JP2005229061A - スタンダードセル、セル列および複合セル列 - Google Patents

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Abstract

【課題】 少数のスタンダードセルを用いて、面積、電力、性能において最適な半導体集積回路を実現する。
【解決手段】 本発明によるスタンダードセルは、同一機能ならば、入出力配線(ピン)、電源線、接地線が隣接配置により共有可能であり、また異なるセル間においても、電源線及び接地線だけでなく、ある出力ピンの位置をもう一方の入力ピンの位置と合わすことにより、隣接配置を可能とする。このことによって、駆動能力の異なる機能セルを複数有する従来のセルライブラリに比べて、少数のスタンダードセルの開発で、従来以上の多様な駆動能力を調整でき、面積、電力、性能において最適な半導体集積回路を実現する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、自動配置配線方式で用いられるスタンダードセルと、複数のスタンダードセルを組み合わせて実現されるセル列、複合セル列に関する。
スタンダードセル方式に代表される自動配置配線設計においては、ある同じ論理機能のセルに対して、駆動能力の異なる複数のセルがセルライブラリとして登録される。そのセルライブラリに登録されている各種セルを用いて、ネットリストを作成し、そのネットリストを用いて自動配置配線によってレイアウトパターンを作成する。そのレイアウトパターンより得られた回路上の信号線のタイミング及び配線負荷容量が、各信号線に対応したセルの駆動能力に適しているかどうかを評価する。評価が不適確な場合には、その評価値に応じてセルライブラリから新たにセルを抽出し、レイアウトパターンのレイアウトセルを置換する。
セミカスタム設計においては、あるフリップフロップの出力の駆動能力をバッファの追加によってマクロセルを構成するものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−345051号公報(第2−3頁、第2図)
通常、セルライブラリは、同じ論理機能で違う駆動能力を持つセルが多数用意される。しかし、無限に用意することは不可能である。現実問題としては、一つ上の駆動能力を持つセルに置換する場合に、大き過ぎる駆動能力を持つセルになってしまうことがある。これでは、逆に性能を落としてしまう結果を招く。また、配置配線後に駆動能力のより高いセルに置き換える場合、そのセルの大きさ故に空きスペースがなくて、配置そのものを変更せざるを得ない状況が発生する場合がある。
また最近、微細化に伴う物理パラメータの増加や、電源制御、基板制御といった技術に対応したセルライブラリの開発工数は、増加する一方である。
本発明は、上記した問題点に対して、従来より少ない工数、セルライブラリで、面積、消費電力、性能の面で柔軟に半導体集積回路を設計できるようにすることを目的としている。
本発明は、上記の課題を解決するために次のような手段を講じる。
複数のスタンダードセルを隣接配置するときに、セルどうしの接触線となるものを、スタンダードセル内に第1の境界として設定する。スタンダードセルには、電源線、接地線や、MOSトランジスタ等の回路素子に対する入力配線、出力配線が存在する。また、回路素子を構成するソース領域となる拡散層、ドレイン領域となる拡散層が存在する。あるスタンダードセルの電源線、接地線が隣接するスタンダードセルの電源線、接地線と接触して電気的に接続されるように、電源線、接地線を、その両端が前記の第1の境界上に臨むように形成する。また、あるスタンダードセルの回路素子に対する入力配線、出力配線が隣接するスタンダードセルの入力配線、出力配線と接触して電気的に接続されるように、入力配線、出力配線を、その両端が前記の第1の境界上に臨むように形成する。さらに、あるスタンダードセルの回路素子のソース領域となる拡散層、ドレイン領域となる拡散層が隣接するスタンダードセルのソース領域となる拡散層、ドレイン領域となる拡散層と接触して一体となるように、各拡散領域を前記の第1の境界上に臨むように形成する。
