JP2005246811A - 複合シート及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 柔軟で風合いに優れ、幅広い用途に適用することができる複合シートを提供すること。
【解決手段】 多数の孔21が配設された第1シート2と、第1シート2に接合された第2シート4とを具備する。第1シート2の各孔21の周辺部に、第2シート4との接合部22と、第2シート4と接合せずに起立する起立部23とを有する起伏が設けられている。孔21は千鳥配列に配設されていることが好ましい。隣接する列に配された孔21どうしは、列の一方に対して投影されたときに互いに重なり合う位置に配されていることが好ましい。孔21は、スリット状に設けられていることが好ましい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複合シートに関わり、吸収性物品や各種拭き取りシート等の幅広い用途に適用可能な複合シート及びその製造方法に関する。
吸収性物品に用いられる複合シートに関する従来技術としては、例えば、下記特許文献1に記載の技術が知られている。この技術は、複数枚の不織布が積層されたシートに多数の孔を形成しつつ不織布間を接合して所望の風合い等を得たものである。
ところで、このシートは、不織布どうしの多層構造であるため、その用途がある程度限られていた。
一方、下記特許文献2には、不織布と樹脂フィルムを積層させ、これらに孔を形成することによって、伸縮性を有する積層体を得る技術が提案されている。しかしながら、この積層体は、構造が簡単であるが、風合いに優れるものではなかった。
特開平10−80445号公報 特開平11−291372号公報
従って本発明は、従来技術の複合シートが有する前述の不都合を解消し得る複合シート及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、多数の孔が配設された第1シートと、該第1シートと接合された第2シートとを具備する複合シートであって、前記第1シートの前記各孔の周辺部に、前記第2シートとの接合部と、前記第2シートと接合せずに起立する起立部とを有する起伏が設けられている複合シートを提供することにより、前記目的を達成したものである。
また、本発明は、上記本発明の複合シートの製造方法であって、多数の孔を千鳥配列状に配設して第1シートを形成し、前記第1シートに前記孔が広がるように張力をかけて該孔の周辺部を起伏させた後、前記周辺部の起伏に伴い形成された前記第1シートの片面側の凸状部分に接着剤を塗工し、前記接着剤を介して前記第1シートを第2シートに接合する複合シートの製造方法を提供することにより、前記目的を達成したものである。
本発明の複合シートは、柔軟で風合いに優れている。また、本発明の複合シートが柔軟で風合いに優れ、且つ構造が簡単なことであることから、シートの材料を選択により、幅広い用途に適用することができる。本発明の複合シートの製造方法によれば、起伏に富み、柔軟で風合いに優れた複合シートを容易に得ることができる。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、本発明の複合シートの一実施形態を模式的に示したものである。これらの図において符号1は複合シートを示している。
複合シート1は、多数の孔21が配設された第1シート2と、第1シート2と接着剤3を介して接合された第2シート4とを具備している。第1シートの各孔21の周辺部には、前記第2シート4との接合部22と、第2シート4と接合せずに起立する起立部23とを有する起伏が設けられている。多数の孔21は、図1のように千鳥配列状(互い違い)に配設されている。
後述するように、複合シート1は、第1シート2に、孔21を広げるように張力がかけられて形成された第1シート2の片面側の凸状部分に接着剤3が塗工され、接着剤3を介して第1シート2が接合部22において第2シート4と接合され、孔21の周辺部に起伏が設けられている。
複合シート1の第1シート2側の表面には、孔21を広げるように張力がかけられて形成された凹状部の裏返しとして、ひだ状あるいはパイル状の起立部23が形成されている。そして、これらの起立部23によって、複合シート1特有の柔軟性及び風合いが奏されている。
孔21の周辺部の起伏状態は、図2のAに示すように、孔21の間で接合部22が形成され、孔21の周縁部が共に起立部23となる場合や、図2のBに示すように、一方の孔21の周縁部が接合部22となり、他方が起立部23となる場合等がある。
本発明の複合シートは、第1シートと第2シート以外にも、更に別のシートを有していてもよく、本実施形態の複合シート1のように、第2シート4における第1シート2が接合されていない面に、第3シート5が接合されていてもよい。
複合シート1の坪量は、良好な風合いや柔軟性を持たせ、用途において十分な強度を有し、それを経済的なコストで実現させる点からは、10〜100g/m2、特に10〜80g/m2とすることが好ましい。
