JP2005247626A - Iii−v族化合物半導体結晶の製造方法 - Google Patents

Iii−v族化合物半導体結晶の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 半導体結晶中のカーボン濃度の再現性が良好で、高濃度の酸化炭素ガスを発生させることが容易で、かつ炉外部から一酸化炭素ガスを供給する必要のないIII−V族化合物半導体結晶の製造方法を提供する。
【解決手段】 るつぼ1内に、GaAs原料4および酸化ホウ素5が充填され、るつぼ1内で蒸発した酸化ホウ素5に起因したガス状物質と反応するように固体カーボン6が蓋2の上面に設けられた開口部2aの上方に配置され、固体カーボン6を開口部2aの上方に配置した状態で、GaAs原料4が加熱溶融され、溶融したGaAs原料4を固化して、カーボンが添加されたGaAs単結晶が形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、III−V族化合物半導体結晶の製造方法に関するものであり、特に、カーボンが添加されたIII−V族化合物半導体結晶の製造方法に関するものである。
カーボンが添加されたIII−V族化合物半導体結晶の製造方法に関しては、従来より以下のような種々の先行技術があった。
たとえば以下の特許文献1には、単結晶GaAs(ヒ化ガリウム)を垂直ブリッジマン法(VB法)で製造する方法が開示されている。
図4は、特許文献1に開示されたカーボン添加GaAs単結晶の製造方法を説明するための図である。図4を参照して、るつぼ51内に種結晶53と、GaAs原料54とが配置され、るつぼ51の上端はキャップ手段52により閉じられる。キャップ手段52には開口部52aが設けられており、この開口部52a上に炭素のディスク56が配置される。この状態でるつぼ51などがアンプル57内に密封される。このアンプル57が縦型炉に設置されて加熱されることでGaAs原料54と種結晶53の上半分とが溶融される。そして、単結晶GaAsを成長させるために上部が高温域となり下部が低温域となるように温度勾配を生じさせた状態で炉がアンプル57に対して上方へ移動される。これにより溶融していたGaAs原料54bが種結晶53側から凝固して固体単結晶54aが成長する。
この方法によれば、炭素のディスク56はGaAs原料54と流体連絡しており、ガスの移動が可能である。
また、たとえば以下の特許文献2および非特許文献1、2の各々には、単結晶GaAsを垂直温度勾配法(VGF法)で製造する方法が開示されている。
図5は、特許文献2に開示されたカーボン添加GaAs単結晶の製造方法を説明するための図である。図5を参照して、るつぼ61内に種結晶63と、GaAs原料64と、酸化ホウ素(B23)65とが配置され、この状態でるつぼ61がアンプル67内に密封される。るつぼ61外であってアンプル67内の最下部には、カーボン源66が配置される。加熱によりGaAs原料64が溶融される。GaAs原料64中の固−液界面が種結晶63の上端部(シードエンド)からGaAs原料64の上端部(テールエンド)へと移行され、これによりGaAs原料64が種結晶63側から凝固して固体単結晶が成長する。
この加熱の際にカーボン源66とアンプル67の材質であるSiO2の酸素との反応で生じた一酸化炭素が生じ、この一酸化炭素や他の酸化炭素によってGaAs融液にカーボンが添加される。
図6は、非特許文献1に開示されたカーボン添加GaAs単結晶の製造方法を説明するための図である。図6を参照して、るつぼ71内に種結晶73と、GaAs原料74と、酸化ホウ素(図示せず)とが配置され、るつぼ71の上端が蓋72により覆われ、その蓋72の上方にカーボン源76が配置される。この状態でるつぼ71などがアンプル77内に密封される。これにより、カーボンが添加されたGaAs単結晶が製造される。
図7は、非特許文献2に開示されたカーボン添加GaAs単結晶の製造方法を説明するための図である。図7を参照して、るつぼ81内に種結晶83と、GaAs原料84と、酸化ホウ素85とが配置され、るつぼ81がヒータ89を備える炉内に配置される。この状態で、炉の外部から一酸化炭素(CO)ガスを供給しながらヒータ89により加熱が行なわれる。これにより、カーボンが添加されたGaAs単結晶が製造される。
