JP2005226583A - 内燃機関の動弁制御方法 - Google Patents

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泰之 川辺
Takashi Koyama
崇 小山
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一郎 阪田
Kenji Kanehara
賢治 金原
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Abstract

【課題】 機関運転状態が低〜中回転、かつ、無〜中負荷域において、燃焼の安定性と排気性能の向上との両立を実現することができる技術を提供する。
【解決手段】 吸気弁7A,7Bの開閉時期を制御する内燃機関の動弁制御方法において、機関運転状態が低〜中回転、かつ、無〜中負荷域の場合、吸気弁7A,7Bをベースバルブタイミングよりも遅く開き、更に当該吸気弁7A,7Bを閉じる段階で、当該吸気弁7A,7Bのうち1つの吸気弁7Aを他の吸気弁7Bよりも早く閉じる。
【選択図】 図4


Description

本発明は、内燃機関の動弁制御方法に関する。
従来の内燃機関において、機関の低速時には、2つの吸気弁の開弁時期を異ならせると共に閉弁時期を略一致させ、高速時には2つの吸気弁の開弁時期を一致させることにより、出力トルクを向上させると共に低速時のスワール強化と高速時のノッキング防止を図って機関の燃焼安定性及び耐久性の向上を図った技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−133212号公報 特開平7−4219号公報 特開2002−349370号公報 特開2000−328968号公報 国際公開第97/13063号パンフレット 特開平10−26026号公報 特開平9−256891号公報 特開平10−288056号公報
しかしながら、従来技術の場合、機関の低速時において、スワールを強化することにより燃焼の安定化を図ることはできるが、スワールの強化に伴って筒内が冷やされてしまうことが懸念される。筒内の温度低下は、排気性能の悪化を招くこととなる。
本発明は、上記したような事情に鑑みてなされたものであり、機関運転状態が低〜中回転、かつ、無〜中負荷域において、燃焼の安定性と排気性能の向上との両立を実現することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、機関運転状態が低〜中回転、かつ、無〜中負荷域の場合、複数の吸気弁を基準作動時よりも遅く開き、更に当該複数の吸気弁を閉じる段階で、当該複数の吸気弁のうち少なくとも1つの吸気弁を他の吸気弁よりも早く閉じるように、1気筒当たり複数設けられた吸気弁の開閉時期を制御することを特徴とするものである。
本発明においては、機関運転状態が低〜中回転、かつ、無〜中負荷域の場合に、複数の吸気弁を基準作動時よりも遅く開くことにより、負圧を発生させるもので、内燃機関の筒内の負圧が大きくなることによって、筒内に吸入される吸気の流速が増大するため、筒内に吸入される吸気を暖めることができる。したがって、筒内の温度をより高めることができので、排気性能の向上、及び、燃焼の安定性の向上を図ることができる。
さらに、複数の吸気弁を閉じる段階で、複数の吸気弁のうち少なくとも1つの吸気弁を他の吸気弁よりも早く閉じることにより、スワールの生成を強化することができる。スワール強化により、燃料と吸気とをより良好に混合することができるので、スモークの発生を抑制することができ、燃焼の安定性を向上することができる。
ここで、スワール強化により筒内の温度が低下してしまうおそれがあるが、複数の吸気
弁を基準作動時よりも遅く開くことによって、筒内に吸入される吸気が暖められているため、スワール強化による筒内の温度低下を抑制することができる。したがって、スワール強化による排気性能の悪化を抑制することができる。
また、内燃機関において、機関の排気系から吸気系に排気の一部を還流させる排気還流通路が設けられている場合には、燃焼の安定性が向上することによって、排気還流通路を通って吸気系に還流させる排気の量を増量させることができるので、以て窒素酸化物(NOx)の発生量を抑制することが可能となる。
