JP2005250130A - 蛍光観察用照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 常に安定した波長の励起光を得ることができる蛍光観察用照明装置を提供する。
【解決手段】 LED101を有する光源1を備えた蛍光観察用照明装置であって、LED101の温度を温度センサ104で検出し、この温度センサ104の検出出力に基づいてLED101の温度が任意の温度となるように制御装置153によりペルチェ素子103を制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、医学、生物学などの研究分野において生物組織からの蛍光を観察する蛍光観察装置に用いられる蛍光観察用照明装置に関するものである。
従来、蛍光観察装置として、医学および生物学などの分野において生物組織細胞上で蛍光標識を施した蛋白や遺伝子などを観察するのに用いられものに、蛍光顕微鏡が知られている。
このような蛍光顕微鏡は、蛍光標識を施された生物細胞に対し、ある特定幅の波長のみ含む照明光(励起光)を照射すると、生物細胞は励起光よりも長い波長の光(蛍光)を発することから、この蛍光を観察するようになっている。
ところで、従来、蛍光顕微鏡に用いられる蛍光観察用照明装置としては、水銀ランプやキセノンランプといった比較的連続的な波長を持つ光源が使用されており、このような光源から発生する光を励起フィルタにより特定の波長のみ選択し励起光として標本に照射するようにしている。
しかし、これら水銀ランプやキセノンランプによる光源は、必要としている特定波長以外の波長域についても常に発光しているために効率が悪くなり、またランプ自身の発熱も大きい。さらには、これらランプを発光させるための駆動装置も複雑になるうえ、光量の調整には、光量を抑制するフィルタを用いる必要があるなど構成的に大型化するなどの問題点が多い。
そこで、最近になって、例えば特許文献1や特許文献2に示されているように、光源として1個または複数のLED(LIGHT EMITTING DIODE)を用いたものが考えられている。
LEDは、上述した水銀ランプなどとに比べ、非常に小型で、駆動装置も簡単にできる。また、光源としての光量調整も、LEDに供給する駆動電流を変化させるだけで簡単に対応でき、さらには、複数のLEDを用いて光源を構成し、これらLEDを同時に点灯させることで大きな光量も容易に得ることができる。
特開2002−131648号公報 特開2002−350732号公報
ところが、このようにLEDを蛍光観察用照明装置の光源として使用した場合、顕微鏡観察を長時間に亘って使用しつづけると、光源においての発熱は少なからず発生する。このような発熱が生じると、LEDは、その特性上、発光効率が低下し、発光光量がピークとなる波長がずれる現象、いわゆる波長シフトが発生する。このため、波長シフトが発生したLEDからの光を励起光として使用しても、観察試料からは、所望する蛍光の発光が得られないという問題を生じる。
また、波長シフトは、光源の光量を調整するためにLEDに供給する電流値を変化させた場合にも発生する。このため、LEDの光源から安定した波長の励起光を得ることは難しいという問題も生じる。
さらに、光量の増大を図るために複数のLEDを用いて光源を構成した場合、各々のLEDからの発光波長や発光光量にばらつきがあると、照明光にムラが生じることがあり、このため、これら複数のLEDに電流を供給するため駆動装置が複雑化するという問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、常に安定した波長の励起光を得ることができる蛍光観察用照明装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、LEDを光源とする蛍光観察用照明装置において、前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度を検出する温度検出手段と、前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度を調整する温度調整手段と、前記温度検出手段の検出出力に基づき、前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度が任意の温度となるように前記温度調整手段を制御する制御手段とを具備したことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記光源は、種類の異なる複数のLEDを有するとともに、前記複数のLEDの種類の識別信号を出力する識別信号出力手段を有し、前記制御手段は、前記複数のLEDにそれぞれ対応させて前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度の温度制御パラメータを記憶する記憶手段を有するとともに、前記識別信号出力手段からの識別信号に基づき、前記記憶手段より該当するLEDの温度制御パラメータを読み出し、該温度制御パラメータに応じて前記温度調整手段を制御することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、LEDを光源とする蛍光観察用照明装置において、前記LEDに供給する電流を調整する電流調整手段と、LEDに供給する電流を任意の値となるように前記電流調整手段を制御する制御手段と具備したことを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項3記載の発明において、さらに、前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度を検出する温度検出手段を有し、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出出力を監視し、該検出出力から前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度がある特定範囲に入ったことを検出する機能を備えることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項3または4記載の発明において、前記光源は、種類の異なる複数のLEDを有するとともに、前記複数のLEDの種類の識別信号を出力する識別信号出力手段を有し、前記制御手段は、前記複数のLEDにそれぞれ対応させて1つまたは複数の電流制御パラメータを記憶する記憶手段を有するとともに、前記識別信号出力手段からの識別信号に基づき前記記憶手段より対応するLEDの電流制御パラメータを読み出し、該電流制御パラメータに応じて前記電流調整手段を制御することを特徴としている。
