JP2005238968A - 車載用健康診断装置および車載用健康診断方法 - Google Patents

車載用健康診断装置および車載用健康診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】乗員の精度の高い健康診断を行う。
【解決手段】車載用健康診断装置100は、ステアリングホイールに設けられ、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出手段10と、 生体情報信号に基づいて、乗員の健康状態を診断する診断手段12とを備える。さらに乗員の着座姿勢を特定するための現姿勢情報を取得する現姿勢情報取得手段18と、乗員の体格情報を取得する体格情報取得手段16と、を備える。正規姿勢導出手段26は、体格情報に基づいて生体情報検出手段10が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を求め、姿勢制御手段32は、現姿勢と前記正規姿勢との差分を求め、その差分が所定の許容範囲内に含まれない場合、乗員の姿勢を正規姿勢に近づけるように姿勢調整手段20を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載用健康診断装置および車載用健康診断方法、特にシートに着座した乗員の健康を診断する車載用健康診断装置および車載用健康診断方法に関する。
車両を運転する際、健康状態が好ましくないと、集中力の低下等により適切な運転ができなくなる可能性がある。例えば、長時間休み無く運転を続けている場合には、疲労が蓄積して健康状態が悪化する。
そこで、車両を運転中の運転手の健康状態を判断するための1つのバロメータである心拍数を検知するために、ステアリングホイールに心拍検出用光学センサを設ける構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、運転者が運転中でも自然な状態で、指先部分および掌部分から心拍検出信号を得ることができる。
また、運転手シートのシートクッション、シートバックに電極を設け、その電極から運転手の姿勢を検知し、その姿勢から運転手の疲労を判別する構成が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この構成によれば、疲労の度合いの小さいうちに、運転手に疲労の発生を警告、告知することにより疲労に起因する運転操作への悪影響を事前に防止することができる。
特開昭63−71236号公報 特開2003−70774号公報
しかしながら、ステアリングホイールと運転手の姿勢との関係が変化すると、検出信号が変化してしまうという問題があった。また、例えば、運転姿勢が正規の運転姿勢から大きく離れている場合、例えば、運転手がシートバックに背中をもたれかけていない姿勢である場合、背筋に力が入っていて、不要な筋電位を検出してしまい、逆に、腕をいっぱいに伸ばした姿勢ではステアリングホイールと掌との接触が不安定になってしまう等の問題もあった。
また、特許文献2の発明では、運転手の体格が考慮されていないため、身体のどの部位による圧力かが不明であり、運転手によっては正確な姿勢の判定ができない場合がある。
そこで、本発明は、精度の高い健康診断を行う車載用健康診断装置および車載用健康診断方法を提供することを目的とする。
本発明の車載用健康診断装置は、ステアリングホイールに設けられ、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出手段と、前記生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断手段と、前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得手段と、前記体格情報に基づいて前記生体情報検出手段が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を求める正規姿勢導出手段と、前記乗員の着座姿勢を特定するための姿勢情報を取得する現姿勢情報取得手段と、前記乗員の姿勢を調整するための姿勢調整手段と、前記姿勢調整手段を制御する姿勢制御手段と、を備え、前記姿勢制御手段は、前記現姿勢と前記正規姿勢との差分を求め、該差分が所定の許容範囲内に含まれない場合、前記乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づけるように前記姿勢調整手段を制御する。
また、本発明の他の態様によれば、ステアリングホイールに設けられ、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出手段と、前記生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断手段と、前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得手段と、前記体格情報に基づいて前記生体情報検出手段が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を求める正規姿勢導出手段と、前記乗員の姿勢を調整するための姿勢調整手段と、前記姿勢調整手段を制御する姿勢制御手段と、前記生体情報検出手段の出力する生体情報信号が、前記診断手段において診断を適切にできる信号であるか判定する生体情報信号判定手段と、を備え、前記姿勢制御手段は、前記生体情報信号判定手段において前記生体情報信号が診断を適切にできる信号ではないと判定された場合、前記乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づけるように前記姿勢調整手段を制御する。
また、本発明の他の態様によれば、前記姿勢制御手段は、生体情報信号判定手段において前記生体情報信号が診断を適切にできる信号であると判定されるまで、前記乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づけるように前記姿勢調整手段を制御する。
また、本発明の他の態様によれば、前記姿勢調整手段は、前記シートに設けられ、該シートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置のうち少なくとも1つを変更するためのシートアクチュエータ、または前記ステアリングホイール支持部に設けられ、該ステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置のうち少なくとも1つを変更するためのステアリングアクチュエータである。
また、本発明の他の態様によれば、前記姿勢調整手段による前記乗員の姿勢の前記正規姿勢への近づけ方の指示を、前記乗員から取得する姿勢調整動作指示取得手段を含み、前記姿勢制御手段は、前記姿勢調整動作指示取得手段が取得した指示に応じて前記姿勢調整手段を制御する。
