JP2005249227A - 地雷処理装置及び地雷処理装置のカバー - Google Patents

地雷処理装置及び地雷処理装置のカバー Download PDF

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Abstract

【課題】 地雷処理装置及び地雷処理装置のカバーにおいて、安定して地雷処理を行なえるようにする。
【解決手段】 地雷処理装置7のカバー8であって、加圧輪71の上方を覆うカバー本体80と、カバー本体80に下方に向けて突設されるとともに加圧輪71の軸芯線方向に沿って設けられた障害物除去部材83とをそなえて構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地中の地雷を起爆して除去処理する地雷処理装置、及びその地雷処理装置のカバーに関する。
戦争時に兵士しか近寄らないような最前線や軍事基地の周辺であって地中に地雷が埋められたような地域であっても、戦争が終結すれば生活の場として開発される。しかし、地中に埋められた地雷には長期間にわたり爆発危険性が残存する。このため、地中の地雷を処理する必要がある。
そこで、地中の地雷を処理するための技術が従来より種々開発されており、このような技術として、例えば特許文献1に開示された地雷除去装置がある。
この装置は、図7に示すように、鋼板から円筒状に形成されたリング102とその外周面に溶接により取り付けられた滑り防止用の凹凸部材103とから形成された加圧輪104が複数そなえている。これらの加圧輪104は、互いに独立し、接するように横方向に配列されている。この加圧輪群を、前記加圧輪104が個々に上下に動けるように、外径が加圧輪104の内径よりも小さいシャフト105が貫通し、このシャフト105の外周面には摺動用のスリーブ106が回転可能に嵌め込まれている。
また、前記シャフト105は、前記加圧輪群の両側で、一対の支持アーム107,107の一端側に溶接により固定されて支持されている。この支持アーム107の他端側は、支持ブロック109に取り付けた支持ピン110に挿通され、回動可能に支持されている。前記支持ブロック109は、4輪駆動車などの在来の車のバンパーに固定される。また、前記加圧輪群の後部には、爆風を遮るための保護板111が設けられている。
このような構成により、各加圧輪104は、互いに独立し、個々に上下動できるので、地雷が、凸凹している地面や窪地に埋められている場合でも、これらの窪んだ位置に対応して加圧輪104が落ち込んでその地面を加圧し、地中の地雷を起爆させ除去することができる。
特開2002−90095号公報
しかしながら、上記の図7に示す地雷除去装置のように複数の加圧輪104を個々に上下動できるようにしても、当然ながらその可能な上下動量にも限界がある。このため、例えば、図8に示すように、一部の加圧輪104が高い石gLに乗り上げてしまうと、シャフト105にぶら下がり地面Gから浮き上がる加圧輪(図8では左から2番目の加圧輪104)がでてくる。この結果、地雷除去装置が通過したのにも拘わらず、地面を加圧できず地雷処理の行なわれない未処理域Rが生じてしまう。
なお、図8では加圧輪104を模式的に示している(リング102と凹凸部材103とを一体に示し、周面に凹凸のない形状として示している)。
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、安定して地雷処理を行なえるようにした、地雷処理装置及び地雷処理装置のカバーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の地雷処理装置のカバーは、移動しながら加圧輪により地面を転圧して地中の地雷を起爆処理する地雷処理装置において、該加圧輪に対し取り付けられる、地雷処理装置のカバーであって、該加圧輪の上方を覆うカバー本体と、該カバー本体に下方に向けて突設されるるとともに該加圧輪の軸心線方向に沿って設けられた障害物除去部材とをそなえて構成されたことを特徴としている。
