JP2005251532A - カラー陰極線管およびシャドウマスク - Google Patents

カラー陰極線管およびシャドウマスク Download PDF

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Abstract

【課題】色ずれや残像を起こさず、良好な画像を得ることができる、フォーカスマスクを用いたカラー陰極線管を提供する。
【解決手段】マスク主面の電子銃構体側の面に、シャドウマスク10側に形成された絶縁層13aと電子銃構体側に形成された導電層13bとからなる突状部13を備え、シャドウマスク10と導電層13bとにはそれぞれ異なる値の電圧が印加されていて、突状部13が、マスク主面の各長辺に沿って形成された一対の第1パターン13cと、第1パターン13c同士の間に亘りかつ開孔と重ならないようにストライプ状に形成された複数の第2パターン13dを有し、第1パターン13cの導電層13bにおけるマスク主面の短辺に沿う方向の長さが、第2パターン13dの導電層13bにおけるマスク主面の長辺に沿う方向の長さよりも長い。
【選択図】 図8

Description

本発明はカラー陰極線管およびカラー陰極線管のシャドウマスクに関するものである。
一般的なカラー陰極線管においては、ほぼ矩形状のパネルの内面に設けられた蛍光体スクリーンに対向してほぼ矩形状のシャドウマスクが配置されている。このシャドウマスクには、多数の開孔が所定の配列で形成されている。この開孔は、電子銃から放出された3電子ビームを選別するためのものであり、電子ビームは開孔で選別されてから、蛍光体スクリーンを構成する3色蛍光体層に入射する。電子ビームが蛍光体に入射することで蛍光体が発光する。
シャドウマスクの開孔形状には、大別して円形状と矩形状の2種類があり、文字や図形を表示するカラー陰極線管には主として円形状の開孔が用いられ、一般家庭で用いられる民生用カラー陰極線管には主として矩形状の開孔が用いられている。基本的にどちらの開孔も、蛍光体スクリーン側の面に形成された大孔と電子銃側の面に形成された小孔とが連通した連通孔からなる。
カラー陰極線管の性能を表す重要な特性の一つとして、輝度特性がある。カラー陰極線管の歴史において、この輝度を向上させるためにさまざまな方法が検討されてきた。例えば、蛍光体の電子銃側にメタルバック層を配置することや、各種高輝度蛍光体を使用すること等がなされてきた。
また近年の大画面化に対応するために、カラー陰極線管のEbと呼ばれる高圧電圧を増加し、輝度を向上させるといった方法もとられてきた。なお、Ebとはカラー陰極線管のスクリーン、シャドウマスクおよびファンネル内面に印加される電圧である。この電圧Ebを高くすることで、電子ビームが蛍光体に衝突するエネルギーを増加させ、その結果蛍光体による輝度が向上する。例えば、画面対角サイズが76cmのカラー陰極線管の場合は、電圧Ebは32kV程度とするのが一般的である。
しかし、電圧Ebを増加させると、上記の利点があるが、以下に示す問題も生じる。まず、偏向電力を上昇させる必要があるということである。カラー陰極線管は良く知られているように、電子ビームを偏向ヨークより発生させた磁界で制御し走査させることで画面上に画像を描いている。電圧Ebを増加させれば、電子ビームのエネルギーすなわち電子ビームの速度が上昇する。それにより、電子ビームが偏向ヨークにより発生している磁界中を通過する時間が短くなり、走査範囲が小さくなってしまう。そのため電圧Ebを増加させると、偏向電力も大きくすることが同時に必要となる。この偏向電力の増大は、最近の省エネルギーの観点からも問題視されている。また、電圧Ebを増加させることによる別の問題として、電子ビームの衝突速度が上昇し、X線が発生するという問題がある。以上のような問題が生じるため、電圧Ebを増加させることは好ましくない。
そこで、フォーカスマスク、後段集束およびポストフォーカシングと呼ばれる方法で輝度を向上させる試みがなされている。
ここで、フォーカスマスクの原理について説明する。現在主流とされているカラー陰極線管には上記したように、その内部に色選択電極となるシャドウマスクが配置されている。電子銃から放出された電子ビームは、偏向ヨークにより走査されたのちその一部が、シャドウマスクに多数設けられた開孔を通過し、蛍光体に衝突し発光する。この際、シャドウマスクの開孔を通過する電子ビームは全体の約20%であり、残りのの約80%はシャドウマスクに衝突するだけで、蛍光体を発光させるために寄与していない。そこで、シャドウマスクに衝突する電子ビームの一部を蛍光体に到達させることがフォーカスマスクの目的である。
具体的には、シャドウマスクの電子銃側に電極を配置し、シャドウマスクと別電位を与え、シャドウマスクとその電極とで電子レンズを構成する。電子レンズにより電子ビームの軌道を変え、シャドウマスクに衝突する電子ビームを減少させ、より多くの電子ビームを蛍光体まで導く。