また、上記の構成において、複数の吸気弁を基準作動時よりも遅く開く場合には、当該吸気弁と同じ気筒に設けられ当該吸気弁が遅く開く直前に閉じる排気弁の閉弁時期を基準作動時よりも早く閉じるように制御することも好ましい。
複数の吸気弁を基準作動時よりも遅く開く場合には、負圧が発生することとなるが、この場合に、排気弁の閉弁時期を基準作動時よりも早く閉じることによって、負圧の発生を抑制し、負圧の発生により生ずる損失(ポンピングロス)を低減することができる。また、排気弁の閉弁時期を基準作動時よりも早く閉じることによって、高温の燃焼ガスが筒内に残留することとなるので、筒内の温度をより高めることができ、排気性能の向上、及び、燃焼の安定性の向上を図ることができる。
本発明によれば、機関運転状態が低〜中回転、かつ、無〜中負荷域において、燃焼の安定性と排気性能の向上との両立を実現することができる技術を提供することが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る内燃機関1としてディーゼルエンジンを説明するための概略断面図である。図2は、内燃機関1において吸排気弁やピストンの周辺を斜め上方から見た概略斜視図である。
内燃機関1は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程の4サイクルを繰り返して出力を得るディーゼルエンジンである。内燃機関1は、その内部に気筒2を形成する。気筒2(燃焼室2A)で発生する燃料の燃焼力は、ピストン3及びコンロッド4を介してクランクシャフト(図示略)の回転力に変換される。
また、気筒2には、吸気通路5の最下流部をなす吸気ポート5Aと、排気通路6の最上流部をなす排気ポート6Aとが設けられている。吸気ポート5Aと気筒2との境界は吸気弁7によって開閉される。また、排気ポート6Aと気筒2との境界は排気弁8によって開閉される。本実施例において、吸気弁7及び排気弁8は、図2に示すように、1つの気筒2に対してそれぞれ2つずつ(吸気弁7A,7B、排気弁8A,8B)設けられているが、これに限らず、吸気弁が1つの気筒当たり複数設けられていればよい。
また、内燃機関1は、燃料噴射弁9を備えている。燃料噴射弁9は、高圧ポンプ(図示略)等によって加圧された軽油を、気筒2に適宜の量、適宜のタイミングで噴射供給する電磁駆動式開閉弁である。
また、内燃機関1には、各気筒2に対応して設けられた吸気弁7,排気弁8の開閉動作タイミングをそれぞれ可変制御するバルブタイミング可変機構10,11が搭載されている。バルブタイミング可変機構10,11はそれぞれ吸気弁7,排気弁8の作用角及び位相を自由に変更できる可変機構であると好ましいものである。バルブタイミング可変機構10,11は、例えば、電磁駆動式動弁機構であってもよい。
内燃機関1では、このようなバルブタイミング可変機構10,11の機能を通じ、吸気弁7,排気弁8の開閉弁動作タイミング(クランクシャフトに対する相対的な動作タイミング)が適宜変更されることになる。なお、ここでは、排気弁8の開閉動作タイミングを可変制御するバルブタイミング可変機構11についても説明したが、本実施例はバルブタイミング可変機構11が設けられていない内燃機関であっても好適に適用することができる。
また、内燃機関1には、吸気通路5と排気通路6とを連通する排気還流通路(以下、EGR(Exhaust Gas Recirculation)通路という)20が形成されている。このEGR通路20は、排気の一部を適宜吸気通路5に戻す機能を有する。EGR通路20には、同通路20内を流れるガス(以下、EGRガスという)の流量を自在に調整することができるEGR弁(開閉弁)21が設けられている。EGR弁21は、無段階に開閉される電子制御弁である。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)30が併設されている。このECU30は、中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及びバックアップRAM等からなる論理演算回路を備え、各種センサの信号に基づいて、例えば、内燃機関1の運転状態を検出し、内燃機関1の各種構成要素を統括制御する。
ECU30には、内燃機関1の運転状態に関する情報を提供する各種のセンサやスイッチが電気配線を介して接続され、各種センサの出力信号がECU30に入力されるようになっている。
