JP2005241229A - 異形ノズル孔形状煉瓦 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温の金属溶融物の流量制御に使用されたすべての煉瓦製品のノズル孔は、ノズル孔全周の中でも、著しく溶損傷が進行し、拡大し危険となる部分が決まっている。流量制御する移動方向である。新品との交換判定も殆ど移動方向に左右される。特殊な条件下で使用される煉瓦は高価である。また使用回数増も、コストダウンも、高熱交換作業軽減のネックも移動方向で決定される。このことから、真円形ノズル孔形状の移動方向の欠点を補うべく、各国共通の真円形ノズル孔をノンサークルノズル孔形状とする。
【解決手段】真円形ノズル孔全周の中でも、溶損傷の進行が著しく早い流量制御の移動方向側のノズル孔内側を流量制御に支障ない程度に張り出させ、部分溶損傷の著しい進行を遅らせた、ノンサークル孔煉瓦の提供。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶融金属容器の側面や、底部に装着されたバルブで、図5の如く組立てられた中に在るノズル孔を備えた煉瓦製品で、複数重ね、かつ、漏洩しないよう、強く密着させ、うち1枚を機械的に移動させ、ノズル孔面積の変化を利用し、溶融金属の流量を自在に制御するに用いる煉瓦製品のノズル孔形状に関するものである。
溶融金属を容器に入れて、次工程作業の鋳型やタンデッシュ、または製品を造るにおいて、溶融金属物を注ぐ時に、流量を制御したり、開閉するに用いる。溶融金属物は、周囲を耐火煉瓦で保護された、幾つかのノズル孔を通過するが流量制御は煉瓦製品のノズル孔のみで行われる。使用に際しては、複数の煉瓦製品を強く密着して用い、うち1枚を機械的に移動させ、ノズル孔の面積の変化を利用し溶融金属の流量を自在に制御する。煉瓦製品は使用回数が増えるに従い、ノズル孔の周辺が、溶損傷し、ノズル孔も拡大する。特に、高温流量を制御するノズル孔の移動する方向は、ノズル孔全周囲の中でも、一際激しく溶損傷し、図4の2例の如くノズル孔も異様に拡大し、平滑面も荒れ、その結果煉瓦組合せ面へ、溶融金属物の侵入と噛み込みを容易にし、漏洩の要因となる。特殊な条件で使用される煉瓦製品は、非常に高価で1回でも多く使って、製造コストを下げるべく、多数回使用に企業は努力している。煉瓦製品の使用限界は、殆どが、ノズル孔の移動方向の極端な部分溶損傷で判断され新品と交換されている。ノズル孔の形は全世界共通の真円であり、著しい部分溶損傷による、経済的、資源的な損失を解決されないでいる。
かかる従来の真円形状のノズル孔を改良するところに本発明が解決しようとする課題を有する。すなわち、本発明は、ノズル孔全周の中で、著しく部分溶損傷する移動方向部分エリアと、特に問題のない溶損傷の軽微なエリアを、流量制御に支障ない程度に中心点Xからの距離を違わせて、真円形及び楕円形を除いた異形ノズル孔形状煉瓦としたところに課題の解決がある。
課題が解決するための手段
本発明は、上記の如き問題を解決するために開発したものであって、ノズル孔中心点Xからノズル孔外周までの距離を360度、等距離とせず、著しく部分溶損傷する移動方向のノズル孔エリアを流量制御に支障ない程度に、溶損傷の軽微なエリアよりも、中心点Xへと接近したノズル孔形状とする。すなわち異形ノズル孔形状煉瓦の提供にある。
発明の効果
請求項1によれば、制御移動するノズル孔A側及びB側の極端な部分溶損傷が危険距離に達するのを大幅に遅らせ、漏洩機会も減少し、3割以上の経済効果と省資源と高熱交換作業頻度の軽減が確保される。
請求項2の発明によれば、高温金属流量制御用バルブ装置が、どの方向に移動する機種でも、中心点Xにノズル孔移動方向を内側に接近させ提供することにより、極端な部分溶損傷が危険距離に達するのを大幅に遅らせて、かつ、漏洩機会も減少し、3割以上の経済効果と省資源と高熱交換作業頻度の軽減が確保出来る。
