JP2005248084A - 導電性弾性部材及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】硬度及び圧縮永久歪が低い導電性弾性部材を提供する。
【解決手段】ポリオールを含むポリオール成分及びポリイソシアネートを含むイソシアネート成分からなるポリウレタン原料から得られるポリウレタンエラストマー製導電性弾性部材において、ポリオール成分の水酸基価を10〜40mgKOH/gとし、ポリオールとして、PO/EO質量比が100/0〜95/5のポリエーテルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール及びプロピレンオキサイド変性ポリブタジエンポリオールからなる群から選択される少なくとも一種の疎水性ポリオールを用い、イソシアネート成分のNCO含有率を1〜25%とし、ポリイソシアネートとして、変性TDI、変性MDI及び変性HDIからなる群から選択される少なくとも一種の変性イソシアネートを用い、ポリウレタンエラストマー中のEO鎖の含有率を5質量%以下とする。
【選択図】図1
【解決手段】ポリオールを含むポリオール成分及びポリイソシアネートを含むイソシアネート成分からなるポリウレタン原料から得られるポリウレタンエラストマー製導電性弾性部材において、ポリオール成分の水酸基価を10〜40mgKOH/gとし、ポリオールとして、PO/EO質量比が100/0〜95/5のポリエーテルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール及びプロピレンオキサイド変性ポリブタジエンポリオールからなる群から選択される少なくとも一種の疎水性ポリオールを用い、イソシアネート成分のNCO含有率を1〜25%とし、ポリイソシアネートとして、変性TDI、変性MDI及び変性HDIからなる群から選択される少なくとも一種の変性イソシアネートを用い、ポリウレタンエラストマー中のEO鎖の含有率を5質量%以下とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、導電性弾性部材及びそれを用いた画像形成装置に関し、特に電子写真プロセス等に使用され、硬度及び圧縮永久歪が低く、トナーが凝集・融着し難く、表面が削れ難く、耐久性に優れた導電性弾性部材に関するものである。
近年、電子写真システムのカラー化、高速化、高画質化、省エネルギー化に伴い、低融点のトナーを使用したカラー・レーザー・プリンターが増えつつある。ここで、低融点のトナーを使用する場合、該低融点のトナーが、各部品間で圧縮又は摩擦を繰り返し受けることによりダメージを受けて、トナーが凝集・融着する等して、画像不良が発生し易いため、低硬度のローラが要求される。
しかしながら、従来、通常用いられるウレタンエラストマー製のローラは、ローラのアスカーC硬度が65〜80度と高いため、低融点トナーの凝集・融着を引き起こしやすい。そのため、低融点トナーを使用した電子写真システムにおいては、ローラのアスカーC硬度が40〜60度程度のものが求められている。
一方、電子写真システムに低硬度のローラを用いた場合、ローラ表面に感光ドラム、ブレード、供給ローラ等による圧接痕が発生し易いため、低硬度ローラには圧縮永久歪の低い材料を用いる必要がある。しかしながら、低硬度の材料は、圧縮永久歪が大きくなる傾向があるため、硬度及び圧縮永久歪の両方を十分に低くバランスすることが、非常に難しかった(特許文献1〜3参照)。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題を解決し、硬度及び圧縮永久歪が低く、トナーが凝集・融着し難く、表面が削れ難く、耐久性に優れた導電性弾性部材を提供することにある。また、本発明の他の目的は、かかる導電性弾性部材を用いた画像形成装置を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、ポリオール成分及びイソシアネート成分からなるポリウレタン原料から得られるポリウレタンエラストマー製の導電性弾性部材において、特定のポリオール及び特定のポリイソシアネートを用いることで、電性弾性部材の硬度及び圧縮永久歪を十分に低くでき、該電性弾性部材を現像ローラとして画像形成装置に用いることで、画像形成装置の画像品質及び耐久性を改善できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の導電性弾性部材は、ポリオールを含むポリオール成分(A)及びポリイソシアネートを含むイソシアネート成分(B)からなるポリウレタン原料から得られるポリウレタンエラストマー製の導電性弾性部材において、
前記ポリオール成分の水酸基価が10〜40mgKOH/gで、該ポリオール成分が、プロピレンオキサイド(PO)とエチレンオキサイド(EO)との質量比(PO/EO)が100/0〜95/5のポリエーテルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール及びプロピレンオキサイド(PO)変性ポリブタジエンポリオールからなる群から選択される少なくとも一種の疎水性ポリオールを含み、
前記イソシアネート成分のNCO含有率が1〜25%で、該イソシアネート成分が、変性TDI、変性MDI及び変性HDIからなる群から選択される少なくとも一種の変性イソシアネートを含み、
前記ポリウレタンエラストマー中のエチレンオキサイド(EO)鎖の含有率が5質量%以下であり、
外径φ16mm、芯金径φ8mmのローラでのアスカーC硬度が40〜60度で、直径29mm、厚さ12.7mmのコイン形状でのアスカーC硬度が30〜50度であり、