また、ECU30は、一定時間毎に実行すべき基本ルーチンにおいて、各種センサの出力信号の入力、機関回転数の演算、機関負荷の演算、燃料噴射量の演算、燃料噴射時期の演算などを実行する。基本ルーチンにおいてECU30が入力した各種信号やECU30が演算して得られた各種制御値は、該ECU30のRAMに一時的に記憶される。
更に、ECU30は、各種のセンサやスイッチからの信号の入力、一定時間の経過、或いはクランクポジションセンサ(図示略)からのパルス信号の入力などをトリガとした割り込み処理において、RAMから各種制御値を読み出し、それら制御値に従って燃料噴射制御やEGR制御を実行し、そして、定期的に以下に述べるようなバルブタイミング可変機構10,11の駆動制御(以下、バルブタイミング制御という)を実行する。
ここで、EGR制御とは、EGR弁21を操作して、EGR通路20を通過するEGRガスの流量、言い換えれば排気通路6から吸気通路5に還流される排気の流量調整を行う処理をいう。目標となるEGR弁21の開弁量(以下、目標開弁量)は、基本的には内燃機関1の運転状態に基づき、予め設定されたマップ(図示略)を参照して決定される。ECU30は、この目標開弁量を内燃機関1の運転中所定時間毎に更新し、逐次、EGR弁21の実際の開弁量が更新された目標開弁量に合致するようEGR弁21の駆動回路に指令信号を出力する。
次に、本実施例のバルブタイミング制御について説明する。
図3は、内燃機関1において、機関回転数と機関負荷とに基づいて決定される機関運転状態を表す図である。
本実施例においては、機関運転状態を図3に示すような4つの領域A〜Dに分けている。ここで、領域Aは機関運転状態が低回転・無〜低負荷域にあることを示しており、領域Bは機関運転状態が低回転・低〜中負荷域にあることを示しており、領域Cは機関運転状態が中回転・無〜中負荷域にあることを示しており、領域Dは機関運転状態が中〜高回転・無〜高負荷域にあることを示している。図3に示すような機関回転数と機関負荷と機関運転状態との関係は、予め実験等により導き出してマップ化しておきROMに記憶させておくとよい。
図4は、バルブタイミング可変機構10,11による吸気弁7及び排気弁8のリフト動作を示す図である。図4(A)は、吸気弁7A及び排気弁8Aのリフト動作を示し、同図(B)は、吸気弁7B及び排気弁8Bのリフト動作を示している。図4において、吸気行程に2点鎖線で示すリフト動作は、ベースバルブタイミングを示すものである。ここで、ベースバルブタイミングとは、内燃機関の出力が最高出力となるようなバルブタイミングであって、基準作動時のバルブタイミングということもできる。ベースバルブタイミングは、内燃機関の仕様に応じて適宜設定されるものである。図4において、排気弁8A,8Bはベースバルブタイミングに設定されている。なお、図4において、横軸はクランク角度を示しており、BDCは内燃機関1のピストン下死点を示し、TDCはピストン上死点を示しており、縦軸はバルブリフト量を示している。
本実施例のバルブタイミング制御の特徴としては、機関運転状態が図3に示す領域A,Bにある場合、すなわち、低〜中回転、かつ、無〜中負荷域にある場合において、図4に示すように、2つの吸気弁7A,7Bをベースバルブタイミングよりも遅開き(開弁時期を遅角)させ、さらに閉じる段階では、一方の吸気弁7Aを他方の吸気弁7Bよりも早閉じ(閉弁時期を進角)させている。
吸気弁7A,7Bの遅開き時のクランク角度は、ベースバルブタイミングにおける開弁時(図4に示すg)から5〜80°CA(図4に示すa(吸気弁7A),b(吸気弁7B)、ここで、a=bであると好ましい)遅れたクランク角度であると好ましい。また、吸気弁7Aの早閉じ時のクランク角度は、ベースバルブタイミングにおける閉弁時(図4に示すh)より5〜80°CA(図4に示すc)早いクランク角度であると好ましい。また、吸気弁7Aを早閉じすることに伴って、吸気弁7Aのリフト量(図4に示すd)は小さくなってもよい。しかしながら、吸気弁7Aのリフト量dが0(mm)となった場合には、吸入空気量が減少してしまい排気性能の悪化を招くおそれがあるため、吸気弁7Aのリフト量dは排気性能の悪化を招くことのない範囲で適宜設定されるとよい。
次に、本実施例において、機関運転状態が低〜中回転、かつ、無〜中負荷域において実行されるバルブタイミング制御による作用効果について説明する。
