JP2005243355A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属セパレータの外周部を介して正確な位置決めを行うとともに、被覆部材の成形性を向上させることを可能にする。
【解決手段】第1金属セパレータ14は、金属プレート40の外周縁部を覆って第1シール部材42が一体成形される。金属プレート40の外周には、位置決め機能を有する金属露出部40a〜40cが第1シール部材42から外部に露呈して設けられるとともに、前記第1シール部材42は、前記金属露出部46a〜46cを囲繞して外部に突出する角部48a〜48cを備え、前記角部48a〜48cが鈍角に設定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体を、一対の金属セパレータで挟持する燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)を採用している。この電解質膜の両側にアノード側電極及びカソード側電極を対設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持することにより燃料電池が構成されている。アノード側電極及びカソード側電極は、それぞれカーボンを主体とする基材に貴金属系の電極触媒層を接合している。
この燃料電池において、アノード側電極には、燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されている。アノード側電極に供給された燃料ガスは、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。
ところで、セパレータは、通常、カーボン系材料で構成されているが、前記カーボン系材料では、強度等の要因で薄肉化が図れないという不具合が指摘されている。そこで、最近、この種のカーボン製セパレータよりも強度に優れ且つ薄肉化が容易な金属薄板製のセパレータ(以下、金属セパレータともいう)を用い、この金属セパレータにプレス加工を施して所望の反応ガス流路を成形することにより、該金属セパレータの厚さの減少を図って燃料電池全体を小型化且つ軽量化する工夫がなされている。
この場合、金属セパレータには、電気的絶縁を行うとともに、シール機能を有する樹脂シールが設けられている。例えば、特許文献1に開示されている製造方法では、図9に示すように、射出成形用金型1を構成する固定側型板2aと可動側型板2bとの合わせ面に金属薄板3が保持されている。金型キャビティには、金属薄板3の周縁部に断面部3aを介して樹脂流路4が形成されている。
そして、金属薄板3のゲート5から金型キャビティに液状シリコーン樹脂6が射出されることにより、前記金属薄板3の両面には、周縁部を覆ってシリコーン樹脂層7が形成される。
特開平11−309746号公報(図1)
ところで、燃料電池は、通常、数十〜数百の単セルを積層してスタックを構成している。その際、各単セル同士を正確に位置決めする必要があり、このため、前記単セルに形成された位置決め用孔部にノックピンを挿入する作業が行われている。しかしながら、単セルの積層数が増加するのに伴って、ノックピンの挿入作業が困難なものとなり、作業性が低下するとともに、部材の位置ずれが惹起し易く、シール機能が低下する。
そこで、単位セルの外周、例えば、隣接する2辺を用いて前記単位セルの位置決めを行えば、ノックピンを不要することができ、作業性の向上が図られる。ところが、上記の特許文献1では、金属薄板3の外周部を覆ってシリコーン樹脂層7が形成されており、このシリコーン樹脂層7を位置決め基準とすることができないという問題がある。シリコーン樹脂層7は、容易に変形してしまい、単位セルの外周位置を正確に設定することができないからである。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、金属セパレータの外周部を介して正確な位置決めを行うとともに、被膜部材の成形性を向上させることが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体を、一対の金属セパレータで挟持する燃料電池であり、前記金属セパレータは、該金属プレートの外周縁部を覆って被覆部材が一体成形されている。金属プレートの外周には、燃料電池の組み立て時に位置決め機能を有する少なくとも1つの金属露出部が、被覆部材から外部に露呈して設けられている。
また、金属露出部を囲繞する被覆部材の端部は、外部に突出する角部が鈍角に設定されることが好ましい。
さらに、金属露出部は、金属プレートの互いに隣り合う2つの辺に設けられることが好ましい。
さらにまた、一対の金属セパレータは、それぞれの外周の同一位置に金属露出部が設けられることが好ましい。このため、一対の金属セパレータ同士の位置決めが正確に行われる。
本発明によれば、金属プレートの外周に被覆部材から外部に露呈して金属露出部が設けられており、この金属露出部を介して燃料電池の組み立て時の位置決め精度が良好に向上する。
