JP2005226742A - シリンダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブーツの装着と、ロッドガイドのシリンダチューブ内への引き込み防止とを兼ね備える構造とし、製造に係る作業時間や部品点数を低減し、製造効率の向上や製造コストの抑制を実現することができるシリンダ装置の提供にある。
【解決手段】シリンダチューブ11と、ピストン12と、該ピストン12に連結されるピストンロッド13と、前記シリンダチューブ11の先端部に嵌入されるロッドガイド25と、ロッドガイドの一部を保護する伸縮性のブーツ40とを具備するシリンダ装置10であって、前記シリンダチューブ11の先端部から突出される前記ピストンロッド13の突出部にブーツ前端部41が係止され、前記ロッドガイド25にブーツ後端部43が係止されるとともに、前記ブーツ後端部43が前記シリンダチューブ11の先端部に係止される。
【選択図】 図2

Description

この発明は、流体圧シリンダ等のシリンダ装置に関し、特に、ピストンロッドを保護するためのブーツが備えられるシリンダ装置に関する。
一般的なシリンダ装置では、油圧や空気圧を利用してピストンをシリンダチューブ内で移動させることにより、ピストンに連結されたピストンロッドをシリンダチューブに対して進退させている。
シリンダチューブから突出されるピストンロッドを異物から保護するために伸縮性のブーツを備えたシリンダ装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
一方、図7に示されるシリンダ装置は、フォークリフトに用いられるティルトシリンダ70であり、従来から知られている復動型の油圧シリンダである。
このティルトシリンダ70では、シリンダチューブ71と、ピストン72と、ピストンロッド73と、ロッドガイド74と、ブーツ80等を具備しており、ロッドガイド74から突出されるピストンロッド73の一部はブーツ80により保護される構造となっている。
ピストンロッド73を保護するブーツ80は、ピストンロッド73及びシリンダチューブ71に装着されるが、ここでは、図8に示されるように、ブーツ後端部82がシリンダチューブ71の先端部の外径面に刻設されている装着用溝71aに装着されており、また、ブーツ前端部81がピストンロッド73の先端付近に形成された鍔部73aにより保持されている。
また、このティルトシリンダ70では、環状のCリング83及びスナップリング84を介してシリンダチューブ71とロッドガイド74との固定を実現している。
この点について言及すると、シリンダチューブ71の先端部付近の内径面には、Cリング83の外径に対応するCリング用溝71bが刻設されており、他方、シリンダチューブ71に嵌入されるロッドガイド74は、シリンダチューブ71の内径面にほぼ一致する第1外径部75と、Cリング83を装着可能とする第2外径部76を備えている。
そして、第1外径部75が第2外径部76よりも径が大きく設定されていることから、両外径部75、76の境界には段部77が形成されている。
ティルトシリンダ70におけるロッドガイド74は、シリンダチューブ71の先端部に嵌入されているが、第2外径部76に装着されるCリング83はシリンダチューブ71のCリング用溝71bに位置することになる。
また、ロッドガイド74の先端部はシリンダチューブ71の先端部から突出されたガイド突出部78が形成されており、このガイド突出部78の外周に亘ってスナップリング用溝79が刻設されており、スナップリング用溝79にはシリンダチューブ71の内径面より大きく設定されるリング径を有するスナップリング84が装着されている。
ティルトシリンダ70におけるシリンダチューブ11の作動油を制御し、ピストンロッド73が前進すると、ロッドガイド74にはピストンロッド73の前進と相俟ってシリンダチューブ71の先端部からロッドガイド74が抜け出そうとする力が作用するが、シリンダチューブ71のCリング用溝71bとロッドガイド74の段部77にCリング83が係止されている状態にあり、シリンダチューブ71の先端部へのロッドガイド74の移動がCリング83により規制される。
