JP2005225883A - タックのある微結晶性ワックス及び繊維を含有する、ケラチン繊維をコーティングするための組成物 - Google Patents

タックのある微結晶性ワックス及び繊維を含有する、ケラチン繊維をコーティングするための組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】 ケラチン繊維上の滑らかで均一なメークアップ結果を得ることを可能にし、睫毛に沿って繊維の良好な付着配分をもつ、ケラチン繊維をコーティングするための組成物を提供する。
【解決手段】 本発明は、化粧品として許容可能な媒体中に、0.7N・s以上のタック、さらに、好ましくは3.5MPa以下の硬さをもつ微結晶性ワックス、及び繊維を含む、ケラチン繊維をコーティングするための組成物に関する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、「粘着性の(タッキーな)」ワックス及び繊維を含む、ケラチン繊維をコーティングするための化粧品組成物に関する。本発明はまた、ケラチン繊維、例えば、睫毛、眉毛、又は毛髪をメークアップ又は処理するための美容方法に関する。
本発明はまた、目のための手入れ又はメークアップ用組成物、例えばアイライナー又はアイシャドウ、に関する。
本発明による組成物は、ケラチン繊維のためのメークアップ組成物、ケラチン繊維のためのメークアップベース、又はベースコート、トップコートとしても知られるメークアップの上に適用される組成物、又はベースコートとしても知られるケラチン繊維処理のための組成物であることができる。さらにとりわけ、本発明による組成物はマスカラである。
「マスカラ」の用語は、睫毛に適用されることを意図された組成物を意味するものとして理解される:それは、睫毛のためのメークアップ組成物、睫毛のためのメークアップベース、トップコートとしても知られるマスカラ上に適用される組成物、又は睫毛のための美容処理組成物であることができる。マスカラは、さらに特に人の睫毛を対象としたものであるが、同様に付け睫毛も対象となる。
マスカラは、一般に2種のタイプの配合:クリーム・マスカラとして公知の、水中ワックスのエマルション形態の、水をベースとするマスカラ;耐水性マスカラとして公知の、有機溶媒中のワックスの分散物の形態の、無水マスカラ又は低含水量マスカラ、に従って調製される。
マスカラを配合するために様々なワックス類、例えば、国際出願公開WO−A−91/12793パンフレット中に記載されているもの、例えば、蜜ロウ、カンデリラロウ、カルナウバロウ、又はポリエチレンワックス、を用いるのが公知の方法である。
しかしながら、マスカラが特定のワックス、例えば、カルナウバロウ、米糠ワックス、又はポリエチレンワックスを高含有量(特に、10%以上の含有量)で含む場合、睫毛のメークアップは粒状の外観となり、そのため、滑らかでなくかつ不均一なメークアップ結果を与え、それらの欠点はメークアップ結果を魅力ないものにする。
さらに、良好な付着特性を有するマスカラを得るためには、すなわち、睫毛のしっかりとしたメークアップを得るためには、マスカラの全質量に対して25質量%以上の合計含有量で1種以上のワックス類をマスカラ中に組み込むことが可能である。しかしながら、従来のワックス類、例えば、蜜ロウ、カンデリラロウ、又はカルナウバロウをこれらの高い含有量で用いた場合は、そのマスカラ組成物は非常に高粘度の稠度(コンシステンシー)となるか、又は緻密となりすぎ、通常使用されるマスカラブラシ塗布具(アプリケーター)で睫毛に簡単に適用することができない。過度に高粘度のマスカラは、睫毛上で塊状に堆積し、従って得られるメークアップは所望する滑らかな外観をもたない;そのメークアップ結果は均一でなく、魅力的に見えない。
加えて、25質量%以上の含有量で用いられた場合に、特定のワックス、例えば、オレンジワックス、又はラノリンワックスは、特に室温(25℃)で2週間の貯蔵後に充分安定でない組成物を生成する:この組成物は固体となるか(実質的な粘度の増加)、又は肉眼で見ることができる相分離をうける。この組成物はそれゆえ睫毛への適用のために不適合である。
さらに、マスカラに所望される別の特性は、睫毛を長くすることである。そのような効果を得るために、添加剤として繊維を用いることが公知の方法である。
