JP2005234467A - 転写装置 - Google Patents
転写装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005234467A JP2005234467A JP2004046544A JP2004046544A JP2005234467A JP 2005234467 A JP2005234467 A JP 2005234467A JP 2004046544 A JP2004046544 A JP 2004046544A JP 2004046544 A JP2004046544 A JP 2004046544A JP 2005234467 A JP2005234467 A JP 2005234467A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- endless belt
- roller
- belt
- unit
- intermediate transfer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
【課題】 無端ベルトへの残留トナーの付着力を弱めることによって無端ベルト上の残留トナーを容易に除去できる転写装置を提供する。
【解決手段】 転写装置8は、中間転写ベルト7、クリーニングユニット9およびテンションローラ17を備える。中間転写ベルト7は、1次転写部A、2次転写部Bおよびクリーニング部Cをこの順序で経由するように移動し、1次転写部Aにおいて感光体ドラム3a〜3dからトナー像が転写され、2次転写部Bにおいてトナー像を用紙に転写する。クリーニングユニット9は、クリーニング部Cにおいて2次転写部Bでの転写後に残留するトナーを除去する。テンションローラ17は、中間転写ベルト7の移動経路中であって2次転写部Bとクリーニング部Cとの間のいずれかの位置に設けられ、中間転写ベルト7が帯びている電荷を除去する。
【選択図】 図2
【解決手段】 転写装置8は、中間転写ベルト7、クリーニングユニット9およびテンションローラ17を備える。中間転写ベルト7は、1次転写部A、2次転写部Bおよびクリーニング部Cをこの順序で経由するように移動し、1次転写部Aにおいて感光体ドラム3a〜3dからトナー像が転写され、2次転写部Bにおいてトナー像を用紙に転写する。クリーニングユニット9は、クリーニング部Cにおいて2次転写部Bでの転写後に残留するトナーを除去する。テンションローラ17は、中間転写ベルト7の移動経路中であって2次転写部Bとクリーニング部Cとの間のいずれかの位置に設けられ、中間転写ベルト7が帯びている電荷を除去する。
【選択図】 図2
Description
この発明は、転写装置に関し、特に、電圧の印加によってトナー像を転写する転写装置に関する。
中間転写ベルト(無端ベルト)を用いた画像形成装置では、中間転写ベルトは、像担持体である感光体ドラムと1次転写ローラとの間を通過する1次転写部、記録媒体である用紙を介して2次転写ローラと対向する2次転写部、および、クリーニングユニットと対向するクリーニング部をこの順序で経由するように移動する。1次転写部では、感光体ドラム上に形成されたトナー像が1次転写ローラから印加される電圧によって中間転写ベルトに転写される。2次転写部では、中間転写ベルトに転写されたトナー像が、2次転写ベルトから印加される電圧によって用紙に転写される。
従来から用いられている中間転写ベルトの電気抵抗値は、約1×106〜1×109Ω・cmと高く、従来の画像形成装置では、中間転写ベルトは、転写されたトナー像を静電気力によって保持するために絶縁されている。したがって、1次転写部および2次転写部において印加された電圧は、クリーニング部に至っても保持され、中間転写ベルト上に残留するトナーの中間転写ベルトへの付着力を増大させている。
大きな付着力で中間転写ベルトに付着するトナーを除去するために、クリーニング部では、クリーニングユニットのクリーニングブレードが中間転写ベルトに大きな圧力で圧接されている。中間転写ベルトとクリーニングブレードとの摩擦力が増大すると、中間転写ベルトに傷が発生する場合や、クリーニングブレードの中間転写ベルトへの圧接力のアンバランスによって中間転写ベルトが蛇行する場合がある。
中間転写ベルトの蛇行を防止する手段としては、転写ローラの両端部分の外径が中間転写ベルトに接触する中央部分の外径よりも大きく形成され、転写ローラの両端部分が感光体ドラムに押圧されるようにした技術がある(例えば、特許文献1参照。)。また、中間転写ベルトの両側縁部に一連の穴が形成されるとともに、中間転写ベルトを回転駆動する駆動ローラに中間転写ベルトの穴と係合する一対のスプロケットが形成され、一方のスプロケットの径が、中間転写ベルトと接触するローラ部の径よりも大きく形成されるという技術がある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平4−195175号公報