例えば、地雷処理における地雷処理装置の移動方向が、所定の方向に予め設定されている場合には、カバー本体における、この予め設定された移動方向下流側の面に、該障害物除去部材を取り付けることが好ましい。
請求項2記載の本発明の地雷処理装置のカバーは、請求項1記載の地雷処理装置のカバーにおいて、該障害物除去部材の形状が、上記の加圧輪の軸心線方向に沿って設けられたたことを特徴としている。
請求項3記載の本発明の地雷処理装置のカバーは、請求項1又は2記載の地雷処理装置のカバーにおいて、該障害物除去部材が、該カバー本体に取り付けられるベース部材と、該ベース部材に下方に突出して取り付けられたエッジ部材とをそなえて構成されたことを特徴としている。
請求項4記載の本発明の地雷処理装置のカバーは、請求項3記載の地雷処理装置のカバーにおいて、該エッジ部材が、該ベース部材に取り外し可能に構成されたことを特徴としている。
なお、該エッジ部材に対し、焼きならし処理又は焼き鈍し処理が施されることが好ましい。
請求項5記載の本発明の地雷処理装置は、上記の請求項1〜4の何れか1項に記載の地雷処理装置のカバーと、地面を加圧する加圧輪とをそなえて構成されたことを特徴としている。
なお、該加圧輪の周面に、該地面の障害物への乗り上げを抑制するための凹部が所定の間隔をあけて複数配置されることが好ましい。
本発明によれば、地雷処理において、加圧輪の移動に先駆けて、地面の障害物が障害物除去部材により押しのけられるようになり、この結果、加圧輪による地面の転圧を安定して行なえるようになり、地雷処理を安定して行なえるようになる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6は、本発明の一実施形態としての地雷処理装置及び地雷処理装置のカバーに関する図であり、図1はその構成を斜め上方からみた模式的な斜視図、図2はその構成を示す図であって、(a)はその模式的な背面図(キャビン側からみた図)、(b)はその模式的な側面図、図3はその障害物除去部材の構成を示す図であって、(a)はその模式的な正面図〔図2(a)のA矢視図に相当する図〕、(b)は(a)の模式的なB−B断面図〕、図4は地雷処理機械の全体構成を示す模式的な側面図、図5は地雷処理装置の背面視による模式的な断面図、図6は加圧ローラ及びシャフトの要部寸法の設定方法を説明するための図であって地雷処理装置をカバーを取り外した状態で示す模式的な側面図である。
先ず、本発明の地雷処理装置が装備される地雷処理機械の全体構成について図4を参照して説明する。
地雷処理機械1は、下部走行体2と、キャビン3aを有し下部走行体2の上側に旋回可能に配設された上部旋回体3と、上部旋回体3に設けられ種々の作業を行なう作業装置4とをそなえて構成されている。
作業装置4は、基端部が上部旋回体3に上下揺動自在に連結されるブーム5と、このブーム5の先端部に前後揺動自在に連結されるアーム6と、アーム6の先端部に前後揺動自在に連結されるマルチローラ(地雷処理装置)7と、上記ブーム5,アーム6及びマルチローラ7を作動させるためのブームシリンダ9,アームシリンダ10及びローラシリンダ11とをそなえて構成されている。
前記マルチローラ7は、後述するようにその名前の示すとおり複数(マルチ)の環状の加圧ローラ(加圧輪)71をそなえており、加圧ローラ71の自重により地面を加圧して地中の地雷を起爆し除去処理を行なうものである。地雷処理装置の操作者は、加圧ローラ71を地面に接地させた状態で、作業装置4を操作してブーム5,アーム6及びマルチローラ7を適宜移動させることにより、加圧ローラ71により地面を転圧させて、所定の範囲について地雷処理を行なう。
また、マルチローラ7により地雷が起爆された際に、地雷の破片や土砂が飛散してアーム6に敷設された各種の配管及びケーブルを傷つけてしまわないように、マルチローラ7の上方には、マルチローラ7の上半分を覆うようなスカート形状のカバー8が組み付けられている。
