JP2005226532A - Compressor - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば、電動要素と、この電動要素に連結された圧縮要素と、これら電動要素および圧縮要素を内部に収納する密閉容器とを備える圧縮機に関する。 The present invention relates to a compressor including, for example, an electric element, a compression element connected to the electric element, and a sealed container that houses the electric element and the compression element.
従来より、電動要素と、この電動要素に連結された圧縮要素と、これら電動要素および圧縮要素を内部に収納する密閉容器とを備え、電動要素で圧縮要素を駆動させることにより、導入された冷媒を圧縮して吐出する圧縮機が知られている。 Conventionally, an electric element, a compression element coupled to the electric element, and a sealed container that accommodates the electric element and the compression element therein, and the refrigerant introduced by driving the compression element with the electric element There is known a compressor that compresses and discharges.
このような圧縮機は、例えば、電気自動車(HEVやPEV等)のエンジンルームに搭載されて、カーエアコンに用いられる。この場合、自動車の燃費向上のため、密閉容器をアルミニウムを主成分とする材料で形成して、圧縮機の軽量化が図られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、カーエアコンに用いられる圧縮機は、自動車走行時における天候の変化に伴って、たびたび浸水状態となる。そのため、密閉容器には、剛性だけでなく耐食性が要求される。そこで、密閉容器を形成する材料中のCuの含有量を調整することによって、剛性および耐食性を確保することが試みられている。 By the way, the compressor used for the car air conditioner is often in a flooded state as the weather changes when the automobile is running. Therefore, the sealed container is required to have not only rigidity but also corrosion resistance. Therefore, attempts have been made to ensure rigidity and corrosion resistance by adjusting the content of Cu in the material forming the sealed container.
しかしながら、アルミニウムを主成分とする材料に含まれるCuの含有量を少なくすると、耐食性を向上することはできるが、剛性が低下してしまう。一方、Cuの含有量を多くすると、剛性を向上することはできるが、耐食性が低下してしまう。よって、密閉容器を高剛性かつ高耐食性とすることは困難であった。 However, if the content of Cu contained in the material containing aluminum as a main component is reduced, the corrosion resistance can be improved, but the rigidity is lowered. On the other hand, if the Cu content is increased, the rigidity can be improved, but the corrosion resistance is lowered. Therefore, it has been difficult to make the sealed container highly rigid and highly corrosion resistant.
本発明の目的は、高強度かつ高耐食性の密閉容器を備えた圧縮機を提供することにある。 The objective of this invention is providing the compressor provided with the high intensity | strength and high corrosion-resistant airtight container.
請求項1の発明の圧縮機は、電動要素と、この電動要素に連結された圧縮要素と、これら電動要素および圧縮要素を内部に収納する密閉容器と、を備え、前記密閉容器は、アルミニウムを主成分とする材料で形成され、前記電動要素で前記圧縮要素を駆動させることにより、導入された冷媒を圧縮して吐出する圧縮機であって、前記密閉容器は、防錆処理がなされていることを特徴とする。 The compressor of the invention of claim 1 includes an electric element, a compression element coupled to the electric element, and a sealed container that accommodates the electric element and the compression element therein, and the sealed container contains aluminum. A compressor that is formed of a material as a main component and that compresses and discharges the introduced refrigerant by driving the compression element with the electric element, and the sealed container is rust-proofed. It is characterized by that.
請求項1の発明によれば、密閉容器に防錆処理を施したので、アルミニウムを主成分としかつCuの含有量が多い材料で密閉容器を形成しても、この密閉容器が腐食するのを防止できるから、密閉容器を高剛性かつ高耐食性とすることができる。 According to the invention of claim 1, since the sealed container is subjected to the rust prevention treatment, even if the sealed container is formed of a material mainly composed of aluminum and having a high Cu content, the sealed container is not corroded. Since this can be prevented, the sealed container can have high rigidity and high corrosion resistance.