しかしながら、繊維を含有する従来技術の化粧品組成物は、いくつかの欠点、例えば、不均一及び貧弱に付着された(貧弱にしかボリュームをつけられていない)メークアップ、を有していた。特に、従来技術の繊維含有マスカラ組成物は、組成物の適用後に、睫毛に最適な長さを延ばす効果を得られるようにできないが、それは睫毛上での繊維の貧弱な配向性及びランダムな配置(これらは睫毛の延長上にない)のためか、又は、繊維が睫毛上を滑り動き、そして最後にはわずかな量の繊維及び製品しか支持体の上に堆積されていないことによる、睫毛への貧弱な付着のためである。
従来技術の繊維含有マスカラ組成物によって得られる効果は、したがってしばしば、特に、緻密な及び/又は長い及び/又はカールした睫毛の場合に審美上受け入れられず、これらについては、睫毛の滑らかでない外観を伴う、特に見栄えの悪い「クリスマスツリー」の外観の睫毛となった。
従来技術の組成物中での繊維の使用に伴う別の主な欠点は、ボリューム豊かにする(付着させる)効果を得ることの大きな困難性であるが、なぜなら、睫毛に対する製品の付着が、睫毛の表面上での繊維の滑りによって抵抗されるからである。
国際出願公開WO−A−91/12793パンフレット
本発明の目的は、ケラチン繊維上の滑らかで均一なメークアップ結果を得ることを可能にし、睫毛に沿って繊維の良好な付着配分をもつ、ケラチン繊維をコーティングするための組成物を提供することである。
本発明者らは、粘着特性(高粘着(高タック))をもつ特定のワックス、及び繊維を用いることによって、そのような組成物が得られることを発見した。このワックスは、ケラチン繊維をコーティングするための組成物、特にマスカラを生みだし、それは睫毛に容易に適合し、睫毛への良好な付着性を示し、さらに睫毛に長くしかつ堆積する(ボリューム豊かにする)効果を伴い、滑らかで均一なメークアップ結果の形成に導く。
さらに具体的には、本発明の課題は、化粧品として許容可能な媒体中に、0.7N・s以上のタック及び好ましくは3.5MPa以下の硬さ、を有する微結晶性ワックス、及び繊維を含む、ケラチン繊維をコーティングするための組成物である。「微結晶性ワックス」の用語は、石油から導かれ、かつ、パラフィンワックスよりも細かな結晶をもつワックスを意味する。
本発明の課題はまた、ケラチン繊維、特に睫毛のための非医療的美容メークアップ又は手入れ方法であり、この方法は上で定義した組成物の、ケラチン繊維への適応を含む。
本発明の課題はまた、ケラチン繊維、特に睫毛に対しての均一及び/又は滑らかなメークアップ結果、並びにメークアップされたケラチン繊維での良好な長くする効果、及び又はボリュームを豊かにする効果を得るための、上で定義した組成物の使用である。
本発明の課題はまた、0.7N・s以上のタックをもち且つ好ましくは3.5MPa以下の硬さをもつ微結晶性ワックスと繊維との組み合わせ物の使用であって、ケラチン繊維をメークアップするための組成物中で繊維と混合することで、ケラチン繊維上で均一及び/又は滑らかなメークアップ結果、並びにメークアップされたケラチン繊維について長くする効果及び/又はボリューム豊かにする効果を得るため使用である。
用語「化粧品として許容可能な媒体」は、睫毛又は皮膚に適合する化粧品用媒体を意味する。
1)微結晶性ワックス
本発明の目的のためには、「ワックス」の語は、室温(25℃)及び大気圧(760mmHg、すなわち、10Pa)において固体であり、可逆的な固体/液体の状態変化をもち、30℃より高い、さらに好ましくは55℃より高い融点を有し、融点は200℃以下、さらに好ましくは120℃以下でありうる脂肪親和性の脂肪質化合物を意味する。
上記ワックスをその融点にもっていくと、それはオイル類と混和可能であって、微視的に均一な混合物を形成するが、その混合物を室温まで冷却すると、その混合物のオイル中のワックスの再結晶が起こる。
本発明の目的のためには、上記融点は、ISOスタンダード11357−3;1999に記載されている熱分析(DSC)によって観測される最大吸熱ピークの温度に対応する。ワックスの融点は、示差走査熱量計(DSC)、例えば、TAインスツルメンツ社によって「MDSC 2920」の名称で販売されている熱量計を使用して測定できる。
測定の手順は以下の通りである:
