JP2005250568A - 情報を評価するための方法、装置及びプログラム - Google Patents

情報を評価するための方法、装置及びプログラム Download PDF

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真輔 飯橋
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Abstract

【課題】個人の知識量や過去の経験の違い、重きをおくポイントの違い等に依存せず、情報の確からしさを正確に評価できるようにする。
【解決手段】情報管理サーバSVから情報提供者の端末に対し選択回答式の問い合わせ情報を送信し、情報提供者が選択した回答情報を端末から送信して情報管理サーバSVで収集する。情報管理サーバSVは、収集された各情報を情報空間モデル上にベクトル値または数値として配置したのち、情報提供者の信頼度を初期値に設定した上で事象ごとに提供情報の確からしさを仮評価する。そして、上記収集された提供情報のベクトルまたは数値と上記ベクトルまたは数値の仮評価値との間の距離をもとに各情報提供者の信頼度を算出し、この算出された信頼度を用いて上記事象ごとに提供情報の確からしさを評価するための演算を再度実行して、その評価結果を表示するようにしている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、提供された情報の確からしさを評価する方法と、この方法を実現する装置及びプログラムに関する。
近年、インターネットに代表される通信ネットワークの普及に伴い、利用者相互間は勿論のこと、利用者と業者との間や利用者と情報管理者との間で様々な情報のやりとりが行われるようになっている。しかし、情報提供者には多種多様な人が含まれているため、提供される情報が必ずしも正確であるとは限らない。
そこで従来では、ネットコミュニティにおいて、評判をもとに情報の信頼性を評価するシステムが提案されている。この評判システムは、例えばネットオークションへの参加者の過去の行為についてのフィードバック情報を収集し、配布し、まとめる機能を有するもので、インターネットオークションにおける信頼性評価手段として利用されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
臼井幸弘:ネットコミュニティにおける信頼性評価手法としての評判システムの評価に関する実験的考察、信学技報 TECHNICAL REPORT OF IEICE SITE2002-28(2002-12)
ところが、上記従来提案されているシステムは、個人の判断による評価をそのまま利用している。このため、個人の知識の量や過去の経験の違い、重きをおくポイントの違い等により、評価結果に大きな違いが発生し、正確に評価することが困難だった。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、個人の知識量や過去の経験の違い、重きをおくポイントの違い等に依存せず、情報の確からしさを正確に評価できるようにした、情報を評価するための方法、装置及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明は、情報提供者から提供された情報の確からしさを評価するに際し、事象ごとに複数の情報提供者から提供される情報を収集し、この収集された情報間の類似の度合いを指標として上記各情報提供者の信頼度を算出する。そして、上記算出された情報提供者の信頼度を条件の一つとして、上記提供された情報の確からしさを表す評価値を算出するようにしたものである。
したがってこの発明によれば、各情報提供者の信頼度が考慮された上で、当該情報提供者から提供された情報の確からしさが評価される。このため、情報提供者の信頼度を考慮せずに評価する場合に比べ、提供情報の確からしさを正確に評価することが可能となる。
一般に、人がある事象に対し認識する場合、誤認識や勘違い、思いこみ等により誤った認識をしてしまうことがある。しかし、同じ事象に対し複数の人が情報提供を行う場合には、多くの人が同じように間違った認識をする可能性は低い。したがって、ある情報提供者からの提供情報が、他の情報提供者からの提供情報と同じか或いは近い内容だった場合、つまり類似の度合いが高い場合には、当該情報提供者の信頼度を高いと見なすことができる。そこで、この発明のように情報提供者の信頼度を提供された情報間の類似の度合いをもとに算出すれば、突飛な情報や誤った情報を提供する情報提供者に対しては低い信頼度を与えることができ、この信頼度をもとに正確な評価を行うことが可能となる。
この発明ではさらに以下のような具体的な構成が考えられる。
第1の構成は、上記信頼度を算出する際に、先ず複数の情報提供者の信頼度を予め定めた初期値に設定し、この条件の下で前記情報の確からしさを表す評価値を算出する処理を実行して仮の評価値を算出する。そして、収集された情報ごとに、当該情報と上記算出された仮の評価値との間の距離を算出し、この算出された距離を指標として当該情報を提供した情報提供者の信頼度を算出するものである。
このように構成すると、信頼度を算出する際に必要となる情報間の類似度を算出する処理を、情報の確からしさを評価する際に使用される処理と兼用にすることができ、これにより処理プログラムを簡素化することができる。
第2の構成は、上記信頼度を算出する際に、複数の事象の各々について複数の情報提供者から提供された情報間の類似の度合いを算出し、これらの算出された類似の度合いの平均値を算出する。そして、上記算出された類似の度合いの平均値が小さいほど信頼度が高くなるような関数を定義し、上記算出された平均値をこの定義された関数をもとに信頼度に変換するものである。
