JP2005249260A - 加熱炉の制御システム - Google Patents

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Akira Orihara
明 折原
Osamu Suenaga
治 末永
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Abstract

【課題】 混合ガス燃料の組成変化,被加熱流体の負荷変動に対して、被加熱流体の温度変化が少なく、安定して運転することができる加熱炉の制御システム。
【解決手段】 1〜6をコンピューターにより実行する。
1:混合ガス燃料のそれぞれの流量変化を検出し、発熱量の変化量に換算する/2:1で得た発熱量の変化量を混合ガス燃料調節弁の弁開度リフトに換算する/3:被加熱流体の流量を検出し、被加熱流体の流量の流量設定値との偏差を演算する/4:手被加熱流体の流量変化が加熱炉出口温度の変化として検出されるまでの時間遅れを検出し、3で得た偏差の出力を遅らせる/5:2で得た混合ガス燃料調節弁の弁開度リフトを3で得た被加熱流体の流量の流量設定値との偏差により、前記の弁開度リフトを補正する/6:5で得た補正された混合ガス燃料調節弁の弁開度リフトの出力を受けて、混合ガス燃料調節弁を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加熱炉の制御システムに関する。さらに詳しくは、組成が変化する混合ガス燃料を炉内で燃焼させて加熱管内を流れる被加熱流体を加熱する加熱炉において、加熱炉の出口温度を安定化させる加熱炉の制御システムに関する。
加熱炉、例えば、ナフサ分解炉では熱源として燃料ガスを燃焼させて加熱炉内の加熱管内を流れるナフサ等の被加熱流体を加熱・分解してエチレン、プロピレン等のオレフィンを製造している。従来、このような加熱炉においては加熱管内部を流れるナフサ等の被加熱流体の出口温度を検出し、予め設定した設定温度との差に応じて燃料ガスの流量を制御して被加熱流体の温度制御が行われていた。このような制御方法では、燃料ガスの流量変化と被加熱流体の温度変化との間に時間遅れがあり、被加熱流体の出口温度を設定温度に安定化させることが困難であった。特に製油所や化学工場内で発生するガスを集めた、水素、メタン、エタン、プロパン、ブタン等を含む混合ガス組成が絶えず変化する混合ガス燃料を用いた場合には、混合ガス燃料の発熱量が変動し、被加熱流体の出口温度を安定化することが難しいこと、またエチレン収率の向上と言う観点からも加熱炉出口温度の安定化方法の確立が要望されていた。このような問題を解決する方法として、被加熱流体の出口温度を計測し、被加熱流体の温度を設定温度にするのに必要な燃料ガスの質量流量と被加熱流体の比率を演算し、その比率と被加熱流体の供給量とから炉内に供給する燃料ガスの流量を制御する方法が開示されている(特許文献1参照)。
特開平9−160655号公報(第1頁〜第3頁)
かかる状況において、本発明は、混合ガス燃料の組成変化や被加熱流体の負荷変動に対して、被加熱流体の温度変化が少なく、安定して運転することができる加熱炉の制御システムの提供を目的とする。
本発明は、組成が変化する混合ガス燃料を炉内で燃焼させて加熱管内を流れる被加熱流体を加熱する加熱炉において、下記第1手段〜第6手段を含む加熱炉の制御システムであり、第1手段〜第6手段をコンピューターにより実行することにより、より効果的に実施することができる。
第1手段:混合されるガス燃料のそれぞれの流量変化を検出し、発熱量の変化量に換算する手段。
第2手段:第1手段で得た発熱量の変化量を混合ガス燃料調節弁の弁開度リフトに換算する手段。
第3手段:被加熱流体の流量を検出し、被加熱流体の流量の流量設定値との偏差を演算する手段。
第4手段:被加熱流体の流量変化が加熱炉出口温度の変化として検出されるまでの時間遅れを検出し、第3手段で得た偏差の出力を遅らせる手段。
第5手段:第2手段で得た混合ガス燃料調節弁の弁開度リフトを第3手段で得た被加熱流体の流量の流量設定値との偏差により、前記の弁開度リフトを補正する手段。
第6手段:第5手段で得た補正された混合ガス燃料調節弁の弁開度リフトの出力を受けて、混合ガス燃料調節弁を制御する手段。
本発明により、混合ガス燃料の組成変化や被加熱流体の負荷変動に対して、被加熱流体の温度変化が少なく、安定して運転することができる加熱炉の制御システムが提供できる。
本発明において、組成が変化する混合ガス燃料とは、水素、メタン、エタン、プロパン、ブタン等を含む混合ガス燃料であって、例えば、石油化学工場におけるナフサ分解ガスからエチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン等を抽出した残りである水素、メタン、エタン等を含むガスやプロパン、ブタン等を含むLPG等との混合ガスであって、エチレンプラントの負荷、ボイラーの負荷等によってその組成が変動しやすいものを言う。被加熱流体としては、化学プロセスの加熱炉の出口において一定温度が要求されるものであれば、特に制限されるものではないが、例えばエチレンプラントにおけるナフサ分解炉のナフサ等の炭化水素原料が挙げられる。
図1に本発明が適用される加熱炉プロセスの一例を示した。以下図1を参照して本発明を詳細に説明する。図1において、加熱炉プロセスは混合ガス燃料ライン7、密度計8、温度計9、弁入口圧力計10、質量流量計11、混合ガス燃料調節弁(1)12a、混合ガス燃料調節弁(2)12b、弁出口圧力計(1)13a、弁出口圧力計(2)13b、被加熱流体ライン14、被加熱流体調節弁15、流量計16、加熱炉出口温度計17、加熱炉18の流れより構成され、混合ガス燃料ライン7組成が略一定である異なる組成の燃料ガスのラインが結合されている。異なる組成の燃料ガスとは、例えば、水素とメタンが主成分であるガス、エタンが主成分であるガス、プロパン、ブタンが主成分であるLPG等であり、それぞれのラインには、燃料質量流量計(1)19、燃料質量流量計(2)20、燃料質量流量計(3)21が設けられている。これらの発熱量の異なる燃料ガスを、エチレンプラント、ボイラープラント等の負荷を勘案して、適宜混合して本発明における混合ガス燃料とされる。
このように組成が変化する混合ガス燃料を用いる、本発明の加熱炉の制御システムは、混合される異なるガス燃料それぞれの流量変化を検出し、それらが混合された混合ガス燃料の発熱量の変化量に換算する第1手段1、第1手段で得た発熱量の変化量を混合ガス燃料調節弁の弁開度リフトに換算する第2手段2、被加熱流体の流量を検出し、被加熱流体の流量の流量設定値との偏差を演算する第3手段3、被加熱流体の流量変化が加熱炉出口温度の変化として検出されるまでの時間遅れを検出し、第3手段で得た偏差の出力を遅らせる第4手段4、第2手段で得た混合ガス燃料調節弁の弁開度リフトを第3手段で得た被加熱流体の流量の流量設定値との偏差により、前記の弁開度リフトを補正する第5手段5、第5手段で得た補正された混合ガス燃料調節弁の弁開度リフトの出力を受けて、混合ガス燃料調節弁を制御する第6手段6を含む構成よりなっている。
第1手段により、混合ガス燃料ライン7に結合された組成の異なるガス燃料それぞれの流量変化を検出し、混合ガス燃料の発熱量の変化量に換算する。この場合、混合されるガス燃料はそれぞれ組成が既知であるので、混合された混合ガス燃料の発熱量が演算され、変化の前後における発熱量が一定になるように、供給すべき混合ガス燃料の流量を決定する。尚、混合ガス燃料の流量は、混合ガス燃料ライン7に設けられた密度計8で計測された混合ガス燃料の密度変化を、温度計9、弁入口圧力計10、弁出口圧力計13a、13bで計測された値で補正される。
この演算の基礎式は、下記式(1)、(2)で表される。