るつぼに入れた5mgのワックスの試料に、10℃/分の加熱速度で、−20℃から100℃までの間、第一の温度上昇を受けさせ、次に試料を10℃/分の冷却速度で100℃から−20℃まで冷却し、さらに最後に5℃/分の加熱速度で−20℃から100℃までの間、第二の温度上昇を受けさせる。この第二の温度上昇の間、空のるつぼ及び製品サンプルを含むるつぼによって吸収された熱量の差の変化量を、温度の関数として測定する。化合物の融点は、温度の関数として吸熱量の差の変化量を表す曲線のピークの位置に対応する温度値である。
本発明による組成物中に存在する粘着性の微結晶性ワックスは、0.7N・s以上、特に0.7N・s〜30N・sの範囲、好ましくは0.8N・s以上、特に0.8N・s〜10N・sの範囲、そしてさらに好ましくは0.8N・s〜5N・sの範囲のタックを有する。
本発明による組成物の上記微結晶性ワックスは、有利には3.5MPa以下、特に0.01〜3.5MPaの範囲、好ましくは0.05MPa〜3MPaの範囲、より好ましくは0.1MPa〜2MPaの範囲、そしてさらに好ましくは0.2〜1MPaの範囲の硬さを有する。
上記微結晶性ワックスのタックは、レオ(Rheo)社によってTA−XT2iの名称で販売されているテクスチャー測定機(Texturometer)を使用して、20℃で測定されるが、この装置には45°の角度を形成する円錐形状のアクリルポリマーのスピンドルが装着されており、以下に示す操作の間に、時間の関数として力(圧縮力又は引っ張り力)(F)の変化を測定することによって行われる:
スピンドルを0.5mm/sの速度で移動させ、2mmの侵入深さまでワックス中に侵入させる。スピンドルが2mmの深さまでワックスに侵入したときに、スピンドルを1秒間(緩和時間に相当する)静止し、そして次に0.5mm/sの速度で引き上げる。緩和時間の間、力(圧縮力)はゼロになるまで大きく減少し、そして次に、スピンドルの引き上げの間、力(引っ張り力)は、再びゼロ値に上昇する前にマイナスになる。タックは、マイナスの力の値(引っ張り力)に対応する部分に対する、時間の関数としての力の曲線の積分に相当する。タックの値はN・sで表される。
ワックスのタック測定を実施するためには、ワックスの融点+10℃に等しい温度でワックスを融解させる。融解したワックスを、直径25mmかつ深さ20mmの容器中に注ぐ。ワックスは24時間の間、室温(25℃)で再結晶され、それによりワックスの表面は平坦かつ滑らかであり、そして次にワックスは、タック測定を実施する前に20℃で少なくとも1時間の間保管される。
硬さは圧縮力を測定することによって決定され、レオ(Rheo)社によってTA−XT2iの名称で販売されているテクスチャー測定機(Texturometer)を使用して、20℃で測定されるが、この装置には直径2mmの円筒形のステンレススチールのスピンドルが装着され、以下の操作の間に、時間の関数として力(圧縮力又は引っ張り力)(F)の変化を測定することによって行われる:
スピンドルを0.1mm/sの速度で移動させ、0.3mmの侵入深さまでワックス中に侵入させる。スピンドルが0.3mmの深さまでワックスに侵入したときに、スピンドルを1秒間(緩和時間に対応する)静止し、そして次に0.1mm/sの速度で引き上げる。緩和時間の間、力(圧縮力)はゼロになるまで大きく減少し、そして次に、スピンドルの引き上げの間、力(引っ張り力)は、再びゼロ値に上昇する前にマイナスになる。硬さは、スピンドル表面及びワックスが接触する瞬間にそれらの間で測定された最大圧縮力に相当する。この力の値は、MPaで表される。
硬さの測定を実施するためには、ワックスの融点+20℃に等しい温度でワックスを融解させる。融解したワックスを、直径30mmかつ深さ20mmの容器中に注ぐ。ワックスは24時間の間、室温(25℃)で再結晶され、そして次にワックスは、硬さ測定を実施する前に20℃で少なくとも1時間の間保管される。
用いることのできる粘着性(タッキー)の微結晶性ワックスは、ストラール・アンド・ピッシュ(Strahl and Pitsch)社によってSP18として販売されているワックスであり、これは約0.46MPaの硬さ、及び約1N・sのタック値を有する。
上記微結晶性ワックスは、組成物の全質量に対して0.5質量%〜60質量%の範囲で、好ましくは2質量%〜40質量%の範囲で、さらにより好ましくは5質量%〜20質量%の範囲の含有量で、本発明による組成物中に存在することができる。
2)繊維
