一のユニット250a内のカメラ206a及び電動雲台207aを制御対象として選択し、カメラ・電動雲台制御部208aに対して制御を指示する。この場合、他のユニット250内のカメラ206及び電動雲台207は制御対象ではないため、他のユニット250内のカメラ206の撮影方向は維持されたままとなる。
カメラ・電動雲台制御部208は、動作制御部242により制御が指示されると、同一のユニット250内のカメラ206の撮影方向が音源方向の情報で表される方向を向くように電動雲台107の動作を制御する(S207)。具体的には、カメラ・電動雲台制御部208は、同一のユニット250内の音源方向算出部203から動作制御部242を介して受けた音源方向の情報と、その時点における同一のユニット250内のカメラ206の鉛直方向の角度及び水平方向の角度とに基づいて、同一のユニット250内のカメラ206の撮影方向が音源方向の情報で表される方向を向くために必要なカメラ206の鉛直方向の移動角度及び水平方向の移動角度を算出し、電動雲台207へ出力する。電動雲台207は、入力したカメラ206の鉛直方向の移動角度及び水平方向の移動角度に基づく動作を行い、搭載するカメラ206の撮影方向を音源方向に向かせる。なお、カメラ・電動雲台制御部208は、同一のユニット250内のカメラ206のズーム倍率についても制御を行うようにしても良い。
このような制御により、音源となった対象物に最も近い位置のカメラ206は、他のカメラ206よりも優先的に音源となった対象物を含む所定の撮影範囲を撮影して映像信号を生成することになる。生成された映像信号はモニタ制御部209及び対応する対象物検出・追尾制御部211へ出力される。モニタ制御部209は、音響レベル判定部240からの判定結果に応じて、各カメラ206からの映像信号のうち、制御対象となって音源となった対象物を撮影するカメラ206からの映像信号に基づいて、映像を生成し、モニタ210は、この映像、すなわち、音源となった対象物を含んだ映像を表示する(S208)。
その後、カメラ・電動雲台制御部208は、映像及び音響の少なくともいずれかに基づく撮影制御を行う(S209)。具体的には、対象物検出・追尾制御部211が、所定周期で入力される映像信号に応じた各映像間の差分が生じた場合に、対象物が移動したと判断し、映像内における対象物の位置をカメラ・電動雲台制御部208へ出力すると、カメラ・電動雲台制御部208は、カメラ206の撮影方向が対象物の方向を向くように電動雲台207の動作を制御する。これにより、カメラ206は、対象物を追尾しつつ、撮影を行うことが可能となる(映像に基づく撮影制御)。
また、前述の映像に基づく撮影制御により、カメラ206が対象物を追尾しつつ、撮影を行っている間に、マイクアレイ201内の各マイク220が音響を検出した場合には、音響変動検出部202がその音響信号のレベルを導出し、更に各マイク220間における音響信号のレベルの差と音響が各マイク220へ到達した時間の差とを検出し、音源方向算出部203が、音響信号のレベル差及び到達時間差の情報と、マイクアレイ201内の各マイク220の配置場所に応じて予め定められる所定の関数とに基づいて、カメラ206の位置を基準とした音源の方向を算出すると、カメラ・電動雲台制御部208は、カメラ206の撮影方向が音源方向を向くように電動雲台207の動作を制御するとともに、カメラ206によって音源となった対象物が拡大撮影されるようにそのカメラ206のズーム倍率を制御する(音響に基づく撮影制御)。
また、音響が検知され、且つ、映像により対象物が検知された場合(S201において肯定判断され、且つ、S202において肯定判断された場合)や、音響が検知されず、且つ、映像により対象物が検知された場合(S201において否定判断され、且つ、S210において肯定判断された場合)、カメラ・電動雲台制御部208は、映像に基づく撮影制御を行い、カメラ206は、対象物を追尾しつつ、撮影を行う(S209)。なお、映像に基づく撮影制御により、カメラ206が対象物を追尾しつつ、撮影を行っている間に、マイクアレイ201内の各マイク220が音響を検出した場合には、カメラ・電動雲台制御部208は、音響に基づく撮影制御を行い、カメラ206が音源となった対象物を撮影するように制御することもできる。
なお、動作制御部242は、監視要員による手動入力部243の操作に応じて、制御すべきカメラ206及び電動雲台207を選択することができるようになっており、音響レベル判定部240は、監視要員による手動入力部241の操作に応じて、音響信号のレベルの比較結果を変更することができるようになっている。
このように、撮影システム200では、最大のレベルの音響信号を生成したマイクアレイ201と同一のユニット250内のカメラ206、換言すれば、音源となった対象物に最も近いカメラ206は、他のカメラ206よりも優先的に、撮影方向が音源方向を向くように制御される。このため、音源となった不審者等の対象物の映像による捕捉をより確実にすることができる。
なお、制御対象となって音源となった対象物を撮影するカメラ206は複数台であってもよい。この場合、動作制御部242は、例えば、レベルが所定値以上の音響信号を生成した複数のマイクアレイ201と同一のユニット250内のカメラ206及び電動雲台207を制御対象として選択し、その選択したカメラ206及び電動雲台207を制御するカメラ・電動雲台制御部208に対して、制御を指示する。これにより、1台のカメラ206による一方向からの2次元での監視と比較して、対象物を映像において多面的に捉えた適切な監視が可能となる。