しかも、被覆部材の端部は、外部に突出する角部が鈍角に設定されるため、前記角部の強度が向上する。従って、形成時に角部に破損等が発生することを有効に阻止するとともに、成形性の向上を図ることができる。
さらに、角部にバリが発生しても、直角な角部や鋭角な角部のように、このバリを剥離する際に必要な部分が一緒に剥離されて該角部に欠けが惹起されることはない。これにより、被覆部材の絶縁品質を向上させるとともに、金属セパレータを効率的に得ることが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池10の概略分解斜視図である。
燃料電池10は、電解質膜(電解質)・電極構造体12と、前記電解質膜・電極構造体12を挟持する第1及び第2金属セパレータ14、16とを備える。燃料電池10は、単体で構成してもよく、複数積層して燃料電池スタック60(後述する)を構成してもよい。
燃料電池10の矢印B方向の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔20a、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔22b、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔24bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池10の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔24a、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔22a、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔20bが、矢印C方向に配列して設けられる。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜26と、該固体高分子電解質膜26の両面に設けられるアノード側電極28及びカソード側電極30とを備える。
アノード側電極28及びカソード側電極30は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を前記ガス拡散層の表面に一様に塗布した電極触媒層とをそれぞれ有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜26の両面に接合されている。
図2に示すように、第1金属セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、燃料ガス供給連通孔24aと燃料ガス排出連通孔24bとに連通する燃料ガス流路32が形成される。この燃料ガス流路32は、例えば、矢印B方向に直線状に延在する複数本の溝部を備える。
図1に示すように、第1金属セパレータ14の面14aとは反対の面14bと第2金属セパレータ16の面16bとの間には、冷却媒体供給連通孔22aと冷却媒体排出連通孔22bとに連通する冷却媒体流路34が形成される。この冷却媒体流路34は、例えば、矢印B方向に延在する複数本の直線流路溝により構成される。
第2金属セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、酸化剤ガス供給連通孔20aと酸化剤ガス排出連通孔20bとに連通する酸化剤ガス流路36が設けられる。酸化剤ガス流路36は、例えば、矢印B方向に直線状に延在する複数本の溝部を備える。
図2に示すように、第1金属セパレータ14は、波形状にプレス加工された金属プレート40を備え、前記金属プレート40の両面、すなわち、面14a、14bには、この金属プレート40の外周縁部を周回して樹脂製の第1シール部材(被覆部材)42が射出成形等により一体成形される。
金属プレート40は、例えば、厚さが0.05mm〜1.0mmの薄板状金属製プレート、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、あるいはめっき処理鋼板や表面に防食処理を施した金属薄板等を用い、プレス成形により所望の形状に成形されている。第1シール部材42は、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン、又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材を使用する。
第1シール部材42は、面14aにおいて、燃料ガス供給連通孔24a、燃料ガス排出連通孔24b及び燃料ガス流路32を覆って燃料ガスの洩れ止めを行う(図2参照)一方、面14bにおいて、冷却媒体供給連通孔22a、冷却媒体排出連通孔22b及び冷却媒体流路34を覆って冷却媒体の洩れ止めを行う(図1参照)。
