JP2005235679A - 電源プラグ抜け防止コンセント - Google Patents
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Abstract
【課題】使用中の電気機器の電源プラグがコンセントから抜かれることを防止する電源プラグ抜け防止コンセントを提供する。
【解決手段】電源プラグ抜け防止コンセント1は、当該コンセントに挿入された電源プラグ21を流れる電流を検出する検出部11と、検出部11により電流が検出された場合、電源プラグ21を当該コンセントから抜けないように固定する固定部12とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】電源プラグ抜け防止コンセント1は、当該コンセントに挿入された電源プラグ21を流れる電流を検出する検出部11と、検出部11により電流が検出された場合、電源プラグ21を当該コンセントから抜けないように固定する固定部12とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、電源プラグ抜け防止コンセントに関し、特に、使用中の電気機器の電源プラグがコンセントから抜かれることを防止する電源プラグ抜け防止コンセントに関する。
パーソナルコンピュータ等の電気機器が使用中であるにもかかわらず、種々の理由で誤って電源プラグをコンセントから抜いてしまうことがある。このような場合、例えばパーソナルコンピュータで作業中のデータが失われてしまったり、VTR等で録画中の番組の画像が途絶えてしまう。そこで、誤って電源プラグをコンセントから抜くことを防止するために、電気機器の使用状態を検出して表示する技術がある(特許文献1参照)。
特開2000−305661号公報
前述のように電気機器が使用中であることを表示するのみでは、誤って電源プラグをコンセントから抜くことを完全に防止することはできない。不注意で電源プラグをコンセントから抜いてしまう人は、かなりの割合で、使用中であることの表示にもあまり注意を払わず、電源プラグをコンセントから抜くことを繰り返すと予想される。また、電源コードに誤って足を引っかけて電源プラグをコンセントから抜いてしまうこともある。
一方、本発明者の検討によれば、電源プラグがコンセントから抜かれても差し支えない場合がある。即ち、当該電気機器が使用中でなければ(電源がオンでなければ)、電源プラグがコンセントから抜かれても何ら不都合はない。従って、当該電気機器の電源がオンの場合にのみその電源プラグがコンセントから抜かれないようにすれば良い。
本発明は、使用中の電気機器の電源プラグがコンセントから抜かれることを防止する電源プラグ抜け防止コンセントを提供することを目的とする。
本発明の電源プラグ抜け防止コンセントは、当該コンセントに挿入された電源プラグを流れる電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段により電流が検出された場合、電源プラグを当該コンセントから抜けないように固定するプラグ固定手段とを備える。
本発明の電源プラグ抜け防止コンセントは、当該コンセントに挿入された電源プラグに接続された電気機器の状態を検出する状態検出手段と、状態検出手段により検出された電気機器の状態に応じて、電源プラグを当該コンセントから抜けないように固定又は当該コンセントから解放するプラグ固定手段とを備える。
本発明の電源プラグ抜け防止コンセントによれば、電流検出手段により電流が検出された場合、プラグ固定手段が電源プラグを当該コンセントから抜けないように固定するか、又は、状態検出手段により検出された電気機器の状態に応じて、例えば電気機器が使用中であればプラグ固定手段が電源プラグを当該コンセントから抜けないように固定する。従って、不注意な人が電源プラグをコンセントから抜こうとしても、また、電源コードに誤って足を引っかけても、電源プラグがコンセントから抜けることはない。これにより、電気機器が使用中である場合には、誤って電源プラグをコンセントから抜くことを完全に防止することができる。一方、電源プラグがコンセントから抜かれても差し支えない場合、即ち、当該電気機器に電流が流れていない場合又は当該電気機器が使用中でない場合、電源プラグはコンセントから抜けるので、プラグの抜き差しには何ら支障はない。
図1は電源プラグ抜け防止コンセント構成図であり、特に、図1(A)は本発明の電源プラグ抜け防止コンセントの構成の一例を示し、図1(B)は検出部及び固定部の構成の一例を示す。