また、本発明の他の態様によれば、前記姿勢調整動作指示取得手段が取得する指示には、中間位置指示を含み、該中間位置指示を取得した場合、前記姿勢制御手段は、前記乗員の姿勢が前記現姿勢と前記正規姿勢との中間となる中間姿勢になるように前記姿勢調整手段を制御する。
また、本発明の他の態様によれば、ステアリングホイールに設けられ、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出手段と、前記生体情報信号の信号処理を行う信号処理部を有し、前記生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断手段と、前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得手段と、前記体格情報に基づいて前記生体情報検出手段が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を求める正規姿勢導出手段と、前記乗員の着座姿勢を特定するための姿勢情報を取得する現姿勢情報取得手段と、前記生体情報検出手段または前記診断手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記現姿勢と前記正規姿勢との差分を求め、該差分が所定の許容範囲内に含まれていない場合、前記生体情報検出手段または前記診断手段の動作を停止させる。
また、本発明の他の態様によれば、ステアリングホイールに設けられ、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出手段と、前記生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断手段と、前記生体情報検出手段と前記診断手段との間に配置された、前記生体情報信号の信号処理を行う信号処理部と、前記信号処理部を制御する信号処理部制御手段と、前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得手段と、前記体格情報に基づいて前記生体情報検出手段が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を求める正規姿勢導出手段と、前記乗員の着座姿勢を特定するための姿勢情報を取得する現姿勢情報取得手段と、を備え、前記信号処理部制御手段は、前記現姿勢と前記正規姿勢との差分を求め、該差分量に基づいて前記信号処理部における信号処理パラメータを変更する。
また、本発明の他の態様によれば、前記現姿勢情報取得手段は、前記シートに備えられ、該シートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置のうち少なくとも1つを検出するシート位置検出手段、前記ステアリングホイール支持部に設けられ、該ステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置のうち少なくとも1つを検出するステアリング位置検出手段、および前記乗員の座圧分布を検出する座圧センサのうち少なくともいずれか1つを含む。
また、本発明の他の態様によれば、前記正規姿勢導出手段において求められる前記正規姿勢は、前記シートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置のうち少なくとも1つが特定された正規シート位置、および前記乗員の座圧分布が特定された正規座圧、または前記ステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置のうち少なくとも1つが特定された正規ステアリングホイール位置のうち少なくともいずれか1つで特定される。
また、本発明の車載用健康診断方法は、ステアリングホイールに設けられた生体情報検出手段により、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出ステップと、前記生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断ステップと、前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得ステップと、前記生体情報検出手段が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を、前記体格情報に基づいて求める正規姿勢導出ステップと、前記乗員の着座姿勢を特定するための姿勢情報を取得する現姿勢情報取得ステップと、前記現姿勢と前記正規姿勢との差分を求める姿勢比較ステップと、前記姿勢比較ステップにおいて、前記差分が所定の許容範囲内に含まれていない場合、前記乗員の姿勢を調整するための姿勢調整手段を動作させ、前記乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づける姿勢調整ステップと、を含む。
また、本発明の他の態様によれば、ステアリングホイールに設けられた生体情報検出手段により、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出ステップと、前記生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断ステップと、前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得ステップと、前記生体情報検出手段が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を、前記体格情報に基づいて求める正規姿勢導出ステップと、前記生体情報信号が、前記診断ステップにおいて診断を適切にできる信号であるか判定する生体情報信号判定ステップと、前記生体情報信号判定ステップにおいて、前記生体情報信号が前記診断ステップにおいて診断を適切にできる信号ではないと判定された場合、前記乗員の姿勢を調整するための姿勢調整手段を動作させ、前記乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づける姿勢調整ステップと、を含む。
また、本発明の他の態様によれば、前記姿勢調整ステップは、生体情報信号判定ステップにおいて前記生体情報信号が診断を適切にできる信号であると判定されるまで、前記姿勢調整手段を動作させ、前記乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づける。
また、本発明の他の態様によれば、前記姿勢調整ステップにおいて、前記乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づけるために動作させるのは、前記シートに設けられ、該シートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置のうち少なくとも1つを変更するためのシートアクチュエータ、または前記ステアリングホイール支持部に設けられ、該ステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置のうち少なくとも1つを変更するためのステアリングアクチュエータである。
