JP2005245722A - 外科用手術器械 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、たとえ強力モータを用いた場合でも、外表面が熱くなったり、装置が停止することなく、安全で使い易く、スムーズな手術が可能であり、部品交換が容易な外科用手術器械を提供する。
【解決手段】先端に外刃部23aが設けられる外ブレード21と、この外ブレード内に回転自在に挿通し先端に内刃部25aが設けられる内ブレード22を備えたブレード4と、このブレードと連結され内部に内ブレードを回転駆動するモータ45を収容するハンドピース本体3と、断熱性部材からなりハンドピース本体の少なくとも一部を覆いハンドピース本体に対して着脱自在に取付けられるカバー部52とを具備する。
【選択図】 図2

Description

たとえば穿刺孔を通して体腔内に挿入し、所望部位の切除を行うなどの手術に用いられる外科用手術器械に関する。
たとえば関節に小さな穿刺孔を設け、この穿刺孔を通して先端および挿入部を挿入し、関節鏡で対象部位を観察しながら切除手術を行う外科用手術器械(外科用切除器具)が用いられている。その具体的な先行技術が、[特許文献1]や[特許文献2]あるいは、[特許文献3]および[特許文献4]などに開示されている。
[特許文献1]と[特許文献2]における外科用切除器具は、外管の中に内管が回転可能に組付けられ、外管の先端部に外刃が設けられ、内管の先端には外刃で部分的に覆われる切削刃である内刃が設けられる。穿刺孔等を通して外管を関節腔内や体腔内に挿入し、外刃から露出する内刃を半月板や軟骨などの組織に接触させながら、内刃を回転駆動して組織を削り取る。切除された組織は、吸引路を通して手元まで吸引・排除される。
[特許文献3]に開示される外科用切削器具は、耐熱性のある把持部カバーの中にモータを密封した構造であり、器具をオートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)する際に、モータに加圧蒸気が侵入して作動不良を引き起こすのを防いでいる。前記把持部カバーは先端側の止めねじと後端の螺合プラグによる挟み込みで固定されており、モータから把持部カバーを取外し可能であり、モータの保守点検がし易いようになっている。
[特許文献4]に開示される外科用切除器具は、回転モータを内蔵する本体内と電源コードに高周波電流用の配線がなされ、関節腔内や体腔内に挿入した先端切除部に高周波電流を流すことにより、出血部の止血や、組織の焼灼・凝固などの治療を併用できる。そして、切開モードと凝固モードの選択を手元で操作できるよう、制御用ボタンを設けたハンドスイッチが本体に着脱自在に取付けられる。
特開平 2−131757号公報 実開平 2− 61317号公報 実開昭63−100018号公報 特開平 6−311988号公報
ところで、[特許文献1]や[特許文献2]などの切除器具では、高回転で高トルクが得られる強力モータを用いると、モータの発熱の影響で本体の外表面がたとえば50〜70℃の高温になってしまう。
一般的には、関節鏡の視野の確保および切除組織の吸引のために、生理食塩水などの液体を吸引管路を介して常時吸引している。通常の状態では本体部が高温化することはないが、吸引管路の吸引バルブを閉じたまま最高出力で、かつ長時間モータ駆動を継続したり、吸引管路が詰まったことに気が付かないでいる等、複数の要因が重なると高温になり易く、術者に不安感を与える。
そこで、本体部内のモータに温度センサを取付け、この温度センサが一定値以上の温度を検知すると自動的に出力を停止する安全機構が設けられるようになった。しかしながら、装置の停止が頻繁に繰り返されるようになると、かえって術者に不安感が増長して手術に悪影響が出てしまう。
[特許文献3]の切除器具は、オートクレーブ滅菌時に加圧蒸気がモータに回り込むのを防止するためモータを着脱式の把持部カバーで密封しているが、モータの発熱が把持部カバーの外表面に伝わるのを防ぐ構造とはなっておらず、上述した特定の条件下では把持部カバーが高温化するのは避けられない。
