JP2005225883A - タックのある微結晶性ワックス及び繊維を含有する、ケラチン繊維をコーティングするための組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、化粧品として許容可能な媒体中に、0.7N・s以上のタック、さらに、好ましくは3.5MPa以下の硬さをもつ微結晶性ワックス、及び繊維を含む、ケラチン繊維をコーティングするための組成物に関する。
【選択図】 なし
Description
本発明はまた、目のための手入れ又はメークアップ用組成物、例えばアイライナー又はアイシャドウ、に関する。
しかしながら、繊維を含有する従来技術の化粧品組成物は、いくつかの欠点、例えば、不均一及び貧弱に付着された(貧弱にしかボリュームをつけられていない)メークアップ、を有していた。特に、従来技術の繊維含有マスカラ組成物は、組成物の適用後に、睫毛に最適な長さを延ばす効果を得られるようにできないが、それは睫毛上での繊維の貧弱な配向性及びランダムな配置(これらは睫毛の延長上にない)のためか、又は、繊維が睫毛上を滑り動き、そして最後にはわずかな量の繊維及び製品しか支持体の上に堆積されていないことによる、睫毛への貧弱な付着のためである。
本発明の目的のためには、「ワックス」の語は、室温(25℃)及び大気圧(760mmHg、すなわち、105Pa)において固体であり、可逆的な固体/液体の状態変化をもち、30℃より高い、さらに好ましくは55℃より高い融点を有し、融点は200℃以下、さらに好ましくは120℃以下でありうる脂肪親和性の脂肪質化合物を意味する。
るつぼに入れた5mgのワックスの試料に、10℃/分の加熱速度で、−20℃から100℃までの間、第一の温度上昇を受けさせ、次に試料を10℃/分の冷却速度で100℃から−20℃まで冷却し、さらに最後に5℃/分の加熱速度で−20℃から100℃までの間、第二の温度上昇を受けさせる。この第二の温度上昇の間、空のるつぼ及び製品サンプルを含むるつぼによって吸収された熱量の差の変化量を、温度の関数として測定する。化合物の融点は、温度の関数として吸熱量の差の変化量を表す曲線のピークの位置に対応する温度値である。
スピンドルを0.5mm/sの速度で移動させ、2mmの侵入深さまでワックス中に侵入させる。スピンドルが2mmの深さまでワックスに侵入したときに、スピンドルを1秒間(緩和時間に相当する)静止し、そして次に0.5mm/sの速度で引き上げる。緩和時間の間、力(圧縮力)はゼロになるまで大きく減少し、そして次に、スピンドルの引き上げの間、力(引っ張り力)は、再びゼロ値に上昇する前にマイナスになる。タックは、マイナスの力の値(引っ張り力)に対応する部分に対する、時間の関数としての力の曲線の積分に相当する。タックの値はN・sで表される。
スピンドルを0.1mm/sの速度で移動させ、0.3mmの侵入深さまでワックス中に侵入させる。スピンドルが0.3mmの深さまでワックスに侵入したときに、スピンドルを1秒間(緩和時間に対応する)静止し、そして次に0.1mm/sの速度で引き上げる。緩和時間の間、力(圧縮力)はゼロになるまで大きく減少し、そして次に、スピンドルの引き上げの間、力(引っ張り力)は、再びゼロ値に上昇する前にマイナスになる。硬さは、スピンドル表面及びワックスが接触する瞬間にそれらの間で測定された最大圧縮力に相当する。この力の値は、MPaで表される。
「繊維(ファイバー)」の用語は、長さLが直径Dより大きな、さらに好ましくは直径Dより非常に大きな、長さL及び直径Dの物体を意味するものとして理解され、Dは繊維の横断面がその中に内接する円の直径である。特に、比L/D(又は形状係数)は、3.5〜2500、好ましくは5〜500、さらに好ましくは5〜150の範囲で選択される。
外科手術で使用される繊維、例えば、グリコール酸及びカプロラクトンから製造される吸収性合成繊維(ジョンソン・アンド・ジョンソン社のMonocryl);乳酸及びグリコール酸のコポリマーである吸収性合成繊維(ジョンソン・アンド・ジョンソン社のVicryl);ポリテレフタル酸エステル繊維(ジョンソン・アンド・ジョンソン社のEthibond)、及びステンレススチール繊維(ジョンソン・アンド・ジョンソン社のAcier)、もまた用いることができる。
