JP2005240971A - トルクヒンジ・画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 部品点数が少なく安価でトルク調整などの手間もかからず、開時と閉時のトルクを異ならせることも容易で、決められた角度で開閉部を止めることが可能なトルクヒンジを提供する。
【解決手段】 トルクヒンジ6は、画像形成装置の装置本体に固定されるブラケット7と、該ブラケット7の穴7aに挿通される軸8と、該軸8に嵌挿されるコイルバネ9と、固定カム部材10及び可動カム部材11を有している。
固定カム部材10の可動カム部材11に対向する端面には凹凸を有するカム面10cが形成されている。可動カム部材11の固定カム部材10に対向する端面には凹凸を有するカム面11aが形成されている。可動カム部材11を回転させることによりトルクが発生し、開閉力や特定位置での保持力を得ることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 トルクヒンジ6は、画像形成装置の装置本体に固定されるブラケット7と、該ブラケット7の穴7aに挿通される軸8と、該軸8に嵌挿されるコイルバネ9と、固定カム部材10及び可動カム部材11を有している。
固定カム部材10の可動カム部材11に対向する端面には凹凸を有するカム面10cが形成されている。可動カム部材11の固定カム部材10に対向する端面には凹凸を有するカム面11aが形成されている。可動カム部材11を回転させることによりトルクが発生し、開閉力や特定位置での保持力を得ることができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、開閉部材間の支点に用いられるトルクヒンジ、該トルクヒンジを有する複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等の画像形成装置に関する。
従来より、ヒンジを用いた開閉機構を有する装置が、種々知られている。例えば、身近なものとしては自動車のボンネットやドア、洋式トイレのふた、ノートパソコン、携帯電話などがある。
ヒンジの機構にも、ある角度開いたところで止まる方式(車のドア)、どんな角度でも止まる方式(ノートパソコン)、決められた角度に開こう(閉じよう)とする方式(携帯電話)、ダンパーを具備させて急激に閉じないようにしたもの(洋式トイレのふた)など、開閉時の重量や使われ方で様々なものがある。
ヒンジの機構にも、ある角度開いたところで止まる方式(車のドア)、どんな角度でも止まる方式(ノートパソコン)、決められた角度に開こう(閉じよう)とする方式(携帯電話)、ダンパーを具備させて急激に閉じないようにしたもの(洋式トイレのふた)など、開閉時の重量や使われ方で様々なものがある。
しかしながら、漸動性が得られるダンパーやどんな角度でも止まるフリーストップ機構を具備させると高価になりがちであり、トルクの管理も1個1個手作り調整が必要となる場合もある。
また、閉じる時にのみトルクが発生すれば良いにも拘わらす、開く時にもトルクに抗して開かねばならないものや、閉じ終わった時にも開こうとするトルクが発生するために、閉じた位置でのロック機構を具備せねばならないものなど、不必要な操作性の悪さや余分なコストの発生するものがあった。
また、閉じる時にのみトルクが発生すれば良いにも拘わらす、開く時にもトルクに抗して開かねばならないものや、閉じ終わった時にも開こうとするトルクが発生するために、閉じた位置でのロック機構を具備せねばならないものなど、不必要な操作性の悪さや余分なコストの発生するものがあった。
本発明は、部品点数が少なく安価でトルク調整などの手間もかからず、開時と閉時のトルクを異ならせることも容易で、決められた角度で開閉部を止めることが可能なトルクヒンジ、該トルクヒンジを有する画像形成装置の提供を、その目的とする。
請求項1記載の発明では、凹凸のカム面を有する2つの部材を開閉軸の軸心方向に上記カム面同士が対向するように配置して押圧し、開閉時の上記カム面の位置ずれによりトルクを発生させるようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明では、請求項1記載のトルクヒンジにおいて、上記2つの部材のうち、少なくとも一方のカム面の凸部が非対称の形状を有していることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項1記載のトルクヒンジにおいて、上記2つの部材のうち、少なくとも一方のカム面の凹凸が一部欠けていることを特徴とする。
請求項4記載の発明では、請求項1記載のトルクヒンジにおいて、上記2つの部材のうち、少なくとも一方のカム面の凸部の高さが周方向に異なることを特徴とする。