「繊維(ファイバー)」の用語は、長さLが直径Dより大きな、さらに好ましくは直径Dより非常に大きな、長さL及び直径Dの物体を意味するものとして理解され、Dは繊維の横断面がその中に内接する円の直径である。特に、比L/D(又は形状係数)は、3.5〜2500、好ましくは5〜500、さらに好ましくは5〜150の範囲で選択される。
本発明の組成物に用いることができる繊維は、合成又は天然由来の鉱物又は有機繊維であることができる。それらは、短いか又は長い、個別化しているか又は組織化されている、例えば、編まれたもの、及び中空又は中空でないもの、であることができる。それらはいかなる形状を有することもでき、さらに特に、目的とする具体的な用途に応じて、円形又は多角形(四角形、六角形、又は八角形)の横断面を有することができる。特に、それらの終端部は、怪我を避けるために、尖っていないか及び/又は磨かれている。
特に、上記繊維は、1μm〜10mm、好ましくは0.1mm〜5mm、そしてさらに好ましくは0.3mm〜3mmの範囲の長さをもつ。それらの横断面は、2nm〜500μmの範囲の、好ましくは100nm〜100μmの範囲の、そしてさらに好ましくは1μm〜50μmの範囲の直径の円内に入ることができる。上記繊維の質量又は番手は、しばしば、デニール又はデシテックス(decitex)で与えられ、かつ、9kmの糸あたりのグラム数を意味する。特に、本発明にしたがう繊維は、0.01〜10デニール、好ましくは0.1〜2デニール、そしてさらに好ましくは0.3〜0.7デニールの範囲で選択される番手を有することができる。
上記繊維は、織物工業で使用されているもの、そして特に、絹繊維、綿繊維、ウール繊維、亜麻繊維、特に木材、野菜、又は藻類から抽出されたセルロース繊維、レーヨン繊維、ポリアミド(ナイロン(登録商標))繊維、ビスコース繊維、アセテート繊維、特に、レーヨンアセテート繊維、アクリル繊維、特にポリメチルメタクリレート繊維又はポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)繊維、ポリオレフィン繊維、そして特にポリエチレン又はポリプロピレン繊維、ガラス繊維、シリカ繊維、カーボン繊維、特にグラファイト型、ポリテトラフルオロエチレン(例えばテフロン(登録商標))繊維、不溶性コラーゲン繊維、ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニル繊維又はポリ塩化ビニリデン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリアクリロニトリル繊維、キトサン繊維、ポリウレタン繊維、ポリエチレンフタレート繊維、及び上記の高分子などの高分子混合物、例えばポリアミド/ポリエステル繊維、であることができる。
上記繊維は、好ましくは、ポリアミド(ナイロン(登録商標))繊維である。
外科手術で使用される繊維、例えば、グリコール酸及びカプロラクトンから製造される吸収性合成繊維(ジョンソン・アンド・ジョンソン社のMonocryl);乳酸及びグリコール酸のコポリマーである吸収性合成繊維(ジョンソン・アンド・ジョンソン社のVicryl);ポリテレフタル酸エステル繊維(ジョンソン・アンド・ジョンソン社のEthibond)、及びステンレススチール繊維(ジョンソン・アンド・ジョンソン社のAcier)、もまた用いることができる。
さらに、上記繊維は、表面処理されていてもいなくても良く、保護コートで被覆されていてもいなくても良い。本発明に用いることのできる被覆された繊維としては、帯電防止効果を与えるために硫化銅で被覆されたポリアミド繊維(例えばRhodia社のR−STAT)、又は繊維の特別な構成を可能にする別のポリマー(特定の表面処理)が挙げられる。鉱物又は有機顔料、例えば本明細書で後に述べる顔料、で被覆された繊維もまた挙げることができる。
好ましくは、合成由来の繊維、特に有機繊維、例えば外科手術に用いられる繊維、が使用される。