上記をまとめると、スタンダードセルの隣接配置を可能とする第1の境界上に、電源線、接地線、入力配線、出力配線および拡散領域のそれぞれが、隣接スタンダードセルの電源線、接地線、入力配線、出力配線および拡散領域と接触可能となる状態で形成されている、ということである。
上記のスタンダードセルは、その複数の組み合わせでセル列を構成すること以外に、単独での使用にも応じられるようにするのが好ましい。その場合、前記第1の境界の外側に第2の境界を有し、前記電源線および前記接地線は、その両端が前記第2の境界に一致した状態となる。
スタンダードセルを用いて半導体集積回路を構成する場合に、駆動能力が1つのスタンダードセルでは不足するとき、同じ種類のスタンダードセルを複数用いて、これらを隣接配置する。隣接するスタンダードセルは、互いにそれぞれの第1の境界において接触する。このとき、隣接するスタンダードセルどうしの、電源線どうし、接地線どうし、入力配線どうし、出力配線どうし、同一極性の拡散領域どうしを第1の境界において接触して一体化し、それぞれ共有化させる。拡散領域の上部のコンタクトも同様である。
この場合、隣接スタンダードセル間で前記電源線どうし、前記接地線どうしを接触接続させる状態で、一方のスタンダードセルの入力配線と他方のスタンダードセルの入力配線とが接触接続され、かつ、前記一方のスタンダードセルの出力配線と前記他方のスタンダードセルの出力配線とが接触接続されるように構成されている。
隣接するスタンダードセル間で電源線どうし、接地線どうし、入力配線どうし、出力配線どうしを接触で電気的に接続しているから、別途に配線を行う必要はなく、複数の同一種類のスタンダードセルを用いて駆動能力を簡単に調整することができる。
以上のように本発明によれば、同一機能を有しながら駆動能力の異なる半導体集積回路を簡単に構成でき、しかも構成要素の共有によりセル列をセル並び方向で縮小することができる。結果として、セルライブラリに登録すべきスタンダードセルの種類数を減らすことができ、セルの開発工数を抑えることができる。
異なる種類の複数のスタンダードセルを組み合わせて、新しい機能の回路素子を構成する場合には、あるスタンダードセルの回路素子に対する出力配線が隣接するスタンダードセルの入力配線と接触して電気的に接続されるように、入力配線、出力配線を、その両端が前記の第1の境界上に臨むように形成する。
この場合、隣接スタンダードセル間で前記電源線どうし、前記接地線どうしを接触接続させる状態で、一方のスタンダードセルの出力配線と他方のスタンダードセルの入力配線とが接触接続されるように構成される。隣接するスタンダードセル間で電源線どうし、接地線どうし、拡散領域どうしが接触して電気的に接続されている点は、前述同様である。
隣接するスタンダードセル間で電源線どうし、接地線どうし、および、出力配線と入力配線とを接触で電気的に接続しているから、別途に配線を行う必要はなく、異なる種類のスタンダードセルを用いて新しい機能の回路素子を構成することができる。
以上のように本発明によれば、複数種類のスタンダードセルの隣接配置により新しい機能の半導体集積回路を簡単に構成でき、しかも構成要素の共有によりセル列をセル並び方向で縮小することができる。
発展形として、次のように構成された複合セル列も有効である。すなわち、同一種類のスタンダードセルの隣接配置からなるセル列として、機能の異なる複数種類のセル列を用意する。これら複数種類のセル列を隣接配置して複合セル列を構成するものとする。複合セル列におけるある種類のセル列は、その基本のスタンダードセルが複数隣接配置されたものであり、別の種類のセル列も、その基本のスタンダードセルが複数隣接配置されたものである。その複合セル列は、隣接セル列間で前記電源線どうし、前記接地線どうしを接触接続させる状態で、一方のセル列の出力配線と他方のセル列の入力配線とが接触接続されるように構成される。
これによれば、新しい機能の半導体集積回路について、駆動能力を異にする複数種類の半導体集積回路を比較的簡単に構成できる。
