JP2005233601A - 蒸気発生機能付き高周波加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】蒸発皿表面のフッ素樹脂を劣化させることなく、消費者が加熱室内の掃除がしやすく清潔で快適な状態で使用することができる。
【解決手段】予熱開始後、予熱用デューティーで庫内を予熱し、温度検出手段10からの温度情報が予熱完了レベルを越えた時点から、温度検出手段10からの温度情報が上昇しつづけている間は、ヒータ2の出力をOFFし、その後も温度検出手段10により温度情報を検出し続け、新しく検出した温度情報が前回検出した温度情報より低くなった時点から再びヒータ2の出力をONし、かつ予熱用デューティーとは異なる加熱調理用デューティーで加熱を行い、制御レベルで出力制御を行うことで、蒸発皿表面のフッ素樹脂を劣化させることなく、オーブン予熱やオーブン調理に求められる加熱室内の高温での制御を可能にすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】予熱開始後、予熱用デューティーで庫内を予熱し、温度検出手段10からの温度情報が予熱完了レベルを越えた時点から、温度検出手段10からの温度情報が上昇しつづけている間は、ヒータ2の出力をOFFし、その後も温度検出手段10により温度情報を検出し続け、新しく検出した温度情報が前回検出した温度情報より低くなった時点から再びヒータ2の出力をONし、かつ予熱用デューティーとは異なる加熱調理用デューティーで加熱を行い、制御レベルで出力制御を行うことで、蒸発皿表面のフッ素樹脂を劣化させることなく、オーブン予熱やオーブン調理に求められる加熱室内の高温での制御を可能にすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、高周波加熱、蒸気加熱、熱風循環加熱のいずれか、もしくは組み合わせにより被加熱物を加熱処理する蒸気発生機能付き高周波加熱装置に関するものである。
従来の被加熱物を収容する加熱室内に高周波を出力する高周波発生手段を備えた高周波加熱装置は、加熱室内の被加熱物に対して、短時間で効率のよい加熱ができるため、食材等の加熱調理機器である電子レンジとして急速に普及した。
しかし、高周波加熱による加熱だけでは、加熱調理の幅が限られるなどの不便があった。
そこで、加熱室内で発熱する電熱器や熱風循環式機能を追加して、オーブン加熱を可能にした高周波加熱装置が提案され、近年では、更に、加熱室内に加熱蒸気を供給する蒸気供給機構を追加して、高温蒸気による加熱調理も可能にした蒸気発生機能付き高周波加熱装置が提案されている。
また、蒸気発生部の蒸気皿の水垢汚れを容易に拭き取ることができ、消費者が清潔で快適に電子レンジを使用することができるように、蒸発皿にフッ素樹脂を塗布した蒸気発生機能付き高周波加熱装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の蒸気発生機能付き高周波加熱装置を示すものである。図9に示すように、加熱室1と、ヒータ2と、ヒータ室3と、循環ファン4と、仕切り板5と、吸気用通風孔6と、吐出通風孔7と、蒸発皿8と、蒸気発生部9と、温度検出手段10と、出力制御手段11とから構成されている。
特開2002−67036号公報
しかしながら、従来の蒸気発生機能付き高周波加熱装置では、蒸発皿の表面は吐出通風孔のすぐ下方にあり、吐出通風孔のすぐ下方にある蒸発皿表面を覆う蓋体などもなく、また、ヒータの制御においても温度検出手段からの温度情報が予熱完了レベルを越えた時点ですぐに予熱用デューティーから加熱調理用デューティーに切り換え、継続的に加熱を行うため、熱風循環式のオーブン加熱で300℃予熱などを行った際に、フッ素樹脂の融点である324℃以上の温度の熱風が長時間継続的に蒸発皿に吹き付けられることになるので、蒸発皿の表面に塗布されたフッ素樹脂が熱せられ劣化し、水垢汚れを容易に拭き取ることができるという効果が低減してしまう。