JP2005227094A - 放射性医薬品用輸送容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】蓋5において、蓋側外装材9と蓋側遮蔽体11とは、第1嵌合凸部又は第1嵌合凹部により、蓋側外装材と蓋側内装材13とは、第2嵌合凸部又は第2嵌合凹部により、容器本体7において、本体側外装材15と本体側内装材19は、第3嵌合凸部又は第3嵌合凹部により、それぞれ互いに嵌合する。本体側外装材と本体側遮蔽体との隙間を支えるリブが本体側内装材に形成される。蓋側内装材と本体側内装材とは、互いに接する面において、一方の面にリング状の押圧凸部が形成され、液漏れを防止する。以上の嵌合凸部又は嵌合凹部は、周方向に部分的に形成され、解体を容易にする。
【選択図】図1
Description
(3)さらに、容器本体側の放射線遮蔽体は、通常の運用姿勢にて自重落下する可能性はないが、重量値が高いため、外装材などに対する水平方向の十分な支持が必要となる。
この発明は、以上の課題を解決することができる放射性医薬品用輸送容器を提供することを目的とする。
第二発明は、さらに、前記蓋側外装材の内側と、前記蓋側遮蔽体の外側とには、略水平方向へ互いに嵌合する第1嵌合凸部又は第1嵌合凹部が形成され、前記蓋側外装材の内側と、前記蓋側内装材の外側とには、略水平方向へ互いに嵌合する第2嵌合凸部又は第2嵌合凹部が形成されることを特徴とする放射性医薬品用輸送容器である。
第三発明は、さらに、前記本体側外装材の内側と、前記本体側内装材の外側とには、略水平方向へ互いに嵌合する第3嵌合凸部又は第3嵌合凹部が形成され、これら第3嵌合凸部又は第3嵌合凹部の近傍において、本体側外装材と本体側遮蔽体との間には隙間があり、この隙間を支えるリブが前記本体側内装材に形成されることを特徴とする放射性医薬品用輸送容器である。
第四発明は、さらに、前記蓋側内装材と前記本体側内装材とは、リング状凹凸により互いに嵌合して接し、この接する面において、少なくともいずれか一方の面にリング状の押圧凸部が形成されることを特徴とする放射性医薬品用輸送容器である。
第五発明は、さらに、前記蓋側外装材の内側と前記蓋側内装材の外側との第2嵌合凸部又は第2嵌合凹部は、周方向に部分的に形成されていない箇所を有することを特徴とする放射性医薬品用輸送容器である。
第六発明は、さらに、前記本体側外装材の内側と、前記本体側遮蔽体の外側との第3嵌合凸部又は第3嵌合凹部は、周方向に部分的に形成されていない箇所を有することを特徴とする放射性医薬品用輸送容器である。
(5)さらに、第五発明によれば、蓋側外装材の内側と蓋側内装材の外側との第2嵌合凸部又は第2嵌合凹部は、周方向に部分的に形成されるので、形成されていない部分にドライバーなどの工具を挿入し、蓋側外装材から蓋側内装材を容易に外すことができ、よって、放射性医薬品用輸送容器のリユース・リサイクルを行う際の解体が容易となる。
(全体概略)
図1、図2に示すように、この実施形態の放射性医薬品用輸送容器1は、放射性医薬品としての注射液を直接収納する直接容器であるバイアル瓶3を収納する間接容器として用いられる。
容器1の全体は、概略筒状の回転体形状をなし、蓋5と、容器本体7とからなる。蓋5は、下部が拡径した形状を有し、外側を形成するプラスチック製の蓋側外装材9の内側に、鉛製の蓋側遮蔽体11が配置される。この蓋側遮蔽体11の内側には、さらにプラスチック製の蓋側内装材13が配置され、蓋側外装材9に接して連続する。容器本体7は、外側を形成するプラスチック製の本体側外装材15の内側に、鉛製の本体側遮蔽体17が配置される。この本体側遮蔽体17の内側には、さらに、プラスチック製の本体側内装材19が配置され、本体側外装材15と接して連続する。
蓋5と容器本体7とは、ネジ様のロック機構23によりロックされる。このロック機構23は、蓋側外装材9の下端内側縁と、本体側外装材15の上端外側縁との凹凸で構成される。蓋側外装材9の下端内側縁の下縁は、帯状のセーフティーバンド25で覆われ、容器の開封時には、セーフティーバンド25を引き切って取り除く。
図3(A)(B)に示すように、蓋側外装材9の内側には、内周に沿ってリング状の第1嵌合凹部27が形成される。蓋側遮蔽体11の外側には、外周に沿ってリング状の第1嵌合凸部29が形成される。組み立て時に、プラスチック製の蓋側外装材9の弾性によって、この第1嵌合凸部29は蓋側外装材9を押し広げて、第1嵌合凹部27に対し水平方向へ嵌合することができる。
これら第2嵌合凸部35又は第2嵌合凹部31の近傍において、蓋側外装材9と蓋側遮蔽体11との間には隙間37があり、この隙間37を支えるリブ39が蓋側内装材13に形成される。組み立て時に、プラスチック製の蓋側外装材9の弾性によって、この第2嵌合凸部35は蓋側外装材9を押し広げて、第2嵌合凹部31に対し水平方向へ嵌合することができる。この嵌合により、蓋側内装材13は蓋側外装材9に強く接して連続し、蓋側遮蔽体11を下側から支持する。
