JP2005250238A - 液晶表示装置、液晶表示装置の製造方法、電子機器 - Google Patents

液晶表示装置、液晶表示装置の製造方法、電子機器 Download PDF

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JP2005250238A JP2004062298A JP2004062298A JP2005250238A JP 2005250238 A JP2005250238 A JP 2005250238A JP 2004062298 A JP2004062298 A JP 2004062298A JP 2004062298 A JP2004062298 A JP 2004062298A JP 2005250238 A JP2005250238 A JP 2005250238A
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Abstract

【課題】互いのラビング方向を略直交させてTFT基板及び対向基板の配向膜にラビング
処理を行った後の液晶表示装置に通電を行い続けても表示ムラが発生し難い、かつ高歩留
まりにより製造することができる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 ラビングローラにより配向膜にラビング処理が施された素子基板9及び該
素子基板に対向する基板3を有する液晶表示装置70において、素子基板9の画素電極9
0が形成された表示領域の少なくとも1つの角部の2辺に対向する前記表示領域外の位置
に、ダミー電極15が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、液晶表示装置、液晶表示装置の製造方法、電子機器に関し、特に液晶表示装
置に用いる素子基板の表示領域の形状に関する。
周知のように、液晶表示装置は、ガラス基板、石英基板等からなる2枚の基板間に液晶
を封入して構成されており、一方の基板に、例えば薄膜トランジスタ(Thin Film Transis
tor、以下、TFTと称す)等のスイッチング素子及び画素電極をマトリクス状に配置し、
他方の基板に共通電極を配置して、両基板間に封止した液晶層の光学特性を画像信号に応
じて変化させることで、画像表示を可能としている。
また、TFTを配置したTFT基板と、このTFT基板に相対して配置される対向基板
とは、別々に製造される。TFT基板及び対向基板は、例えばガラス又は石英基板上に、
所定のパターンを有する半導体薄膜、絶縁性薄膜又は導電性薄膜を積層することによって
構成される。層毎に各種膜の成膜工程とフォトリソグラフィ工程を繰り返すことによって
、形成されるのである。
このようにして形成されたTFT基板及び対向基板は、パネル組立工程において高精度
に貼り合わされた後、液晶が封入されるようになっている。このパネル組立工程は、先ず
、各基板の製造工程において夫々製造されたTFT基板と対向基板との液晶層と接する面
上に、液晶分子を基板面に沿って配向させるための配向膜を形成する。この配向膜は、例
えばポリイミドを約数十ナノメータの厚さで印刷することにより形成される。
その後、焼成を行い、さらに電圧無印加時の液晶分子の配列を決定させるためのラビン
グ処理を施す。次いで、一方の基板上の周縁に接着剤となるシール部を設け、このシール
部を用いてTFT基板と対向基板を貼り合わせ、アライメントを施しながら圧着硬化させ
、その後シール部の一部に設けられた切り欠きを介して液晶を封入するといった手法が用
いられている。
ここで、ラビング処理とは、布等のクロス材で表面が形成されたラビングローラに、基
板表面に形成された配向膜を接触させ、直線的に移動させて、基板配向膜表面に細かい溝
を形成して配向膜を配向異方性の膜にするものである。配向膜に一定方向の溝を形成する
ラビング処理を施すことにより、液晶分子の配列を規定することができる。
ところで、近年、例えば多くの液晶表示装置において採用されているTNモードの液晶
表示装置の場合、TFT基板の配向膜に対し、一の方向に上述したラビング処理を行った
場合は、対向基板の配向膜に対しては、一の方向とは略直交する方向にラビング処理を行
うことが一般的に知られ行われている(例えば非特許文献1参照)。
このように、TFT基板の配向膜に対するラビング方向と、対向基板の配向膜に対する
ラビング方向とを略直交させてラビング処理を行うことにより、液晶表示装置の液晶分子
は略90°ねじれた構造を有する。
竹添秀男著「イラスト・図解液晶のしくみがわかる本」株式会社技術評論社、平成11年12月10日、p86
ところで、液晶表示装置を構成するTFT基板の画素電極及び対向基板の共通電極に、