また、本発明の他の態様によれば、前記姿勢調整ステップにおける、前記現姿勢から前記正規姿勢への近づけ方の指示を前記乗員から取得する姿勢調整動作指示取得ステップを含み、前記姿勢調整ステップにおいて、前記姿勢調整動作指示取得ステップにおいて取得した指示に応じて前記現姿勢から前記正規姿勢へ近づける。
また、本発明の他の態様によれば、前記姿勢調整動作指示取得ステップにおいて前記乗員から取得する指示には、中間位置指示を含み、該中間位置指示を取得した場合、前記第1の姿勢調整ステップならびに第2の姿勢調整ステップにおいて、前記乗員の姿勢が前記現姿勢と前記正規姿勢との中間となる中間姿勢になるように前記現姿勢から前記正規姿勢へ近づける。
また、本発明の他の態様によれば、ステアリングホイールに設けられた生体情報検出手段により、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出ステップと、前記生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断ステップと、前記乗員の着座姿勢を特定するための姿勢情報を取得する現姿勢情報取得ステップと、前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得ステップと、前記生体情報検出ステップにおいて生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を、前記体格情報に基づいて求める正規姿勢導出ステップと、前記現姿勢と前記正規姿勢との差分を求める姿勢比較ステップと、前記姿勢比較ステップにおいて、前記差分が所定の許容範囲内に含まれていない場合、前記生体情報検出ステップにおける生体情報検出または前記診断ステップにおける健康診断を停止する機能停止ステップと、を含む。
また、本発明の他の態様によれば、ステアリングホイールに設けられた生体情報検出手段により、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出ステップと、前記生体情報信号に信号処理を行い、該生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断ステップと、前記乗員の着座姿勢を特定するための姿勢情報を取得する現姿勢情報取得ステップと、前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得ステップと、前記生体情報検出ステップにおいて生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を、前記体格情報に基づいて求める正規姿勢導出ステップと、前記現姿勢と前記正規姿勢との差分を求め、該差分量に基づいて前記信号処理おける信号処理パラメータを変更する信号処理パラメータ変更ステップと、を含む。
また、本発明の他の態様によれば、前記現姿勢情報取得ステップにおいて、前記乗員の着座姿勢は、前記シートに備えられ、該シートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置のうち少なくとも1つを検出するシート位置検出手段、前記ステアリングホイール支持部に設けられ、該ステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置のうち少なくとも1つを検出するステアリング位置検出手段、および前記乗員の座圧分布を検出する座圧センサのうち少なくともいずれか1つで特定される。
また、本発明の他の態様によれば、前記正規姿勢導出ステップにおいて導出される前記正規姿勢は、前記シートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置のうち少なくとも1つが特定された正規シート位置、および前記乗員の座圧分布が特定された正規座圧、または前記ステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置のうち少なくとも1つが特定された正規ステアリングホイール位置のうち少なくともいずれか1つで特定される。
本発明によれば、乗員に対して精度の高い健康診断を行うことができ、疲労に起因する運転操作への悪影響を事前に防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
図1は本発明の車載用健康診断装置100の機能ブロック図である。本発明の車載用健康診断装置100は、乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出手段10と、生体情報検出手段10から出力された生体情報信号を取得し、生体情報信号に基づいて乗員の健康診断を行う診断手段12を有する制御コンピュータ14を備える。生体情報検出手段10は、例えば、ステアリングホイールに設けられた脈波センサであり、脈波センサの検出した脈波信号は、循環器等の状態を表す情報を含んでいる。
制御コンピュータ14には、乗員の着座姿勢を特定するための姿勢情報を受け取る現姿勢情報取得手段18が電気的に接続される。現姿勢情報取得手段18は、乗員が着座するシートに備えられ、そのシートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置のうち少なくとも1つを検出するシート位置検出手段36、ステアリングホイール支持部に設けられ、そのステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置のうち少なくとも1つを検出するステアリング位置検出手段38、および乗員のシート上での体勢を判断するためのシートクッションおよびシートバックに設けられ、前記乗員の座圧分布を検出する座圧センサ40のうち少なくともいずれか1つを含む。現姿勢情報取得手段18から取得したこれらの情報は現姿勢情報として、制御コンピュータ14に備えられた半導体メモリ等の記憶装置に記憶する。
また、制御コンピュータ14には、乗員の体格情報を取得するための体格情報取得手段16が電気的に接続される。体格情報取得手段16は、キーボード等の情報入力機器または情報記憶媒体の読み取り装置等によって構成され、乗員の身長、体重の他、座高、腕の長さ、性別、ヒップサイズなどの情報を取得する。体格情報の入力は、健康診断装置100の作動開始時に乗員が入力してもよいし、車両購入時に販売店等により予め購入者および運転予定者の情報を入力しておいてもよい。入力された体格情報は、制御コンピュータ14が備える半導体メモリ等の記憶装置に記憶させる。予め複数の体格情報が記憶され登録されている場合、健康診断装置100の作動開始時に、制御コンピュータ14の表示装置に表示された登録者一覧から選択する。