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、温度検出手段からの温度情報をもとにヒータの出力を制御する出力制御手段を備え、予熱開始後は予熱用デューティーで加熱室庫内を予熱し、温度検出手段からの温度情報が予熱完了レベルを越えた時点から、前記温度検出手段からの温度情報が上昇しつづけている間は、前記ヒータの出力をOFFし、その後も前記温度検出手段により温度情報を検出し続け、新しく検出した温度情報が前回検出した温度情報より低くなった時点から再び前記ヒータの出力をONし、かつ予熱用デューティーとは異なる加熱調理用デューティーで加熱を行い、制御レベルで出力制御を行うことで、蒸発皿表面の温度を324℃未満に抑えることができる。また合わせて、蒸発皿を仕切り板まで切り欠くことで、吐出通風孔から蒸発皿表面までの距離を遠くし、さらに、蒸発皿の上面を仕切り板まで上面の一部を開放する開口を有する蓋体で覆うことで蒸発皿表面の温度を300℃未満に抑えた、蒸発皿表面のフッ素樹脂を劣化させることなく、それでいてオーブン予熱やオーブン加熱に求められる加熱室内の高温での制御を可能にし、調理性能を確保した、消費者が加熱室内の掃除がしやすく清潔で快適な状態で使用することができる、使い勝手がよく調理性能も確保した蒸気発生機能付き高周波加熱装置を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の蒸気発生機能付き高周波加熱装置は、被加熱物を収容する加熱室と、前記加熱室内を加熱するヒータと、前記ヒータを収納するヒータ室と、前記加熱室内の空気を攪拌し、かつヒータ室内に設けられた循環ファンと、前記加熱室と前記ヒータ室を仕切る仕切り板と、前記仕切り板に前記ヒータ室と前記加熱室とを連通する通風孔と、吸気用通風孔をとおして吸気した空気をヒータ室で熱交換した後、前記加熱室内に吐出通風孔をとおして吐出する位置に配置し、かつ水溜まり所を有した蒸発皿からなる蒸気発生部と、前記加熱室内の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段からの温度情報をもとに前記ヒータの出力を制御する出力制御手段とを備え、加熱室内の予熱工程において、前記出力制御手段は、予熱開始後、第1の加熱シーケンス(予熱用デューティーと言う)で加熱室庫内を予熱し、前記温度検出手段からの温度情報が第1の設定温度レベル(予熱完了レベルと言う)を越えた時点から、前記温度検出手段からの温度情報が上昇しつづけている間は、前記ヒータの出力をOFFし、その後も前記温度検出手段により温度情報を検出し続け、新しく検出した温度情報が前回検出した温度情報より低くなった時点から再び前記ヒータの出力をONし、かつ予熱用デューティーとは異なる第2の加熱シーケンス(加熱調理用デューティーと言う)で加熱を行い、第2の設定温度レベル(制御レベルと言う)で出力制御を行っている。
これによって、オーブン予熱に求められる加熱室内の高温での出力制御を可能にしながらも、蒸発皿表面の温度を324℃未満に抑え、蒸発皿表面のフッ素樹脂の劣化を抑える事ができる。
また、本発明の蒸気発生機能付き高周波加熱装置は、前記蒸発皿を前記仕切り板まで切り欠いたものである。
これによって、前記吐出通風孔から蒸発皿表面までの距離が遠くなり、前記吐出通風孔からの熱風の影響を受け難い構成となるので、前記蒸発皿表面の温度上昇を抑えることができる。
また、本発明の蒸気発生機能付き高周波加熱装置は、前記蒸発皿の上面を前記仕切り板まで覆うと共に該上面の一部を開放する開口を有する蓋体を備えている。
これによって、前記蒸発皿表面が前記吐出通風孔からの熱風の影響を直接受けない構成とし、前記吐出通風孔からの熱風が吹き付けられる前記蓋体からの熱伝導のみとなるので、さらに前記蒸発皿表面の温度上昇を抑えることができる。
本発明の蒸気発生機能付き高周波加熱装置は、蒸発皿表面の温度を抑え、蒸発皿表面のフッ素樹脂を劣化させることなく、それでいてオーブン予熱やオーブン調理に求められる加熱室内の高温での制御を可能にして、調理性能を確保し、また、消費者が加熱室内の掃除がしやすく清潔で快適な状態で使用することができる。