請求項2の発明の圧縮機は、上記に加えて、前記防錆処理は、電着塗装であることを特徴とする。 The compressor of the invention of claim 2 is characterized in that, in addition to the above, the rust prevention treatment is electrodeposition coating.
防錆処理をスプレー塗装した場合、密閉容器表面に凹凸があるため、塗装むらが生じ、密閉容器の腐食を確実に防止できないおそれがある。そこで、請求項2の発明によれば、防錆処理を電着塗装としたので、密閉容器の表面に均一に防錆処理を施すことができ、スプレー塗装した場合に比べ、密閉容器が腐食するのを確実に防ぐことができる。 When the antirust treatment is applied by spray coating, the surface of the sealed container is uneven, which may cause uneven coating and may not reliably prevent corrosion of the sealed container. Therefore, according to the second aspect of the present invention, since the rust prevention treatment is electrodeposition coating, the surface of the sealed container can be uniformly treated, and the sealed container is corroded compared to the case of spray coating. Can be surely prevented.
請求項3の発明の圧縮機は、上記に加えて、前記密閉容器は、Alを主成分とし、Siを1重量%以上12重量%以下、Mgを2重量%以下、Cuを0.5重量%以上5重量%以下含有する材料で形成され、T6処理がされていることを特徴とする。 In the compressor of the invention of claim 3, in addition to the above, the sealed container is mainly composed of Al, Si is 1 wt% or more and 12 wt% or less, Mg is 2 wt% or less, and Cu is 0.5 wt%. % And 5% by weight or less, and is T6 treated.
請求項3の発明によれば、密閉容器を、Alを主成分とし、Siを1重量%以上12重量%以下、Mgを2重量%以下、Cuを0.5重量%以上5重量%以下含有する材料で形成し、T6処理を行ったので、密閉容器の剛性をさらに向上できる。 According to the invention of claim 3, the sealed container contains Al as a main component, Si is contained in an amount of 1 to 12% by weight, Mg is contained in an amount of 2% by weight or less, and Cu is contained in an amount of 0.5 to 5% by weight. The rigidity of the sealed container can be further improved because the T6 treatment is performed.
本発明の圧縮機によれば、次のような効果が得られる。密閉容器に防錆処理を施したので、アルミニウムを主成分としかつCuの含有量が多い材料で密閉容器を形成しても、この密閉容器が腐食するのを防止できるから、密閉容器を高剛性かつ高耐食性とすることができる。また、圧縮機をカーエアコンに用いた場合、車両の組立て効率を考慮して、圧縮機と冷媒配管とはボルトで接続されることが多い。したがって、圧縮機のボルトとの接続部分は、必然的に形状が複雑になるため、この接続部分に水が溜まって錆びるおそれがあるが、このような場合にも、効果的に防錆できる。 According to the compressor of the present invention, the following effects can be obtained. Since the sealed container is rust-proof, it can be prevented from corroding even if the sealed container is made of a material mainly composed of aluminum and containing a large amount of Cu. And it can be set as high corrosion resistance. Further, when the compressor is used in a car air conditioner, the compressor and the refrigerant pipe are often connected with bolts in consideration of the assembly efficiency of the vehicle. Therefore, since the shape of the connecting portion with the bolt of the compressor inevitably becomes complicated, there is a possibility that water accumulates in the connecting portion and rusts. In such a case, the rust can be effectively prevented.