圧縮永久歪が8%以下であり、
外径φ16mm、芯金径φ8mmのローラでの、温度12℃、湿度10%RHで72時間放置した後の外径寸法と、温度32.5℃、湿度85%RHで72時間放置した後の外径寸法との差が140μm以下であることを特徴とする。
前記ポリオール成分の水酸基価が10〜40mgKOH/gで、該ポリオール成分が、プロピレンオキサイド(PO)とエチレンオキサイド(EO)との質量比(PO/EO)が100/0〜95/5のポリエーテルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール及びプロピレンオキサイド(PO)変性ポリブタジエンポリオールからなる群から選択される少なくとも一種の疎水性ポリオールを含み、
前記イソシアネート成分のNCO含有率が1〜25%で、該イソシアネート成分が、変性TDI、変性MDI及び変性HDIからなる群から選択される少なくとも一種の変性イソシアネートを含み、
前記ポリウレタンエラストマー中のエチレンオキサイド(EO)鎖の含有率が5質量%以下であり、
外径φ16mm、芯金径φ8mmのローラでのアスカーC硬度が40〜60度で、直径29mm、厚さ12.7mmのコイン形状でのアスカーC硬度が30〜50度であり、
圧縮永久歪が8%以下であり、
外径φ16mm、芯金径φ8mmのローラでの、温度12℃、湿度10%RHで72時間放置した後の外径寸法と、温度32.5℃、湿度85%RHで72時間放置した後の外径寸法との差が140μm以下であることを特徴とする。
本発明の導電性弾性部材の好適例においては、前記ポリオール成分が、前記疎水性ポリオール単独、又は前記疎水性ポリオールとその他のポリオールとのブレンドからなる。
本発明の導電性弾性部材の他の好適例においては、前記疎水性ポリオールは、平均官能基数が2〜3である。
本発明の導電性弾性部材の他の好適例においては、前記変性イソシアネートがポリオール変性イソシアネートである。
本発明の導電性弾性部材の他の好適例においては、前記ポリオール成分が更に触媒及び導電性付与剤を含む。
本発明の導電性弾性部材の他の好適例においては、前記導電性弾性部材が現像ローラである。
また、本発明の画像形成装置は、上記導電性弾性部材を用いたことを特徴とする。
本発明によれば、ポリオールを含むポリオール成分及びポリイソシアネートを含むイソシアネート成分からなるポリウレタン原料から得られるポリウレタンエラストマー製の導電性弾性部材において、特定のポリオール及び特定のポリイソシアネートを用いることで、硬度及び圧縮永久歪が十分に低い導電性弾性部材を提供することができる。また、かかる導電性弾性部材を用いた、画像品質及び耐久性に優れた画像形成装置を提供することができる。
以下に、本発明を詳細に説明する。本発明の導電性弾性部材は、ポリオールを含むポリオール成分及びポリイソシアネートを含むイソシアネート成分からなるポリウレタン原料から得られるポリウレタンエラストマー製であって、前記ポリオール成分の水酸基価が10〜40mgKOH/gで、該ポリオール成分が、プロピレンオキサイド(PO)とエチレンオキサイド(EO)との質量比(PO/EO)が100/0〜95/5のポリエーテルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール及びプロピレンオキサイド(PO)変性ポリブタジエンポリオールからなる群から選択される少なくとも一種の疎水性ポリオールを含み、前記イソシアネート成分のNCO含有率が1〜25%で、該イソシアネート成分が、変性TDI、変性MDI及び変性HDIからなる群から選択される少なくとも一種の変性イソシアネートを含み、前記ポリウレタンエラストマー中のエチレンオキサイド(EO)鎖の含有率が5質量%以下であることを特徴とする。
上記ポリオール成分に用いるポリオールは、プロピレンオキサイド(PO)とエチレンオキサイド(EO)との質量比(PO/EO)が100/0〜95/5のポリエーテルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール及びプロピレンオキサイド(PO)変性ポリブタジエンポリオールからなる群から選択される少なくとも一種の疎水性ポリオールを含み、その他のポリオールを含んでもよい。これらポリオールは、1種単独で用いてもよいし、2種以上をブレンドして用いてもよい。なお、本発明において、上記ポリオール成分は、水酸基価が10〜40mgKOH/gの範囲であることを要する。また、上記疎水性ポリオールは、平均官能基数が2〜3であるのが好ましい。
上記イソシアネート成分に用いるポリイソシアネートは、変性TDI(トリレンジイソシアネート)、変性MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)及び変性HDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)からなる群から選択される少なくとも一種の変性イソシアネート(ウレタンプレポリマー)を含む。なお、変性MDIには、変性ピュアーMDI及び変性ポリメリックMDIが含まれる。これら変性イソシアネートは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。上記変性イソシアネートの中でも、ポリオール変性イソシアネートが特に好ましく、変性に用いるポリオールとしては、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。また、上記イソシアネート成分は、NCO(イソシアネート基)含有率が1〜25%の範囲にあることを要する。
