JP2005245962A - 医療用モニター装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】術者の位置に合わせて最適な位置に、他の機器と干渉しないように大画面のモニターを配置することができ、且つ術者の立つ位置の変化に応じて容易に移動すること。
【解決手段】本発明の医療用モニター装置は、内視鏡画像を表示するモニター25と、前記モニター25を、所定方向及び所定角度の姿勢に可動自在で、且つ任意の所定方向及び角度の姿勢状態で固定可能にするモニター懸架装置22と、前記モニター懸架装置22を、手術室1の天井に沿って移動可能で、且つ所定位置で停止可能なレール21と、を有している。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の医療用モニター装置は、内視鏡画像を表示するモニター25と、前記モニター25を、所定方向及び所定角度の姿勢に可動自在で、且つ任意の所定方向及び角度の姿勢状態で固定可能にするモニター懸架装置22と、前記モニター懸架装置22を、手術室1の天井に沿って移動可能で、且つ所定位置で停止可能なレール21と、を有している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、医療用モニター装置に係り、さらに詳しくは手術室内に設けられた、内視鏡画像を表示するモニターの姿勢制御及び移動制御可能な医療用モニター装置に関する。
近年、医療用に用いられるモニター観察システムは、モニターの大画面化が進んでいる。このモニターは、民生ディスプレイ装置、例えばワイドアスペクト比の画面を有するテレビジョン受像機のようにワイドアスペクト比の大画面を有している。
手術室等に用いられる内視鏡画像等の表示用モニタは、このようなモニターの大画面化に伴い、大画面化が望まれている。
しかしながら、前記手術室は、手術台や内視鏡システムなどの各種機器を配置しているため、前記モニターの大画面化を図ると、術者が手術台に横たわっている患者に対してどの位置に立っても、他の機器と干渉してしまったり、大画面のモニターを見やすい位置に設置することは困難である。
しかしながら、前記手術室は、手術台や内視鏡システムなどの各種機器を配置しているため、前記モニターの大画面化を図ると、術者が手術台に横たわっている患者に対してどの位置に立っても、他の機器と干渉してしまったり、大画面のモニターを見やすい位置に設置することは困難である。
また、特に大画面のモニターは、従来のモニターに比べて離間して観察する必要があるため、術者が立つ任意の位置に対応するためには、前記大画面のモニターの移動範囲を大きくする必要がある。
前記モニターの取付け構造に関する技術として、従来より種々提案されている。例えば特開平11−239583号公報には、手術室内に設置された内視鏡画像用モニターの吊下げ固定装置が開示されている。
前記吊下げ固定装置は、前記内視鏡画像用モニターを、上下、左右、前後の3方向に自由度を有する懸架装置によって天井から懸架しており、この懸架装置の移動範囲内において、前記内視鏡画像用モニターを移動、配置することができる。
特開平11−239583号公報
しかしながら、前記特開平11−239583号公報の従来例では、前記内視鏡画像用モニターは前記懸架装置のアームの支点を中心に、このアーム長の半径の範囲内でしか移動させることができない。
このため、術者が手術台に横たわっている患者の左右どちら側に立っても前記内視鏡画像用モニターを目視するためには、同じ性能の前記内視鏡画像用モニターを2台設けなければならず、また、大画面のモニターとなると、他の機器と干渉してしまったり、コスト的、スペース的にも非効率であるといった不都合があった。
このため、術者が手術台に横たわっている患者の左右どちら側に立っても前記内視鏡画像用モニターを目視するためには、同じ性能の前記内視鏡画像用モニターを2台設けなければならず、また、大画面のモニターとなると、他の機器と干渉してしまったり、コスト的、スペース的にも非効率であるといった不都合があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、術者の位置に合わせて最適な位置に、他の機器と干渉しないように大画面のモニターを配置することができ、且つ術者の立つ位置の変化に応じて容易に移動することができる医療用モニター装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1の発明の医療用モニター装置は、内視鏡画像を表示するモニターと、前記モニターを、所定方向及び所定角度の姿勢に可動自在で、且つ任意の所定方向及び角度の姿勢状態で固定可能にするモニター吊下げ手段と、前記モニター吊下げ手段を、手術室の天井に沿って移動可能で、且つ所定位置で停止可能なモニター移動手段と、を有することを特徴とするものである。
請求項2の発明の医療用モニター装置は、請求項1に記載の医療用モニター装置において、前記モニター移動手段は、前記天井に配されたレールと、このレール上を走行する車輪を有するランナとを備えていることを特徴とするものである。
本発明の医療用モニター装置は、術者の位置に合わせて最適な位置に、他の機器と干渉しないように大画面のモニターを配置することができ、且つ術者の立つ位置の変化に応じて容易に移動することができるといった利点がある。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1乃至図5は本発明の第1実施例に係り、図1は第1実施例の医療用モニター装置を有する手術室の外観を示す外観図、図2は図1のモニター懸架装置のレールに対する取付構造を説明するための斜視図、図3は前記モニター懸架装置のロック機構を説明するための斜視図、図4は前記モニター懸架装置のねじ調整機構及び回転機構を説明するための構成図、図5は図1のモニターの使用待機状態を示す側面図である。
(構成)
図1に示すように、本実施例の医療用モニター装置を有する内視鏡手術室(以下、手術室と称す)1の中央近傍には、手術を受ける患者30が横たわる手術台2が設けられている。
図1に示すように、本実施例の医療用モニター装置を有する内視鏡手術室(以下、手術室と称す)1の中央近傍には、手術を受ける患者30が横たわる手術台2が設けられている。
また、前記手術室1内の任意の位置には、複数の内視鏡周辺機器からなる内視鏡システム3を載せた内視鏡用カート4が配置されている。
そして、前記手術台2において、前記患者30の例えば腹部に刺入されたトラカール(図示せず)にガイドされて、硬性内視鏡15及び処置具(図示せず)を体腔内に挿入して、内視鏡外科手術が行われることになる。