特開平9−281850号公報
しかし、特許文献1および特許文献2の技術においても、トナーが中間転写ベルトに付着する力は大きく、クリーニングブレードを中間転写ベルトに大きな力で圧接させる必要がある。したがって、中間転写ベルトとクリーニングブレードとの摩擦力が大きく、中間転写ベルトに傷が発生して画像の品位が低下する場合や、中間転写ベルトに無理な荷重が負荷され皺が発生する場合等がある。
この発明の目的は、無端ベルトへの残留トナーの付着力を弱めることによって無端ベルト上の残留トナーを容易に除去できる転写装置を提供することにある。
この発明の転写装置は、上述の課題を解決するために以下のように構成される。
(1)1次転写部、2次転写部およびクリーニング部をこの順序で経由するように移動し、前記1次転写部において像担持体からトナー像が転写され、前記2次転写部において前記トナー像を記録媒体に転写する無端ベルトと、前記クリーニング部において前記2次転写部での転写後に残留するトナーを除去するクリーニングユニットと、前記無端ベルトの移動経路中であって前記2次転写部から前記クリーニング部までの間のいずれかの位置に設けられ前記無端ベルトが帯びている電荷を除去する除電手段と、を備えることを特徴とする。
この構成においては、無端ベルトは、1次転写部、2次転写部およびクリーニング部をこの順序で経由するように移動する。無端ベルトは、1次転写部および2次転写部において、トナー像を転写させるための所定の電圧を印加される。1次転写部および2次転写部において印加された電圧のうちの一部は無端ベルトに残留し、無端ベルトは所定の電荷に帯電される。無端ベルトが所定の電荷に帯電されている場合、2次転写部での転写後に無端ベルト上に残留するトナーは、無端ベルトが帯びる電荷による静電気力によって、無端ベルトに大きな力で付着するが、2次転写後に無端ベルトが帯びる電荷が除電手段によって除去されるので、残留トナーの無端ベルトへの付着力が弱められる。
(2)前記除電手段は、前記無端ベルトに接触するとともに接地していることを特徴とする。
この構成においては、除電手段が無端ベルトに接触するとともに接地されており、無端ベルトが帯びている電荷が容易な構成で除去される。
(3)前記除電手段は、前記無端ベルトが帯びている電荷とは逆極性の電圧を前記無端ベルトに印加することを特徴とする。
この構成においては、無端ベルトが帯びている電荷とは逆極性の電圧が無端ベルトに印加されるので、無端ベルトが帯びている電荷が確実に除去される。
(4)前記除電手段は、前記無端ベルトに圧接して前記無端ベルトに所定の張力を与えるテンションローラであることを特徴とする。
この構成においては、テンションローラは、無端ベルトに圧接して無端ベルトに所定の張力を与えるとともに、無端ベルトが帯びる電荷を除去する除電手段としても機能する。
(5)前記無端ベルトは、駆動ローラと従動ローラとに張架され、前記2次転写部は前記駆動ローラの周辺に設定され、前記クリーニング部は前記従動ローラの周辺に設定されることを特徴とする。
この構成においては、無端ベルトは、駆動ローラと従動ローラとに張架され、2次転写部は駆動ローラの周辺に設定され、クリーニング部は従動ローラの周辺に設定されるので、2次転写部からクリーニング部までの距離が、無端ベルトの周長の半分と略等しくなる。2次転写部からクリーニング部までの距離が長く、また、テンションローラは無端ベルトに張力を与えるために駆動ローラから所定距離だけ離されて配置されるので、無端ベルトが帯びる電荷がテンションローラによって除去された場合でも、1次転写部はもちろん、2次転写部での転写に悪影響が及ぼされない。
(6)前記無端ベルトの電気抵抗値は、1×108Ω・cm以上1×1014Ω・cm以 下であることを特徴とする。
この構成においては、電気抵抗値が特に高い無端ベルトが用いられ、1次転写部および2次転写部において印加された電圧が無端ベルトに残留しやすく、無端ベルトが帯びる電荷量が特に大きくなる。無端ベルトが帯びる電荷量が大きい場合、残留トナーが無端ベルトに付着する力もその分大きくなるが、無端ベルトが帯びる電荷は除電手段によって除去されるので、残留トナーの無端ベルトへの付着力は弱められる。
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)無端ベルトが帯びる電荷を除電手段で除去することによって、残留トナーの無端ベルトへの付着力を弱めることができ、無端ベルト上の残留トナーを容易に除去することができる。したがって、高品位なトナー像を記録媒体に転写することができる。
(2)無端ベルトが帯びている電荷が容易な構成で除去されるので、低コストで残留トナーの無端ベルトへの付着力を弱めることができ、無端ベルト上の残留トナーを容易に除去することができる。
(3)無端ベルトが帯びている電荷が確実に除去されるので、残留トナーの無端ベルトへの付着力を確実に弱めることができ、無端ベルト上の残留トナーを容易に除去することができる。