電圧が印加された際、図8に示すように、TFT基板と対向基板との間に封入された液晶
150中の電荷、例えば不純物イオンは、ラビングの方向と逆方向に移動する傾向がある
このため、液晶表示装置に通電を行い続けると、図7に示すように、液晶のねじれ方が
TNモードの液晶表示装置700の表示領域200における、TFT基板の配向膜に一の
方向αからラビングローラ100の周面100aが最初に当接する位置と、対向基板の配
向膜に一の方向αと略直交する他の方向βからラビングローラ100の周面100aが最
初に当接する位置とが略直交する領域、即ち表示領域200の1つの隅部200aに、液
晶中の不純物イオンが移動して局在してしまう。
よって、液晶表示装置700に通電を続けると、表示領域200の隅部200aに、異
不純物イオンの焼き付きが起こり、表示ムラ160が発生してしまう虞があった。
本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的は、互いのラビング方向を
略直交させてTFT基板及び対向基板の配向膜にラビング処理を行った際、ラビング処理
後のTFT基板及び対向基板により構成される液晶表示装置に通電させ続けても表示ムラ
が発生し難い、かつ高歩留まりにより製造することができる液晶表示装置、液晶表示装置
の製造方法、液晶表示装置を用いた電子機器を提供するにある。
前記目的を達成するために本発明に係る液晶表示装置は、シール材で貼り合わされ液晶
を挟持する一対の基板を有する液晶表示装置において、前記一対の基板は夫々、前記シー
ル材が形成される領域の内側に、表示電極と、ラビング処理された配向膜を有し、前記一
対の基板のうち少なくとも一方の基板の表示電極が形成された領域と前記シール材が形成
された領域との隙間において、前記表示電極が形成された領域の角部の周囲に前記ダミー
電極が形成されていることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置によれば、ラビング処理によって発生する不純物イオンの集中を
、前記ダミー電極に生じさせることにより、表示領域の隅部に、表示ムラが発生するのを
防ぐことができるという効果を有する。
また、前記角部は、前記一対の基板のうち一方の基板において前記表示電極が形成され
た領域でラビングが開始された箇所と、他方の基板において表示電極が形成された領域で
ラビングが開始された箇所とが交差する箇所であることを特徴とし、また、前記一方の基
板に対するラビング方向は前記一方の基板と略直交する一の方向であり、前記他方の基板
に対するラビング方向は前記一の方向に略直交することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置によれば、液晶表示装置に通電を行い続けた際、素子基板の表示
領域に形成された配向膜に一の方向からラビングローラが当接し始めること、及び前記素
子基板に対向する基板の表示領域に形成された配向膜に一の方向と略直交する他の方向か
ら前記ラビングローラが当接し始めることに起因する前記両基板間の電荷の移動による前
記表示領域の角部に発生する電荷の吸着を、前記ダミー電極に全て生じさせることができ
るため、効率良く、素子基板と該素子基板に対向する基板とにより構成される液晶表示装
置の表示領域の隅部に、電荷の吸着に起因する表示ムラが発生するのを防ぐことができる
という効果を有する。
さらに、前記他方の基板に対するラビング方向は前記一の方向に略直交することを特徴
とし、前記ダミー電極は、前記表示領域に形成された表示電極と同一層で形成されている
ことを特徴とし、前記ダミー電極は、前記表示電極と前記角部において隣接していること
を特徴とする。
本発明の液晶表示装置によれば、ダミー電極を、素子基板の表示領域に形成された表示
電極と同一層により角部において隣接するよう形成することにより、容易に工程を増やす
ことなくダミー電極を形成することができるという効果を有する。
本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、シール材で貼り合わされて液晶を挟持する一
対の基板を有し、前記シール材の形成される領域の内側に表示電極を有する一対の基板を
有する液晶表示装置の製造方法において、前記シール材が形成される領域の内側において
、前記表示電極が形成された領域と前記シール材が形成された領域との隙間に前記表示電
極が形成された領域の角部の周囲にダミー電極を形成する工程と、前記一対の基板のうち
一方の基板の配向膜に対するラビング方向と、他の基板に配向膜に対するラビング方向と
が交差するようにラビング処理を行う工程と、を有し、前記ラビング処理において、ラビ