そして、前記手術台2において、前記患者30の例えば腹部に刺入されたトラカール(図示せず)にガイドされて、硬性内視鏡15及び処置具(図示せず)を体腔内に挿入して、内視鏡外科手術が行われることになる。
前記内視鏡システム3は、前記硬性内視鏡15の接眼部に着脱自在に装着可能であり内視鏡像を撮像する内視鏡カメラヘッド13からの撮像信号を入力して画像信号に処理するカメラコントロールユニット(以下、CCUと称す)5と、前記硬性内視鏡15に照明光を供給する光源装置6と、高周波電流により体腔内の患部を焼灼、凝固、切開する高周波焼灼装置(電気メス)7と、体腔内を拡張して視野、術野を確保するための気腹装置8と、内視鏡画像等を記録再生するVTR9と、内視鏡画像や各種機器の設定情報を表示するモニター10と、各内視鏡周辺機器や後述するモニター懸架装置22の操作及び種々の設定を行う集中操作パネル(以下、タッチパネルと称す)11と、前記CCU5からの画像信号に対して種々の画像処理を行う画像信号処理装置12Aと、これら内視鏡周辺機器を集中的に制御するシステムコントローラ12とを有している。
それぞれの機器は、図示しない接続ケーブルで前記システムコントローラ12に接続されている。
また、CCU5には内視鏡カメラヘッド13が接続され、前記光源装置6にはライトガイド14が接続されている。これら内視鏡カメラヘッド13、ライトガイド14は硬性内視鏡15にそれぞれ接続されている。前記気腹装置8にはCO2(炭酸ガス)ボンベ16が接続され、前記気腹装置8から患者に伸びた気腹チューブ17により、患者30の腹腔内にCO2ガスが供給されるようになっている。
前記タッチパネル11は液晶ディスプレイ等の表示部と、この表示部の上に一体的に設けられたタッチセンサとにより構成されている。このタッチパネル11は、各装置の状態表示や、操作スイッチなどを設定画面として表示する表示機能とともに、タッチセンサの所定領域を触れることで操作スイッチによる操作機能を有し、この遠隔的な操作で、前記システムコントローラ12を介して各内視鏡周辺機器の操作を直接行うのと同等の操作を行うことができるようになっている。
また、前記手術台2において、2つ目の硬性内視鏡(図示せず)を使用する場合には、図示しない2つ目の内視鏡用カートに、前記2つ目の硬性内視鏡(図示せず)が使用された場合に用いられる光源装置(図示せず)及びCCU(図示せず)が設置されるようになっている。
この場合、前記2つ目の内視鏡用カート(図示せず)には、前記光源装置(図示せず)及びCCU(図示せず)に図示しない接続ケーブルにより接続される中継ユニット(図示せず)が設けられることになる。この中継ユニット(図示せず)は、前記システムコントローラ12にシステムインターフェイスケーブル12aを介して接続されて双方向の通信を行えるようになっている。
この場合、前記2つ目の内視鏡用カート(図示せず)には、前記光源装置(図示せず)及びCCU(図示せず)に図示しない接続ケーブルにより接続される中継ユニット(図示せず)が設けられることになる。この中継ユニット(図示せず)は、前記システムコントローラ12にシステムインターフェイスケーブル12aを介して接続されて双方向の通信を行えるようになっている。
前記手術台2上の天井には、無影灯18が懸架装置19によって懸架されている。この懸架装置19は、前記無影灯18を基端側に固定したアーム19aを含む複数のアーム19aと、前記複数のアーム19aをそれぞれ上下方向に回転可能に接続する複数の関節部19bと、前記複数のアーム19aの内、天井側に配されたアーム19aを回転自在に天井に固定するための固定部20とを有している。
また、前記手術台2の天井には、前記手術台2の縁周辺部を囲むように設けられた前記モニター移動手段としてのレール21が設けられている。このレール21内には、後述するランナ本体23を介して前記吊下げ手段としてのモニター懸架装置22が任意に移動自在(走行自在)に装着されている。
前記モニター懸架装置22は、内視鏡画像を表示するモニター25を所定方向及び所定角度の姿勢に可動自在で、且つ任意の所定方向及び角度の姿勢状態で固定可能にして術者31の位置に対して最適な位置に前記モニター25の姿勢制御を行うことができるようになっている。このモニター25は、前記モニター10よりも例えば大きな大画面(ワイドアスペクト比の大画面)を有しているが、これに限定されることはない。
前記モニター懸架装置22は、 前記レール21に走行可能に収容されたランナ本体23と、このランナ本体23に連結されるアーム部24とを有している。前記アーム部24は、前記ランナ本体23に回転自在に軸支された固定アーム24aと、この固定アーム24に回転可能に連結される複数のアーム24cと、前記複数のアーム24cをそれぞれ上下方向に回転可能に接続する複数の関節部24bとを有している。
また、前記複数のアーム24cの内、最下端側に配されたアーム24aの基端側には、前記モニター25を上下方向に回転可能に固定する取付部24Aが設けられている。
なお、本実施例では、前記アーム24cは複数設けた構成について説明したが、1つのアーム24cを設けた構成でも良い。
前記モニター懸架装置22は、内視鏡画像を表示するモニター25を所定方向及び所定角度の姿勢に可動自在で、且つ任意の所定方向及び角度の姿勢状態で固定可能にして術者31の位置に対して最適な位置に前記モニター25の姿勢制御を行うことができるようになっている。このモニター25は、前記モニター10よりも例えば大きな大画面(ワイドアスペクト比の大画面)を有しているが、これに限定されることはない。
前記モニター懸架装置22は、 前記レール21に走行可能に収容されたランナ本体23と、このランナ本体23に連結されるアーム部24とを有している。前記アーム部24は、前記ランナ本体23に回転自在に軸支された固定アーム24aと、この固定アーム24に回転可能に連結される複数のアーム24cと、前記複数のアーム24cをそれぞれ上下方向に回転可能に接続する複数の関節部24bとを有している。
また、前記複数のアーム24cの内、最下端側に配されたアーム24aの基端側には、前記モニター25を上下方向に回転可能に固定する取付部24Aが設けられている。
なお、本実施例では、前記アーム24cは複数設けた構成について説明したが、1つのアーム24cを設けた構成でも良い。
図2に示すように、前記レール21は、例えば角パイプ状に形成されて天井内に配設されている。前記レール21は、下面中央にレール溝21aが長手方向に形成されている。
前記ランナ本体23は、吊りボルト23Cを介して上部に固定されたランナ23Aを有している。このランナ23Aは、前記吊りボルト23Cが前記レール溝21aに係入した状態で前記レール21内に配設されている。また、このランナ23Aの移動方向両側部には、例えば2本の車軸23aを介して回転自在の車輪23Bが設けられている。