本発明において特徴的なことは、制御コンピュータ14が、体格情報取得手段16が取得した体格情報に基づいて生体情報検出手段10が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を求める正規姿勢導出手段26を備えることである。
乗員の姿勢と生体情報検出手段10との位置関係は、例えば、腕の前後姿勢が生体情報検出手段10の測定に適切な範囲であるかは、シートのスライド位置、バック位置、ステアリングホイールテレスコ位置、及び乗員の身長に関連し、また、腕の上下姿勢が生体情報検出手段10の測定に適切な範囲であるかは、シートのハイト位置、ステアリングホイールのチルト位置、及び乗員の身長に関連する。また、乗員の下半身がシートクッションに適切に接していて背筋等に余分な力が入らず、不要な筋電位の検出をしないような姿勢であるかは、座圧分布、乗員の身長、及び体重に関連している。したがって、乗員の身長、体重の他、座高、腕の長さ、性別、ヒップサイズなどの体格情報から、生体情報検出手段10が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を求めることができる。
正規姿勢は、シートバックに背中を適度にもたれかけ、腕がリラックスした状態でステアリングホイールを握り、ステアリングホイールに設けたセンサと掌が安定した接触を保つことができ、掌の位置と心臓の位置との関係が所定の関係となる姿勢である。乗員が正規姿勢であれば、安定した生体情報の検出が可能になる。制御コンピュータ14は、この正規姿勢が実現される、シートのスライド位置、バック位置、およびハイト位置、ステアリングホイールテレスコ位置、およびチルト位置、ならびに座圧分布を正規姿勢情報として制御コンピュータ14に備えられた記憶装置に記憶する。
さらに、制御コンピュータ14には、乗員の姿勢を調整するための姿勢調整手段20が電気的に接続され、制御コンピュータ14は、姿勢調整手段20を制御する姿勢制御手段32を備える。姿勢調整手段20は、乗員の着座するシートに設けられ、そのシートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置のうち少なくとも1つを変更するためのシートアクチュエータ42、またはステアリングホイール支持部に設けられ、そのステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置のうち少なくとも1つを変更するためのステアリングアクチュエータ44の少なくともいずれか1つを含む。
姿勢制御手段32は、現姿勢情報取得手段18から出力された現姿勢情報と正規姿勢導出手段26から出力された正規姿勢情報との差分を求め、その差分が所定の許容範囲内に含まれていない場合、姿勢調整手段20を制御して乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づける。この構成によれば、乗員の姿勢は、現姿勢から生体情報検出手段10が良好な生体情報信号が取得できると想定される正規姿勢に近づくので、診断手段12は、精度の高い健康診断を行うことができる。
さらに、制御コンピュータ14は、生体情報検出手段10から出力される生体情報信号が、診断手段12において診断を適切にできる信号であるか判定する生体情報信号判定手段24を備えることが好ましい。生体情報信号判定手段24は、生体情報信号が、診断手段12において診断を適切にできる信号ではないと判定し、その判定結果を表す判定信号を出力する。生体情報信号が、診断手段12において診断を適切にできる信号ではないととの判定信号を受け取った姿勢制御手段32は、姿勢調整手段20を制御して乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づける。この構成によれば、診断手段12は、乗員の姿勢が良好な生体情報信号が取得できると想定される正規姿勢と所定の許容範囲内の違いである場合のみ健康診断を行うため、精度の高い健康診断を行うことができる。
ここで、姿勢制御手段32は、生体情報信号判定手段24において生体情報信号が診断を適切にできる信号であると判定され、生体情報信号判定手段24からのその旨の判定信号を取得するまで、乗員の姿勢を正規姿勢に近づけるように姿勢調整手段20を制御することが好ましい。この構成によれば、診断手段12が診断を適切にできる生体情報信号が取得できるまで乗員の姿勢を正規姿勢に近づけるので、精度の高い健康診断を行うことができる。
さらに、制御コンピュータ14は、生体情報検出手段10または診断手段12を制御する制御手段28を備えることが好ましい。制御手段28は、現姿勢情報取得手段18が受け取った現姿勢情報および正規姿勢導出手段26が導出した正規姿勢情報に基づいて、生体情報検出手段10または診断手段12を制御する。例えば、制御手段28は、現姿勢と正規姿勢との差分を求め、その差分が所定の許容範囲内に含まれない場合、生体情報検出手段10または診断手段12の動作を停止させる。この構成によれば、診断手段12は、乗員の姿勢が良好な生体情報信号が取得できると想定される正規姿勢と所定の許容範囲内の違いである場合のみ、生体信号を取得する、もしくは健康診断を行うため、精度の高い健康診断を行うことができる。
また、制御手段28は、生体情報信号判定手段24から判定信号を取得することも好ましい。生体情報信号が診断を適切にできる信号ではないという判定信号を取得した場合には、制御手段28は、生体情報検出手段10または診断手段12の動作を停止させる。
また、制御コンピュータ14は、診断手段12に入力される生体情報信号を診断手段12において健康診断が好適にできるようにその前段としての信号処理をする信号処理部22を診断手段12と、その信号処理部の信号処理パラメータを変更する信号処理部制御手段30を備えることが好ましい。信号処理部制御手段30は、現姿勢情報と正規姿勢情報との差分を求め、その差分量に基づいて信号処理部22における信号処理パラメータを変更する。信号処理部22における信号処理パラメータには、例えば、生体情報検出手段10から出力される生体情報信号に含まれるノイズ除去のためのフィルタ特性や信号増幅ゲイン、信号のアベレージング時間等がある。現姿勢と正規姿勢との差分が大きい場合、生体情報信号の振幅が小さくなったり、乱れが大きくなる傾向がある。したがって、信号処理部制御手段30は、差分量が大きい場合、低域のノイズを大きく除去できるようなフィルタ特性に変更したり、増幅ゲインを大きくしたり、アベレージング時間を長くするような信号処理パラメータの変更を行う。