本発明の組成物に用いられることのできる繊維は、好ましくはポリアミド繊維、セルロース繊維、又はポリエチレン繊維である。それらの長さ(L)は0.1mm〜5mm、さらに、好ましくは0.25mm〜1.6mmの範囲であり、かつ、それらの平均直径は1μm〜50μmの範囲であることができる。特に、「ポリアミド0.9Dtex3mm」の名称でEtablissements P.Bonteによって販売されているポリアミド繊維、これは6μmの平均直径、約0.9dtexの番手、及び0.3mm〜5mmの範囲の長さをもつ、又はFiberlon 931−D1−Sの名称で、LCW社から販売されているポリアミド繊維、これは約0.9dtexの番手及び約0.3mmの長さをもつ、が使用されうる。50μmの平均直径及び0.5mm〜6mmの長さをもつセルロース(又はレーヨン)繊維もまた使用でき、例えばClaremont Flock社によって「Natural rayon flock fiber RC1BE−N003−M04」の名称で販売されているものがある。ポリエチレン繊維、例えば、Mini Fibers社から「Shurt Stuff 13 099 F」の名称で販売されているもの、もまた使用できる。
剛性繊維は、当初は実質的に真っ直ぐであり、分散媒体中に置かれた場合、形状の実質的変化を受けず、これは以下に定義する角度条件によって示され、なお実質的に直線及び線形として表されうる形状を示す。この角度条件は繊維の剛性を反映し、これは剛性繊維と同じくらい小さな物体に対する別のパラメーターによって表すことは困難である。
繊維のいずれの点においても、接線は特に15°未満の角度を形成する。
本明細書においては、繊維上の点における接線によって作られる角度とは、繊維上の前記点における繊維の縦の中心軸に対する接線、及び、前記点に最も近い繊維の終端と繊維の半分の長さに対応する繊維の縦の中心軸上の点とを結ぶ直線、の間で形成される角度である。
より具体的には、その中で1質量%のファイバー濃度に剛性繊維が分散された媒体が、2.5の倍率を可能にする対物レンズをもち、かつ全領域視界をもつ顕微鏡により観察された場合に、上記剛性繊維の過半数、すなわち、少なくとも50%の数の剛性繊維、好ましくは少なくとも75%の数の剛性繊維が、さらに好ましくは少なくとも90%の数の剛性繊維が、上で定義された角度条件を満足しなければならない。上記角度値を導くための測定は、同じ長さの繊維について実施され、この長さは0.8mm〜5mm、好ましくは1mm〜4mm、好ましくは1mm〜3mm、さらに好ましくは2mmである。
ポリエステル繊維、例えば、Dupont de Nemours社によって、Fibre 255−100−R11−242T Taille 3mm(8つの丸い突出部のある横断面)、Fibre 265−34−R11−56T Taille 3mm(丸い横断面)、及びFibre Coolmax 50−34−591 Taille 3mm(4つの突出部のある横断面)の名称で販売されている糸を細かく切断することによって得られるもの;
ポリアミド繊維、例えば、Cellusuedo Products社によって、Trilobal Nylon 0.120−1.8DPF;Trilobal Nylon 0.120−18DPF;Nylon 0.120−6DPFの名称で販売されているもの;又は、Dupont de Nemours社によって、Fibre Nomex Brand 430 Taille 3mmの名称で販売されている糸を細かく切断することによって得られるもの;
ポリイミドアミド繊維、例えば、RHODIA社によって「Kermer」及び「Kermel Tech」の名称で販売されているもの;
特に、Dupont du Nemours社によって、Kevlar(登録商標)の名称で販売されているポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)(又はアラミド);
ポリエステル類、アクリルポリマー類、及びポリアミド類、から選択されるポリマーの交互の層を含む多層構造をもつ繊維、例えば、欧州特許公開EP−A−6921217号明細書、欧州特許公開EP−A−686858号明細書、及び米国特許出願公開US−A−5472798号明細書に記載されたもの。そのような繊維は、帝人社によって「Morphotex」及び「Teijin Tetron Morphotex」の名称で販売されている。
本発明の組成物に用いることができるポリイミドアミド糸又は繊維は、例えば、R. Pigeon及びP. Allard、Chimie Macrololeculaire Appliquee, 40/41 (1974)、第139〜158頁(No. 600)、又は、米国特許出願公開US−A−3802841号、フランス特許公開FR−A−2079785号、欧州特許公開EP−A1−0360728号、及び欧州特許公開EP−A−0549494号に記載されており、これらを援用する。
本発明の組成物に用いられうる追加のワックスは、室温で固体及び固化したワックス類から選択され、動物、植物、鉱物又は合成由来のもの、及びそれらの混合物である。
上記追加のワックスはまた、0.05MPa〜30MPaの範囲、そして好ましくは6MPa〜15MPaの範囲の硬さをもち、この硬さは上記粘着性ワックスについて説明した方法によって決定される。