このようなフォーカスマスクについて、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4および特許文献5に、蛍光体側に配置された電極と、電子銃側に配置された電極とに別々の電圧を加えて、電子ビームを集束させる方式のフォーカスマスクが開示されている。
しかし、特許文献1および特許文献2に開示されている構造では、両電極が金属板で構成されているため、その2つの電極の位置決めを全画面域で行うことは極めて困難である。特に、特許文献2には、すだれ状の2枚の電極を直交させることでシャドウマスクの開孔を形成する構造が開示されている。しかし、このような構造ではシャドウマスクの曲面を形成することが困難で有り、また開孔の位置を縦方向に1/2ピッチづつ、ずらしたスタガ状にすることは不可能である。この開孔をスタガ状に出来ない場合、画面上にはモアレと呼ばれる干渉縞が発生し、画面品位を大きく劣化させることになり実現性は低い。
また、特許文献3では、シャドウマスクの開孔列方向の無孔部の高さを他の部分よりも高くしたリッジと呼ばれる部分を形成し、その上に電極が形成された構造が開示されている。このような構造では、シャドウマスクのエッチング工程で、開孔の形成と、開孔と開孔の間のリッジの形成を同時に行う必要がある。しかし、開孔を最適に形成するために必要とされるエッチング領域と、残りの領域においてリッジの部分が最適になるとは限らない。また、ビームを良好に集束させるために必要な開孔どうしの間の電極を形成する位置が、画面センター近傍と画面周辺とでは異なる。このようなリッジ構造では、画面センター近傍と画面周辺とで、最適な開孔と最適なリッジとを形成することは不可能である。つまり、全画面で良好な集束効果を得ることはできない。
また特許文献4および特許文献5では、2枚のマスクを同時にプレス成型し、2つの電極が形成された構造が開示されている。しかし、この構造では2つの電極に電圧差を設けた場合、2つの電極間にクーロン力が発生し互いの電極が引き付けられ、電極同士が接触しスパークしてしまうという問題がある。
以上のように、2つの電極に別々の電圧を加える方式のフォーカスマスクには、それぞれ欠点があり、特に構造上の問題があった。
上記構造上の問題を解決するために、特許文献6では絶縁層の上に導電層が形成された突状部を帯電させることで電子レンズを形成する構造が開示されている。図12は、従来の陰極線管(特許文献6参照)におけるシャドウマスク106の断面図である。図12を用いて従来の陰極線管(特許文献6に開示された陰極線管)について説明する。なお、図12中、Z軸方向は陰極線管の管軸方向であり、Y軸方向は陰極線管の垂直軸方向であり、X軸方向は陰極線管の水平軸方向である。
シャドウマスク106には開孔101が設けられている。開孔101の両端部には、突状部102が設置されている。突状部102は導電層102aおよび絶縁層102bからなる。絶縁層102b上に導電層102aが設置されていて、シャドウマスク106には絶縁層102bが接している。このような構成において、電子ビーム(図示せず)から電子を導電層102aに向けて出射し、導電層102aおよび絶縁層102bをマイナスに帯電させておく。それにより、電子レンズが形成される。これら突状部102同士の間を電子ビーム108が通過する際に電子ビーム108は集束され、開孔101に導かれる。電子ビーム108のうち破線で示したのは、電子レンズがない場合の軌跡である。突状部102の形成方法は、シャドウマスク106上に印刷などの方法により絶縁層102bを形成し、さらにその上に導電層102aを形成する。そのため、シャドウマスク106に設けられた開孔101に対して自由な位置に絶縁層102bおよび導電層102aを形成することができる。
特許文献6に開示されている陰極線管によれば、自由な位置に突状部102を形成することができるので、特許文献3で開示された陰極線管では問題となる電極と開孔との最適位置の問題は回避できる。さらに、特許文献1および特許文献2で開示されているように、あらかじめ完成された電極を位置決めするわけではないので、比較的簡単に製造することが可能となる。
しかし、図12に示す従来の陰極線管では、導電層102aおよび絶縁層102bの帯電した状態が、シャドウマスク106の全面で不均一である可能性が高い。また、帯電した状態から非帯電状態に変化する際に時間がかかる。そのため、帯電時の画面が残像として残ってしまうという原理的な問題がある。さらにいえば、この方式は電子ビームの衝突により導電層102aおよび絶縁層102bが帯電するため、実際には1つ前のフィールド画像に対応して帯電が発生する。そのため、原理的に実際に映し出されている画像と帯電状態を発生させた画像は一致しない。よって、必ず帯電状態の不一致が発生するといった原理的な問題がある。
特開昭52−87970号公報 特開昭52−89068号公報 米国特許第4427918号明細書 特開昭57−136746号公報 特開昭58−44644号公報 特開2003−132821号公報