図4(A)(B)に示すように、本体側外装材15の内側には、容器の周方向に、第3嵌合凹部45が形成される。本体側内装材19の外側には、この第3嵌合凹部45に対応して、下向きのフランジ46が形成され、このフランジ46の外側に第3嵌合凸部47が形成される。これら第3嵌合凸部47又は第3嵌合凹部45の近傍において、本体側外装材15と本体側遮蔽体17との間には隙間48があり、この隙間48を支えるリブ50が本体側内装材19に形成される。組み立て時に、プラスチック製の本体側外装材15の弾性によって、この第3嵌合凸部47は本体側外装材15を押し広げて、第3嵌合凹部45に対し水平方向へ嵌合することができる。この嵌合により、本体側内装材19は、本体側外装材15と強く接して連続する。
図1に示すように、容器本体7に蓋5がなされた状態で、蓋側内装材13と本体側内装材19とはほぼ全面的に接する。そして、容器の中心を中心とした2重のリング状凹凸49が、蓋側内装材13と本体側内装材19に形成され、互いに嵌合して接する。図5(A)に示すように、この接する面において、蓋側内装材13の面に、2重のリング状の押圧凸部51が形成される。この押圧凸部51の部分では、蓋5がなされた状態で接触によって変形し(図5(B)(C))、生じる接触圧が部分的に高まる(同図中の矢印P参照)。よって収納凹部21で例えばバイアル瓶3などの破損により生じた薬液の液漏れを防止できる。なお、本体側内装材19は、内周側部分19Aと外周側部分19Bとに分割して配置される。
この実施形態によれば、蓋側内装材13を設けて蓋側外装材9に接して連続させることで、鉛などの蓋側遮蔽体11を完全に覆い露出を防止できる(図3(A))。同様に、本体側内装材19を設けて本体側外装材15に接して連続させることで、鉛などの本体側遮蔽体17を覆い露出を防止できる(図7(A))。
また、図6に示すように、蓋側外装材9の内側と蓋側内装材13の外側との第2嵌合凸部35又は第2嵌合凹部31は、周方向に部分的に形成されていない箇所を有するので、形成されていない箇所にドライバーなどの工具43を挿入し、蓋側外装材9から蓋側内装材13を容易に外すことができ、よって、放射性医薬品用輸送容器1のリユース・リサイクルを行う際の解体が容易となる。
以上の実施形態では、直接容器であるバイアル瓶3であったが、他の実施形態では、プレフィルドシリンジでも良い。
また以上の実施形態では、蓋5と容器本体7とはネジ様のロック機構23によりロックされるものであったが、他の実施形態では、通常のネジ機構により螺合されるものでもよい。
また以上の実施形態では、ロック機構23にはセーフティーバンド25が設けられるものであったが、他の実施形態ではセーフティーバンド25は設けられなくてもかまわない。
Claims (6)
- 放射性医薬品を直接収納する直接容器を収納する間接容器として用いられる放射性医薬品用輸送容器であって、該放射性医薬品用輸送容器は、蓋と容器本体とからなり、前記蓋は、外側を形成する蓋側外装材と、この蓋側外装材の内側に配置される蓋側遮蔽体と、この蓋側遮蔽体の内側に配置され前記蓋側外装材に接して連続する蓋側内装材とを有し、前記容器本体は、外側を形成する本体側外装材と、この本体側外装材の内側に配置される本体側遮蔽体と、この本体側遮蔽体の内側に配置され前記本体側外装材と接して連続する本体側内装材と、を有することを特徴とする放射性医薬品用輸送容器。
- 前記蓋側外装材の内側と、前記蓋側遮蔽体の外側とには、略水平方向へ互いに嵌合する第1嵌合凸部又は第1嵌合凹部が形成され、前記蓋側外装材の内側と、前記蓋側内装材の外側とには、略水平方向へ互いに嵌合する第2嵌合凸部又は第2嵌合凹部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の放射性医薬品用輸送容器。
- 前記本体側外装材の内側と、前記本体側内装材の外側とには、略水平方向へ互いに嵌合する第3嵌合凸部又は第3嵌合凹部が形成され、これら第3嵌合凸部又は第3嵌合凹部の近傍において、本体側外装材と本体側遮蔽体との間には隙間があり、この隙間を支えるリブが前記本体側内装材に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射性医薬品用輸送容器。
- 前記蓋側内装材と前記本体側内装材とは、リング状凹凸により互いに嵌合して接し、この接する面において、少なくともいずれか一方の面にリング状の押圧凸部が形成されることを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の放射性医薬品用輸送容器。
- 前記蓋側外装材の内側と前記蓋側内装材の外側との第2嵌合凸部又は第2嵌合凹部は、周方向に部分的に形成されていない箇所を有することを特徴とする請求項2に記載の放射性医薬品用輸送容器。
- 前記本体側外装材の内側と、前記本体側遮蔽体の外側との第3嵌合凸部又は第3嵌合凹部は、周方向に部分的に形成されていない箇所を有することを特徴とする請求項3に記載の放射性医薬品用輸送容器。
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