さらに、直鎖又は分枝したC8〜C32脂肪鎖を含む動物性又は植物性オイルの接触水素化によって得られるワックスも挙げられる。
さらに、シリコーンワックス類及びフッ素系ワックス類も挙げられる。
追加のワックスは、組成物の全質量に対して0.1質量%〜50質量%、好ましくは0.5質量%〜30質量%、そしてさらに好ましくは1質量%〜20質量%の範囲の含有量で本発明の組成物中に存在することができる。
本組成物の化粧品として許容可能な媒体は、特に、以下に定義される揮発性有機溶媒及び揮発性オイル類、並びにそれらの混合物を含むことができる。
本発明の組成物は、水相を構成する水性媒体を含むことができ、これは組成物の連続相を形成することができる。
上記水相は本質的に水からなる:これはまた、水と水混和性溶媒(25℃で50質量%より大きな水混和性)、例えば、エタノール又はイソプロパノールなどの1〜5の炭素原子を含む低級モノアルコール類、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、又はジプロピレングリコールなどの2〜8の炭素原子を含むグリコール類、C3〜C4ケトン類、及びC2〜C4アルデヒド類、との混合物を含むことができる。
これらのオイル類は、炭化水素ベースのオイル類、シリコーンオイル類、又はそれらの混合物であることができる。
特に挙げられる不揮発性の炭化水素ベースのオイル類は以下である:
− 炭化水素ベースの植物オイル類、例えば、脂肪酸エステル及びグリセロールからなるトリグリセリド類で、ここで脂肪酸はC4〜C24の間の鎖長を有することができ、これらの鎖は、線状又は分岐状、かつ、飽和又は不飽和であることができる。これらのオイル類は、特に、小麦胚種油、ひまわり油、グレープシード油、ごま油、コーン油、アプリコット油、ひまし油、シアバター、アボカド油、オリーブ油、大豆油、スイートアーモンド油、パーム油、菜種油、綿実油、ヘーゼルナッツ油、マカダミア油、ホホバ油、アルファルファ油、ケシ油、パンプキン油、マロウ油、ブラックカラントシード油、オオマツヨイグサ油、ミレット油、大麦油、キノア油、ライ麦油、ベニバナ油、キャンドルナッツ油、パッションフラワー油、及びジャコウバラ油;又は、代替のカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド類、例えば、Stearineries Dubois社によって販売されているもの、又はDynamit Nobel社によって、Miglyol 810、812、及び818の名称で販売されているもの、である;
− 10〜40の炭素原子を含む合成エーテル類;
− 鉱物又は合成由来の直鎖又は分枝炭化水素類、例えば、ワセリン、ポリデセン、パーリーム(parleam)などの水添ポリイソブテン、及びスクアレン、並びにそれらの混合物;
− 合成エステル類、例えば、式R1COOR2のオイル類、ここでR1は1〜40の炭素原子を含む直鎖又は分枝脂肪酸残基を表し、R2は1〜40の炭素原子を含む、特に分枝炭化水素ベースの鎖を表し、R5+R6が10以上という条件であり、例えば、パーセリン油(セトステアリルオクタノエート)、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、C12〜C15アルキルベンゾエート、へキシルラウレート、ジイソプロピルアジペート、イソノニルイソノナノエート、2−エチルへキシルパルミテート、イソステアリルイソステアレート、アルキル又はポリアルキル−オクタノエート、デカノエート、又はリシノエート、例えば、プロピレングリコールジオクタノエート;ヒドロキシル化エステル類、例えば、イソステアリルラクテート、及びジイソステアリルマレート;及びペンタエリスリトールエステル類;
− 12〜26の炭素数を含む、分枝及び/又は不飽和炭素ベースの鎖をもつ、室温で液状の脂肪族アルコール類、例えば、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−へキシルデカノール、2−ブチルオクタノール、又は2−ウンデシルペンタデカノール;
− 高級脂肪酸、例えば、オレイン酸、リノール酸、又はリノレン酸;
並びにこれらの混合物。
− ノニオン界面活性剤:脂肪酸類、脂肪族アルコール類、ポリエトキシル化又はポリグリセロール化された脂肪族アルコール類、例えば、ポリエトキシル化ステアリル又はセチルステアリルアルコール、スクロースの脂肪酸エステル類、アルキルグルコースエステル類、特に、C1〜C6アルキルグルコースのポリオキシエチレン化脂肪族エステル類、及びそれらの混合物;
− アニオン界面活性剤:アミン類、アンモニア水、又はアルカリ塩類で中和された、C16〜C30脂肪酸類、及びそれらの混合物、