ングローラは、前記ダミー電極に当接した後、前記表示電極に当接することを特徴とする
また、前記一方の基板に対するラビング方向は前記一方の基板と略直交する一の方向で
あり、前記他方の基板に対するラビング方向は前記一の方向に略直交することを特徴とす
る。
本発明の液晶表示装置の製造方法によれば、素子基板の表示領域に形成された配向膜に
一の方向からダミー電極に当接するよう、ラビングローラが当接する工程を有し、また前
記素子基板に対向する基板の表示領域に形成された配向膜に一の方向と略直交する他の方
向から前記ラビングローラが当接する工程を有することにより、前記両基板間の電荷の移
動による前記表示領域の隅部に発生する電荷の吸着は、前記ダミー電極に全て生じる。
よって、液晶表示装置に通電を行い続けた際、素子基板と該素子基板に対向する基板と
により構成される液晶表示装置の表示領域の隅部に、液晶中の不純物イオンが移動して局
在してしまい、不純物が焼き付いてしまうのを防ぐことができるため、高歩留まりにより
液晶表示装置を製造することができるという効果を有する。
さらに、前記ダミー電極は、前記表示領域の表示電極と同一工程で形成されることを特
徴とする。
本発明の液晶表示装置の製造方法によれば、ダミー電極は、表示領域の表示電極と同一
工程で形成されることにより、効率良くダミー電極を形成することができるという効果を
有する。
本発明に係る電子機器は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液晶表示装置を用い
て形成したことを特徴とする。
本発明の電子機器によれば、表示ムラが発生し難い液晶表示装置により構成された電子
機器を提供することができるという効果を有する。
以下、図面を参照にして本発明の実施の形態を説明する。尚、本実施の形態では、液晶
表示装置は、例えばTFT(薄膜トランジスタ)等のアクティブ素子(能動素子)が形成
された基板(以下、TFT基板と称す)及び該TFT基板に対向配置される基板(以下、
対向基板と称す)を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置を例に挙げて説明す
る。
先ず、図1を参照して、液晶表示装置の構成について説明する。図1は、本発明の一実
施の形態を示す液晶表示装置の概略断面図である。
同図に示すように、液晶表示装置70は、TFT基板9とそれに対向して設けられる対
向基板3との間に液晶50を封入して構成される。TFT基板9に、例えば図示しないT
FT等のスイッチング素子及び後述する表示電極である画素電極90(図4参照)がマト
リクス状に配置されている。
対向基板3に、後述する共通電極30(図5参照)が全面に配置されている。TFT基
板9及び対向基板3間に封止した液晶50の光学特性を画像信号に応じて変化させること
により、液晶表示装置70は画像表示を可能としている。
TFT基板9の画素電極90が配置された液晶50と接する面上に、液晶分子をTFT
基板面に沿って配向させるための後述するラビング処理が施された配向膜9hが形成され
ている。
また、対向基板3の共通電極30が配置された液晶50と接する面上に、液晶分子を対
向基板面に沿って配向させるための後述するラビング処理が施された配向膜3hが形成さ
れている。
さらに、対向基板3の配向膜3hには、TFT基板9の配向膜9hに施されたラビング
処理の方向と略直交する方向にラビング処理が施されている。このことにより、液晶表示
装置70の液晶50のねじれ方は、TFT基板9と対向基板3との間において略90°ね
じれた構造を有するTNモードとなっている。
TFT基板9と対向基板3との間に、液晶50を封入するシール材41が形成されてい
る。シール材41は、例えばTFT基板9の輪郭形状に略一致するように配置され、TF
T基板9と対向基板3とを相互に固着する。また、TFT基板10のシール材41の外側
の領域に、TFT基板10の一辺に沿って外部端子電極61設けられている。
次に、このように構成された液晶表示装置70のTFT基板9及び対向基板3上に形成
された各配向膜9h,3hをラビング処理するラビング装置の構成について図2を用いて
説明する。
図2に、図1の液晶表示装置のTFT基板及び対向基板上に形成された各配向膜をラビ
ング処理するラビング装置の構成の一例を示す。
図2に示すように、ラビング装置1は、基台4の上面(以下、基準平面と称す)4aに
固定されたラビングローラ2と、ラビング処理の際にTFT基板9または対向基板3を載
置して基準平面4a上を移動するパレット5と、このパレット5に載置したTFT基板9
または対向基板3上の各配向膜9h,3hがラビングローラ2の周面2bに当接するよう
に、パレット5を基準平面4a上においてガイドするガイド6と、ラビングローラ2の回