以上説明したように、本発明によれば、駆動能力を柔軟に調整できるので、配置配線後の修正に対して、配置への後戻りを防ぐことができる。また、同じ論理機能のセルにつき、複数の駆動能力のセルを個別的に開発する労力を軽減することができる。また、セルライブラリに登録すべきスタンダードセルの種類数を削減でき、セルライブラリの開発工数を減らすことができる。これは、セルライブラリの容量を抑制する上でも有用である。
また、隣接配置により、新たな論理機能を容易に実現することができる。そのため、その論理機能セルの開発に要する労力・工期を軽減することができる。
そして、上記の駆動能力調整、新論理機能実現のいずれの場合も、通常のセル間をつなぐための配線領域を節約することができる。そして、離散配置される場合に比べて、タイミング計算を容易化することができる。もちろん、自動配置配線ツールによる対応は可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず最初に、本発明にかかわるスタンダードセルについて4つの実施の形態を説明し、次に、本発明にかかわる半導体集積回路のレイアウト装置及び方法について説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における基本2入力NAND回路を構成するスタンダードセルの平面図である。図1の基本2入力NAND回路の構造の理解を助けるため図2を用いる。図2は図1の基本2入力NAND回路のスタンダードセルの素子配置に対応させて回路を作図したものである。
まず、図2の基本2入力NAND回路を構成するスタンダードセルSC1の回路構成を説明する。
このスタンダードセルSC1は、2つのp型トランジスタP1,P2と2つのn型トランジスタN1,N2を備えている。p型トランジスタP1,P2は、ともにそのソースSが高電位側電源VDDに接続され、ドレインDどうしが互いに接続されている。つまり、p型トランジスタP1,P2は並列接続されている。また、n型トランジスタN1のドレインDがp型トランジスタP1,P2の共通接続のドレインDに接続され、n型トランジスタN1のソースSがn型トランジスタN2のドレインDに接続され、n型トランジスタN2のソースSが低電位側電源VSSに接続されている。つまり、n型トランジスタN1,N2は直列接続されている。そして、入力配線IN1がp型トランジスタP1のゲートGとn型トランジスタN1のゲートGに接続され、入力配線IN2がp型トランジスタP2のゲートGとn型トランジスタN2のゲートGに接続されている。p型トランジスタP1,P2およびn型トランジスタN1の共通接続のドレインDが出力配線OUT1に接続されている。これが基本2入力NAND回路の回路構成である。
この図2に示した回路構成が図1の基本2入力NAND回路のスタンダードセルSC1に反映されている。図1に示す符号が図2において対応する箇所に書かれている。
次に、図1のスタンダードセルの構造を説明する。
p型トランジスタP1は、ゲートとなるポリシリコン10、ソース領域となる拡散層30とドレイン領域となる拡散層31からなる。ソース領域となる拡散層30は、コンタクト50を介して電源線20(高電位側電源VDD)に接続されている。ドレイン領域となる拡散層31は、コンタクト51を介して出力配線80(出力配線OUT1)に接続されている。
同様に、p型トランジスタP2は、ゲートとなるポリシリコン11、ソース領域となる拡散層32とドレイン領域となる拡散層31とからなる。ソース領域となる拡散層32は、コンタクト52を介して電源線20に接続されている。ドレイン領域となる拡散層31は、コンタクト51を介して出力配線80に接続されている。
一方、n型トランジスタN1は、ゲートとなるポリシリコン10、ドレイン領域となる拡散層40とソース領域となる拡散層41とから成り立っている。ドレイン領域となる拡散層40は、コンタクト60を介して出力配線80に接続されている。
また、n型トランジスタN2は、ゲートとなるポリシリコン11、ドレイン領域となる拡散層41とソース領域となる拡散層42とからなる。ソース領域となる拡散層42は、コンタクト62を介して接地線21(低電位側電源VSS)に接続されている。