(4)テンションローラが、本来のテンションローラとしての役割と除電手段としての役割とをともに果たすので、部品点数が多くならず、製造コストを低下させることができる。
(5)2次転写部からクリーニング部までの距離が長く、また、テンションローラは無端ベルトに張力を与えるために駆動ローラから所定距離だけ離されて配置されるので、無端ベルトが帯びる電荷がテンションローラによって除去された場合でも、1次転写部および2次転写部での転写に悪影響が及ぼされない。無端ベルト上の残留トナーを容易に除去できるとともに、高品位なトナー像を記録媒体に転写することができる。
(6)電気抵抗値が特に高い無端ベルトが用いられた場合でも、残留トナーの無端ベルトへの付着力を十分弱めることができるので、無端ベルト上の残留トナーを容易に除去することができる。
以下に、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、この発明の実施形態に係る転写装置を備える画像形成装置の概略構成図である。この実施形態に係る転写装置8を備える画像形成装置1は、外部から入力された画像データに基づいて、用紙等の記録媒体に多色または単色の画像を形成する。画像形成装置1は、露光ユニット13、像担持体である4個の感光体ドラム3a〜3d、4個の帯電ローラ5a〜5d、4個の現像ユニット2a〜2d、4個のクリーニングユニット4a〜4d、無端ベルトである中間転写ベルト7、4個の1次転写ローラ6a〜6d、2次転写ローラ11、定着装置12、用紙搬送路S1,S2,S3、給紙カセット10、手差し給紙トレイ20および排紙トレイ15等を備える。
感光体ドラム3a、帯電ローラ5a、現像ユニット2a、およびクリーニングユニット4aは、画像形成部Paを構成する。感光体ドラム3b、帯電ローラ5b、現像ユニット2b、およびクリーニングユニット4bは、画像形成部Pbを構成する。感光体ドラム3c、帯電ローラ5c、現像ユニット2c、およびクリーニングユニット4cは、画像形成部Pcを構成する。感光体ドラム3d、帯電ローラ5d、現像ユニット2d、およびクリーニングユニット4dは、画像形成部Pdを構成する。
4個の画像形成部Pa〜Pdはそれぞれ、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの各色相に対応する画像データを用いて画像形成を行う。4個の画像形成部Pa〜Pdは、中間転写ベルト7の移動方向(副走査方向)に一列に配置される。
帯電ローラ5a〜5dは、接触方式の帯電器であり、対応する感光体ドラム3a〜3dの周面を所定の均一な電位に帯電させる。帯電ローラ5a〜5dに代えて、帯電ブラシを用いた接触方式の帯電器、または、帯電チャージャを用いた非接触方式の帯電器を用いることもできる。
露光ユニット13は、図示しない半導体レーザ、ポリゴンミラーおよび反射ミラーを備え、各画像形成部Pa〜Pdに対応する色相の画像データに基づくレーザビームを各感光体ドラム3a〜3dに照射し、各感光体ドラム3a〜3dの周面に各色相の画像データに基づく潜像を形成する。
現像ユニット2a〜2dはそれぞれ、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの各色相のトナーを収容し、対応する感光体ドラム3a〜3dの周面にトナーを供給して、潜像を各色相のトナー像に顕像化する。クリーニングユニット4a〜4dは、現像および画像転写後に感光体ドラム3a〜3dの周面上に残留するトナーを回収する。
感光体ドラム3a〜3dの上方に、転写装置8が配置される。転写装置8は、中間転写ベルト7、駆動ローラ71、従動ローラ72、テンションローラ17、1次転写ローラ6a〜6d、および中間転写ベルト用のクリーニングユニット9を備える。
中間転写ベルト7は、厚さ75μm〜150μmの無端ベルトで形成され、駆動ローラ71と従動ローラ72とに張架されて、図1において時計方向に回転する。感光体ドラム3d、感光体ドラム3c、感光体ドラム3bおよび感光体ドラム3aは、中間転写ベルト7の外周面に対向するように、中間転写ベルト7の回転方向の上流側からこの順序で配置される。
中間転写ベルト7を挟んで各感光体ドラム3a〜3dに対向する位置に、1次転写ローラ6a〜6dが配置される。1次転写ローラ6a〜6dは、金属(例えば、ステンレス)を素材とする直径8mm〜10mmの軸と、この軸の表面を被覆する導電性の弾性材(例えば、EPDM、発泡ウレタン等)と、を含む。1次転写ローラ6a〜6dに代えて、ブラシ状の中間転写部材を用いることもできる。
1次転写ローラ6a〜6dには、トナーの帯電極性(この実施形態ではマイナス)と逆極性(この実施形態ではプラス)の転写バイアスが印加され、導電性の弾性材によって中間転写ベルト7に均一に高電圧が印加される。これによって、各感光体ドラム3a〜3dに形成された各色相のトナー像は中間転写ベルト7の外周面に順次重ねて転写され、中間転写ベルト7の外周面にフルカラーのトナー像が形成される。