請求項6記載の発明は、LEDを光源とする蛍光観察用照明装置において、前記LEDに供給する電流を調整する電流調整手段と、前記LEDの発光波長を該LEDに供給する電流値により表現するため、前記LEDの特性から予め算出される各種係数を記憶する記憶手段と、前記LEDに供給する電流を任意の値となるように前記電流調整手段を制御する制御手段と、を具備し、前記制御手段は、前記LEDに対応する前記係数を前記記憶手段より読み出し、該係数に基づき前記LEDの発光波長を任意の値となるように前記電流調整手段を制御することを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項6記載の発明において、さらに前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度を検出する温度検出手段を有し、前記制御手段は、前記温度測定手段の検出出力を監視し、該検出出力から前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度がある特定の範囲に入ったことを検出する機能を備えることを特徴としている。
請求項8の発明は、請求項4または7記載の発明において、前記ある特定の範囲とは、前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度の経時変化がほとんどみられない範囲であることを特徴としている。
請求項9の発明は、請求項6または7記載の発明において、前記制御手段に接続され、且つ前記制御手段に任意の波長設定値を送信する波長設定手段をさらに有し、前記制御手段は、前記波長設定手段からの波長設定値に応じて前記電流調整手段を制御することを特徴としている。
請求項10記載の発明は、LEDを光源とする蛍光観察用照明装置において、前記LEDに供給する電流を調整する電流調整手段と、前記LEDの光強度に対する電流値のテーブルを記憶した記憶手段と、前記LEDの光強度の設定に応じて前記記憶手段のテーブルから該当する電流値を読み出し前記電流調整手段を制御する制御手段と具備したことを特徴としている。
本発明によれば、LEDの温度や周囲温度による波長シフトを始め、駆動電流値による波長シフトを抑制することが可能となり、常に安定した波長の励起光を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に適用される蛍光顕微鏡の概略構成を示すものである。
図において、1は光源で、この光源1から発せられる光の光路上には、光源1からの光を集光するコレクタレンズ2、視野絞り3、開口絞り4、レンズ5を介して蛍光フィルタターレット6が配置されている。
蛍光フィルタターレット6は、励起光における不要な波長成分を除去するための励起フィルタ17、特定波長領域の光を反射し、それ以外の波長領域の光を透過する性質を有するダイクロイックミラー8および蛍光に含まれる不要な波長成分を除去するための吸収フィルタ7を有している。ここでのダイクロイックミラー8は、励起光として必要な波長成分のうち最長値を励起光波長λAとすると、この励起光波長λAよりも長い波長領域において高透過率領域を持つものが用いられている。
蛍光フィルタターレット6に入射された光は、ダイクロイックミラー8にて下方に反射される。このダイクロイックミラー8の下方の反射光路には、対物レンズ11を介して、試料ステージ9に載置された観察試料10が配置されている。これにより、ダイクロイックミラー8で反射した光は、対物レンズ11を介して観察試料10を照明する。
この場合、観察試料10は、予め蛍光色素によって染色されており、励起光波長λAよりも長波長領域にシフトした蛍光を発する。
観察試料10から発せられた蛍光は、対物レンズ11を介してダイクロイックミラー8へ入射する。ダイクロイックミラー8は、励起光波長λAよりも長波長領域にある波長を有する蛍光を透過させる。ダイクロイックミラー8の透過光路には、吸収フィルタ7とビームスプリッタ12が配置されている。
吸収フィルタ7は、ダイクロイックミラー8を透過した蛍光のうち、不要な波長領域の光を除去して蛍光像の波長のみを透過するものである。ビームスプリッタ12は、吸収フィルタ7を透過した光を撮像レンズ系13に導くとともに、結像レンズと接眼レンズとを有する観察光学系14にも導びくようにしている。
光源1には、ケーブル16を介して光源駆動装置15が接続されている。
図2は、第1の実施の形態の蛍光観察用照明装置を構成する光源1と光源駆動装置15の概略構成を示している。
光源1には、励起光を発するLED101とともに、LED101の識別信号を出力する識別信号出力手段としてのLED識別信号出力装置102、LED101を冷却するための温度調整手段としてのペルチェ素子103、光源1の内部温度を検出する温度検出手段としてのサーミスタなどの温度センサ104および温度センサ104の出力をデジタル信号に変換する温度センサコンバータ105が設けられている。ここで、ペルチェ素子103は、LED101の温度やLED101の周囲温度を調整するものである。また、温度センサ104は、LED101の温度またはLED101の周囲温度を検出するものである。
また、光源1は、具体的に図3に示すように組み立てられている。この場合、放熱板106は、LED101の発熱に対して十分放熱し得る容量を有している。この放熱板106には、ペルチェ素子103の放熱面が固定されている。ペルチェ素子103の冷却面には、LED101が取り付けられている。ここで、ペルチェ素子103に対するLED101と放熱板106のそれぞれの取付け面には、熱抵抗がなるべく小さくなるような媒体である熱伝導グリス等が塗布されている。また、LED101の付近には、温度センサ104が配置されている。