第1金属セパレータ14の外周には、互いに隣り合う2つの辺44a、44b、すなわち、矢印B方向(水平方向)に長尺な辺44aと、矢印C方向(鉛直方向)に短尺な辺44bとに、それぞれ2つの金属露出部46a、46bと、1つの金属露出部46cとが、第1シール部材42から外部に露呈して設けられる。第1シール部材42は、金属露出部46aを囲繞する端部に、外部に突出する角部48aを設けるとともに、前記角部48aは、鈍角θ°(θ°>90゜)に設定される。
第1シール部材42の金属露出部46bを囲繞する端部には、外部に突出する角部48bが設けられ、前記角部48bは、鈍角θ°に設定される。同様に、第1シール部材42の金属露出部46cを囲繞する端部には、外部に突出する角部48cが設けられ、前記角部48cは、鈍角θ°に設定される。
図1に示すように、第2金属セパレータ16は、波形状にプレス加工された金属プレート50の外周縁部を周回して、樹脂製の第2シール部材(被覆部材)52が射出成形等により一体成形される。第2シール部材52は、面16aにおいて、酸化剤ガス供給連通孔20a、酸化剤ガス排出連通孔20b及び酸化剤ガス流路36を覆って酸化剤ガスの洩れ止めを行う一方、面16bにおいて、冷却媒体供給連通孔22a、冷却媒体排出連通孔22b及び冷却媒体流路34を覆って冷却媒体の洩れ止めを行う。
金属プレート50の外周には、互いに隣り合う2つの辺54a、54bに、それぞれ2つの金属露出部56a、56bと、1つの金属露出部56cとが、第2シール部材52から外部に露呈して設けられる。第2シール部材52は、金属露出部56a〜56cを囲繞する端部に、外部に突出する角部58a〜58cが設けられるとともに、前記角部58a〜58cは、それぞれ鈍角θ°に設定される。
図3は、燃料電池10を複数積層して燃料電池スタック60を組み付けるための組立装置80の概略斜視説明図であり、図4は、前記組立装置80の側面図である。
組立装置80は、フレーム部材82を備える。フレーム部材82は、矢印A方向両端に配置される固定板84a、84bと、前記固定板84a、84bの四隅に配置されて矢印A方向に延在する互いに平行な4本のガイドバー86と、前記ガイドバー86に支持されて前記固定板84a、84b間に配置される中間固定板84cとを備える。中間固定板84cは、固定板84bに近接している。
フレーム部材82を構成する一方の固定板84aには、ブロック88aを介して一対の滑車部90が取り付けられる。フレーム部材82を構成する他方の固定板84bの下部には、ブロック88bを介して一対の支持ロッド部92が高さ調整可能に固定される。
滑車部90は、ストッパ94に保持されて水平床面F上に配置される一方、支持ロッド部92は、前記水平床面F上に配置される。フレーム部材82は、通常、矢印A1方向先端(固定板84a側)を矢印A2方向先端(固定板84b側)よりも下方に傾斜している。
フレーム部材82は、少なくともユニット化された燃料電池10を含む各積層部品を滑車部90側から矢印A2方向に積層して燃料電池スタック60を得るための載置部96と、前記燃料電池スタック60に矢印A1方向に押圧力を付与するための加圧部98とを備える。
載置部96は、図5に示すように、積層部品、例えば、ユニット化された燃料電池10を位置決め支持する第1及び第2位置決め部102、104を備える。燃料電池10は、一方の長辺(辺44a、54a)に金属露出部46a、46b、56a及び56bが設けられるとともに、一方の短辺(辺44b、54b)に金属露出部46c、56cが設けられる。第1位置決め部102は、矢印A方向に互いに平行し且つそれぞれの高さ(矢印C方向)が異なる下部支持ロッド106a、106bを設ける一方、第2位置決め部104は、矢印A方向に延在する側部支持ロッド108を設ける。下部支持ロッド106aは、金属露出部46a、56aを支持し、下部支持ロッド106bは、金属露出部46b、56bを支持し、側部支持ロッド108は、金属露出部46c、56cを支持する。
図3及び図4に示すように、加圧部98は、フレーム部材82を構成する固定板84bに固定されるシリンダ110を備える。シリンダ110から矢印A1方向に突出するロッド112の先端には、押圧部114が連結されるとともに、この押圧部114が押圧プレート116に係合する。
押圧プレート116は、4本のガイドバー86に支持されて矢印A方向に進退自在である。この押圧プレート116の長手方向(矢印B方向)両端には、作業者が把持可能な取手部120が設けられる。
図4に示すように、水平床面F上には、滑車部90側に近接する位置に、フレーム部材82の下部に係合して前記フレーム部材82を矢印G方向に揺動させる昇降部122が配置される。昇降部122は、例えば、ジャッキ等で構成されており、燃料電池スタック60の積層方向上流を上方に揺動させて前記燃料電池スタック60を水平姿勢に配置可能である。なお、昇降部122は、手動操作あるいは自動操作可能である種々のアクチュエータを採用可能である。