第1の発明は、被加熱物を収容する加熱室と、前記加熱室内を加熱するヒータと、前記ヒータを収納するヒータ室と、前記加熱室内の空気を攪拌し、かつヒータ室内に設けられた循環ファンと、前記加熱室と前記ヒータ室を仕切る仕切り板と、前記仕切り板に前記ヒータ室と前記加熱室とを連通する通風孔と、吸気用通風孔をとおして吸気した空気をヒータ室で熱交換した後、前記加熱室内に吐出通風孔をとおして吐出する位置に配置し、かつ水溜まり所を有した蒸発皿からなる蒸気発生部と、前記加熱室内の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段からの温度情報をもとに前記ヒータの出力を制御する出力制御手段とを備え、加熱室内の予熱工程において、前記出力制御手段は、予熱開始後、第1の加熱シーケンス(予熱用デューティーと言う)で加熱室庫内を予熱し、前記温度検出手段からの温度情報が第1の設定温度レベル(予熱完了レベルと言う)を越えた時点から、前記温度検出手段からの温度情報が上昇しつづけている間は、前記ヒータの出力をOFFし、その後も前記温度検出手段により温度情報を検出し続け、新しく検出した温度情報が前回検出した温度情報より低くなった時点から再び前記ヒータの出力をONし、かつ予熱用デューティーとは異なる第2の加熱シーケンス(加熱調理用デューティーと言う)で加熱を行い、第2の設定温度レベル(制御レベルと言う)で出力制御を行うことにより、蒸発皿表面の温度を324℃未満にし、蒸発皿表面のフッ素樹脂を劣化させることなく、それでいてオーブン予熱やオーブン調理に求められる加熱室内の高温での制御を可能にして、調理性能を確保し、また、消費者が加熱室内の掃除がしやすく清潔で快適な状態で使用することができる。
第2の発明は、前記蒸発皿を前記仕切り板まで切り欠くことにより、前記吐出通風孔から蒸発皿表面までの距離が遠くなり、前記吐出通風孔からの熱風の影響を受け難い構成となるので、前記蒸発皿表面の温度上昇を抑えることができる。
第3の発明は、前記蒸発皿の上面を前記仕切り板まで覆うと共に該上面の一部を開放する開口を有する蓋体を備えることにより、前記蒸発皿表面が前記吐出通風孔からの熱風の影響を直接受けない構成とし、前記吐出通風孔からの熱風が吹き付けられる前記蓋体からの熱伝導のみとなるので、さらに前記蒸発皿表面の温度上昇を抑えることができる。
第4の発明は、特に第1の発明において、通風孔の下部に加熱室に突出したリブを有し、前記リブにより循環ファンで供給される熱風が蒸気皿に直接当たらないようにしたことを特徴とするもので、蒸発皿表面の温度上昇を抑えることができる。
第5の発明は、特に第1の発明において、ヒータ室内に整流板を有し、前記整流板により、循環ファンで供給される熱風が蒸気皿に直接当たらないようにしたことを特徴とするもので、蒸発皿表面の温度上昇を抑えることができる。
第6の発明は、特に第5の発明において、整流板の下部に第2の吐出通風孔を有し、前記第2の吐出通風孔よりヒータを経由しない風を供給することにより、高温の熱風が蒸気皿に直接当たらないようにしたことを特徴とする請求項5記載の蒸気発生機能付き高周波加熱装置。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における蒸気発生機能付き高周波加熱装置の断面図、図2は、蒸気発生機能付き高周波加熱装置を制御するための制御系ブロック図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態における蒸気発生機能付き高周波加熱装置の断面図、図2は、蒸気発生機能付き高周波加熱装置を制御するための制御系ブロック図である。
図1において、蒸気発生機能付き高周波加熱装置は、被加熱物を収容する加熱室1と、加熱室1内を加熱するヒータ2と、ヒータを収納するヒータ室3と、加熱室1内の空気を攪拌し、かつヒータ室3内に設けられた循環ファン4と、加熱室1とヒータ室3を仕切る仕切り板5と、仕切り板5にヒータ室3と加熱室1とを連通する通風孔と、吸気用通風孔6をとおして吸気した空気をヒータ室3で熱交換した後、加熱室1内に吐出通風孔7をとおして吐出する位置に配置し、かつ水溜まり所を有し、仕切り板5まで切り欠いた蒸発皿8からなる蒸気発生部9と、加熱室1内の温度を検出する温度検出手段10と、温度検出手段10からの温度情報をもとにヒータ2の出力を制御する出力制御手段11と、蒸発皿7の上面を仕切り板5まで覆うと共に該上面の一部を開放する開口を有する蓋体12とから構成されている。
図2の制御系は、例えばマイクロプロセッサを備えてなる出力制御手段11を中心に構成されている。出力制御手段11には、ヒータ2、循環ファン4、温度検出手段10等が接続され、信号の授受を行っている。
以上のように構成された蒸気発生機能付き高周波加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