図2に戻って、光源駆動装置15には、制御手段としての制御装置153、記憶手段としての記憶装置154、LEDドライバ151、ペルチェドライバ152が設けられている。制御装置153には、LEDドライバ151とペルチェドライバ152が接続されている。LEDドライバ151には、ケーブル16を介してLED101が接続され、制御装置153の指示によりLED101に供給する電流値を制御し、LED101から発光される光量を調整可能にしている。また、ペルチェドライバ152には、ケーブル16を介してペルチェ素子103が接続され、制御装置153の指示によりペルチェ素子103に供給する電流値を制御して、LED101の周囲の温度を調整可能にしている。
制御装置153には、ケーブル16を介してLED識別信号出力装置102が接続され、このLED識別信号出力装置102より出力されるLED101の種類を表わす信号により制御対象のLED種類を判別可能にしている。また、制御装置153には、ケーブル16を介して温度センサコンバータ105が接続され、この温度センサコンバータ105より出力されるデジタル信号により温度センサ104からの出力を入力可能にしている。
記憶装置154は、LED101の各種類ごとの制御パラメータを記憶していて、制御装置153が、それらパラメータをLED101の種類によって選択的に読み出しできるようになっている。
ところで、光源1に用いられるLED101の標準的な特性は、図4に示すようになっている。図4(a)は、LED101の発光スペクトル比と波長の関係を示すもので、光量が最大となるときの波長をピーク波長としている。また、この時のピーク波長は、同図(b)(c)に示すように、周囲の温度状況および供給される電流の波高値により変動するような性質を有し、これによって、上述した波長シフトが発生するようになっている。さらに、同図(d)は、発光時間と熱抵抗の関係、つまり、LED101を連続発光させたときの温度上昇の特性を示し、ある一定の時間経過した時点から急激な温度上昇が始まる。このような温度上昇は、LED101の許容動作温度範囲を超える温度まで達するとLED101が破損する恐れがある。同図(e)は、周囲温度の変化に対する相対発光光量の特性を示しており、通常の室温(25℃)での光量を100%とすると、周囲温度が上昇するにつれて発光光量が減衰するような特性も有している。
このようなLED101の各種の特性を考慮して、記憶装置154に記憶する制御パラメータを設定する。図5は、制御パラメータの一例を示すもので、ここでの制御パラメータは、光源1のLED101周囲の設定温度TとLEDドライバ151からLED101へ供給する駆動電流Iからなっている。このうちの設定温度Tは、光源1のLED101の周囲温度の目標値であり、この目標値に基づいて制御装置153により、温度センサ104からフィードバックされる出力信号からLED101の周囲温度を判断し、この周囲温度が設定温度Tと等しくなるようにペルチェドライバ152によりペルチェ素子103に供給する電流を制御するようにしている。また、駆動電流Iは、LED101に供給する電流の波高値であり、この波高値に基づいて制御装置153によりLEDドライバ151からLED101へ供給する電流を制御するようにしている。この場合、LED101の発光光量を変化させる場合は、電流波高値を制御パラメータとして与えられた駆動電流Iにより一定とし、パルス電流のデューティを変化させて行う。
なお、これら設定温度T、駆動電流Iの制御パラメータは、LED101ごとに予め測定して集められたデータに基づいて最適な数値が決定されている。
このように構成された蛍光顕微鏡において、蛍光観察を行う場合、まず、蛍光フィルタターレット6に観察試料10に適した励起光および蛍光波長に合わせた吸収フィルタ7とダイクロイックミラー8を配置し、所望の励起光波長をもつLED101を有する光源1をセットする。
次に、光源1に光源駆動装置15を接続し、この光源駆動装置15の電源を投入する。すると、制御装置153は、光源駆動装置15に接続された光源1のLED101の種類をLED識別信号出力装置102からの識別信号から判別し、この結果に基づいて、記憶装置154から対応する制御パラメータが読み出される。例えば、LED種類として青色1が識別されたとすると、図5より制御パラメータとして、駆動電流I(0.5A)と設定温度T(10℃)がそれぞれ読み出される。
次に、制御装置153よりLEDドライバ151に指示が出され、制御パラメータに基づいた駆動電流I(0.5A)がLED101に供給される。また、温度センサ104で検出されるLED101の周囲温度が温度センサコンバータ105を介して制御装置153に取り込まれ、制御パラメータに基づいた設定温度T(10℃)と等しくなるようにペルチェドライバ152によりペルチェ素子103に供給する電流が制御される。これにより、LED101は、制御パラメータに基づいた駆動電流I(0.5A)により駆動されるとともに、周囲温度を常に制御パラメータに基づいた設定温度T(10℃)に制御されるようになり、ピーク波長の安定した励起光を発生することができる。
LED101より発生した励起光は、コレクタレンズ2で集光され、開口絞り3、視野絞り4、レンズ5を介して蛍光フィルタターレット6に入射され、励起フィルタ17により不要な波長成分を除去された後、ダイクロイックミラー8にて下方に反射され、対物レンズ11を介して観察試料10に照射される。
観察試料10は、染色された蛍光色素に合わせた蛍光を発する。蛍光は、再び対物レンズ11を通り、蛍光フィルタターレット6に入射され、ダイクロイックミラー8にて上方へ透過し、吸収フィルタ7により不要な波長領域の光が除去され蛍光像の波長のみがビームスプリッタ12に入射する。そして、ビームスプリッタ12により、撮像レンズ系13に導かれると同時に、結像レンズと接眼レンズを有する観察光学系14へも導かれ、検鏡者により蛍光像の目視観察や撮像画像の観察が行われる。
従って、このようにすれば、光源1としてLED101を用いた蛍光顕微鏡において、LED101の種類ごとに予め設定された設定温度Tと駆動電流Iの制御パラメータに基づいて、LED101の温度制御が行われると同時に、一定の電流波高値の駆動電流によりLED101が駆動されるようになるので、LED101の周囲温度による波長シフトや駆動電流値による波長シフトを抑制することが可能となり、常に安定した波長の励起光を得ることができる。
また、LED101の周囲温度を制御しているので、LED101の発光光量を大きくするために駆動電流を大きく設定しても、LED101の発熱による素子破壊を回避することができるようになり、安定して励起光の光量を増大することができる。