また、把持部カバーを着脱可能な構造としたうえで、加圧蒸気の侵入防止を単なるOリング等のシール部材で行うには極めて不完全である。ユーザーの組立てミスや着脱の繰り返しによってOリング等のシール性が劣化し易く、ここでも蒸気侵入防止は現実的に不可能である。
[特許文献4]の切除器具は、本体部に着脱式のハンドスイッチを取付ける構造になっているが、モータの発熱がカバー外表面に伝わるのを防ぐことはできない。ハンドスイッチを小型化したうえで本体部の把持とスイッチ操作を同時に行うと、ハンドスイッチが前後にずれたり、回転したりしてスイッチ操作がし難くなるという問題がある。
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、たとえ強力モータを用いた場合でも、外表面が熱くなったり、装置が停止することなく、安全で使い易く、スムーズな手術が可能であり、部品交換が容易な外科用手術器械を提供しようとするものである。
上述の目的を満足するため請求項1の発明は、先端に外刃部が設けられる外管と外管内に回転自在に挿通し先端に内刃部が設けられる内管を備えたブレードと、このブレードと連結され内部に内管を回転駆動する駆動部を収容し術者が手持ちして操作するハンドピース本体と、断熱性部材からなりハンドピース本体の少なくとも一部を覆いハンドピース本体に対して着脱自在に取付けられるカバー部とを具備する。
請求項2の発明は、請求項1記載の外科用手術器械においてカバー部には、術者が手で握り易いように凹凸が設けられる。
請求項3の発明は、請求項1記載の外科用手術器械においてカバー部には、駆動部の制御をなすスイッチが設けられる。
請求項4の発明は、請求項1記載の外科用手術器械においてハンドピース本体とカバー部のいずれか一方に内管と連通する吸引路が設けられ、この吸引路に流量の調整操作が可能な調整操作部が設けられる。
請求項1の発明によれば、たとえ強力モータを用いた場合でも、ハンドピース本体の外表面が熱くなったり、装置が停止することなく、安全で使い易く、スムーズに手術が行えるとともに、カバー部が破損した場合でも交換が容易に行える。
請求項2の発明によれば、ハンドピース本体の外表面が熱くなったり、装置が停止することがないうえに、術者が手で握り易くなり使い勝手の向上化を得られる。
請求項3の発明によれば、ハンドピース本体の外表面が熱くなったり、装置が停止することがないうえに、スイッチ操作が容易化する。
請求項4の発明によれば、本体部の外表面が熱くなったり、装置が停止することがないうえに、吸引路や調整操作部の洗滌滅菌を容易に、かつ確実に行える。
本発明によれば、たとえ強力モータを用いた場合でも、外表面が熱くなったり、装置が停止することがなく、安全で使い易く、スムーズな手術が可能であるとともに部品交換が容易であるなどの効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る外科用手術器械を、外科用切除装置に適用して説明する。
本発明の外科用切除装置に係る第1の実施の形態を、図1ないし図5にもとづいて説明する。
図1は観察用内視鏡装置1と組合せて使用される外科用切除装置2の全体構成図、図2は外科用切除装置2をハンドピース本体3とブレード4に分解した図、図3(A)はブレード4の正面図、図3(B)は図3(A)のB−B線に沿う断面図、図3(C)は図3(B)のC−C線に沿う断面図、図3(D)は図3(C)のD方向矢視図、図4(A)はハンドピース本体3先端部の断面図、図4(B)は図4(A)のB−B線に沿う断面図、図5はハンドピース本体3の断面図である。
図1に示すように外科用切除装置2は、術者が手持ちして操作するハンドピース本体3と、このハンドピース本体3の先端部に連結されるブレード4とから構成される。ハンドピース本体3の基端部には、電源コード11と吸引チューブ12が接続される。電源コード11は電源部13まで延びていて、電源部13にはハンドピース本体3に内蔵される後述するモータ45(駆動部)の作動を操作するフットスイッチ14が接続される。前記吸引チューブ12は、図示しない吸引装置である真空ポンプに連通する。