また、マイクアレイ201とカメラ206は必ずしも一体化されている必要はなく、それぞれが独立して配置されていても良い。この場合には、音源方向算出部203は、更に、予め定められているマイクアレイ201とカメラ206との相対位置関係に基づいて、対応するカメラ206の位置を基準とした音源方向の情報を生成し、動作制御部242は、更に、予め定められているマイクアレイ201とカメラ206との相対位置関係に基づいて、音源となった対象物に最も近い位置のカメラ206及び電動雲台207を制御対象として選択する。
また、動作制御部242は、予め定められているマイクアレイ201とカメラ206との相対位置関係に基づいて、各カメラ206及び各電動雲台207を、最大のレベルの音響信号を生成したマイクアレイ201に近い順に優先順位を決定し、その優先順位に従ってカメラ206及び電動雲台207を制御対象として選択するようにしても良い。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本発明の第3の実施形態における撮影システムのブロック図を図6に示す。図6に示す撮影システム300は、第1の実施形態における撮影システム100と同様、所定空間を監視領域とし、この監視領域に侵入する対象物を撮影するものである。
この撮影システム300は、第2の実施形態における撮影システム200と比較すると、新たに立体像処理部350を有する点が異なる。
以上のように構成された撮影システム300について、その動作を説明する。撮影システム300の動作のフローチャートを図7に示す。S301乃至S306の動作と、S310及びS311は、第2の実施形態における図5のS201乃至S206の動作と、S209及びS210の動作と同様であるので、その説明は省略する。
動作制御部242は、立体像を生成するのに適した他のカメラ206を選択する(S307)。具体的には、動作制御部242は、S306において選択したカメラ206の位置情報とそのカメラ206を基準とした音源方向の情報とに基づいて、周知の手法を利用して、S306において選択したカメラ206と対になって撮影を行うことにより、適切な立体像を生成することを可能とする他のカメラ206を選択する。
そして、動作制御部242は、S306において選択したカメラ206及び電動雲台207を制御するカメラ・電動雲台制御部208と、S307において選択したカメラ206を制御するカメラ・電動雲台制御部208とに対して、制御を指示する。
カメラ・電動雲台制御部208は、動作制御部242により制御が指示されると、同一のユニット250内のカメラ106の撮影方向が音源方向の情報で表される方向を向くように電動雲台207の動作を制御する(S308)。具体的には、カメラ・電動雲台制御部208は、同一のユニット250内の音源方向算出部203から動作制御部242を介して受けた音源方向の情報と、その時点における同一のユニット250内のカメラ206の鉛直方向の角度及び水平方向の角度とに基づいて、同一のユニット250内のカメラ206の撮影方向が音源方向を向くために必要なカメラ206の鉛直方向の移動角度及び水平方向の移動角度を算出し、電動雲台207へ出力する。電動雲台207は、入力したカメラ206の鉛直方向の移動角度及び水平方向の移動角度に基づく動作を行い、搭載するカメラ206の撮影方向を音源方向の情報で表される方向に向かせる。
このような制御により、音源となった対象物に最も近い位置のカメラ206と、その音源となった対象物に最も近いカメラ206と対になって撮影を行うことにより、適切な立体像を生成することを可能とする他のカメラ206とは、音源となった対象物を含む所定の撮影範囲を撮影して映像信号を生成することになる。生成された映像信号は立体像処理部350へ出力される。また、動作制御部242は、S306及びS307において選択したカメラ206の位置情報を立体像処理部350へ出力する。
立体像処理部350は、音源となった対象物の立体像を生成する。具体的には、立体像処理部350は、S306及びS307において選択されたカメラ206から所定周期で入力される映像信号に応じた各映像間の差分を導出し、その差分に対応する像を音源として検出する。更に、立体像生成部350は、入力したS306及びS307において選択されたカメラ206の位置情報と、これらS306及びS307において選択されたカメラ206からの映像信号とに基づいて、周知の手法により、検出した音源の立体像を生成する。生成された立体像の映像信号は、モニタ制御部209へ出力される。
モニタ制御部209は、音響レベル判定部240からの判定結果に応じて、入力した立体像処理部350からの立体像の映像信号に基づいて立体映像を生成し、モニタ210は、この立体映像、すなわち、音源となった対象物の立体映像を表示する(S309)。
なお、動作制御部242がS306及びS307において選択していないカメラ206を2台ずつ対にして音源となった対象物の周囲に存在する同一の物体を撮影させるための制御を行うことによって、音源となった対象物以外の物体の立体映像の表示も可能となる。
このように、撮影システム300では、モニタ210に音源となった対象物の立体映像が表示されるため、監視要員は、その立体映像により、音源となった対象物を立体的に捉え、映像情報の高付加価値化による音源となった対象物の判別をより正確に行うことが可能となる。
なお、前述の各実施形態において、カメラとモニタ制御部との間が通信回線等により接続されているような場合には、カメラは映像信号を符号化して送信し、モニタ制御部は受信した信号を復号するようにすれば良い。同様に、マイクアレイとスピーカとの間が通信回線等により接続されているような場合には、マイクアレイは音響信号を符号化して送信し、音響信号出力制御部は受信した信号を復号するようにすれば良い。
以上のように、本発明に係る撮影システム及び撮影制御方法は、映像と音響とを有機的に結合し連動させることにより、監視要員の負担を軽減させることができるという効果を有し、撮影システム及び撮影制御方法として有用である。