さらに、LED101の特性上で発光効率が最大となる温度を事前に測定しておき、この測定した値を制御パラメータとして温度制御に用いるようにすれば、さらに効率よくLED101を発光させることができ、励起光の光量を増大できる。
さらに、複数種のLEDを配置したような光源についても、LED101に識別信号を設定しておくことで、光源駆動装置15は、1台のみで上述の効果を得ることが可能である。
(第1の実施の形態の変形例)
上述した実施の形態では、光源駆動装置15と光源1と1対1で接続されるようになっているが、光源駆動装置15内のLEDドライバ151、ペルチェドライバ152などを複数設けることにより、光源駆動装置15が1台につき複数の光源1を同時に点灯させることが可能となる。また、上述した実施の形態では、1台の光源駆動装置15について複数種の光源1が接続されても点灯可能なようになっているが、光源駆動装置15に対して、光源1が1台しか存在しない場合は、LED識別信号出力装置102を光源1内に配置しなくてもよい。さらに、上述した実施の形態では、記憶装置154に記憶されている制御パラメータは、PC等による通信により、後から任意に追加できるようにすることができる。さらに、上述した実施の形態では、光源駆動装置15と光源1をケーブル16で接続する形態をとっているが、両者が一体となっていてもよい。さらに、上述した実施の形態では、蛍光フィルタターレット6内には励起フィルタ17が含まれるように構成しているが、LED101の発光波長成分によっては、必ずしも励起フィルタ17を必要としなくても上述の効果を得られる。さらに、上述した実施の形態では、ペルチェ素子103による温度制御について述べているが、制御装置153が温度センサ104の出力を監視して、このセンサ出力がLED101の温度またはLEDの周囲温度がある特定範囲に入ったことを検出するまで、、つまり、センサ出力の時間的な変化がほとんどみられなくなった状態まで待機することにより、温度制御をすることなく安定した温度で励起光を発生させるようにできる。このようにすれば、安価なシステムを構築できる。このとき、制御装置153は、センサ出力の時間的な変化がみられなくなったことを外部に通知可能にしてあってもよい。また、各種のLED101について、温度が時間的に安定するまでの時間の目安を最初に測定しておき、その時間を制御パラメータとして追加してもよい。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
この場合、第2の実施の形態が適用される蛍光顕微鏡の概略構成については、第1の実施の形態で述べた図1と同様なので、同図を援用するものとする。
図6は、第2の実施の形態の蛍光観察用照明装置を構成する光源1と光源駆動装置15の概略構成を示すもので、図2と同一部分には同符号を付している。
この場合、上述の第1の実施の形態と異なるところは、光源駆動装置15に波長設定手段18が接続されている点である。
光源1には、励起光を発するLED101とともに、LED識別信号出力装置102、ペルチェ素子103、温度センサ104、温度センサコンバータ105が設けられている。また、光源駆動装置15は、制御装置153、記憶装置154、LEDドライバ151、ペルチェドライバ152が設けられている。制御装置153には、図示しないケーブル等により波長設定手段18が電気的に接続されている。
波長設定手段18は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)上で動作するアプリケーションで、ユーザが図示しないキーボード、マウス等の入力装置から所望のLED発光ピーク波長を入力すると、この入力された波長値を制御装置153に送信するようになっている。
この場合も、制御装置153には、LED101に電流を供給するLEDドライバ151が接続され、LED101から発光される光量を調整可能にし、また、ペルチェ素子103に電流を供給するペルチェドライバ152も接続され、ペルチェ素子103に供給する電流を制御してLED101周囲の温度を調整可能にしている。さらに、制御装置153には、ケーブル16を介してLED識別信号出力装置102が接続され、LED識別信号出力装置102より出力されるLED101の種類を表わす信号により制御対象のLED種類を判別可能にし、また、制御装置153には、ケーブル16を介して温度センサコンバータ105が接続され、この温度センサコンバータ105より出力されるデジタル信号により温度センサ104からの出力を入力可能にしている。
記憶装置154は、LED101の各種類ごとの制御パラメータを記憶していて、制御装置153により、これら制御パラメータをLED101の種類に応じて選択的に読み出しできるようになっている。
この場合、記憶装置154に記憶される制御パラメータは、以下のようになっている。図7は、記憶装置154に記憶された制御パラメータの一例を示すもので、ここでの制御パラメータは、光源1のLED101周囲の設定温度T、LED101のピーク波長設定値の初期値であるλD、LED101のピーク波長設定値の設定範囲を示す設定波長MAXと設定波長MIN、およびLED101の発光波長をLEDドライバ151からLED101へ供給する駆動電流により表現するための係数、ここでは、駆動電流に対する波長シフト量の関係を表す波長変化係数xからなっている。
設定温度Tは、光源1のLED101の周囲温度の目標値であり、この目標値に基づいて制御装置153により、温度センサ104からフィードバックされる出力信号からLED101の周囲温度を判断し、この周囲温度が設定温度Tと等しくなるようにペルチェドライバ152によりペルチェ素子103に供給する電流を制御するようにしている。また、ピーク波長設定値の初期値であるλDは、LED101の発光ピーク波長初期設定値であり、電源投入時から波長設定手段18により有効なピーク波長設定値が送信されてくるまで、LED101の発光ピーク波長が初期設定値となるようにするためのものである。設定波長MAXと設定波長MINは、それぞれ各LED毎にシフト可能なピーク波長領域の最大値と最小値を示しており、どちらも実際のLED発光波長を測定し、この測定データに基づき設定されるものである。さらに、波長変化形数xは、図4(c)に示すように、LED101に供給する駆動電流と、LED101のピーク波長の関係を数式で表したときの、それぞれの係数b、c、d、eである。