前記観察用内視鏡装置1は、トロッカー6の先端に関節鏡を備えていて、たとえば患者の膝部5に穿刺したトロッカー6を通して関節鏡を挿入することにより、関節鏡で得られる関節腔内の観察像がモニター装置8に写し出される。そして、適切な高さに設定した給水源9から生理食塩水10を関節腔内に供給して関節腔内を適切な水圧の生理食塩水で満たしており、生理食塩水を通して関節腔内部を明瞭に観察できる。
図2に示すように、ハンドピース本体3内には前記モータ45などを内蔵した主ハウジング16が備えられ、この先端部には前記ブレード4を着脱自在に取付け固定する着脱ロック部17が設けられる。ハンドピース本体3の先端近傍には後述する吸引路51の流量調節操作を行うためのバルブレバー(調整操作部)18が設けられ、基端部には、先に説明した吸引チューブ12を接続する接続口金19と、前記電源コード11を主ハウジング6に支持するためのコード取付け部20が設けられる。
前記ブレード4は、外ブレード(外管)21と、この外ブレード21の内部に回転自在に組み込まれる内ブレード(内管)22とから構成される。
前記外ブレード21は、細長パイプ状に形成される挿入部23と、この挿入部23の先端に設けられる外刃部23aおよび手元側に一体に連設される本体部24とからなる。前記内ブレード22は、細長パイプ状に形成され外ブレード21の挿入部23に挿入される挿入部25と、この挿入部25の先端に設けられる内刃部25aおよび手元側に一体に連設される本体部26からなる。
さらに、前記ブレード4について詳述する。
図3(A)(B)に示すように、外ブレード21の外刃部23aは一部が窓状に開放され、もしくは先端が開口してなり、この窓もしくは開口を介して内ブレード22の内刃部25aの一部が露出している。
外ブレード21の本体部24は、ハンドピース本体3先端の前記着脱ロック部17に嵌着する外周面27と、着脱ロック部17によって軸方向の動きが規制される環状溝28と、ハンドピース本体3に対する回転を防ぐ固定リブ29と、着脱ロック部17に対し水密を維持するOリング30および、本体部24の後端近傍で径方向に広がる壁である肩部31を備えている。
内ブレード22の本体部26は、外ブレード21の本体部24よりも小さい外径に形成される。図3(C)にも示すように、内ブレード本体部26には軸方向と直交する方向に貫通する貫通穴32が設けられ、この貫通穴32と内刃部25aから挿入部23内を介して基端側に延びる前記吸引路33が交差している。そして、図3(D)にも示すように本体部26の後端には、ハンドピース本体3内に収容されるモータ45から回転動力を直接受ける舌状部34が突設される。
つぎに、ハンドピース本体3について詳述する。
図4(A)に示すようにハンドピース本体3の先端部には、前記着脱ロック部17が設けられる。この着脱ロック部17は、ハンドピース本体3を構成する主ハウジング16の先端へ延びる内筒部35と、図4(B)にも示すように主ハウジング16の周方向に等間隔に配置され内筒部35を径方向に貫通する複数のロックピン36と、内筒部35の外周に前後方向にスライド可能であり、かつ周面に指掛け面37が形成されるロックリング38および、このロックリング38を先端方向へ弾性的に押圧付勢するバネ39とから構成される。
前記ロックリング38の内周面には基端側に狭くなる傾斜のテーパ面40が設けられ、ロックリング38が前記バネ39によって押圧されることによりテーパ面40がロックピン36を軸芯方向へ押付けて、ロックピン36のピン先端41を内筒部35の内面から突出させている。
さらに、内筒部35の中間部内周面には軸芯方向へ突出する突き当り面42が設けられていて、この突き当り面42の突出する周面に沿ってシール面43が形成される。このシール面43から基端側には、内径が拡大された小部屋44が設けられる。