特開平3−122097号公報 国際公開03/005417号パンフレット C. HANNIG et al., "Incorporation of Carbon by VGF-Growth of GaAs", Cryst. Res. Technol. 34 (1999) pp.189-195 T. Buenger et al., "Active Carbon Control During VGF Growth of Semiinsulating GaAs", 2003 GaAs MANTECH
しかしながら、特許文献1に記載された方法によれば、図4に示す炭素のディスク56からカーボン粉末がGaAs融液54bに直接落下して、GaAs融液54bを汚染する。また炭素のディスク56からのカーボンの落下量が一定でないため、GaAs単結晶54a中のカーボン濃度が一定せず、カーボン濃度の再現性が良くない。
また、特許文献2に記載された方法によれば、図5に示すカーボン源66がアンプル67内の最下部に配置されるため、高濃度の酸化炭素ガスが発生せず、万が一、高濃度の酸化炭素ガスが発生してもアンプル67が膨張する。
また、非特許文献1に記載された方法によれば、図6に示するつぼ71の上端が蓋72により覆われているため、高濃度の酸化炭素ガスが発生せず、万が一、高濃度の酸化炭素ガスが発生してもアンプル77が膨張する。
また、非特許文献2に記載された方法によれば、図7に示すように危険な一酸化炭素ガスが用いられるため、人体に害を及ぼさないようにガスコントロールが必要になる。
本発明の目的は、半導体結晶中のカーボン濃度の再現性が良好で、高濃度の酸化炭素ガスを発生させることが容易で、かつ炉外部から一酸化炭素ガスを供給する必要のないIII−V族化合物半導体結晶の製造方法を提供することである。
本発明のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法は、カーボンが添加されたIII−V族化合物半導体結晶の製造方法であって、るつぼ内に、予備合成されたIII−V族化合物原料および酸化ホウ素を充填するステップと、るつぼ内で蒸発した酸化ホウ素に起因したガス状物質と反応するように固体カーボンをるつぼの上面に設けられた開口部の上方に配置するステップと、固体カーボンを開口部の上方に配置した状態で、化合物原料を加熱溶融するステップと、溶融した化合物原料を固化して、カーボンが添加された化合物半導体結晶を成長するステップとを備えている。
本発明のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法によれば、固体カーボンがるつぼの上面に設けられた開口部の上方に配置されているため、るつぼ内で蒸発した酸化ホウ素に起因したガス状物質がるつぼに妨げられることなく固体カーボンに到達することができる。つまり、るつぼ内で蒸発した酸化ホウ素起因のガス状物質がるつぼの外へ出て固体カーボンに達するためには、そのガス状物質がるつぼ内を上方へ移動し続ければよく、移動の向きを変える必要がない。このため、移動の向きを変える際にるつぼの壁面にガス状物質が付着するという現象を抑制できるため、効率良くガス状物質をカーボンへ到達させることが可能となる。これにより酸化ホウ素起因のガス状物質と固体カーボンとを効率良く反応させることが可能となるため、気密性容器を用いた場合にもこの気密性容器を膨張させることなく高濃度の酸化炭素ガスを発生させることが可能となる。
また、高濃度の酸化炭素ガスを発生させることができるため、炉の外部から人体に有害な一酸化炭素を炉内へ供給する必要がなくなるため、一酸化炭素のガスコントロールが不要となる。
また、るつぼ内に酸化ホウ素が充填されているため、るつぼ内で溶融した化合物原料は酸化ホウ素に覆われることになる。このため、固体カーボンからカーボン粉末が落下しても、このカーボン粉末は酸化ホウ素上に落下して、その大部分が酸化ホウ素に浮くことになり、カーボン粉末が溶融した化合物原料に直接落下することはない。よって、化合物原料の汚染を抑制することができるとともに、半導体結晶中のカーボン濃度を一定にすることが容易となり、カーボン濃度の再現性が良好となる。
また、るつぼの開口部の開口面積を調整することによって開口部を通過する酸化ホウ素起因のガス状物質の量が変化するため、反応により生じる酸化炭素ガスの量も調整することができ、最終的に半導体結晶中のカーボン濃度を調整することができる。