姿勢調整動作指示取得手段34は、例えば、現姿勢が正規姿勢と異なっていて、生体情報検出手段10が健康診断を行うのに適した生体信号を検出できない場合に、シートアクチュエータ42およびステアリングアクチュエータ44をどのように動作させて正規姿勢に近づけるかの指示を乗員から取得する。姿勢調整動作指示には、例えば、健康診断の高い精度を得ることを優先したいという指示やなるべく現姿勢から姿勢の変更が大きくならないようにという指示がある。健康診断の高い精度を得ることを優先したいという指示を取得した場合、シートアクチュエータ42およびステアリングアクチュエータ44を現姿勢から正規姿勢になるように動作させる。一方、なるべく現姿勢から姿勢の変更が大きくならないようにという指示として中間位置指示がある。中間位置指示を取得した場合、シートアクチュエータ42およびステアリングアクチュエータ44により現姿勢と正規姿勢との中間の姿勢となる位置にシートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置、またはステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置の各ポジションを移動させる。姿勢調整動作指示取得手段34は制御コンピュータ14の表示装置上でのタッチパネルスイッチによって構成しても良いし、独立したスイッチによって構成しても良い。中間位置指示を取得することができる姿勢調整動作指示取得手段34を備えた構成によれば、乗員の姿勢を現姿勢と正規姿勢との中間の姿勢に矯正することができるため、生体情報検出手段10は、診断手段12がより健康診断に適した良好な生体情報を検出することができ、健康診断の精度が向上すると共に乗員の姿勢矯正への違和感を低減することができる。
次に、車載用健康診断装置100の動作を説明する。図2および3は、車載用健康診断装置100の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、制御コンピュータ14は、体格情報取得手段16から乗員の体格情報を取得する(S10)。乗員の体格情報が、制御コンピュータ14の記憶装置に予め記憶されている場合には、そこから乗員の体格情報を読み込み、乗員の体格情報が予め記憶されていない場合には、制御コンピュータ14に接続されたキーボード、タッチパネル等の入力機器から入力、または体格情報が記録された情報記憶媒体から情報の読込を行う。複数の体格情報が制御コンピュータ14の記憶装置に予め記憶されている場合、制御コンピュータ14に接続された表示装置に表示された対象者一覧から該当する乗員を選択することにより体格情報を特定する。
次に、取得した乗員の体格情報に基づいて、その乗員に対して生体情報検出手段10の生体情報検出に最も適した正規姿勢を導出する(S12)。
次に、シートに着座した乗員の現状のシートおよびステアリングの位置情報ならびに座圧分布情報をシート位置検出手段36、ステアリング位置検出手段38、および座圧センサ40から取得する(S14)。
以上の現姿勢情報を取得した後、制御コンピュータ14の制御手段28は、生体情報検出手段10を動作させる(S16)。生体情報検出手段10は乗員の生体情報を電気信号に変換し、生体情報信号として制御コンピュータ14に出力する。制御コンピュータ14は、信号処理部22において入力された生体情報信号の信号処理を行う。
生体情報信号判定手段24は、生体情報信号が診断手段12において健康診断を適切に行うことができる信号であるか判定を行う(S18)。生体情報信号が適切な信号であるか否かは、信号のSN比、信号の乱れなどが、それぞれ制御コンピュータ14に予め記憶された許容値以下であるか否かによって判断される。それらの許容値は車載用健康診断装置100に要求される診断速度、制御コンピュータ14の性能等により決められる。
適切な信号であると判断された場合、生体情報検出手段10の動作は続けられ(S20)、生体情報検出手段10から引き続き出力される生体情報信号に基づいて制御コンピュータ14の診断手段12は、乗員の健康診断を引き続き行う。
一方、適切な信号ではないと判断された場合には、制御手段28は、現姿勢とS12において導出した正規姿勢とを比較してその差分を求め、現姿勢が正規姿勢から予め定められた許容範囲以内であるか判断する(S22)。
その差分が所定の許容範囲内であった場合、生体情報検出手段10の動作を続行する(S24)。さらに 生体情報信号判定手段24は、生体情報信号が診断手段12において健康診断を適切に行うことができる信号であるか判定を行う(S26)。
適切な信号であると判断された場合、生体情報検出手段10の動作は続けられ(S28)、生体情報検出手段10から引き続き出力される生体情報信号に基づいて制御コンピュータ14の診断手段12は、乗員の健康診断を引き続き行う。
所定の期間、適切な信号であると判断されない場合には、もはや、的確な健康診断を行うことができないので、制御手段28は、生体情報検出手段10の信号検出または診断手段12の健康診断動作を停止する(S30)。
一方、差分が所定の許容範囲を超えている場合、制御コンピュータ14は姿勢調整動作指示取得手段34である選択スイッチから動作指示情報を取得する(S32)。本実施形態では、姿勢調整動作指示の一例として、正規姿勢への一括動作である正規姿勢指示か、中間位置への動作である中間位置指示か、の選択指示であるとしている。姿勢調整動作指示としては、正規姿勢への一括動作か、中間位置への動作かに限らず、現姿勢と正規姿勢との間であれば、どのような位置を指示できるものとしてもよい。
姿勢調整動作指示取得手段34が取得した指示が正規姿勢指示であるか判断する(S34)。正規姿勢指示である場合、姿勢制御手段32は、シートアクチュエータ42およびステアリングアクチュエータ44を動作させて乗員の姿勢を正規姿勢へ矯正する(S36)。乗員の姿勢が正規姿勢に矯正された後、生体情報検出手段10の生体情報検出は続行され(S38)、健康診断が引き続き行われる。
一方、取得した姿勢調整動作指示が中間位置指示である場合、姿勢制御手段32は、シートアクチュエータ42およびステアリングアクチュエータ44を動作させてシート位置およびステアリングホイール位置を中間位置へ移動させて、乗員の姿勢を現姿勢から正規姿勢に近づける(S40)。シート位置およびステアリングホイール位置を中間位置に移動した後、生体情報検出手段10の生体情報検出が行われる(S42)。
次にこの新たな姿勢において、再び生体情報信号判定手段24は、生体情報信号が診断手段12において健康診断を適切に行うことができる信号であるか判定を行う(S44)。 適切な信号であると判断された場合、生体情報検出手段10の動作は続けられ(S46)、生体情報検出手段10から引き続き出力される生体情報信号に基づいて制御コンピュータ14の診断手段12は、乗員の健康診断を引き続き行う(S46)。
一方、第1回目の中間位置への移動による姿勢において取得される信号が適切な信号でないと判断された場合には、制御手段28は、乗員の姿勢をこの新たな現姿勢と正規姿勢との中間姿勢となるように、シートアクチュエータ42およびステアリングアクチュエータ44を動作させてシート位置およびステアリングホイール位置を第2の中間位置へ移動させる(S40)。このように、S40からS44のループを生体情報信号判定手段24において、生体情報信号が診断手段12において健康診断を適切に行うことができる信号であると判定されるまで繰り返す。