図5に示すように、主ハウジング16内部には前記モータ45が収容固定される。このモータ45の基端部には電力供給およびモータ制御のためのリード線46が接続され、電源コード11として延出される。前記モータ45の先端部からモータ軸47が突出していて、このモータ軸47に回転軸48が連結される。
前記回転軸48は、ベアリング49を介して主ハウジング16に回転自在に支持される。回転軸48先端には小部屋44に突出する係合爪50が設けられる。また、前記モータ45と並行して、主ハウジング16の軸方向に沿って前記吸引路51が設けられる。吸引路51の先端側には前記バルブレバー19が設けられ、このバルブレバー19を介して吸引路51は小部屋44と連通される。また、吸引路51の基端側には前記接続口金18が設けられる。
モータ45の基端部における主ハウジング16とコード取付け部20との間、コード取付け部20と電源コード11との間、モータ45先端部における回転軸48と主ハウジング16との間は、特に図示していないが完全気密構造をなしている。すなわち、この外科用切除装置2をオートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)する際の加圧蒸気の侵入を確実に阻止できる。
そして、主ハウジング16の外表面全ては、断熱部材からなる膜状部(カバー部)52で覆われる。具体的な膜状部52構成として、耐熱塗料の塗布、ゴムライニング、樹脂材の溶射、樹脂部品の貼付け、あるいは樹脂の一体成形などが適当であり、たとえ主ハウジング16が高温に晒されるようなことがあっても、膜状部52の存在により常温程度にしか感じることのない断熱特性を備えている。
図示しないが、モータ45の表面あるいは内部に温度センサが取付けられていて、モータの異常発熱を監視している。また、電源部13は必ずしも市中電源を用いることに限定されるものではなく、バッテリを内蔵した携帯用であっても支障がない。
このようにして構成されるハンドピース本体3とブレード4とからなる外科用切除装置2であり、ハンドピース本体3の着脱ロック部17にブレード4の基端部を押し込むと、ブレード4を構成する外ブレード本体部24の肩部31が着脱ロック部17を構成する内筒部35の突き当り面42に突き当って停止する。
同時に、ロックリング38によって軸心方向に付勢されたロックピン36の先端41が環状溝28に入り込み、外ブレード本体部24が内筒部35内に固定される。すなわち、ブレード4がハンドピース本体3に連結固定され、ブレード4における内ブレード本体部26基端に突出する舌状部34がハンドピース本体3の回転軸48先端の係合爪50に係合する。
したがって、モータ45を駆動することにより回転軸48の回転動力が内ブレード本体部26に伝達される。内ブレード22の挿入部25が回転駆動され、固定の外刃部23aに対して内刃部25aが回転する。
穿刺孔等を通してブレード4の挿入部23先端を関節腔内や体腔内に挿入し、外刃部23aから露出する内刃部25aを半月板や軟骨などの組織に接触させながら、内刃部25aを回転駆動して組織を削り取る。同時に吸引装置が駆動されていて、切除された組織は内管挿入部25内から貫通孔32と吸引路51を介して吸引され、吸引チューブ12から所定の部位に排除される。
このような切除手術をなすため、ハンドピース本体3に内蔵されるモータ45を継続して駆動すると、モータ45が発熱することは避けられない。条件によってはモータ45はかなりの高温となり、モータ45を内蔵する主ハウジング16を高温化させる。
しかしながら、術者は断熱特性を備えた膜状部52を介して主ハウジング16を握っていて、主ハウジング16の外表面は膜状部52で覆われているので、モータ45の発熱は膜状部52で遮られ術者の手に伝熱することはほとんどない。
たとえ強力なモータ45を内蔵し、これを長時間フル駆動した場合であっても、主ハウジング16の外表面を覆う断熱特性を備えた膜状部52がモータ45の熱を遮るので、ハンドピース本体3の外表面が熱くなることがなく、安全で使い易く、スムーズな手術が可能になる。