図1(A)に示すように、電源プラグ抜け防止コンセント(以下、コンセント)1は、電気機器2に対して、例えば商用電源13を供給するためのものである。電気機器2は、例えばパーソナルコンピュータ、テレビ、VTR、DVD等であり、コンセント1を介してその電源、例えば商用電源13を供給される機器である。コンセント1は、例えば室内の壁14に埋め込まれている。コンセント1には電源コード23の電源プラグ21(の電源刃22)が差し込まれる。
コンセント1は、当該コンセント1に挿入された電源プラグ21を流れる電流を検出する電流検出手段である検出部11と、電流検出手段11により電流が検出された場合、電源プラグ21(の電源刃22)を当該コンセント1から抜けないように固定するプラグ固定手段である固定部12とを備える。端子a及びbは、商用電源13に接続されているコンセント1の接続端子部分である。電源プラグ21は、周知のように、例えば2本の平板形状の平行な電源刃22を有する。電源刃22には、周知のように、その先端の中央部に円形の貫通孔220(図3等参照)が形成されている。
電気機器2に電源コード23を介して接続された電源プラグ21(の電源刃22)が、図1(A)に示すように、コンセント1に差し込まれた後、電気機器2の電源(図示せず)が投入(オン)されると、端子a及びbを通して、商用電源13から電源プラグ21(の電源刃22)を介して電気機器2に電流が流れる。検出部11は、2本の電源刃22の一方を監視してこの電流を検出し、これに基づく検出信号を固定部12に送る。固定部12は、受信した検出信号に基づいて、電源プラグ21の2本の電源刃22の他方をコンセント1に固定する。
図1(B)に示すように、検出部11は、電源刃22(の一方)に流れる電流を検出する検出コイル111と、検出コイル111に生じた電流を検出する電流検知部112とを備える。固定部12は、電流検知部112での検出結果(検出信号)に基づいて制御信号を形成する制御部121、制御信号に基づいて内部スイッチのオン/オフを制御するスイッチ部122、スイッチ部122における内部スイッチの状態に応じて電源刃22(の他方)をロック/アンロック(固定/解放)するロック部123を備える。検出部11及び固定部12へは、スイッチ部122について代表して示すように、当該商用電源13から電源が供給される。
図2乃至図4は、電源プラグ抜け防止コンセント構成図であり、特に、図2(A)は電気機器2の電源プラグ21が差し込まれていない状態のコンセント1の一部概略断面構造を示し、図3は電気機器2の電源プラグ21は差し込まれたが電源オフ時のコンセント1の一部概略断面構造を示す図であり、図4は電気機器2の電源オン時のコンセント1の一部概略断面構造を示す図である。図2(B)は図2(A)の矢印Aから見たコンセント1の一部概略平面構造を示す図である。
図2(A)及び図2(B)に示すように、コンセント1は、電源プラグ21が差し込まれる差込口100を備える。差込口100は、電源プラグ21の電源刃22の数に対応して例えば2個設けられ、利用者にとっては相互の区別がない。差込口100は、電源刃22の形状に対応して、図2(B)に示すように、長方形の開口を有する。差込口100の開口の内部は、導体からなる電源刃22との摺動接触面113であり、永久磁石103が貫通する部分には設けられない。差込口100には、端子a及びbを介して、商用電源13から電源が供給される。
2個の差込口100の一方の周囲には、検出部11(の一部)が設けられる。即ち、当該差込口100を囲むように、検出コイル111のリング状の誘導巻線110が設けられる。従って、後述するように、当該電源刃22に電流が流れると、電磁誘導によって検出コイル111に電流が生じる。2個の差込口100の他方の周囲には、固定部12の(の一部)が設けられる。即ち、当該差込口100を挟むように、ロック部123が設けられる。ロック部123は、鉄心101と鉄心101に巻き付けられたコイル102とからなる電磁石部と、永久磁石103とそのガイドレール104とからなる永久磁石部と、止め具105とを備える。電磁石部はコンセント1に固定され、永久磁石103はガイドレール104に沿って移動可能に設けられる。永久磁石部と止め具105とは、図2(A)に示すように、当該差込口100を挟んで対向するように設けられる。
検出コイル111(及び誘導巻線110)を設ける位置は、電源刃22の差込口100の周囲でなくても良い。例えば、電源刃22との摺動接触面113と端子aとの間のいずれに設けても良い。更に、永久磁石103が貫通する側の摺動接触面113と端子bとの間のいずれに設けても良い。