以上の動作により、生体情報検出手段10は、診断手段12がより健康診断に適した良好な生体情報を検出することができ、健康診断の精度が向上すると共に、乗員の姿勢矯正への指示を取得するので乗員の違和感を低減することができる。
上記実施形態では正規姿勢を導出するために、乗員の身長、体重の他、座高、腕の長さ、性別、ヒップサイズなどの体格情報を取得するものとしたが、これらの体格情報のうち、生体情報検出手段10との位置関係を最も大きく左右するのは乗員の身長である。そこで、乗員の身長情報だけに基づいて、簡易的に乗員の姿勢を生体情報検出手段10が生体情報を検出するのに適した姿勢である正規姿勢を求めることも好ましい。
図4は身長情報のみから正規姿勢を導出し、姿勢を正規姿勢に変更する車載用健康診断装置100の動作フローを示すフローチャートである。
まず、体格情報取得手段16は、乗員の身長情報のみを取得し(S50)、正規姿勢導出手段26は、身長情報から正規姿勢を導出する(S52)。ここで、正規姿勢は、シートのスライド位置、リクライニング角度、およびハイトアジャスタ位置で特定される正規位置として制御コンピュータ14の記憶装置に記憶させる。
次に、シートに着座した乗員の現状のシートの位置情報をシート位置検出手段36から取得する(S54)。シートの位置情報は、シートのスライド位置、リクライニング角度、およびハイトアジャスタ位置で特定される現シート位置として取得される。
次に、姿勢制御手段32は、取得した現シート位置情報の現リクライニング角度が正規位置の正規リクライニング角度から所定の許容範囲内であるか判定する(S56)。現リクライニング角度が正規位置の正規リクライニング角度から所定の許容範囲内でない場合、シートアクチュエータ42を動作させ、リクライニング角度を正規位置である正規リクライニング角度に調整する(S58)。
リクライニング角度が正規位置である正規リクライニング角度であると判定された場合もしくは、前記調整により正規リクライニング角度とされた後、姿勢制御手段32は、取得した現シート位置情報の現ハイトアジャスタ位置が正規位置の正規ハイトアジャスタ位置から所定の許容範囲内であるか判定する(S60)。現ハイトアジャスタ位置が正規位置の正規ハイトアジャスタ位置から所定の許容範囲内でない場合、シートアクチュエータ42を動作させ、ハイトアジャスタ位置を正規位置であるハイトアジャスタ位置に調整する(S62)。
ハイトアジャスタ位置が正規位置である正規ハイトアジャスタ位置であると判定された場合もしくは、前記調整により正規ハイトアジャスタ位置とした後、姿勢制御手段32は、取得した現シート位置情報の現スライド位置が正規位置の正規スライド位置から所定の許容範囲内であるか判定する(S64)。現スライド位置が正規位置の正規スライド位置から所定の許容範囲内でない場合、シートアクチュエータ42を動作させ、スライド位置を正規位置であるスライド位置に調整する(S66)。
以上の動作により、シート位置は、生体情報検出手段10が生体情報を検出するのに適した姿勢である正規姿勢となり、生体情報検出手段10は生体情報信号の検出を開始する(S68)。
この実施形態によれば、制御コンピュータ14が記憶する体格情報が少なくて済むため、記憶装置の容量を削減することができる。
本発明の車載用健康診断装置100の機能ブロック図である。 車載用健康診断装置100の動作を説明するためのフローチャートである。 車載用健康診断装置100の動作を説明するためのフローチャートであって、図2に引き続く動作を説明するためのフローチャートである。 身長情報のみから正規姿勢を導出し、姿勢を正規姿勢に変更する車載用健康診断装置100の動作フローを示すフローチャートである。
符号の説明
10 生体情報検出手段、12 診断手段、14 制御コンピュータ、16 体格情報取得手段、18 現姿勢情報取得手段、20 姿勢調整手段、22 信号処理部、24 生体情報信号判定手段、26 正規姿勢導出手段、28 制御手段、30 信号処理部制御手段、32 姿勢制御手段、34 姿勢調整動作指示取得手段、36 シート位置検出手段、38 ステアリング位置検出手段、40 座圧センサ、42 シートアクチュエータ、44 ステアリングアクチュエータ、100 車載用健康診断装置。

Claims (20)

  1. ステアリングホイールに設けられ、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出手段と、
    前記生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断手段と、
    前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得手段と、
    前記体格情報に基づいて前記生体情報検出手段が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を求める正規姿勢導出手段と
    前記乗員の着座姿勢を特定するための姿勢情報を取得する現姿勢情報取得手段と、
    前記乗員の姿勢を調整するための姿勢調整手段と、
    前記姿勢調整手段を制御する姿勢制御手段と、
    を備え、
    前記姿勢制御手段は、前記現姿勢と前記正規姿勢との差分を求め、該差分が所定の許容範囲内に含まれていない場合、前記乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づけるように前記姿勢調整手段を制御することを特徴とする車載用健康診断装置。
  2. ステアリングホイールに設けられ、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出手段と、
    前記生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断手段と、
    前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得手段と、
    前記体格情報に基づいて前記生体情報検出手段が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を求める正規姿勢導出手段と
    前記乗員の姿勢を調整するための姿勢調整手段と、
    前記姿勢調整手段を制御する姿勢制御手段と、
    前記生体情報検出手段の出力する生体情報信号が、前記診断手段において診断を適切にできる信号であるか判定する生体情報信号判定手段と、
    を備え、
    前記姿勢制御手段は、前記生体情報信号判定手段において前記生体情報信号が診断を適切にできる信号ではないと判定された場合、前記乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づけるように前記姿勢調整手段を制御することを特徴とする車載用健康診断装置。
  3. 請求項2に記載の車載用健康診断装置において、