本発明の組成物に用いられることのできる繊維は、好ましくはポリアミド繊維、セルロース繊維、又はポリエチレン繊維である。それらの長さ(L)は0.1mm〜5mm、さらに、好ましくは0.25mm〜1.6mmの範囲であり、かつ、それらの平均直径は1μm〜50μmの範囲であることができる。特に、「ポリアミド0.9Dtex3mm」の名称でEtablissements P.Bonteによって販売されているポリアミド繊維、これは6μmの平均直径、約0.9dtexの番手、及び0.3mm〜5mmの範囲の長さをもつ、又はFiberlon 931−D1−Sの名称で、LCW社から販売されているポリアミド繊維、これは約0.9dtexの番手及び約0.3mmの長さをもつ、が使用されうる。50μmの平均直径及び0.5mm〜6mmの長さをもつセルロース(又はレーヨン)繊維もまた使用でき、例えばClaremont Flock社によって「Natural rayon flock fiber RC1BE−N003−M04」の名称で販売されているものがある。ポリエチレン繊維、例えば、Mini Fibers社から「Shurt Stuff 13 099 F」の名称で販売されているもの、もまた使用できる。
弾性繊維、すなわち、(例えばそれらの初期長さに対して30%の)引っ張り変形を受けた場合、その変形が除去されたときには、それらの初期長さに実質的に等しい長さに戻る繊維、もまた使用できる。挙げることができる弾性繊維は、ポリウレタン繊維、例えばelastane(又はSpandex(登録商標))、質量で少なくとも85%のセグメント化ポリウレタンを含む繊維、例えばDupont de Nemours社から販売されているLycra(登録商標)、elastodiene、又は天然ゴムから得られるその他のゴム状繊維、を含む。これらの弾性繊維は加硫されていることも加硫されていないこともできる。
本発明に従う組成物はまた、剛性繊維ではない上述の繊維とは対照的に、「剛性」繊維を含むことができる。
剛性繊維は、当初は実質的に真っ直ぐであり、分散媒体中に置かれた場合、形状の実質的変化を受けず、これは以下に定義する角度条件によって示され、なお実質的に直線及び線形として表されうる形状を示す。この角度条件は繊維の剛性を反映し、これは剛性繊維と同じくらい小さな物体に対する別のパラメーターによって表すことは困難である。
繊維の剛性は、以下の角度条件によって表される:有利には、数で少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、さらにより好ましくは少なくとも90%のファイバーが、0.8mm〜5mmの範囲、好ましくは1mmから4mmの範囲、優位には1mm〜3mmの範囲、さらに好ましくは2mmの同じ繊維長に対して、(繊維の終端における)繊維の縦の中心軸に対する接線、及び、前記終端とその繊維の半分の長さに対応する繊維の縦の中心軸上の点とを結ぶ直線、の間で作られる角度が15°未満であり、かつ、繊維に沿った半分の長さの位置における繊維の縦の中心軸に対する接線、及び、繊維の長さの半分に対応した繊維の縦の中心軸上の点に繊維の終端の一つを結んだ直線、の間に作られる角度が15°以下である。
有利には、上述した角度は、繊維の2つの終端で測定され、かつ、繊維に沿った中央の点で測定される:言い換えれば、この場合には3つの測定がされ、そして測定された角度の平均が15°以下である。
繊維のいずれの点においても、接線は特に15°未満の角度を形成する。
本明細書においては、繊維上の点における接線によって作られる角度とは、繊維上の前記点における繊維の縦の中心軸に対する接線、及び、前記点に最も近い繊維の終端と繊維の半分の長さに対応する繊維の縦の中心軸上の点とを結ぶ直線、の間で形成される角度である。
通常、本発明の組成物に用いられうる上記剛性繊維は、同じか又は実質的に同じ繊維長を有する。
より具体的には、その中で1質量%のファイバー濃度に剛性繊維が分散された媒体が、2.5の倍率を可能にする対物レンズをもち、かつ全領域視界をもつ顕微鏡により観察された場合に、上記剛性繊維の過半数、すなわち、少なくとも50%の数の剛性繊維、好ましくは少なくとも75%の数の剛性繊維が、さらに好ましくは少なくとも90%の数の剛性繊維が、上で定義された角度条件を満足しなければならない。上記角度値を導くための測定は、同じ長さの繊維について実施され、この長さは0.8mm〜5mm、好ましくは1mm〜4mm、好ましくは1mm〜3mm、さらに好ましくは2mmである。
観察が行われる媒体は、上記剛性繊維の良好な分散を確実に行える分散媒体であり、例えば水、又はクレー若しくは結合性ポリウレタンの水性ゲルである。上記剛性繊維を含有する組成物の直接観察でさえ実施されうる。2.5の倍率を可能にする対物レンズをもち、かつ全領域視界をもつ顕微鏡による観察のために、調製された組成物又は分散液のサンプルがスライド及びカバーグラスの間に配置される。全領域視界は、繊維がその全体に観察されることを可能にする。