このカバー8の上部外側には、左右一対のブラケット81,81が形成されており、これらのブラケット81,81は、それぞれ、その前部を連結リンク22の一端に揺動自在に軸支されるとともに、その後部をアーム6の先端部に揺動自在に軸支されている。また、上記の連結リンク22の他端は、ローラシリンダ11の先端部に揺動自在に軸支され、さらに、ローラシリンダ11の先端部とアーム6の先端部とは左右一対のリンク23を介して連結されている。
このような構成により、マルチローラ7は、カバー8を介してアーム6の先端に取り付けられて、ローラシリンダ11の伸縮作動に基づいてアーム6の先端を軸として前後方向に揺動するように構成されている。
以下、図1〜図3及び図5を参照して、マルチローラ7及びカバー8についてさらに説明する。
マルチローラ7は、シャフト70と、複数の同一の加圧ローラ71とをそなえて構されている。シャフト70は、その両端部を、カバー本体80の両側壁82,82に挿通され、側壁82,82間に掛け渡されるようにしてカバー8の内側に固定されている。シャフト70は、そのカバー外側へと突出した両端の内、一端を、カバー8に対しフリーの(固定されていない)カラー82aにボルト止めされ、他端を、カバー8に対し固定されたボス82bにボルト止めされている。シャフト70の交換を行なう際には、シャフト70からカラー82aを取り外した後、露出したシャフト70の端部に、図示しないプーラを接続してこのプーラを引くことによりシャフト70のカバー8からの引き抜きが行なわれるようになっている。
また、このようにカラー82aひいてはシャフト70をカバー8に対しフリーとすることにより、マルチローラ7の転圧時におけるシャフト70に掛かる荷重を逃がして軽減できるようになっている。
各加圧ローラ71は、中央に挿通穴71cの形成された環状のものであり、ここでは、その外径に比して比較的軸方向の厚さの薄い形状に設定されている。これらの加圧ローラ71の挿通穴71cには、シャフト70が挿通されており、複数の加圧ローラ71がシャフト70に沿って横方向に並べられた状態でシャフト70を介してカバー8に組み付けられている。各加圧ローラ71は、接地状態において、シャフト70に移動に応じて地上を転動することとなる。
ここでは、側壁82,82の相互間Lは1,000mm程度であり、この1,000mm程度の範囲に巾Wが50mmの加圧ローラ71が19枚並べられおり、隣り合う加圧ローラ71はその側面を互いに接触させるようにして並べられている。また、カバー8の両側壁82は、その内壁面が最外側の加圧ローラ71の側面に略接触するように位置設定されている。これにより、各加圧ローラ71は、隣り合う加圧ローラ71の側面又はカバー側壁82によって軸方向への移動を規制されるようになっている。
また、加圧ローラ71の内径(挿通穴71cの直径、以下、ローラ内径という)DRIは、シャフト70の外径(以下、シャフト径という)DSよりも所定寸法αだけ大きく設定されている(DRI=DS+α)。このようにローラ内径DRIをシャフト径DSよりも大きく設定することにより、各加圧ローラ71は、各々独立して上下に移動するようになっており、図5に示すように、それぞれが地面Gの起伏に応じた高さ位置となる。この結果、起伏のある地面に対して取り残しなく加圧を行なえるようになり、地雷処理を効果的に行なえるようになっている。
なお、上記の所定寸法(即ち、ローラ内径DRIとシャフト径DSとの差)αは、加圧ローラ71の上下移動量の最大量を規定するものであるから、地雷処理を行なう地面の凹凸の状況(地面自体の起伏や、地面に転がる石の大きさなど)に応じて適宜設定される。
また、キャビン3a内のオペレータからは見られない、カバー8の加圧ローラ71よりも前方は、カットされ上方に角度がつけられている(ここでは加圧ローラ71よりも後方下縁に対し、上記の前方の下縁には上方に45度の角度がつけられている)。これにより、ローラ前方においてカバー8が地面などに不要に衝突してしまうことを回避するようにしている。