上記ポリオール成分には、更に触媒及び導電性付与剤を添加するのが好ましい。該触媒は、ウレタン化反応用の触媒であり、例えば、ジブチルスズジラウレート,ジブチルスズジアセテート,ジブチルスズチオカルボキシレート,ジブチルスズジマレエート,ジオクチルスズチオカルボキシレート,オクテン酸スズ等の有機スズ化合物;オクテン酸鉛等の有機鉛化合物;トリエチルアミン,ジメチルシクロヘキシルアミン等のモノアミン類;テトラメチルエチレンジアミン,テトラメチルプロパンジアミン,テトラメチルヘキサンジアミン等のジアミン類;ペンタメチルジエチレントリアミン,ペンタメチルジプロピレントリアミン,テトラメチルグアニジン等のトリアミン類;トリエチレンジアミン,ジメチルピペラジン,メチルエチルピペラジン,メチルモルホリン,ジメチルアミノエチルモルホリン,ジメチルイミダゾール等の環状アミン類;ジメチルアミノエタノール,ジメチルアミノエトキシエタノール,トリメチルアミノエチルエタノールアミン,メチルヒドロキシエチルピペラジン,ヒドロキシエチルモルホリン等のアルコールアミン類;ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル,エチレングリコールビス(ジメチル)アミノプロピルエーテル等のエーテルアミン類等が挙げられる。これら触媒の中でも、有機スズ化合物が好ましい。これら触媒は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。上記触媒の使用量は、上記ポリオール100質量部に対して0.001〜2.0質量部の範囲が好ましい。
上記導電性付与剤としては、導電性カーボン、イオン導電剤、金属酸化物粉末、金属粉末等が挙げられる。これら導電性付与剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。導電性付与剤の使用量は、上記ポリオール100質量部に対して0.1〜10質量部の範囲が好ましい。
また、上記ポリオール成分及びイソシアネート成分からなるポリウレタン原料には、必要に応じて、その他の公知の添加剤を用いることができる。
本発明において、上記ポリオール成分とイソシアネート成分との質量比(ポリオール成分/イソシアネート成分)は、100/5〜100/120の範囲が好ましく、また、イソシアネートインデックスは、90〜120の範囲が好ましい。
上記ポリウレタン原料よりなるポリウレタンエラストマーにおいて、ポリウレタンエラストマー中のエチレンオキサイド(EO)鎖の含有率は5質量%以下であることを要する。エチレンオキサイド(EO)鎖の含有率が5質量%を超えると、低温・低湿環境保管時と高温・高湿環境保管時とで、導電性弾性部材の外径変化率が大きくなり、寸法安定性が低下する。
本発明の導電性弾性部材は、外径φ16mm、芯金径φ8mmのローラ形状でのアスカーC硬度が40〜60度で、直径29mm、厚さ12.7mmのコイン形状でのアスカーC硬度が30〜50度である。ローラ形状又はコイン形状でのアスカーC硬度が上記の範囲を満たすことで、現像ローラ等の弾性部材として十分な硬度を確保しつつ、低融点トナーの凝集・融着を防止することができる。
本発明の導電性弾性部材は、圧縮永久歪が8%以下である。ここで、導電性弾性部材の圧縮永久歪は、例えば、JIS K-6301(1975)に準拠して測定でき、具体的には、直径29mmで高さ12.7mmの試験片に対し、規定の熱処理条件(70℃で22時間)の下、試験片を高さ方向に25%圧縮して求めることができる。
本発明の導電性弾性部材は、外径φ16mm、芯金径φ8mmのローラでの、温度12℃、湿度10%RHで72時間放置した後の外径寸法と、温度32.5℃、湿度85%RHで72時間放置した後の外径寸法との差が140μm以下である。本発明の導電性弾性部材は、寸法安定性が高いため、現像ローラ等の精密部品として好適である。
本発明の導電性弾性部材を構成するポリウレタンエラストマーは、上記ポリオール成分と、上記イソシアネート成分とを混合撹拌することで得られる。また、ポリウレタンエラストマーの形成を、所望の形状の金型内で行うことで、所望の形状の導電性弾性部材を製造することができる。
本発明の導電性弾性部材は、画像形成装置の現像ローラとして好適である。この場合、該現像ローラは、上記ポリウレタンエラストマー以外に、金属製シャフト等の他の材料を備えてもよい。該現像ローラは、例えば、中心部に金属製のシャフトを配置した所望の形状の金型内に上記ウレタン原料を混合撹拌して注入し、硬化させて製造することができる。
本発明の画像形成装置は、上記の導電性弾性部材を用いることを特徴とし、上記の導電性弾性部材を現像ローラとして備えるのが好ましい。本発明の画像形成装置は、上記導電性弾性部材を用いる以外、特に制限はなく、公知の方法で製造することができる。
以下に、図を参照して本発明の画像形成装置を詳細に説明する。図1は、本発明の画像形成装置の一例の部分断面図である。図示例の画像形成装置は、トナー1を供給するためのトナー供給ローラ2と、静電潜像を保持した感光ドラム3と、トナー供給ローラ2と感光ドラム3との間に配置された現像ローラ4と、現像ローラ4の上部に設けられた現像ブレード5と、感光ドラム3の下方に位置する転写部6と、感光ドラム3に隣接して設けられたクリーニング部7とを備える。なお、本発明の画像形成装置は、更に画像形成装置に通常用いられる公知の部品(図示せず)を備えることができる。