ポリシリコン10,11は各々、コンタクト及びビアを通して上層の入力配線70,71(入力配線IN1,IN2)に接続されている。
またこのセルは、隣接配置可能な第1の境界1aと第2の境界1bとを有している。第2の境界1bは、第1の境界1aの外側に位置している。第1の境界1aは、コンタクト50,60の中心どうしを結ぶ線上およびコンタクト52,62の中心どうしを結ぶ線上にある。スタンダードセルを単独で用いる場合には、外側の第2の境界1bが採用される。駆動能力を高めるために複数のスタンダードセルを並べるときや、新機能の回路を実現するために他の機能のスタンダードセルと隣接配置するときには、内側の第1の境界1aが採用される。
図3は、図1のスタンダードセルを3つ用いて駆動能力を3倍に高めた2入力NAND回路の平面図である。図3の3倍駆動能力の2入力NAND回路の構造の理解を助けるため図4を用いる。図4は図3の3倍駆動能力の2入力NAND回路の素子配置に対応させて回路を作図したものである。
まず、図4の3倍駆動能力の2入力NAND回路の回路構成を説明する。
図4において、SC1およびSC3は、図1、図2に示すスタンダードセルにそのまま対応する。また、SC2は、図1、図2に示すスタンダードセルを左右反転させた形態のスタンダードセルに対応する。
隣接する2つのスタンダードセルSC1,SC2どうしは、内側の第1の境界1a,1aどうしで隣接し、また、隣接する2つのスタンダードセルSC2,SC3どうしも、内側の第1の境界1a,1aどうしで隣接している。
隣接する2つのスタンダードセルSC1,SC2において、p型トランジスタP2,P2どうしが隣接しかつ接続され、n型トランジスタN2,N2どうしが隣接しかつ接続されている。また、隣接する2つのスタンダードセルSC2,SC3において、p型トランジスタP1,P1どうしが隣接しかつ接続され、n型トランジスタN1,N1どうしが隣接しかつ接続されている。
あるスタンダードセルの電源線20,20どうしは、第1の境界1a上に位置する一方の右端が他方の左端に接触している。接地線21,21どうしについても同様である。
各トランジスタのゲートにつながる隣接する入力配線70,70どうしは、第1の境界1a上に位置する一方の右端が他方の左端に接触している。入力配線71,71どうしについても同様である。
各スタンダードセルの隣接する出力配線80,80どうしも、第1の境界1a上に位置する一方の右端が他方の左端に接触している。
あるスタンダードセルのp型トランジスタP2のソース領域となる拡散層32は、隣接するスタンダードセルのp型トランジスタP2のソース領域となる拡散層32に対して、第1の境界1a上で接触している。また、あるスタンダードセルのp型トランジスタP1のソース領域となる拡散層30は、隣接するスタンダードセルのp型トランジスタP1のソース領域となる拡散層30に対して、第1の境界1a上で接触している。すなわち、隣接するスタンダードセルどうしは、それぞれのp型トランジスタのソース拡散層を共有している。
あるスタンダードセルのn型トランジスタN2のソース領域となる拡散層42は、隣接するスタンダードセルのn型トランジスタN2のソース領域となる拡散層42に対して、第1の境界1a上で接触している。すなわち、隣接するスタンダードセルどうしは、それぞれのn型トランジスタのソース拡散層を共有している。また、あるスタンダードセルのn型トランジスタN1のドレイン領域となる拡散層40は、隣接するスタンダードセルのn型トランジスタN1のドレイン領域となる拡散層40に対して、第1の境界1a上で接触している。すなわち、隣接するスタンダードセルどうしは、それぞれのn型トランジスタのドレイン拡散層を共有している。
つまり、本発明の実施の形態1では、隣接するスタンダードセル間で、電源・接地線、ソース拡散層およびその上部のコンタクト、入出力配線(ピン)を、共有可能な境界線によって共有させている。したがって、セル列を隣接配置することによって、セル列並び方向に縮小することができる。