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、良好な画像を得ることができる、フォーカスマスクを用いたカラー陰極線管を提供することを目的とする。
本発明のカラー陰極線管は、パネルを有する外囲器と、前記パネルの内面に形成された蛍光体スクリーンと、前記蛍光体スクリーンに対向して配置され、複数の開孔が形成された略長方形のマスク主面を有するシャドウマスクと、前記蛍光体スクリーンへ向かって前記シャドウマスクの前記開孔を通過する電子ビームを射出する電子銃構体とを備えたカラー陰極線管において、前記マスク主面の前記電子銃構体側の面に、前記シャドウマスク側に形成された絶縁層と前記電子銃構体側に形成された導電層とからなる突状部を備え、
前記シャドウマスクと前記導電層とにはそれぞれ異なる値の電圧が印加されていて、
前記突状部が、前記マスク主面の各長辺に沿って形成された一対の第1パターンと、前記第1パターン同士の間に亘りかつ前記開孔と重ならないようにストライプ状に形成された複数の第2パターンを有し、前記第1パターンの前記導電層における前記マスク主面の短辺に沿う方向の長さが、前記第2パターンの前記導電層における前記マスク主面の長辺に沿う方向の長さよりも長いことを特徴とする。
また、本発明のシャドウマスクは、複数の開孔が形成された略長方形のマスク主面を有するシャドウマスクにおいて、前記マスク主面の各長辺に沿って形成された一対の第1パターンと、前記第1パターン同士の間に亘りかつ前記開孔と重ならないようにストライプ状に形成された複数の第2パターンからなり、絶縁層と導電層との2層構造である突状部を有し、前記第1パターンの前記導電層における前記マスク主面の短辺に沿う方向の長さが、前記第2パターンの前記導電層における前記マスク主面の長辺に沿う方向の長さよりも長いことを特徴とする。
本発明のカラー陰極線管は、安定して電子レンズをシャドウマスク上に形成し、効率よく蛍光面に電子ビームを導くことができる。そのため、画面上の輝度を向上させることが可能となる。また、この輝度向上により電圧Ebを下げることも可能となるため、偏向ヨークの消費電力を低減させることができる。
また、本発明のシャドウマスクは、効率よく蛍光面に電子ビームを導くことができる。そのため、画面上の輝度を向上させることが可能となる。また、この輝度向上により電圧Ebを下げることも可能となるため、偏向ヨークの消費電力を低減させることができる。
本実施の形態のカラー陰極線管は、突状部に電圧を供給する給電部を備え、突状部の第1パターンにおける、シャドウマスクの短辺に沿った方向の長さは、突状部の各第2パターンにおけるシャドウマスクの長辺に沿った方向の長さよりも長くしたので、安定して電子レンズをシャドウマスク上に形成することができる。それにより、効率よく蛍光面に電子ビームを導くことができ、画面上の輝度を向上させることが可能となる。また、この輝度向上により電圧Ebを下げることも可能となるため、偏向ヨークの消費電力を低減させることができる。
本実施の形態のシャドウマスクは、前記第1パターンにおける前記シャドウマスク本体の短辺に沿った方向の長さは、各前記第2パターンにおける前記シャドウマスク本体の長辺に沿った方向の長さよりも長い突状部を備えている。それにより、給電部を安定して配置することができ、安定して電子レンズを形成することができる。そのため、効率よく蛍光面に電子ビームを導くことができ、画面上の輝度を向上させることが可能となる。また、この輝度向上により電圧Ebを下げることも可能となるため、偏向ヨークの消費電力を低減させることができる。
また、好ましくは、前記導電層に電圧を印加するための給電部が、前記マスク主面の長辺の中央部付近で前記第1パターンと接続されている。それにより、電子ビームのランディングが乱れることなく、所望の位置に電子ビームを入射することができる。そのため、画像品位を落とすことがない。
また、好ましくは、前記シャドウマスクにおける、前記第1パターンとの接触個所は略平坦である。それにより、シャドウマスク上に第1パターンが安定して形成される。そのため、安定して電子レンズが形成される。
また、好ましくは、前記第1パターンにおいて、前記導電層の短手方向の長さは前記絶縁層の短手方向の長さよりも短く、前記第2パターンにおいて、前記導電層の短手方向の長さは前記絶縁層の短手方向の長さよりも短い。それにより、絶縁層および導電層を形成する際に多少の位置ずれが生じても、導電層がシャドウマスクと接触してしまうことがない。そのため、製造ばらつきをある程度許容でき、歩留まりを低下させないという効果を有する。
以下、本発明の実施形態のさらに具体的な例について図を用いて説明する。
本発明の実施の形態に係るカラー陰極線管について図1を用いて説明する。図1は実施の形態に係るカラー陰極線管1の構造を示す断面図である。なお、図1において、Z軸方向は陰極線管の管軸方向であり、Y軸方向は陰極線管の垂直軸方向であり、X軸方向は陰極線管の水平軸方向である。