さて、本建設処理機械による地雷処理におけるマルチローラ7の主体的な移動方向は、機体前方から機体後方へ向く方向に設定されている。つまり、通常は、マルチローラ7による転圧は、接地状態のマルチローラ7を、キャビン3a側に引くことにより行なわれる。
そして、本地雷処理装置のカバー8の大きな特徴であるが、前加圧ローラ71の前後左右及び上方を覆うスカート形状のカバー本体80の背面(キャビン3a側であってマルチローラ7の地雷処理時の主体的な移動方向Cにおける下流側)84には、この背面84を下方に向けて延在させたような(つまり、背面84と同じく、上記移動方向Cへ斜め下方に向く姿勢で)ブレード(障害物除去部材)83が取り付けられている。このブレード83は、カバー幅方向(つまり、加圧ローラの回転軸方向でありシャフト70の長手方向)に沿って設けられるものであって、ここでは、上記のカバー幅方向に沿って長い単一のプレート材を全加圧ローラ71及びカバ−8の全幅に亘るようにして配設している。なお、障害物除去部材として、上記のカバー幅方向に対する寸法の短いプレート材を、所定のピッチで、全加圧ローラ71及びカバ−8の全幅に亘って複数設けるようにしても良い。
なお、ブレード83の先端(下縁)位置は、マルチローラ7が接地して地雷処理を行なう際に、ブレード83と地面との隙間が極力小さくなるように設定するのが好ましい。
このような構成により、図2(b)中に矢印Cで示すように、マルチローラ7をキャビン3a側に移動させて加圧ローラ71により転圧を行なう際、加圧ローラ71の転圧に先駆け、このブレード83により比較的大きな石などの障害物gLが押し退けられるようになっている。
ブレード83についてさらに説明すると、ブレード83は、図3に示すように、ベースプレート83aと、エッジプレート83bとをそなえて構成されている。ベースプレート83aは、カバー背面84の内側(加圧ローラ71に向く側)に上縁部を溶接されている。
一方、エッジプレート83bは、その上縁(基端)をカバー背面84の下縁に一致させるとともにその下縁(先端)をベースプレート83aから突出させるようして、ベースプレート83aの背面側(地雷処理時における、予め設定されたマルチローラ7の主体的な移動方向Cで下流側)に設定されている。このように、エッジプレート83bは、ブレード83の背面、即ち石などの障害物に衝突する主体的な衝突面となるためベースプレート83aに較べ消耗が激しく、その消耗に応じて適宜交換されるものである。換言すれば、ブレード83は、消耗の激しい背面を交換可能に構成されているのである。
なお、障害物との衝突の際に破損しにくくなるように、エッジプレート83bを焼きならし又は焼き鈍して、エッジプレート83bの靭性を向上させることが好ましい。
また、エッジプレート83bの上下両縁部は、整地するのに使用できるよう鋭角化されており、下方に向く一方の縁部が磨耗により鈍角化した場合には、それまで上方に向いていた磨耗していない他方の縁部を下方に向ける姿勢に上下反転させる。このため、エッジプレート83bは、上下反転させてカバー8に取り付けられるように、図3(b)に示すようにその上下中央においてボルト90が挿通されている。
再び加圧ローラ71について図2を参照して説明すると、地面Gとブレード83との隙間よりも小さいためブレード83により取り払えない小石gSに対しても対応できるように、加圧ローラ71は、その外周面に凸部71a(以下、歯という)と凹部(以下、溝という)71bとが交互に配置された、歯車のような形状に形成されている。つまり、ブレード83により取り払えないような小石gSは溝71bに入るようなるので、加圧ローラ71が小石に乗り上げることが減少し地面への加圧を安定して行なえるようになるのである。
ここでは、加圧ローラ71には、20個の歯71aが均等のピッチ(18度)で配置されている〔換言すれば、20個の溝71bが均等のピッチ(18度)で配置されている〕。また、歯71aの高さ(溝71bの深さ)hは50mm程度に設定され、歯先(歯71aの先端)の相互間隔(溝71bの入口部における幅)LDは35mm程度に設定され、溝71bの開き角度θDは30度程度に設定されている。