本明細書において「るつぼ」とは、るつぼ本体とその蓋とを含む概念であるため、「るつぼ」に「開口部」を設けるとは、蓋がない場合にはるつぼに開口部が設けられることを意味し、蓋がるつぼの上端に配置される場合には蓋に開口部が設けられることを意味する。また、「るつぼの上面」とは、「るつぼ」内に充填された化合物原料が溶融した場合に、その融液の表面よりも上方に位置し、かつその融液の表面に対面する「るつぼ」の面を意味する。
上記のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法において好ましくは、固体カーボンは開口部を塞ぐことによりるつぼ内を半密閉空間とするように配置されている。
るつぼ内が半密閉空間とされるので、るつぼ内の酸化ホウ素上の空間の酸化炭素ガスの濃度が局所的に高くなる。このため、気密性容器を用いた場合にもこの気密性容器を膨張させることなくさらに高濃度の酸化炭素ガスを発生させることが可能となる。
上記のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法において好ましくは、固体カーボンを開口部の上方に配置した状態で、化合物原料および酸化ホウ素が充填されたるつぼと固体カーボンとを、ガス不透過性材料からなる気密性容器内に密封する工程をさらに備えている。
上記のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法において好ましくは、固体カーボンから落下したカーボンを受けるためのカーボン受けがるつぼ内に配置されている。
これにより、固体カーボンから落下したカーボン粉末が酸化ホウ素に落下することを防止できる。よって、化合物原料の融液の汚染をさらに抑制することができるとともに、半導体結晶中のカーボン濃度を一定にすることがさらに容易となり、カーボン濃度の再現性が良好となる。
上記のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法において好ましくは、固体カーボンを開口部の上方に配置した状態で、化合物原料および酸化ホウ素が充填されたるつぼと固体カーボンとを、他の容器内に密封せずにチャンバー内に配置する工程がさらに備えられている。
上記のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法において好ましくは、酸化ホウ素は水分を含有している。
酸化ホウ素が水分を含有することにより蒸気圧が数桁上昇するため、酸化ホウ素が酸化炭素ガス発生に効果的に寄与する。また酸化ホウ素中の水分は、化合物原料中の不純物を除去するためにも有効である。さらに、この酸化ホウ素中の水分は結晶中へのカーボンの取り込みにも影響を及ぼしていると考えられる。また、酸化ホウ素中の水分が半導体結晶の成長時の加熱により蒸発して水蒸気となり、この水蒸気や酸化ホウ素から生じた酸化物のガスなどが固体カーボンと反応して酸化炭素ガスが発生するものと考えられる。そして、この酸化炭素ガスから化合物原料の融液にカーボンが供給される。
この酸化ホウ素は、10質量ppm以上200質量ppm未満の水分を含有していることが好ましく、30質量ppm以上145質量ppm未満の水分を含有していることがより好ましく、50質量ppm以上90質量ppm未満の水分を含有していることがさらに好ましい。
上記のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法において好ましくは、化合物原料にはるつぼ内に充填される前に予めカーボンが添加されている。
酸化炭素の量は酸化ホウ素に起因したガス状物質と固体カーボンとの反応により次第に増加していくため、半導体結晶の成長後半で半導体結晶中のカーボン濃度が高くなる可能性がある。一方、化合物原料に予めカーボンを添加した場合には、半導体結晶内でのカーボンの濃度は半導体結晶の成長後半で低下する。このため、化合物原料に予めカーボンを添加しておくことにより、予め添加されたカーボンによる成長後半でのカーボン濃度の低下と、反応によって生じた酸化炭素による成長後半でのカーボン濃度の増加とをバランスさせることが可能となり、成長全般において均一なカーボン濃度の半導体結晶を得ることができる。
上記のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法において好ましくは、るつぼ内に充填される前の化合物原料の平均カーボン濃度は、0.5×1015atms・cm-3以上25×1015atms・cm-3以下である。