なお、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの色相のうち一部の色相のみの画像データが入力された場合は、4個の感光体ドラム3a〜3dのうち、入力された画像データの色相に対応する一部の感光体ドラム3a〜3dのみに潜像およびトナー像が形成される。例えば、モノクロ画像の形成時は、ブラックの色相に対応する感光体ドラム3aのみに潜像およびトナー像が形成され、中間転写ベルト7の外周面にブラックのトナー像のみが転写される。
上述のようにして、中間転写ベルト7の外周面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト7の回転によって、2次転写ローラ11との対向位置に搬送される。2次転写ローラ11は、画像形成時に、中間転写ベルト7の外周面に所定のニップ圧で圧接される。給紙カセット10または手差し給紙トレイ20から給紙された用紙が2次転写ローラ11と中間転写ベルト7との間を通過する際に、2次転写ローラ11にトナーの帯電極性(この実施形態ではマイナス)とは逆極性(この実施形態ではプラス)の高電圧が印加される。これによって、中間転写ベルト7の外周面に形成されたトナー像は、用紙の表面に転写される。
なお、2次転写ローラ11と中間転写ベルト7とのニップ圧を所定値に維持するために、2次転写ローラ11または駆動ローラ71のいずれか一方は硬質材料(金属等)によって形成され、残る他方は弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラまたは発泡性樹脂ローラ等)で形成される。
中間転写ベルト7を挟んで従動ローラ72に対向する位置に、クリーニングユニット9が配置される。クリーニングユニット9は、感光体ドラム3a〜3dから中間転写ベルト7に転写されたトナーのうち用紙上に転写されずに中間転写ベルト7上に残留したトナーを回収する。クリーニングユニット9によって、次の画像形成工程での混色が防止される。
トナー像を転写された用紙は、定着部12に搬送される。定着部12は、ヒートローラ31および加圧ローラ32を含む。ヒートローラ31と加圧ローラ32とは互いに所定の押圧力で圧接し、互いの間に用紙を挟んで回転する。これによって、用紙は、ヒートローラ31と加圧ローラ32とによって加熱および加圧され、トナー像が、用紙の表面に堅牢に定着する。トナー像が定着した用紙は、搬送ローラ25bおよび排紙ローラ18によって排紙トレイ15上に排出される。
画像形成装置1には、給紙カセット10に収容されている用紙を、2次転写ローラ11と中間転写ベルト7との間および定着装置12を経由して排紙トレイ15に送るための略垂直方向の用紙搬送路S1が設けられる。用紙搬送路S1には、給紙カセット10内の用紙を一枚ずつ用紙搬送路S1内に繰り出すピックアップローラ16a、繰り出された用紙を上方に向けて搬送する搬送ローラ25a、搬送されてきた用紙を所定のタイミングで2次転写ローラ11と中間転写ベルト7との間に導くレジストローラ14、および、用紙を排紙トレイ15に排出する搬送ローラ25bおよび排紙ローラ18が配置される。
また、画像形成装置1には、手差し給紙トレイ20からレジストローラ14に至る用紙搬送路S2が設けられ、用紙搬送路S2には、ピックアップローラ16bおよび搬送ローラ25c〜25eが配置される。さらに、画像形成装置1には、排紙ローラ18から用紙搬送路S1におけるレジストローラ14の上流側に至る用紙搬送路S3が設けられ、用紙搬送路S3には、搬送ローラ25f,25gが配置される。
排紙ローラ18は、正逆両方向に回転自在であり、用紙の片面に画像を形成する片面画像形成時、および、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成における第2面画像形成時に、正転方向に駆動されて用紙を排紙トレイ15に排出する。一方、両面画像形成における第1面画像形成時には、排出ローラ18は、用紙の後端が搬送ローラ25bを通過するまで正転方向に駆動された後、用紙の後端部を挟持した状態で逆転方向に駆動されて用紙を用紙搬送路S3内に導く。これによって、両面画像形成時に片面のみに画像が形成された用紙は、表裏面および前後端が反転された状態で用紙搬送路S1に導かれる。
レジストローラ14は、給紙カセット10若しくは手差し給紙トレイ20から給紙され、または、用紙搬送路S3を経由して搬送されてきた用紙を、所定のタイミングで2次転写ローラ11と中間転写ベルト7との間に導く。具体的には、レジストローラ14は、用紙の前端部を把持した状態で待機し、2次転写ローラ11と中間転写ベルト7とが圧接する位置で、用紙の前端部と中間転写ベルト7上に形成されたトナー像の前端部とが対向するタイミングで回転を開始する。