一方、ピストンロッド73が後退する際には、ピストンロッド73の後退に伴ってロッドガイド74がシリンダチューブ71内へ引き込まれようとする力が作用するが、ガイド突出部78のスナップリング用溝79に装着されているスナップリング84がシリンダチューブ71の先端部に係止されることにより、シリンダチューブ71内へのロッドガイド74の引き込みを規制している。
特開平5−256306号公報(第2−4頁、図1)
しかしながら、従来のシリンダ装置では、ブーツの装着のためにシリンダチューブの外径面に装着用溝を刻設するほか、ロッドガイドのガイド突出部にスナップリング用溝を刻設する必要があり、また、シリンダチューブ内へのロッドガイドの引き込みを規制するためにスナップリングを必要とする。
つまり、従来のシリンダ装置では、ブーツを装着するための溝とスナップリングを装着するための溝を個別に加工したり、ブーツとスナップリングを個別に溝に装着する必要があることから、製造に係る作業時間が長くなりがちであるほか、部品点数が多数となりがちであり、シリンダ装置の製造効率の向上や製造コスト抑制の隘路となっているという問題がある。
また、ブーツやスナップリングを個別に装着することにより、余分なスペースを使うことになりシリンダ装置の大型化を招くという問題が存在する。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、ブーツの装着と、ロッドガイドのシリンダチューブ内への引き込み防止とを兼ね備える構造とし、製造に係る作業時間や部品点数を低減し、製造効率の向上や製造コストの抑制を実現することができるシリンダ装置の提供にある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、シリンダチューブと、該シリンダチューブ内を往復摺動するピストンと、該ピストンに連結され前記シリンダチューブの先端部から突出自在のピストンロッドと、前記シリンダチューブの先端部に嵌入されるロッドガイドと、前記ピストンロッドの突出部を保護する伸縮性のブーツとを具備するシリンダ装置であって、前記ピストンロッドの突出部にブーツ前端部が係止され、前記ロッドガイドにブーツ後端部が係止されるとともに、ブーツ後端部が前記シリンダチューブの先端部に係止されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ピストンロッドがシリンダチューブに引き込まれるとき、ロッドガイドにはシリンダチューブ内へ引き込まれようとする力が作用するが、ガイドロッドに係止されるブーツ後端部はシリンダチューブの先端部に係止されるから、シリンダチューブ内へのロッドガイドの引き込みは規制される。
このように、ブーツ後端部はロッドガイドに対する装着と、ロッドガイドのシリンダチューブ内への引き込み防止の機能とを兼ね備えている。
このため、シリンダ装置の製造に係る作業時間や部品点数が低減され、製造効率の向上や製造コストの抑制を実現することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のシリンダ装置において、前記ブーツ後端部に係止手段が備えられ、前記シリンダチューブの先端部からロッドガイドが突出されるガイド突出部に前記係止手段に対応する被係止手段が備えられるとともに、前記係止手段と前記シリンダチューブの先端部が係止されることにより、前記ロッドガイドの前記シリンダチューブ内への移動が規制されることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、ブーツ後端部の係止手段とガイド突出部の被係止手段により、ブーツ後端部とロッドガイドとの係止が実現されるほか、係止手段とシリンダチューブの先端部が係止されることにより、前記ロッドガイドの前記シリンダチューブ内への移動が規制されるから、ピストンロッドがシリンダチューブに引き込まれる場合でも、ロッドガイドのシリンダチューブ内への引き込みを確実に規制することができるほか、ブーツの密封性が向上する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のシリンダ装置において、前記ガイド突出部の外周に環状溝が刻設され、前記ブーツ後端部が該環状溝に嵌合することを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、ブーツ後端部が、ガイド突出部の外周に刻設された環状溝に嵌合するから、ブーツ後端部においては密封状態が保たれる。