Figure 2005249260
第2手段は、第1手段で得た発熱量の変化量を混合ガス燃料調節弁の弁開度リフトに換算する。この弁開度リフトは、第3手段に出力されさらに被加熱流体の流量によって補正して、熱炉出口温度を一定に保つために必要な混合ガス燃料供給の制御に用いられる。例示した図1では、混合ガス燃料調節弁12a、12bと二基の調節弁が記載されているが、調節弁の数は炉内を均一に加熱するために必要に応じて弁を増減することができ、混合ガス燃料を分配することができる。
この弁開度リフトの計算の基礎式は、下記式(3)、(4)、(5)、(6)で表される。
Figure 2005249260
第3手段は、被加熱流体の流量を検出し、設定値との偏差を演算する手段である。この偏差を第5手段へ出力し、第2手段で得た混合ガス燃料調節弁の弁開度リフトを補正する。この際に、被加熱流体の流量変化が加熱炉出口温度の変化として現れるまでに時間遅れがある。この時間遅れの影響は、被加熱流体の設定流量とその時点における流量との偏差の第5手段への入力を遅らせて第2手段で得た混合燃料ガス調節弁の弁開度が補正することにより被加熱流体の出口温度(Tout)の変動をなくし、安定化することができる。
第6手段は、加熱炉出口温度の設定値(Tset)、加熱炉出口温度の測定値(Tout)および第5手段で得られた補正された混合ガス燃料調節弁の弁開度の出力を受けて、混合ガス燃料調節弁を制御する手段であり、通常用いられるTIC制御調節計等が用いられる。
以下、本発明を実施例により、さらに具体的に説明するが、もとより本発明はこれらの例により限定されるものではない。
実施例1
混合ガス燃料として、水素、メタン、エタンの混合ガスを用い、被加熱流体としてナフサを用いた場合における、本発明の加熱炉出口温度安定化制御システム使用時の混合ガス燃料密度と加熱炉出口温度との関係を示す図、および従来の温度調節計のみで制御した場合の混合ガス燃料密度と加熱炉出口温度との関係を示す図を図2、図3に示した。これらの図から、本発明の加熱炉の制御システムを用いた図2の方が従来の温度調節計のみで制御した場合の図3に比し、加熱炉出口温度が非常に安定していることが分かる。
実施例2
実施例1と同様の場合において、被加熱流体流量を変更(0.8T/H)した場合における、本発明の加熱炉出口温度安定化制御システム使用時の加熱炉出口温度への影響および従来の温度調節計のみで制御した場合の加熱炉出口温度への影響を図4、図5に示した。これらの図から、本発明の加熱炉の制御システムを用いた図4の方が従来の温度調節計のみで制御した場合の図5に比し、加熱炉出口温度が非常に安定していることが分かる。
本発明が適用される加熱炉プロセスの一例を示す図である。 本発明の加熱炉出口温度安定化制御システム使用時の混合ガス燃料密度と加熱炉出口温度との関係を示す図である。 従来の温度調節計のみで制御した場合の混合ガス燃料密度と加熱炉出口温度との関係を示す図である。 本発明の加熱炉出口温度安定化制御システム使用時の被加熱流体流量変更時の加熱炉出口温度への影響を示す図である。 従来の温度調節計のみで制御した場合の被加熱流体流量変更時の加熱炉出口温度への影響を示す図である。
符号の説明
1…第1手段、2…第2手段、3…第3手段、4…第4手段、5…第5手段、6…第6手段、7…混合ガス燃料ライン、8…密度計、9…温度計、10…弁入口圧力計、11…質量流量計、12a…混合ガス燃料調節弁(1)、12b…混合ガス燃料調節弁(2)、13a…弁出口圧力計(1)、13b…弁出口圧力計(2)、14…被加熱流体ライン、15…被加熱流体調節弁、16…流量計、17…加熱炉出口温度計、18…加熱炉、19…燃料質量流量計(1)、20…燃料質量流量計(2)、21…燃料質量流量計(3)