請求項5記載の発明では、ヒンジを介して開閉可能に連結された開閉部材を有する画像形成装置において、上記ヒンジが、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載のトルクヒンジであることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、凹凸のカム面を有する2つの部材を開閉軸の軸心方向に上記カム面同士が対向するように配置して押圧し、開閉時の上記カム面の位置ずれによりトルクを発生させるようにしたので、簡単且つ安価な構成でトルクヒンジを実現できる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のトルクヒンジにおいて、上記2つの部材のうち、少なくとも一方のカム面の凸部が非対称の形状を有していることとしたので、回転方向によって異なるトルクを発生させることができ、開方向、閉じ方向で操作力の変化をつけることができ、使用性の向上を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載のトルクヒンジにおいて、上記2つの部材のうち、少なくとも一方のカム面の凹凸が一部欠けていることとしたので、凸部がカム面の全周に亘って存在せず、2つのカム面の嵌合位置によって回転に必要なトルクを変化させることができる。従って、高トルクが必要な角度ではトルクを高くし、低トルクで十分な角度ではトルクを低くすることが任意にでき、開閉に必要以上の無駄な力を要しない効率的なトルクヒンジを実現できる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1記載のトルクヒンジにおいて、上記2つの部材のうち、少なくとも一方のカム面の凸部の高さが周方向に異なることとしたので、2つのカム面の嵌合位置によってトルクを変えることが可能となるので、回転角度によってトルクが異なる回転体のヒンジに適用することができる。
請求項5記載の発明によれば、ヒンジを介して開閉可能に連結された開閉部材を有する画像形成装置において、上記ヒンジが、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載のトルクヒンジであることとしたので、請求項1乃至4のうちの何れか1つの効果を得ることができる。
画像形成装置には、原稿圧板や紙詰まり処理、種々の消耗品の交換、補充のために開閉部(開閉部材)が設けられているのが一般的である。従来の画像形成装置の多くは、開閉部を「開ききる」か「閉じる」の状態しかとれないため、少し開けば交換、補充ができる場合でも「開ききる」にしなければならず、操作性が悪かった。本発明のトルクヒンジを用いることで、開閉部を必要なだけ開く、また開いた状態で止めることが可能となり、操作性が向上し、画像形成装置の回りのスペースを有効に活用することが可能となる。
画像形成装置には、原稿圧板や紙詰まり処理、種々の消耗品の交換、補充のために開閉部(開閉部材)が設けられているのが一般的である。従来の画像形成装置の多くは、開閉部を「開ききる」か「閉じる」の状態しかとれないため、少し開けば交換、補充ができる場合でも「開ききる」にしなければならず、操作性が悪かった。本発明のトルクヒンジを用いることで、開閉部を必要なだけ開く、また開いた状態で止めることが可能となり、操作性が向上し、画像形成装置の回りのスペースを有効に活用することが可能となる。
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
まず、図5に基づいて本実施形態における画像形成装置としてのカラープリンタの概要構成を説明する。カラープリンタ1は、装置本体2と、該装置本体2の前面側上部に設けられた操作パネル3と、装置本体2の上部に設けられたトナーボトル4A、4B、4C、4Dと、これらのトナーボトルを覆うように、操作パネル3と反対側の奥側を支点にして開閉可能に設けられた開閉カバー5を有している。図示しないが、装置本体2の内部には、周知の画像形成要素(像担持体、帯電装置、光書き込み装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置、定着装置等)が備えられている。
明示しないが、開閉カバー5は、トナーボトル4の長手方向における両端部位h1、h2を後述するトルクヒンジで開閉自在に支持されている。
まず、図5に基づいて本実施形態における画像形成装置としてのカラープリンタの概要構成を説明する。カラープリンタ1は、装置本体2と、該装置本体2の前面側上部に設けられた操作パネル3と、装置本体2の上部に設けられたトナーボトル4A、4B、4C、4Dと、これらのトナーボトルを覆うように、操作パネル3と反対側の奥側を支点にして開閉可能に設けられた開閉カバー5を有している。図示しないが、装置本体2の内部には、周知の画像形成要素(像担持体、帯電装置、光書き込み装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置、定着装置等)が備えられている。
明示しないが、開閉カバー5は、トナーボトル4の長手方向における両端部位h1、h2を後述するトルクヒンジで開閉自在に支持されている。