複合シート1の厚みは、タオル地のような触感、ふんわりした柔らかさ、ふわふわな起毛感を得る観点からは、0.1〜5.0mm、特に0.5〜2.0mmとすることが好ましい。ここで、複合シート1の厚みは、0.5cN/cm2荷重をかけ、レーザ変位計により測定される。
複合シート1の座屈強度は、吸収性物品等の製品に適用した場合における該製品全体の柔らかさ、またギャザーリング部の柔らかさ、しなやかな柔らかさ、風合い等を考慮すると、50cN以下、特に10〜40cNとすることが好ましい。ここで、座屈強度は、下記に示す様に、万能試験装置(オリエンテック社製、「テンシロン」、以下同じ)の圧縮試験モードにより下記のように測定される。
<座屈強度試験法(CD)>
機械流れ方向(MD)に150mm、機械流れと直交する方向(CD)に30mmの長方形の試験片を取り、これを第1シートの表面側を外側とする直径45mmの円筒を作り、重なり合った部分の上端と下端とをステープラー等で止め測定サンプルとする。これを、前記万能試験装置の圧縮試験モードにより、測定環境20℃、65%RH、測定条件としては、圧縮速度10mm/min、測定距離20mmで測定を行う。サンプルを20mm圧縮した時の最大強度を各サンプルについて測定し、その平均値を求め、これを座屈強度とする。
複合シート1の圧縮剛さは、ふんわりした柔らかさやふわふわな起毛感を得る観点からは、0.2〜0.6、特に0.2〜0.5とすることが好ましい。ここで、圧縮剛さは、カト−テック(株)製、「KES−FB3」を用い、下記の方法により測定される。
<圧縮剛さの測定法>
20cm×20cmの試験片を準備し、試験台に取りつける。その試験片を面積2cm2の円形平面をもつ鋼板間で圧縮する。圧縮速度は20μm/s、圧縮最大荷重は4.9kPa、回復過程も同一速度で測定を行う。圧縮剛さはLC値で表される。このLC値は下記式(1)のように定義される。
Figure 2005246811
複合シート1の粗さは、タオル地のような触感、べたつかずにふわふわな起毛感を得る観点からは、3〜15μm、特に5〜12μmとすることが好ましい。ここで、該粗さは、カト−テック(株)製、「KES−FB4」を用い、下記のように測定される。
<粗さの測定法>
20cm×20cmの試験片を準備し、平滑な金属平面の試験台に取りつける。接触子を9.8cN(誤差±0.49cN以内)で試験片を圧着し、試験片を0.1cm/sの一定速度で水平に2cm移動させる。試験片には19.6cN/cmの一軸張力が与えられる。接触子は、0.5mm径のピアノ線でU字状に曲げられ9.8cNで試験片を圧着する。この接触子は、ばねで圧着されるが、ばねの定数は24.5cN/mm(誤差±0.98cN/mm以内)とし、共振周波数は表面接触から離れた状態で30Hz以上とする。粗さの測定値はSMD値で表される。この測定をMD及びCDともに行い、下記式(2)により平均値を出し、これを粗さとする。
粗さ={(SMDMD 2+SMDCD 2)/2}1/2 …(2)
複合シート1の第1シート2側の表面における起立部23の単位面積当たりの数は、用途、目的における感触、見た目に応じて適宜設定される。起立部23の数は、柔らかな触感、見た目の柔らかさ、起毛感を得る観点からは、5〜100個/cm2、特に10〜50個/cm2とすることが好ましい。
起立部23の高さH(図2参照)は、タオル地のような触感、ふんわりした柔らかさ、ふわふわな起毛感を得る観点から、0.05〜4.95mm、特に0.45〜1.95mmとすることが好ましい。
複合シート1は、透湿性を有することが好ましい。この場合、第2シート4に透湿性シートを用いることが好ましい。複合シート1の透湿度は、用途、目的に応じて適宜設定される。該透湿度は、吸収性物品の外層材として使用する上では、ムレやカブレを抑制するために充分に湿気を逃がす点からは、0.5〜4.0g/(100cm2・h)、特に1.0〜3.0g/(100cm2・h)とすることが好ましい。ここで、該透湿度は、JIS Z0208に準拠し、カップ法により下記のように測定される。
<透湿度測定法>
透湿度の測定はJIS Z0208に準拠してカップ法で行う。試験を行う温湿度条件は30±0.5℃、90±2%RHとする。カップは内径60mm、面積28.27cmのものを用い、吸湿剤としては塩化カルシウムを用い、18gをカップ内に入れる。測定サンプルは直径70mmの円形のものを試験片とする。測定は前記試験片をカップに取り付け、回りを封ろう剤で密閉し、前記温湿度の恒温恒湿装置に入れる。この入れる前の重量をW0とし、恒温恒湿装置(30±0.5℃、90±2%RH)に1時間入れ、取り出した後の重量をW1とする。透湿度の測定値は下記式(3)で表される。
透湿度〔g/(100cm2・h)〕=(W1−W0)×100/28.27 …(3)