化合物原料に予め添加されたカーボンは酸化ホウ素と反応するため、成長する半導体結晶に取り込まれるカーボンの量は添加量の2分の1〜10分の1程度である。このため比較的カーボン濃度の高い化合物原料を使用する必要がある。カーボン濃度が0.5×1015atms・cm-3未満では上記の効果が十分に得られず、25×1015atms・cm-3を超えると反応によって生じた酸化炭素による成長後半でのカーボン濃度の増加とのバランスをとることが難しくなる。上記のカーボン濃度は、より好ましくは1×1015atms・cm-3以上20×1015atms・cm-3以下であり、さらに好ましくは1.5×1015atms・cm-3以上15×1015atms・cm-3以下である。
上記のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法において好ましくは、溶融した化合物原料を固化させて結晶成長する前に、その化合物原料が溶融した状態で一定時間保持される。
これにより、溶融した化合物原料中に固体カーボンから充分なカーボンを添加することができ、半導体結晶の成長初期に充分なカーボン濃度を得ることができる。また、この処理によって、化合物原料の融液の温度を安定化させ、融液中のカーボン濃度および不純物濃度を均一にすることが可能となる。また、この処理によって、化合物原料に含まれているSi(シリコン)などの不純物を、酸化ホウ素によりゲッタリングして除去することができる。なお、一般に、HB(水平ブリッジマン)法で合成した原料には、1×1016cm-3程度のSiが不純物として含まれているが、この処理を施した半導体結晶中のSiは1×1015cm-3未満で、分析装置の検出限界以下であった。一方、この処理を施さなかったものでは、1×1015cm-3を超えるSiが検出された。
上記のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法において好ましくは、溶融した化合物原料を溶融した状態で保持する時間は、1時間以上20時間以下である。
保持時間が1時間未満では上記の効果が十分に得られず、20時間を超えると生産性が低下する可能性がある。上記の保持時間は、より好ましくは2時間以上15時間以下であり、さらに好ましくは3時間以上10時間以下である。
上記のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法において好ましくは、化合物原料を加熱溶融する前に気密性容器内に酸化炭素ガスが予め封入されている。
これにより、成長初期の半導体結晶中のカーボン濃度の低下を防止することができる。
上記のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法において好ましくは、化合物原料を加熱溶融する前に気密性容器内に予め封入されている酸化炭素ガスの圧力は、室温25℃において13.3Pa(0.1Torr)以上6666Pa(50Torr)以下である。
室温25℃における酸化炭素ガスの圧力が13.3Pa(0.1Torr)未満では上記の効果が十分に得られず、6666Pa(50Torr)を超えると半導体結晶の成長後半において気密性容器が異常膨張する可能性がある。上記の室温25℃における酸化炭素ガスの圧力は、より好ましくは66.7Pa(0.5Torr)以上5332Pa(40Torr)以下であり、さらに好ましくは133.3Pa(1Torr)以上4000Pa(30Torr)以下である。
上記のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法において好ましくは、るつぼはpBN(熱分解窒化ホウ素)からなる。
るつぼの構成元素によっては、酸化ホウ素やカーボンとるつぼが反応し、原料融液が汚染される恐れがある。したがって、酸化ホウ素やカーボンと反応しないるつぼの材料としてpBNが最適である。
上記のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法において好ましくは、III−V族化合物半導体結晶はGaAs結晶である。つまり、本発明は、特にGaAs結晶へのカーボン添加方法として有効である。
なお、半導体結晶中のカーボン濃度は蓋の開口部の開口面積のほか、酸化ホウ素の水分濃度や、カーボンの材質(グラファイトの焼結体、パイロリティックグラファイト、グラッシーカーボンまたはアモルファスカーボン、ダイヤモンドなど)にも依存する。