第1の実施形態における撮影システムのブロック図 第1の実施形態における撮影システムの動作のフローチャート 音源マークが追加された音源周辺の映像の一例を示す図 第2の実施形態における撮影システムのブロック図 第2の実施形態における撮影システムの動作のフローチャート 第3の実施形態における撮影システムのブロック図 第3の実施形態における撮影システムの動作のフローチャート
符号の説明
100、200、300 撮影システム
101、201 マイクアレイ
120、220 マイク
102、202 音響変動検出部
103、203 音源方向算出部
104、204 音響信号出力制御部
105、205 スピーカ
106、206 カメラ
107、207 電動雲台
108、208 カメラ・電動雲台制御部
109、209 モニタ制御部
110、210 モニタ
111、211 対象物検出・追尾制御部
112、241、243 手動入力部
240 音響レベル判定部
242 動作制御部
350 立体像処理部

Claims (16)

  1. 撮影範囲が設定され、前記撮影範囲を撮影して映像信号を生成する撮影手段と、
    前記所定空間に生じる音響を複数箇所において検知して前記複数箇所のそれぞれに対応する音響信号を生成する音響検知手段と、
    前記音響検知手段により生成される音響信号に基づいて、音源の方向を表す音源方向情報を生成する音源方向情報生成手段と、
    前記音源方向情報生成手段により生成される前記音源方向情報にて表される方向に前記撮影範囲が向くように前記撮影手段の撮影方向を制御する撮影制御手段とを有することを特徴とする撮影システム。
  2. 前記音響検知手段により生成された音響信号に応じて所定の音を出力する音出力手段と、
    前記撮影手段により生成された映像信号に基づいた映像を表示する映像表示手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の撮影システム。
  3. 前記撮影制御手段は、更に所定の条件に応じて前記撮影手段の撮影倍率を増大させることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影システム。
  4. 前記撮影制御手段は、更に前記映像信号から得られる動体部分の動きに応じて前記撮影手段の撮影方向を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の撮影システム。
  5. 前記映像信号に基づく映像情報と、前記撮影範囲において前記音源方向情報にて特定される位置を示すマーク情報とを合成する映像合成手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮影システム。
  6. 複数の前記撮影手段を有し、
    前記撮影制御手段は、前記複数の撮影手段の少なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の撮影システム。
  7. 前記撮影制御手段は、前記音響検出手段により生成された前記複数箇所のそれぞれに対応する音響信号のレベルに基づいて、前記複数の撮影手段の制御に関する優先順位を決定することを特徴とする請求項6に記載の撮影システム。
  8. 2以上の所定数の前記撮影手段からの映像信号に基づいて、前記撮影範囲の立体映像を表す立体映像情報を生成する立体映像情報生成手段を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の撮影システム。
  9. 撮影手段と音響検知手段とを有する撮影システムにおける撮影制御方法であって、
    前記撮影手段が撮影範囲が設定され、前記撮影範囲を撮影して映像信号を生成する撮影ステップと、
    前記音響検知手段が前記所定空間に生じる音響を複数箇所において検知して前記複数箇所のそれぞれに対応する音響信号を生成する音響検知ステップと、
    前記音響検知ステップにより生成される音響信号に基づいて、音源の方向を表す音源方向情報を生成する音源方向情報生成ステップと、
    前記音源方向情報生成ステップにより生成される前記音源方向情報にて表される方向に前記撮影範囲が向くように前記撮影手段の撮影方向を制御する撮影制御ステップとを有することを特徴とする撮影制御方法。
  10. 前記音響検知ステップにより生成された音響信号に応じて所定の音を出力する音出力ステップと、
    前記撮影ステップにより生成された映像信号に基づいた映像を表示する映像表示ステップとを有することを特徴とする請求項9に記載の撮影制御方法。
  11. 前記撮影制御ステップは、更に所定の条件に応じて前記撮影手段の撮影倍率を増大させることを特徴とする請求項9又は10に記載の撮影制御方法。
  12. 前記撮影制御ステップは、更に前記映像信号から得られる動体部分の動きに応じて前記撮影手段の撮影方向を制御することを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の撮影制御方法。
  13. 前記映像信号に基づく映像情報と、前記撮影範囲において前記音源方向情報にて特定される位置を示すマーク情報とを合成する映像合成ステップを有することを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の撮影制御方法。
  14. 前記撮影システムが複数の前記撮影手段を有する場合に、
    前記撮影制御ステップは、前記複数の撮影手段の少なくともいずれかを制御することを特徴とする請求項9乃至13のいずれかに記載の撮影制御方法。
  15. 前記撮影制御ステップは、前記音響検出ステップにより生成された前記複数箇所のそれぞれに対応する音響信号のレベルに基づいて、前記複数の撮影手段の制御に関する優先順位を決定することを特徴とする請求項14に記載の撮影制御方法。