このように構成することにより、情報提供者の信頼度が、複数の事象に対する提供情報の類似度合いを考慮して算出される。このため、事象間における提供情報の信頼性をばらつきを吸収してより正確な信頼度を算出できる。また、類似の度合いの平均値が関数をもとに信頼度の値に変換されるので、管理者或いは情報提供者にとって直感的に理解しやすい形態で信頼度を表すことができる。
第3の構成は、情報の確からしさを表す評価値を算出する際に、算出された各情報提供者の信頼度をもとに、収集された各情報に対しそれぞれ重み付けを行い、当該重み付けされた情報間の類似の度合いを指標として各情報の代表値を算出し、この算出された代表値を上記収集された情報の確からしさを表す評価値とするものである。
このように構成すると、情報提供者の信頼度を考慮した情報の確からしさの評価演算を、重み付けと平均処理を用いた比較的簡単な演算処理により行うことができる。
第4の構成は、情報を収集する際に、情報の内容をベクトル軸で表した情報空間モデルを定義して、収集された各情報を上記情報空間モデル上にベクトルとして配置し、このベクトルをもとに情報提供者の信頼度の算出及び情報の確からしさを評価する値の算出を行うものである。
このようにすると、例えば提供情報が数値化し難い場合でも、ベクトルで表現することで比較的簡単にかつ正確に信頼度及び確からしさの評価値を算出することができる。
第5の構成は、情報を収集する際に、情報の内容を数値軸で表した情報空間モデルを定義して、収集された情報を当該情報空間モデル上に数値として配置し、この数値をもとに情報提供者の信頼度の算出、及び情報の確からしさの評価値の算出を行うものである。
このようにすると、例えば提供情報を数値化することで簡単にかつ正確に信頼度及び確からしさの評価値を算出することができる。
第6の構成は、情報提供者からの情報の収集を、情報管理装置から情報提供者の端末へ事象ごとに提供が予想される複数の情報を記載した問い合わせ情報を送信する。そして、この問い合わせ情報に記載された上記複数の情報の中から情報提供者が選択した情報を、上記端末から送信させて情報管理装置で受信することにより行うものである。
このように構成すると、情報管理者側にとっては提供される情報の内容が広範囲に発散することなくなり、これにより情報提供者の信頼度及び提供情報の確からしさを比較的簡単にしかも正確に算出することが可能となり、これにより事象に関する情報を正確に把握することが可能となる。また情報提供者にとっては、選択式により回答することができるので、負担なくかつ正確に情報提供を行うことができる。
要するにこの発明では、情報提供者から提供された情報の確からしさを評価するに際し、事象ごとに複数の情報提供者から提供される情報を収集し、この収集された情報間の類似の度合いを指標として上記各情報提供者の信頼度を算出する。そして、上記算出された情報提供者の信頼度を条件の一つとして、上記提供された情報の確からしさを表す評価値を算出するようにしている。
したがってこの発明によれば、個人の知識量や過去の経験の違い、重きをおくポイントの違い等に依存せず、情報の確からしさを正確に評価することが可能な、情報を評価するための方法、装置及びプログラムを提供することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
図1は、この発明に係わる情報評価方法を実施するシステムの一実施形態を示す概略構成図である。このシステムは、情報管理サーバSVを備える。そして、この情報管理サーバSVに対し、情報提供者が使用する有線情報端末PC1〜PCn及び移動通信端末MS1〜MSmを、通信ネットワークNWを介して接続可能にしたものである。有線情報端末PC1〜PCnとしては、例えば家庭内又はオフィス等に設置される、インターネットアクセス機能を備えるパーソナル・コンピュータやテレビジョン受信機、家電機器が使用される。移動通信端末MS1〜MSmとしては、インターネットアクセス機能を備える携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants)、ノード型パーソナル・コンピュータ等が使用される。
通信ネットワークNWは、有線通信ネットワークと移動線通信ネットワークとを含む。有線通信ネットワークは、インターネットに代表されるコンピュータ・ネットワークと、このコンピュータ・ネットワークとユーザ端末との間を接続するための加入者網とから構成される。加入者網には、PSTN(Public Switched Telephone Network)やISDN(Integrated Service Digital Network)に加え、有線LAN(Local Area Network)等の企業内通信ネットワーク、CATV(Cable Television)ネットワーク、さらにはラジオ放送やテレビジョン放送、データ放送等を地上波又は衛星を使用して放送するシステムを含む。また移動通信ネットワークは、例えば携帯電話通信ネットワーク、PHS(Personal Handyphone System)、無線LAN等を含む。
ところで、情報管理サーバSVは次のように構成される。図2はその機能構成を示すブロック図である。
すなわち、情報管理サーバSVは中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)11を備える。このCPU11には、バス12を介してプログラムメモリ13及びデータメモリ14が接続され、さらに通信インタフェース15、入力インタフェース16、及び表示インタフェース18がそれぞれ接続されている。