図2は、転写装置8の概略構成図である。中間転写ベルト7は、駆動ローラ71と従動ローラ72とによって、略水平に張架される。中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3a〜3dからトナー像が転写される1次転写部A、1次転写部Aで転写されたトナー像を駆動ローラ71と2次転写ローラ11とによって用紙に転写する2次転写部B、および、2次転写部Bにおける転写後に中間転写ベルト7に残留するトナーを除去するクリーニング部Cを経由する経路を移動する。中間転写ベルト7として、この実施形態では、1×108Ω・cm以上1×1014Ω・cm以下の電気抵抗値を有する無端ベルトが用いられる。
この実施形態では、1次転写ローラ6aは、1次転写ローラ6aと中間転写ベルト7との接触範囲の中心が、感光体ドラム3aと中間転写ベルト7との接触範囲の中心よりも、中間転写ベルト7の回転方向の下流側になるように配置される。他の1次転写ローラ6b〜6dについても、それぞれ対応する感光体ドラム3b〜3dに対して1次転写ローラ6aの場合と同様に配置される。
テンションローラ17は、2次転写部Bからクリーニング部Cまでの中間転写ローラ7の移動経路中であって駆動ローラ71と従動ローラ72との略中間位置において中間転写ベルト7の内周面に圧接し、中間転写ベルト7に所定の張力を与える。なお、テンションローラ17は、2次転写部Bからクリーニング部Cまでの中間転写ローラ7の移動経路中であって駆動ローラ71と従動ローラ72との間のいずれかの位置に設けられればよいが、駆動ローラ71からは所定距離だけ離された位置に設けられ、中間転写ベルト7に適切に張力を与える。
また、図3に示すように、テンションローラ17は、接地されている。テンションローラ17が中間転写ベルト7に接触するとともに接地しているので、中間転写ベルト7が帯びている電荷が除去される。このため、2次転写部Bでの転写後に残留するトナーが中間転写ベルト7へ付着する静電気力が大幅に弱められる。したがって、クリーニングユニット9のクリーニングブレードの中間転写ベルト7への圧接力を従来よりも小さくした場合でも、残留トナーはクリーニング部Cにおいて中間転写ベルト7上から容易に除去される。このため、クリーニングブレードの圧接力によって、中間転写ベルトが傷付けられることや、蛇行させられること、皺寄せられること等がない。
また、テンションローラ17は1次転写部Aおよび2次転写部から所定距離以上離れた位置に設けられているので、1次転写部Aおよび2次転写部のそれぞれの電界は、テンションローラ17によって中間転写ベルト7が接地されている影響を受けない。
したがって、転写装置8によれば、高品位なトナー像を用紙に転写することができる。また、画像形成装置1によれば、高品位な画像を用紙に形成することができる。
なお、この発明は、電機抵抗値が特に高い中間転写ベルトが用いられた場合に、特に有効である。
図4は、他の実施形態に係る転写装置に用いられるテンションローラ17aの拡大図である。この実施形態では、テンションローラ17aに、中間転写ベルト7が帯びている電荷とは逆極性(この実施形態ではマイナス)の電圧が印加される。このため、2次転写部Bでの転写後に残留するトナーが中間転写ベルト7へ付着する静電気力が、確実に弱められ、または、確実に除去される。したがって、クリーニングユニット9のクリーニングブレードの中間転写ベルト7への圧接力を従来よりも小さくした場合でも、残留トナーはクリーニング部Cにおいて中間転写ベルト7上から容易に除去される。
A 1次転写部
B 2次転写部
C クリーニング部
1 画像形成装置
3a〜3d 感光体ドラム
6a〜6d 1次転写ローラ
7 中間転写ベルト
8 転写装置
11 2次転写ローラ
17 テンションローラ
71 駆動ローラ
72 従動ローラ
B 2次転写部
C クリーニング部
1 画像形成装置
3a〜3d 感光体ドラム
6a〜6d 1次転写ローラ
7 中間転写ベルト
8 転写装置
11 2次転写ローラ
17 テンションローラ
71 駆動ローラ
72 従動ローラ
Claims (6)
- 1次転写部、2次転写部およびクリーニング部をこの順序で経由するように移動し、前記1次転写部において像担持体からトナー像が転写され、前記2次転写部において前記トナー像を記録媒体に転写する無端ベルトと、
前記クリーニング部において前記2次転写部での転写後に残留するトナーを除去するクリーニングユニットと、
前記無端ベルトの移動経路中であって前記2次転写部から前記クリーニング部までの間のいずれかの位置に設けられ前記無端ベルトが帯びている電荷を除去する除電手段と、を備えることを特徴とする転写装置。 - 前記除電手段は、前記無端ベルトに接触するとともに接地していることを特徴とする請求項1に記載の転写装置。
- 前記除電手段は、前記無端ベルトが帯びている電荷とは逆極性の電圧を前記無端ベルトに印加することを特徴とする請求項1に記載の転写装置。
- 前記除電手段は、前記無端ベルトに圧接して前記無端ベルトに所定の張力を与えるテンションローラであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の転写装置。