この構成により、前記ランナ本体23は、前記ランナ23Aの吊りボルト23Cが前記レール21のレール溝21aにガイドされながら前記モニター25を移動させることができるようになっている。
前記ランナ本体23は、吊りボルト23Cを介して上部に固定されたランナ23Aを有している。このランナ23Aは、前記吊りボルト23Cが前記レール溝21aに係入した状態で前記レール21内に配設されている。また、このランナ23Aの移動方向両側部には、例えば2本の車軸23aを介して回転自在の車輪23Bが設けられている。
この構成により、前記ランナ本体23は、前記ランナ23Aの吊りボルト23Cが前記レール21のレール溝21aにガイドされながら前記モニター25を移動させることができるようになっている。
前記取付部24Aには、前記モニター25の移動時に術者が把持するための把持部26が設けられている。また、この把持部26には、前記ランナ本体23の移動・固定(保持)を操作するための操作レバ27が設けられている。
図3に示すように、前記操作レバ27にはワイヤー27aが接続されている。このワイヤー27aは、前記固定アーム24、前記吊りボルト23Cの内部を介して前記ランナ本体23のロック機構に接続されている。
このロック機構は、前記ランナ23A内に設けられ、前記車輪23Bと同軸上に固定され且つ外周側が凸凹形状に形成されたロック部27Cと、前記ワイヤー27aを回転自在に支持する回転部材27bと、前記ロック部27Cと係合するロック爪部を有し、他端側が前記ワイヤー27aの基端部に接続され、中央近傍の回転軸27cを介して回転可能に軸支された係合部材27Aと、前記ロック爪部を前記ロック部27Cと係合する方向に付勢するばね27Bとを有している。
図3に示すように、前記操作レバ27にはワイヤー27aが接続されている。このワイヤー27aは、前記固定アーム24、前記吊りボルト23Cの内部を介して前記ランナ本体23のロック機構に接続されている。
このロック機構は、前記ランナ23A内に設けられ、前記車輪23Bと同軸上に固定され且つ外周側が凸凹形状に形成されたロック部27Cと、前記ワイヤー27aを回転自在に支持する回転部材27bと、前記ロック部27Cと係合するロック爪部を有し、他端側が前記ワイヤー27aの基端部に接続され、中央近傍の回転軸27cを介して回転可能に軸支された係合部材27Aと、前記ロック爪部を前記ロック部27Cと係合する方向に付勢するばね27Bとを有している。
例えば、前記モニター25を移動させる場合には、術者31は前記操作レバ27を押下することにより、前記ワイヤー27aが引かれて前記ロック部27Cの凹部に係合しているロック爪部が前記凹部から外れるため、前記ランナ本体23は移動可能状態となる。一方、前記モニター25を移動させた状態に保持する場合には、術者31は、押下している前記操作レバ27から離して解除することにより、前記ワイヤー27aが前記ばね27Bによって戻されて前記ロック爪が前記ロック部27Cの凹部に係合してロックするため、前記ランナ本体23は固定(保持)状態となる。
また、図4に示すように、前記ランナ本体23の底部には、前記固定アーム24aがベアリング23D等によって回転自在に装着されている。この固定アーム24aに連結される複数のアーム24c間をそれぞれ回転自在に接続する前記複数の関節部24bには、調整ねじ24Bが設けられている。この調節ねじ24Bは、各アーム24cの回転角度を所定の回転角度に固定するものである。
なお、本実施例では、前記複数のアーム24cの回転角度を固定するために調整ねじ24Bを用いたが、これに限定されることはなく、例えば図示はしないが前記複数の関節部24b内に角度調整機構を設け、この角度調整機構に前記ワイヤー27aを接続することにより、前記操作レバ27と連動した各アーム24cの角度調整、あるいは固定(保持)を行うように構成しても良い。前記角度調整機構としては、例えば電動的にアーム24cの角度調節を行うモータ等が考えられる。
なお、本実施例では、前記複数のアーム24cの回転角度を固定するために調整ねじ24Bを用いたが、これに限定されることはなく、例えば図示はしないが前記複数の関節部24b内に角度調整機構を設け、この角度調整機構に前記ワイヤー27aを接続することにより、前記操作レバ27と連動した各アーム24cの角度調整、あるいは固定(保持)を行うように構成しても良い。前記角度調整機構としては、例えば電動的にアーム24cの角度調節を行うモータ等が考えられる。
この構成により、前記モニター25は、前記複数のアーム24a、前記複数の関節部24b及び取付部24Aによって、上下、左右方向の任意の姿勢に可動することができるようになっている。
前記モニター25と前記内視鏡システム3とは、前記モニター懸架装置22、天井内に沿って設けられた接続ケーブル25Aによって電気的に接続されている。つまり、前記モニター25には、前記内視鏡システム3から内視鏡画像等の情報が前記接続ケーブル25Aを介して供給されるようになっている。
前記接続ケーブル25Aは、天井から露出する部分と前記内視鏡システム3の接続部分との間に、その長さが伸縮自在な巻回部分25aを設けている。
つまり、前記巻回部分25aは、その伸縮作用によって、天井の高さの違いを吸収して前記内視鏡システム3からのケーブル(図示せず)を天井に引き込むようになっている。これにより、術者は自在に前記内視鏡システム3を移動させることができるようになっている。
前記接続ケーブル25Aは、天井から露出する部分と前記内視鏡システム3の接続部分との間に、その長さが伸縮自在な巻回部分25aを設けている。
つまり、前記巻回部分25aは、その伸縮作用によって、天井の高さの違いを吸収して前記内視鏡システム3からのケーブル(図示せず)を天井に引き込むようになっている。これにより、術者は自在に前記内視鏡システム3を移動させることができるようになっている。
また、前記接続ケーブル25Aは、その接続ケーブル25Aの長さに余裕を持たせて天井内に配設されている。これにより、術者は前記接続ケーブル25Aの長さを気にせず前記モニター25を移動させることができるようになっている。
なお、本実施例では、前記モニター25と前記内視鏡システム3との接続は、前記接続ケーブル25Aを用いたが、これに限定されることはない。例えば、前記モニター25と前記内視鏡システム3とに無線で情報の送受信可能な送受信部(図示せず)をそれぞれ設け、これらの送受信部(図示せず)によって少なくとも内視鏡画像信号を前記内視鏡システム3から前記モニター25に送信するように構成しても良い。
本実施例の医療用モニター装置は、前記モニター25を使用しない場合には、図5に示すように、天井に対し画面が水平となるように前記モニター25を術者にとって邪魔とならない領域に退避させることができるようになっている。
(作用)
次に、本実施例の医療用モニター装置の作用を図1を参照しながら説明する。