通信インタフェース(通信I/F)15は、CPU11の制御の下、上記有線情報端末PC1〜PCn及び移動通信端末MS1〜MSmとの間で、通信ネットワークNWにより規定される通信プロトコル、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)に従い通信を行う。
入力インタフェース(入力I/F)16には、キーボード等の入力部19が接続される。入力I/F16は、上記入力部17の操作を検出してその操作情報を数字又は文字コードとして取り込む。表示インタフェース(表示I/F)18には液晶表示器(LCD)からなる表示部19が接続される。表示I/F18は、CPU11から供給される情報の確からしさの評価結果を表す表示データを表示部20に表示する。
データメモリ14は、記憶媒体として例えばRAM又はハードディスクを使用したもので、情報テーブル14aと、信頼度記憶部14bと、評価結果記憶部14cとが設けられる。情報テーブル14aには、各事象に対応付けて、複数の情報提供者から提供された情報を表す値が記憶される。情報を表す値は、例えば情報空間モデルとして多次元ベクトル空間を用いた場合にはベクトル値として表され、また情報空間モデルとして数値軸を用いた場合には数値として表される。
信頼度記憶部14bには、後述する情報信頼度算出プログラム13bにより算出される、各情報の信頼度が記憶される。信頼度は数値により表される。評価結果記憶部14cには、後述する情報確からしさ算出プログラム13cにより算出される、事象ごとの提供情報の代表値が記憶される。この代表値はベクトル値または数値により表される。
プログラムメモリ13には、情報収集制御プログラム13aと、情報信頼度算出プログラム13bと、情報確からしさ算出プログラム13cと、評価結果出力制御プログラム13dが格納されている。
情報収集制御プログラム13aは、上記有線情報端末PC1〜PCn及び移動通信端末MS1〜MSmから自主的に提供された情報、及び問い合わせに対し有線情報端末PC1〜PCn及び移動通信端末MS1〜MSmから送られる回答情報を、通信インタフェース15により受信する。
情報信頼度算出プログラム13bは、上記受信された各情報についての信頼度を算出し、算出された信頼度を信頼度記憶部14bに記憶する。情報確からしさ算出プログラム13cは、上記情報信頼度算出プログラム13bにより算出された情報の信頼度をもとに、事象ごとに情報の確からしさを算出し、この算出された情報の確からしさを表す数値を評価結果として評価結果記憶部14cに記憶する。
評価結果出力制御プログラム13dは、上記情報確からしさ算出プログラム13cにより算出された評価結果を表示するための表示データを生成し、この生成された表示データを上記表示インタフェース18に供給して表示部19に表示させる。また、要求に応じて、上記生成された表示データを情報管理者が使用する端末(図示せず)や情報提供者が使用する有線情報端末PC1〜PCn及び移動通信端末MS1〜MSmへ通信ネットワークを介して送信する機能も有する。
次に、以上のように構成されたシステムによる情報評価に係わる動作を説明する。図3は、情報管理サーバSVによる情報評価処理の手順と内容を示すフローチャートである。なお、この実施形態では、地震等の災害発生時に情報提供者から各地の情報を収集してその確からしさを評価し、その評価結果を表示する場合を例にとって説明する。
情報収集に先立ち情報管理者は、入力部17により情報収集モードを設定する。情報収集モードには例えば、情報提供者が自主的に提供する情報を収集する自主提供モードと、情報提供者として予め選定した情報提供者の端末に対し情報管理サーバSVから問い合わせ情報を送信し、この問い合わせ情報に対し各端末が返送する回答情報を収集する問い合わせ収集モードとがある。
情報管理サーバSVは、先ずステップ3aで情報収集モードが問い合わせ収集モードに設定されているか自主提供モードに設定されているかを判定する。この判定の結果、自主提供モードに設定されていれば、ステップ3bに移行してここで有線情報端末PC1〜PCn及び移動通信端末MS1〜MSmからの情報の提供を待ち、情報が到来するごとにステップ3cで当該提供された情報を受信してデータメモリ14の作業メモリに保存する。
一方、問い合わせ収集モードが設定されている場合には、ステップ3dにより予め選定した情報提供者の端末に向け問い合わせ情報を送信する。そして、この問い合わせ情報に対し情報提供者の端末から返送される回答情報をステップ3eで受信してデータメモリ14の作業メモリに保存する。
問い合わせ情報は、事象を表す情報と、情報提供者に選択式により回答させるための項目または数値とから構成される。図4はその一例を示すもので、「Y避難所で求められている物資」を事象とし、「衣類」、「食料」、「ベッド」を選択項目としたものである。情報提供者は、自身の端末に上記問い合わせ情報が表示されると、上記3つの選択項目の中から最も必要とされていると思われるものをチェックし、これを回答情報として送信する。また、図5は問い合わせ情報の他の例を示すもので、「X地区Z公園」を事象とし、危険度を数値により表したスケールを用意する。この場合情報提供者は、自身の端末に表示された危険度を表すスケール上から現状に最も近いと思われる数値を一つ選択し、この選択された数値を回答情報として送信する。
情報管理サーバSVは、情報提供者端末から回答情報が受信されるごとに、ステップ3fにおいて上記回答情報を情報空間モデルに配置する。例えば、回答情報が上記図4に示したように選択項目の場合には、n個の選択項目をn次元ベクトルとする情報空間モデルを作成し、このn次元ベクトル空間において上記選択項目を配置する。図6はその一例を示すもので、「衣類」、「食料」、「ベッド」の各選択項目に対応して3次元ベクトル空間を設定し、回答された選択項目を該当するベクトル値として配置する。