このため、ブーツ後端部から異物がブーツ内へ侵入するおそれは少なく、ブーツによるピストンロッドの保護を確実とすることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項記載のシリンダ装置において、前記ブーツ前端部及び前記ブーツ後端部の少なくとも一方が固定部材により固定されることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、ブーツ前端部及びブーツ後端部の少なくとも一方が固定部材により固定されることから、ピストンロッド及びロッドガイドに対するブーツの固定は強化される。
また、ブーツ後端部に固定部材が固定される場合、固定部材がブーツ後端部のロッドガイドに対する装着を強化されるほか、ブーツ後端部が有するロッドガイドのシリンダチューブ内への移動に対する規制を強化することも可能となる。
本発明によれば、ブーツの装着と、ロッドガイドのシリンダチューブ内への引き込み防止とを兼ね備える構造とし、シリンダ装置製造に係る作業時間や部品点数を低減し、製造効率の向上や製造コストの抑制を実現することができる。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態のシリンダ装置について図面を参照して説明する。
この実施形態のシリンダ装置は、フォークリフトのマストを前傾又は後傾させるためのティルトシリンダに適用した例である。
まず、図1に示されるティルトシリンダ10の概要について説明する。
ティルトシリンダ10は複動型の油圧シリンダであり、円筒状のシリンダチューブ11と、シリンダチューブ11内を往復摺動自在のピストン12と、ピストン12に連結されるピストンロッド13と、シリンダチューブ11の後端側に嵌入されるエンドカバー16と、ピストンロッド13を案内するロッドガイド25と、ロッドガイド25とピストンロッド13に装着されるブーツ40等から主に構成されている。
円筒状のシリンダチューブ11の後端部は軸孔17を有するエンドカバー16により閉塞され、図2に示されるように、シリンダチューブ11の先端部にはピストンロッド13を案内する案内孔18を備えたロッドガイド25が嵌入されている。
従って、シリンダチューブ11内には、作動油が充填されるとともにピストン12が往復摺動される空間部19が形成される。
そして、シリンダチューブ11の先端部付近及び後端部付近には作動油の出入口20、21が設けられている。
シリンダチューブ11内には、ピストン12が摺動自在に備えられ、このピストン12にはピストンロッド13が取り付けられている。
このピストンロッド13はロッドガイド25の案内孔18を貫通し、ピストンロッド13の一部はロッドガイド25から前方へ突出されている。
この実施形態のピストンロッド13は、ロッド本体部14と、ロッド本体部14の後端に備えられているネジ軸部(図示せず)と、ロッド本体部14の先端に形成されているロッドジョイント部15とから構成されている。
そして、ピストン12にはネジ軸部が挿通される通孔(図示せず)が形成されており、この通孔にネジ軸部が挿通された状態で、ネジ軸部と螺合されるナット22の締結によりピストン12とピストンロッド13の固定が図られている。
一方、ロッド本体部14の先端にはロッドジョイント部15が形成され、ロッドジョイント部15には連結用孔23、24が形成されている。
そして、ロッドガイド25の先端部には、後述する伸縮性のブーツ40のブーツ後端部43が係止されるとともに、ロッドジョイント部15付近にはブーツ先端部42が係止され、シリンダチューブ11から突出されるピストンロッド13及びロッドジョイント15の一部がブーツ40に保護される状態にある。
ティルトシリンダ10の構造の概要は以上のとおりであるが、ここで、前述のシリンダチューブ11に嵌入されるロッドガイド25について詳細に説明する。
この実施形態のロッドガイド25は、シリンダチューブ11の内径面にほぼ一致する第1外径部26と、Cリング34を装着可能とする第2外径部27を備えている。