本発明のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法によれば、半導体結晶中のカーボン濃度の再現性が良好となり、高濃度の酸化炭素ガスを発生させることが容易となり、かつ炉外部から一酸化炭素ガスを供給する必要がなくなる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるカーボン添加GaAs単結晶の製造方法の一例を説明するための図である。図1を参照して、まず、るつぼ1内に種結晶3と、GaAs原料4と、酸化ホウ素(B23)5とが収容される。種結晶3はるつぼ1の最下端部に収容され、GaAs原料4はGa(ガリウム)とAs(ヒ素)とが予備合成された多結晶体として準備される。このるつぼ1の上端に蓋2が載置される。この蓋2の上面には開口部2aが設けられており、この開口部2aの上方に固体カーボン6が配置される。本実施の形態では、固体カーボン6は開口部2aを塞ぐことによりるつぼ1内を半密閉空間とするように配置される。
この状態でるつぼ1、固体カーボン6などがアンプル(気密性容器)7内に密封される。このアンプル7が縦型炉の支持台8に設置されて、ヒータ9により加熱される。この加熱により、酸化ホウ素5とGaAs原料4と種結晶3の上半分とが溶融される。単結晶GaAsを成長させるために上部が高温域となり下部が低温域となるように温度勾配をヒータ9が生じさせる。この状態で、GaAs原料4中の固−液界面が種結晶3の上端部(シードエンド)からGaAs原料4の上端部(テールエンド)へと移行することにより、GaAs原料4が種結晶3側から凝固して固体単結晶が成長する。
上記の加熱時には、るつぼ1内で酸化ホウ素5が蒸発することにより酸化ホウ素5に起因したガス状物質(水蒸気、酸化物のガス)が生じる。このガス状物質が固体カーボン6と反応して酸化炭素ガス(主に一酸化炭素ガス)が発生する。一酸化炭素ガスが生じる化学反応は、以下のようになっているものと思われる。
C+H2O→CO+H2
3C+B23→3CO+2B
これにより生じた酸化炭素ガスからGaAs原料4の融液にカーボンが供給されて、カーボンが添加されたGaAs単結晶が得られる。
上記において酸化ホウ素5は水分を含有していることが好ましい。また、酸化ホウ素5が含有する水分量は10質量ppm以上200質量ppm未満であることが好ましい。
また、GaAs原料4にはるつぼ1内に充填される前に予めカーボンが添加されていることが好ましい。るつぼ1内に充填される前のGaAs原料4に添加される平均カーボン濃度は0.5×1015atms・cm-3以上25×1015atms・cm-3以下であることが好ましい。
また、溶融したGaAs原料4を固化させて結晶成長する前に、溶融した状態で一定時間保持することが好ましい。また、溶融したGaAs原料4を溶融した状態で保持する時間は1時間以上20時間以下であることが好ましい。
また、GaAs原料4を加熱溶融する前にアンプル7内に酸化炭素ガスが予め封入されていることが好ましい。また、GaAs原料4を加熱溶融する前にアンプル7内に予め封入されている酸化炭素ガスの圧力は、室温25℃において13.3Pa以上6666Pa以下であることが好ましい。
また、るつぼ1はpBNからなることが好ましい。
以下、本実施の形態の作用効果について説明する。
上記の特許文献2では図5に示すようにカーボン源66はアンプル67内の最下部に配置されるため、酸化ホウ素65に起因したガス状物質は上方へ移動してるつぼ61の外へ出た後に下方へ方向を変えなければカーボン源65に達することはできない。
また、上記の非特許文献1では図6に示すようにるつぼ71の上端が蓋72により覆われているが、開口部に関する記載はない。もし、蓋72とるつぼ71との間に開口部が生じていたとしても、この場合の開口部はるつぼ71の側面に存在することになり、蓋72の上面には存在していない。このため、るつぼ71内で蒸発した酸化ホウ素起因のガス状物質がるつぼ71の外へ出るためには、そのガス状物質がるつぼ71内を上方へ移動した後、開口部へ向けて側面側へ移動の向きを変える必要がある。