加熱室1の背後の空間は、ヒータ2と循環ファン4を収容したヒータ室3となっており、加熱室1の奥面が加熱室1とヒータ室3とを画成する仕切り板5となっている。仕切り板5には、加熱室1側からヒータ室3側への吸気を行う吸気用通風孔6と、ヒータ室3側から加熱室1側へ吐出を行う吐出通風孔7とが形成エリアを区別して設けられている。各通風孔6,7は、多数のパンチ孔として形成されている。循環ファン4は、仕切り板5の中央部に回転中心を位置させて配置されており、ヒータ室3内には、この循環ファン4を取り囲むようにして矩形環状のヒータ2が設けられている。そして、仕切り板5に形成された吸気用通風孔6は循環ファン4の前面に配置され、吐出通風孔7は矩形環状のヒータ2に沿って配置されている。オーブン予熱を開始すると、出力制御手段11からヒータ2と循環ファン4へ信号が送られ、ヒータ2と循環ファン4がONする。循環ファン4を回すと、風は循環ファン4の前側から吸気用通風孔6を通って循環ファン4の後側に流れるように設定されているので、加熱室1内の空気が、吸気用通風孔6を通って循環ファン4の中心部に吸い込まれ、ヒータ室3内のヒータ2を通過して、ヒータ2によって温められた(熱交換された)熱気とともに吐出通風孔7から加熱室1内に吐出される。加熱室1に吐出された熱気は、加熱室1内において撹拌されて、再度、吸気用通風孔6から吸引されるといった循環経路が形成され、循環するようになっている。なお、循環ファン4の配置位置下方には吐出通風孔7を設けずに、熱気を吸気用通風孔6に導かれるようにしている。こうした流れにより、加熱室1内の空気を撹拌し、循環ファン4を経由して循環させることで、加熱室1を温める循環式のオーブン予熱やオーブン調理が行われる。また、このとき吐出通風孔7から吐出された熱気は、水溜まり所を有した蒸発皿8や、蒸発皿8の上面を覆うと共に該上面の一部を開放する開口を有する蓋体12にも吹き付けられる。そして、オーブン予熱を行っていく過程で、出力制御手段11は温度検出手段10からの温度情報にもとづいて、ヒータ2のON/OFF制御をし、オーブン予熱やオーブン調理の出力制御を行うようになっている。
次に、上述した蒸気発生機能付き高周波加熱装置の制御について説明する。
図3は、蒸気発生機能付き高周波加熱装置の予熱工程の出力制御を示すフローチャートである。
図3では、300℃のオーブン予熱が開始されると、出力制御手段11はステップ1にて予熱用デューティー(予熱用デューティーは、短時間に加熱室内の温度を上昇させるために、常時ONのデューティーとしている)にてヒータ2の出力制御処理をする。その後、ステップ2にて、温度検出手段10からの温度情報が予熱完了レベルを越えたかどうかを判断する。予熱完了レベルを超えていない場合は、ステップ1へ移行し引き続き予熱用デューティーにてヒータ2の出力制御処理を行う。予熱完了レベルを超えた場合は、ステップ3へ移行し、ヒータ2の出力をOFFする。その後、ステップ4へ移行し、温度検出手段10により新しく検出された温度情報が前回検出した温度情報より低くなったかどうかを判断する。新しく検出された温度情報が前回検出した温度情報より低くない場合は、ステップ3へ移行し、引き続きヒータ2の出力をOFFする。新しく検出された温度情報が前回検出した温度情報より低くなった場合は、ステップ5へ移行し、温度検出手段10からの温度情報が制御レベルを超えたかどうかを判断する。温度情報が制御レベルを超えていた場合は、ステップ6へ移行し、ヒータ2の出力をOFFする。その後、ステップ8へ移行する。温度情報が制御レベルを超えていなかった場合は、ステップ7へ移行し、300℃の加熱調理用デューティー(加熱調理用デューティーは、各温度帯で最適な出力制御が行えるようなデューティーとしている)にてヒータ2の出力制御処理をする。その後、ステップ8へ移行する。ステップ8にて、300℃予熱の保持時間が経過したかどうかを判断する。保持時間が経過していなければ、ステップ5へ移行し、再度、温度検出手段10からの温度情報が制御レベルを超えたかどうかを判断し、判断状況に応じてステップ6もしくはステップ7へ移行し、ヒータ2の出力をOFFする、あるいは、加熱調理用デューティーにてヒータ2の出力制御処理をし、その後、ステップ8へ移行し、300℃予熱の保持時間が経過したかどうかを判断する、というサイクルを繰り返す。ステップ8にて、300℃予熱の保持時間を経過していた場合は、ENDへ移行し、300℃予熱の定温制御の処理をぬけ、250℃の制御レベルでの定温制御へ移行する。なお、これらのステップは実施例のため、判断基準も含めプログラムが容易な方式にすればよい。場合によっては、判断が不要になる事もありうる。あるいは、判断順序が前後する場合もありうる。また、以上・以下などの判断の仕方や条件判断の組み合わせは、使い方に合わせて自由に組み合わせればよい。また、予熱完了レベルや制御レベル、保持時間などの値は変更可能にしておくことで使い勝手が増すことは言うまでもない。