術者31は、内視鏡システム3を用いて手術室1の手術台2に横たわっている患者30に対する手術を行っているものとする。
この場合、前記内視鏡システム3においては、前記システムコントローラ12による制御により、前記硬性内視鏡15に接続された内視鏡カメラヘッド13により撮像された撮像信号が前記CCU5により画像信号に処理され、そして、画像信号処理装置12Aにより画像信号処理が施された後、モニター10、及び接続ケーブル25Aを介してモニター25に供給されて内視鏡画像が表示されるようになっている。
次に、本実施例の医療用モニター装置の作用を図1を参照しながら説明する。
術者31は、内視鏡システム3を用いて手術室1の手術台2に横たわっている患者30に対する手術を行っているものとする。
この場合、前記内視鏡システム3においては、前記システムコントローラ12による制御により、前記硬性内視鏡15に接続された内視鏡カメラヘッド13により撮像された撮像信号が前記CCU5により画像信号に処理され、そして、画像信号処理装置12Aにより画像信号処理が施された後、モニター10、及び接続ケーブル25Aを介してモニター25に供給されて内視鏡画像が表示されるようになっている。
いま、術者31は図1の実線で示す位置から図1の二点波線で示す位置(手術台2の反対側の位置)に立つ位置を変更して手術を行うものとし、これに伴い、内視鏡画像を表示している前記モニター25を移動させるものとする。
この場合、術者31は、前記モニター懸架装置22の把持部26を把持し、操作レバ27を押下しながら前記モニター懸架装置22と共に前記モニター25を、図1の二点波線で示す位置まで移動させる。
前記操作レバ27を押下することにより、前記ワイヤー27aが引かれて前記ロック部27Cの凹部に係合しているロック爪部が前記凹部から外れるため、前記ランナ本体23は移動可能状態となる。そして、前記ランナ本体23のランナ23Aは、車輪23Bによってレール21内を移動し、吊りボルト23Cが前記レール21のレール溝21aにガイドされながら前記モニター25を前記位置までスムースに移動させることになる。
前記操作レバ27を押下することにより、前記ワイヤー27aが引かれて前記ロック部27Cの凹部に係合しているロック爪部が前記凹部から外れるため、前記ランナ本体23は移動可能状態となる。そして、前記ランナ本体23のランナ23Aは、車輪23Bによってレール21内を移動し、吊りボルト23Cが前記レール21のレール溝21aにガイドされながら前記モニター25を前記位置までスムースに移動させることになる。
そして、術者31は、前記モニター25が適切な位置となるように調整を行い、その後、その調整された適切な位置に前記モニター25を配置したら、術者31は、押下している前記操作レバ27から離して解除する。これにより、前記ワイヤー27aが前記ばね27Bによって戻されて前記ロック爪が前記ロック部27Cの凹部に係合してロックするため、前記ランナ本体23は固定(保持)状態となる。
そして、術者31は、前記複数の関節部24bに設けられた前記調整ねじ24Bを緩めて前記複数のアーム24cの角度調整を適宜行った後、前記調整ねじ24Bを締めて固定する。これにより、前記複数のアーム24cは、固定(保持)状態となり、前記モニター25を調整された適切な姿勢位置に保持することができる。
こうして、前記モニター25は、容易に図1の二点波線で示す位置(手術台2の反対側の位置)に立っている術者31に対して最適な位置に配置されることになる。
(効果)
以上述べたように、本実施例によれば、前記モニター懸架装置22を設けたことにより、術者の位置に合わせて最適な位置に、他の機器(例えば無影灯18など)と干渉しないように大画面のモニター25を配置することができ、且つ術者31の立つ位置の変化に応じて容易に移動することができる。
以上述べたように、本実施例によれば、前記モニター懸架装置22を設けたことにより、術者の位置に合わせて最適な位置に、他の機器(例えば無影灯18など)と干渉しないように大画面のモニター25を配置することができ、且つ術者31の立つ位置の変化に応じて容易に移動することができる。
図6乃至図9は本発明の第2実施例に係り、図6は第2実施例の医療用モニター装置の概略構成を示す構成図、図7はモニター懸架装置の移動固定部の概略構成を示す構成図、図8は前記モニター懸架装置のアーム駆動部の概略構成を示す構成図、図9は図6のモニター懸架装置の電気的なブロック図である。なお、図6乃至図9は前記第1実施例の医療用モニター装置と同様な構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
(構成)
本実施例の医療用モニター装置は、前記モニター懸架装置22Aに保持された前記モニター25の移動及び角度調整を術者の操作に基づき電動的に行うように構成したことが前記第1実施例と異なる点である。
本実施例の医療用モニター装置は、前記モニター懸架装置22Aに保持された前記モニター25の移動及び角度調整を術者の操作に基づき電動的に行うように構成したことが前記第1実施例と異なる点である。
図3に示すように、本実施例の医療用モニター装置は、前記モニター25を電動的に移動及び角度調整可能なモニター懸架装置22Aと、このモニター懸架装置22Aをリモートコントロールするためのリモートコントロール装置(以下、リモコン装置と称す)32と、前記リモコン装置32と同様に操作することのできるタッチパネル11とを有している。
前記モニター懸架装置22Aは、前記レール21に沿って電動的に移動可能に構成されたランナ本体23Aと、このランナ本体23Aに連結されるアーム部35とを有している。このアーム部35は、前記ランナ本体23Aに電動的に回転可能に連結されたアーム35aと、このアーム35aに電動的に回転可能に連結されるアーム35dと、前記アーム35a、35dをそれぞれ電動的に上下方向に回転可能に回転させる複数の関節部35bとを有している。
また、前記アーム35dの基端側には、前記モニター25を上下方向に電動的に回転可能に固定する取付部35cが設けられている。
なお、前記アーム35dは複数設けて構成しても良い。
また、前記アーム35dの基端側には、前記モニター25を上下方向に電動的に回転可能に固定する取付部35cが設けられている。
なお、前記アーム35dは複数設けて構成しても良い。
前記ランナ本体23Aは、前記レール21と接触しながら電動的に駆動する車輪34を含むランナ33(図9中では移動駆動部37に相当)を有し、このランナ33は、前記接続ケーブル25Bに電気的に接続されている。
図7に示すように、前記ランナ33は、前記第1実施例のランナー23Aと略同様に構成されているが、車輪34の車軸34aの軸上に設けられたギア34bと噛合する、ギヤ群33Bと、このギア群33B、ギア33aを介して前記車軸34aに回転動力を伝達させるモータ33Aとを有している。このモータ33Aは、前記接続ケーブル25Bに接続されている。