図2において、コイル102、検出コイル111及び誘導巻線110は、図示の便宜上、全て実線で示している(他図においても同じ)。永久磁石103が貫通する側の摺動接触面113(及びコンセント1の本体部分)は、永久磁石103が貫通するように、例えばガイドレール104の断面と同一の円形状に、その一部が打ち欠かれる。この打ち欠かれた円形は、後述する電源刃22の貫通孔220と同一又はやや大きな円形である。この打ち欠き部分から、止め具105が露出するようにされ、後述するように、当該露出部分に永久磁石103が当接する。
検出コイル111からの信号は、前述のように、検出信号を形成する電流検知部112と制御信号を形成する制御部121とを介してスイッチ部122に送られる。制御部121は、その制御信号に基づいて、スイッチ部122の内部スイッチを切り替える。スイッチ部122は、例えばリレースイッチ又はMOSスイッチからなる内部スイッチ(スイッチ)108及び内部スイッチ(スイッチ)109を備える。スイッチ108及び109の一端はAC/DCコンバータ106に接続され、他方はコイル102の両端に接続される。AC/DCコンバータ106は、端子a及びbを介して商用電源13に接続され、これから所定の電圧の直流電源を形成して、スイッチ108及び109に供給する。同様に、スイッチ部122以外の回路にもAC/DCコンバータ106から直流電源が供給される(図示せず)。
制御部121からの制御信号は、スイッチ108に入力され、また、インバータ107により反転された上で、スイッチ109に入力される。従って、スイッチ108及び109には相補信号が印加され排他的に制御される。即ち、スイッチ108がオンの場合にはスイッチ109がオフし、スイッチ108がオフの場合にはスイッチ109がオンする。これにより、スイッチ部122は、制御信号(の極性)の変化に応じて、AC/DCコンバータ106の出力の極性を反転させて、コイル102に印加する。これにより、後述するように、電磁石部の極性が反転する。
図2(A)に示すように、電源プラグ21の電源刃22が差込口100に差し込まれていない状態では、検出コイル111に電流が流れることはない。従って、電流検知部112は検出信号のオフを形成して出力し、これに応じて、制御部121は第1の制御信号を形成して出力する。これに応じて、スイッチ部122において、例えばスイッチ108がオンとされスイッチ109がオフとなる。この時、鉄心101の極性は、C部(永久磁石103側)がS極、D部(差込口100から遠い側)がN極である。永久磁石103は、A部(差込口100側)がS極、B部(鉄心101側)がN極である。従って、この時点では、永久磁石103は鉄心101に引き寄せられている。
次に、図3に示すように、電源プラグ21が差込口100に差し込まれただけであって、電気機器2の電源がオンされない状態では、検出コイル111に電流が流れることはない。従って、図2(A)の場合と同様に、スイッチ108がオンとされスイッチ109がオフとされ、鉄心101の極性は、C部がS極、D部がN極のままである。従って、永久磁石103は鉄心101に引き寄せられている。即ち、永久磁石103は、電源刃22の中央に形成されている貫通孔220を貫通することはない。従って、電源プラグ21はアンロック(解放)状態である。なお、図3において、貫通孔220は、永久磁石103が貫通する側の電源刃22についてのみ図示し、他方の電源刃22の貫通孔220の図示は省略している(他の図においても同じ)。
次に、図4に示すように、電気機器2の電源がオンされると、商用電源13から、端子a及びb、電源刃22を介して、電気機器2に電流が流れる。この電源刃22に流れる電流に応じて誘導巻線110に生じた磁界により、誘導巻線110に巻き付けられた検出コイル111に電流が誘起される。電流検知部112は、周知の電流検知手段と同様の構成を有し、この誘起された電流を検知すると、検出信号のオン(当該オフとは逆の極性の信号)を形成して出力し、これに応じて、制御部121は第2の制御信号(第1の制御信号とは逆の極性の信号)を形成して出力する。これに応じて、スイッチ部122において、それまでとは逆に、例えばスイッチ108がオフとされスイッチ109がオンとなる。これにより、鉄心101の極性も、それまでから反転して、C部がN極、D部がS極となる。即ち、スイッチ部122(固定部12)は、電流検出手段11により電流が検出されると、電磁石部の極性を反転させる。永久磁石103はA部がS極でB部がN極であるから、永久磁石103は、それまでとは逆に、鉄心101と反発しあう。この結果、永久磁石103は、電磁石部との反発力によって、ガイドレール104に沿って差込口100の方向へ移動し、図4に示すように、電源プラグ21の電源刃22に開けられた貫通孔220を貫通し、止め具105に先端部が当接してその位置で(又は、これに近い位置で)停止する。従って、永久磁石103は電源プラグ21をコンセント1に固定する。即ち、電源プラグ21は差込口100への挿入(及び抜き取り)方向には移動できない状態となる。従って、この状態で、例えば電源コード23を足に引っかけたりして強く引っ張っても、電源プラグ21がコンセント1から抜けることはない。