から選択される。
水中油型、又は水中ワックス型エマルションを得ることを可能にする界面活性剤が、好ましく使用される。
本発明の組成物中には、組成物の全質量に対して0.1質量%〜60質量%、好ましくは0.5質量%〜40質量%、そしてさらに好ましくは1質量%〜30質量%の範囲の固形分含有量で、フィルム形成性ポリマーが存在できる。
本応用において、「フィルム形成性ポリマー」の表現は、それ自身により、又は補助のフィルム形成剤の存在下で、支持体上に、特にケラチン物質、例えば睫毛の上に、連続的かつ接着性のフィルムを形成できるポリマーを意味する。
本発明の組成物に用いることができるフィルム形成性ポリマーの中では、ラジカルが仲介するタイプ又は重縮合物タイプの合成ポリマー、及び天然由来のポリマー、並びにそれらの混合物が挙げられる。
ラジカルが仲介するタイプの上記フィルム形成性ポリマーは、特に、ビニルポリマー類又はコポリマー類、特にアクリルポリマー類であることができる。
フィルム形成性ビニルポリマー類は、エチレン性不飽和を含み、かつ少なくとも1つの酸性基を含むモノマー、及び/又はそれら酸性モノマーのエステル及び/又はそれら酸性モノマーのアミドの重合から生じうる。
酸性モノマーのエステルは、有利には、(メタ)アクリル酸エステル((メタ)アクリレートとしても知られる)、特に、アルキル(メタ)アクリレート類、特にC1〜C30、そして好ましくはC1〜C20のアルキルの(メタ)アクリレート類、アリール(メタ)アクリレート類、特にC6〜C10アリールの(メタ)アクリレート類、及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、特にC2〜C8ヒドロキシアルキルの(メタ)アクリレート類、から選択される。
挙げられうるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類の中には、ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、及び2−ヒドロキシプロピルメタクリレートがある。
挙げられうるアリール(メタ)アクリレート類の中には、ベンジルアクリレート及びフェニルアクリレートがある。
特に好ましい(メタ)アクリル酸エステル類は、アルキル(メタ)アクリレート類である。
本発明によれば、上記エステルのアルキル基は、フッ素化又はパーフッ素化されることができ、すなわち、アルキル基のいくつか又は全ての水素原子がフッ素原子で置換されることができる。
挙げられるビニルエステルの例としては、ビニルアセテート、ビニルネオデカノエート、ビニルピバレート、ビニルベンゾエート、及びビニルt−ブチルベンゾエートが挙げられる。
挙げられるスチレンモノマーは、スチレン及びα−メチルスチレンである。
上記ポリウレタン類は、アニオン性、カチオン性、ノニオン性、及び両性ポリウレタン類、アクリルポリウレタン類、ポリウレタン−ポリビニルピロリドン類、ポリエステル−ポリウレタン類、ポリエーテル−ポリウレタン類、ポリウレア類、及びポリウレア/ポリウレタン類、及びそれらの混合物、から選択できる。
上記ジカルボン酸は、脂肪族、脂環族、又は芳香族であることができる。挙げられうるそのような酸の例は:シュウ酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、アゼライン酸、スベリン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸、ドデカン二酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,5−ノルボルナンジカルボン酸、ジグリコール酸、チオジプロピオン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、又は2,6−ナフタレンジカルボン酸、である。これらのジカルボン酸モノマー類は、単独でも、また少なくとも2種のジカルボン酸モノマーの組み合わせ物としても用いることができる。これらのモノマーの中で、好ましく選択されるものは、フタル酸、イソフタル酸、及びテレフタル酸である。
− タンパク質、例えば、小麦タンパク及び大豆タンパクなどの植物由来のタンパク質;ケラチン、例えば、ケラチン加水分解物及びスルホ基を含むケラチン、などの動物由来のタンパク質;
− セルロースのポリマー類、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、及びカルボキシメチルセルロース、並びに第4級化されたセルロース誘導体;
− アクリルポリマー類又はコポリマー類、例えば、ポリアクリレート類又はポリメタクリレート類;