図1は、トルクヒンジ(トルクヒンジ機構)6の組み立てられた状態を、図2はその分解した状態を示している。トルクヒンジ6は、装置本体2に固定されるブラケット7と、該ブラケット7の穴に挿通される軸8と、該軸8に嵌挿されるコイルバネ9と、固定カム部材10及び可動カム部材11を有している。
図2に示すように、軸8は側面が面取りされた断面小判状をなす面取り部8aと、円柱部8bを有している。面取り部8aの断面形状はD字状でもよい。
固定カム部材10は、バネ支持部10aと、該バネ支持部10aよりも大径のカム部10bを有しており、カム部10bの可動カム部材11に対向する端面には凹凸(谷と山)を有するカム面10cが形成されている。固定カム部材10の中心には、軸8の面取り部8aに嵌挿するための小判状の穴10dが貫通して形成されている。
図2に示すように、軸8は側面が面取りされた断面小判状をなす面取り部8aと、円柱部8bを有している。面取り部8aの断面形状はD字状でもよい。
固定カム部材10は、バネ支持部10aと、該バネ支持部10aよりも大径のカム部10bを有しており、カム部10bの可動カム部材11に対向する端面には凹凸(谷と山)を有するカム面10cが形成されている。固定カム部材10の中心には、軸8の面取り部8aに嵌挿するための小判状の穴10dが貫通して形成されている。
可動カム部材11の固定カム部材10に対向する端面には凹凸(谷と山)を有するカム面11aが形成されている。可動カム部材11の中心には、軸8の円柱部8b嵌挿するための丸穴11bが貫通して形成されている。また、可動カム部材11の外周面には、後述する開閉カバー5に対する取付部11cが径方向に突出して形成されている。
ブラケット7には、軸8の面取り部8aの端部が挿通される小判状の穴7aと、円柱部8bが挿通される丸穴7bが形成されている。穴7aに面取り部8aを挿通されることにより軸8はブラケット7に回転不可に支持される。
固定カム部材10は軸8に対して面取り部8aの端部側から嵌挿され、回転不可の状態で軸方向の移動は可能となる。
可動カム部材11は丸穴11bを介して軸8の円柱部8bに嵌挿されるため、軸8に対して回転可能となっている。図2において、符号7c、7dは装置本体2に対する取付片を、7eはバネ受け片を、7fは可動カム部材受け片をそれぞれ示す。
ブラケット7には、軸8の面取り部8aの端部が挿通される小判状の穴7aと、円柱部8bが挿通される丸穴7bが形成されている。穴7aに面取り部8aを挿通されることにより軸8はブラケット7に回転不可に支持される。
固定カム部材10は軸8に対して面取り部8aの端部側から嵌挿され、回転不可の状態で軸方向の移動は可能となる。
可動カム部材11は丸穴11bを介して軸8の円柱部8bに嵌挿されるため、軸8に対して回転可能となっている。図2において、符号7c、7dは装置本体2に対する取付片を、7eはバネ受け片を、7fは可動カム部材受け片をそれぞれ示す。
コイルバネ9を軸8にセットすることで固定カム部材10は、可動カム部材11に常に押圧され、互いのカム面10c、カム面11aは圧接する。
可動カム部材11を軸8の中心に回転させた場合、互いのカム面10c、カム面11aの山と山が接触しようとするときは、固定カム部材10はコイルバネ9の力に抗して軸方向に退避する。このとき、可動カム部材11の回転には高トルクを要する。
逆に、カム面10c、カム面11aの山と谷(溝)が接触しようとするときは、固定カム部材10はコイルバネ9に押されて可動カム部材11と密着する方向に移動する。このとき、可動カム部材11を回転させるには前述より低トルクでよいこととなる。
可動カム部材11を軸8の中心に回転させた場合、互いのカム面10c、カム面11aの山と山が接触しようとするときは、固定カム部材10はコイルバネ9の力に抗して軸方向に退避する。このとき、可動カム部材11の回転には高トルクを要する。
逆に、カム面10c、カム面11aの山と谷(溝)が接触しようとするときは、固定カム部材10はコイルバネ9に押されて可動カム部材11と密着する方向に移動する。このとき、可動カム部材11を回転させるには前述より低トルクでよいこととなる。
図3は、本実施形態におけるカム線図である。縦軸はカム面の凹凸の高さを、横軸はカム面の回転角を示している。
固定カム部材10のカム面10cの山10c−1と、可動カム部材11のカム面11aの山11a―1は共に高さ方向の中心線Cに対して左右対称の形状を有しているとともに、回転時のトルクが滑らかに伝達されるように円弧(湾曲)状に形成されている。
固定カム部材10のカム面10cの山10c−1と溝10c−2、可動カム部材11のカム面11aの山11a―1と溝11a―2の深さや形状、コイルバネ9の強さを変更することで可動カム部材11の回転トルクを任意に設定することが可能となる。
固定カム部材10のカム面10cの山10c−1と、可動カム部材11のカム面11aの山11a―1は共に高さ方向の中心線Cに対して左右対称の形状を有しているとともに、回転時のトルクが滑らかに伝達されるように円弧(湾曲)状に形成されている。