まず、2つの吸気弁7A,7Bをベースバルブタイミングよりも遅開きさせることにより、気筒2内の負圧を大きくしている。気筒2内の負圧が大きくなることにより、気筒2内に吸入される吸気の流速が増大して、吸気に大きな運動エネルギが与えられ、この吸気の運動エネルギは、圧縮行程において熱エネルギに変換されるため、気筒2内に吸入される吸気が暖められることとなる。これにより、気筒2内の熱エネルギも増加し、以て圧縮上死点近傍における気筒2内の雰囲気温度、いわゆる圧縮端温度も高められることになる。したがって、スモークの発生を抑制することができ、排気性能を向上することができる
。また、燃焼の安定性を向上することもでき、燃料消費率を向上することもできる。
ここで、吸気弁7A,7Bの遅開き時のクランク角度をより大きくすることにより、負圧をより大きくすることができるので、気筒2内に吸入される吸気をより暖めることができるが、負圧が大きくなった場合、ポンピングロスが大きくなってしまうので燃料消費率の悪化を招くこととなってしまう。吸気弁7A,7Bの遅開き時のクランク角度は、燃料消費率の悪化を招くことのない範囲で適宜設定されるとよい。
そして、遅開きした吸気弁7A,7Bが閉じる段階では、吸気弁7Aを吸気弁7Bよりも早閉じすることにより、スワールの生成が強化されるので、筒内に吸入される吸気の流速が増大することとなる。
これにより、気筒2内において燃料と吸気とをより良好に混合することができるようになるので、従来では不完全燃焼となってしまっていた燃料のうち、より良好に燃焼させることができる燃料を増やすことができる。したがって、スモークの発生を抑制して、気筒2内の燃焼状態をより安定させることができ、さらには燃料消費率を向上させることができる。
さらに、スワール強化により内燃機関1の燃焼状態が改善されると、EGR通路20を通って気筒2内に供給されるEGRガスの量を増量することができる。気筒2内に供給されるEGRガスの量が多くなり過ぎるとスモーク発生の要因となってしてしまうため、気筒2内に供給されるEGRガスの量は、機関運転状態、特に、気筒2内の燃焼状態に応じて適宜決定されるものであるが、本実施例では内燃機関1の燃焼状態が改善されることにより、排気性能の悪化を招くことなく、より多くのEGRガスを気筒2内に供給することができるものである。そして、気筒2内に供給されるEGRガスが増量することにより、気筒2内の混合気の燃焼温度が低められ、以てNOxの発生量を抑制することが可能となる。
ここで、スワールの生成が強化されると、気筒2内の温度が低下してしまうおそれがあるが、本実施例においては、上述したように、吸気弁7の開弁時において気筒2内に吸入される吸気が暖められ気筒2内の熱エネルギも増加して、圧縮端温度も高められているので、スワールによる気筒2内の温度低下を抑制することができる。気筒2内の温度低下を抑制することにより排気性能の悪化を抑制できるので、すなわち、スワール強化に起因する排気性能の悪化を抑制することが可能となる。
なお、本実施例において、吸気弁7Bの閉弁時期は、図4(B)に示すようにベースバルブタイミングと同様としているが、吸入空気量を増量させる必要がある場合には、これに限るものではない。吸入空気量を増量させたいような場合には、ベースバルブタイミングよりも遅らせて閉弁させてもよく、例えば、ベースバルブタイミングにおける閉弁時(図4に示すh)より5〜80°CA遅れたクランク角度とするとよい。
また、本実施例においては、内燃機関としてディーゼルエンジンについて説明したが、ガソリンエンジンであっても好適に適用することができるものである。
以下に、本発明の実施例2について説明する。なお、本実施例においては、上述した実施例1と異なる部分、すなわち、ECU30によるバルブタイミング制御の他の実施形態について説明するものであり、実施例1と同様の構成部分については説明を省略する。
上述した実施例1においては、機関運転状態が図3に示す領域A,Bにある場合、すな
わち、低〜中回転、かつ、無〜中負荷域にある場合において、図4に示すように、2つの吸気弁7A,7Bをベースバルブタイミングよりも遅開きさせ、さらに閉じる段階では、吸気弁7Aを吸気弁7Bよりも早閉じさせるものであったが、本実施例においては、これに加えてさらに、排気弁8A,8Bを早閉じ(閉弁時期を進角)させるものである。