Figure 2005250130
ここで、λpは、LED101のピーク波長、IpはLED101に供給する駆動電流の波高値を示す。また、各種の係数b、c、d、eは、予めLED101のピーク波長と駆動電流の関係を測定しておき、その測定データより各LED種類ごとに算出したものである。
制御装置153は、波長設定手段18から送信される設定波長データを受信すると、この設定波長をλpとして、上述の式(1)と波長変化係数xの各種係数b、c、d、eを用いて、LED101に供給する駆動電流の電流波高値Ipの値を算出し、LEDドライバ151からLED101へ供給する電流波高値を、Ipと等しくなるように制御するようになっている。この場合、LED101の発光光量を変化させるには、電流波高値をIpにより一定として、パルス電流のデューティを変化させて行う。
次に、波長設定手段18からLED101の発光ピーク波長を設定する際の、制御装置153の動作を図8に従い説明する。
この場合、ステップ801で、光源駆動装置15の電源が投入されると、ステップ802に進み、制御装置153は、記憶装置154からLED101に対応する制御パラメータをすべて読み出し、これら制御パラメータ中のλDをLED101の発光ピーク波長の目標値として設定し、さらに制御パラメータ中の波長変化係数xの各種係数b、c、d、eを用いてIpを算出して、LEDドライバ151からLED101へ供給する電流の波高値を制御する。
次に、ステップ803に進み、波長設定手段18からの波長設定値入力があるかが判断され、波長設定値入力があると判断すると、ステップ804に進み、入力された波長設定値が制御パラメータ中の設定波長MAXと設定波長MINの範囲内に納まっているか判断する。ここで、設定波長MAXと設定波長MINの範囲内に収まる有効な入力値であると判断されると、ステップ805に進む。ステップ805では、ステップ802と同様にして、入力された波長設定値に対して、Ipを算出して、LEDドライバ151からLED101へ供給する電流の波高値を制御する。その後、ステップ806で、波長設定手段18に対し、ピーク波長設定が完了したことを通知して終了となる。
このように構成された蛍光顕微鏡において、蛍光観察を行う場合は、まず、蛍光フィルタターレット6に観察試料10に適した励起光および蛍光波長に合わせた吸収フィルタ7とダイクロイックミラー8を配置し、所望の励起光波長をもつLED101を有する光源1をセットする。
次に、光源1に光源駆動装置15を接続するとともに、光源駆動装置15に波長設定手段18を接続する。すると、制御装置153は、光源駆動装置15に接続された光源1のLED101の種類をLED識別信号出力装置102からの識別信号から判別し、この結果に基づいて、記憶装置154から対応する制御パラメータを読み出す。
次に、制御装置153よりLEDドライバ151に指示が出され、制御パラメータに基づいて電流波高値Ipを演算し、この電流波高値Ipの駆動電流がLED101に供給される。また、温度センサ104で検出されるLED101周囲の温度が温度センサコンバータ105を介して制御装置153に取り込まれ、制御パラメータに基づいた設定温度Tと等しくなるように、ペルチェドライバ152によりペルチェ素子103に供給する電流が制御される。これにより、LED101は、制御パラメータに基づいた電流波高値Ipの駆動電流により駆動されるとともに、周囲温度を常に制御パラメータに基づいた設定温度Tに制御されるようになり、ピーク波長の安定した励起光を発生することができる。
この場合も、LED101より発生した励起光は、コレクタレンズ2で集光され、開口絞り3、視野絞り4を介して蛍光フィルタターレット6に入射され、励起フィルタ17により不要な波長成分を除去された後、ダイクロイックミラー8にて下方に反射され、対物レンズ11を介して観察試料10に照射される。
観察試料10は、染色された蛍光色素に合わせた蛍光を発する。蛍光は、再び対物レンズ11を通り、蛍光フィルタターレット6に入射され、ダイクロイックミラー8にて上方へ透過し、吸収フィルタ7により不要な波長領域の光が除去され蛍光像の波長のみがビームスプリッタ12に入射する。そして、ビームスプリッタ12により、撮像レンズ系13に導かれると同時に、結像レンズと接眼レンズを有する観察光学系14へも導かれ、検鏡者により蛍光像の目視観察や撮像画像の観察が行われる。
この場合、検鏡者が波長設定手段18を操作し、設定波長MAXと設定波長MINの範囲内に収まる有効な波長設定値を入力することで、励起光波長を任意に設定することができるので、これら種々の励起光波長により観察試料10を観察することが可能となる。
従って、このようにしても、光源1としてLED101を用いた蛍光顕微鏡において、LED101に供給する電流波高値とLED101の発光ピーク波長の関係を実際に測定したデータから制御パラメータを求め、この制御パラメータに基づいて、LED101へ供給する電流の波高値を制御するようにしたので、所望の発光ピーク波長をもつ安定した励起光を得ることができる。
また、電流波高値Ipを一定にして、LED101に供給するパルス電流のデューティを変化させることにより、波長を変化させずに発光光量を調整できるので、蛍光色素に合わせて効率的な励起を行なうことができる。
(第2の実施の形態の変形例)
上述した第2の実施の形態では、LED101に供給する駆動電流と、LED101のピーク波長の関係を3次の多項式にて近似しているが、これは必ずしも3次に限定されるものではなく、その他の次数における近似式を用いても同様の効果が得られる。その際は、近似する多項式の次数にしたがって、波長変化係数はb、c、d、e、f、g、、、、となる。また、上述した第2の実施の形態では、波長設定手段18をPCとして述べたが、専用のタッチパネルや、ハンドスイッチのようなものであってもよい。さらに、上述した第2の実施の形態では、光源駆動装置15と波長設定手段18がケーブルで接続されるように述べたが、波長設定手段18をダイヤル式や、ボタン式のものとして光源駆動装置15と一体化しても同様の効果が得られる。さらに、上述した第2の実施の形態では、1台の光源駆動装置15について複数種の光源1が接続されても点灯可能なようになっているが、光源駆動装置15に対して、光源1が1台しか存在しない場合は、LED識別信号出力装置102を光源1内に配置しなくてもよい。上述した実施の形態では、ペルチェ素子103による温度制御について記載してあるが、制御装置153が温度センサ104の出力を監視して、センサ出力の時間的な変化がほとんどみられなくなった状態まで待機することにより、温度制御をすることなく安定した温度で励起光を発生させるようにもできる。このようにすれば、安価なシステムを構築できる。このとき、制御装置153は、センサ出力の時間的な変化がみられなくなったことを外部に通知可能にしてあっても良い。また、各種LED101について、温度が時間的に安定するまでの時間の目安を最初に測定しておき、その時間を制御パラメータとして追加してもよい。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