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る第1回転圧縮要素32および第2回転圧縮要素34を備えた内部中間圧型多段(2段)圧縮式の圧縮機としてのロータリコンプレッサ10の縦断面図である。
Hereinafter, each embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a
ロータリコンプレッサ10は、例えば電気自動車(HEVやPEV)などの車両のエンジンルームに搭載され、二酸化炭素(CO2)を冷媒として使用する内部中間圧型多段圧縮式のロータリコンプレッサである。このロータリコンプレッサ10は、円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間の上側に収納された電動要素14と、この密閉容器12の内部空間の下側に収納され電動要素14に連結された圧縮要素としての回転圧縮機構部18と、で構成されている。
The
電動要素14は、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に形成されたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隙(エアギャップ)を介して回転可能に設けられたロータ24とを備える。
The
ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板が積層された積層体26と、この積層体26の歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28と、を有している。また、ロータ24は、回転中心を通る回転軸16と、ステータ22と同様に電磁鋼板が積層された積層体30と、この積層体30内に配置された永久磁石MGと、を有する。
The
一方、回転圧縮機構部18は、電動要素14により駆動される第1回転圧縮要素32(1段目)および第2回転圧縮要素34(2段目)と、第2回転圧縮要素34の上側に配置された上部支持部材54および上部カバー66と、第1回転圧縮要素32と第2回転圧縮要素34との間に配置された中間仕切板36と、第1回転圧縮要素32の下側に配置されて回転軸16の軸受けを兼用する下部支持部材56および下部カバー68と、を備えている。ここで、第2回転圧縮要素34の排除容積は、第1回転圧縮要素32の排除容積よりも小さい。
On the other hand, the rotary compression mechanism 18 is provided above the second
第2回転圧縮要素34は、図2にも示すように、上シリンダ38と、この上シリンダ38内に配置されて回転軸16に固定された上偏心部42と、この上偏心部42に嵌合された上ローラ46と、この上ローラ46に当接して上シリンダ38内を低圧側と高圧側に区画する上ベーン50と、を備えている。
As shown in FIG. 2, the second
上シリンダ38には、低圧側と後述する冷媒導入路92とを連通する吸込ポート161と、高圧側と上部支持部材54の後述する吐出消音室62とを連通する吐出ポート39とが形成されている。また、上シリンダ38の吸込ポート161には、中間仕切板36の後述する貫通孔131に接続される連通孔134が形成されており、この連通孔134を通して、オイルが供給される。
The
この第2回転圧縮要素34によれば、まず、吸込ポート161を通って低圧側に冷媒ガスが吸入される。そして、上偏心部42および上ローラ46が偏心回転することにより、上シリンダ38内の冷媒ガスが吸入された空間が縮小される。その結果、冷媒ガスは、圧縮されて高圧となり、高圧側から吐出ポート39を通って吐出される。
According to the second
図1に戻って、上側に凹陥して形成されて上シリンダ38の吐出ポート39(図2参照)に接続された吐出消音室62を備えている。なお、上部支持部材54には、吐出ポート39を開閉する吐出弁が設けられている。
Returning to FIG. 1, a
上部支持部材54の中央には、軸受け54Aが起立形成されており、この軸受け54A内面には、筒状のブッシュ122が装着されている。ブッシュ122は、摺動性の良い材料で形成されている。
A
上部カバー66は、上部支持部材54の吐出消音室62を閉塞する。これにより、吐出消音室62と密閉容器12内の電動要素14側とは、仕切られている。この上部カバー66は、密閉容器12を仕切る仕切部66Aと、この仕切部66A外周に設けられ密閉容器12の内壁面に当接する当接部66Bと、を有している。
The
上部カバー66の仕切部66Aには、上部支持部材54の軸受け54Aが貫通する。当接部66Bは、密閉容器12に溶接で固定されており、電動要素14のステータ22の下端面に当接している。
The bearing 54A of the
上部カバー66の内周面と軸受け54Aの外面との間には、Oリング126が設けられている。このOリング126により、吐出消音室62からのガスリークを防止でき、吐出消音室62の容積拡大を図ることができる。