固定カム部材10のカム面10cの山10c−1と溝10c−2、可動カム部材11のカム面11aの山11a―1と溝11a―2の深さや形状、コイルバネ9の強さを変更することで可動カム部材11の回転トルクを任意に設定することが可能となる。
図4に示すように、開閉カバー5はその下端部5aを可動カム部材11の取付部11cに図示しないネジ又はピンにより連結される。本実施形態では、上述のように山が左右対称に形成されているので、可動カム部材11のカム面11aは、左方向に動く場合も右方向に動く場合も同じ条件で固定カム部材10のカム面10cに接触する。
上記各条件設定により、何れか一方のカム面の山と他方のカム面の溝との嵌合によって開閉カバー5を開位置P1に保持できるとともに、閉じ方向への範囲で何れか一方のカム面の山と他方のカム面の溝との嵌合による任意の位置に停止させることもでき、閉位置P2では何れか一方のカム面の山と他方のカム面の溝との嵌合によってロック状態を得ることができる。
上記各条件設定により、何れか一方のカム面の山と他方のカム面の溝との嵌合によって開閉カバー5を開位置P1に保持できるとともに、閉じ方向への範囲で何れか一方のカム面の山と他方のカム面の溝との嵌合による任意の位置に停止させることもでき、閉位置P2では何れか一方のカム面の山と他方のカム面の溝との嵌合によってロック状態を得ることができる。
図6及び図7に基づいて第2の実施形態を説明する。なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する(以下の他の実施形態において同じ)。
図6は、固定カム部材10のカム面10cと可動カム部材11のカム面11aの形状を示している。
本実施形態では、少なくとも一方のカム面の凸部が非対称の形状を有していることを特徴とする。
カム面10cとカム面11aは、それぞれ山10c−3、11a−3と、溝10c−4、11a―4を有している。
図7に示すように、カム面10c、カム面11aの山10c−3、11a−3の右斜面(急斜面)Saと左斜面(緩斜面)Sbの勾配が異なる。
可動カム部材11が左方向に動く場合は固定カム部材10のカム面10cに対して急斜面同士が接し、右方向に動く場合は緩斜面同士が接触する。
すなわち、急斜面方向に可動カム部材11が回転するときは、緩斜面方向に可動カム部材11が回転する場合に比べて少ない回転角度でコイルバネ9を圧縮する必要があるためにトルクが大きくなる。従って、回転方向によってトルクを異ならせることが可能となる。
図6は、固定カム部材10のカム面10cと可動カム部材11のカム面11aの形状を示している。
本実施形態では、少なくとも一方のカム面の凸部が非対称の形状を有していることを特徴とする。
カム面10cとカム面11aは、それぞれ山10c−3、11a−3と、溝10c−4、11a―4を有している。
図7に示すように、カム面10c、カム面11aの山10c−3、11a−3の右斜面(急斜面)Saと左斜面(緩斜面)Sbの勾配が異なる。
可動カム部材11が左方向に動く場合は固定カム部材10のカム面10cに対して急斜面同士が接し、右方向に動く場合は緩斜面同士が接触する。
すなわち、急斜面方向に可動カム部材11が回転するときは、緩斜面方向に可動カム部材11が回転する場合に比べて少ない回転角度でコイルバネ9を圧縮する必要があるためにトルクが大きくなる。従って、回転方向によってトルクを異ならせることが可能となる。
図8に基づいて第3の実施形態を説明する。本実施形態では、少なくとも一方のカム面の凹凸が一部欠けていることを特徴とする。
図8(a)は固定カム部材10のカム線図を、図8(b)は可動カム部材11のカム線図を示している。山の形状は第1の実施形態と同様である。カム面10cには幅の広い溝10c−5が存在し、カム面11aにも幅の広い溝11a−5が存在する。
2つのカム面10c、カム面11aの山同士が嵌合しているときは高いトルクを、山と山が無い部分(溝10c−5又は溝11a−5)が嵌合しているときは低いトルクを発生させることができる。山が無い部分に低い山を設けることも、山の形状を第2の実施形態で述べた形状とすることも可能である。
図8(a)は固定カム部材10のカム線図を、図8(b)は可動カム部材11のカム線図を示している。山の形状は第1の実施形態と同様である。カム面10cには幅の広い溝10c−5が存在し、カム面11aにも幅の広い溝11a−5が存在する。
2つのカム面10c、カム面11aの山同士が嵌合しているときは高いトルクを、山と山が無い部分(溝10c−5又は溝11a−5)が嵌合しているときは低いトルクを発生させることができる。山が無い部分に低い山を設けることも、山の形状を第2の実施形態で述べた形状とすることも可能である。
図9に基づいて第4の実施形態を説明する。本実施形態では、少なくとも一方のカム面の凸部の高さが周方向(回転方向)に異なることを特徴とする。
図は固定カム部材10のカム線図を示している。可動カム部材11についても同様である。
図に示すように、カム面10cには高さの異なる山10c−6、10c−7、10c−8、10c−9...が形成されている。従って、高い山での嵌合時は高いトルクを、低い山での嵌合時は低いトルクを発生させることが可能である。