トナー供給ローラ2と、現像ローラ4と、感光ドラム3とが、図中の矢印方向に回転することで、トナー供給ローラ2上のトナー1が現像ローラ4を経て感光ドラム3に送られる。トナー1は、現像ローラ4上で現像ブレード5により均一な薄層に整えられ、更に現像ローラ4と感光ドラム3とが接触しながら回転することにより、現像ローラ4から感光ドラム3の静電潜像に付着し、該潜像が可視化する。潜像に付着したトナー1は、転写部6で紙等の記録媒体に転写され、また、転写後に感光ドラム3上に残留するトナー1は、クリーニング部7のクリーニングブレード8によって除去される。本発明の画像形成装置においては、例えば、現像ローラ4に上述の硬度及び圧縮永久歪が低く、外径の環境変動が小さい導電性弾性部材を用いることで、トナー1の融点が通常より低くても、トナー1の凝集・融着が抑制することができ、長期に渡って良好な画像を形成することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
グリセリンにプロピレンオキサイドを付加した3官能で分子量9,000のポリエーテルポリオール100質量部に、導電性カーボン1.6質量部及びジブチルスズジラウレート(DBTDL)0.15質量部を加え十分に撹拌混合した後、減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをポリオール成分とした。なお、該ポリオール成分の水酸基価は、19mgKOH/gであった。一方、NCO含有率が11%のポリプロピレングリコール変性ポリメリックMDIを減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをイソシアネート成分とした。ポリオール成分とイソシアネート成分との比率が101.75質量部/13.70質量部(イソシアネートインデックス=103)になるようにして、2成分注型機にてポリオール成分とイソシアネート成分とを3000rpmで高速撹拌混合し、得られたウレタン原液を外径寸法がφ8mmの芯金をセットした筒形状のモールド及び圧縮永久歪(Cセット)測定用サンプル作製金型に注入し、90℃で60分間熱風循環オーブンにて加熱キュアーした。筒形状のモールドから芯金付きウレタン・ローラを取り出し、熱硬化性塗液を該ローラ表面に塗布し、60℃で1時間加熱乾燥して、外径寸法がφ16.0mmの導電性ローラを得た。得られた導電性ローラに対し、ローラ抵抗、アスカーC硬度、外径寸法変化率を測定した。また、Cセット測定用サンプルに対して、JIS法にてCセットを測定した。
グリセリンにプロピレンオキサイドを付加した3官能で分子量9,000のポリエーテルポリオール100質量部に、導電性カーボン1.6質量部及びジブチルスズジラウレート(DBTDL)0.15質量部を加え十分に撹拌混合した後、減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをポリオール成分とした。なお、該ポリオール成分の水酸基価は、19mgKOH/gであった。一方、NCO含有率が11%のポリプロピレングリコール変性ポリメリックMDIを減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをイソシアネート成分とした。ポリオール成分とイソシアネート成分との比率が101.75質量部/13.70質量部(イソシアネートインデックス=103)になるようにして、2成分注型機にてポリオール成分とイソシアネート成分とを3000rpmで高速撹拌混合し、得られたウレタン原液を外径寸法がφ8mmの芯金をセットした筒形状のモールド及び圧縮永久歪(Cセット)測定用サンプル作製金型に注入し、90℃で60分間熱風循環オーブンにて加熱キュアーした。筒形状のモールドから芯金付きウレタン・ローラを取り出し、熱硬化性塗液を該ローラ表面に塗布し、60℃で1時間加熱乾燥して、外径寸法がφ16.0mmの導電性ローラを得た。得られた導電性ローラに対し、ローラ抵抗、アスカーC硬度、外径寸法変化率を測定した。また、Cセット測定用サンプルに対して、JIS法にてCセットを測定した。
その結果、上記導電性ローラは、室温での抵抗値が100Vで104.8Ωで、ローラのアスカーC硬度が53度であり、コイン形状(12.7mm、φ29.0mm)でのアスカーC硬度が44度であった。また、温度12℃、湿度10%RH(L/L環境)で72時間放置した後と、温度32.5℃、湿度85%RH(H/H環境)で72時間放置した後との導電性ローラの外径寸法の差が134μmであった。また、JIS法(熱処理条件:70℃、22時間)での圧縮永久歪は4.4%であった。
この導電性ローラを現像ローラとして乾式電子写真装置に組み込み、温度40℃、湿度95%RHの環境下で2週間放置した後、グレー(濃度8%)の画像を印刷したところ、良好な画像が得られた。次に、この乾式電子写真装置を、温度20℃、湿度50%RHの環境下で48時間放置後、グレー(濃度8%)の画像を印刷したところ、良好な画像が得られた。更に連続して10000枚印刷した後、グレーの画像を印刷したところ、トナーの凝集・融着に起因する白スジ等の画像不良はなく、良好な画像が得られた。また、使用したトナーカートリッジを分解し、現像ローラの表面を観察したところ、現像ローラ表面には削れ等が無いことが分かった。更に、現像ローラの近くのトナーを顕微鏡で観察したところ、トナーは初期状態を維持しており、凝集・融着は観察されなかった。
(実施例2)