このように特許文献2および非特許文献1のいずれにおいても、酸化ホウ素起因のガス状物質がカーボン源に達するためにはその進行方向を変えなければならず、その進行方向を変える際に、ガス状物質の大部分がアンプル、るつぼ、蓋などの壁面に最初に接触して、そこへ集中的に付着することとなり、るつぼ外部のカーボン源にはごくわずかしか到達しなくなる。
これに対して本実施の形態によれば、固体カーボン6が蓋2の上面に設けられた開口部2aの上方に配置されているため、るつぼ1内で蒸発した酸化ホウ素5に起因したガス状物質(水蒸気、酸化物のガス)がるつぼ1などに妨げられることなく固体カーボン6に到達することができる。つまり、るつぼ1内で蒸発した酸化ホウ素5起因のガス状物質がるつぼ1の外へ出て固体カーボン6に達するためには、そのガス状物質がるつぼ1内を上方へ移動し続ければよく、移動の向きを変える必要がない。
このため、移動の向きを変える際にるつぼ1の壁面にガス状物質が付着するという現象を抑制できるため、効率良くガス状物質を固体カーボン6へ到達させることが可能となる。これにより酸化ホウ素起因のガス状物質と固体カーボン6とを効率良く反応させることが可能となるため、アンプル7を膨張させることなく高濃度の酸化炭素ガスを発生させることが可能となる。
また、高濃度の酸化炭素ガスを発生させることができるため、炉の外部から人体に有害な一酸化炭素を炉内へ供給する必要がなくなるため、一酸化炭素のガスコントロールが不要となる。
また、るつぼ1内に酸化ホウ素5が充填されているため、るつぼ1内で溶融したGaAs原料4は酸化ホウ素5に覆われることになる。このため、固体カーボン6からカーボン粉末が落下しても、このカーボン粉末は酸化ホウ素5上に落下して、その大部分が酸化ホウ素5に浮くことになり、カーボン粉末が溶融したGaAs原料4に直接落下することはない。よって、GaAs原料4の汚染を抑制することができるとともに、GaAs単結晶中のカーボン濃度を一定にすることが容易となり、カーボン濃度の再現性が良好となる。
また、蓋2の開口部2aの開口面積を調整することによって開口部2aを通過する酸化ホウ素5起因のガス状物質の量が変化するため、反応により生じる酸化炭素ガスの量も調整することができ、最終的にGaAs単結晶中のカーボン濃度を調整することができる。
また、固体カーボン6が開口部2aを塞ぐことによりるつぼ1内を半密閉空間とすることができるため、るつぼ1内の酸化ホウ素5上の空間の酸化炭素ガスの濃度を局所的に高くすることができる。このため、アンプル7を用いた場合にもこのアンプル7を膨張させることなく、さらに高濃度の酸化炭素ガスをるつぼ1内に発生させることが可能となる。
なお、酸化ホウ素5はGaAs原料4中の不純物をゲッタリング除去する効果を有する。特許文献1の酸化ガリウム(9頁左下欄8〜10行目)も同様の目的で用いられている。しかし、酸化ガリウムを用いた場合にはGaAs結晶中の酸素濃度が高くなる可能性がある。一方、酸化ホウ素5を用いた場合には、GaAs単結晶中の酸素濃度を充分に低く抑えることができ、不純物の除去に対しても充分な効果が得られることがわかった。さらに、SiOガスなどの外部から侵入する不純物ガスに対して、融液上面の酸化ホウ素5が特に有効であることがわかった。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2におけるカーボン添加GaAs単結晶の製造方法の一例を説明するための図である。図2を参照して、本実施の形態の製造方法は、上述した実施の形態1の製造方法と比較して、るつぼ1内にカーボン受け11を配置している点において異なる。このカーボン受け11は、酸化ホウ素5上に配置されている。このカーボン受け11は、蓋2やるつぼ1に吊り下げられるよう支持されていてもよく、また酸化ホウ素5の融液に浮かぶように構成されていてもよい。またカーボン受け11は、カーボン粉末は通さないが、酸化ホウ素5に起因したガス状物質を通すように構成されていることが好ましい。これにより、固体カーボン1から落下したカーボン粉末をしっかりと受けることができるとともに、ガス状物質が固体カーボン6に向けて移動する際にカーボン受け11が障害となることを防止できる。