つぎに、本発明における第2の実施の形態を図6にもとづいて説明するに、外科用手術器械としての外科用切除装置は、先に説明した観察用内視鏡装置1と組合せて使用される。この装置は、後述するハンドピース本体61と先に説明したブレード4とから構成されるが、ブレード4については何らの変更もないので新たな説明を省略し、ハンドピース本体61のみ説明する。
図6(A)はハンドピース本体61の縦断面図、図6(B)は図6(A)のB−B線に沿う断面図である。
ハンドピース本体61を構成する主ハウジング62内部にモータ45が収容固定され、モータ45基端部からリード線46と電源コード11が延出される。モータ45の先端部からモータ軸47が突出し、ベアリング49に支持される回転軸48が連結する。回転軸48先端には小部屋44に突出する係合爪50が設けられる。モータ45と並行し、バルブ18を介して小部屋44と連通するとともに、基端に接続口金19を備えた吸引路51が設けられる。
モータ45基端部の主ハウジング62とコード取付け部20との間、コード取付け部20と電源コード11との間、モータ45先端部の回転軸48と主ハウジング62との間が完全気密構造をなし、オートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)する際の加圧蒸気の侵入を確実に阻止することは変りがない。
このようなハンドピース本体61であるうえに、主ハウジング62の外周面はほぼ全長に亘って、先端側から着脱自在としたカバー部63で覆われる。このカバー部63は断熱部材からなり、特に優れた断熱特性を備えている。
なお、カバー部63は主ハウジング62の基端部に突設されるストッパ64と、主ハウジング62の先端部に設けられる突起65との間に介設されていて、カバー部63は前後方向に動かないように完全固定化される。そして、カバー部63の外表面には、術者が手で握ったときに滑らないように凹凸部66が形成される。
特に図6(B)に示すように、主ハウジング62とカバー部63の間に、カバー部63と少なくとも同一程度、好ましくはより断熱効果の高い断熱層67が設けられる。この断熱効果の高い断熱層67として、断熱部材あるいは空気層が考えられる。
このハンドピース本体61においては、術者がカバー部63に設けられる凹凸66に指を掛けて握り易く、スムーズな手術が行える。モータ45の駆動にともなって熱が発生することは避けられないが、主ハウジング62の外表面が断熱特性を備えたカバー部63で覆われているので、モータ45の発熱がハンドピース本体61を握る術者の手に伝熱することがほとんどない。
さらに、ここでは主ハウジング62とカバー部63との間に、より断熱効果の高い断熱層67を設けているので、たとえ強力なモータ45を備えたハンドピース本体61であっても、ハンドピース本体61の外表面が熱くなることがなく、安全で使い易くスムーズな手術が可能となる。
また、カバー部63を主ハウジング62に対して着脱自在な構成としたので、モータ45の発熱が少ないことが明白であれば、カバー部63を主ハウジング62から取外す。この場合を想定して、予め主ハウジング62に指が掛かり易いように凹凸を設けておくと都合がよい。すなわち、手術に応じて選択することが可能な構成を採用でき、使い勝手が向上する。カバー部63を安価な使い捨て部品とすれば、より経済的となる。
つぎに、本発明における第3の実施の形態を図7にもとづいて説明するに、外科用手術器械としての外科用切除装置は、先に説明した観察用内視鏡装置1と組合せて使用される。この装置は、後述するハンドピース本体71と先に説明したブレード4とから構成され、ブレード4については何らの変更もないので新たな説明を省略し、ハンドピース本体71のみ説明する。
図7(A)はハンドピース本体71の縦断面図、図7(B)は図7(A)のB−B線に沿う断面図である。
ハンドピース本体71を構成する主ハウジング72内部にモータ45が収容固定され、モータ45の先端部と基端部において上述したのと同様の構成をなす。モータ45と並行して、先端がバルブレバー18を介して小部屋44と連通し、基端に接続口金19を備えた吸引路51が設けられる。