そして、第1外径部26が第2外径部27よりも径が大きく設定されていることから、両外径部26、27の境界には段部28が形成されるが、このロッドガイド25は第1外径部26が後方で第2外径部27が前方となるようにシリンダチューブ11の先端部内に嵌入される。
ロッドガイド25の第1外径部26はシリンダチューブ11の内径にほぼ一致する径を有し、一方、第2外径部27は第1外径部26の径よりも僅かに小さい径としているが、これはCリング34を装着するためである。
ここで、Cリング34について説明すると、Cリング34は鋼線を曲げて環状に形成された金属製リングであり、ピストンロッド13の前進時におけるシリンダチューブ11の先端部からのロッドガイド25の抜け出しを規制するための部材である。
ところで、シリンダチューブ11の先端部付近の内径面には、Cリング34の外径に対応するCリング用溝11aが刻設されており、ロッドガイド25がシリンダチューブ11に嵌入される際には、Cリング用溝11aに嵌め込まれたCリング34がロッドガイド25の第2外径部27に装着される。
このため、Cリング34がロッドガイド25の段部28とシリンダチューブ11のCリング用溝11aとにより、ピストンロッド13の前進時におけるシリンダチューブ11の先端部からのロッドガイド25の抜け出しが規制されることになる。
ロッドガイド25の説明に戻るが、ロッドガイド25の第1外径部26には周方向に環状のOリング用溝29が刻設されている。
これはOリング35を装着するための溝であり、Oリング用溝29に装着されたOリング35がシリンダチューブ11の内径面とロッドガイド25における第1外径面26との間からの作動油漏れを防止するとしている。
また、ロッドガイド25にはピストンロッド13を案内するための案内孔18が備えられていることを既に述べたが、この案内孔18はロッドガイド25の中心を貫通しており、案内孔18はピストンロッド13のロッド本体部14の径にほぼ対応する径を有している。
そして、案内孔18の周方向に沿うようにロッドガイド25に刻設されたパッキン用溝30、31が前後2列に配設されている。
パッキン用溝30、31はロッドパッキン36、37を装着するための溝であり、ピストンロッド13と案内孔18との間からの作動油漏れや異物混入を防止するとしている。
先に、シリンダチューブ11の先端部からロッドガイド25の抜け出しをCリング34を用いて規制する点について説明したが、ここで、ピストンロッド13の後退時におけるシリンダチューブ11内へのロッドガイド25の引き込みを規制する点について説明する。
この実施形態では、ブーツ40のブーツ後端部43が、ロッドガイド25とブーツ40との係止を図る係止手段を有するほか、シリンダチューブ11内へのロッドガイド25の引き込みを規制する機能を有している。
シリンダチューブ11の先端部に嵌入されるロッドガイド25の先端はシリンダチューブ11の先端部から僅かに突出されており、ここでは、このロッドガイド25の突出部分をガイド突出部32としているが、換言すれば、ガイド突出部32はロッドガイド25の第2外径部27の先端付近と言える。
このガイド突出部32の外周には周方向に亘って被係止手段としての環状溝33が刻設されているが、この環状溝33はブーツ後端部43を装着するための溝である。
ブーツ40は既に説明したように、ピストンロッド13の一部を異物から保護するために備えられているものであり、ピストンロッド13の進退に応じて伸縮可能なゴム系材料から形成されている。
ブーツは、伸縮自在な伸縮部41と、伸縮部41の前方に備えられロッドジョイント部15に係止されるブーツ前端部42と、伸縮部41の後方に備えられロッドガイド25の環状溝33に係止されるブーツ後端部43とから構成されている。
この実施形態のブーツ40の伸縮部41及びブーツ前端部42の断面は略方形状となっており、ロッドジョイント部15の後端付近の断面が略方形状であること相俟ってブーツ前端部42とロッドジョイント部15との係止の容易化が図られている。
ブーツ後端部43は、ロッドガイド25におけるガイド突出部32の環状溝33に嵌合される環状の突条体44を備えている。