上記剛性繊維は、ポリエステル類、ポリウレタン類、アクリルポリマー類、ポリオレフィン類、ポリアミド類、特に非芳香族ポリアミド類、及び芳香族ポリイミドアミド類から選択された合成ポリマーの繊維から選択されうる。
挙げられうる剛性繊維の例は、以下を含む:
ポリエステル繊維、例えば、Dupont de Nemours社によって、Fibre 255−100−R11−242T Taille 3mm(8つの丸い突出部のある横断面)、Fibre 265−34−R11−56T Taille 3mm(丸い横断面)、及びFibre Coolmax 50−34−591 Taille 3mm(4つの突出部のある横断面)の名称で販売されている糸を細かく切断することによって得られるもの;
ポリアミド繊維、例えば、Cellusuedo Products社によって、Trilobal Nylon 0.120−1.8DPF;Trilobal Nylon 0.120−18DPF;Nylon 0.120−6DPFの名称で販売されているもの;又は、Dupont de Nemours社によって、Fibre Nomex Brand 430 Taille 3mmの名称で販売されている糸を細かく切断することによって得られるもの;
ポリイミドアミド繊維、例えば、RHODIA社によって「Kermer」及び「Kermel Tech」の名称で販売されているもの;
特に、Dupont du Nemours社によって、Kevlar(登録商標)の名称で販売されているポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)(又はアラミド);
ポリエステル類、アクリルポリマー類、及びポリアミド類、から選択されるポリマーの交互の層を含む多層構造をもつ繊維、例えば、欧州特許公開EP−A−6921217号明細書、欧州特許公開EP−A−686858号明細書、及び米国特許出願公開US−A−5472798号明細書に記載されたもの。そのような繊維は、帝人社によって「Morphotex」及び「Teijin Tetron Morphotex」の名称で販売されている。
特に好ましい剛性繊維は、芳香族ポリイミドアミド繊維である。
本発明の組成物に用いることができるポリイミドアミド糸又は繊維は、例えば、R. Pigeon及びP. Allard、Chimie Macrololeculaire Appliquee, 40/41 (1974)、第139〜158頁(No. 600)、又は、米国特許出願公開US−A−3802841号、フランス特許公開FR−A−2079785号、欧州特許公開EP−A1−0360728号、及び欧州特許公開EP−A−0549494号に記載されており、これらを援用する。
好ましい芳香族ポリイミドアミド繊維は、以下の式:
Figure 2005225883
で表される繰り返し単位を含む、ポリイミドアミド繊維であり、トリレンジイソシアネートとトリメリット酸無水物の重縮合によって得られる。
上記繊維は、本発明の組成物中に、組成物の全質量に対して、0.05質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜5質量%、そしてさらに好ましくは0.3質量%〜3質量%の範囲の含有量で存在することができる。
本発明の組成物は、上記粘着性ワックスの他に、追加のワックス又は追加のワックス混合物を含むことができる。
本発明の組成物に用いられうる追加のワックスは、室温で固体及び固化したワックス類から選択され、動物、植物、鉱物又は合成由来のもの、及びそれらの混合物である。
上記追加のワックスはまた、0.05MPa〜30MPaの範囲、そして好ましくは6MPa〜15MPaの範囲の硬さをもち、この硬さは上記粘着性ワックスについて説明した方法によって決定される。
特に用いられうる追加のワックスは、炭化水素ベースのワックス、例えば、蜜ロウ、ラノリンワックス、及びイボタロウ;ライスワックス、カルナウバロウ、カンデリラロウ、オーリキュリーワックス(ouricury wax)、エスパルトグラスワックス(esparto grass wax)、コルクファイバーワックス(cork fibre wax)、サトウキビワックス(sugar cane wax)、木ロウ及びスマックワックス(sumach wax);モンタンロウ、微結晶性ワックス、パラフィン類及びオゾケライト;ポリエチレンワックス類、フィッシャー・トロプシュ合成によって得られるワックス及びワックス状コポリマー、並びにまたそれらのエステル類、を含む。