この場合、第3の実施の形態にかかる蛍光顕微鏡の概略構成については、第1の実施の形態で述べた図1と同様なので、同図を援用するものとする。
図9(a)(b)は、第3の実施の形態に用いられる光源1の概略構成を示すもので、同図(a)に示すように2次元基板20上に1つのLED21を配置したものや、同図(b)に示すように、2次元基板22上に複数のLED21a、21b…を配置したものがある。これら複数配置されるLED2121a、21b…は、図示例では、2次元基板22上に均等に16個配列しているが、観察する試料の蛍光に対し最適な光強度が得られれば、配置が不等間隔であっても、等間隔であっても良いし、使用するLED21の個数が16個以下でもそれ以上でも構わない。また、図9(a)(b)ともに、2次元基板20、22は四角形であるが、これが取り付けられる構造に対して最適であれば、多角形であっても、穴が空いていても構わない。
図10は、このような光源1を駆動するするための光源駆動装置23の概略構成を示している。この場合、光源駆動装置23には、司令部24、制御部25、電流駆動部26、記憶部27が設けられている。
司令部24は、LED21の光強度を決めるためのもので、例えば、顕微鏡を制御するための電動制御ユニットが付属するシステムであれば、LED21の光強度を調整するためのエンコーダまたはボリュームによる情報を制御部25へ通知するものである。基本的には、司令部24と制御部25の間にローカルルールを持たせることで、司令部24より前のI/Fが標準I/F(USB、1EEE1394、TCI/IP)またはカスタムI/Fで構成されたとしても、LED21の制御には影響を与えないように設計しておく。
制御部25は、司令部24から受け取った命令に従って、LED21に指定電流が流れるように電流駆動部26の電流を増減させるものである。
電流駆動部26は、制御部25の指示に従ってLED21へ電流を供給するものである。LED21は、電流駆動部26からの駆動電流に合わせて発光する。
記憶部27は、LED21の光強度を調整するための電流テーブルが記憶されている。この電流テーブルは、LED21の光強度が0〜100%の範囲で変化し、ある決まった分解能で記憶部27に順番に記憶される。この分解能は記憶部27の記憶可能領域によって任意に決定することができる。
具体的には、記憶部27に記憶されるデータは、光強度対電流のテーブルで、分解能を0.1%とすると、記憶構成として、0.1%の分解能が1アドレスに相当し、全体で1000アドレスの電流値がデータとして記憶されている。
また、LED21は半導体であるため、個々の特性が微妙に異なる。このため、電流テーブルには、個々のLED21のばらつきを考慮した上で、平均的な基本テーブルを設けるか、または、予め測定器を用いて測定した光量を基準に電流テーブルを作成するかを決める。後者の方法を取った場合、ある程度の仕様を明確化するため、一定の条件を設けることが好ましい。例えば、室温を一定にした部屋で、光源1が安定した状態において計測した値を電流テーブルとして記憶部27に記憶させる。これにより、ある一定の基準をもった光強度の調整方法を定義することができる。
このような電流テーブルを用いたLED21の光強度制御は、まず、司令部24からLED21の%で表わされる光強度の情報が発せられ、これを制御部25が受け取ると、制御部25は、記憶部27の電流テーブルから該当する電流値を読み出し、この電流値を電流駆動部26に設定する。これにより、LED21は、電流駆動部26により光強度が線形的に調整されて発光する。
従って、このようにすれば、LED21の光強度を、予め用意された電流テーブルを用いて制御するようにしたので、常に安定した励起光を発生させることができる。
なお、図10で述べた電流駆動部26では、電流テーブルに用意された光強度情報に対応する電流値によりLED21の光強度を制御するようにしたが、例えば図11に示すように、光検出器28と温度検出部29を追加すれば、さらに精度の良い励起光の制御を行なうことができる。
この場合、光検出器28は、LED21の光強度を直接検出できる位置に設けられ、制御部25は、光検出器28より検出される光強度が、記憶部27の電流テーブルから得られる電流値に等しくなるように電流駆動部26を制御する。これは、光フィードバック制御であり、光検出器28の感度は、LED21のダイナミックレンジに合わせて調整されている。ここでのダイナミックレンジは、LED21の光強度が0.1%〜100%まで変化した時の範囲を表わしている。また、ダイナミックレンジと光検出器28の検出範囲は、1対1、もしくは光検出器28の光検出範囲をLED21の光強度範囲より広くする必要がある。さらに、光検出器28についてもLED21と同様、半導体であるため、性能にばらつきがある。このため、光検出器28とLED21の組合せにおいて、常に同じ性能を提供できるように、どちらかを基準に調整する必要がある。
または、制御部25に光検出器28の個別の感度特性を記憶させる何らかの手段が必要となる。これによって、少なくとも光検出器28に対し、LED21の光強度を線形制御することが可能となる。また、このような構成であれば、光検出器28の光フィードバックの周波数を可変させることも可能になり、LED21の周波数特性に合わせた、柔軟な駆動方式が選択できる。
なお、実際には、光検出器28は、観察試料10に照射される光が検出できる位置に設置するのが望ましい。