Claims (2)

  1. 組成が変化する混合ガス燃料を炉内で燃焼させて加熱管内を流れる被加熱流体を加熱する加熱炉において、下記第1手段〜第6手段を含む加熱炉の制御システム。
    第1手段:混合されるガス燃料のそれぞれの流量変化を検出し、混合ガス燃料の発熱量の変化量に換算する手段。
    第2手段:第1手段で得た発熱量の変化量を混合ガス燃料調節弁の弁開度リフトに換算する手段。
    第3手段:被加熱流体の流量を検出し、被加熱流体の流量の流量設定値との偏差を演算する手段。
    第4手段:被加熱流体の流量変化が加熱炉出口温度の変化として検出されるまでの時間遅れを検出し、第3手段で得た偏差の出力を遅らせる手段。
    第5手段:第2手段で得た混合ガス燃料調節弁の弁開度リフトを第3手段で得た被加熱流体の流量の流量設定値との偏差により、前記の弁開度リフトを補正する手段。
    第6手段:第5手段で得た補正された混合ガス燃料調節弁の弁開度リフトの出力を受けて、混合ガス燃料調節弁を制御する手段。
  2. 前記、第1手段〜第6手段をコンピュータで実行することを特徴とする請求項1記載の加熱炉の制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009047325A (ja) * 2007-08-16 2009-03-05 Ihi Corp バーナ制御システム
JP2011505535A (ja) * 2007-11-16 2011-02-24 ポール ヴルス エス.エイ. 固形粒状物投入システム
JP2011058781A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Nippon Steel Corp バーナの燃焼制御装置及びバーナの燃焼制御方法

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