An O-
第1回転圧縮要素32は、第2回転圧縮要素34と同様の構成であり、下シリンダ40と、この下シリンダ40内に上偏心部42に対して180度の位相差で回転軸16に固定された下偏心部44と、この下偏心部44に嵌合された下ローラ48と、この下ローラ48に当接して下シリンダ40内を低圧側と高圧側に区画する図示しない下ベーンと、を備えている。
The first
下シリンダ40には、低圧側と下部支持部材56の後述する吸込通路60とを連通する図示しない吸込ポートと、高圧側と下部支持部材56の後述する吐出消音室64とを連通する図示しない吐出ポートとが形成されている。
The
この第1回転圧縮要素32によれば、まず、吸込ポートを通って低圧側に冷媒ガスが吸入される。そして、下偏心部44および下ローラ48が偏心回転することにより、下シリンダ40内の冷媒ガスが吸入された空間が縮小される。その結果、冷媒ガスは、圧縮されて高圧となり、高圧側から吐出ポートを通って吐出される。
According to the first
下部支持部材56は、下シリンダ40の吸込ポートに接続された吸込通路60と、下側に凹陥して形成されて下シリンダ40の吐出ポートに接続された吐出消音室64と、を備えている。なお、下部支持部材56には、吐出ポートを開閉する吐出弁が設けられている。
The
下部支持部材56の中央には、軸受け56Aが貫通形成されており、この軸受け56A内面にも、筒状のブッシュ123が装着されている。ブッシュ123は、ブッシュ122と同様に、摺動性の良い材料で形成されている。これにより、回転軸16はブッシュ122、123を介して、上部支持部材54の軸受け54Aと下部支持部材56の軸受け56Aに保持される。
A
下部カバー68は、下部支持部材56の吐出消音室64を閉塞する。下部カバー68は、ドーナッツ状の円形鋼板で形成されており、下部支持部材56に固定される。また、下部カバー68の内周縁は、下部支持部材56の軸受け56A内面より内方に突出し、これによって、ブッシュ123の下端面は、下部カバー68によって保持される。
The
中間仕切板36は略ドーナツ形状であり、その内周面側は、上下偏心部42、44の外周面に連通している。この中間仕切板36内には、内周面から外周面に向かって延びる貫通孔131、および、この貫通孔131の途中と上端面とを連通する連通孔133が形成されている。この貫通孔131の外周面側には、封止材132が圧入されている。連通孔133は、上シリンダ38の連通孔134に接続されている。
The intermediate partition plate 36 has a substantially donut shape, and the inner peripheral surface thereof communicates with the outer peripheral surfaces of the upper and lower
また、下部支持部材56、上下シリンダ38、40、上部支持部材54、上部カバー66、および中間仕切板36には、下部支持部材56の吐出消音室64と密閉容器12内の上部カバー66の上側の空間とを連通する連通路が貫通して形成されている。連通路の上端には、図示しない中間吐出管が立設されており、この中間吐出管は、電動要素14のステータ22に巻装された互いに隣接するステータコイル28同士の隙間に向かって延びている。これにより、比較的温度の低い冷媒ガスを電動要素14に積極的に供給して、電動要素14の温度上昇を抑制できる。
Further, the
また、上部支持部材54および上部カバー66には、上シリンダ38の吸込ポート161と密閉容器12内の電動要素14側とを連通する冷媒導入路92が設けられている。
Further, the
上下シリンダ38、40、中間仕切板36、上下部支持部材54、56、および上下部カバー66、68は、それぞれ、4本の主ボルト128および主ボルト129で上下から締結される。すなわち、主ボルト128は、上部カバー66側から挿入されて、その先端が下部支持部材56に螺合される。主ボルト129は、下部カバー68側から挿入されて、その先端が上部支持部材54に螺合される。
The upper and
回転軸16内には、軸方向に沿って延びるオイル孔80と、このオイル孔80の途中から分岐して軸方向に交差する方向に延びる給油孔82、84とが形成されている。この給油孔82、84は、回転圧縮要素32、34の上下偏心部42、44の外周面まで延びている。
An
回転軸16の下端部には、オイルポンプ99が設けられている。密閉容器12内底部はオイル溜となっており、オイルポンプ99は、このオイル溜からオイルを汲み上げる。汲み上げられたオイルは、オイル孔80を上昇し、給油孔82、84を通って、上下偏心部42、44、第1回転圧縮要素32、および第2回転圧縮要素34の摺動部分に供給される。これにより、上下偏心部42、44、第1回転圧縮要素32、および第2回転圧縮要素34の磨耗の防止やシールが図られている。