プロピレンオキサイドにて変性した官能基数が約2.3で分子量4,800のプロピレンオキサイド変性ポリブタジエンポリオール100質量部に、導電性カーボン1.6質量部及びジブチルスズジラウレート0.12質量部を加え十分に撹拌混合した後、減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをポリオール成分とした。なお、該ポリオール成分の水酸基価は、27mgKOH/gであった。一方、NCO含有率が10%の変性ピュアーMDIを減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをイソシアネート成分とした。ポリオール成分とイソシアネート成分との比率が101.72質量部/20.83質量部(イソシアネートインデックス=103)になるようにして、2成分注型機にてポリオール成分とイソシアネート成分とを3000rpmで高速撹拌混合し、得られたウレタン原液を外径寸法がφ8mmの芯金をセットした筒形状のモールド及び圧縮永久歪(Cセット)測定用サンプル作製金型に注入し、90℃で60分間熱風循環オーブンにて加熱キュアーした。筒形状のモールドから芯金付きウレタン・ローラを取り出し、熱硬化性塗液を該ローラ表面に塗布し、60℃で1時間加熱乾燥して、外径寸法がφ16.0mmの導電性ローラを得た。得られた導電性ローラに対し、ローラ抵抗、アスカーC硬度、外径寸法変化率を測定した。また、Cセット測定用サンプルに対して、JIS法にてCセットを測定した。
プロピレンオキサイドにて変性した官能基数が約2.3で分子量4,800のプロピレンオキサイド変性ポリブタジエンポリオール100質量部に、導電性カーボン1.6質量部及びジブチルスズジラウレート0.12質量部を加え十分に撹拌混合した後、減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをポリオール成分とした。なお、該ポリオール成分の水酸基価は、27mgKOH/gであった。一方、NCO含有率が10%の変性ピュアーMDIを減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをイソシアネート成分とした。ポリオール成分とイソシアネート成分との比率が101.72質量部/20.83質量部(イソシアネートインデックス=103)になるようにして、2成分注型機にてポリオール成分とイソシアネート成分とを3000rpmで高速撹拌混合し、得られたウレタン原液を外径寸法がφ8mmの芯金をセットした筒形状のモールド及び圧縮永久歪(Cセット)測定用サンプル作製金型に注入し、90℃で60分間熱風循環オーブンにて加熱キュアーした。筒形状のモールドから芯金付きウレタン・ローラを取り出し、熱硬化性塗液を該ローラ表面に塗布し、60℃で1時間加熱乾燥して、外径寸法がφ16.0mmの導電性ローラを得た。得られた導電性ローラに対し、ローラ抵抗、アスカーC硬度、外径寸法変化率を測定した。また、Cセット測定用サンプルに対して、JIS法にてCセットを測定した。
その結果、上記導電性ローラは、室温での抵抗値が100Vで104.2Ωで、ローラのアスカーC硬度が56度であり、コイン形状(12.7mm、φ29.0mm)でのアスカーC硬度が46度であった。また、温度12℃、湿度10%RH(L/L環境)で72時間放置した後と、温度32.5℃、湿度85%RH(H/H環境)で72時間放置した後との導電性ローラの外径寸法の差が83μmであった。また、JIS法(熱処理条件:70℃、22時間)での圧縮永久歪は6.8%であった。
この導電性ローラを現像ローラとして乾式電子写真装置に組み込み、温度40℃、湿度95%RHの環境下で2週間放置した後、グレー(濃度8%)の画像を印刷したところ、良好な画像が得られた。次に、この乾式電子写真装置を、温度20℃、湿度50%RHの環境下で48時間放置後、グレー(濃度8%)の画像を印刷したところ、良好な画像が得られた。更に連続して10000枚印刷した後、グレーの画像を印刷したところ、トナーの凝集・融着に起因する白スジ等の画像不良はなく、良好な画像が得られた。また、使用したトナーカートリッジを分解し、現像ローラの表面を観察したところ、現像ローラ表面には削れ等が無いことが分かった。更に、現像ローラの近くのトナーを顕微鏡で観察したところ、トナーは初期状態を維持しており、凝集・融着は観察されなかった。
(実施例3)
官能基数が2.3で分子量2,800のポリブタジエンポリオール50質量部と、グリセリンにプロピレンオキサイドを付加した3官能で分子量9,000のポリエーテルポリオール50質量部と、導電性カーボン1.6質量部と、ジブチルスズジラウレート0.12質量部とを十分に撹拌混合した後、減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをポリオール成分とした。なお、該ポリオール成分の水酸基価は、33mgKOH/gであった。一方、NCO含有率が10%の変性ピュアーMDIを減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをイソシアネート成分とした。ポリオール成分とイソシアネート成分との比率が101.72質量部/25.45質量部(イソシアネートインデックス=103)になるようにして、2成分注型機にてポリオール成分とイソシアネート成分とを3000rpmで高速撹拌混合し、得られたウレタン原液を外径寸法がφ8mmの芯金をセットした筒形状のモールド及び圧縮永久歪(Cセット)測定用サンプル作製金型に注入し、90℃で60分間熱風循環オーブンにて加熱キュアーした。筒形状のモールドから芯金付きウレタン・ローラを取り出し、熱硬化性塗液を該ローラ表面に塗布し、60℃で1時間加熱乾燥して、外径寸法がφ16.0mmの導電性ローラを得た。得られた導電性ローラに対し、ローラ抵抗、アスカーC硬度、外径寸法変化率を測定した。また、Cセット測定用サンプルに対して、JIS法にてCセットを測定した。