モータ45基端部の主ハウジング72とコード取付け部20との間、コード取付け部20と電源コード11との間、モータ45先端部の回転軸48と主ハウジング72との間が完全気密構造をなし、オートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)する際の加圧蒸気の侵入を確実に阻止することは変りがない。
このハンドピース本体71において、主ハウジング72の外周面は、ほぼ全長に亘って、先端側からハンドピース本体71に着脱自在としたカバー部73で覆われている。このカバー部73は断熱特性を備えているうえに、外表面には術者が手で握り易いようにグリップ部74が形成される。
なお、前記カバー部73にはモータ45のON−OFF切換えと、回転軸48の回転方向の切換え、回転パターンあるいは回転速度などの作動を制御するためのスイッチ75が1つあるいは複数設けられている。このスイッチ75に接続されるケーブル線76が、カバー部73の基端側端面に貫通して設けられる孔部77に挿通される。ケーブル線76はカバー部73の基端面から出て、図示しない電源まで延びている。
このようなハンドピース本体71であるので、術者はカバー部73のグリップ部74を握り易く、スムーズな手術が行える。モータ45の駆動にともなって熱が発生することは避けられないが、主ハウジング72の外表面は断熱特性を備えたカバー部73で覆われているので、モータ45の発熱がハンドピース本体71を握る術者の手に伝熱することがほとんどない。
カバー部73を主ハウジング7に対して着脱自在な構成としたので、モータ45に発熱が少ないことが明白であれば、カバー部73を主ハウジング72から外す。この場合を想定して、主ハウジング72に指が掛かり易いように凹凸を設けておくと都合がよい。すなわち、手術に応じて選択することが可能な構成を採用でき、使い勝手が向上する。カバー部73を安価な使い捨て部品とすれば、より経済的となる。
前記スイッチ75は使用頻度が高く、モータ45よりも早く破損する可能性がある。このようなスイッチ75をカバー部73に備え、かつカバー部73は主ハウジング72に対して着脱自在としたので、スイッチ75の故障の際はカバー部73を容易に交換できハンドピース本体71全部の交換は不要であるので、経済的でもある。そして、スイッチ75を含むカバー部73を安価な使い捨て部品とすることで、ランニングコストの低減に繋げられる。
つぎに、本発明における第4の実施の形態を図8にもとづいて説明するに、外科用手術器械としての外科用切除装置は、先に説明した観察用内視鏡装置1と組合せて使用される。この装置は、後述するハンドピース本体81と先に説明したブレード4とから構成され、ブレード4については何らの変更もないので新たな説明を省略し、ハンドピース本体81のみ説明する。
図8(A)はハンドピース本体81の縦断面図、図8(B)は図8(A)のB−B線に沿う断面図である。
ハンドピース本体81を構成する主ハウジング82はモータ45を収容固定する部分を備えていて、ここでは主ハウジング82を覆うカバー部83が吸引路87を備えている。吸引路87の先端部近傍にバルブレバー88が設けられ、吸引路87は主ハウジング82の小部屋84に連通する。吸引路87の基端部には接続口金90が設けられる。
モータ45の先端部と基端部は、上述したのと同様の構成をなす。モータ45基端部の主ハウジング82とコード取付け部20との間、コード取付け部20と電源コード11との間、モータ45先端部の回転軸48と主ハウジング82との間が完全気密構造をなし、オートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)する際の加圧蒸気の侵入を確実に阻止することは変りがない。
カバー部83は断熱部材からなり断熱特性を備えていて、外表面は術者が握り易いようにグリップ部86が形成される。カバー部83は先端側から主ハウジング82に着脱自在に嵌め込まれ、この先端部に設けられる先端ポート89が主ハウジング82に設けられるポート85に掛合して、カバー部83は主ハウジング82に連結固定される。図示しないが、モータ45の作動を制御するためのスイッチを設けても良い。