止め具105は、2本の電源刃22に永久磁石103が貫通して電源プラグ21がショートしてしまうことを防止する。従って、止め具105は永久磁石103を止め得る強度を有する。なお、図4において、永久磁石103は、止め具105に突き当たらない状態で示している(図7において同じ)。永久磁石103は、電源プラグ21の電源刃22に開けられた貫通孔220を貫通するので、その直径が当該貫通孔220よりもやや小さい円柱状とされる(A部はやや尖った形状とされる)。ガイドレール104は、その内径が当該貫通孔220とほぼ等しい中空円筒形状とされる。
この後、電気機器2の電源がオフにされると、電源刃22に電流が流れなくなる。これにより、検出コイル111に電流が流れなくなったことを電流検知部112が検知すると、再びそれまでとは逆に、スイッチ108がオンとされスイッチ109がオフとされる。即ち、図3の場合と同様の状態となる。従って、鉄心101の極性は、再びC部がS極、D部がN極となる。従って、永久磁石103は、再び鉄心101に引き寄せられる。即ち、先の移動とは逆方向に移動し、電源刃22の中央に形成されている貫通孔220から抜けて、ガイドレール104に沿って元の状態(図3の状態)に戻る。即ち、鉄心101に当接してその位置で停止する。これにより、再び電源プラグ21はアンロック(解放)状態となる。この状態では、例えば電源コード23を足に引っかけると電源プラグ21がコンセント1から抜ける可能性があるが、電気機器2の電源がオフである(即ち、使用していない)ので、不都合はない。
図5は、本発明のコンセント1の動作処理を説明する図である。電気機器2の電源プラグ21がコンセント1に差し込まれ(ステップS1)、電気機器2の電源がオンされると(ステップS2)、コンセント1側において、検出コイル111に電流が発生し(ステップS3)、発生した電流を電流検知部112が検知して、これに基づいて検出信号のオンを形成して制御部121に送出し(ステップS4)、検出信号に基づいて制御部121が第1の制御信号を生成してスイッチ部122に送出する(ステップS5)。これに応じて、スイッチ部122がスイッチ108及び109のオン/オフをそれまでとは反対の状態に切り替えると(ステップS6)、極性の反転した電磁石部に反発した永久磁石103が電源刃22の貫通孔220を貫通し、これにより、電源プラグ21がロックされる(ステップS7)。
この後、電気機器2の電源がオフされると(ステップS8)、コンセント1側において、検出コイル111に電流が発生しなくなり(ステップS3)、電流検知部112がこれに基づいて検出信号のオフを生成して制御部121に送出し(ステップS9)、検出信号に基づいて制御部121が第2の制御信号を生成してスイッチ部122に送出する(ステップS10)。これに応じて、スイッチ部122がスイッチ108及び109のオン/オフをそれまでとは反対の状態に切り替えると(ステップS11)、極性の反転した電磁石部に引き寄せられた永久磁石103が電源刃22の貫通孔220から抜け、これにより、電源プラグ21がアンロックされる(ステップS12)。この状態では、電源プラグ21をコンセント1から抜くことができる。なお、電気機器2の電源のオン(ステップS2)とオフ(ステップS8)とは、必要に応じて繰り返される。また、コンセント1は、電流の発生/不発生(ステップS3)から電源プラグ21のロック(ステップS7)又はアンロック(ステップS12)までを繰り返す。
図6乃至図9は、本発明の他の電源プラグ抜け防止コンセント構成図であり、図2等に示す例において、スイッチ部122及びロック部123の構成を変更した例である。図6は電気機器2の電源プラグ21が差し込まれていない状態のコンセント1の一部概略断面構造を示し、図7は電気機器2の電源オン時のコンセント1の一部概略断面構造を示す図である。図8及び図9は、本発明の他の電源プラグ抜け防止コンセントの部分拡大構成図である。
この例では、図6に示すように、スイッチ部122として1個のスイッチ202が設けられ、ロック部123において、永久磁石部に代えて、鉄等からなる磁性体200と、その両端が磁性体200と鉄心101とに固定された弾性体201(及びガイドレール104)とからなる磁性体部が設けられる。従って、ロック部123は、電磁石部と、電磁石部に弾性体201によって接続された磁性体部と、止め具105とを備える。電磁石部はコンセント1に固定され、磁性体部はガイドレール104に沿って移動可能に設けられる。磁性体200は、鉄に限定するものではなく、通電によって磁化した電磁石部(の鉄心101)に引き寄せられる材質であればよい。弾性体201は、例えばコイルバネからなるが、ゴム等の他の弾性体であっても良い。