An
具体的には、後述するように、密閉容器12内は中間圧になり、上シリンダ38内よりも低圧になる。しかしながら、オイルは、密閉容器12内底部のオイル溜から汲み上げられて、オイル孔80を上昇し、給油孔82、84、中間仕切板36の貫通孔131、連通孔133、および上シリンダ38の連通孔134を通って、上シリンダ38の吸込ポート161に供給される。
Specifically, as will be described later, the inside of the sealed
冷媒としては、可燃性および毒性等を考慮して、地球環境にやさしい自然冷媒である炭酸ガス、ここでは前記二酸化炭素(CO2)が用いられる。また、オイル(潤滑油)としては、既存のオイル、例えば、鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、または、PAG(ポリアルキレングリコール)が用いられる。 As the refrigerant, carbon dioxide (CO 2 ), which is a natural refrigerant that is friendly to the global environment, is used in consideration of flammability and toxicity. As the oil (lubricating oil), existing oils such as mineral oil (mineral oil), alkylbenzene oil, ether oil, ester oil, or PAG (polyalkylene glycol) are used.
密閉容器12は、Alを主成分とし、Siを1重量%以上12重量%以下、Mgを2重量%以下、Cuを0.5重量%以上5重量%以下含有する材料で形成され、T6処理がなされている。
The
密閉容器12は、上端面に開口12Cが形成されて下端面が閉塞された略円筒状の容器本体12Aと、この容器本体12Aの開口12Cを閉塞する略円盤状の蓋部材としてのエンドキャップ12Bとを含んで構成される。容器本体12A内には、電動要素14や回転圧縮機構部18が収納される。
The sealed
容器本体12Aの外周面のうち、開口12C側と、後述する冷媒導入管94および冷媒吐出管96が接続される下端面側とは、肉厚に形成されている。また、開口12Cの辺縁は、薄肉に形成されている。
Of the outer peripheral surface of the
エンドキャップ12Bの中央部分は肉厚となっており、この中央部分に円形の取付孔12Dが形成されている。エンドキャップ12Bには、この取付孔12Dを閉塞する円盤状のターミナル20がボルト固定されている。ターミナル20には、電動要素14に電力を供給するための電気的端子139(配線を省略)が貫通固定されている。また、このエンドキャップ12Bの端縁には、容器本体12Aの開口12Cの辺縁の内側に延びる取付部20Bが形成されている。この取付部20Bの内側には、略C字形状の裏当て部材70が嵌め込まれている。
The central portion of the
密閉容器12の容器本体12Aの外面には、冷媒導入孔94Aおよび冷媒吐出孔96Aが形成されている。冷媒導入孔94Aには、冷媒導入管94が取り付けられ、冷媒吐出孔96Aには、冷媒吐出管96が取り付けられている。
A
冷媒導入管94および冷媒吐出管96は、円筒形状のスリーブ151と、このスリーブ151の先端に形成された鍔部152と、を備えている。鍔部152は、ボルト153で容器本体12Aの外面に固定されている。
The
また、下部支持部材56の吸込通路60は、冷媒導入孔94Aに対向して配置され、上部支持部材54の吐出消音室62は、冷媒吐出孔96Aに対向して配置されている。これら吸込通路60および吐出消音室62には、冷媒導入孔94Aおよび冷媒吐出孔96Aに向かって延びる銅管141が嵌め込まれている。この銅管141の内側には、さらに、円筒形状のカラー部材142が打ち込まれており、このカラー部材142の基端側は、冷媒導入管94および冷媒吐出管96のスリーブ151に接続されている。カラー部材142と冷媒導入管94および冷媒吐出管96のスリーブ151との隙間は、Oリング154でシールされている。
Further, the
以上のロータリコンプレッサ10は、以下の手順で組み立てられる。(ST1)Alを主成分とし、Siを1重量%以上12重量%以下、Mgを2重量%以下、Cuを0.5重量%以上5重量%以下含有する材料で、密閉容器12を形成する。この密閉容器12にT6処理を施した後、防錆処理として電着塗装を行う。
The
(ST2)容器本体12Aに電動要素14および回転圧縮機構部18を焼嵌めする。具体的には、まず、電動要素14および回転圧縮機構部18をそれぞれ組み立てて、電動要素の回転軸16に回転圧縮機構部18を取り付けて、電動要素14および回転圧縮機構部18を一体化する。
(ST2) The