上記では駆動能力を増した回路としてスタンダードセルを3つ並べた3倍駆動能力の2入力NAND回路を例示したが、並べるスタンダードセルの数は任意であり、多くの駆動能力を持った半導体集積回路を容易に構成することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、チップ面積の縮小化、集積密度の向上、速度、電力の最適化を図ることができる。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2における基本インバータ回路を構成するスタンダードセルの平面図である。図5の基本インバータ回路の構造の理解を助けるため図6を用いる。図6は図5の基本インバータ回路のスタンダードセルの素子配置に対応させて回路を作図したものである。
まず、図6の基本インバータ回路を構成するスタンダードセルSC4の回路構成を説明する。
このスタンダードセルSC4は、1つのp型トランジスタP3と1つのn型トランジスタN3を備えている。p型トランジスタP3は、そのソースSが高電位側電源VDDに接続され、ドレインDがn型トランジスタN3のドレインに接続されている。n型トランジスタN3のソースSが低電位側電源VSSに接続されている。つまり、p型トランジスタP3とn型トランジスタN3とは直列接続されている。そして、入力配線IN3がp型トランジスタP3のゲートGとn型トランジスタN3のゲートGに接続されている。p型トランジスタP3とn型トランジスタN3の共通接続のドレインDが出力配線OUT2に接続されている。これが基本インバータ回路の回路構成である。
この図6に示した回路構成が図5の基本インバータ回路のスタンダードセルSC4に反映されている。図5に示す符号が図6において対応する箇所に書かれている。
次に、図5のスタンダードセルの構造を説明する。
p型トランジスタP3は、ゲートとなるポリシリコン110、ソース領域となる拡散層130とドレイン領域となる拡散層131からなる。ゲートとなるポリシリコン110は上層の入力配線170に接続されている。ソース領域となる拡散層130は、コンタクト150を介して電源線120(高電位側電源VDD)に接続されている。ドレイン領域となる拡散層131は、コンタクト151を介して出力配線180(出力配線OUT2)に接続されている。
一方、n型トランジスタN3は、ゲートとなるポリシリコン110、ソース領域となる拡散層140とドレイン領域となる拡散層141とから成り立っている。ソース領域となる拡散層140は、コンタクト160を介して接地線121(低電位側電源VSS)と接続されている。ドレイン領域となる拡散層141は、コンタクト161を介して上層の出力配線180に接続されている。
また、このセルは、隣接配置可能な第1の境界11aと、第2の境界11bとを有している。第2の境界11bは、第1の境界11aの外側に位置している。第1の境界11aは、コンタクト150,160の中心どうしを結ぶ線上およびコンタクト151,161の中心どうしを結ぶ線上にある。スタンダードセルを単独で用いる場合には、外側の第2の境界11bが採用される。駆動能力を高めるために複数のスタンダードセルを並べるときは、内側の第1の境界11aが採用される。
図7は、図5のスタンダードセルを3つ用いて駆動能力を3倍に高めたインバータ回路の平面図である。図7の3倍駆動能力のインバータ回路の構造の理解を助けるため図8を用いる。図8は図7の3倍駆動能力のインバータ回路の素子配置に対応させて回路を作図したものである。
まず、図8の3倍駆動能力のインバータ回路の回路構成を説明する。
図8において、SC4およびSC6は、図5、図6に示すスタンダードセルにそのまま対応する。また、SC5は、図5、図6に示すスタンダードセルを左右反転させた形態のスタンダードセルに対応する。
隣接する2つのスタンダードセルSC4,SC5どうしは、内側の第1の境界11a,11aどうしで隣接し、また、隣接する2つのスタンダードセルSC5,SC6どうしも、内側の第1の境界11a,11aどうしで隣接している。