図7に示すように、前記ランナ33は、前記第1実施例のランナー23Aと略同様に構成されているが、車輪34の車軸34aの軸上に設けられたギア34bと噛合する、ギヤ群33Bと、このギア群33B、ギア33aを介して前記車軸34aに回転動力を伝達させるモータ33Aとを有している。このモータ33Aは、前記接続ケーブル25Bに接続されている。
また、前記複数の関節部35b及び前記取付部35cには、図示はしないが前記アーム35a,35d及び前記モニター25の角度調整を電動的に行うためのアーム駆動部(図9中に示すアーム回転駆動部38に相当)が設けられている。
図8に示すように、前記複数の関節部35b及び前記取付部35c(前記アーム駆動部)には、モータ33A1と、このモータ33A1のギア33aと噛合するギア35Bが設けられおり、このモータ33A1の回転動力がギア33a、ギア35Bを介して伝達されることにより、前記ギア35Bを固定したアーム35dが回転軸35cを介して電動的に回動するようになっている。
図8に示すように、前記複数の関節部35b及び前記取付部35c(前記アーム駆動部)には、モータ33A1と、このモータ33A1のギア33aと噛合するギア35Bが設けられおり、このモータ33A1の回転動力がギア33a、ギア35Bを介して伝達されることにより、前記ギア35Bを固定したアーム35dが回転軸35cを介して電動的に回動するようになっている。
なお、本実施例において、前記複数の関節部35b及び前記取付部35cは、リモコン装置11等によるリモコン操作によって任意の角度に回転及び固定することができるように、例えば油圧、ガス圧等を用いた回転調節機構を設けて構成しても良い。
また、前記リモコン装置32は、前記モニター懸架装置22Aを操作するための操作ボタン32a、テンキー32bを有している。この操作ボタン32aは、例えば前記モニター25の移動、あるいは角度調節を操作するための操作ボタンである。前記テンキー32bは、例えば前記モニター25の各種設定等を行うための操作ボタンである。
前記タッチパネル11は、前記第1実施例と略同様の構成である他に、前記リモコン装置32と同様の操作指示を行うことができるようになっている。
前記リモコン装置32及び前記タッチパネル11は、前記第1実施例と同様に前記モニター懸架装置22Aと前記内視鏡システム3との間を電気的に接続し、天井に沿って設けられた接続ケーブル25Bに接続されている。
前記接続ケーブル25Bは、前記第1実施例と同様に天井から露出する部分と前記内視鏡システム3の接続部分との間に、その長さが伸縮自在な巻回部分25aを設けている。また、前記接続ケーブル25Bは、天井から露出する部分と前記リモコン装置32の接続部分との間に、その長さが伸縮自在な巻回部分25bを設けている。さらに、前記接続ケーブル25Bは、天井から露出する部分と前記モニター懸架装置22Aのランナ33の接続部分との間に、その長さが伸縮自在な巻回部分25cを設けている。
前記タッチパネル11は、前記第1実施例と略同様の構成である他に、前記リモコン装置32と同様の操作指示を行うことができるようになっている。
前記リモコン装置32及び前記タッチパネル11は、前記第1実施例と同様に前記モニター懸架装置22Aと前記内視鏡システム3との間を電気的に接続し、天井に沿って設けられた接続ケーブル25Bに接続されている。
前記接続ケーブル25Bは、前記第1実施例と同様に天井から露出する部分と前記内視鏡システム3の接続部分との間に、その長さが伸縮自在な巻回部分25aを設けている。また、前記接続ケーブル25Bは、天井から露出する部分と前記リモコン装置32の接続部分との間に、その長さが伸縮自在な巻回部分25bを設けている。さらに、前記接続ケーブル25Bは、天井から露出する部分と前記モニター懸架装置22Aのランナ33の接続部分との間に、その長さが伸縮自在な巻回部分25cを設けている。
次に、前記モニター懸架装置22Aの電気的な構成を図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、前記モニター懸架装置22Aは、前記リモコン装置32及び前記タッチパネル11が接続される制御部36と、この制御部36によって制御され、前記車輪34を駆動させてレール21に沿って移動するための移動駆動部37(ランナ33)と、前記制御部36によって制御され、前記アーム部35及び前記モニター25の角度調整を電動的に行うためのアーム回転駆動部38とを有している。
前記制御部36は、前記リモコン装置32、あるいは前記タッチパネル11からの操作信号に基づき、前記移動駆動部37(ランナ33)及び前記アーム回転駆動部38を制御するようになっている。
なお、本実施例では、前記モニター懸架装置22Aの前記制御部36によって前記モニター懸架装置22Aの駆動を制御するように説明したが、これに限定されるものではなく、例えば前記内視鏡システム3の前記システムコントローラ12によって前記リモコン装置32、あるいはタッチパネル11からの操作信号に基づき前記モニター懸架装置22Aの駆動を制御するように構成しても良い。
図9に示すように、前記モニター懸架装置22Aは、前記リモコン装置32及び前記タッチパネル11が接続される制御部36と、この制御部36によって制御され、前記車輪34を駆動させてレール21に沿って移動するための移動駆動部37(ランナ33)と、前記制御部36によって制御され、前記アーム部35及び前記モニター25の角度調整を電動的に行うためのアーム回転駆動部38とを有している。
前記制御部36は、前記リモコン装置32、あるいは前記タッチパネル11からの操作信号に基づき、前記移動駆動部37(ランナ33)及び前記アーム回転駆動部38を制御するようになっている。
なお、本実施例では、前記モニター懸架装置22Aの前記制御部36によって前記モニター懸架装置22Aの駆動を制御するように説明したが、これに限定されるものではなく、例えば前記内視鏡システム3の前記システムコントローラ12によって前記リモコン装置32、あるいはタッチパネル11からの操作信号に基づき前記モニター懸架装置22Aの駆動を制御するように構成しても良い。
また、本実施例では、前記リモコン装置32は有線でなく、赤外線を利用してリモコン信号を送信する赤外線方式のリモコン装置32を用いても良い。この場合、前記移動固定部に前記リモコン装置32からの赤外線を受光する受光部を設けることが必要である。
その他の構成は、前記第1実施例と同様である。
その他の構成は、前記第1実施例と同様である。
(作用)
次に、本実施例の医療用モニター装置の作用を図6、図9を参照しながら説明する。
次に、本実施例の医療用モニター装置の作用を図6、図9を参照しながら説明する。