一方、温度検出部29は、図9(a)(b)に示した2次元基板20,21上に設けられたLED21の背面、もしくは、LED21の近くに設置される。
ところで、LED21の光強度制御には、温度と電流と波長の関係が欠かせない。例えば、周囲温度の上昇、あるいはLED21への過剰電流の供給などによって、波長シフトが引き起こされると、光源1(LED21)の光が、図1に示すダイクロイックミラー8などによって遮光され、観察試料10に照射する励起光が減光する可能性がある。この励起光の減光が生じると、光検出器28での検出光量が減り、LED21を最大値でドライブしょうと光フィードバック制御が働く。しかしながら、この光フィードバック制御は、確立しないまま放置されることとなり、LED21の発熱を促すことになる。
このため、温度検出部29を用いてLED21の温度を計測することによって、LED21を安定に使用できる環境を構築することができる。例えば、LED21の温度が明らかに異常であり、光検出器28の検出光量が低く、LED21に供給する電流値が高い、もしくは、上述のいずれかに該当する状況であれば、警告を表示し、波長シフトが起こっている可能性を示唆するようなことができる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。
この第4の実施の形態の特徴は、LEDからの発光波長を、ある任意の範囲内に限定した励起光として発生させることができる点にある。
図12は、第3の実施の形態に適用される蛍光顕微鏡の概略構成を示すもので、図1と同一部分には同符号を付している。
この場合、図1で述べた励起フィルタ17に代えて連続干渉フィルタ31が用いられている。この連続干渉フィルタ31は、図13に示すように光軸aに対する傾斜角度をθとしたとき、光軸aに対する傾斜角度θを変化させることにより、図14(a)(b)(c)に示すように透過率の波長特性が連続的にシフトするような特性を有している。
このように構成された蛍光顕微鏡において、蛍光観察を行う場合は、まず、蛍光フィルタターレット6に観察試料10に適した励起光および蛍光波長に合わせた吸収フィルタ7とダイクロイックミラー8を配置し、所望の励起光波長をもつLED101を有する光源1をセットする。
この状態から、光源1より励起光が発せられると、この光は、コレクタレンズ2で集光され、視野絞り3、開口絞り4、レンズ5を介して連続干渉フィルタ31へ入射する。この連続干渉フィルタ31は、図14(a)(b)(c)に示す波長透過特性を有しており、蛍光フィルタターレット6へ入射される励起光の波長成分は、図14(a)(b)(c)のそれぞれに示す斜線部分となり、入射光の波長帯域は制限される。
この波長帯域は制限された光は、ダイクロイックミラー8にて下方に反射され、対物レンズ11を介して観察試料10に照射される。
観察試料10は、染色された蛍光色素に合わせた蛍光を発する。蛍光は、再び対物レンズ11を通り、蛍光フィルタターレット6に入射され、ダイクロイックミラー8にて上方へ透過し、吸収フィルタ7により不要な波長領域の光が除去され蛍光像の波長のみがビームスプリッタ12に入射する。そして、ビームスプリッタ12により、撮像レンズ系13に導かれると同時に、結像レンズと接眼レンズを有する観察光学系14へも導かれ、検鏡者により蛍光像の目視観察や撮像画像の観察が行われる。
この場合、検鏡者が連続干渉フィルタ31の光軸aに対する傾きを操作することにより、励起光波長帯域をある範囲内において連続的に変更できるので、これら種々の励起光波長帯域により観察試料10を観察することが可能となる。
従って、このようにすれば、光源1としてLEDを用いている蛍光顕微鏡において、連続干渉フィルタ31を用いてることで、連続的に励起光波長の帯域を調整することができるので、狭帯域励起から広帯域励起まで、しかも微調可能にして、観察試料10に対し、最適な種々の励起光を簡単に入手することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。例えば光源1としてUV波長を発光させるLEDを使用する場合、UV光に対する透過率を向上させるため、光学系の材質として、例えば石英ガラス等の硝材を使用することが望ましい(これは、通常の硝材では、UV光のような短波長の光に対して、高い透過率を持っていないためである。)。また、上述した各実施の形態における光学系は、励起光を観察試料10の上方から照射し、反射光を観察する、いわゆる落射照明光学系について述べたが、これを透過照明光学系に適用しても、その効果は何ら変わりはない。さらに、上述した各実施の形態における光学系は、観察試料10に対し、対物レンズ11が上方に配置してある、いわゆる正立顕微鏡の場合を述べたが、倒立顕微鏡に適用しても、その効果になんら変わりはない。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
本発明の実施の形態には、以下の発明も含まれる。
(1) LEDを光源とする蛍光観察装置において、
前記光源から照射される光束を透過し、その透過波長特性が連続的に可変である干渉フィルタと、
前記干渉フィルタにより抽出された励起光波長の光を反射させて観察標本に照射し、前記観察標本から発生する蛍光を透過するダイクロイックミラーと、
前記ダイクロイックミラーからの透過光に含まれる不要波長成分を吸収する吸収フィルターと、
前記吸収フィルターを透過した蛍光像を観察する観察光学系とを備え、
前記干渉フィルターの透過波長特性を変化させることにより、前記光源からの光束を狭帯域励起光波長から広帯域励起光波長まで連続的に変化させることを特徴とする蛍光観察装置。
本発明の第1の実施の形態に適用される蛍光顕微鏡の概略構成を示す図。 第1の実施の形態に用いられる光源と光源駆動装置のそれぞれの概略構成を示す図。 第1の実施の形態に用いられる光源の構成要素の配置を示す図。 第1の実施の形態の光源に用いられるLEDの標準的な特性を説明する図。 第1の実施の形態に用いられる記憶装置に記憶される制御パラメータの一例を示す図。 本発明の第2の実施の形態に用いられる光源と光源駆動装置のそれぞれの概略構成を示す図。 第2の実施の形態に用いられる記憶装置に記憶される制御パラメータの一例を示す図。 第2の実施の形態の制御手段の動作を説明するフローチャート。 本発明の第3の実施の形態に用いられる光源の概略構成を示す図。 第3の実施の形態に用いられる光源駆動装置の概略構成を示す図。 第3の実施の形態の変形例の光源駆動装置の概略構成を示す図。 本発明の第4の実施の形態に適用される蛍光顕微鏡の概略構成を示す図。 第4の実施の形態に用いられる連続干渉フィルタの概略構成を示す図。 第4の実施の形態に用いられる連続干渉フィルタの特性を説明する図。