また、複合シート1は、透湿防漏性を有するのも好ましい。この場合、後述するように第2シート4あるいは第3シート5に多孔性シートを用いることが好ましい。この場合の複合シート1の透湿度は、用途、目的に応じて適宜設定される。該透湿度は、該複合シートを吸収性物品の外層材として使用する上では、ムレやカブレを抑制するために充分に湿気を逃がし、また、湿気や水分を外に漏らし衣類等を濡らすことのない充分な耐水性を有する点からは、0.5〜4.0g/(100cm2・h)、特に1.0〜3.0g/(100cm2・h)とすることが好ましい。更には、防漏性については、吸収性物品の外層材として使用する上では、湿気や水分を外に漏らし衣類等を濡らすことがないために、耐水圧が9.8kPa以上、特に19.6kPa以上とすることが好ましい。ここで、該耐水圧は、JIS L1092、静水圧法、A法(低圧法)に準拠して下記のように測定する。
<耐水圧測定法>
15×15cmの試験片を採取し、試験片が水に接する様にし、その反対面にろ紙、金網と重ね、試験装置に取り付ける。水圧計(マノメータ)に着色生理食塩水を入れて水位を上昇させ、水位1m(9.8kPa)、2m(19.6kPa)でのろ紙へのしみ出しを確認する。このしみ出しがないことが確認できれば、その水位(圧力)以上の耐水圧があるとする。
前記第1シート2の材質は、用途、目的における感触、見た目に応じて適宜設定される。第1シート2の材質としては、不織布、合成樹脂製シート、パルプシート、織布、織物、編物等が挙げられる。
前記第1シート2に用いられる前記不織布としては、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布、スパンボンド(S)とメルトブローン(M)を組み合わせた不織布(SM、SMS、SMMS、SSMMS等)、エアースルー不織布、スパンレース等、一般的な不織布を特に制限なく用いることができる。これらの中でも、ふんわりした柔らかさやふわふわした起毛感、タオル地のような触感を得る観点からエアースルー不織布が特に好ましい。
前記不織布を構成する繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、若しくはプロピレン−エチレンランダム共重合体を主成分とする樹脂等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、又はポリアミド繊維等が好ましく、これらの中でもポリオレフィン系繊維が好ましい。繊維構造としては、単独繊維、芯鞘型繊維、サイドバイサイド繊維でも良く、また、複合繊維や混合繊維の使用は、風合い、肌触りをより向上させる上で好ましい。プロピレン−エチレンランダム共重合体を用いた繊維や、ポリエチレンテレフタレートが芯、ポリエチレンが鞘である芯鞘型繊維やポリプロピレンが芯、ポリエチレンが鞘である芯鞘型繊維が特に風合い、肌触りをより向上させる上で好ましい。繊維径は風合いの点から0.5〜3.0dtex、特に0.5〜2.0dtexとすることが好ましい。また、不織布に漏れ防止を賦与する観点からは繊維は疎水性であるものが好ましい。
前記第1シート2に用いられる前記合成樹脂製シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系やEVA等のポリオレフィン共重合系、ポリアミド系、ポリエステル系のフィルムが挙げられる。
前記第1シート2の坪量(前記張力をかける前の坪量)は、良好な風合いや柔軟性を持たせ、用途において十分な強度を有し、それを経済的なコストで実現させる点からは、5〜100g/m2、特に5〜50g/m2とすることが好ましい。
前記第1シート2の厚み(前記張力をかける前の厚み)は、用途、目的に応じて適宜設定することができるが、タオル地のような触感、ふわふわな起毛感を得る観点から、0.01〜5.0mm、特に0.02〜2.0mmとすることが好ましい。
前記第1シート2のMD破断強度(前記多数の孔21が千鳥配列状に配設される前)は、延伸開孔性、凹凸形状の起立性、延伸シート加工性な点からは、10〜100N/50mm、特に15〜75N/50mmであることが好ましい。ここで、該破断強度は、例えば、下記に示す様に、前記万能試験装置の引張試験モードにより下記のように測定される。
<MD破断強度試験法>
機械流れ方向(MD)に200mm、機械流れと直交する方向(CD)に50mmの長方形の試験片を作製する。これを、前記万能試験装置の引張試験モードにより、測定環境20℃、65%RH、測定条件としては、引張速度300mm/min、測定間距離150mmで測定を行う。
前記張力をかける前における、前記第1シート2に配設される孔21の単位面積当たりの数は、複合シート1の第1シート2側の表面の起立部の単位面積当たりの数に応じて適宜設定される。該数は、起立部の形成のしやすさ、複合シート1の柔らかな触感、見た目の柔らかさ、起毛感を得る観点からは、1〜50個/cm2、特に1〜25個/cm2とすることが好ましい。