このため、図3に示されるように、この突条体44はブーツ後端部43が備える係止手段であり、ロッドガイド25の環状溝33に対応する形態を呈している。
そして、この実施形態では、この突条体44を含むブーツ後端部43の外径はシリンダチューブ11の内径よりも大きく設定されている。
すなわち、ピストンロッド13の軸芯を中心とするとき、ブーツ後端部43における径方向の寸法は、前記シリンダチューブ11の内径より大きく設定されていると言える。
従って、ブーツ後端部43における後端面43aは、ロッドガイド25の環状溝33からシリンダチューブ11の先端部に当接する状態にある。
ブーツ後端部43における後端面43aの一部がシリンダチューブ11の先端部に当接することから、ブーツ後端部43における後端面43aの一部はシリンダチューブ11の先端面(シリンダチューブ11の先端部における端面)に係止される係止領域S(図3において破線による格子状ハッチングの部分を指す)として設定され、シリンダチューブ11内へのロッドガイド25の引き込みがブーツ後端部43により規制されることになる。
つまり、係止手段としての突条体44と被係止部材としての環状溝33は、ロッドガイド25とブーツ後端部43との係止を実現するが、ブーツ後端部43における係止領域Sとシリンダチューブの先端面との係止により、シリンダチューブ11内へのロッドガイド25の移動を規制していると言える。
さらに、この実施形態では、ブーツ後端部43に固定部材としての結束用バンド45が巻き付けられており、ロッドガイド25の環状溝33からのブーツ後端部43の脱落を防止している。
この結束用バンド45はブーツ後端部43に巻き付けて固定すると、巻き付けた状態を維持することができる緩み止めの機能を備えた樹脂性バンドである。
ここでは、結束用バンド45の側面がシリンダチューブ11の先端部に当接していることから、ブーツ後端部43によるシリンダチューブ11内へのロッドガイド25の引き込みの規制を結束用バンド45がさらに強化している。
他方、ブーツ先端部42はピストンロッド13のロッドジョイント部15の後端側に係止されており、ブーツ後端部43と同様に固定部材としての別の結束用バンド46がブーツ先端側42に巻き付けられて固定されている。
そして、この実施形態のティルトシリンダ10は、エンドカバー16の軸孔を介して図4に示されるフォークリフト50の車体51側に組み付けられ、ピストンロッド13のロッドジョイント15部がマスト52に組み付けられる。
さらに、作動油の制御によりピストンロッド13がシリンダチューブ11に対して進退するが、ピストンロッド13の進退に応じてブーツ40が伸縮し、ブーツ40内のピストンロッド13は異物から保護される。
また、ピストン12がシリンダチューブ11内を前進すると、ピストンロッド13の大部分がロッドガイド25から突出され、ティルトシリンダ10に連結されているマスト52が車体51に対して前傾される。
このとき、ロッドガイド25にはシリンダチューブ11の先端部からロッドガイド25が抜け出そうとする力が作用するが、シリンダチューブ11に対するロッドガイド25の抜け出しはロッドガイド25の段差28及びシリンダチューブ11のCリング用溝11aに位置するCリング34により規制される。
一方、ピストン12がシリンダチューブ11内を後退すると、ピストンロッド13はロッドジョイント部15を除きほぼシリンダチューブ11内に収容され、ティルトシリンダ10に連結されているマスト52が車体51に対して後傾される。
このとき、ロッドガイド25にはシリンダチューブ11内へロッドガイド25を引き込もうとする力が作用するが、シリンダチューブ11内へのロッドガイド25の引き込みはシリンダチューブ11の先端部に係止されるブーツの後端部43により規制される。
この実施形態に係るティルトシリンダ10によれば以下の効果を奏する。
(1)ブーツ後端部43が、ブーツ40とロッドガイド25との係止を図るとともに、シリンダチューブ11内へロッドガイド25の引き込みを規制することから、従来のティルトシリンダのようにスナップリングを必要とせず、必要とする溝の数も少なくすることができ、ティルトシリンダの製造に係る作業時間や部品点数を低減し、製造効率の向上や製造コストの抑制を実現することができる。