符号の説明
1…光源、101…LED、102…LED識別信号出力装置
103…ペルチェ素子、104…温度センサ
105…温度センサコンバータ、106…放熱板
2…コレクタレンズ、3…視野絞り、4…開口絞り
5…レンズ、6…蛍光フィルタターレット
7…吸収フィルタ、8…ダイクロイックミラー
9…試料ステージ、10…観察試料
11…対物レンズ、12…ビームスプリッタ
13…撮像レンズ系、14…観察光学系
15…光源駆動装置、151…LEDドライバ
152…ペルチェドライバ、153…制御装置
154…記憶装置、16…ケーブル、17…励起フィルタ
18…波長設定手段、20、22…2次元基板
21…LED、23…光源駆動装置
24…司令部、25…制御部
26…電流駆動部、27…記憶部
28…光検出器、29…温度検出部
31…連続干渉フィルタ

Claims (10)

  1. LEDを光源とする蛍光観察用照明装置において、
    前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度を検出する温度検出手段と、
    前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度を調整する温度調整手段と、
    前記温度検出手段の検出出力に基づき、前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度が任意の温度となるように前記温度調整手段を制御する制御手段と
    を具備したことを特徴とする蛍光観察用照明装置。
  2. 前記光源は、種類の異なる複数のLEDを有するとともに、前記複数のLEDの種類の識別信号を出力する識別信号出力手段を有し、
    前記制御手段は、前記複数のLEDにそれぞれ対応させて前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度の温度制御パラメータを記憶する記憶手段を有するとともに、前記識別信号出力手段からの識別信号に基づき、前記記憶手段より該当するLEDの温度制御パラメータを読み出し、該温度制御パラメータに応じて前記温度調整手段を制御することを特徴とする請求項1記載の蛍光観察用照明装置。
  3. LEDを光源とする蛍光観察用照明装置において、
    前記LEDに供給する電流を調整する電流調整手段と、
    LEDに供給する電流を任意の値となるように前記電流調整手段を制御する制御手段と
    具備したことを特徴とする蛍光観察用照明装置。
  4. さらに、前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度を検出する温度検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記温度検出手段の検出出力を監視し、該検出出力から前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度がある特定範囲に入ったことを検出する機能を備えることを特徴とする請求項3に記載の蛍光観察用照明装置。
  5. 前記光源は、種類の異なる複数のLEDを有するとともに、前記複数のLEDの種類の識別信号を出力する識別信号出力手段を有し、
    前記制御手段は、前記複数のLEDにそれぞれ対応させて1つまたは複数の電流制御パラメータを記憶する記憶手段を有するとともに、前記識別信号出力手段からの識別信号に基づき前記記憶手段より対応するLEDの電流制御パラメータを読み出し、該電流制御パラメータに応じて前記電流調整手段を制御することを特徴とする請求項3または4に記載の蛍光観察用照明装置。
  6. LEDを光源とする蛍光観察用照明装置において、
    前記LEDに供給する電流を調整する電流調整手段と、
    前記LEDの発光波長を該LEDに供給する電流値により表現するため前記LEDの特性から予め算出される各種係数を記憶する記憶手段と、
    前記LEDに供給する電流を任意の値となるように前記電流調整手段を制御する制御手段と、を具備し、
    前記制御手段は、前記LEDに対応する前記係数を前記記憶手段より読み出し、該係数に基づき前記LEDの発光波長を任意の値となるように前記電流調整手段を制御することを特徴とする蛍光観察用照明装置。
  7. さらに前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度を検出する温度検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記温度測定手段の検出出力を監視し、該検出出力から前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度がある特定の範囲に入ったことを検出する機能を備えることを特徴とする請求項6に記載の蛍光観察用照明装置。
  8. 前記ある特定の範囲とは、前記LEDの温度または前記LEDの周囲温度の経時変化がほとんどみられない範囲であることを特徴とする請求項4または7に記載の蛍光観察用照明装置。
  9. 前記制御手段に接続され、且つ前記制御手段に任意の波長設定値を送信する波長設定手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記波長設定手段からの波長設定値に応じて前記電流調整手段を制御することを特徴とする請求項6または7に記載の蛍光観察用照明装置。
  10. LEDを光源とする蛍光観察用照明装置において、
    前記LEDに供給する電流を調整する電流調整手段と、
    前記LEDの光強度に対する電流値のテーブルを記憶した記憶手段と、
    前記LEDの光強度の設定に応じて前記記憶手段のテーブルから該当する電流値を読み出し前記電流調整手段を制御する制御手段と
    具備したことを特徴とする蛍光観察用照明装置。
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