隣接する2つのスタンダードセルSC4,SC5において、p型トランジスタP3,P3どうしが隣接しかつ接続され、n型トランジスタN3,N3どうしが隣接しかつ接続されている。また、隣接する2つのスタンダードセルSC5,SC6において、p型トランジスタP3,P3どうしが隣接しかつ接続され、n型トランジスタN3,N3どうしが隣接しかつ接続されている。
あるスタンダードセルの電源線120,120どうしは、第1の境界11a上に位置する一方の右端が他方の左端に接触している。接地線121,121どうしについても同様である。
各トランジスタのゲートにつながる隣接する上層の入力配線170,170どうしは、第1の境界11a上に位置する一方の右端が他方の左端に接触している。
各スタンダードセルの隣接する出力配線180,180どうしも、第1の境界11a上に位置する一方の右端が他方の左端に接触している。
あるスタンダードセルのp型トランジスタP3のドレイン領域となる拡散層131は、隣接するスタンダードセルのp型トランジスタP3のドレイン領域となる拡散層131に対して、第1の境界11a上で接触している。また、あるスタンダードセルのp型トランジスタP3のソース領域となる拡散層130は、隣接するスタンダードセルのp型トランジスタP3のソース領域となる拡散層130に対して、第1の境界11a上で接触している。すなわち、隣接するスタンダードセルどうしは、それぞれのp型トランジスタのドレイン拡散層を共有し、ソース拡散層を共有している。
あるスタンダードセルのn型トランジスタN3のドレイン領域となる拡散層141は、隣接するスタンダードセルのn型トランジスタN3のドレイン領域となる拡散層141に対して、第1の境界11a上で接触している。また、あるスタンダードセルのn型トランジスタN3のソース領域となる拡散層140は、隣接するスタンダードセルのn型トランジスタN3のソース領域となる拡散層140に対して、第1の境界11a上で接触している。すなわち、隣接するスタンダードセルどうしは、それぞれのn型トランジスタのドレイン拡散層を共有し、ソース拡散層を共有している。
つまり、本発明の実施の形態2では、隣接するスタンダードセル間で、電源・接地線、ソース拡散層、ドレイン拡散層およびその上部のコンタクト、入出力配線(ピン)を、共有可能な境界線によって共有させている。したがって、セル列を隣接配置することによって、セル列並び方向に縮小することができる。
上記では駆動能力を増した回路としてスタンダードセルを3つ並べた3倍駆動能力のインバータ回路を例示したが、並べるスタンダードセルの数は任意であり、多くの駆動能力を持った半導体集積回路を容易に構成することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、チップ面積の縮小化、集積密度の向上、速度、電力の最適化を図ることができる。
(実施の形態3)
図9は本発明の実施の形態3におけるAND回路を示す平面図である。このAND回路は、図1に示す基本2入力NAND回路と、図5に示す基本インバータ回路を隣接配置したものである。図9のAND回路の構造の理解を助けるため図10を用いる。図10は図9のAND回路の素子配置に対応させて回路を作図したものである。
図2に示す基本2入力NAND回路のスタンダードセルSC1と、図6に示す基本インバータ回路のスタンダードセルSC4とを用いて構成している。スタンダードセルSC1の第1の境界1aとスタンダードセルSC4の第1の境界11aとが接触されている。電源線20と電源線120とが接触接続され、接地線21と接地線121とが接触接続され、p型トランジスタP2のソース領域となる拡散層32と同じくソース領域となる拡散層130とが接触接続され、コンタクト52とコンタクト150とが半分ずつ接触接続され、ソース領域となる拡散層42と同じくソース領域となる拡散層140とが接触接続され、コンタクト62とコンタクト160とが半分ずつとが接触接続され、出力配線80である出力配線OUT1と上層の入力配線170である入力配線IN3とが接触接続されている。