官能基数が2.3で分子量2,800のポリブタジエンポリオール50質量部と、グリセリンにプロピレンオキサイドを付加した3官能で分子量9,000のポリエーテルポリオール50質量部と、導電性カーボン1.6質量部と、ジブチルスズジラウレート0.12質量部とを十分に撹拌混合した後、減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをポリオール成分とした。なお、該ポリオール成分の水酸基価は、33mgKOH/gであった。一方、NCO含有率が10%の変性ピュアーMDIを減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをイソシアネート成分とした。ポリオール成分とイソシアネート成分との比率が101.72質量部/25.45質量部(イソシアネートインデックス=103)になるようにして、2成分注型機にてポリオール成分とイソシアネート成分とを3000rpmで高速撹拌混合し、得られたウレタン原液を外径寸法がφ8mmの芯金をセットした筒形状のモールド及び圧縮永久歪(Cセット)測定用サンプル作製金型に注入し、90℃で60分間熱風循環オーブンにて加熱キュアーした。筒形状のモールドから芯金付きウレタン・ローラを取り出し、熱硬化性塗液を該ローラ表面に塗布し、60℃で1時間加熱乾燥して、外径寸法がφ16.0mmの導電性ローラを得た。得られた導電性ローラに対し、ローラ抵抗、アスカーC硬度、外径寸法変化率を測定した。また、Cセット測定用サンプルに対して、JIS法にてCセットを測定した。
その結果、上記導電性ローラは、室温での抵抗値が100Vで104.1Ωで、ローラのアスカーC硬度が54度であり、コイン形状(12.7mm、φ29.0mm)でのアスカーC硬度が45度であった。また、温度12℃、湿度10%RH(L/L環境)で72時間放置した後と、温度32.5℃、湿度85%RH(H/H環境)で72時間放置した後との導電性ローラの外径寸法の差が102μmであった。また、JIS法(熱処理条件:70℃、22時間)での圧縮永久歪は7.4%であった。
この導電性ローラを現像ローラとして乾式電子写真装置に組み込み、温度40℃、湿度95%RHの環境下で2週間放置した後、グレー(濃度8%)の画像を印刷したところ、良好な画像が得られた。次に、この乾式電子写真装置を、温度20℃、湿度50%RHの環境下で48時間放置後、グレー(濃度8%)の画像を印刷したところ、良好な画像が得られた。更に連続して10000枚印刷した後、グレーの画像を印刷したところ、トナーの凝集・融着に起因する白スジ等の画像不良はなく、良好な画像が得られた。また、使用したトナーカートリッジを分解し、現像ローラの表面を観察したところ、現像ローラ表面には削れ等が無いことが分かった。更に、現像ローラの近くのトナーを顕微鏡で観察したところ、トナーは初期状態を維持しており、凝集・融着は観察されなかった。
(比較例1)
グリセリンにプロピレンオキサイド(PO)とエチレンオキサイド(EO)とを質量比(PO/EO)=86/14にて付加した3官能で分子量7,000のポリエーテルポリオール100質量部に、導電性カーボン1.6質量部及びジブチルスズジラウレート0.08質量部を加え十分に撹拌混合した後、減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをポリオール成分とした。なお、該ポリオール成分の水酸基価は、25mgKOH/gであった。一方、NCO含有率が10%の変性ピュアーMDIを減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをイソシアネート成分とした。ポリオール成分とイソシアネート成分との比率が101.68質量部/19.28質量部(イソシアネートインデックス=103)になるようにして、2成分注型機にてポリオール成分とイソシアネート成分とを3000rpmで高速撹拌混合し、得られたウレタン原液を外径寸法がφ8mmの芯金をセットした筒形状のモールド及び圧縮永久歪(Cセット)測定用サンプル作製金型に注入し、90℃で60分間熱風循環オーブンにて加熱キュアーした。筒形状のモールドから芯金付きウレタン・ローラを取り出し、熱硬化性塗液を該ローラ表面に塗布し、60℃で1時間加熱乾燥して、外径寸法がφ16.0mmの導電性ローラを得た。得られた導電性ローラに対し、ローラ抵抗、アスカーC硬度、外径寸法変化率を測定した。また、Cセット測定用サンプルに対して、JIS法にてCセットを測定した。
グリセリンにプロピレンオキサイド(PO)とエチレンオキサイド(EO)とを質量比(PO/EO)=86/14にて付加した3官能で分子量7,000のポリエーテルポリオール100質量部に、導電性カーボン1.6質量部及びジブチルスズジラウレート0.08質量部を加え十分に撹拌混合した後、減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをポリオール成分とした。なお、該ポリオール成分の水酸基価は、25mgKOH/gであった。一方、NCO含有率が10%の変性ピュアーMDIを減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをイソシアネート成分とした。ポリオール成分とイソシアネート成分との比率が101.68質量部/19.28質量部(イソシアネートインデックス=103)になるようにして、2成分注型機にてポリオール成分とイソシアネート成分とを3000rpmで高速撹拌混合し、得られたウレタン原液を外径寸法がφ8mmの芯金をセットした筒形状のモールド及び圧縮永久歪(Cセット)測定用サンプル作製金型に注入し、90℃で60分間熱風循環オーブンにて加熱キュアーした。筒形状のモールドから芯金付きウレタン・ローラを取り出し、熱硬化性塗液を該ローラ表面に塗布し、60℃で1時間加熱乾燥して、外径寸法がφ16.0mmの導電性ローラを得た。得られた導電性ローラに対し、ローラ抵抗、アスカーC硬度、外径寸法変化率を測定した。また、Cセット測定用サンプルに対して、JIS法にてCセットを測定した。