前記第1シート2に配設される孔21の形態(前記張力をかける前の形態)は、前記起伏を設けることができるものであれば、その形態に特に制限はない。孔21の形態としては、スリット状の形態の他、円形、楕円形、長円形、凸レンズ形、長方形、菱形、多角形等の形態が挙げられる。スリット状の形態や、線対称軸(以下、対称軸という。)を有する軸対称の形態が延伸開孔性、起立部の起立性がより高められる点から好ましい。特に、スリット状の孔は、張力をかけたときにその周辺部の起立部をひだ状或いはパイル状に大きくできる点から好ましい。
前記張力をかける前の、一つの孔21の長さ(孔がスリット状の場合はその長さ、孔が軸対称形態の場合には対称軸における最大長さをいう)L1(図3参照)は、第1シートの種類、材質、厚み、坪量に応じて適宜設定される。該長さL1は、ひだ状或いはパイル状の起立部の大きさ、タオル地のような触感、ふわふわな起毛感を得る観点からは、0.5〜10mm、特に1〜5mmとすることが好ましい。
第1シート2に配設される多数の孔21は、張力によって起立部を形成できればよく、各孔の配設の態様は、任意に選択することができる。起立部の形成しやすさや、均一な起立部を形成できる観点からは、各孔は張力をかける方向Fと交差する直線に列を形成するのが好ましい。特に、各列の孔は隣接する列に形成された孔に対して、前記方向Fには位置ずれし、孔の部分と孔の無い部分とが互い違い配される千鳥配列とすることが一層好ましい。
前記張力をかける前における、一つの列内の孔21の間隔L2(図3参照)は、第1シートの種類、材質に応じて適宜設定される。該間隔は、ひだ状或いはパイル状の起立部の形成のしやすさ、延伸開孔時におけるシート破断、延伸開孔性、伸長し易さ等を考慮すると、0.5〜10mm、特に1〜5mmとすることが好ましい。
前記張力をかける前における、隣接する前記孔21の列の間隔(隣り合う列における孔どうしの最も近い部分の間隔)L3(図3参照)は、第1シートの種類、材質に応じて適宜設定される。該間隔は、ひだ状或いはパイル状の起立部の形成のしやすさ、延伸開孔時におけるシート破断、延伸開孔性、伸長し易さ等を考慮すると、0.5〜10mm、特に1〜5mmとすることが好ましい。
前記張力をかける前における、第1シート2の隣接する列に配された前記孔21どうしは、該列の一方に対して投影されたときに互いに重なり合う位置に配されていることが好ましい。このような配設形態とすることで、第1シート2が伸長しやすくなり、孔21の周辺部の起立部23をひだ状或いはパイル状に大きくすることができる。孔どうしが互いに重なり合う長さL4(図3参照)は、第1シートの種類、材質に応じて適宜設定される。該長さL4は、ひだ状或いはパイル状の起立部の形成しやすさ、延伸開孔時におけるシート破断、延伸開孔性、伸長し易さ等を考慮すると、0〜4.5mm、特に0〜2mmとすることが好ましい。
前記張力をかける前における、前記孔21の長さ方向(スリット状の孔の場合にはその長さ方向、軸対称形態の場合には対称軸方向をいう)が、列の方向Rに揃っていることが好ましいが、図3の一点鎖線で示すように、該列の方向Rに対して所定の角度を有していてもよいし、これらを組み合わせてもよい。当該孔21の長さ方向とのなす角度θ(図3参照)は、第1シートの種類、材質に応じて適宜設定される。該角度は、均一な延伸開孔性、ひだ状或いはパイル状の起伏の形成しやすさを考慮すると±10度以内とすることが好ましい。
前記張力をかける前においては、前記孔21の列の方向Rは、前記張力をかける方向F(図3参照)と略直交する方向に揃えられていることが好ましい。孔21をこのような方向に揃えることで、容易に伸長が可能で、ひだ状或いはパイル状の起立部を形成をすることができる。なお、本発明の効果を損なわない範囲において、列の方向Rは、張力をかける方向Fに対して角度αで交差するように設けることもできる。角度αは、80〜100度とすることが好ましい。
前記第2シート4には、透湿性又は非透湿性のシートが用いられる。第2シート4の材質は、用途、目的、価格に応じて適宜設定される。第2シート4の材質は、透湿性のシートとしては、不織布、多孔性シート、パルプシート、織布、織物、編物が挙げられ、非透湿性のシートとしては、合成樹脂製シート、不織布等が挙げられる。これらの中でも高い通気性や低コストな点から不織布や多孔性シートが特に好ましい。
前記第2シート4に用いられる前記不織布としては、前記第1シート2に用いられる不織布を特に制限なく用いることができるが、第2シート4としては、これらの中でも、薄くて高い通気性、低価格である点からスパンボンド(S)とメルトブローン(M)を組み合わせた不織布(SM、SMS、SMMS)、ふんわりした柔らかさやタオル地のような触感の点からエアースルー不織布が特に好ましい。第2シート4に用いられる不織布は、第1シート2と同じ材質でもよく、異なる材質でもよい。