転軸2cに回転駆動力を供給するモータ7とにより、その主要部が構成されている。
ラビングローラ2は、布等のクロス材で形成されたローラ周面2bを有するローラ部2
aと、回転軸2cと、一対の軸受け2dとにより、その主要部が構成されており、回転軸
2cは、一対の軸受け2dにより基準平面4aに平行な平面上に回転自在に軸支されてい
る。一対の軸受け2dは、基準平面4aに対し図示しない高さ調節機構を有しており、ロ
ーラ2の高さを任意に調節できるようになっている。
このように構成されたラビングローラ2は、軸受け2dで支持された回転軸2cを介し
てモータ7により回転力が供給されることにより、ローラ部2aの周面2bが一方向に、
例えば300rpmで回転しながらTFT基板9または対向基板3の表面に形成された各
配向膜9h,3hに当接し、TFT基板9または対向基板3の各配向膜9h,3h表面に
細かい溝を形成して各配向膜9h,3hを配向異方性の膜にする。
パレット5は、ラビング処理の際に、パレット5上にTFT基板9または対向基板3を
載置して、基準平面4a上でガイド6により移動し、このパレット5に載置したTFT基
板9または対向基板3をラビングローラ2にそれぞれ当接させるものである。
尚、ガイド6は、図示しないパレット角調節機構を有し、このパレット角調節機構は、
ラビング処理時に、ラビングローラ2に対して、TFT基板9または対向基板3の当接角
度を可変、固定するものである。
また、パレット5及びガイド6を用いて、パレット5に載置したTFT基板9または対
向基板3をラビングローラ2の周面2bにそれぞれ当接させる際、パレット5及びガイド
6は、TFT基板9の配向膜9hに対し、TFT基板9を一の方向からローラ部2aの周
面2bを当接させた場合は、対向基板3の配向膜3hに対しては、一の方向と交差する、
例えば直交する他の方向からローラ部2aの周面2bを当接させる。
一の方向α及び他の方向βの例としては、TFT基板9の任意の1辺に直交する方向が
αであり、それに直行する方向がβである。
このことにより、液晶表示装置の液晶50のねじれ方は、TFT基板9と対向基板3と
の間において略90°ねじれた構造を有するTNモードとなる。
次に、このように構成された液晶表示装置70の製造方法について図3を用いて説明す
る。図3は、図1の液晶表示装置の製造方法を示したフローチャート、図4は、図1のT
FT基板9に形成された配向膜9hにラビングを施すことを示すことを示す要部概略平面
図、図5は、図1の対向基板3に形成された配向膜3hにラビングを施すことを示すこと
を示す要部概略平面図、図6は、表示ムラがTFT基板9のダミー電極が形成された位置
に発生していることを示す図1の液晶表示装置の概略平面図である。
図3に示すように、先ずステップS1において、例えばガラス又は石英基板上に、所定
のパターンを有する半導体薄膜、絶縁性薄膜又は導電性薄膜を積層することによって、図
4に示すように、画素電極90等の各層が形成されたTFT基板9の、例えば矩形状の表
示領域20の少なくとも1つの隅部、例えば1つの隅部20aにおいて交差する表示領域
の2辺に対向する位置で前記表示領域20以外の位置にダミー電極15が形成される。
ダミー電極15は、一対の基板を貼り合せるシール材41が形成される領域の内側に設け
られ、液晶と接触するようになっている。また、ダミー電極15は、表示領域20に形成
された画素電極90と隅部20aにおいて隣接するように形成しても良い。
また、ダミー電極15は画素電極90とは同一工程において形成してもよい。さらに、
ダミー電極15の基板表面からの高さは、画素電極90の高さと等しくなるように形成さ
れている。
TFT基板9にダミー電極15が形成された後、ステップS2では、TFT基板9の表
示領域20及びダミー電極15に、配向膜9h,15hが、例えば塗布によりそれぞれ形
成され、その後、ステップS3に移行する。
ステップS3では、TFT基板9の表示領域20及びダミー電極15に形成された配向
膜9h,15hに、一の方向αからダミー電極15に当接するよう、ラビングローラ2を
当接させ、配向膜9h,15hにラビング処理が施される。その後、ステップS6に移行
する。
一方、対向基板3は、例えばガラス又は石英基板上に、所定のパターンを有する半導体
薄膜、絶縁性薄膜又は導電性薄膜を積層することによって、図5に示す共通電極30等の
各層が形成された対向基板3の表示領域40に、先ずステップS4において、配向膜3h
が、例えば塗布により形成され、その後、ステップS5に移行する。
ステップS5では、対向基板3の表示領域40に形成された配向膜3hに、一の方向α
と略直交する他の方向βからラビングローラ2を当接させ、配向膜3hにラビング処理が
施される。