加圧ローラ71に溝71bを設けるのは、上述したようにカバー8のブレード83により取り払うことのできない小石に乗り上げないようにするためのものであるから、溝71bの深さhや幅LDは、ブレード83と地面との間の形成される隙間量の計画と関連して適宜設定されるものである。
なお、上記特許公報1に記載された地雷除去装置の加圧輪には凹凸部材が装着されているが、この凹凸部材は、加圧輪のスリップ防止のためのものであって、本加圧ローラに周面に形成された凹凸形状とは本質的に異なるものである。
以下、図6を参照して、加圧ローラ71及びシャフト70の要部寸法の設定方法について説明する。図6は、カバー8を外した状態で示すマルチローラ7の模式的な側面図であって、相互に隣り合う加圧ローラ71A,71Bの内、一方の加圧ローラ71Aがシャフト70に対し最も上方に位置し、且つ、他方の加圧ローラ71Bがシャフト70に対し最も下方に位置する状態、つまり、相互に隣り合う加圧ローラ71A,71Bの高低差が最大となった状態を示す図である。
本マルチローラ7では、これらに二つの加圧ローラ71A,71Bが、互いに、シャフト70や挿通穴71cを完全に包囲する、斜線で示す環状の領域Aで接触し支持し合う(加圧ローラ71A,71Bの相互に接触する領域がシャフト70や挿通穴71cを完全に包囲する環状に形成される)状態が、加圧ローラ71A,71Bの高低差の最大時においても維持されるようになっている。つまり、加圧ローラ71A,71Bの高低差にかかわらず、このような状態が常に保持されるようになっているのである。
したがって、各加圧ローラ71は、隣り合う加圧ローラ71による全周に亘って(全周方向位置で)支持されうる状態に常に保持されるので、シャフト70に対し傾斜することが防止されるようになっている。
このように、相互に隣り合う加圧ローラ71A,71Bの高低差が最大となる状態においても、これらの加圧ローラ71が、その挿通穴71cを完全に包囲する領域Aで接触するようにするためには、加圧ローラ71Aに着目すれば、この状態において、加圧ローラ71Aの歯底71baを通る円周上の最も低い位置POが、加圧ローラ71Bの挿通穴71c(内周面)の最も低い位置PIよりも低くなるようにすれば良い。
シャフト70と加圧ローラ71Aの内周面との接触位置を基準位置PBとすると、基準位置PBから上記の位置POまでの距離(つまり加圧ローラ71Aの径方向の厚さ)LOは、加圧ローラ71の歯底71baを通る円周の直径(歯底径)DRO及びローラ内径DRIより下式(1)で示される。
O=(DRO−DRI)/2 ・・・(1)
なお、上記DROは、加圧ローラ71の円中心に最も近接した側面を通る円周を意図するものであり、ここでは、上述の通り歯底径となり、以下、ローラ最小外径DROともいう。加圧ローラ71が周面に凹凸のないプレーンローラである場合には、ローラ最小外径DROは、ローラ外径となる。
また、基準位置PBから上記の位置PIまでの距離LIは、ローラ内周径DRIとシャフト径DSより下式(2)で示される。
I=(DRI−DS) ・・・(2)
位置POが位置PIよりも低いということは、上記距離LOが上記距離LIよりも長いことと等価であるから、下式(3)の条件を満たすように、ローラ最小外径(歯底径)DRO,ローラ内径DRI及びシャフト径DSを設定することにより、加圧ローラ71Aは、常に、隣り合う加圧ローラ71Bによって全周に亘って(全周方向位置で)支持されるようになる。
[(DRO−DRI)/2]−(DRI−DS)>0 ・・・(3)
ここでは、歯底径DROは400mmに設定され、ローラ内径DRIは180mmに設定され、シャフトDSは80mmに設定されており、上式(3)の左辺は10mmとなり、上式(3)を満足するようにローラ最小外径DRO,ローラ内径DRI及びシャフトDSが設定されている。