このようなハンドピース本体81であるので、術者はカバー部83のグリップ部86を握り易い。モータ45の駆動にともなって熱が発生することは避けられないが、主ハウジング82の外表面は断熱特性を備えたカバー部83で覆われているので、モータ45の発熱がハンドピース本体81を握る術者の手に伝熱することがほとんどなく、スムーズな手術が行える。
カバー部83を主ハウジング82に対して着脱自在な構成としたので、モータ45の発熱が少ないことが明白であれば、カバー部83を主ハウジング82から取外す。この場合を想定して、予め主ハウジング72に指が掛かり易いように凹凸を設けておくと都合がよい。すなわち、手術に応じて選択することが可能な構成を採用でき、使い勝手が向上する。カバー部73を安価な使い捨て部品とすれば、より経済的となる。
特に、細径である吸引路87および、この吸引路87に設けられ隅部が多いバルブ88を備えたところから洗滌し難いカバー部83を主ハウジング82に対して着脱自在とすることにより、洗滌滅菌が行い易くなる。また、カバー部83を安価な使い捨て部品とすれば、吸引路87の洗滌滅菌が不要となって経済的である。
本発明は上述の実施例の形態に限定されるものではなく、他の装置等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
つぎに、本発明の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1)
穿刺孔を通して体内や体腔に挿入して切除などを行う処置器具手段であって、処置器具手段は、先端開口と手元本体部とをもつ細長の外管と、外管に回転自在に挿通され、先端刃部と手元本体部とをもつ内管と、からなる処置器具手段と、外管と内管を着脱自在に受取り、術者が手で握って操作するハンドピースであって、ハンドピースは、内管の刃部を回転させるための動力源と、外管の本体部を受け取って外管を固定する固定機構部と、内管の本体部と係合して内管に動力源の回転を伝える連結部と、からなるハンドピースと、ハンドピースの動力源の駆動と制御を行うための電源と、からなる外科手術器械において、ハンドピースのほぼ全長を、断熱性をもつ層状部分で覆ったことを特徴とする外科手術器械。
(付記項2)
穿刺孔を通して体内や体腔に挿入して切除などを行う処置器具手段であって、処置器具手段は、先端開口と手元本体部とをもつ細長の外管と、外管に回転自在に挿通され、先端刃部と手元本体部とをもつ内管と、からなる処置器具手段と、外管と内管を着脱自在に受取り、術者が手で握って操作するハンドピースであって、ハンドピースは、内管の刃部を回転させるための動力源と、外管の本体部を受け取って外管を固定する固定機構部と、内管の本体部と係合して内管に動力源の回転を伝える連結部と、からなるハンドピースと、ハンドピースの動力源の駆動と制御を行うための電源と、からなる外科手術器械において、ハンドピースにハンドピースのほぼ全長を覆う断熱性をもつグリップ部と、動力源の作動を制御する1つあるいは複数のスイッチと、スイッチと電源とをつなぐ制御コードとからなるカバー部を着脱自在に設けたことを特徴とする外科用切除装置。
(付記項3)
穿刺孔を通して体内や体腔に挿入して切除などを行う処置器具手段であって、処置器具手段は、先端開口と手元本体部とをもつ細長の外管と、外管に回転自在に挿通され、先端刃部と手元本体部とをもつ内管と、からなる処置器具手段と、外管と内管を着脱自在に受取り、術者が手で握って操作するハンドピースであって、ハンドピースは、内管の刃部を回転させるための動力源と、外管の本体部を受け取って外管を固定する固定機構部と、内管の本体部と係合して内管に動力源の回転を伝える連結部と、からなるハンドピースと、ハンドピースの動力源の駆動と制御を行うための電源と、からなる外科手術器械において、ハンドピースに、内管の吸引管路と連絡し、かつ、ハンドピース外表面に露出する吸引ポートを設け、ハンドピースに、着脱自在に取付けられるカバー部であって、ハンドピースのほぼ全長を覆う断熱性をもつグリップ部と、前後に延びる吸引路と、吸引路を開閉するバルブと、その先端近傍でハンドピースの吸引ポートに接続される接続ポートと、その後端近傍で後方に接続口金と、を有するカバー部を設けたことを特徴とする外科用切除装置。