一方、回答情報が上記図5に示したように数値で表される場合には、回答される数値を一次元数値軸により表した情報空間モデルを設定し、回答された数値をこの一次元数値軸上に配置する。図7はその一例を示すもので、この例では危険度の高い順に“4”,“3”,“2”,“1”,“0”の5段階で表した数値軸上に、回答された数値が配置される。
続いて情報管理サーバSVは、ステップ3gにおいて、各事象ごとに、上記情報空間モデル上にベクトル値または数値として配置された回答情報を情報提供者の識別情報A,B,C,…,Nに対応付けて情報テーブル14aに記憶する。なお、新たな事象の回答情報が受信された場合には、この新たな事象を情報テーブル14aに追加記憶した上で、この事象に対応付けて回答情報及び情報提供者の識別情報A,B,C,…,Nを記憶する。図8は情報テーブル14aの構成の一例を示すもので、この例では事象1及び事象2については選択項目のベクトル値が、また事象3及び事象nについては選択された数値が記憶された場合を示している。
さて、そうして事象ごとに一定数以上の情報が収集されると、情報管理サーバSVはステップ3hで各情報提供者の信頼度をw=1に初期設定したのち、ステップ3iにより事象ごとの提供情報の確からしさを仮評価するための処理を次のように実行する。図9にその処理の概要を示す。
すなわち、事象ごとの提供情報の確からしさは、提供情報がベクトルで表される場合には、提供された複数のベクトルの中の代表ベクトルを算出することにより得られる。その計算関数式は、ベクトルをxとし、情報提供者の信頼度をwとするとき、次式で表される。
Figure 2005250568
また、提供情報が数値の場合には、その情報の確からしさは提供された複数の数値の中の代表数値を算出することにより得られる。その計算関数式は、数値をxとし、情報提供者の信頼度をwとしたとき、次式で表される。
Figure 2005250568
なお、(1)式及び(2)式において、添え字のアルファベットは情報提供者の識別情報を示している。
そして、情報管理サーバSVは、上記(1)式または(2)式により算出された代表ベクトルまたは代表数値を、仮の評価値としてデータメモリ14内の評価結果記憶部14cに記憶する。ここで、上記代表ベクトルまたは代表数値を仮の評価値とした理由は、先に述べたように各情報提供者の信頼度を考慮していない値だからである。
次に情報管理サーバSVは、ステップ3jにより各情報提供者の信頼度の計算を終了しているか否かを判定する。そして、ここではまだ終了していないのでステップ3kに移行し、このステップ3kにおいて各情報提供者の信頼度を計算する。信頼度の計算は以下のように行われる。
すなわち、先ずある情報提供者が提供したベクトルまたは数値と、上記(1)式または(2)式により算出された代表ベクトルまたは代表数値との間の距離を計算する。ただし、ベクトルの場合その距離とは2つのベクトルの差の大きさのことである。次に、各事象について算出された距離の平均値を計算する。そして、この距離の平均値が大きいときには信頼度が低くなるような関数を定義し、この関数に基づいて各情報提供者の信頼度を表す値を算出する。
例えば、図10に示すように情報提供者Aについてみると、当該情報提供者Aが提供した数値と代表数値との距離が小さい。このため、この情報提供者Aは、概ね他の情報提供者と近い数値を報告していることから信頼度が高いと判断される。これに対し、情報提供者Cについてみると、当該情報提供者Cが提供した数値と代表数値との距離は大きい。このため、この情報提供者Cは他の情報提供者とは異なる数値を報告しており、信頼度は低いと判断される。なお、図10では簡単のため事象ごとの距離を線の長さで表したが、実際には数値により表される。
情報管理サーバSVは、上記のように算出された各情報提供者の信頼度を、データメモリ14内の信頼度記憶部14bに記憶する。
次に、情報管理サーバSVは再度ステップ3iに移行し、ここで上記算出された信頼度を考慮して情報の確からしさを計算し直す。すなわち、(1)式または(2)式のwA ,wB ,…に上記算出された各情報提供者の信頼度を代入して、事象ごとの代表ベクトルまたは代表数値を計算し直す。そして、評価結果記憶部14cに記憶されている仮の評価値を、上記計算し直された代表ベクトルまたは代表数値に更新する。
以上述べた、情報の確からしさの仮計算、情報提供者の信頼度の計算、及び情報提供者の信頼度を考慮した情報の確からしさの再計算の具体例を以下に述べる。
<提供された情報をベクトルで表現する場合>
いま「Y避難所で求められている物資」に関する3つの事象について、「衣類」と「食料」を二者択一で、5人の情報提供者A,B,C,D,Eから報告してもらう場合を想定する。
事象1について、情報提供者A,B,C,Dは「衣類」と報告し、情報提供者Eは「食料」と報告したとする。
事象2について、情報提供者A,B,C,Dは「食料」と報告し、情報提供者Eは「衣類」と報告したとする。
事象3について、情報提供者A,B,Cは「衣類」と報告し、情報提供者D,Eは「食料」と報告したとする。
ただし、ここでは「衣類」であるという報告をベクトル(1,0)とし、「食料」であるという報告をベクトル(0,1)とする。
情報管理サーバSVは、先ず(1)式を用いて以下のように情報の確からしさの仮計算を行う。この仮計算では、情報提供者A〜Eの信頼度は未知であるため初期値w=1に設定する。
すなわち、先ず事象1について、提供情報のベクトルxA (1,0)、ベクトルxB (1,0)、ベクトルxC (1,0)、ベクトルxD (1,0)、ベクトルxE (0,1)と、信頼度wA 〜wE =1を、(1)式に示す代表ベクトルの計算関数式に代入する。そうすると、(衣類,食料)=(4/5,1/5)となる。このベクトルは、「衣類」の成分が4/5、「食料」の成分が1/5となっているので、事象1では「衣類」が求められている可能性が高いと評価できる。