− ビニルポリマー類、例えば、ポリビニルピロリドン類、メチルビニルエーテルとリンゴ酸無水物のコポリマー類、ビニルアセテートとクロトン酸のコポリマー、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー類;ビニルピロリドンとカプロラクタムのコポリマー類;ポリビニルアルコール;
− 天然由来のポリマー類、これらは場合により修飾されており、例えば:
− アラビアゴム、グアールガム、キサンタン誘導物、カラヤゴム;
− アルギン酸塩及びカラギーナン;
− グリコサミノグリカン、ヒアルロン酸、及びそれらの誘導物;
− シェラック樹脂、サンダラックゴム、ダンマー樹脂、エレミゴム、及びコーパル樹脂;
− デオキシリボ核酸;
− ムコ多糖、例えば、コンドロイチン硫酸、
及び、これらの混合物。
この液体脂肪相は、好ましくは、揮発性オイルを含み、これは場合により不揮発性オイルと混合されるが、このオイル類は上述したものから選択されうる。
本発明の組成物はまた、染料、例えば、粉体染料、脂溶性染料、及び水溶性染料、を含むことができる。この染料は、組成物の全質量に対して0.01質量%〜30質量%の範囲の含有量で存在することができる。
粉体染料は、顔料及び真珠から選択できる。
言うまでもなく、当業者は、本発明による組成物の有利な特性が、心に描いた追加によって、不利な、又は実質的に不利な影響を受けないように、任意の追加の添加物及び/又はそれらの量を選択するために注意を払うだろう。
上記塗布器組立品(アプリケーターアセンブリー)はまた、メークアップ組成物をケラチン繊維、特に睫毛、に適用するための部材を含むことができ、この塗布用部材(アプリケーター部材)が組成物を取り出すことを可能にし、かつ、取り出された組成物が睫毛に堆積されることを可能にする。この塗布用部材は、好ましくは上記組立品の漏れのない密閉のための手段にしっかりと固定される。
上記アプリケーターアセンブリーはまた、上記塗布用部材のための液切り部材(又はドレイナー)を含むことができ、この液切り部材は上記貯蔵容器にしっかりと固定される。
包装及びアプリケーターアセンブリー1は、その上にネジ首3が配置された容器2を含み、その1つの自由端が開口部4で区切られている。開口部4の中に、液切り部材5が配設されている。アセンブリー1はまた、脚13にしっかり固定された蓋11を含む塗布器10を含み、脚13の一端は、通常、捻られた鉄線の2つの枝の間に保持された、配列された形態の繊維で構成されたアプリケーター12を含む。首3のネジ山とかみ合うように、蓋11の内面にはネジ山が設けられている。したがって、塗布具12及び脚13が、容器2の内部に配置される場合、蓋11のネジ山は、首3のネジ山とかみ合い、漏れのない密閉状態で容器の開口部4を蓋が閉じる。
(例1)
以下の組成を有する水中ワックス型エマルションマスカラを調製した:
− 微結晶性ワックスSP18、Strahl and Pitsch社より 8g
− 蜜ロウ 1.85g
− カルナウバロウ 1.2g
− ステアリルアルコールでエステル化されたオリーブ油の
水素化によって得られたワックス(Phytowax Olive 18 L 57) 2g
− 米ぬかワックス 1.6g
− トリエタノールアミン 1.5g
− ステアリン酸 3g
− グリセリルステアレート 3g
− ヒドロキシエチルセルロース 2g
− PVP/エイコセン コポリマー 1.5g
− ポリビニルピロリドン 1g
− ポリメタクリル酸ナトリウム(Vanderbilt社の「Darvan7」 1g
− 脂肪族ポリウレタン、トリエチルアミン、及び水の
混合物(38/1/61)(Noveon社のAvalure UR 450) 13.1g
− トウモロコシデンプンの44%水中コロイド懸濁液
(Kama社のKM13レジン) 0.95g
− 第四級化ヒドロキシエチルセルロース
(National Starch社の「Celquat SC 240C」) 0.1g
− a−グルコンアミドプロピルジメチルヒドロキシエチル−
アンモニウムクロライドの60%水溶液(ISP社のCeraphyl 60)0.1g
− オキシエチレン化(20EO)オキシプロピレン化(20PO)
ポリジメチルシロキサン混合物(Dow Corning社のQ2-5220) 0.2g
− α−ωヒドロキシル基含有ポリジメチルシロキサン及び
シクロペンタジメチルシロキサンの混合物 1g
− ソルビタンセスキオレエート 0.25g
− 水素化ポリイソブチレン(Nippon Oil Fats社のParleam SV) 0.75g
− ブチレングリコール 2g
− ポリジメチルシロキサン及びケイ酸の混合物
(Rhodia社のMirasil SM) 0.2g
− セルロースファイバー1.3mm長