図4は、蒸気発生機能付き高周波加熱装置の予熱工程の出力制御の動きを表すグラフである。
300℃予熱を開始すると、予熱用デューティーにて、ヒータ2の出力制御が行われ、加熱室1内の温度が上昇していく。そして、温度検出手段10からの温度情報が予熱完了レベルを超えると、ヒータ2がOFFされるが、ヒータ2をOFFした後も、加熱室1内の温度はすぐに下がることはなく上昇を続ける。その後、温度検出手段10により新しく検出された温度情報が前回検出した温度情報より低くなった時点から、今度は加熱調理用デューティーでヒータ2の出力制御が行われる。しかしすぐには加熱室1内は温まり始めないので加熱室1内の温度は下がり続けるが、しばらくすると、加熱室1内が温まり始めるので再び温度情報は上がり始める。そして、温度検出手段10からの温度情報が300℃の制御レベルを越えると、ヒータ2はOFFされる。その後も、加熱室1内の温度は少し上がるが、しばらくすると温度は下がってくる。そして、温度検出手段10からの温度情報が300℃の制御レベルを下回ると、再びヒータ2が加熱調理用デューティーで出力制御される。これを繰り返すことで300℃予熱の出力制御を行い、保持時間経過後は、250℃の出力制御へ移行することを示している。以上のような構成にすることにより、蒸発皿表面の温度を324℃未満にし、蒸発皿表面のフッ素樹脂を劣化させることなく、それでいてオーブン予熱やオーブン調理に求められる加熱室内の高温での制御を可能にして、調理性能を確保し、また、消費者が加熱室内の掃除がしやすく清潔で快適な状態で使用することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態の蒸気発生機能付き高周波加熱装置の蒸発皿の切り欠いた形状を示す要部断面図である。
図5は、本発明の第2の実施の形態の蒸気発生機能付き高周波加熱装置の蒸発皿の切り欠いた形状を示す要部断面図である。
図5に示すように、蒸発皿8を仕切り板5まで切り欠くことにより、吐出通風孔7から蒸発皿8の表面までの距離を遠くしたことを特徴とする。この構成により、吐出通風孔7からの熱風の影響を受け難い構成とすることができるので、蒸発皿8の表面の温度上昇を抑えることができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の第3の実施の形態の蒸気発生機能付き高周波加熱装置の蒸発皿と蓋体の形状を示す要部断面図である。
図6は、本発明の第3の実施の形態の蒸気発生機能付き高周波加熱装置の蒸発皿と蓋体の形状を示す要部断面図である。
図6に示すように、蒸発皿8を仕切り板5まで切り欠き、さらに、蒸発皿8の上面を仕切り板5まで覆うと共に該上面の一部を開放する開口を有する蓋体12を備えたことを特徴とする。この構成により、蒸発皿8の表面が吐出通風孔7からの熱風の影響を直接受けない構成とすることができ、吐出通風孔7からの熱風が吹き付けられる蓋体12からの熱伝導のみとなるので、さらに蒸発皿8の表面の温度上昇を抑えることができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の第4の実施の形態の蒸気発生機能付き高周波加熱装置の蒸発皿と蓋体の形状を示す要部断面図である。
図7は、本発明の第4の実施の形態の蒸気発生機能付き高周波加熱装置の蒸発皿と蓋体の形状を示す要部断面図である。
図7に示すように、吐出通風孔7の最下部に加熱室に突出したリブ5aを設けている。従って、循環ファン4で供給される熱風はリブ5aにより噴出し方向が規制されるので蒸発皿8に直接当たることを防止することができ、蒸発皿8の表面の温度上昇を抑えることができる。
(実施の形態5)
図8は、本発明の第5の実施の形態の蒸気発生機能付き高周波加熱装置の蒸発皿と蓋体の形状を示す要部断面図である。