図6に示すように、電源プラグ21の電源刃22が差込口100に差し込まれていない状態では、検出コイル111に電流が流れることはない。従って、電流検知部112は検出信号のオフを形成して出力し、これに応じて、制御部121は制御信号のオンを形成して出力する。これに応じて、スイッチ202がオンとされる。これにより、鉄心101が磁化され(極性を有し)、その極性は、例えば磁性体200側がS極、差込口100から遠い側がN極となる(この逆でも良い)。このように、磁化した鉄心101に磁性体200がガイドレール104に沿って引き寄せられ、図8に示すように、弾性体201が収縮し、磁性体200が鉄心101に当接してその位置で止まる。弾性体201は、図9に示すように、接着部(又は溶接部)204によって磁性体200と鉄心101の双方に各端部が固定されており、標準(本来)の長さを有している。図8と図9との比較から判るように、図8の状態においては、収縮させられた弾性体201の復元力が働いている。
あるいは、弾性体201を磁性体200と鉄心101との間に設置させるようにしてもよい(図10、図11)。即ち、磁性体200と鉄心101とに弾性体201を接着させないようにする。このようにすれば耐用年数を超過した弾性体201のみを磁性体200や鉄心101とは独立させて交換することが容易であり、また、弾性体201及び鉄心101に接着させる場合よりもスムーズに動作させることが可能である。なお、ガイドレール104と鉄心101との間から弾性体201が落ちないようにするために、ガイドレール104の端と鉄心101との間隔を小さくするか、間隔を設けないようにしておく。
次に、図示は省略するが、電源プラグ21が差込口100に差し込まれただけであって、電気機器2の電源がオンされない状態では、検出コイル111に電流が流れることはない。従って、図6の場合と同様である。
次に、図7に示すように、電源プラグ21が差込口100に差し込まれ、電気機器2の電源がオンされた状態では、電源刃22に流れる電流に基づいて電流検知部112は検出信号のオンを形成して出力し、これに応じて制御部121は制御信号のオフを形成して出力する。これに応じて、それまでとは逆に、スイッチ202がオフとされる。これにより、磁化されていた鉄心101が磁化されなくなる。即ち、極性を失う。電磁石部は、電流が検出されない場合に極性を有し、電流が検出される場合に極性を失う。これにより、磁性体200は、弾性体201の復元力によって、ガイドレール104に沿って差込口100の方向へ移動し、図7に示すように、電源プラグ21の電源刃22に開けられた貫通孔220を貫通し、止め具105に先端部が当接してその位置で停止する。この時、弾性体201は図9の状態となる。このように、弾性体201は、電磁石部が極性を有する(磁石として働く)場合に磁性体200が電磁石部に引き寄せられることによって収縮し、電磁石部が極性を失った(磁石として働かない)場合に収縮前の状態に復元する。従って、磁性体200は、弾性体201の復元力によって、電源プラグ21の電源刃22に開けられた貫通孔220を貫通し、電源プラグ21をコンセント1に固定する。これにより、電源プラグ21は差込口100への挿入(及び、抜き取り)方向には移動できない状態となり、電源プラグ21がコンセント1から抜けることはない。
この後、電気機器2の電源がオフにされると、電源刃22に電流が流れなくなる。これにより、検出コイル111に電流が流れなくなったことを電流検知部112が検知すると、再びそれまでとは逆に、スイッチ202がオンとされる。即ち、図6の場合と同様の状態となる。従って、磁性体200は、再び鉄心101に引き寄せられる。即ち、先の移動とは逆方向に移動し、電源刃22の中央に形成されている貫通孔220から抜けて、ガイドレール104に沿って元の状態(図6の状態)に戻る。即ち、鉄心101に当接してその位置で停止する。これにより、再び電源プラグ21はアンロック(解放)状態となり、電源プラグ21がコンセント1から抜ける可能性がある状態となる。
図12は、本発明の更に他の電源プラグ抜け防止コンセント構成図であり、図1に示す例において、検出部11を他の検出部15とした例である。この例において、検出部15は、コンセント1に挿入された電源プラグ21に接続された電気機器2の状態を検出する状態検出手段である。そして、固定部12は、検出部15により検出された電気機器2の状態に応じて、電源プラグ21をコンセント1から抜けないように固定し、又は、コンセント1から解放する。