(Claremont Flock CorporationのRayon Flock Rcise N0003 MO4)0.75g
− 顔料 6g
− エタノール 1g
− 保存剤 適量
− 水 合計100gにするための適量
Claims (37)
- 化粧品として許容可能な媒体中に、0.7N・s以上のタックを有する微結晶性ワックス、及び繊維を含む、ケラチン繊維をコーティングするための組成物。
- 前記ワックスが0.7N・s〜30N・sの範囲にあるタックを有することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
- 前記ワックスが0.8N・s以上、好ましくは0.8〜10N・sの範囲にあるタックを有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。
- 前記ワックスが0.8N・s〜5N・sの範囲にあるタックを有することを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の組成物。
- 前記ワックスが3.5MPa以下の硬さを有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記ワックスが0.01MPa〜3.5MPaの範囲にある硬さを有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記ワックスが0.05MPa〜3MPaの範囲、好ましくは0.1MPa〜2MPaの範囲、そしてさらに好ましくは0.2MPa〜1MPaの範囲にある硬さを有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記微結晶性ワックスが、ストラール・アンド・ピッシュ社(Strahl and Pitsch)によってSP18として販売されているワックスであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記微結晶性ワックスが、組成物の全質量に対して0.5質量%〜60質量%の範囲、好ましくは2質量%〜40質量%の範囲、さらに優位には5質量%〜20質量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記繊維が、絹繊維;綿繊維;ウール繊維;亜麻繊維;セルロース繊維;ポリアミド繊維;ビスコース繊維;アセテート繊維、特に、レーヨンアセテート繊維;アクリル繊維、特にポリメチルメタクリレート繊維又はポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)繊維;ポリオレフィン繊維、そして特にポリエチレン又はポリプロピレン繊維;シリカ繊維;カーボン繊維、特にグラファイト型;ポリテトラフルオロエチレン繊維;不溶性コラーゲン繊維;ポリエステル繊維;ポリ塩化ビニル繊維又はポリ塩化ビニリデン繊維;ポリビニルアルコール繊維;ポリアクリロニトリル繊維;キトサン繊維;ポリウレタン繊維;ポリエチレンフタレート繊維;高分子の混合物から形成される繊維;実質的に直線の剛性繊維及び弾性繊維、並びにそれらの混合物、から選択されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記繊維が合成由来の繊維であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記繊維が剛性繊維であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記繊維が芳香族ポリイミドアミド繊維であることを特徴とする、請求項12に記載の組成物。
- 前記繊維が1μm〜10mm、好ましくは0.1mm〜5mm、そしてさらに好ましくは0.3〜3mmの範囲の長さをもつことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記繊維が、2nm〜500μmの範囲、そして好ましくは100nm〜100μmの範囲の直径の円内に入る横断面を有することを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記繊維が、組成物の全質量に対して0.05質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜5質量%、そしてさらに好ましくは0.3質量%〜3質量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物が水相を含むことを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物が、水、又は水及び水混和性有機溶媒の混合物から形成される水相を含むことを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記水混和性有機溶媒が、1〜5の炭素原子を含む低級モノアルコール類、2〜8の炭素原子を含むグリコール類、C3〜C4ケトン類、及びC2〜C4アルデヒド類、から選択されることを特徴とする、請求項19に記載の組成物。