術者31は、術前、あるいは術中に前記モニター25を移動させるものとする。
この場合、術者31は、図6に示すリモコン装置32、あるいはタッチパネル11を適宜操作する。
この場合、術者31は、図6に示すリモコン装置32、あるいはタッチパネル11を適宜操作する。
すると、術者31の前記リモコン装置32、あるいはタッチパネル11による操作信号は、図9に示すモニター懸架装置22Aの制御部36に供給されるようになっている。
前記制御部36は、供給された操作信号に基づき、前記移動駆動部37や前記アーム回転駆動部38を制御する。
これにより、前記移動駆動部37や前記アーム回転駆動部38の駆動が前記制御部36によって制御されることにより、前記モニター25は前記モニター懸架装置22Aのランナ本体23Aによってレール21に沿って観察に最適な位置に移動することになる。また、前記モニター25は、前記複数の関節部35b及び前記取付部35cによって観察に最適な角度位置(姿勢位置)に調整されることになる。
なお、前記モニター25の移動及び角度調整は、術者31の前記リモコン装置32あるいはタッチパネル11による操作を適宜行えば、術者31にとって所望する前記モニター25の移動位置及び角度位置に調節することが可能である。
なお、前記モニター25の移動及び角度調整は、術者31の前記リモコン装置32あるいはタッチパネル11による操作を適宜行えば、術者31にとって所望する前記モニター25の移動位置及び角度位置に調節することが可能である。
(効果)
以上述べたように、本実施例によれば、前記モニター懸架装置22Aに保持された前記モニター25の移動及び角度調整を術者のリモコン装置32あるいはタッチパネル11による操作に基づき電動的に行うように構成したので、手術室1内に各種機器が多く、前記モニター懸架装置22Aに手が届かない場合など、術者31は手元での操作で容易に任意の位置に前記モニター25を移動及び角度調整することができる。
以上述べたように、本実施例によれば、前記モニター懸架装置22Aに保持された前記モニター25の移動及び角度調整を術者のリモコン装置32あるいはタッチパネル11による操作に基づき電動的に行うように構成したので、手術室1内に各種機器が多く、前記モニター懸架装置22Aに手が届かない場合など、術者31は手元での操作で容易に任意の位置に前記モニター25を移動及び角度調整することができる。
なお、本実施例では、前記モニター懸架装置22Aは電動的に前記モニター25を移動及び角度調整するものであるが、前記リモコン装置32あるいはタッチパネル11により前記制御部36による電動駆動モードを解除すれば、前記第1実施例と同様に手動で前記モニター25の移動及び角度調整を行うことも可能である。
図10及び図11は本発明の第3実施例に係り、図10は第3実施例の医療用モニター装置の概略構成を示す構成図、図11は図10のモニター懸架装置の電気的なブロック図である。なお、図10及び図11は前記第1、第2実施例の医療用モニター装置と同様な構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
(構成)
本実施例の医療用モニター装置は、前記第2実施例の前記モニター懸架装置22Aの部品点数を少なくして省スペースでの前記モニター25の移動及び角度調節が可能となるように改良したことが前記第2実施例と異なる点である。
本実施例の医療用モニター装置は、前記第2実施例の前記モニター懸架装置22Aの部品点数を少なくして省スペースでの前記モニター25の移動及び角度調節が可能となるように改良したことが前記第2実施例と異なる点である。
図10に示すように、本実施例の医療用モニター装置は、前記モニター25を電動的に移動及び角度調整を行うことの可能なモニター懸架装置22Bを有している。このモニター懸架装置22Bは、前記第1実施例と略同様にリモコン装置32やタッチパネル11によってその駆動が制御されるようになっている。
前記モニター懸架装置22Aは、前記レール21(図2参照)と略同様のレール21Aに沿って電動的に移動可能に構成されたランナー39を有するランナ本体23Bと、前記レール21Aの走行方向に対して交差する方向、及び前記天井に対して平行となるように前記ランナ本体23Bに配設され且つ上下のレール41a,41bからなる可動レール41と、この可動レール41の下段側のレール41bに沿って電動的に移動可能に構成された第2ランナ43と、この第2ランナ43に取付けられ、電動的に回転及び伸縮可能なテレスコピックアーム45A,45Bと、このテレスコピックアーム45Bの最下端に設けられ、前記モニター25を上下方向に電動的に回転可能に固定する取付部46とを有している。
ランナ本体23Bは、前記レール21Aと接触しながら電動的に駆動する車輪40を含むランナ39(図11中では第1の移動駆動部37に相当)と、前記可動レール41の上段側のレール41aと接触しながら電動的に駆動する複数の車輪42を含む第2の移動駆動部47(図11参照)とを有している。
前記第2ランナ43は、前記可動レール41の下段側のレール41bと接触しながら電動的に駆動する複数の車輪44を含む第3の移動駆動部(図11中では第3の移動駆動部48に相当)と、前記テレスコピックアーム45A、45Bを電動的に回転及び伸縮可能なモーターボックス45(図11中ではアーム駆動部49に相当)とを有している。
前記取付部46は、前記モニター25を支点46Aを介して上下方向に電動的に回転させるための回転駆動部50(図11参照)を有している。
前記ランナ39、前記ランナ本体23B、前記第2ランナ43の各駆動部は、前記第2実施例と同様に前記接続ケーブル25Bによって前記リモコン装置32及びタッチパネル11に電気的に接続されている。
なお、図11に示す前記第1、第2、第3の移動固定部37、47、48は、前記第2実施例のランナ33と略同様にモータ33Aによって電動的に車輪40、42、44が駆動するようになっている。
次に、前記モニター懸架装置22Aの電気的な構成を図11を参照しながら説明する。
図11に示すように、前記モニター懸架装置22Bは、前記リモコン装置32及び前記タッチパネル11が接続される制御部36と、この制御部36によって制御され、前記車輪40を駆動させてレール21に沿って移動するための第1の移動駆動部37と、前記制御部36によって制御され、前記複数の車輪42を駆動させて前記可動レール41の上段側のレール41aと接触しながら移動するための第2の移動駆動部47と、前記制御部36によって制御され、前記複数の車輪44を駆動させて前記可動レール41の下段側のレール41bと接触しながら移動するための第3の移動駆動部47と、前記制御部36によって制御され、前記テレスコピックアーム45A、45Bを電動的に回転及び伸縮可能させるためのアーム駆動部49と、前記制御部36によって制御され、前記モニター25を支点46Aを介して上下方向に電動的に回転させるための回転駆動部50とを有している。