同様に、事象2及び事象3について上記(1)式を使用して演算すると、事象2については(衣類,食料)=(1/5,4/5)となって、「食料」が求められている可能性が高いと評価できる。また、事象3については(衣類,食料)=(3/5,2/5)となるため、「衣類」及び「食料」がほぼ同程度に求められている可能性が高いと評価できる。
以上のように算出された各評価ベクトルは、情報提供者の信頼度wA 〜wE を初期値(=1)に設定した場合に得られるものであるため、これを情報の確からしさを表す仮の評価ベクトルと呼ぶ。
次に情報管理サーバSVは、上記算出された仮の評価ベクトルを用いて各情報提供者A〜Eの信頼度wA 〜wE を以下のように算出する。すなわち、情報提供者Aの信頼度wA は、事象1については
|(1,0)−(4/5,1/5)|=1/5√2≒0.28
となる。同様に、事象2については0.28、事象3については0.57となる。そして、これらの事象1,2,3について算出された信頼度の平均をとると、
(0.28+0.28+0.57)/3=0.38
となる。
この平均値はその値が小さいほど信頼度は高くなる値であり、信頼度の表現としては直感的に分かりにくい。そこで、上記信頼度が高いほど値が大きくなるような関数を定義する。ここでは例えば逆数を定義する。そうすると、上記平均値は
1/0.38=2.63
となる。
同様の計算により、情報提供者Bの信頼度及び情報提供者Cの信頼度はともには2.63となり、また情報提供者Dの信頼度は2.12に、さらに情報提供者Eの信頼度は0.96となり、直感的に理解しやすい数値となる。この計算結果から明らかなように、情報提供者Eは他の情報提供者A〜Dに比べて信頼度が低いことが分かる。
次に、以上のように算出された各情報提供者A〜Eの信頼度を条件に加えて、情報の確からしさの評価ベクトルを再計算する。計算式としては前記(1)式をそのまま使用し、信頼度wA 〜wE に上記算出された各情報提供者の信頼度の値を代入する。
この結果、事象1についての情報の確からしさに関する評価ベクトルは
Figure 2005250568
により演算されることになり、この結果
(衣料,食料)=(0.91,0.09)
が算出される。
この再計算された値から明らかなように、事象1についての情報の確からしさに関する評価結果は、「衣類」が求められている可能性が高いというものになる。また、これは信頼度を考慮しなかった仮の評価ベクトル(4/5,1/5)に比べ、「衣類」が求められている可能性の高さがよりはっきりしたことを示している。
同様に、事象2及び事象3についても同様の再計算を行うと、
事象2についての情報の確からしさに関する評価ベクトルは
(衣料,食料)=(0.09,0.91)
となり、また事象3についての情報の確からしさに関する評価ベクトルは
(衣料,食料)=(0.72,0.28)
となる。
<提供された情報を数値で表現する場合>
ここでは、例えば「避難所が安全であるか危険であるか」に関する3つの事象について、安全度を数値により、5人の情報提供者A,B,C,D,Eから報告してもらう場合を想定する。
事象1について、情報提供者A,B,Cはいずれも1.0、情報提供者Dは0.5、情報提供者Eは−1.0とそれぞれ報告したとする。
事象2について、情報提供者A,B,Cはいずれも−1.0、情報提供者Dは−0.5、情報提供者Eは1.0とそれぞれ報告したとする。
事象3について、情報提供者A,B,Cはいずれも0.8、情報提供者Dは−0.5、情報提供者Eは−1.0とそれぞれ報告したとする。
ただし、ここでは安全の程度が高いほど数値は「1」に近い値となり、逆に危険の程度が高いほど「−1」に近い値となるものとする。
情報管理サーバSVは、先ず(2)式を用いて以下のように情報の確からしさの仮計算を行う。この仮計算では、情報提供者A〜Eの信頼度wA 〜wE は未知であるため初期値(=1)に設定する。
すなわち、先ず事象1について、提供情報の数値xA(1.0)、数値xB(1.0)、数値xC(1.0)、数値xD(0.5)、数値xE(−0.1)と、信頼度wA 〜wE =1を、(2)式に示す代表ベクトルの計算関数式に代入する。そうすると、事象1についての情報の確からしさは0.5となる。この数値は、−1.0より1.0に近いので、安全である可能性が高いと評価できる。
同様に、事象2及び事象3について上記(2)式を使用して演算すると、事象2についての情報の確からしさは−0.5となって、事象2は危険である可能性が高いと評価できる。また、事象3についての情報の確からしさは0.18となるため、事象3は安全の傾向はあるが安全か危険かは微妙な差であるため注意が必要と評価できる。
以上のように算出された各評価値は、情報提供者の信頼度wA 〜wE を初期値(=1)に設定した場合に得られるものであるため、これを情報の確からしさを表す仮の評価値と呼ぶ。
次に情報管理サーバSVは、上記算出された仮の評価値を用いて各情報提供者A〜Eの信頼度wA 〜wE を以下のように算出する。すなわち、情報提供者Aの信頼度wA は、事象1については
|1−0.5|=0.5
と算出される。同様に、事象2については0.5、事象3については0.62となる。そして、これらの事象1,2,3について算出された信頼度の平均をとると、
(0.5+0.5+0.62)/3=0.54
となる。
この平均値はその値が小さいほど信頼度は高くなる値であり、信頼度の表現としては直感的に分かりにくい。そこで、上記信頼度が高いほど値が大きくなるような関数を定義する。ここでは例えば逆数を定義する。そうすると、上記平均値は
1/0.54=1.85
となる。