前記第2シート4に用いられる前記多孔性シートとしては、例えば、疎水性の熱可塑性樹脂と、フィラーとを溶融混練してシートを形成し、該シートを一軸又はニ軸延伸して得られる液不透過性及び透湿性を有するシートが挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えばポリオレフィンが挙げられる。ポリオレフィンとしては高、中又は低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等が挙げられ、これらを単独又は混合して使用することができる。前記フィラーとしては、炭酸カルシウム等からなる微細な無機フィラー又は前記熱可塑性樹脂と相溶性のない有機高分子等が挙げられる。
前記第2シート4に用いられる前記合成樹脂製シートとしては、前記第1シート2に用いられる合成樹脂製シートを特に制限無く用いることができるが、第2シートとしては、これらの中でも、柔らかさ、加工性を考慮するとポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系のフィルムが特に好ましい。第2シート4に用いられる合成樹脂製シートは、第1シート2と同じ材質でもよく、異なる材質でもよい。
前記第2シート4の坪量は、良好な風合いや柔軟性を持たせ、用途において十分な強度を有し、それを経済的なコストで実現させることを考慮すると、5〜100g/m2、特に5〜50g/m2とすることが好ましい。
前記第2シート4の厚みは、良好な風合いや柔軟性を持たせ、用途において十分な強度を有し、それを経済的なコストで実現させるな点からは、0.01〜5.0mm、特に0.02〜2.0mmとすることが好ましい。
複合シート1に透湿防漏性を賦与する場合には、少なくとも第2シート4は透湿性を有し、更には第2シート4あるいは第3シート5には前記多孔性シート等の透湿防漏性を有するシートを用いることが好ましい。この場合、第2シート4あるいは積層した第2シート4及び第3シート5は、の透湿度は、用途、目的に応じて適宜設定される。該透湿度は、吸収性物品の外層材として使用する上では、ムレやカブレを抑制するために充分に湿気を逃がし、また、湿気や水分を外に漏らし衣類等を濡らすことのない充分な耐水性を有する点からは、0.5〜4.0g/(100cm2・h)、特に1.0〜3.0g/(100cm2・h)とすることが好ましい。
また、防漏性については、吸収性物品の外層材として使用する上では、湿気や水分を外に漏らし衣類等を濡らすことがないために、耐水圧が9.8kPa以上、特に19.6kPa以上とすることが好ましい。
前記第2シート4には、エンボス加工、孔あき加工、印刷加工、各種風合い改良加工等を施すこともできる。
前記エンボス加工のエンボスパターンには、特に制限はなく、例えば、水玉模様、格子模様、斜め格子模様、ドット模様、絵柄模様等、またその組み合わせ模様等が挙げられる。また、エンボス加工におけるエンボス面積は、見栄え、強度、風合い、通気性を考慮すると1〜50%が好ましく、3〜30%がより好ましい。
前記孔あき加工としては、特に制限はなく、シートを予備加熱すると共に負圧をかけて開孔させる方法、加熱されたもしくは過熱されていないニードルによりシートに開孔部を設ける方法、突起を有するエンボスロールにより開孔を付与する方法等が挙げられる。
前記印刷加工としては、特に制限はなく、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷等が挙げられる。
前記接着剤3の材質としては、乾燥時間が短く加工性が良い、シートの素材を選ばずに接着する、点からホットメルト型の接着剤が特に好ましい。
前記ホットメルト型の接着剤の種類としては、スチレン系エラストマーをベースとしたゴム系のホットメルト接着剤、及びアモルファスポリアルファオレフィン(APAO)をベースとしたオレフィン系のホットメルト接着剤等が挙げられる。
前記スチレン系エラストマーとしては、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(SEPS)等が挙げられる。
前記接着剤3の塗工量は、各シートの種類、材質、組み合わせ、接着剤の種類等に応じて適宜設定される。該塗工量は、接着力、柔らかさ、風合い、しみ出しを考慮すると、0.5〜5.0g/m2、特に0.5〜2.5g/m2とすることが好ましい。接着剤3は、前記凸状部分の全てに塗工されていることが好ましいが、本発明の効果に影響を与えない範囲において、部分的に塗工されていなくてもよい。
前記第3シート5の材質は、用途、目的に応じて適宜設定される。第3シート5の材質としては、前記第2シート4に用いられる前記透湿性シート、合成樹脂製シート等が挙げられる。これらの中でも通気性やコストを考慮すると多孔性シートが特に好ましい。
前記第3シート5の厚みは、良好な風合いや柔軟性を持たせ、用途において十分な強度を有し、それを経済的なコストで実現させる観点からは、0.01〜0.5mm、特に0.02〜0.1mmとすることが好ましい。