    前記姿勢制御手段は、生体情報信号判定手段において前記生体情報信号が診断を適切にできる信号であると判定されるまで、前記乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づけるように前記姿勢調整手段を制御することを特徴とする車載用健康診断装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の車載用健康診断装置において、
    前記姿勢調整手段は、
    前記シートに設けられ、該シートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置のうち少なくとも1つを変更するためのシートアクチュエータ、または前記ステアリングホイール支持部に設けられ、該ステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置のうち少なくとも1つを変更するためのステアリングアクチュエータであることを特徴とする車載用健康診断装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の車載用健康診断装置において、
    前記姿勢調整手段による前記乗員の姿勢の前記正規姿勢への近づけ方の指示を、前記乗員から取得する姿勢調整動作指示取得手段を含み、
    前記姿勢制御手段は、前記姿勢調整動作指示取得手段が取得した指示に応じて前記姿勢調整手段を制御することを特徴とする車載用健康診断装置。
  6. 請求項5に記載の車載用健康診断装置において、
    前記姿勢調整動作指示取得手段が取得する指示には、中間位置指示を含み、該中間位置指示を取得した場合、前記姿勢制御手段は、前記乗員の姿勢が前記現姿勢と前記正規姿勢との中間となる中間姿勢になるように前記姿勢調整手段を制御することを特徴とする車載用健康診断装置。
  7. ステアリングホイールに設けられ、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出手段と、
    前記生体情報信号の信号処理を行う信号処理部を有し、前記生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断手段と、
    前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得手段と、
    前記体格情報に基づいて前記生体情報検出手段が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を求める正規姿勢導出手段と
    前記乗員の着座姿勢を特定するための姿勢情報を取得する現姿勢情報取得手段と、
    前記生体情報検出手段または前記診断手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記現姿勢と前記正規姿勢との差分を求め、該差分が所定の許容範囲内に含まれていない場合、前記生体情報検出手段または前記診断手段の動作を停止させることを特徴とする車載用健康診断装置。
  8. ステアリングホイールに設けられ、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出手段と、
    前記生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断手段と、
    前記生体情報検出手段と前記診断手段との間に配置された、前記生体情報信号の信号処理を行う信号処理部と、
    前記信号処理部を制御する信号処理部制御手段と、
    前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得手段と、
    前記体格情報に基づいて前記生体情報検出手段が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を求める正規姿勢導出手段と
    前記乗員の着座姿勢を特定するための姿勢情報を取得する現姿勢情報取得手段と、
    を備え、
    前記信号処理部制御手段は、前記現姿勢と前記正規姿勢との差分を求め、該差分量に基づいて前記信号処理部における信号処理パラメータを変更することを特徴とする車載用健康診断装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の車載用健康診断装置において、
    前記現姿勢情報取得手段は、前記シートに備えられ、該シートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置のうち少なくとも1つを検出するシート位置検出手段、前記ステアリングホイール支持部に設けられ、該ステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置のうち少なくとも1つを検出するステアリング位置検出手段、および前記乗員の座圧分布を検出する座圧センサのうち少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする車載用健康診断装置。
  10. 請求項9に記載の車載用健康診断装置において、
    前記正規姿勢導出手段において求められる前記正規姿勢は、前記シートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置のうち少なくとも1つが特定された正規シート位置、および前記乗員の座圧分布が特定された正規座圧、または前記ステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置のうち少なくとも1つが特定された正規ステアリングホイール位置のうち少なくともいずれか1つで特定されることを特徴とする車載用健康診断装置。
  11. ステアリングホイールに設けられた生体情報検出手段により、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出ステップと、
    前記生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断ステップと、
    前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得ステップと、
    前記生体情報検出手段が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を、前記体格情報に基づいて求める正規姿勢導出ステップと、
    前記乗員の着座姿勢を特定するための姿勢情報を取得する現姿勢情報取得ステップと、
    前記現姿勢と前記正規姿勢との差分を求める姿勢比較ステップと、
    前記姿勢比較ステップにおいて、前記差分が所定の許容範囲内に含まれていない場合、前記乗員の姿勢を調整するための姿勢調整手段を動作させ、前記乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づける姿勢調整ステップと、