なお、本実施の形態の上記以外の構成および方法については上述した実施の形態1の構成および方法とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の作用効果が得られるとともに、カーボン受け11がるつぼ1内に設けられているため、固体カーボン6から落下したカーボン粉末が酸化ホウ素5に落下することを防止できる。よって、GaAs原料4の汚染をさらに抑制することができるとともに、GaAs単結晶中のカーボン濃度を一定にすることがさらに容易となり、カーボン濃度の再現性が良好となる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3におけるカーボン添加GaAs単結晶の製造方法の一例を説明するための図である。図3を参照して、本実施の形態の製造方法は、上述した実施の形態1の製造方法と比較して、るつぼ1、固体カーボン6などをアンプル7内に密封せずに、そのまま圧力チャンバー12内に配置している点において異なる。このため、るつぼ1、固体カーボン6などが圧力チャンバー12内の雰囲気に晒されることになる。この圧力チャンバー12内には、たとえばAr(アルゴン)やN2(窒素)などのガスが導入される。
なお、本実施の形態の上記以外の構成および方法については上述した実施の形態1の構成および方法とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態の製造方法は、圧力チャンバー12内にArやN2などのガスを導入し、酸化ホウ素5で封止してGaAs単結晶を成長させる方式に有効であり、実施の形態1とほぼ同じ作用効果を得られる。
なお、上記の実施の形態1〜3においては、III−V族化合物半導体結晶としてGaAs結晶について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他のIII−V族化合物半導体結晶の製造にも適用することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
まず、図1に示すpBN製のるつぼ1内に、方位<100>のGaAs種結晶3と、10kgの無添加のGaAs原料4と、水分含有量85質量ppmの100gの酸化ホウ素5とを入れる。このるつぼ1の上端にpBN製の蓋2を取り付け、開口径φ20mm(室温冷却後の測定値)の開口部2aの上に固体カーボン6として、グラファイト製円板を配置し、るつぼ1内を半密閉状態とする。この状態で、るつぼ1、固体カーボン6などを、内径12cmの石英製アンプル7内に気密封止する。このアンプル7を支持台8上に載せ、チャンバー内に設けられたヒータ9内に設置し、種結晶3側の温度が低くなるように温度プロファイルを調整しながら、ヒータ9の温度を上昇させ、GaAs原料4と種結晶3上部とを融解する。
その後、ヒータ9の温度プロファイルを調整して種結晶3側から温度を降下させていき、GaAs原料4全体を固化させて単結晶を成長させる。そして室温まで温度を降下させた後、石英製アンプル7を切断開放して、るつぼ1からGaAs単結晶を分離する。
このようにして得られるGaAs単結晶中のカーボン濃度は4.5×1015〜5.5×1015cm-3である。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、カーボンが添加されたIII−V族化合物半導体結晶の製造方法に特に有利に適用され得る。
本発明の実施の形態1におけるカーボン添加GaAs単結晶の製造方法の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態2におけるカーボン添加GaAs単結晶の製造方法の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態3におけるカーボン添加GaAs単結晶の製造方法の一例を説明するための図である。 特許文献1に開示されたカーボン添加GaAs単結晶の製造方法を説明するための図である。 特許文献2に開示されたカーボン添加GaAs単結晶の製造方法を説明するための図である。 非特許文献1に開示されたカーボン添加GaAs単結晶の製造方法を説明するための図である。 非特許文献2に開示されたカーボン添加GaAs単結晶の製造方法を説明するための図である。
符号の説明
1 るつぼ、2 蓋、2a 開口部、3 種結晶、4 GaAs原料、5 酸化ホウ素、6 固体カーボン、7 アンプル、8 支持台、9 ヒータ、12 圧力チャンバー。

Claims (15)

  1. カーボンが添加されたIII−V族化合物半導体結晶の製造方法であって、
    るつぼ内に、予備合成されたIII−V族化合物原料および酸化ホウ素を充填するステップと、