図11に示すように、前記モニター懸架装置22Bは、前記リモコン装置32及び前記タッチパネル11が接続される制御部36と、この制御部36によって制御され、前記車輪40を駆動させてレール21に沿って移動するための第1の移動駆動部37と、前記制御部36によって制御され、前記複数の車輪42を駆動させて前記可動レール41の上段側のレール41aと接触しながら移動するための第2の移動駆動部47と、前記制御部36によって制御され、前記複数の車輪44を駆動させて前記可動レール41の下段側のレール41bと接触しながら移動するための第3の移動駆動部47と、前記制御部36によって制御され、前記テレスコピックアーム45A、45Bを電動的に回転及び伸縮可能させるためのアーム駆動部49と、前記制御部36によって制御され、前記モニター25を支点46Aを介して上下方向に電動的に回転させるための回転駆動部50とを有している。
前記制御部36は、前記リモコン装置32、あるいは前記タッチパネル11からの操作信号に基づき、前記第1〜第3の移動駆動部37、47、48、前記アーム駆動部49及び前記回転駆動部50を制御するようになっている。
その他の構成は、前記第2実施例と同様である。
その他の構成は、前記第2実施例と同様である。
(作用)
次に、本実施例の医療用モニター装置の作用を図10及び図11を参照しながら説明する。
術者31は、術前、あるいは術中に前記モニター25を移動させるものとする。
この場合、術者31は、前記第2実施例と同様に図6に示すリモコン装置32、あるいはタッチパネル11を適宜操作する。
次に、本実施例の医療用モニター装置の作用を図10及び図11を参照しながら説明する。
術者31は、術前、あるいは術中に前記モニター25を移動させるものとする。
この場合、術者31は、前記第2実施例と同様に図6に示すリモコン装置32、あるいはタッチパネル11を適宜操作する。
すると、術者31の前記リモコン装置32、あるいはタッチパネル11による操作信号は、図11に示すモニター懸架装置22Bの制御部36に供給されるようになっている。
前記制御部36は、供給された操作信号に基づき、前記第1〜第3の移動駆動部37、47、48、前記アーム駆動部49及び前記回転駆動部50を制御する
これにより、前記第1〜第3の移動駆動部37、47、48の各駆動が前記制御部36によって制御されることにより、前記モニター25は前記モニター懸架装置22Bのランナ本体23Bによってレール21あるいは可動レール41に沿って観察に最適な位置に移動することになる。また、前記モニター25は前記第2ランナ43によって前記可動レール41に沿って観察に最適な姿勢位置に移動することになる。
また、前記アーム駆動部49の駆動が前記制御部36によって制御されることにより、前記モニター25は、前記テレスコピックアーム45A、45Bが観察に最適な長さとなるように伸縮されることで観察に最適な姿勢位置に移動することになる。
さらに、前記モニター25は、前記回転駆動部50の駆動が前記制御部36によって制御されることにより、前記モニター25は前記取付部46によって観察に最適な角度位置に調整されることになる。
これにより、前記第1〜第3の移動駆動部37、47、48の各駆動が前記制御部36によって制御されることにより、前記モニター25は前記モニター懸架装置22Bのランナ本体23Bによってレール21あるいは可動レール41に沿って観察に最適な位置に移動することになる。また、前記モニター25は前記第2ランナ43によって前記可動レール41に沿って観察に最適な姿勢位置に移動することになる。
また、前記アーム駆動部49の駆動が前記制御部36によって制御されることにより、前記モニター25は、前記テレスコピックアーム45A、45Bが観察に最適な長さとなるように伸縮されることで観察に最適な姿勢位置に移動することになる。
さらに、前記モニター25は、前記回転駆動部50の駆動が前記制御部36によって制御されることにより、前記モニター25は前記取付部46によって観察に最適な角度位置に調整されることになる。
なお、前記モニター25の移動及び角度調整は、術者31の前記リモコン装置32あるいはタッチパネル11による操作を適宜行えば、術者31にとって所望とする前記モニター25の移動位置及び角度位置に姿勢を調節することが可能である。
(効果)
以上述べたように、本実施例によれば、前記第2実施例のように複数の関節部35bを設けずにモニター懸架装置22Bを構成することができるため、省スペースでの前記モニター25の移動及び角度調節が可能となる。また、部品点数を低減することで低コスト化を図ることも可能となる。その他の効果については前記第2実施例と同様である。
以上述べたように、本実施例によれば、前記第2実施例のように複数の関節部35bを設けずにモニター懸架装置22Bを構成することができるため、省スペースでの前記モニター25の移動及び角度調節が可能となる。また、部品点数を低減することで低コスト化を図ることも可能となる。その他の効果については前記第2実施例と同様である。
本発明は、上述した第1乃至第3実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
[付記]
(1)内視鏡画像を表示するモニターと、
前記モニターを、所定方向及び所定角度の姿勢に可動自在で、且つ任意の所定方向及び角度の姿勢状態で固定可能にするモニター吊下げ手段と、
前記モニター吊下げ手段を、手術室の天井に沿って移動可能で、且つ所定位置で停止可能なモニター移動手段と、
を有することを特徴とする医療用モニター装置。
(1)内視鏡画像を表示するモニターと、
前記モニターを、所定方向及び所定角度の姿勢に可動自在で、且つ任意の所定方向及び角度の姿勢状態で固定可能にするモニター吊下げ手段と、
前記モニター吊下げ手段を、手術室の天井に沿って移動可能で、且つ所定位置で停止可能なモニター移動手段と、
を有することを特徴とする医療用モニター装置。
(2)前記モニター移動手段は、前記天井に配されたレールと、このレール上を走行する車輪を有するランナとを備えていることを特徴とする付記(1)に記載の医療用モニター装置。
(3)前記レールは、手術台の縁周辺部を囲むように設けられたことを特徴とする付記(2)に記載の医療用モニター装置。
(4)前記モニター吊下げ手段は、 前記ランナに回転自在に軸支された固定アームと、この固定アームに回転可能に連結されるアームと、を有していることを特徴とする付記(1)に記載の医療用モニター装置。
(5)前記アームは複数設けられ、前記アームを連結する部分には前記アームを回転可能に接続する関節部が設けられていることを特徴とする付記(4)に記載の医療用モニター装置。