次に、容器本体12Aを加熱し、この加熱した容器本体12A内に、一体化した電動要素14および回転圧縮機構部18を挿入する。このとき、上部支持部材54の吐出消音室62が冷媒吐出孔96Aに、下部支持部材56の吸込通路60が冷媒導入孔94Aに、それぞれ対応するように配置する。その後、容器本体12Aを冷却することにより、電動要素14のステータ22、上部支持部材54、および下部支持部材56の外周面を、容器本体12Aの内周面で保持する。
Next, the container
(ST3)図3に示すように、エンドキャップ12Bの取付部20Bの内側に、裏当て部材70を装着し、容器本体12Aの開口12Cをエンドキャップ12Bで閉塞して、容器本体12Aの開口12Cの辺縁の薄肉部分とエンドキャップ12Bとを溶接する。
(ST3) As shown in FIG. 3, the backing
(ST4)下部支持部材56の吸込通路60、および、上部支持部材54の吐出消音室62に、銅管141を嵌め込み、これら銅管141にカラー部材142を打ち込む。その後、冷媒導入管94および冷媒吐出管96を容器本体12Aの外面に取り付ける。
(ST4) The
次に、ロータリコンプレッサ10の動作を説明する。まず、ターミナル20および図示されない配線を介して、電動要素14のステータコイル28に通電すると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。これにより、回転軸16および上下偏心部42、44を介して、回転圧縮要素32、34の上下ローラ46、48が上下シリンダ38、40内を偏心回転する。
Next, the operation of the
すると、冷媒導入管94内の低圧(1段目吸入圧LP:4MPaG)の冷媒ガスは、ロータリコンプレッサ10に吸入される。具体的には、冷媒ガスは、下部支持部材56の吸込通路60および第1回転圧縮要素32の下シリンダ40の吸込ポートを経由して、第1回転圧縮要素32の低圧側に吸入される。この吸入された低圧の冷媒ガスは、第1回転圧縮要素32の下ローラ48および下ベーンの動作により圧縮されて、中間圧(1段目吐出圧MP1:8MPaG)の冷媒ガスとなる。この中間圧の冷媒ガスは、第1回転圧縮要素32の高圧室側より、下シリンダ40の吐出ポート、下部支持部材56の吐出消音室64、連通路、および中間吐出管を経て、密閉容器12内に吐出される。
Then, the low-pressure (first-stage suction pressure LP: 4 MPaG) refrigerant gas in the
密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは、冷媒導入路92、上部支持部材54の吸込通路および第2回転圧縮要素34の上シリンダ38の吸込ポート161を経由して、第2回転圧縮要素34の低圧側に吸入される(2段目吸入圧MP2:8MPaG)。この吸入された中間圧の冷媒ガスは、第2回転圧縮要素34の上ローラ46と上ベーン50の動作によりさらに圧縮されて、高温高圧(2段目吐出圧HP:12MPaG)の冷媒ガスとなる。この高圧の冷媒ガスは、第2回転圧縮要素34の高圧室側より、上シリンダ38の吐出ポート39および上部支持部材54の吐出消音室62を経由して、冷媒吐出管96に吐出される。
The intermediate pressure refrigerant gas in the
したがって、本実施形態によれば以下の効果がある。密閉容器12に防錆処理として電着塗装を施したので、アルミニウムを主成分としかつCuの含有量が多い材料で密閉容器12を形成しても、この密閉容器12が腐食するのを防止できるから、密閉容器12を高剛性かつ高耐食性とすることができる。
Therefore, according to this embodiment, there are the following effects. Since the
防錆処理を電着塗装としたので、密閉容器12の表面に均一に防錆処理を施すことができ、スプレー塗装した場合に比べ、密閉容器12が腐食するのを確実に防ぐことができる。
Since the rust prevention treatment is electrodeposition coating, the surface of the sealed
密閉容器を、Alを主成分とし、Siを1重量%以上12重量%以下、Mgを2重量%以下、Cuを0.5重量%以上5重量%以下含有する材料で形成し、T6処理を行ったので、密閉容器12の剛性をさらに向上できる。
The hermetic container is formed of a material containing Al as a main component, Si containing 1 wt% or more and 12 wt% or less, Mg containing 2 wt% or less, and Cu containing 0.5 wt% or more and 5 wt% or less. Since it performed, the rigidity of the