前記第2シート4と前記第3シート5の接合方法は、これらのシートの材質、用途に求められる柔らかさ、接着強度、加工速度等に応じて適宜設定される。該接合方法としては、接着剤による接着方法、熱接着による方法、超音波接着による方法、等が挙げられる。前記第2シート4と前記第3シート5の接合に用いられる接着剤としては、スチレン系エラストマーをベースとしたゴム系のホットメルト接着剤、及びアモルファスポリアルファオレフィン(APAO)をベースとしたオレフィン系のホットメルト接着剤等が挙げられる。
前記第1シート2及び前記第2シート4の材質の組み合わせは、複合シート1の用途、 目的等に応じて適宜設定される。前記第1シート/第2シートが接合された複合シートの材質の好ましい組み合わせとしては、例えば、前記不織布/前記不織布、前記合成樹脂製シート/前記不織布、前記不織布/前記多孔性シート、前記合成樹脂製シート/前記多孔性シート、前記不織布/前記合成樹脂製シートが挙げられる。
また、前記第1シート2、前記第2シート4及び前記第3シート5の材質の組み合わせは、複合シート1の用途、目的に応じて適宜設定される。前記第1シート2/前記第2シート4/前記第3シート5が接合された複合シート1の材質の好ましい組み合わせとしては、例えば、前記不織布/前記不織布/前記多孔性シート、前記合成樹脂製シート/前記不織布/前記多孔性シート、前記不織布/前記不織布/前記合成樹脂製シートが挙げられる。
次に、本発明の複合シートの製造方法をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
図4は、前記複合シート1の製造装置を模式的に示すものである。図4に示すように、製造装置10は、孔開け手段11と、延伸手段12と、接着剤塗工手段13と、接合手段14と、巻き取り手段15とを備えている。
孔開け手段11は、一対のロール111、112を具備している。ロール111は、周面部に孔21に対応した刃が設けられている。予め孔21を設けた第1シート2の原反を使用する場合には、孔開け手段11は不要である。
延伸手段12は、一対二組の延伸ロール121、122を備えている。延伸手段12では、下流側の第2延伸ロール122の速度が上流側の第1延伸ロール121の速度よりも早く設定されており、この速度差によって第1シート2に所定の張力を負荷する。
接着剤塗工手段13には、ダイコータータイプの塗工装置を用いることが好ましい。ダイコータータイプの塗工装置は、第1シート2の片面側の前記凸状部分にヘッド部(ダイヘッド)131を接触させ、ヘッド部131に形成された吐出口から吐出した接着剤3を、第1シート2に直接塗布する。ヘッド部131は、何れも吐出口よりも基材シート20の流れ方向の下流側に位置する先端部が、基材シート20に略平行な平面状になされている。
このダイコーターが特に好ましい理由としては、ヘッド部をシートに接触させながら塗工するため、ヘッド部と接触する部分のみ、即ち凸状部分のみに接着剤が塗工されていく。これにより、第1シート2と第2シート4は前記凸状部分で部分的に接合し、起立部の立体形状が潰されてしまうことがない。また、部分的に接合されることにより、その柔らかさが優れたものとなる。更には、開孔部には接着剤が塗工されないため、第1シートにおける第2シートとの接合部22と反対面側に接着剤が染み出してきて、製品にブロッキングを生じさせたり、べたつきの触感を与えることがない。
接合手段14は、一対のロール141、142を備えており、接着剤3が塗工された第1シート2を、その流れに合流された第2シート4及び第3シート5とともに挟持してこれらを接合する。
前記巻き取り手段15は、所定の回転速度で回転するリール151を備えており、このリール151の外周に複合シート1をロール状に巻き取る。
製造装置10による複合シート1の製造に当たっては、先ず、第1シート2の基材シート20をその原反ロール200から繰り出し、孔開け機11に連続的に供給する。即ち、前記基材シート20をその原反ロール200から、公知の繰り出し機構を備えた原反供給機構(図示せず)を用いて複合シートの製造ラインに連続的に供給する。そして、一対のローラー111、112間に基材シート200を通して前記孔21を本実施形態では千鳥配列状に多数配設する。
次に、多数の孔21が配設された前記第1シート2を、延伸機12に供給する。そして、下流の多数の孔21が千鳥配列状に配設された第1シート2に、孔21を広げるようにシートの長さ方向に張力をかけて孔21の周辺部を起伏させ、凸状部分を形成する。
前記第1シート2にかける張力は、前記第1シート2の材質、前記第1シート2に配設される孔21の形態、配設、寸法に応じて設定される。該張力は、ひだ状或いはパイル状の起立部の形成しやすさ、延伸開孔時におけるシート破断、延伸開孔性を考慮すると、0.5〜10N/50mm、特に0.75〜5N/50mmとすることが好ましい。