図は固定カム部材10のカム線図を示している。可動カム部材11についても同様である。
図に示すように、カム面10cには高さの異なる山10c−6、10c−7、10c−8、10c−9...が形成されている。従って、高い山での嵌合時は高いトルクを、低い山での嵌合時は低いトルクを発生させることが可能である。
上述したトルクヒンジ6を例えば画像形成装置の開閉ドアに適用した場合、特に図4に示すような奥支点で手前を上開放するような開閉カバー5の場合、以下のような機能(効果)を得ることができる。
(1)カムの山と溝の嵌合部分数ヶ所でドアを開放固定できる。
(2)ドアを開くときはトルクを低く、閉じるときはトルクを高くすることができる。
(3)ドアの自重落下による事故を防止することができる。
(1)と(3)の作用により、手前に設置されているトナーボトル4Dを交換する場合はドア(開閉カバー5)を小さく開くだけで良く、操作性が向上する。(2)についても、開閉カバー5の開閉に必要以上の力を要しないので操作性が良い。
また、可動カム部材11と固定カム部材10の嵌合位置を工夫すれば、開閉カバー5が閉じた状態でさらに閉じる方向への回転トルクを発生させることもできる。このことにより、開閉カバー5が閉じた状態を保持するためのマグネットやロック機構が不要となり、コストダウンを図ることができる。
(1)カムの山と溝の嵌合部分数ヶ所でドアを開放固定できる。
(2)ドアを開くときはトルクを低く、閉じるときはトルクを高くすることができる。
(3)ドアの自重落下による事故を防止することができる。
(1)と(3)の作用により、手前に設置されているトナーボトル4Dを交換する場合はドア(開閉カバー5)を小さく開くだけで良く、操作性が向上する。(2)についても、開閉カバー5の開閉に必要以上の力を要しないので操作性が良い。
また、可動カム部材11と固定カム部材10の嵌合位置を工夫すれば、開閉カバー5が閉じた状態でさらに閉じる方向への回転トルクを発生させることもできる。このことにより、開閉カバー5が閉じた状態を保持するためのマグネットやロック機構が不要となり、コストダウンを図ることができる。
5 開閉部材としての開閉カバー
8 開閉軸
10 カム面を有する部材としての固定カム部材
10c、11a カム面
10c−1、11a―1 凸部としての山
10c−2、11a―2 凹部としての溝
11 カム面を有する部材としての可動カム部材
8 開閉軸
10 カム面を有する部材としての固定カム部材
10c、11a カム面
10c−1、11a―1 凸部としての山
10c−2、11a―2 凹部としての溝
11 カム面を有する部材としての可動カム部材
Claims (5)
- 凹凸のカム面を有する2つの部材を開閉軸の軸心方向に上記カム面同士が対向するように配置して押圧し、開閉時の上記カム面の位置ずれによりトルクを発生させるようにしたことを特徴とするトルクヒンジ。
- 請求項1記載のトルクヒンジにおいて、
上記2つの部材のうち、少なくとも一方のカム面の凸部が非対称の形状を有していることを特徴とするトルクヒンジ。 - 請求項1記載のトルクヒンジにおいて、
上記2つの部材のうち、少なくとも一方のカム面の凹凸が一部欠けていることを特徴とするトルクヒンジ。 - 請求項1記載のトルクヒンジにおいて、
上記2つの部材のうち、少なくとも一方のカム面の凸部の高さが周方向に異なることを特徴とするトルクヒンジ。 - ヒンジを介して開閉可能に連結された開閉部材を有する画像形成装置において、
上記ヒンジが、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載のトルクヒンジであることを特徴とする画像形成装置。
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---|---|---|---|---|
JP2009042721A (ja) * | 2007-07-19 | 2009-02-26 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び緩衝機構 |
JP2009105557A (ja) * | 2007-10-22 | 2009-05-14 | Brother Ind Ltd | 操作装置及び画像記録装置 |
JP2017107016A (ja) * | 2015-12-08 | 2017-06-15 | 株式会社リコー | ロックレバー構造、ユニット、画像形成装置 |
JP7487585B2 (ja) | 2020-07-01 | 2024-05-21 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
-
2004
- 2004-02-27 JP JP2004054776A patent/JP2005240971A/ja active Pending
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