    を含むことを特徴とする車載用健康診断方法。
  12. ステアリングホイールに設けられた生体情報検出手段により、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出ステップと、
    前記生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断ステップと、
    前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得ステップと、
    前記生体情報検出手段が生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を、前記体格情報に基づいて求める正規姿勢導出ステップと、
    前記生体情報信号が、前記診断ステップにおいて診断を適切にできる信号であるか判定する生体情報信号判定ステップと、
    前記生体情報信号判定ステップにおいて、前記生体情報信号が前記診断ステップにおいて診断を適切にできる信号ではないと判定された場合、前記乗員の姿勢を調整するための姿勢調整手段を動作させ、前記乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づける姿勢調整ステップと、
    を含むことを特徴とする車載用健康診断方法。
  13. 請求項12に記載の車載用健康診断方法において、
    前記姿勢調整ステップは、生体情報信号判定ステップにおいて前記生体情報信号が診断を適切にできる信号であると判定されるまで、前記姿勢調整手段を動作させ、前記乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づけることを特徴とする車載用健康診断方法。
  14. 請求項11から13のいずれか1項に記載の車載用健康診断方法において、
    前記姿勢調整ステップにおいて、前記乗員の姿勢を前記正規姿勢に近づけるために動作させるのは、前記シートに設けられ、該シートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置のうち少なくとも1つを変更するためのシートアクチュエータ、または前記ステアリングホイール支持部に設けられ、該ステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置のうち少なくとも1つを変更するためのステアリングアクチュエータであることを特徴とする車載用健康診断方法。
  15. 請求項11から14のいずれか1項に記載の車載用健康診断方法において、
    前記姿勢調整ステップにおける、前記現姿勢から前記正規姿勢への近づけ方の指示を前記乗員から取得する姿勢調整動作指示取得ステップを含み、
    前記姿勢調整ステップにおいて、前記姿勢調整動作指示取得ステップにおいて取得した指示に応じて前記現姿勢から前記正規姿勢へ近づけることを特徴とする車載用健康診断方法。
  16. 請求項15に記載の車載用健康診断方法において、
    前記姿勢調整動作指示取得ステップにおいて前記乗員から取得する指示には、中間位置指示を含み、該中間位置指示を取得した場合、前記姿勢調整ステップにおいて、前記乗員の姿勢が前記現姿勢と前記正規姿勢との中間となる中間姿勢になるように前記現姿勢から前記正規姿勢へ近づけることを特徴とする車載用健康診断方法。
  17. ステアリングホイールに設けられた生体情報検出手段により、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出ステップと、
    前記生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断ステップと、
    前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得ステップと、
    前記生体情報検出ステップにおいて生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を、前記体格情報に基づいて求める正規姿勢導出ステップと、
    前記乗員の着座姿勢を特定するための姿勢情報を取得する現姿勢情報取得ステップと、
    前記現姿勢と前記正規姿勢との差分を求める姿勢比較ステップと、
    前記姿勢比較ステップにおいて、前記差分が所定の許容範囲内に含まれていない場合、前記生体情報検出ステップにおける生体情報検出または前記診断ステップにおける健康診断を停止する機能停止ステップと、
    を含むことを特徴とする車載用健康診断方法。
  18. ステアリングホイールに設けられた生体情報検出手段により、シートに着座した乗員の生体情報を検出し、生体情報信号を出力する生体情報検出ステップと、
    前記生体情報信号に信号処理を行い、該生体情報信号に基づいて、前記乗員の健康状態を診断する診断ステップと、
    前記乗員の体格情報を取得する体格情報取得ステップと、
    前記生体情報検出ステップにおいて生体情報を検出するのに適した乗員の姿勢である正規姿勢を、前記体格情報に基づいて求める正規姿勢導出ステップと、
    前記乗員の着座姿勢を特定するための姿勢情報を取得する現姿勢情報取得ステップと、
    前記現姿勢と前記正規姿勢との差分を求め、該差分量に基づいて前記信号処理おける信号処理パラメータを変更する信号処理パラメータ変更ステップと、
    を含むことを特徴とする車載用健康診断方法。
  19. 請求項11から18のいずれか1項に記載の車載用健康診断方法において、
    前記現姿勢情報取得ステップにおいて、前記乗員の着座姿勢は、前記シートに備えられ、該シートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置のうち少なくとも1つを検出するシート位置検出手段、前記ステアリングホイール支持部に設けられ、該ステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置のうち少なくとも1つを検出するステアリング位置検出手段、および前記乗員の座圧分布を検出する座圧センサのうち少なくともいずれか1つで特定されることを特徴とする車載用健康診断方法。
  20. 請求項19に記載の車載用健康診断方法において、
    前記正規姿勢導出ステップにおいて導出される前記正規姿勢は、前記シートのスライド位置、リクライニング角度、ハイトアジャスタ位置のうち少なくとも1つが特定された正規シート位置、および前記乗員の座圧分布が特定された正規座圧、または前記ステアリングホイールのテレスコ位置、チルト位置のうち少なくとも1つが特定された正規ステアリングホイール位置のうち少なくともいずれか1つで特定されることを特徴とする車載用健康診断方法。
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