同様の計算により、情報提供者Bの信頼度及び情報提供者Cの信頼度はともには1.85となり、また情報提供者Dの信頼度は4.41に、さらに情報提供者Eの信頼度は1.18となり、直感的に理解しやすい数値となる。この計算結果から明らかなように、情報提供者Dは他の情報提供者A〜C,Eに比べて格段に信頼度が高く、情報提供者Eは他の情報提供者A〜Dに比べ信頼度が低いことが分かる。
次に、以上のように算出された各情報提供者A〜Eの信頼度を条件に加えて、情報の確からしさの評価値を再計算する。計算式としては前記(2)式をそのまま使用し、信頼度wA 〜wE に上記算出された各情報提供者の信頼度の値を代入する。
この結果、事象1についての情報の確からしさに関する評価値は
Figure 2005250568
により演算され、この結果0.60が得られる。この値は、安全である可能性が危険である可能性より高いことを示す。また、これは信頼度を考慮しなかった仮の評価値0.5に比べ、安全である可能性の高さがより明確になっていることを示している。
同様に、事象2及び事象3についても同様の再計算を行うと、
事象2についての情報の確からしさに関する評価値は−0.6となり、また事象3についての情報の確からしさに関する評価値は0.09となる。
以上のように情報の確からしさの評価ベクトルまたは評価値が算出されると、情報管理サーバSVは次にステップ3mに移行し、このステップ3mで上記評価結果を表示するための表示情報を生成する。そして、上記生成された表示情報をステップ3nにより表示部19に表示させる。
例えば、図11に示すように、上記算出された評価値をもとに各事象についての安全度/危険度を示す表示データF1〜F4を作成し、この表示データF1〜F4を地図データ上に合成して表示する。また図12に示すように、地理情報を横軸及び奥行き軸により表しかつ時間を縦軸により表した座標空間に、事象の場所及び時間の有効範囲を表示する。このとき、各事象における提供情報の確からしさは濃淡で表す。
以上述べたようにこの実施形態では、情報管理サーバSVから情報提供者の端末に対し事象についての情報提供を受けるために選択回答式の問い合わせ情報を送信し、情報提供者が選択した回答情報を端末から送信して情報管理サーバSVで収集する。情報管理サーバSVは、収集された各情報を情報空間モデル上にベクトル値または数値として配置したのち、情報提供者の信頼度を初期値に設定した上で事象ごとに提供情報の確からしさを仮評価する。そして、上記収集された提供情報のベクトルまたは数値と上記ベクトルまたは数値の仮評価値との間の距離をもとに各情報提供者の信頼度を算出し、この算出された信頼度を用いて上記事象ごとに提供情報の確からしさを評価するための演算を再度実行する。そして、この再計算により得られた、事象ごとの提供情報の確からしさを表す評価ベクトルまたは評価値を、地図データに合成するか或いは座標データにプロットすることにより表示するようにしている。
したがってこの実施形態によれば、情報の類似度をもとに算定された各情報提供者の信頼度を考慮して、当該情報提供者から提供された情報の確からしさが評価される。このため、情報提供者の信頼度を考慮せずに評価する場合に比べ、個人の知識量や過去の経験の違い、重きをおくポイントの違い等に依存せずに、提供情報の確からしさを正確に評価することが可能となる。
また、提供情報を収集する際に、情報管理装置から情報提供者の端末へ事象ごとに問い合わせ情報を送信し、この問い合わせ情報に記載された複数の情報の中から情報提供者が選択した情報を端末から送信して情報管理装置で受信するようにしている。このため、情報管理者側は提供される情報が広範囲に発散することを未然に防いで、情報提供者の信頼度及び提供情報の確からしさを比較的簡単にしかも正確に算出することができる。また情報提供者にとっては、選択式により回答することができるので、負担なくかつ正確に情報提供を行うことができる。
さらに、信頼度を算定する際に、情報の確からしさを表す評価値を算出する処理を利用して仮の評価値を算出し、この算出された仮の評価値をもとに情報提供者の信頼度を算出するようにしている。このため、信頼度を算出する際に必要となる情報間の類似度を算出する処理を、情報の確からしさを評価する際に使用される処理と兼用にすることができ、これにより処理プログラムを簡素化することができる。
さらに、算出された類似の度合いの平均値が小さいほど信頼度が高くなるような関数を定義し、上記算出された平均値をこの定義された関数をもとに信頼度に変換するようにしているので、管理者或いは情報提供者にとって直感的に理解しやすい形態で信頼度を表示することができる。
さらに、評価値を地図データに合成するか或いは座標データにプロットすることにより表示するようにしているので、情報管理者及び情報提供者は一目で評価結果を認識することが可能となる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、提供情報の収集を選択式の問い合わせ情報を用いて行ったが、他に情報提供者が端末において任意に入力した文字データや音声データ、画像データを情報管理サーバSVで受信し、この受信された文字データや音声データ、画像データを解析することにより所定のフォーマットの提供情報データを作成するようにしてもよい。このようにすると、情報の形態を問わず種々の情報を幅広く収集して事象の現状を認識することが可能となる。
その他、情報管理装置の構成やその情報評価処理手順と処理内容、情報提供者が使用する端末の種類等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