本実施の形態のカラー陰極線管1は、図1に示されるように、真空外囲器1aを備えている。この真空外囲器1aは、周縁にスカート部2を有し外面がほぼ矩形状のパネル3と、スカート部2に連接されたファンネル4と、ファンネル4の小径部4aに連接された円筒状のネック5とを有している。
蛍光体スクリーン6は、パネル3の内面に配置されている。偏向ヨーク7は、ネック5からファンネル4にかけてその外周に装着され、偏向磁界を形成するための水平偏向コイルおよび垂直偏向コイルを含んで構成されている。
インライン型電子銃構体9は、ネック5の内部に設置されている。この電子銃構体9は、同一水平面上を通るセンタービームおよびその両側の一対のサイドビームからなる水平軸方向(X軸方向)に一列に配置された電子ビーム8を管軸方向(Z軸方向)に放出する。
シャドウマスク10は、真空外囲器1a内において蛍光体スクリーン6に対向するように、矩形状のマスクフレーム11に取り付けられている。なお、図1には示されていないが、シャドウマスク10には、色選別用の多数の電子ビーム通過開孔(以下、開孔と称する)が形成されている。シャドウマスク10は、マスクフレーム11に固定された弾性支持体15をスカート部2の内面に突設されたスタッドピン12と係合することにより、パネル3に対して脱着自在に支持されている。
ここで、カラー陰極線管1の動作を説明する。まず、電子銃構体9は電子ビーム8を射出する。電子ビーム8は、偏向ヨーク7により発生される偏向磁界により水平軸X方向および垂直軸Y方向に偏向され、シャドウマスク10へと進む。電子ビーム8はシャドウマスクの10の開孔を介して、蛍光体スクリーン6を水平軸X方向および垂直軸Y方向に走査する。電子ビーム8が蛍光体スクリーン6に衝突することで発光し、カラー画像が表示される。
蛍光体スクリーン6の構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る蛍光体スクリーン6の一部平面図である。蛍光体スクリーン6は、それぞれパネル(図示せず)の垂直方向(Y軸方向)に沿って複数のストライプ状の黒色光吸収層61と3色蛍光体層62とを備えている。黒色光吸収層61は、パネル(図示せず)の水平方向(X軸方向)に所定の隙間を置いて並列に並んでおり、それぞれ光吸収層61間の隙間に3色蛍光体層62が設けられている。3色蛍光体層62は、各色(RGB)ごとに順に並んでいる。
次に、シャドウマスク10の構成について説明する。図3(a)は本実施の形態に係るシャドウマスク10の構造を示す斜視図である。なお、以下、本実施の形態の説明において、パネル3の中心および電子銃構体9の中心を通って伸びる管軸AZと、管軸AZと直交してパネル3の水平方向に伸びる長軸AXと、管軸AZおよび長軸AXと直交してパネルの鉛直方向に伸びる短軸AYとを用いる。
シャドウマスク10は、プレス成形により形成され、なだらかなドーム状に成形されたほぼ矩形状(長方形)のマスク主面10aとスカート部10bとを備えている。スカート部10bはマスク主面10aの全周にわたってマスク主面10aの周縁から延出するように形成されている。すなわち、マスク主面10aとスカート部10bとは一体形成されている。また、スカート部10bは、マスク主面10aに対してほぼ垂直となるように形成されている。マスク主面10aには、複数の開孔列10cが所定の配列ピッチで配置されている。開孔列10cは、それぞれ短軸AYとほぼ平行となるとともに、長軸AXに沿う方向に所定の配列ピッチで並列に設けられている。
また、図3(b)は図3(a)の一部Aの拡大平面図である。図3(b)に示されているように、各開孔列10cは、複数個の開孔10eがそれぞれブリッジ10dを介して垂直方向(Y軸方向)に沿って一列に並んだものである。
各開孔10eは、細長い矩形や俵型のいわゆるスロット形状である。各開孔10eは、水平方向(X軸方向)が幅方向(短手方向)であり、垂直方向(Y軸方向)が長手方向である。また、各開孔10eは、蛍光体スクリーン6側(図1参照)は大孔であり、電子銃構体9側(図1参照)では小孔であり、それらが互いに連通して形成された連通孔である。さらに、1つの開孔列10cにおける各開孔10eは、それぞれ隣接する他の開孔列10cの開孔10eに対して垂直方向(Y軸方向)に1/2ピッチずれた位置に配置されている。すなわち、いわゆるスタガ状に配列されている。また、開孔列10c同士の水平方向(X軸方向)への配列ピッチは、マスク主面10aの中央部と、水平方向(X軸方向)の周縁部とでは異なる値に設定されている。例えば、中央部から周縁部に向かって、配列ピッチが徐々に大きくなっている。
次に、シャドウマスク10の構成を具体的に示す。例えば、シャドウマスク10は、板厚0.25mmのアンバー(Fe−36%Ni合金)で形成されている。また、各開孔列10cにおける開孔10e同士の垂直方向(Y軸方向)の配列ピッチは0.6mmとした。また、開孔列10c同士の水平方向(X軸方向)の配列ピッチは、短軸AY付近で0.70mmであり、水平方向(X軸方向)周縁部では0.82mmとした。すなわち、マスク主面10aの中心部から水平方向(X軸方向)周縁部に近づくにしたがって大きくなるバリアブルピッチとした。