また、前記張力をかけたときの前記第1シート2の張力をかける方向の延伸倍率は、用途、目的、前記第1シート2の材質、前記第1シート2に配設される孔21の形態、配設、寸法に応じて設定される。該延伸倍率は、ひだ状或いはパイル状の起立部の形成しやすさ、延伸開孔時におけるシート破断、延伸開孔性を考慮すると、1〜100%、特に5〜50%とすることが好ましい。ここで、延伸倍率は、例えば、前記延伸機12における一対二組のロール、第一延伸ロール121の周速度V121と第二延伸ロール122の周速度V122の速度比〔(V122/V121−1)×100〕により求められる。
次に、第1シート2を接着剤塗工手段13に供給する。そして、第1シート2の片面に形成された前記凸状部分に、接着剤塗工手段13により接着剤3を塗布する。
次に、複合シートの製造ラインに、前記第2シート4及び該第2シート4との接合面に予め接着剤が塗工された第3シート5を合流させる。そして、第1〜第3シートを重ね合わせて接合手段14のロール141、142間に通し、接着剤3を介して前記第1シート2及び第2シート4が接合部22で接合され、さらに第2シート4の第1シート2が接合されていない側に前記接着剤を介して第3シート5が接合された複合シート1の連続シートとする。
得られた複合シート1の連続シートは、巻き取り手段15に供給され、リール151の外周に巻き取られる。
このようにして製造される複合シート1は、構成が簡単であり、高い生産性と低コストで効率的に生産することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更できる。
例えば、前記実施形態では、複合シート1を、第1〜第3シートの三層構造を有するものとしたが、第1、第2シートのみとすることもできるし、さらに第3シートにさらに別のシートを接合させて四層構造以上とすることもできる。
また、前記実施形態の製造方法では、複合シート1の連続シートをロール状に巻き取るようにしたが、ロール状に巻き取らずに所定長さ毎に切断手段で切断することもできる。また、第1シート2に第2シート4及び第3シート5を合流させて接合するようにしたが、第2シート4及び第3シート5を予め接合させた上で、第1シート2に合流させて接合することもできる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
表1に示すシートを用い、下記実施例のように複合シートを作製し、得られた複合シートの諸特性を下記のように評価した。それらの結果を表1に示す。
〔実施例1〕
スリット状の孔が多数配設された下記第1シート及び下記第2シートを用い、下記のようにして複合シートを作製した。そして、得られた複合シートのシート物性を下記のように評価した。それらの結果を表1に示す。
<第1シート>
孔の長さL1:3mm
一列における孔の間隔L2:1mm
列どうしの間隔L3:2mm
隣接する列の孔21どうしを列の方向に対して投影させたときに互いに重なり合う長さL4:1mm
孔の長さ方向と列の方向とのなす角度θ:0度(平行)
シートの材質:芯/鞘構造がポリエステル/ポリエチレンで繊維径2.0dtexである繊維100%で構成され、坪量20g/m2のエアースルー不織布。
<第2シート及び接着剤>
第2シート:第1シートと同構成の不織布
接着剤:オレフィン系ホットメルト、FT1069(日本フーラー製)
<複合シートの作製>
上記第1シートを繰り出し、ロータリーダイカッターにより上記孔の形状及び配設形態でスリット状の孔を形成した後に、一対二組のロールで構成された延伸装置に送り、伸長率30%で延伸を行った。この時第1延伸ロールの速度は7.7m/min、第2延伸ロールの速度は10m/minとした。また、孔の列方向と張力をかける方向とのなす角度は略90度とした。この伸長状態を維持したまま第1シートを接着剤塗工手段に供給した。塗工方法はダイコーター法で第1シートにダイヘッドを接触させながら前記ホットメルトを塗工した。接着剤の塗工温度は150℃、接着剤の塗工量は2.0g/m2で行った。続いて、この接着剤が塗工された第1シートと繰り出された第2シートを一対のロールに合流させ接合し、複合シートを得た。
〔実施例2〕
第1実施例と同様の前記第1シート及び接着剤、並びに下記第2シート及び多孔性の下記第3シートを用い、下記のようにして複合シートを作製した。そして、得られた複合シートのシート物性を下記のように評価した。それらの結果を表1に示す。
<第2シート>
第2シート:繊維材質がポリプロピレンで坪量20g/m2のSMS(スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド)不織布
<第3シート>
第3シートの組成:線状低密度ポリエチレン(ウルトゼックスUZ2520F、三井化学(株)製、密度0.925g/cm3、メルトインデックス2.0g/20min)38重量%、炭酸カルシウム(エスカロン#2000、三共精粉(株)製、平均粒径1μm)57重量%、ステアリン酸・アジピン酸・トリメチロールプロパン重縮合物(仕込理論モル比4/1/2、ケン化価240、酸価1.5、水酸基価9.9)4重量%、ステアリン酸(ルナックS−40、花王(株)製)1重量%