(2)ブーツ後端部43の突条体44が、ガイド突出部32の外周に刻設された環状溝33に嵌合するから、ブーツ後端部43においては密封状態が保たれ、ブーツ後端部43付近から異物がブーツ40内へ侵入するおそれは少ないほか、ブーツ40の小径化あるいは小型化を図ることができる。
(3)ブーツ後端部43に固定部材としての結束用バンド45を巻き付けて固定しているから、結束用バンド45がロッドガイド25に対するブーツ後端部43の係止状態を強固とするほか、ブーツ後端部43がシリンダチューブ11の先端部に係止されることにより、シリンダチューブ11内へのロッドガイド25の引き込みに対する規制が強化される。
(4)ブーツ後端部43を、従来のシリンダ装置で用いられるロッドガイドのスナップリング用溝に係止することができるような形態とすれば、スナップリング用溝が環状溝としての機能を果たすことになるから、従来のロッドガイドを手を加えることなくそっくり利用することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るシリンダ装置について図5及び図6に基き説明する。
この実施形態のシリンダ装置は、先の実施形態と同様にティルトシリンダに適用した例であるが、ブーツ後端部の形態が異なる点で先の実施形態と相違する。
従って、この実施形態では、説明の便宜上、先に説明した第1の実施形態で用いた符号を一部共通して用い、共通又は類似する構成についてはその説明を省略し、第1の実施形態の説明を援用する。
図5は、第2の実施形態に係るティルトシリンダ60の要部とブーツ61を破断して示した側面図であるが、このティルトシリンダ60ではブーツ61以外の構成は第1の実施形態とほぼ同じ構成である。
この実施形態のブーツ61は、伸縮自在な伸縮部62と、伸縮部62の前方に備えられロッドジョイント部15に係止されるブーツ前端部63と、ブーツ伸縮部63の後方に備えられロッドガイド25の環状溝33に係止されるブーツ後端部64とから構成されているが、伸縮部62とブーツ前端部63は第1の実施形態と同じ構造である。
この実施形態のブーツの後端部64は、ロッドガイド25におけるガイド突出部32の環状溝33に嵌合される環状の突条体65を備えており、この係止手段としての突条体65の断面は被係止手段としての環状溝33に対応する形態を呈している。
また、図6に示されるように、ブーツ後端部64の外周縁には4個の拡大係止片66が形成されており、これらの拡大係止片66はブーツ後端部64の外周縁において90度毎に配置されている。
この拡大係止片66は、シリンダチューブ11の先端部に係止されるブーツ後端部64の面積を拡大するためのものであり、この拡大係止片66によりシリンダチューブ11へのロッドガイド25の引き込みに対する規制を強化するとしている。
この実施形態では、ブーツ後端部64の後端面64aの一部が、拡大係止片66を含む係止領域S(図6において破線による格子状ハッチングの部分を指す)として設定されることになる。
そして、拡大当接片66に隣接するように結束用バンド45がブーツ後端部64が巻き付けられて固定されることにより、ブーツ後端部64のロッドガイド25に対する係止状態を強化するほか、ブーツ後端部64の拡大当接片66とシリンダチューブ11との係止状態を常に維持することができるものとなっている。
この実施形態に係るティルトシリンダ60によれば、実施形態と同様の効果を奏するほか、以下の効果を奏する。
(1)拡大係止片66がブーツ後端部64に形成されることにより、シリンダチューブ11の先端部に係止されるブーツ後端部64の面積が拡大されるので、シリンダチューブ11へのロッドガイド25の引き込みに対する規制が強化されるほか、シリンダチューブ11へのブーツ後端部64の引き込みを防止することができる。
(2)ブーツ後端部64に対する結束用バンド45の締め付けにより、ブーツ後端部64における拡大当接片66とシリンダチューブ11との係止状態を常に維持することができ、シリンダチューブ11内へのロッドガイド25の引き込みに対する規制が一層強化される。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の第1、第2の実施形態では、産業車両としてのフォークリフトが備えるティルトシリンダを説明したが、シリンダ装置をティルトシリンダに限定する趣旨ではない。この明細書におけるシリンダ装置とは、ブーツを備える直線動作用のアクチュエータを意味し、例えば、油圧や空気圧等の流体や、電動モータを用いるシリンダであってもよく、流体を用いるシリンダ装置では、単動式及び複動式を問わない。