その結果、上記導電性ローラは、室温での抵抗値が100Vで104.7Ωで、ローラのアスカーC硬度が48度であり、コイン形状(12.7mm、φ29.0mm)でのアスカーC硬度が40度であった。また、温度12℃、湿度10%RH(L/L環境)で72時間放置した後と、温度32.5℃、湿度85%RH(H/H環境)で72時間放置した後との導電性ローラの外径寸法の差が191μmであった。また、JIS法(熱処理条件:70℃、22時間)での圧縮永久歪は7.2%であった。
この導電性ローラを現像ローラとして乾式電子写真装置に組み込み、温度40℃、湿度95%RHの環境下で2週間放置した後、グレー(濃度8%)の画像を印刷したところ、画像にスジ状の不良が確認された。現像ローラをカートリッジから取り出し、外観を観察したところ、現像ブレード及び感光ドラム(OPC)との圧接痕が確認された。次に、同様にして作製した未使用の導電性ローラを現像ローラとして乾式電子写真装置のカートリッジに組み込み、この乾式電子写真装置を、温度20℃、湿度50%RHの環境下で48時間放置後、グレー(濃度8%)の画像を印刷したところ、良好な画像が得られた。更に連続して10000枚印刷した後、グレーの画像を印刷したところ、トナーの凝集・融着に起因する白スジ等の画像不良はなく、良好な画像が得られた。また、使用したトナーカートリッジを分解し、現像ローラの表面を観察したところ、現像ローラ表面には削れ等が無いことが分かった。更に、現像ローラの近くのトナーを顕微鏡で観察したところ、トナーは初期状態を維持しており、凝集・融着は観察されなかった。
(比較例2)
グリセリンにプロピレンオキサイド(PO)とエチレンオキサイド(EO)とを質量比(PO/EO)=86/14にて付加した3官能で分子量4,800のポリエーテルポリオール100質量部に、導電性カーボン1.6質量部及びジブチルスズジラウレート0.08質量部を加え十分に撹拌混合した後、減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをポリオール成分とした。なお、該ポリオール成分の水酸基価は、35mgKOH/gであった。一方、NCO含有率が23%の変性ピュアーMDIを減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをイソシアネート成分とした。ポリオール成分とイソシアネート成分との比率が101.68質量部/27.00質量部(イソシアネートインデックス=103)になるようにして、2成分注型機にてポリオール成分とイソシアネート成分とを3000rpmで高速撹拌混合し、得られたウレタン原液を外径寸法がφ8mmの芯金をセットした筒形状のモールド及び圧縮永久歪(Cセット)測定用サンプル作製金型に注入し、90℃で60分間熱風循環オーブンにて加熱キュアーした。筒形状のモールドから芯金付きウレタン・ローラを取り出し、熱硬化性塗液を該ローラ表面に塗布し、60℃で1時間加熱乾燥して、外径寸法がφ16.0mmの導電性ローラを得た。得られた導電性ローラに対し、ローラ抵抗、アスカーC硬度、外径寸法変化率を測定した。また、Cセット測定用サンプルに対して、JIS法(熱処理条件:70℃、22時間)にてCセットを測定した。
グリセリンにプロピレンオキサイド(PO)とエチレンオキサイド(EO)とを質量比(PO/EO)=86/14にて付加した3官能で分子量4,800のポリエーテルポリオール100質量部に、導電性カーボン1.6質量部及びジブチルスズジラウレート0.08質量部を加え十分に撹拌混合した後、減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをポリオール成分とした。なお、該ポリオール成分の水酸基価は、35mgKOH/gであった。一方、NCO含有率が23%の変性ピュアーMDIを減圧下で撹拌しながら20分間脱泡し、これをイソシアネート成分とした。ポリオール成分とイソシアネート成分との比率が101.68質量部/27.00質量部(イソシアネートインデックス=103)になるようにして、2成分注型機にてポリオール成分とイソシアネート成分とを3000rpmで高速撹拌混合し、得られたウレタン原液を外径寸法がφ8mmの芯金をセットした筒形状のモールド及び圧縮永久歪(Cセット)測定用サンプル作製金型に注入し、90℃で60分間熱風循環オーブンにて加熱キュアーした。筒形状のモールドから芯金付きウレタン・ローラを取り出し、熱硬化性塗液を該ローラ表面に塗布し、60℃で1時間加熱乾燥して、外径寸法がφ16.0mmの導電性ローラを得た。得られた導電性ローラに対し、ローラ抵抗、アスカーC硬度、外径寸法変化率を測定した。また、Cセット測定用サンプルに対して、JIS法(熱処理条件:70℃、22時間)にてCセットを測定した。
その結果、上記導電性ローラは、室温での抵抗値が100Vで104.4Ωで、ローラのアスカーC硬度が65度であり、コイン形状(12.7mm、φ29.0mm)でのアスカーC硬度が55度であった。また、温度12℃、湿度10%RH(L/L環境)で72時間放置した後と、温度32.5℃、湿度85%RH(H/H環境)で72時間放置した後との導電性ローラの外径寸法の差が198μmであった。また、JIS法(熱処理条件:70℃、22時間)での圧縮永久歪は2.3%であった。