第3シートの成形:上記組成物を二軸スクリュー型混練機で混練しペレットを作製し、得られたペレットをインフレーション成形機に供給し、厚さ35μmのシートを成形する。得られたシートをロール延伸機を用いて延伸温度50℃、延伸倍率2.3倍で延伸し、多孔性シートを得た。
第3シートの物性:坪量20g/m2、厚み0.02mm、透湿度2.0g/100cm・h
<複合シートの作製>
上記第1シートを繰り出し、ロータリーダイカッターにより上記孔の形状及び配設形態でスリット状の孔を形成した後、一対二組のロールで構成された延伸装置に送り、伸長率30%で延伸を行った。この時第1延伸ロールの速度は7.7m/min、第2延伸ロールの速度は10m/minとした。また、孔の列方向と張力をかける方向とのなす角度は略90度とした。この伸長状態を維持したまま第1シートを接着剤塗工手段に供給した。塗工方法はダイコーター法で第1シートにダイヘッドを接触させながら前記接着剤を塗工した。接着剤の塗工温度は150℃、接着剤の塗工量は2.0g/m2で行った。続いて、この接着剤が塗工された第1シートと繰り出された第2シートを一対のロールに合流させて接合した。更に同様の接着剤塗工手段、ダイコーターを用い、第2シートの第1シートが接合されていない面に前記接着剤を塗工した。接着剤の塗工温度は150℃、接着剤の塗工量は1.2g/m2で行った。次いで、接合された第1シート及び第2シートと繰り出された第3シートとを一対のロールに合流させて接合し、複合シートを得た。
<複合シートの評価>
(1)坪量:10cm×10cmに試料を作製しその重量WTを測定した。
坪量(g/m2)=WT/0.01
(2)厚み:前記段落〔0018〕記載の測定法に従って測定した。
(3)座屈強度:前記段落〔0020〕記載の測定法に従って測定した。
(4)圧縮剛さ:前記段落〔0021〕記載の測定法に従って測定した。
(5)粗さ:前記段落〔0025〕記載の測定法に従って測定した。
(6)透湿度:前記段落〔0028〕記載の測定法に従って測定した。
Figure 2005246811
表1に示すように、得られた複合シートは、座屈強度、圧縮剛さが小さく、厚みが大きく、ふんわりしたふわふわな起毛感があり、柔軟で風合いに優れたものであった。
本発明の複合シートは、その用途に特に制限はないが、その風合いを生かして様々な用途が挙げられる。例えば、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品の部材、各種の拭き取りシート、清掃用シート等が挙げられる。
本発明の一実施形態に係る複合シートを模式的に示す一部を破断視した斜視図である。 前記実施形態に係る複合シートの断面を模式的に示す拡大断面図である。 前記実施形態に係る第1シートを模式的に示す拡大平面図である。 前記実施形態に係る複合シートの製造工程を模式的に示す図である。
符号の説明
1 複合シート
2 第1シート
22 接合部
23 起立部
3 接着剤
4 第2シート
5 第3シート

Claims (10)

  1. 多数の孔が配設された第1シートと、該第1シートに接合された第2シートとを具備する複合シートであって、
    前記第1シートの前記各孔の周辺部に、前記第2シートとの接合部と、前記第2シートと接合せずに起立する起立部とを有する起伏が設けられている複合シート。
  2. 前記多数の孔が、千鳥配列状に配設されている請求項1記載の複合シート。
  3. 隣接する列に配された前記孔どうしは、該列の一方に対して投影されたときに互いに重なり合う位置に配されている請求項1又は2記載の複合シート。
  4. 前記孔がスリット状に設けられている請求項1〜3の何れかに記載の複合シート。
  5. 前記第1シートと前記第2シートとが接着剤を介して接合されている請求項1〜4の何れかに記載の複合シート。
  6. 前記第1シートが不織布又は合成樹脂製シートであり、前記第2シートが透湿性又は非透湿性のシートである請求項1〜5の何れかに記載の複合シート。
  7. 前記第2シートにおける前記第1シートが接合されていない側の面に、透湿性を有する第3シートが接合されている請求項1〜6の何れかに記載の複合シート。
  8. 請求項1記載の複合シートの製造方法であって、多数の孔を千鳥配列状に配設して第1シートを形成し、前記第1シートに前記孔が広がるように張力をかけて該孔の周辺部を起伏させた後、前記周辺部の起伏に伴い形成された前記第1シートの片面側の凸状部分に接着剤を塗工し、前記接着剤を介して前記第1シートを第2シートに接合する複合シートの製造方法。
  9. 前記多数の孔は、前記第1シートの張力をかける方向と略直交する方向に向いたスリット状に形成されている請求項8記載の複合シートの製造方法。
  10. 前記接着剤は、前記第1シートの片面側の凸状部分にダイヘッドを接触させながら塗工するダイコーター法で塗工することを特徴とする請求項8又は9に記載の複合シートの製造方法。

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