以上のように、種類を異にするスタンダードセルSC1,SC4を用いて、電源線どうし、接地線どうし、コンタクトどうしを接触接続し、拡散層を共有し、一方のセルの出力ピンをもう一方のセルの入力ピンに接触接続することによって、新たな機能を持つ半導体集積回路を効率良く構成することができる。その結果として、新たな機能の半導体集積回路につき、チップ面積の縮小化、集積密度の向上、速度、電力の最適化を図ることができる。
(実施の形態4)
図11は本発明の実施の形態4におけるAND回路を示す平面図である。このAND回路は、図3に示す駆動能力を3倍に高めた2入力NAND回路と、図7に示す駆動能力を3倍に高めたインバータ回路を隣接配置したものである。図11のAND回路の構造の理解を助けるため図12を用いる。図12は図11のAND回路の素子配置に対応させて回路を作図したものである。
2入力NAND回路としての最終段のスタンダードセルSC3の第1の境界1aとインバータ回路としての初段のスタンダードセルSC4の第1の境界11aとが接触されている。実施の形態3の場合と同様に、電源線20と電源線120とが接触接続され、接地線21と接地線121とが接触接続され、p型トランジスタP2のソース領域となる拡散層32と同じくソース領域となる拡散層130とが接触接続され、コンタクト52とコンタクト150とが半分ずつ接触接続され、ソース領域となる拡散層42と同じくソース領域となる拡散層140とが接触接続され、コンタクト62とコンタクト160とが半分ずつとが接触接続され、出力配線80である出力配線OUT1と入力配線170である入力配線IN3とが接触接続されている。
本発明の実施の形態4では、新たな論理機能とそれに対する多くの駆動能力を有する半導体集積回路を構成することができる。
本発明によるスタンダードセルにおいて、第2の境界が使われるときは、従来のように単独の半導体集積回路として扱われる。
(実施の形態5)
図13は、本発明の実施の形態5における半導体集積回路のレイアウト装置の概略構成を示す。
このレイアウト装置200は、RTL記述210、セルライブラリ225、論理合成手段220、自動配置手段230および自動配線手段240を備えている。セルライブラリ225は、スタンダードセルや高機能化したブロック(マクロ・セル)を有する。
論理合成手段220は、ライブラリ225を用いながら、RTL記述210に従って論理合成を行う。自動配置手段230は、論理合成結果に基づいてスタンダードセルや高機能化したブロック(マクロ・セル)等を配置する。自動配線手段240は、配置されたセル間の配線を経路を決定する。最終的に、レイアウト結果であるレイアウト・ブロック(パターン)250を出力する。
次に、本発明にかかわるレイアウト方法について説明する。ここでは図13を基本的な処理手順を示すフローチャートとみなして説明する。
通常、ステップ220の論理合成の工程においては、プロセスに依存しない回路接続情報をゲートレベルに合成する。次に、対象とするプロセスにマッピングを行う際、セルの駆動能力や配線容量、制約に基づいて、適切なセルを選択する。
本発明では、適切なセルを選択する段階において、同一機能のセルを並列接続することによって、駆動能力の調整を行い、所望の回路接続情報を得る。
図14(a)は従来方法を説明する図、図14(b)は本発明による方法を説明する図である。これらは、論理合成による回路接続情報を示している。
従来では、駆動能力の低いセルは、駆動能力の大きなセルに置き換えられる。
本発明では、論理合成時に、パラメータの増減によって並列接続するセル数を調整して駆動能力の調整を行う。これにより、基本のセルの任意の整数倍の駆動能力を得ることができる。
その後、ステップ230の自動配置の工程において、並列接続すべき同一機能セルを隣接配置する。また、隣接配置すべき複数種類のセルを隣接配置する。これにより、チップ面積の最小化、配線長最小化を図る。
次に、ステップ240の自動配線の工程において、セル間の配線のレイアウトを行う。その実際の処理においては、配線数が膨大であるため、まず大まかなグローバル配線を実行し、次に詳細配線を実行する。配線の終了よって、所望の半導体集積回路のレイアウトパターンの生成が終了する。