    前記るつぼ内で蒸発した前記酸化ホウ素に起因したガス状物質と反応するように固体カーボンを前記るつぼの上面に設けられた開口部の上方に配置するステップと、
    前記固体カーボンを前記開口部の上方に配置した状態で、前記化合物原料を加熱溶融するステップと、
    溶融した前記化合物原料を固化して、カーボンが添加された化合物半導体結晶を成長するステップとを備える、III−V族化合物半導体結晶の製造方法。
  2. 前記固体カーボンは前記開口部を塞ぐことにより前記るつぼ内を半密閉空間とするように配置されることを特徴とする、請求項1に記載のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法。
  3. 前記酸化ホウ素は水分を含有していることを特徴とする、請求項1または2に記載のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法。
  4. 前記酸化ホウ素は10質量ppm以上200質量ppm未満の水分を含有していることを特徴とする、請求項3に記載のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法。
  5. 前記溶融した化合物原料を固化させて結晶成長する前に、溶融した状態で一定時間保持することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法。
  6. 前記溶融した化合物原料を溶融した状態で保持する時間は、1時間以上20時間以下であることを特徴とする、請求項5に記載のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法。
  7. 前記化合物原料には前記るつぼ内に充填される前に予めカーボンが添加されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法。
  8. 前記るつぼ内に充填される前の前記化合物原料の平均カーボン濃度は、0.5×1015atms・cm-3以上25×1015atms・cm-3以下であることを特徴とする、請求項7に記載のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法。
  9. 前記固体カーボンを前記開口部の上方に配置した状態で、前記化合物原料および前記酸化ホウ素が充填された前記るつぼと前記固体カーボンとを、ガス不透過性材料からなる気密性容器内に密封する工程をさらに備えたことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法。
  10. 前記化合物原料を加熱溶融する前に前記気密性容器内に酸化炭素ガスが予め封入されていることを特徴とする、請求項9に記載のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法。
  11. 前記化合物原料を加熱溶融する前に前記気密性容器内に予め封入されている酸化炭素ガスの圧力は、室温25℃において13.3Pa以上6666Pa以下であることを特徴とする、請求項10に記載のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法。
  12. 前記固体カーボンを前記開口部の上方に配置した状態で、前記化合物原料および前記酸化ホウ素が充填された前記るつぼと前記固体カーボンとを、他の容器内に密封せずにチャンバー内に配置する工程をさらに備えたことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法。
  13. 前記固体カーボンから落下したカーボンを受けるためのカーボン受けを前記るつぼ内に配置することを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法。
  14. 前記るつぼはpBNからなることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法。
  15. 前記III−V族化合物半導体結晶はGaAs結晶であることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載のIII−V族化合物半導体結晶の製造方法。
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