このことにより、後の工程において、貼り合わされるTFT基板9と対向基板3とによ
り構成される液晶表示装置70の液晶50のねじれ方は、TFT基板9と対向基板3との
間において略90°ねじれた構造を有するTNモードとなる。その後、ステップS6に移
行する。
ステップS6では、ステップS1〜S3において形成されたTFT基板9とステップS
4〜S5において形成された対向基板3とをシール材41(図1参照)を介して貼り合わ
され、TFT基板9と対向基板3とが対向配置される。さらに両基板間に液晶が封入され
ることにより、液晶表示装置70は製造される。
このように製造された液晶表示装置70は、該液晶表示装置70を構成するTFT基板
9の矩形状の表示領域20の1つの隅部20aの2辺を覆う前記表示領域20以外の位置
に、ダミー電極15が形成されている。
よって、液晶表示装置70に通電を続けた際、図6に示すように、液晶表示装置70の
表示領域77における、TFT基板9の配向膜9hに一の方向αからラビングローラ2の
周面2bが最初に当接する一辺と、対向基板3の配向膜3hに一の方向αと略直交する他
の方向βからラビングローラ2の周面2bが最初に当接する一辺と対向するTFT基板9
の一辺とが略直交する隅部77aに、液晶中の不純物イオンの集中はダミー電極15に生
じる。
このため、不純物イオンの焼き付きに起因する表示ムラ15aを表示領域の外に発生さ
せることができるため、本来の表示に影響を及ぼさない。また、さらに、TFT基板9に
ダミー電極15を形成する工程は、TFT基板9の表示領域20に画素電極90を形成す
る工程と同一層、あるいは同一工程で行われてもよい。よって、効率良くダミー電極15
を形成することができる。
尚、本実施の形態においては、ダミー電極15は、図4に示すように、TFT基板9の
矩形状の表示領域20の1つの隅部20aの2辺に対向する表示領域20以外の位置に形
成されると示したが、これに限らず、シール材41の形成領域内において、TFT基板9
の表示領域20に形成された配向膜9hに一の方向αからラビングローラ2が当接し始め
る隅部であれば、どの位置にいくつ形成しても良いことは云うまでもない。
また、TFT基板9の表示領域20は、矩形状であると示したが、これに限らず、どの
ような形状のものであっても、例えば多角形状や円弧状のものであっても本実施の形態が
適用できるということは勿論である。
さらに、TFT基板9または対向基板3上に形成された各配向膜9h,3hをそれぞれ
ラビング処理する際、パレット5上にTFT基板9または対向基板3を載置して、基準平
面4a上でガイド6により移動し、このパレット5に載置したTFT基板9または対向基
板3をラビングローラ2に当接させることにより各配向膜9h,3hにラビング処理を行
うと示した。
しかしながら、これに限らず、TFT基板9または対向基板3に対し、ラビングローラ
2を移動させることにより、TFT基板9または対向基板3上の各配向膜9h,3hにそ
れぞれラビング処理を施しても良いことは勿論である。
また、ダミー電極15に面取り部を形成し、ダミー電極15がラビングローラ2の周面
2bに当接する際の周面2bのクロスの乱れを防止するようにしてもよい。さらに、パレ
ット5には、複数のTFT基板9または対向基板3を戴置して、該複数のTFT基板9ま
たは対向基板3上に形成された各配向膜9h,3hにそれぞれラビング処理を行ってもよ
い。
本実施の形態に適用される液晶表示装置には、例えばTFT素子を用いたアクティブマ
トリクス方式の液晶表示装置を例に挙げて示したが、これに限らず、TFD(薄膜ダイオ
ード)等のアクティブ素子(能動素子)を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装
置に適用しても良い。
また、本発明に係る液晶表示装置が適用できる電子機器としては、例えば、携帯電話機
、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる携帯型情報機器や携帯型パーソナ
ルコンピュータ、パーソナルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、車載用モニタ、デジ
タルビデオカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコ
ーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワーク
ステーション、テレビ電話機、POS端末機等、液晶表示装置を用いる機器が挙げられる
よって、このような電子機器に本実施の形態を適用すれば、表示ムラが発生し難い液晶
表示装置により構成された電子機器を提供することができる。