この発明に係わる情報評価方法の一実施形態を実現するシステムの概略構成図。 図1に示すシステムの情報管理サーバの機能構成を示すブロック図。 図2に示す情報管理サーバによる情報評価処理手順と内容を示すフローチャート。 事象に対する提供情報の入力手段の一例を示す図。 事象に対する提供情報の入力手段の他の例を示す図。 入力された提供情報を情報空間モデル上に配置する処理の一例を示す図。 入力された提供情報を情報空間モデル上に配置する処理の他の例を示す図。 事象に対応付けて情報提供者の提供情報を記憶する情報テーブルの一例を示す図。 情報の確からしさを計算する処理の一例を説明するための図。 情報の信頼度を計算する処理の一例を説明するための図。 提供情報の評価結果の表示例を示す図。 提供情報の評価結果の他の表示例を示す図。
符号の説明
NW…通信ネットワーク、SV…情報管理サーバ、PC1〜PCn…有線情報端末、MS1〜MSm…移動通信端末、11…中央処理ユニット(CPU)、12…バス、13…プログラムメモリ、13a…情報収集制御プログラム、13b…情報信頼度算出プログラム、13c…情報確からしさ算出プログラム、13d…評価結果出力制御プログラム、14…データメモリ、14a…情報テーブル、14b…信頼度記憶部、14c…評価結果記憶部、15…通信インタフェース、16…入力インタフェース、17…入力部、18…表示インタフェース、19…表示部。

Claims (18)

  1. 情報提供者から提供された情報の確からしさを評価する情報評価方法であって、
    事象ごとに複数の情報提供者から提供される情報を収集する過程と、
    前記収集された情報間の類似の度合いを指標として、前記各情報提供者の信頼度を算出する過程と、
    前記算出された情報提供者の信頼度を条件の一つとして、前記提供された情報の確からしさを表す評価値を算出する過程と
    を具備することを特徴とする情報評価方法。
  2. 前記信頼度を算出する過程は、
    前記複数の情報提供者の信頼度を予め定めた初期値に設定し、この条件の下で前記情報の確からしさを表す評価値を算出する過程を実行して、仮の評価値を算出する過程と、
    前記収集された情報ごとに、当該情報と前記算出された仮の評価値との間の距離を算出し、この算出された距離を指標として当該情報を提供した情報提供者の信頼度を算出する過程と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の情報評価方法。
  3. 前記信頼度を算出する過程は、
    複数の事象の各々について、前記複数の情報提供者から提供された情報間の類似の度合いを算出する過程と、
    前記複数の事象について算出された類似の度合いの平均値を算出する過程と、
    前記算出された類似の度合いの平均値が小さいほど信頼度が高くなるような関数を定義し、前記算出された平均値を前記定義された関数をもとに信頼度に変換する過程と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の情報評価方法。
  4. 前記情報の確からしさを表す評価値を算出する過程は、前記算出された各情報提供者の信頼度をもとに前記収集された各情報に対しそれぞれ重み付けを行い、当該重み付けされた情報間の類似の度合いを指標とし前記収集された各情報の代表値を算出し、この算出された代表値を前記収集された情報の確からしさを表す評価値とすることを特徴とする請求項1記載の情報評価方法。
  5. 前記情報を収集する過程は、情報の内容をベクトル軸で表した情報空間モデルを定義して、前記収集された各情報を前記情報空間モデル上にベクトルとして配置する過程をさらに備え、
    前記信頼度を算出する過程は、前記収集された各情報のベクトル間の類似度を指標として、前記各情報提供者の信頼度を算出し、
    前記情報の確からしさを表す評価値を算出する過程は、前記算出された各情報提供者の信頼度をもとに前記収集された各情報のベクトルに対しそれぞれ重み付けを行い、当該重み付けされたベクトル間の類似度に基づいて前記収集された各情報のベクトルの代表値を算出し、この算出されたベクトルの代表値を前記収集された情報の確からしさを表す評価値とすることを特徴とする請求項1記載の情報評価方法。
  6. 前記情報を収集する過程は、情報の内容を数値軸で表した情報空間モデルを定義して、前記収集された情報を当該情報空間モデル上に数値として配置する過程をさらに備え、
    前記信頼度を算出する過程は、前記収集された各情報の数値間の類似度を指標として、前記各情報提供者の信頼度を算出し、
    前記情報の確からしさを表す評価値を算出する過程は、前記算出された各情報提供者の信頼度をもとに前記収集された各情報の数値に対しそれぞれ重み付けを行い、当該重み付けされた数値間の類似度に基づいて前記収集された各情報の数値の代表値を算出し、この算出された数値の代表値を前記収集された情報の確からしさを表す評価値とすることを特徴とする請求項1記載の情報評価方法。
  7. 前記情報を収集する過程は、情報管理装置から情報提供者の端末へ、事象ごとに提供が予想される複数の情報を記載した問い合わせ情報を送信し、この問い合わせ情報に記載された前記複数の情報の中から情報提供者が選択した情報を前記端末から受信することを特徴とする請求項1記載の情報評価方法。
  8. 情報提供者から提供された情報の確からしさを評価する情報評価装置であって、
    事象ごとに複数の情報提供者が提供する情報を当該情報提供者が使用する端末から収集する手段と、
    前記収集された情報間の類似の度合いを指標として、前記各情報提供者の信頼度を算出する手段と、
    前記算出された情報提供者の信頼度を条件の一つとして、前記提供された情報の確からしさを表す評価値を算出する手段と
    を具備することを特徴とする情報評価装置。
  9. 前記信頼度を算出する手段は、
    前記複数の情報提供者の信頼度を予め定めた初期値に設定し、この条件の下で前記情報の確からしさを表す評価値を算出する手段を実行して、仮の評価値を算出する手段と、