また、開孔10cを構成する大孔の幅方向(X軸方向)の開孔寸法は、短軸AY上の開孔では0.46mmとし、水平方向(X軸方向)周縁部の開孔では0.50mmとした。また、開孔10cを構成する小孔の幅方向の開孔寸法は、短軸AY上の開孔では0.18mmとし、水平方向(X軸方向)周縁部の開孔では0.20mmとした。さらに、電子ビームが水平方向(X軸方向)周縁部の開孔10eに46°の偏向角度で入射する場合、水平方向(X軸方向)周縁部の開孔10eは、小孔に対して大孔が0.10mmだけ偏心した形状としている。
さらに、シャドウマスク10は、マスク主面10aの電子銃構体9側の表面に突状部13を備えている。図4は本実施の形態に係るシャドウマスク10と突状部13との配置を示す斜視図である。図5(a)は本実施の形態に係る突状部13の形状を示す平面図である。図4に示されているように、突状部13は、絶縁層13aと絶縁層13aよりも抵抗値の低い導電層13bとの二層から構成されている。絶縁層13aはマスク主面10a上に設置されており、導電層13bは絶縁層13a上に積層されている。つまり、突状部13はマスク主面10aの電子銃構体9(図1参照)側の面に形成されていて、シャドウマスク10側に絶縁層13aが形成され、電子銃構体9側に導電層13bが形成されている。
突状部13の絶縁層13aは、ガラスを主成分とする絶縁物を焼結して形成されている。好ましい材料としては、例えば、リチウム系アルカリ硼珪酸ガラスの粉末である。絶縁層13aの形成方法を具体的に説明する。まず、このガラス粉末とセルロース系のバインダーおよび溶剤とを混錬してガラスペーストを作製する。このガラスペーストをシャドウマスク10上にスクリーン印刷し、乾燥・焼結することによって絶縁層13aが形成される。なお、シャドウマスク10がアンバーである場合には、シャドウマスク10との密着力の点でリチウム系アルカリ硼珪酸ガラスが絶縁層13aの材料として望ましい。その他の場合には、シャドウマスク10との密着性、誘電率および体積抵抗率などが適切であれば、リチウム系アルカリ硼珪酸ガラス粉末の他に、例えば、ビスマス系硼珪酸ガラスや鉛ガラス等を用いてもよい。さらにこれらのガラスには、表面粗さ、誘電率および体積抵抗率を調整するために顔料等の調整剤が含まれていてもよい。
突状部13の導電層13bは、金属性材料すなわち導電物質を含有した導電ガラスや金属アルコキシドの添加物などを用いることができる。一例としては銀ペーストを含んだ焼結ガラス材料などが挙げられる。導電層13bは絶縁層13aの上に形成される。
また、図5(a)に示されているように、突状部13は、さらに第1パターン13cと第2パターン13dとに分けられる。第1パターン13cは、マスク主面10aの長辺部すなわち長軸AXと平行な一対の辺に沿って形成されている。第1パターン13cが配置されているシャドウマスク10の表面は、第1パターン13cを安定して形成するためにほぼ平滑とすることが好ましい。例えば、シャドウマスク10には、製造時のエッチングなどで形成されるハーフエッチングによる凹部などは形成されていない。
また、第2パターン13dは第1パターン13c間に短軸AYと平行となるように、複数のストライプ状に形成されていて、第2パターン13dと第1パターン13cとは互いに連結している。なお、図5(a)においては図示されていないが、第1パターン13cおよび第2パターン13dのどちらも、前述のように、導電層13bおよび絶縁層13aの二層構造(図4参照)である。また、図4に示しているように、同一の第1パターン13cにおける導電層13bおよび絶縁層13aそれぞれの短手方向(Y軸方向)の長さは、絶縁層13aよりも導電層13bのほうが若干短く形成されている。また、図示はされていないが、同様に、同一の第2パターン13cにおける導電層13bおよび絶縁層13aそれぞれの短手方向(X軸方向)の長さは、絶縁層13aよりも導電層13bのほうが若干短く形成されている。このように、導電層13bの幅よりも絶縁層13aの幅を広くすることで、絶縁層13aおよび導電層13bの形成の際に多少の位置ずれが生じても、導電層13bがシャドウマスク10と接触してしまうことがない。したがって、製造ばらつきをある程度許容でき、歩留まりを低下させないという効果が得られる。
図5(b)は図5(a)の一部B拡大平面図である。図5(b)に示しているように、第2パターン13dはシャドウマスク10の開孔10eには重ならないように、隣接する各開孔列10cの間にそれぞれ設置されていて、垂直方向(Y軸方向)と略平行であるように形成されている。
突状部13の第2パターン13dの導電層13bおよび絶縁層13aの断面形状はともに、例えば、シャドウマスク10側を底辺とする台形状である。例えば、第2パターン13dの幅方向(X軸に沿った方向)の長さを約0.30mmとし、厚み(Z軸に沿った方向の長さ)を約0.03〜0.10mmとすればよい。なお、突状部13の第2パターン13dの導電層13bおよび絶縁層13aの断面形状はともに台形に限られず、例えば半円形等の他の形状としてもよい。また、導電層13bおよび絶縁層13aの断面形状が異なっていてもかまわない。