本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置の概略断面図。 図1中の液晶表示装置のTFT基板上に形成された配向膜をラビング処理するラビング装置の要部の構成の一例を示した概略斜視図。 図1中の液晶表示装置の製造方法を示したフローチャート。 図1中のTFT基板に形成された配向膜にラビングを施すことを示すことを示す要部概略平面図。 図1中の対向基板に形成された配向膜にラビングを施すことを示すことを示す要部概略平面図。 表示ムラがTFT基板のダミー電極が形成された位置に発生していることを示す図1の液晶表示装置の概略平面図。 表示ムラが液晶表示装置の表示領域の隅部に発生していることを示す従来の液晶表示装置の概略平面図。 TFT基板と対向基板との間に封入された液晶中の電荷が、ラビングの方向と逆方向に移動することを示す概略図。
符号の説明
2…ラビングローラ、3…対向基板、3h…対向基板上の配向膜、9…TFT基板、9
h…TFT基板上の配向膜、15…ダミー電極、20…TFT基板の表示領域、20a…
隅部、70…液晶表示装置、90…画素電極、α…一の方向、β…一の方向と略直交する
他の方向。

Claims (9)

  1. シール材で貼り合わされ液晶を挟持する一対の基板を有する液晶表示装置において、
    前記一対の基板は夫々、前記シール材が形成される領域の内側に、表示電極と、ラビン
    グ処理された配向膜を有し、
    前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板の表示電極が形成された領域と前記シール
    材が形成された領域との隙間において、前記表示電極が形成された領域の角部の周囲にダミー電極が形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記角部は、前記一対の基板のうち一方の基板において前記表示電極が形成された領域で
    ラビングが開始された箇所と、他方の基板において表示電極が形成された領域でラビング
    が開始された箇所とが交差する箇所であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装
    置。
  3. 前記一方の基板に対するラビング方向は前記一方の基板と略直交する一の方向であり、前
    記他方の基板に対するラビング方向は前記一の方向に略直交することを特徴とする請求項
    1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記ダミー電極は、前記表示領域に形成された表示電極と同一層で形成されていること
    を特徴とする請求項1,2または3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記ダミー電極は、前記表示電極と前記角部において隣接していることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の液晶表示装置。
  6. シール材で貼り合わされて液晶を挟持する一対の基板を有し、前記シール材の形成され
    る領域の内側に表示電極を有する一対の基板を有する液晶表示装置の製造方法において、
    前記シール材が形成される領域の内側において、前記表示電極が形成された領域と前記
    シール材が形成された領域との隙間に前記表示電極が形成された領域の角部の周囲にダミ
    ー電極を形成する工程と、
    前記一対の基板のうち一方の基板の配向膜に対するラビング方向と、他の基板に配向膜
    に対するラビング方向とが交差するようにラビング処理を行う工程と、
    を有し、
    前記ラビング処理において、ラビングローラは、前記ダミー電極に当接した後、前記表
    示電極に当接することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  7. 前記一方の基板に対するラビング方向は前記一方の基板と略直交する一の方向であり、前
    記他方の基板に対するラビング方向は前記一の方向に略直交することを特徴とする請求項
    6に記載の液晶表示装置の製造方法。
  8. 前記ダミー電極は、前記表示領域の表示電極と同一工程で形成されることを特徴とする
    請求項6に記載の液晶表示装置の製造方法。
  9. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液晶表示装置を用いて形成したことを特徴とす
    る電子機器。
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