図8は、本発明の第5の実施の形態の蒸気発生機能付き高周波加熱装置の蒸発皿と蓋体の形状を示す要部断面図である。
図8に示すように、ヒータ室3内に整流板5bを設けることにより、循環ファン4の供給される熱風は吐出通風孔7からほぼ水平に噴出すようにすることが可能となるので、蒸発皿8に直接当たることを防止することができ、蒸発皿8の表面の温度上昇を抑えることができる。
また、整流板5bの下部に第2の吐出通風孔7aを設けることにより、この第2の通風孔7aからはヒータ2に直接加熱されない比較的低温の熱風が吹き出すことになり、蒸発皿8の表面の温度上昇を抑えることができる。
以上のように、本発明にかかる蒸気発生機能付き高周波加熱装置は、オーブン予熱やオーブン調理に求められる加熱室内の高温での出力制御を可能にし、調理性能を確保しながらも、蒸発皿表面の温度を324℃未満に抑え、蒸発皿表面のフッ素樹脂を劣化させることなく、消費者が加熱室内の掃除がしやすく清潔で快適な状態で使用することが可能となるので、高周波加熱と熱風循環式オーブン加熱と高温蒸気による加熱の3方式を利用して調理を行う機器等の用途に適用できる。
1 加熱室
2 ヒータ
3 ヒータ室
4 循環ファン
5 仕切り板
5a リブ
5b 整流板
6 吸気用通風孔
7 吐出通風孔
7a 第二の吐出通風孔
8 蒸発皿
9 蒸気発生部
10 温度検出手段
11 出力制御手段
12 蓋体
2 ヒータ
3 ヒータ室
4 循環ファン
5 仕切り板
5a リブ
5b 整流板
6 吸気用通風孔
7 吐出通風孔
7a 第二の吐出通風孔
8 蒸発皿
9 蒸気発生部
10 温度検出手段
11 出力制御手段
12 蓋体
Claims (6)
- 被加熱物を収容する加熱室と、前記加熱室内を加熱するヒータと、前記ヒータを収納するヒータ室と、前記加熱室内の空気を攪拌し、かつヒータ室内に設けられた循環ファンと、前記加熱室と前記ヒータ室を仕切る仕切り板と、前記仕切り板に前記ヒータ室と前記加熱室とを連通する通風孔と、吸気用通風孔をとおして吸気した空気をヒータ室で熱交換した後、前記加熱室内に吐出通風孔をとおして吐出する位置に配置し、かつ水溜まり所を有した蒸発皿からなる蒸気発生部と、前記加熱室内の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段からの温度情報をもとに前記ヒータの出力を制御する出力制御手段とを備え、前記出力制御手段は、予熱開始後、第1の加熱シーケンス(予熱用デューティーと言う)で加熱室庫内を予熱し、前記温度検出手段からの温度情報が第1の設定温度レベル(予熱完了レベルと言う)を越えた時点から、前記温度検出手段からの温度情報が上昇しつづけている間は、前記ヒータの出力をOFFし、その後も前記温度検出手段により温度情報を検出し続け、新しく検出した温度情報が前回検出した温度情報より低くなった時点から再び前記ヒータの出力をONし、かつ予熱用デューティーとは異なる第2の加熱シーケンス(加熱調理用デューティーと言う)で加熱を行い、第2の設定温度レベル(制御レベルと言う)で出力制御を行うことを特徴とした蒸気発生機能付き高周波加熱装置。
- 前記蒸発皿を前記仕切り板まで切り欠くことで、前記吐出通風孔から前記蒸発皿表面までの距離を遠くし、前記吐出通風孔からの熱風の影響を受け難い構成とした請求項1に記載の蒸気発生機能付き高周波加熱装置。
- 前記蒸発皿の上面を前記仕切り板まで覆うと共に該上面の一部を開放する開口を有する蓋体とを備え、前記蒸発皿が前記吐出通風孔からの熱風の影響を直接受けない構成とした請求項1または2に記載の蒸気発生機能付き高周波加熱装置。
- 吐出通風孔の下部に加熱室に突出したリブを有し、前記リブにより循環ファンで供給される熱風が蒸気皿に直接当たらないようにしたことを特徴とする請求項1記載の蒸気発生機能付き高周波加熱装置。
- ヒータ室内に整流板を有し、前記整流板により、循環ファンで供給される熱風が蒸気皿に直接当たらないようにしたことを特徴とする請求項1記載の蒸気発生機能付き高周波加熱装置。
- 整流板の下部に第2の吐出通風孔を有し、前記第2の吐出通風孔よりヒータを経由しない風を供給することにより、高温の熱風が蒸気皿に直接当たらないようにしたことを特徴とする請求項5記載の蒸気発生機能付き高周波加熱装置。
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