また、図5(b)に示しているように、第1パターン13cの垂直方向(Y軸方向)に沿った線幅W1は、第2パターン13dの水平方向(X軸方向)に沿った線幅W2よりも長い。例えば、第2パターン13dの絶縁層13aの線幅W2を約0.25mm程度とし、第1パターン13cの絶縁層13aの線幅W1を約10mm程度とすればよい。なお、図5(b)において、線幅W1および線幅W2は、絶縁層ではなく導電層の寸法である。
本実施の形態のカラー陰極線管は、突状部13に電圧を供給する給電部14を備えている。次に給電部14に関して説明する。図6(a)は本実施の形態に係る給電部14の設置位置を説明する突状部13の平面図である。また、図6(b)は図6(a)の一部C拡大平面図である。
給電部14は上述の第1パターン13cおよび第2パターン13dにおける導電層13bに、シャドウマスク10に加わる電圧Ebとは別の電圧を供給する部分である。図6(a)および図6(b)に示しているように、給電部14は、導電層13bに接合されているが、特に、第1パターン13cの導電層13bと給電部14とが接合されている。これにより、導電層13bを介して、第1パターン13cおよび第2パターン13dの導電層13bに外部からの電圧を供給することができる。導電層13bは、絶縁層13aを介してシャドウマスク10とは分離されている(図4参照)。上述のように、第1パターン13cのY軸方向に沿った線幅W1は、第2パターン13dのX軸方向に沿った線幅W2よりも長い(図5参照)。そのため、給電部14と、第2パターン13dではなく第1パターン13cの導電層13bとを接合させた方が、振動および製造上のばらつきなどの影響を受けにくく、給電部14と導電層13bとが安定して接合できる。さらに、第1パターン13cの線幅W1が十分広いため、第1パターン13cから第2パターン13dに給電される際に、抵抗値による電圧降下を抑制することもでき、すべての導電層13bへの給電が省エネルギー化される。また、導電層13bの全面に均一に電圧が供給される。さらに、供給および非供給の切り替えを瞬時に行うこともできる。そのため、良好な画像を表示することができる。
このような構成のカラー陰極線管1において、シャドウマスク10には、電圧Ebが印加されていて、突状部13の導電層13bには、給電部14を介して電圧Ebとは異なる値の電圧が印加されることで電子レンズが形成される。なお、これらの電圧を印加する方法としては、ファンネル4(図1参照)に複数の外部端子(アノードボタン)を設け、これらを用いてそれぞれ異なる値の電圧を、ファンネル4内面の導電性膜や金属部品等を介してシャドウマスク10および給電部14のそれぞれに印加すればよい。また、ファンネル4に外部端子を一つだけ設け、ここからファンネル4内面の導電性膜や金属部品等を介してシャドウマスク10および給電部14へ電圧を印加するようにし、その際に、シャドウマスク10および給電部14へのそれぞれの電圧を抵抗器等により調整し、シャドウマスク10および給電部14にそれぞれ異なる電圧を印加するようにしてもよい。
また、給電部14は第1パターン13cと接合されているが、その位置は、第1パターン13cの中央部、すなわち短軸AY近傍が望ましい。第1パターン13cの導電層13bは幅が広いため、導電層13bに電圧を供給するだけならば、第1パターン13cのどこに給電部14を接合しても問題ない。しかし、例えばシャドウマスク10の水平方向(X軸方向)周縁部(第1パターン13cの端部)にあたる部分に給電部14が配置されると、以下のような問題がある。
前述のように、給電部14はシャドウマスク10と異なる電位を持つため、周囲の部品との電位差による電界が発生する。この電界は給電部14の近傍で強く発生し、その電界が電子ビーム8の軌道を部分的に変化させる。シャドウマスク10の水平方向(X軸方向)周縁部に給電部14が配置されると、シャドウマスク10の水平方向(X軸方向)周縁部のみビームランディングが大きく変化する。ランディングの変化は画面上に色ずれを発生させるため、結果として画像品位を大幅に低下させることになる。
図7は、給電部14をシャドウマスク10の水平方向周縁部に配置した場合の電子ビーム8の軌道を模式的に示した斜視図である。電子ビーム8のうち、実線で表しているのは、給電部14の電界により影響を受けた電子ビーム8の軌道である。水平方向周縁部では、電子ビーム8はシャドウマスク10に対して斜めに入射してくる。図7においては、給電部14を略中央の位置に配置している。図7に示しているように、給電部14がシャドウマスク10の水平方向(X軸方向)周縁部に位置している場合には、給電部14による電界が電子ビーム8の軌道に影響を与える。給電部14が配置されていない場合には電子ビーム8は、図7において破線で示した仮想電子ビーム8´の軌道を通るはずである。しかし、実際には、給電部14による電界の影響を大きく受けて進路が偏向され、実線に示すような電子ビーム8の軌道に変化してしまう。例えば、図7に示すように、蛍光体スクリーン6の緑色蛍光体(Gで示す)に到達すべき電子ビーム8は、赤色蛍光体(Rで示す)または青色蛍光体(Bで示す)に到達することになり、そのため、色ずれが生じる。このような色ずれは画面の比較的狭い範囲で発生する。したがって、蛍光体スクリーン6を形成時に補正して対応することは不可能である。