具体的には、検出部15は、例えば温度センサ150と温度検知部151とからなる。温度センサ150は、コンセント1に差し込まれた電源プラグ21に接続された電気機器2へ電流が流れることによる電源刃22の温度の上昇を検出する。温度検知部151は、温度の上昇が検出された場合、これに基づいて検出信号を形成する。この例では、温度の上昇が検出された場合、電気機器2の状態が使用中であるとして、図2の例又は図6の例と同様にして、電源プラグ21がロックされる。温度の上昇が検出されない場合又は下降が検出された場合、電気機器2の状態が使用中でないとして、図2の例又は図6の例と同様にして、電源プラグ21がアンロックされる。
なお、電気機器2の状態を検出する手段として、温度センサ150に代えて他の種々のセンサを用いて、当該センサにより他の種々の物理量(の変化)を検出して、これに基づいて、電源プラグ21をロック又はアンロック状態としても良い。
以上、本発明をその実施の形態に従って説明したが、本発明は、その主旨の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、電源プラグ21は、周知のように、3本の電源刃22を有していても良い。即ち、2本の平板形状の電源刃22と、接地用の1本の円柱状の電源刃22とからなっていても良い。電源刃22を流れる電流の検出手段として、例えばサーミスタやPTCを用いても良い。
本発明によれば、電源プラグ抜け防止コンセントにおいて、電流検出手段により電流が検出された場合、プラグ固定手段が電源プラグを当該コンセントから抜けないように固定するか、又は、状態検出手段により検出された電気機器の状態に応じて、例えば電気機器が使用中であればプラグ固定手段が電源プラグを当該コンセントから抜けないように固定する。一方、当該電気機器に電流が流れていない場合即ち使用中でない場合、電源プラグはコンセントから抜けるので、プラグの抜き差しには何ら支障はない。従って、電気機器が使用中である場合、不注意な人が電源プラグをコンセントから抜こうとしても、また、電源コードに誤って足を引っかけても、電源プラグがコンセントから抜けることを完全に防止することができる。
1 電源プラグ抜け防止コンセント
2 電気機器
11 検出部
12 固定部
13 商用電源
21 電源プラグ
22 電源刃
111 検出コイル
112 電流検知部
121 制御部
122 スイッチ部
123 ロック部
2 電気機器
11 検出部
12 固定部
13 商用電源
21 電源プラグ
22 電源刃
111 検出コイル
112 電流検知部
121 制御部
122 スイッチ部
123 ロック部
Claims (6)
- 当該コンセントに挿入された電源プラグを流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段により電流が検出された場合、前記電源プラグを当該コンセントから抜けないように固定するプラグ固定手段とを備える
ことを特徴とする電源プラグ抜け防止コンセント。 - 前記プラグ固定手段は、電磁石部と永久磁石部とを備え、
前記永久磁石部は、前記電磁石部との反発力によって前記電源プラグの電源刃に開けられた貫通孔を貫通し、前記電源プラグを固定する
ことを特徴とする請求項1記載の電源プラグ抜け防止コンセント。 - 前記プラグ固定手段は、
前記電流検出手段により電流が検出されると、前記電磁石部の極性を反転させる
ことを特徴とする請求項2記載の電源プラグ抜け防止コンセント。 - 前記プラグ固定手段は、電磁石部と前記電磁石部に弾性体によって接続された磁性体部とを備え、
前記磁性体部は、前記電流検出手段により電流が検出されると、前記弾性体の復元力によって、前記電源プラグの電源刃に開けられた貫通孔を貫通し、前記電源プラグを固定する
ことを特徴とする請求項1記載の電源プラグ抜け防止コンセント。 - 前記電磁石部は、前記電流検出手段により電流が検出されない場合に極性を有し、前記電流検出手段により電流が検出される場合に極性を失い、
前記弾性体は、前記電磁石部が極性を有する場合に前記磁性体が前記電磁石部に引き寄せられることによって収縮し、前記電磁石部が極性を失った場合に収縮前の状態に復元する
ことを特徴とする請求項4記載の電源プラグ抜け防止コンセント。 - 当該コンセントに挿入された電源プラグに接続された電気機器の状態を検出する状態検出手段と、
前記状態検出手段により検出された前記電気機器の状態に応じて、前記電源プラグを当該コンセントから抜けないように固定又は当該コンセントから解放するプラグ固定手段とを備える
ことを特徴とする電源プラグ抜け防止コンセント。
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