図5は、本実施例において、バルブタイミング可変機構10,11による吸気弁7及び排気弁8のリフト動作を示す図である。図5(A)は、吸気弁7A及び排気弁8Aのリフト動作を示し、同図(B)は、吸気弁7B及び排気弁8Bのリフト動作を示している。図5において、2点鎖線で示すリフト動作は、実施例1で説明した図4同様、ベースバルブタイミングを示すものである。図5において横軸と縦軸との関係は図4と同様である。
排気弁8A,8Bを早閉じする場合において、排気弁8A,8Bの早閉じ時のクランク角度は、ベースバルブタイミングにおける閉弁時(図5に示すi)から5〜80°CA(図5に示すe(排気弁8A),f(排気弁8B)、ここで、e=fであると好ましい)早いクランク角度であると好ましい。また、排気弁8A,8Bの早閉じ時のクランク角度と、吸気弁7A,7Bの遅開き時のクランク角度との間には、a=e,b=fの関係が成立していると好ましい。
本実施例においては、排気弁8A,8Bを早閉じすることにより、気筒2内に高温の燃焼ガスを残留させることができるので、気筒2内の温度低下を抑制することができる。したがって、排気性能を向上することができ、燃焼の安定性を向上することができ、また、燃料消費率を向上することもできる。
また、気筒2内に燃焼ガスが残留した状態で排気弁8A,8Bが早閉じした後に、吸気弁7A,7Bが遅開けする場合には、気筒2内に燃焼ガスが残留していることにより、上述した実施例1で説明したような負圧の発生が抑制されることとなる。例えば、ピストン3において、排気弁の閉弁時の位置(気筒2内が密閉状態となった位置)と、吸気弁の開弁時の位置(気筒2が開放状態となった位置)とが同じであれば、ピストン3は排気弁の閉弁後、密閉状態で燃焼ガスを圧縮しながら上死点に到達し、その後、圧縮した燃焼ガスに押し戻されながら吸気弁の開弁時の位置まで移動するため、負圧が発生することはない。したがって、負圧が発生することによるポンピングロスを低減することができるので、燃料消費率をより向上させることができる。
また、吸気弁7Aを吸気弁7Bよりも早閉じすることにより、上述した実施例1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例においては、負圧の発生が抑制されるため、上述した実施例1のように、負圧の発生によって気筒2内に吸入される吸気が暖められることはないが、燃焼ガスを気筒2内に残留させて気筒2内の温度低下を抑制しているので、スワールによる気筒2内の温度低下を抑制することができる。本実施例においても、実施例1同様、スワール強化に起因する排気性能の悪化を抑制することが可能となる。
本発明の実施例に係る内燃機関を示す概略構成図。 本発明の実施例に係る内燃機関の要部を示す概略斜視図。 本発明の実施例において、機関回転数と機関負荷とに基づいて決定される機関運転状態を表す図。 本発明の実施例1において、バルブタイミング可変機構によるリフト動作を示す図。 本発明の実施例2において、バルブタイミング可変機構によるリフト動作を示す図。
符号の説明
1 内燃機関
2 気筒
2A 燃焼室
3 ピストン
4 コンロッド
5 吸気通路
5A 吸気ポート
6 排気通路
6A 排気ポート
7(7A,7B) 吸気弁
8(8A,8B) 排気弁
9 燃料噴射弁
10,11 バルブタイミング可変機構
20 EGR通路
21 EGR弁
30 ECU

Claims (2)

  1. 1気筒当たり複数設けられた吸気弁の開閉時期を制御する内燃機関の動弁制御方法において、
    内燃機関の運転状態が低〜中回転、かつ、無〜中負荷域の場合、前記複数の吸気弁を基準作動時よりも遅く開き、更に当該複数の吸気弁を閉じる段階で、当該複数の吸気弁のうち少なくとも1つの吸気弁を他の吸気弁よりも早く閉じることを特徴とする内燃機関の動弁制御方法。
  2. 前記複数の吸気弁を基準作動時よりも遅く開く場合には、当該吸気弁と同じ気筒に設けられ当該吸気弁が遅く開く直前に閉じる排気弁の閉弁時期を基準作動時よりも早く閉じるように制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011106444A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Hyundai Motor Co Ltd 圧縮着火ガソリンエンジン

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