    前記収集された情報ごとに、当該情報と前記算出された仮の評価値との間の距離を算出する手段と、
    前記算出された距離を指標として当該情報を提供した情報提供者の信頼度を算出する手段と
    を備えることを特徴とする請求項8記載の情報評価装置。
  10. 前記信頼度を算出する手段は、
    複数の事象の各々について、前記複数の情報提供者から提供された情報間の類似の度合いを算出する手段と、
    前記複数の事象について算出された類似の度合いの平均値を算出する手段と、
    前記算出された類似の度合いの平均値が小さいほど信頼度が高くなるような関数を定義し、前記算出された平均値を前記定義された関数をもとに信頼度に変換する手段と
    を備えることを特徴とする請求項8記載の情報評価装置。
  11. 前記情報の確からしさを表す評価値を算出する手段は、前記算出された各情報提供者の信頼度をもとに前記収集された各情報に対しそれぞれ重み付けを行い、当該重み付けされた情報間の類似の度合いを指標として前記収集された各情報の代表値を算出し、この算出された代表値を前記収集された情報の確からしさを表す評価値とすることを特徴とする請求項8記載の情報評価装置。
  12. 前記情報を収集する手段は、情報の内容をベクトル軸で表した情報空間モデルを定義して、前記収集された各情報を前記情報空間モデル上にベクトルとして配置する手段をさらに備え、
    前記信頼度を算出する手段は、前記収集された各情報のベクトル間の類似度を指標として、前記各情報提供者の信頼度を算出し、
    前記情報の確からしさを表す評価値を算出する手段は、前記算出された各情報提供者の信頼度をもとに前記収集された各情報のベクトルに対しそれぞれ重み付けを行い、当該重み付けされたベクトル間の類似度に基づいて前記収集された各情報のベクトルの代表値を算出し、この算出されたベクトルの代表値を前記収集された情報の確からしさを表す評価値とすることを特徴とする請求項8記載の情報評価装置。
  13. 前記情報を収集する手段は、情報の内容を数値軸で表した情報空間モデルを定義して、前記収集された情報を当該情報空間モデル上に数値として配置する手段をさらに備え、
    前記信頼度を算出する手段は、前記収集された各情報の数値間の類似度を指標として、前記各情報提供者の信頼度を算出し、
    前記情報の確からしさを表す評価値を算出する手段は、前記算出された各情報提供者の信頼度をもとに前記収集された各情報の数値に対しそれぞれ重み付けを行い、当該重み付けされた数値間の類似度に基づいて前記収集された各情報の数値の代表値を算出し、この算出された数値の代表値を前記収集された情報の確からしさを表す評価値とすることを特徴とする請求項8記載の情報評価装置。
  14. 前記情報を収集する手段は、情報提供者の端末へ、事象ごとに提供が予想される複数の情報を記載した問い合わせ情報を送信し、この問い合わせ情報に記載された前記複数の情報の中から情報提供者が選択した情報を前記端末から受信することを特徴とする請求項8記載の情報評価装置。
  15. コンピュータを備え、情報提供者から提供された情報の確からしさを評価する処理を前記コンピュータにより実行する機能を備える情報管理装置の情報評価プログラムであって、
    事象ごとに複数の情報提供者が提供する情報を当該情報提供者が使用する端末から収集する処理と、
    前記収集された情報間の類似の度合いを指標として、前記各情報提供者の信頼度を算出する処理と、
    前記算出された情報提供者の信頼度を条件の一つとして、前記提供された情報の確からしさを表す評価値を算出する処理と
    を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする情報評価プログラム。
  16. 前記信頼度を算出する処理は、
    前記複数の情報提供者の信頼度を予め定めた初期値に設定し、この条件の下で前記情報の確からしさを表す評価値を算出する処理を実行させて、仮の評価値を算出する処理と、
    前記収集された情報ごとに、当該情報と前記算出された仮の評価値との間の距離を算出する処理と、
    前記算出された距離を指標として当該情報を提供した情報提供者の信頼度を算出する処理と
    を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項15記載の情報評価プログラム。
  17. 前記信頼度を算出する処理は、
    複数の事象の各々について、前記複数の情報提供者から提供された情報間の類似の度合いを算出する処理と、
    前記複数の事象について算出された類似の度合いの平均値を算出する処理と、
    前記算出された類似の度合いの平均値が小さいほど信頼度が高くなるような関数を定義し、前記算出された平均値を前記定義された関数をもとに信頼度に変換する処理と
    を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項15記載の情報評価プログラム。
  18. 前記情報の確からしさを表す評価値を算出する処理は、前記算出された各情報提供者の信頼度をもとに前記収集された各情報に対しそれぞれ重み付けを行い、当該重み付けされた情報間の類似の度合いを指標として前記収集された各情報の代表値を算出し、この算出された代表値を前記収集された情報の確からしさを表す評価値とする処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項15記載の情報評価プログラム。
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