しかし、本実施の形態のカラー陰極線管では、図6(a)および図6(b)に示したように、給電部14をマスク主面10aの長辺の中央部、すなわち、短軸AY近傍に配置している。なお、短軸AYとは、カラー陰極線管1の画面を鉛直方向沿って等分する線である。
図8は、本実施の形態に係る給電部14の位置と電子ビーム8の軌道を示した斜視図である。カラー陰極線管の蛍光体スクリーン6における各蛍光体(RGB)は、垂直方向(Y軸方向)に沿ってストライプ状に形成されている。なお、図8においては、給電部14を略中央の位置に配置しているので、シャドウマスク10の中央部が図8の略中央である。給電部14を短軸AY近傍に配置した場合、給電部14により発生する電界は、図8に示すように電子ビーム8の軌道を若干変化させるが、その量は小さく、色ずれするほどの量にはならない。なお、破線で表している仮想電子ビーム8´が、電界の影響がない場合の軌道を示している。つまり、図8に示すように、給電部14が第1パターン13cの水平方向(X軸方向)中央部に位置している場合には、給電部14の電界の影響で、電子ビーム8は垂直方向(Y軸方向)に移動する。電子ビーム8が本来の到達個所からストライプ方向(Y軸方向)に移動するのであれば、同じ色の蛍光体上に電子ビーム8が到達することになる。したがって、画面上に色ずれは発生しない。
ここで、突状部13の開孔10eに対する配置位置について説明する。突状部13の第2パターン13dの開孔列10cに対する配設位置は、シャドウマスク10の中央部と、シャドウマスク10の水平方向(X軸方向)周縁部とで異なる。
シャドウマスク10の中央部では、電子ビーム8がシャドウマスク10の表面に対してほぼ垂直に入射するため、各開孔10eの両側に位置した突状部13は、この開孔列10cに対して左右対称に設けられていることが望ましい。そのため、シャドウマスク10の中央部においては、各突状部13の第2パターン13dは、隣接する2つの開孔10e間のほぼ中心に配置されている。
図9は、シャドウマスク10の水平方向(X軸方向)周縁部における突状部13と開孔10eとの配置を示す断面図である。図9に示しているように、シャドウマスク10の水平方向(X軸方向)周縁部に設けられた突状部13は、開孔10eに対して、左右対称に設置されていず、シャドウマスク10の中央部側(図9においては左側)に寄った位置に配置されている。水平方向(X軸方向)周縁部においては、電子ビーム8はシャドウマスク10に対して、斜めに入射する。上述のように、開孔10eに対して左右非対称に突状部13を配置することで、電子ビーム8の軌道は変動することなく、所望の方向へと進む。それにより、突状部13に供給された電圧が多少変化しても、電子ビーム8は所望の方向へと進むため、良好な画像を得ることができる。
なお、図9中で破線で示した仮想突状部13´および仮想電子ビーム8´は、参考のため示したものである。仮想突状部13´は、開孔10eに対して左右対称に配置されている。このような配置とすると、破線で示した仮想電子ビーム8´の軌道のように、電子ビームは直進せずに途中で曲がり、所望の方向に進まない。そのため、色ずれ等の不具合が生じる原因となる。
図10は、本実施の形態に係るシャドウマスク10の断面図である。給電部14により、導電層13bに電圧が供給される(図8参照)ことにより、図10に示すように、突状部13の第2パターン13dのうち導電部13bとシャドウマスク10との間に電界が形成される。それにより、4極の電子レンズ(以下、4極子レンズという)が形成される。この4極子レンズにより、図10に示すように、電子ビーム8は集束されて、開孔10eに進入するので、集束しない場合には、シャドウマスク10に衝突する電子ビーム8までも開孔を通り抜けることができる。
また、図11は、本実施の形態に係るシャドウマスク10と蛍光体スクリーン6間の電子ビーム8の軌跡を示した斜視図である。図11で示したように、本実施の形態の陰極線管において、隣接した2つの突状部13間を通って開孔10eに向かう電子ビーム8を、開孔10eの幅方向が実際の開孔径よりも狭く、また、開孔10eの長手方向が実際の開孔径よりも長い縦長形状に、蛍光体スクリーン上の3色蛍光体層62における所望の蛍光体(RGB)にフォーカスする作用をもつ。
このように電子ビーム8を縦長形状にフォーカスすることにより、従来シャドウマスク10に衝突していた電子ビーム8の一部を開孔10eを通過させて蛍光体スクリーン6に導くことが可能となる。そして、開孔10eの長手方向、つまり、シャドウマスク10の垂直方向(Y軸方向)については、従来シャドウマスク10のブリッジ10dによって影になっていた部分を発光させることができる。また、水平方向(X軸方向)では、電子ビームスポットの密度を高めることができる。これにより、蛍光体スクリーン6の発光輝度を向上させることが可能となる。