- 前記水相が、組成物の全質量に対して1質量%〜95質量%の範囲、好ましくは3質量%〜80質量%の範囲、さらに好ましくは5質量%〜60質量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする、請求項18〜20のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物が揮発性オイルを含むことを特徴とする、請求項1〜21のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記揮発性オイルが、炭化水素ベースのオイル、及びシリコーンオイル、又はそれらの混合物、から選択されることを特徴とする、請求項22に記載の組成物。
- 前記揮発性オイルが、組成物の全質量に対して0.1質量%〜98質量%の範囲、そして好ましくは1質量%〜65質量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする、請求項22又は23に記載の組成物。
- 組成物が不揮発性オイルを含むことを特徴とする、請求項1〜24のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記不揮発性オイルが、組成物の全質量に対して0.1質量%〜30質量%、好ましくは0.1質量%〜20質量%、そしてさらに好ましくは0.1質量%〜10質量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする請求項25に記載の組成物。
- 組成物がフィルム形成性ポリマーを含むことを特徴とする、請求項1〜26のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記フィルム形成性ポリマーが、組成物の全質量に対して0.1質量%〜60質量%の範囲、好ましくは0.5質量%〜40質量%の範囲、さらに好ましくは1質量%〜30質量%の範囲の固形分含有量で存在することを特徴とする、請求項27に記載の組成物。
- 組成物が追加のワックスを含むことを特徴とする、請求項1〜28のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記追加のワックスが、組成物の全質量に対して0.1質量%〜50質量%、好ましくは0.5質量%〜30質量%、そしてさらに好ましくは1質量%〜20質量%の範囲の含有量で前記組成物中に存在することを特徴とする、請求項29に記載の組成物。
- 組成物が界面活性剤を含むことを特徴とする、請求項1〜30のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物が、染料、抗酸化剤、フィラー、糊状脂肪質物質、保存剤、香料、中和剤、増粘剤、ビタミン類、凝集剤、及び可塑剤、並びにそれらの混合物、から選択される添加剤を含むことを特徴とする、請求項1〜31のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物がマスカラであることを特徴とする、請求項1〜32のいずれか一項に記載の組成物。
- 請求項1〜33のいずれか一項に記載の組成物をケラチン繊維に適用することを含む、ケラチン繊維のためのメイクアップ又は手入れのための非治療的美容方法。
- ケラチン繊維についての均一及び/又はなめらかなメークアップ結果、及び/又はメークアップされたケラチン繊維について長くする効果及び/又はボリューム豊かにする効果を得るための、請求項1〜33のいずれか一項に記載の組成物の使用。
- ケラチン繊維に関する均一及び/又はなめらかなメークアップ結果、並びにメークアップされたケラチン繊維について長くする効果及び/又はボリューム豊かにする効果を得るために、マスカラ組成物中で繊維と混合された、0.7N・s以上のタック、及び、好ましくは3.5MPa以下の硬さをもつ微結晶性ワックスの使用。
- 以下の:
i)請求項1〜33のいずれか一項に記載の組成物を含む容器(2)、及び
ii)特に、ねじれたブラシ又はクシの形態で、前記繊維に前記組成物を適用するための手段(12)、
を含む、ケラチン繊維をコーティングするための製品を詰め及び適用するための組立品(1)。
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