このように構成される燃料電池10を製造する作業について、以下に説明する。
図6及び図7に示すように、金属プレート40、50の外周縁部を覆って第1及び第2シール部材42、52を一体化する射出成形金型130は、互いに開閉自在な型部材132、134を備える。型部材132、134が閉塞された状態で、第1及び第2シール部材42、52の形状に対応するキャビティ136が形成される。型部材132、134には、例えば、金属露出部46a、56aの形状に対応して膨出部138、140が設けられる(図7参照)。
そこで、型部材132、134間に、例えば、金属プレート40が配置されて型締めされた状態で、キャビティ136に樹脂材が充填される。このため、金属プレート40の外周縁部を覆って第1シール部材42が成形されるとともに、所定の部位には、膨出部138、140を介して金属露出部46a、46b及び46cが設けられ、第1金属セパレータ14が製造される。
この場合、本実施形態では、図2に示すように、第1シール部材42の金属露出部46aを囲繞する端部には、外部に突出する角部48が設けられるとともに、前記角部48aが鈍角θ°に設定されている。従って、第1金属セパレータ14を射出成形金型130から離型させる際等に、角部48aの近傍に破損等が発生することを有効に阻止するとともに、成形性の向上を図ることができるという効果が得られる。
しかも、角部48aにバリ等が発生しても、このバリを剥離する際に必要な部分が一緒に剥離されることがない。これにより、角部48に欠けが惹起することを良好に阻止することができる。
例えば、図8に示すように、第1シール部材42の金属露出部46aを囲繞する端部に、直角に設定される角部48aaが設けられている場合、射出成形金型130から離型させる際に、この角部48aaに欠けkaが発生し易い。しかも、仕上げ処理を行う際に、直角な角部48aaに破れ等が惹起し易く、絶縁品質の保証が困難になってしまう。
従って、本実施形態では、角部48aを鈍角θ°に設定するだけでよく、簡単な構成で成形性の向上を図ることができ、第1シール部材42の絶縁品質を向上させるとともに、第1金属セパレータ14を効率的に得ることが可能になる。さらに、第1シール部材42を射出成形する際に、金属露出部46a〜46cを形成することができ、作業性が一挙に向上する。なお、第2金属セパレータ16においても、上記の第1金属セパレータ14と同様の効果が得られる。
次に、組立装置80を用いて燃料電池スタック60を組み立てる作業について、以下に説明する。
先ず、燃料電池10では、電解質膜・電極構造体12を挟んで第1及び第2金属セパレータ14、16が配置されるとともに、図示しない固定具等により一体的に固定されて燃料電池10が組み付けられる。さらに、燃料電池10は、組立装置80を介して複数積層されることにより、燃料電池スタック60が組み立てられる。
具体的には、図4に示すように、組立装置80を構成するフレーム部材82は、滑車部90と支持ロッド部92とが水平床面F上に配置されることにより、水平方向に対し傾斜している。そこで、フレーム部材82の載置部96には、固定板84a側からエンドプレート150a、絶縁プレート152a及びターミナルプレート154aが、順次、配置される。さらに、ターミナルプレート154aに積層して、複数の燃料電池10が載置部96に配置される。
この場合、燃料電池10では、図1に示すように、一方の長辺(辺44a、54a)に金属露出部46a、56aが矢印A方向に重なる位置に設けられるとともに、金属露出部46b、56bが同様に、矢印A方向に重なる位置に設けられる。さらに、燃料電池10の一方の短辺(辺44b、54b)には、金属露出部46c、56cが矢印A方向に重なる位置に設けられている。
このため、図5に示すように、各燃料電池10では、金属露出部46a、56aが下部支持ロッド106aに直接支持されるとともに、金属露出部46b、56bが下部支持ロッド106bに直接支持され、さらに金属露出部46c、56cが側部支持ロッド108に直接支持される。従って、第1及び第2位置決め部102、104に第1及び第2シール部材42、52の外周部が支持される場合に比べ、燃料電池10を正確且つ確実に位置決め支持することができる。
これにより、本実実施形態では、各燃料電池10を載置部96に、順次、積層するだけで、前記燃料電池10同士が互いに正確に位置決めされ、該燃料電池10の積層作業が高精度且つ迅速に遂行されるという効果が得られる。
次いで、載置部96に所定数の燃料電池10が積層された後、図4に示すように、ターミナルプレート154b、絶縁プレート152b及びエンドプレート150bが積層される。そして、加圧部98を構成するシリンダ110が駆動され、ロッド112を介して押圧部114が矢印A1方向に押し出される。これにより、押圧部114は押圧プレート116を矢印A1方向に押圧し、載置部96に載置されている燃料電池スタック60には、積層方向に沿って所定の押圧力が付与される。