  16. 2以上の所定数の前記撮影手段からの映像信号に基づいて、前記撮影範囲の立体映像を表す立体映像情報を生成する立体映像情報生成ステップを有することを特徴とする請求項14又は15に記載の撮影制御方法。
JP2004060383A 2004-03-04 2004-03-04 撮影システム及び撮影制御方法 Pending JP2005252660A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004060383A JP2005252660A (ja) 2004-03-04 2004-03-04 撮影システム及び撮影制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004060383A JP2005252660A (ja) 2004-03-04 2004-03-04 撮影システム及び撮影制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005252660A true JP2005252660A (ja) 2005-09-15

Family

ID=35032733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004060383A Pending JP2005252660A (ja) 2004-03-04 2004-03-04 撮影システム及び撮影制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005252660A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007104546A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 安全管理装置
JP2008241991A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Megachips System Solutions Inc 監視システム
JP2010008474A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 非日常音検出システム
JP2010515335A (ja) * 2006-12-29 2010-05-06 タンドベルク・テレコム・エイ・エス 音源追跡マイクロフォン
JP2011080868A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Hitachi Ltd 音響監視システム、及び音声集音システム
JP2011188025A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Chubu Electric Power Co Inc 音源推定方法
KR101348185B1 (ko) * 2012-05-09 2014-01-08 동명대학교산학협력단 음원 추적을 이용한 협업 감시카메라 시스템
KR101498494B1 (ko) * 2013-07-19 2015-03-05 주식회사 라이브존 다기능 감시 카메라 제어시스템
JP2015100125A (ja) * 2012-12-27 2015-05-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 音声処理システム及び音声処理方法
JP2017216553A (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 日本電信電話株式会社 撮像システム、撮像方法
JP2017537565A (ja) * 2015-07-31 2017-12-14 シャオミ・インコーポレイテッド 監視画面サウンド採集方法、装置、プログラムおよび記録媒体
CN110238844A (zh) * 2019-04-30 2019-09-17 北京云迹科技有限公司 机器人转身处理方法及装置
CN114466139A (zh) * 2022-01-30 2022-05-10 深圳市浩瀚卓越科技有限公司 追踪定位方法、系统、装置、设备、存储介质和产品
CN114900644A (zh) * 2022-07-13 2022-08-12 杭州全能数字科技有限公司 一种视频会议中云台相机的预置位远程操作方法及系统
US11971694B2 (en) 2018-02-16 2024-04-30 Nec Corporation Abnormal-sound detection device and abnormal-sound detection method

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007104546A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 安全管理装置
JP2010515335A (ja) * 2006-12-29 2010-05-06 タンドベルク・テレコム・エイ・エス 音源追跡マイクロフォン
JP2008241991A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Megachips System Solutions Inc 監視システム
JP2010008474A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 非日常音検出システム
JP2011080868A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Hitachi Ltd 音響監視システム、及び音声集音システム