その後、生成されたレイアウトに基づきマスクパターンが生成される。マスクパターンは半導体製造のための後処理に渡される。
本発明のスタンダードセル、セル列、複合セル列は、自動配置配線設計手法を用いた半導体集積回路等において有用である。
本発明の実施の形態1における基本2入力NAND回路を構成するスタンダードセルの平面図 図1の基本2入力NAND回路のスタンダードセルの素子配置に対応させて作図した回路図 図1のスタンダードセルを3つ用いて駆動能力を3倍に高めた2入力NAND回路の平面図 図3の3倍駆動能力の2入力NAND回路の素子配置に対応させて回路を作図した回路図 本発明の実施の形態2における基本インバータ回路を構成するスタンダードセルの平面図 図5の基本インバータ回路のスタンダードセルの素子配置に対応させて作図した回路図 図5のスタンダードセルを3つ用いて駆動能力を3倍に高めたインバータ回路の平面図 図7の3倍駆動能力のインバータ回路の素子配置に対応させて作図した回路図 本発明の実施の形態3におけるAND回路を示す平面図 図9のAND回路の素子配置に対応させて作図した回路図 本発明の実施の形態4におけるAND回路を示す平面図 図11のAND回路の素子配置に対応させて作図した回路図 本発明の実施の形態5における半導体集積回路のレイアウト装置の概略構成を示す構成兼フローチャート 論理合成による回路接続情報について、従来方法と本発明による方法を説明する図
符号の説明
SC1,SC2,SC3 基本2入力NAND回路を構成するスタンダードセル
SC4,SC5,SC6 基本インバータ回路を構成するスタンダードセル
P1,P2,P3 p型トランジスタ
N1,N2,N3 n型トランジスタ
IN1,IN2,IN3 入力配線
OUT1,OUT2 出力配線
1a,11a 第1の境界
1b,11b 第2の境界
10,11,110 ゲートとなるポリシリコン
20,120 電源線
21,121 接地線
30,32,41,42,130,140 ソース領域となる拡散層
31,40,41,131,141 ドレイン領域となる拡散層
50,51,52,60,62,150,151,160,161 コンタクト
70,71,170 入力配線(ピン)
80,180 出力配線(ピン)
200 レイアウト装置
210 RTL記述
220 論理合成手段
225 セルライブラリ
230 自動配置手段
240 自動配線手段

Claims (5)

  1. スタンダードセルの隣接配置を可能とする第1の境界上に、電源線、接地線、入力配線、出力配線および拡散領域のそれぞれが、隣接スタンダードセルの電源線、接地線、入力配線、出力配線および拡散領域と接触可能となる状態で形成されているスタンダードセル。
  2. 請求項1に記載のスタンダードセルの複数を隣接配置して構成されるセル列であって、隣接スタンダードセル間で前記電源線どうし、前記接地線どうしを接触接続させる状態で、一方のスタンダードセルの入力配線と他方のスタンダードセルの入力配線とが接触接続され、かつ、前記一方のスタンダードセルの出力配線と前記他方のスタンダードセルの出力配線とが接触接続されるように構成されているセル列。
  3. 請求項1に記載のスタンダードセルの複数を隣接配置して構成されるセル列であって、隣接スタンダードセル間で前記電源線どうし、前記接地線どうしを接触接続させる状態で、一方のスタンダードセルの出力配線と他方のスタンダードセルの入力配線とが接触接続されるように構成されているセル列。
  4. 請求項2に記載のセル列として、機能の異なる複数種類のセル列を用意し、これら複数種類のセル列を隣接配置して構成される複合セル列であって、隣接セル列間で前記電源線どうし、前記接地線どうしを接触接続させる状態で、一方のセル列の出力配線と他方のセル列の入力配線とが接触接続されるように構成されている複合セル列。
  5. 前記第1の境界の外側に第2の境界を有し、前記電源線および前記接地線は、その両端が前記第2の境界に一致し、単独で採用可能にされた請求項1に記載のスタンダードセル。


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