○ 上記の第1、第2の実施形態では、ロッドガイドに環状溝を設け、環状溝に嵌合するブーツ後端部としたが、少なくとも、ブーツ後端部はロッドガイドに対して係止され、かつ、シリンダチューブ内へのロッドガイドの引き込みを規制する機能を具備すればよい。例えば、ブーツ後端部に環状溝を設け、このブーツ後端部の環状溝に嵌合する突条をロッドガイドに設けてもよい。
○ 上記の第1、第2の実施形態では、シリンダチューブ内へのロッドガイドの引き込みを規制するために、ブーツ後端部をシリンダチューブの先端部の全周に亘って係止させるようにしたが、ブーツ後端部の一部がシリンダチューブの先端部に当接されるようにしてもよい。
○ 上記の第1、第2の実施形態では、ブーツの伸縮部及びブーツ前端部の断面形状を略方形状としたが、例えば、円筒状や多角形状であってもよく、ブーツの断面形状は特に制限されない。
○ 上記の第1、第2の実施形態では、固定部材として結束用バンドを用いたが、少なくとも、固定部材はロッドガイドに対するブーツ後端部の係止状態を強化するものであればよく、例えば、クランプ等を用いてもよい。また、ブーツ後端部とロッドガイドが強固に係止されている場合には、固定部材を用いなくてもよい。
○ 上記の第2の実施形態ではブーツ後端部の外周縁に拡大係止片を形成したが、少なくとも、拡大係止片には係止領域が設定され、ブーツ後端部で拡大係止片が存在すればよく、また、拡大係止片の数や形状も適宜自由である。
第1の実施形態に係るシリンダ装置を示す側面図である。 第1の実施形態に係るシリンダ装置の要部を破断した拡大正面図である。 図3のA−A線における矢視図である。 第1の実施形態に係るシリンダ装置を備えるフォークリフトの側面図である。 第2の実施形態に係るシリンダ装置の要部を破断した拡大正面図である。 図5のB−B線における矢視図である。 従来のシリンダ装置を示す側面図である。 従来のシリンダ装置の要部を破断した拡大側面図である。
符号の説明
10、60、70 ティルトシリンダ
11、71 シリンダチューブ
12、72 ピストン
13、73 ピストンロッド
25、74 ロッドガイド
32、78 ガイド突出部
33 環状溝
40、61、80 ブーツ
43、64、83 ブーツ後端部
43a、64a 後端面
44、65 突条体
45、46 結束用バンド
66 拡大係止片
71a 装着用溝
79 スナップリング用溝
84 スナップリング
S 係止領域

Claims (4)

  1. シリンダチューブと、該シリンダチューブ内を往復摺動するピストンと、該ピストンに連結され前記シリンダチューブの先端部から突出自在のピストンロッドと、前記シリンダチューブの先端部に嵌入されるロッドガイドと、前記ピストンロッドの突出部を保護する伸縮性のブーツとを具備するシリンダ装置であって、
    前記ピストンロッドの突出部にブーツ前端部が係止され、前記ロッドガイドにブーツ後端部が係止されるとともに、ブーツ後端部が前記シリンダチューブの先端部に係止されることを特徴とするシリンダ装置。
  2. 前記ブーツ後端部に係止手段が備えられ、前記シリンダチューブの先端部からロッドガイドが突出されるガイド突出部に前記係止手段に対応する被係止手段が備えられるとともに、前記係止手段と前記シリンダチューブの先端部が係止されることにより、前記ロッドガイドの前記シリンダチューブ内への移動が規制されることを特徴とする請求項1記載のシリンダ装置。
  3. 前記ガイド突出部の外周に環状溝が刻設され、前記ブーツ後端部が該環状溝に嵌合されることを特徴とする請求項1又は2記載のシリンダ装置。
  4. 前記ブーツ前端部及び前記ブーツ後端部の少なくとも一方が固定部材により固定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のシリンダ装置。
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