密閉容器を形成するアルミニウム材料として、表1に示すようなNo.1およびNo.2の試験片を用いた。これらの試験片に対して、食塩水を噴霧する塩水噴霧試験と、疲労試験とを行った。塩水噴霧試験については、外観視で評価した。 As an aluminum material forming a sealed container, No. 1 as shown in Table 1 was used. 1 and no. Two test pieces were used. These test pieces were subjected to a salt spray test in which a saline solution was sprayed and a fatigue test. The salt spray test was evaluated by visual appearance.
以上の試験片について、評価を行った。No.1の試験片は、剛性は高いが、耐食性は低かった。一方、No.2の試験片は、剛性は低いが、耐食性は高かった。したがって、高剛性かつ高耐食性の密閉容器を得るためには、密閉容器をCuの含有量が高いNo.1の組成の材料で形成するとともに、電着塗装を行うことが適切であることが判明した。 The above test pieces were evaluated. No. The test piece 1 had high rigidity but low corrosion resistance. On the other hand, no. The test piece 2 had low rigidity but high corrosion resistance. Therefore, in order to obtain a highly rigid and highly corrosion-resistant sealed container, the sealed container has a high Cu content. It has been found that it is appropriate to form the material of composition 1 and to perform electrodeposition coating.
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。 Note that the present invention is not limited to the above-described embodiments, and modifications, improvements, and the like within the scope in which the object of the present invention can be achieved are included in the present invention.
また、前記各実施形態では、ロータリコンプレッサ10を2段圧縮式としたが、これに限らない。すなわち、ロータリコンプレッサを単段(1段)圧縮式や3段以上の圧縮式としてもよい。単段圧縮式のロータリコンプレッサは、例えば、外部から冷媒を導入し、この導入した冷媒を圧縮要素で圧縮して密閉容器内に吐出し、この密閉容器から外部に冷媒を吐出する構成である。
Moreover, in each said embodiment, although the
10 ロータリコンプレッサ(圧縮機)
12 密閉容器
14 電動要素
18 回転圧縮機構部(圧縮要素)
10 Rotary compressor (compressor)
12 Sealed
Claims (3)
前記密閉容器は、防錆処理がなされていることを特徴とする圧縮機。 An electric element, a compression element coupled to the electric element, and a sealed container that accommodates the electric element and the compression element therein, and the sealed container is formed of a material mainly composed of aluminum, A compressor that compresses and discharges the introduced refrigerant by driving the compression element with an electric element,
The compressor is characterized in that the sealed container is subjected to rust prevention treatment.
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