(6)前記アーム、又は前記複数のアームの内、最下端のアームの下端側には前記モニターを上下方向に回転可能に固定する取付部が設けられている付記(4)又は付記(5)に記載の医療用モニター装置。
(7)前記モニター吊下げ手段は、前記固定アーム及び前記アームの関節部による回転を固定、あるいは解除する操作部を有していることを特徴とする付記(4)又は付記(5)に記載の医療用モニター装置。
(8)前記ランナ及び前記アームの関節部にはそれぞれ回転駆動するための駆動手段が設けられ、これらの駆動手段はリモートコントロール装置または前記内視鏡画像を前記モニターに表示させる内視鏡システムに設けられたタッチパネルからの操作信号に基づき制御されることを特徴とする付記(4)または付記(5)に記載の医療用モニター装置。
(8)前記ランナ及び前記アームの関節部にはそれぞれ回転駆動するための駆動手段が設けられ、これらの駆動手段はリモートコントロール装置または前記内視鏡画像を前記モニターに表示させる内視鏡システムに設けられたタッチパネルからの操作信号に基づき制御されることを特徴とする付記(4)または付記(5)に記載の医療用モニター装置。
(9)前記モニター移動手段は、前記天井に設けられたレールと、このレールに沿って電動的に移動可能に構成されたランナを有するランナ本体とを有し、
前記モニター吊下げ手段は、前記レールの走行方向に対して交差する方向、及び前記天井に対して平行となるように前記ランナ本体に配設され且つ上下のレールからなる可動レールと、この可動レールの下段側のレールに沿って電動的に移動可能に構成された第2ランナと、この第2ランナに取付けられ、電動的に回転及び伸縮可能なテレスコピックアームと、を有していることを特徴とする付記(2)に記載の医療用モニター装置。
前記モニター吊下げ手段は、前記レールの走行方向に対して交差する方向、及び前記天井に対して平行となるように前記ランナ本体に配設され且つ上下のレールからなる可動レールと、この可動レールの下段側のレールに沿って電動的に移動可能に構成された第2ランナと、この第2ランナに取付けられ、電動的に回転及び伸縮可能なテレスコピックアームと、を有していることを特徴とする付記(2)に記載の医療用モニター装置。
(10)前記テレスコピックアームの最下端には、前記モニターを上下方向に電動的に回転可能に固定する取付部が設けられていることを特徴とする付記(9)に記載の医療用モニター装置。
(11)前記ランナ本体、前記第2ランナ及び前記テレスコピックアームは、リモートコントロール装置または前記内視鏡画像を前記モニターに表示させる内視鏡システムに設けられたタッチパネルからの操作信号に基づき制御されることを特徴とする付記(10)に記載の医療用モニター装置。
本発明の医療用モニター装置は、術者の位置に合わせて最適な位置に、他の機器と干渉しないように大画面のモニターを配置することができ、且つ術者の立つ位置の変化に応じて容易に移動することができるので、手術室において患者に対して術者が必要に応じて立つ位置を度々変化する必要がある症例等を行う場合には特に有効である。
1…手術室、
2…手術台、
3…内視鏡システム、
4…内視鏡用カート、
6…光源装置、
8…気腹装置、
10…モニター、
11…タッチパネル、
11…リモコン装置、
12…システムコントローラ、
12A…画像信号処理装置、
13…内視鏡カメラヘッド、
14…ライトガイド、
15…硬性内視鏡、
18…無影灯、
19…懸架装置、
19a…アーム、
19b…関節部、
20…固定部、
21、21A…レール、
22…モニター懸架装置、
23…ランナ本体、
23A…ランナ、
24…アーム部、
24A…取付部、
24a…固定アーム、
24b…関節部、
24c…アーム、
25…モニター、
25A…接続ケーブル、
25a…巻回部分、
26…把持部、
27…操作レバ、
30…患者、
31…術者。
代理人 弁理士 伊藤 進
2…手術台、
3…内視鏡システム、
4…内視鏡用カート、
6…光源装置、
8…気腹装置、
10…モニター、
11…タッチパネル、
11…リモコン装置、
12…システムコントローラ、
12A…画像信号処理装置、
13…内視鏡カメラヘッド、
14…ライトガイド、
15…硬性内視鏡、
18…無影灯、
19…懸架装置、
19a…アーム、
19b…関節部、
20…固定部、
21、21A…レール、
22…モニター懸架装置、
23…ランナ本体、
23A…ランナ、
24…アーム部、
24A…取付部、
24a…固定アーム、
24b…関節部、
24c…アーム、
25…モニター、
25A…接続ケーブル、
25a…巻回部分、
26…把持部、
27…操作レバ、
30…患者、
31…術者。
代理人 弁理士 伊藤 進
Claims (2)
- 内視鏡画像を表示するモニターと、
前記モニターを、所定方向及び所定角度の姿勢に可動自在で、且つ任意の所定方向及び角度の姿勢状態で固定可能にするモニター吊下げ手段と、
前記モニター吊下げ手段を、手術室の天井に沿って移動可能で、且つ所定位置で停止可能なモニター移動手段と、
を有することを特徴とする医療用モニター装置。 - 前記モニター移動手段は、前記天井に配されたレールと、このレール上を走行する車輪を有するランナとを備えていることを特徴とする請求項1に記載の医療用モニター装置。
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JP2004064518A JP2005245962A (ja) | 2004-03-08 | 2004-03-08 | 医療用モニター装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012100151A (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-24 | Takigen Mfg Co Ltd | システムレール及びシステムレールユニット |
JP2014213169A (ja) * | 2013-04-30 | 2014-11-17 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | システムトロリー |
KR102234351B1 (ko) * | 2020-10-26 | 2021-03-31 | 주식회사 굿티브이 | 의료시설 천장용 디스플레이시스템 |
-
2004
- 2004-03-08 JP JP2004064518A patent/JP2005245962A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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