本発明の一実施形態としての地雷処理装置は上述のように構成されているので、マルチローラ7をキャビン3a側に移動させて加圧ローラ71により転圧を行なう際、加圧ローラ71の転圧に先駆け、マルチローラ7のキャビン3a側に配設されたブレード83により比較的大きな石などの障害物が取り払われるので、マルチローラ7の障害物への乗り上げを抑制することができ、マルチローラ7により地面の転圧ひいては地雷処理を安定して行なえるようになる利点がある。
なお、地雷処理を行なう前に、予め、この地雷処理とは別に障害物の除去を行なうこともできる。つまり、加圧ローラ71を接地させずにプレート83だけを接地させた状態でアーム6を移動させることにより、加圧ローラ71により転圧をさせることなく障害物の除去を行ない、その後、障害物の除去された地面に対し加圧ローラ71により転圧を行なって地雷処理を行なうのである。このように地雷処理を行なうのであれば、プレート83を、カバー本体80の前面(キャビン3aとは反対側の面)に取り付ける構成も可能である。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上記実施形態では、加圧ローラ71を円周面に凹凸の形成された歯車形状としたが、加圧ローラ71の形状はこれに限定されず、加圧ローラ71として、周面の平滑なプレーンローラを使用しても良い。
また、上記実施形態では、地雷処理装置を、軸長の短い複数の加圧ローラを横並びにした構成としたが、軸長の長い加圧ローラを単独でそなえた構成としても良い。
本発明の一実施形態としての地雷処理装置及び地雷処理装置のカバーを斜め上方からみた模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態としての地雷処理装置及び地雷処理装置のカバーについて示す図であって、(a)はその模式的な背面図、(b)はその模式的な側面図である。 本発明の一実施形態にかかる障害物除去部材の構成を示す図であって、(a)はその模式的な背面図、(b)は(a)の模式的なB−B断面図である。 本発明の一実施形態にかかる地雷処理機械の全体構成を示す模式的な側面図である。 本発明の一実施形態としての地雷処理装置の構成を示す背面視による模式的な断面図である。 本発明の一実施形態の地雷処理装置をカバーを取り外した状態で示す模式的な側面図である。 従来の地雷除去装置の構成を示す模式的な斜視図である。 従来の地雷除去装置の課題を説明するための図であって、正面視による模式的な要部断面図である。
符号の説明
7 マルチローラ(地雷処理装置)
8 カバー
71 加圧ローラ(加圧輪)
83 ブレード(障害物除去部材)
83a ベースプレート(ベース部材)
83b エッジプレート(エッジ部材)

Claims (5)

  1. 移動しながら加圧輪により地面を転圧して地中の地雷を起爆処理する地雷処理装置において、該加圧輪に対し取り付けられる、地雷処理装置のカバーであって、
    該加圧輪の上方を覆うカバー本体と、
    該カバー本体に下方に向けて突設された障害物除去部材とをそなえて構成された
    ことを特徴とする、地雷処理装置のカバー。
  2. 該障害物除去部材が、上記の加圧輪の軸心線方向に沿って設けられた
    ことを特徴とする、請求項1記載の地雷処理装置のカバー。
  3. 該障害物除去部材が、
    該カバー本体に取り付けられるベース部材と、
    該ベース部材に突出して取り付けられたエッジ部材とをそなえて
    構成されたことを特徴とする、請求項1又は2記載の地雷処理装置のカバー。
  4. 該エッジ部材が、該ベース部材に取り外し可能に構成された
    ことを特徴とする、請求項3記載の地雷処理装置のカバー。
  5. 上記の請求項1〜4の何れか1項に記載の地雷処理装置のカバーと、
    地面を加圧する加圧輪とをそなえて構成された
    ことを特徴とする、地雷処理装置。
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