(付記項4)
軸方向に延びる外管及び前記外管内を回動自在に挿通された内管とからなる挿入部と、前記外管が接続される本体部と、前記本体部内に配置され、前記内管と接続される駆動部と、前記本体部の少なくとも一部を覆う断熱性部材からなる前記本体部に対して着脱自在に配置されているカバー部とを有する外科手術器械。
(付記項5)
軸方向に延びる外管及び前記外管内を回動自在に挿通された内管とからなる挿入部と、前記外管が接続される本体部と、前記本体部内に配置され、前記内管と接続される駆動部と、前記内管と連通する前記本体部内に設けられた管路と、前記本体部に設けられた前記管路を開閉自在な開閉部と、前記本体部の少なくとも一部を覆う断熱性部材からなる前記本体部に対して着脱自在に配置されているカバー部とを有する外科手術器械。
(付記項6)
前記管路及び前記開閉手段を前記カバー部に設け、前記カバー部と前記内管を連通させる接続部を前記本体部に設けたことを特徴とする付記項5記載の外科手術器械。
(付記項7)
前記カバー部に前記駆動部の作動を制御する制御部を設けたことを特徴とする付記項4ないし6のいずれかに記載の外科手術器械。
(付記項8)
前記内管の先端が刃形状であることを特徴とする付記項4ないし付記項7のいずれかに記載の外科手術器械。
本発明における第1の実施の形態に係る、観察用内視鏡装置と組合せて使用される外科用切除装置の全体構成図。 同第1の実施の形態に係る、外科用切除装置をハンドピース本体とブレードに分解した図、 同第1の実施の形態に係る、(A)はブレードの正面図、(B)は図3(A)のB−B線に沿う断面図、図3(C)は図3(A)のC−C線に沿う断面図、図3(D)は図3(B)のD方向矢視図。 同第1の実施の形態に係る、(A)はハンドピース本体先端部の断面図、(B)は図4(A)のB−B線に沿う断面図。 同第1の実施の形態に係る、ハンドピース本体の断面図。 本発明における第2の実施の形態に係る、(A)はハンドピース本体の縦断面図、(B)は図6(A)のB−B線に沿う断面図。 本発明における第3の実施の形態に係る、(A)はハンドピース本体の縦断面図、(B)は図7(A)のB−B線に沿う断面図。 本発明における第4の実施の形態に係る、(A)はハンドピース本体の縦断面図、(B)は図8(A)のB−B線に沿う断面図。
符号の説明
21…外ブレード(外管)、22…内管(内ブレード)、4…ブレード、3…ハンドピース本体、45…モータ(駆動部)、52…膜状部(カバー部)、66…凹凸、75…スイッチ、51…吸引路、18…バルブレバー(調整操作部)。

Claims (4)

  1. 先端に外刃部が設けられる外管と、この外管内に回転自在に挿通するとともに先端に内刃部が設けられる内管を備えたブレードと、
    このブレードと連結され、内部に前記内管を回転駆動する駆動部を収容し、術者が手持ちして操作するハンドピース本体と、
    断熱性部材からなり、前記ハンドピース本体の少なくとも一部を覆うとともに、ハンドピース本体に対して着脱自在に取付けられるカバー部と
    を具備することを特徴とする外科用手術器械。
  2. 前記カバー部には、術者が手で握り易いように凹凸が設けられることを特徴とする請求項1記載の外科用手術器械。
  3. 前記カバー部には、前記駆動部の制御をなすスイッチが設けられることを特徴とする請求項1記載の外科用手術器械。
  4. 前記ハンドピース本体と前記カバー部のいずれか一方に、前記ブレードの内管と連通する吸引路が設けられ、この吸引路に、吸引路における流量の調整操作が可能な調整操作部が設けられることを特徴とする請求項1記載の外科用手術器械。
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