- 前記無端ベルトは、駆動ローラと従動ローラとに張架され、前記2次転写部は前記駆動ローラの周辺に設定され、前記クリーニング部は前記従動ローラの周辺に設定されることを特徴とする請求項4に記載の転写装置。
- 前記無端ベルトの電気抵抗値は、1×108Ω・cm以上1×1014Ω・cm以下であ ることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の転写装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004046544A JP2005234467A (ja) | 2004-02-23 | 2004-02-23 | 転写装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004046544A JP2005234467A (ja) | 2004-02-23 | 2004-02-23 | 転写装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005234467A true JP2005234467A (ja) | 2005-09-02 |
Family
ID=35017451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004046544A Pending JP2005234467A (ja) | 2004-02-23 | 2004-02-23 | 転写装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005234467A (ja) |
-
2004
- 2004-02-23 JP JP2004046544A patent/JP2005234467A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20070172263A1 (en) | Transfer device | |
JP2008145460A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0915987A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004029054A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4820686B2 (ja) | カラー画像形成装置 | |
JP4699810B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US11334005B2 (en) | Tiltable steering assembly to adjust position of endless belt in imaging system | |
JP3835654B2 (ja) | 両面記録用の電子写真装置 | |
JP2009025673A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005234467A (ja) | 転写装置 | |
JP3523503B2 (ja) | 画像形成装置に備わる転写装置 | |
JP2013200336A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002014552A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5464797B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH10133497A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3552469B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005091612A (ja) | 画像形成装置の無端ベルト支持機構及びそれを用いた画像形成装置 | |
JP4505203B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3972184B2 (ja) | 定着装置 | |
JP6555515B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007328203A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004094060A (ja) | 転写ローラ及び画像形成装置 | |
JPH1130917A (ja) | 電子写真装置 | |
JP3326584B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002049255A (ja) | 画像形成装置 |