請求項3の発明によれば、制御移動方向が一方向のみであっても、極端な部分溶損傷が危険距離に達するのを大幅に遅らせ、漏洩機会も減少し、3割以上の経済効果と省資源と高熱交換作業頻度の軽減が確保される。
本発明の形態は、金属溶融物の流量を制御する、ノズル孔を備えた複数の煉瓦製品において、流量制御のために、うち1枚を機械的に移動させるときに生じる、ノズル孔の移動方向側の限られた範囲の極端な部分溶損傷の拡大が危険距離に達するのを遅らせるべく、他のノズル孔外周よりも、ノズル孔中心点Xに接近し張り出させて従来の真円形及び楕円形にはない、優れた異形ノズル孔形状煉瓦とした。
また、流量制御用バルブの移動機能が単一方向のみに限らず複数方向をも併せ持った汎用ノズル孔としても提供できる、真円形及び楕円形以外の異形ノズル孔形状煉瓦である。
以下、図面に従って本発明の実施例について説明する。図1は本発明の異形ノズル孔形状煉瓦と従来ノズル孔を示したものであり、煉瓦製品1に備えられた、異形ノズル孔2、従来仮想ノズル孔3、ノズル孔中心点X、ノズル孔移動方向A、ノズル孔移動方向B、から構成され、本発明の特徴は、異形ノズル孔2の形状にある。
まず、本発明の異形ノズル孔2の4例実施形状を図2で示されている形状であり、従来の仮想ノズル孔3に比し、極端に部分溶損傷し、ノズル孔が拡大する制御移動方向A側とB側を、流量制御に支障ない幅で中心点Xに接近し、張り出させ、部分溶損傷が拡大して危険距離に達するのを大幅に遅らせることが出来る。
また、図3の4例は、流量制御移動を一方向(図ではA側)のみで行う場合の異形ノズル孔2の実施4例で、従来の仮想ノズル孔3に比し、A側のみ中心点Xに接近し張り出させ、極端に部分溶損傷が拡大して危険距離に達するのを大幅に遅らせることが出来る。
異形ノズル孔形状煉瓦と従来ノズル孔形状の平面図 両方向制御移動時の異形ノズル孔形状の実施例の平面図 単一方向制御移動時の異形ノズル孔形状の実施例の平面図 両方向制御移動と単一方向制御移動のノズル孔周囲の部分溶損傷状況 組立図
付号の説明
1 煉瓦製品
異形ノズル孔
3 従来仮想ノズル孔(真円点線)
A 流量制御方向A
B 流量制御方向B
C A側の使用後煉瓦平滑面の荒れ方
D B側の使用後煉瓦平滑面の荒れ方
E 溶損傷により、拡大したノズル孔
F 上ノズル煉瓦
G ノズル孔
H 固定煉瓦
I 制御用移動煉瓦
J 下ノズル煉瓦
K 機械駆動部
X ノズル孔中心点

Claims (3)

  1. 溶融金属容器の側面又は、底部に装着され溶融金属の流量を制御するに用いるバルブ用ノズル孔付煉瓦製品であって、煉瓦製品1、ノンサークルノズル孔2、仮想従来ノズル孔3、ノズル孔中心点X、流量制御のためノズル孔が移動する、流量制御方向をA側及びB側としたとき、ノズル孔が制御移動する方向のA側も、B側も、他のノズル孔外周よりも、中心点Xに1ミリ以上を内側に接近させたノンサークルノズル孔形状煉瓦。
  2. 前記煉瓦製品のノズル孔形状が真円形以外とすることを特徴とする、ノンサークルノズル孔形状煉瓦。
  3. 前記煉瓦製品のノズル孔を制御のために移動させる方向が、一方向又は複数方向に移動可能なバルブ装置においても、ノズル孔全周の中で、ノズル孔の移動方向を他のノズル孔外周よりも、中心点Xに1ミリ以上を内側に接近させたノンサークルノズル孔形状煉瓦。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003526516A (ja) * 2000-03-16 2003-09-09 ベスビウス クルーシブル カンパニー 液体金属の流量制御用スライディングゲート

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