さらに、燃料電池スタック60は、図示しない締め付けロッド等を介して締め付けられ、エンドプレート150a、150b間には、所定の締め付け荷重が付与される。なお、締め付けロッドに代替して、燃料電池スタック60全体をケーシング(図示せず)によって固定する構成を採用してもよい。
燃料電池スタック60が組み立てられた後、昇降部122が駆動されてフレーム部材82が、図4中、矢印G方向に揺動される。これにより、燃料電池スタック60は、水平姿勢に配置され、この燃料電池スタック60をフレーム部材82から容易に取り出すことができる。
次に、上記の燃料電池10の動作について説明する。
図1に示すように、燃料電池10には、空気等の酸素含有ガスである酸化剤ガス、水素含有ガス等の燃料ガス、及び純水やエチレングリコールやオイル等の冷却媒体が供給される。このため、酸化剤ガス供給連通孔20aから第2金属セパレータ16の酸化剤ガス流路36に酸化剤ガスが導入され、この酸化剤ガスが電解質膜・電極構造体12を構成するカソード側電極30に沿って移動する。
また、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔24aから第1金属セパレータ14の燃料ガス流路32に導入され、電解質膜・電極構造体12を構成するアノード側電極28に沿って移動する。従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード側電極30に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極28に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
カソード側電極30に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔20bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード側電極28に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔24bに沿って矢印A方向に排出される。
さらに、冷却媒体供給連通孔22aに供給された冷却媒体は、第1及び第2金属セパレータ14、16間の冷却媒体流路34に導入された後、矢印B方向に沿って流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体12を冷却した後、冷却媒体排出連通孔22bから排出される。
本発明の実施形態に係る燃料電池の概略分解斜視図である。 前記燃料電池を構成する第1金属セパレータの正面図である。 燃料電池スタックを組み立てるための組立装置の概略斜視説明図である。 前記組立装置の側面図である。 前記組立装置の正面図である。 前記金属セパレータにシール部材を射出成形するための射出成形金型の、図2中、VI−VI線断面図である。 前記射出成形金型の、図2中、VII−VII線断面図である。 直角な角部を有するシール部材の説明図である。 従来の射出成形用金型の一部断面説明図である。
符号の説明
10…燃料電池 12…電解質膜・電極構造体
14、16…金属セパレータ 26…固体高分子電解質膜
28…アノード側電極 30…カソード側電極
32…燃料ガス流路 34…冷却媒体流路
36…酸化剤ガス流路 40、50…金属プレート
42、52…シール部材 46a〜46c、56a〜56c…金属露出部
48a〜48c、58a〜58c…角部
60…燃料電池スタック 80…組立装置
82…フレーム部材 96…載置部
98…加圧部 130…射出成形金型

Claims (4)

  1. 電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体を、一対の金属セパレータで挟持する燃料電池であって、
    前記金属セパレータは、金属プレートの外周縁部を覆って被覆部材が一体成形されており、
    前記金属プレートの外周には、前記燃料電池の組み立て時に位置決め機能を有する少なくとも1つの金属露出部が、前記被覆部材から外部に露呈して設けられることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記金属露出部を囲繞する前記被覆部材の端部は、外部に突出する角部が鈍角に設定されることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記金属露出部は、前記金属プレートの互いに隣り合う2つの辺に設けられることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃料電池において、一対の前記金属セパレータは、それぞれの外周の同一位置に前記金属露出部が設けられることを特徴とする燃料電池。

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