US8682675B2 (en) 2009-10-07 2014-03-25 Hitachi, Ltd. Sound monitoring system for sound field selection based on stored microphone data
JP2011188025A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Chubu Electric Power Co Inc 音源推定方法
KR101348185B1 (ko) * 2012-05-09 2014-01-08 동명대학교산학협력단 음원 추적을 이용한 협업 감시카메라 시스템
JP2015122756A (ja) * 2012-12-27 2015-07-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 音声処理システム及び音声処理方法
JP2015100125A (ja) * 2012-12-27 2015-05-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 音声処理システム及び音声処理方法
KR101498494B1 (ko) * 2013-07-19 2015-03-05 주식회사 라이브존 다기능 감시 카메라 제어시스템
JP2017537565A (ja) * 2015-07-31 2017-12-14 シャオミ・インコーポレイテッド 監視画面サウンド採集方法、装置、プログラムおよび記録媒体
US10354678B2 (en) 2015-07-31 2019-07-16 Xiaomi Inc. Method and device for collecting sounds corresponding to surveillance images
JP2017216553A (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 日本電信電話株式会社 撮像システム、撮像方法
US11971694B2 (en) 2018-02-16 2024-04-30 Nec Corporation Abnormal-sound detection device and abnormal-sound detection method
CN110238844A (zh) * 2019-04-30 2019-09-17 北京云迹科技有限公司 机器人转身处理方法及装置
CN114466139A (zh) * 2022-01-30 2022-05-10 深圳市浩瀚卓越科技有限公司 追踪定位方法、系统、装置、设备、存储介质和产品
CN114900644A (zh) * 2022-07-13 2022-08-12 杭州全能数字科技有限公司 一种视频会议中云台相机的预置位远程操作方法及系统
CN114900644B (zh) * 2022-07-13 2022-10-21 杭州全能数字科技有限公司 一种视频会议中云台相机的预置位远程操作方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5979458B1 (ja) 無人飛行体検知システム及び無人飛行体検知方法
TWI311286B (ja)
JP2005252660A (ja) 撮影システム及び撮影制御方法
JP2008259000A (ja) テレビ会議装置、制御方法、およびプログラム
JP2005167517A (ja) 画像処理装置、画像処理装置のキャリブレーション方法及び画像処理プログラム
JP2010232888A (ja) 監視装置
JP2010533416A (ja) 自動的カメラ制御方法とシステム
WO2017163688A1 (en) Monitoring system and monitoring method
JP2004528766A (ja) 音声/画像を用いて話者を感知し位置探しする方法及び装置
JP7122708B2 (ja) 画像処理装置、モニタリングシステム及び画像処理方法
JP2015089119A (ja) 物体を追跡するためのシステム及び方法
JP5302766B2 (ja) 監視画像表示装置
JP2007267347A (ja) 撮影装置
JP2009118318A (ja) 音監視装置
US10225650B2 (en) Directivity control system, directivity control device, abnormal sound detection system provided with either thereof and directivity control method
JP4722537B2 (ja) 監視装置
JP5963006B2 (ja) 画像変換装置、カメラ、映像システム、画像変換方法およびプログラムを記録した記録媒体
JPH11119303A (ja) 監視システム及び監視方法
JP2018101987A (ja) 監視エリアの音源表示システム及び音源表示方法
KR20100121086A (ko) 음원인식을 이용한 촬영영상 추적 ptz 카메라 운용시스템 및 그 방법
KR101664733B1 (ko) 전 방향 고해상도 추적 녹화 장치 및 방법
JP2013239986A (ja) 補助情報生成装置、撮影画像表示システム、補助情報生成方法、撮影画像表示方法、及びコンピュータプログラム
JP2017092938A (ja) 音源検知システム及び音源検知方法
JP2017050684A (ja) 制御装置、制御方法、およびプログラム
JP2015166854A (ja) 投影装置の投影制御装置、投影装置の投影制御方法、投影システム、投影システムの投影制御方法及びプログラム