この導電性ローラを現像ローラとして乾式電子写真装置に組み込み、温度40℃、湿度95%RHの環境下で2週間放置した後、グレー(濃度8%)の画像を印刷したところ、良好な画像が得られた。次に、この乾式電子写真装置を、温度20℃、湿度50%RHの環境下で48時間放置後、グレー(濃度8%)の画像を印刷したところ、良好な画像が得られた。更に連続して10000枚印刷した後、グレーの画像を印刷したところ、画像に白スジが発生した。使用したトナーカートリッジを分解し、現像ローラの表面を観察したところ、白スジが発生した位置に対応する現像ローラの表面に削れがあることが分かった。更に、削れた部分の近くのトナーを顕微鏡で観察したところ、トナーが凝集・融着していた。
表1から明らかなように、本発明で規定するポリオール成分及びイソシアネート成分を用いたウレタンエラストマー製導電性ローラは、寸法安定性に優れ、該ローラを現像ローラとして用いた画像形成装置は、高温・高湿下でも良好な画像を形成することができると共に、耐久性にも優れている。
1 トナー
2 トナー供給ローラ
3 感光ドラム
4 現像ローラ
5 現像ブレード
6 転写部
7 クリーニング部
8 クリーニングブレード
2 トナー供給ローラ
3 感光ドラム
4 現像ローラ
5 現像ブレード
6 転写部
7 クリーニング部
8 クリーニングブレード
Claims (7)
- ポリオールを含むポリオール成分及びポリイソシアネートを含むイソシアネート成分からなるポリウレタン原料から得られるポリウレタンエラストマー製の導電性弾性部材において、
前記ポリオール成分の水酸基価が10〜40mgKOH/gで、該ポリオール成分が、プロピレンオキサイド(PO)とエチレンオキサイド(EO)との質量比(PO/EO)が100/0〜95/5のポリエーテルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール及びプロピレンオキサイド(PO)変性ポリブタジエンポリオールからなる群から選択される少なくとも一種の疎水性ポリオールを含み、
前記イソシアネート成分のNCO含有率が1〜25%で、該イソシアネート成分が、変性TDI、変性MDI及び変性HDIからなる群から選択される少なくとも一種の変性イソシアネートを含み、
前記ポリウレタンエラストマー中のエチレンオキサイド(EO)鎖の含有率が5質量%以下であり、
外径φ16mm、芯金径φ8mmのローラでのアスカーC硬度が40〜60度で、直径29mm、厚さ12.7mmのコイン形状でのアスカーC硬度が30〜50度であり、
圧縮永久歪が8%以下であり、
外径φ16mm、芯金径φ8mmのローラでの、温度12℃、湿度10%RHで72時間放置した後の外径寸法と、温度32.5℃、湿度85%RHで72時間放置した後の外径寸法との差が140μm以下であることを特徴とする導電性弾性部材。 - 前記ポリオール成分が、前記疎水性ポリオール単独、又は前記疎水性ポリオールとその他のポリオールとのブレンドからなることを特徴とする請求項1に記載の導電性弾性部材。
- 前記疎水性ポリオールは、平均官能基数が2〜3であることを特徴とする請求項1又は2に記載の導電性弾性部材。
- 前記変性イソシアネートがポリオール変性イソシアネートであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の導電性弾性部材。
- 前記ポリオール成分が、更に触媒及び導電性付与剤を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の導電性弾性部材。
- 前記導電性弾性部材が現像ローラであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の導電性弾性部材。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の導電性弾性部材を用いた画像形成装置。
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JP2004062997A JP2005248084A (ja) | 2004-03-05 | 2004-03-05 | 導電性弾性部材及びそれを用いた画像形成装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006301512A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Bando Chem Ind Ltd | 電子写真装置用現像部材 |
JP2008020900A (ja) * | 2006-06-13 | 2008-01-31 | Canon Inc | 現像ローラー、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
WO2008136487A1 (ja) | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Canon Kabushiki Kaisha | 現像ローラ、現像装置、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置 |
-
2004
- 2004-03-05 JP JP2004062997A patent/JP2005248084A/ja active Pending
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