なお、上述の本実施の形態で示した各部材の寸法および形状は一例で有り、これらに限定されるわけではなく、必要に応じて種々変形可能である。例えば、色選別機構であるシャドウマスク10は、プレス成形型のマスクに限らず、テンションを作用させるテンション型のマスクとしてもよく、同様の効果を挙げることができる。また、シャドウマスク10の材料も必要に応じて適宜選択可能である。
本発明のカラー陰極線管は、効率よく蛍光面に電子ビームを導くことができる。そのため、高輝度または省電力なカラー陰極線管であって、表示装置に広く利用することができる。
また、本発明のシャドウマスクは、カラー陰極線管に用いることができる。
本実施の形態に係るカラー陰極線管の構造を示す断面図 本実施の形態に係る蛍光体スクリーンの一部平面図 図3(a)は本実施の形態に係るシャドウマスクの構造を示す斜視図であり、図3(b)は図3(a)の一部拡大平面図 本実施の形態に係るシャドウマスクと突状部の配置を説明するための斜視図 図5(a)は本実施の形態に係る突状部の形状を示す平面図であり、図5(b)は図5(a)の一部拡大平面図 図6(a)は本実施の形態に係る給電部の設置位置を説明する突状部の平面図であり、図6(b)は図6(a)の一部拡大平面図 給電部をシャドウマスク10の水平方向周縁部に配置した場合の電子ビームの軌道を模式的に示した斜視図 本実施の形態に係る給電部の位置と電子ビームの軌道を示した斜視図 シャドウマスクの水平方向(X軸方向)周縁部における突状部と開孔との配置を示す断面図 本実施の形態に係るシャドウマスク10の断面図 本実施の形態に係るシャドウマスクと蛍光体スクリーン間の電子ビームの軌跡を示した斜視図 従来のカラー陰極線管におけるシャドウマスクの断面図
符号の説明
1 カラー陰極線管
1a 真空外囲器
2 スカート部
3 パネル
4 ファンネル
4a 小径部
5 ネック
6 蛍光体スクリーン
61 光吸収層
62 3色蛍光体層
7 偏向ヨーク
8 電子ビーム
8´ 仮想電子ビーム
9 電子銃構体
10シャドウマスク
10a マスク主面
10b スカート部
10c 開孔列
10d ブリッジ
10e 開孔
11 マスクフレーム
12 スタッドピン
13 突状部
13´ 仮想突状部
13a 絶縁層
13b 導電層
13c 第1パターン
13d 第2パターン
14 給電部
15 弾性支持体

Claims (5)

  1. パネルを有する外囲器と、前記パネルの内面に形成された蛍光体スクリーンと、前記蛍光体スクリーンに対向して配置され、複数の開孔が形成された略長方形のマスク主面を有するシャドウマスクと、前記蛍光体スクリーンへ向かって前記シャドウマスクの前記開孔を通過する電子ビームを射出する電子銃構体とを備えたカラー陰極線管において、
    前記マスク主面の前記電子銃構体側の面に、前記シャドウマスク側に形成された絶縁層と前記電子銃構体側に形成された導電層とからなる突状部を備え、
    前記シャドウマスクと前記導電層とにはそれぞれ異なる値の電圧が印加されていて、
    前記突状部が、前記マスク主面の各長辺に沿って形成された一対の第1パターンと、前記第1パターン同士の間に亘りかつ前記開孔と重ならないようにストライプ状に形成された複数の第2パターンを有し、
    前記第1パターンの前記導電層における前記マスク主面の短辺に沿う方向の長さが、前記第2パターンの前記導電層における前記マスク主面の長辺に沿う方向の長さよりも長いことを特徴とするカラー陰極線管。
  2. 前記導電層に電圧を印加するための給電部が、前記マスク主面の長辺の中央部付近で前記第1パターンと接続されている請求項1に記載のカラー陰極線管。
  3. 前記シャドウマスクにおける、前記第1パターンとの接触個所は略平坦である請求項1または請求項2に記載のカラー陰極線管。
  4. 前記第1パターンにおいて、前記導電層の短手方向の長さは前記絶縁層の短手方向の長さよりも短く、
    前記第2パターンにおいて、前記導電層の短手方向の長さは前記絶縁層の短手方向の長さよりも短い請求項1〜請求項3のいずれかに記載のカラー陰極線管。
  5. 複数の開孔が形成された略長方形のマスク主面を有するシャドウマスクにおいて、
    前記マスク主面の各長辺に沿って形成された一対の第1パターンと、前記第1パターン同士の間に亘りかつ前記開孔と重ならないようにストライプ状に形成された複数の第2パターンからなり、絶縁層と導電層との2層構造である突状部を有し、
    前記第1パターンの前記導電層における前記マスク主面の短辺に沿う方向の長さが、前記第2パターンの前記導電層における前記マスク主面の長辺に沿う方向の長さよりも長いことを特徴とするシャドウマスク。
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