さらに、直鎖又は分枝したC8〜C32脂肪鎖を含む動物性又は植物性オイルの接触水素化によって得られるワックスも挙げられる。
これらの中でも、特に水添ホホバ油、異性化ホホバ油、例えば、Desert Whale社によってIso−Jojoba−50(登録商標)の商品名で生産され又は販売されている、部分水素化され異性化されたホホバ油、水添サンフラワー油、水添ひまし油、水添ココナッツ油、及び水添ラノリン油、Heterene社によって「Hest 2T−4S」の名称で販売されているビス(1,1,1−トリメチロールプロパン)テトラステアレート、及びHeterene社から「Hest 2T−4B」の名称で販売されているビス(1,1,1−トリメチロールプロパン)テトラベヘネート、を挙げられる。
さらに、シリコーンワックス類及びフッ素系ワックス類も挙げられる。
Sophim社によって、「Phytowax Olive 18 L 57」の名称で販売されている、ステアリルアルコールでエステル化されたオリーブ油の水素化によって得られるワックス、又は、「Phytowax ricin 16L64及び22L73」の名称で販売されている、セチルアルコールでエステル化されたひまし油の水素化によって得られるワックス類を用いることもできる。このようなワックスは、フランス国特許出願FR−A−2792190号に記載されている。
上記追加のワックスは、上記粘着性ワックスについて上述したように、ワックス微分散物(ミクロディスパージョン)の形態で用いられることができる。
追加のワックスは、組成物の全質量に対して0.1質量%〜50質量%、好ましくは0.5質量%〜30質量%、そしてさらに好ましくは1質量%〜20質量%の範囲の含有量で本発明の組成物中に存在することができる。
(化粧品として許容可能な媒体)
本組成物の化粧品として許容可能な媒体は、特に、以下に定義される揮発性有機溶媒及び揮発性オイル類、並びにそれらの混合物を含むことができる。
本発明の組成物は、水相を構成する水性媒体を含むことができ、これは組成物の連続相を形成することができる。
上記水相は本質的に水からなる:これはまた、水と水混和性溶媒(25℃で50質量%より大きな水混和性)、例えば、エタノール又はイソプロパノールなどの1〜5の炭素原子を含む低級モノアルコール類、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、又はジプロピレングリコールなどの2〜8の炭素原子を含むグリコール類、C〜Cケトン類、及びC〜Cアルデヒド類、との混合物を含むことができる。
上記水相(水及び場合により水混和性有機溶媒)は、組成物の全質量に対して1質量%〜95質量%、好ましくは3質量%〜80質量%、そして優先的には5質量%〜60質量%の範囲の含有量で存在することができる。
本発明の組成物は、殊に脂肪相、特に連続した脂肪相、を形成できるオイル又は有機溶媒を含むことができる。この組成物は無水の組成物であることができる。
本発明の目的のためには、「揮発性油又は有機溶媒」の表現は、ケラチン繊維と接触した場合に、室温及び大気圧で1時間以内に揮発可能な全ての非水性媒体を意味する。本発明の揮発性有機溶媒及び揮発性オイルは、揮発性化粧品用有機溶媒及びオイル類であり、室温で液状であり、室温及び大気圧でゼロ以外の蒸気圧、0.13Pa〜40000Pa(10−3〜300mmHg)の範囲、特に1.3Pa〜13000Pa(0.01〜100mmHg)の範囲、そしてさらに特に1.3Pa〜1300Pa(0.01〜10mmHg)の範囲の蒸気圧を有する。「不揮発性オイル」の表現は、少なくとも数時間の間、室温及び大気圧で、ケラチン繊維上にとどまるオイルを意味し、そしてそれは特に10−3mmHg(0.13Pa)未満の蒸気圧を有する。
これらのオイル類は、炭化水素ベースのオイル類、シリコーンオイル類、又はそれらの混合物であることができる。
「炭化水素ベースのオイル」の表現は、水素及び炭素原子を主に含み、さらに場合により酸素、窒素、イオウ、又はリン原子を含むオイルを意味する。揮発性の炭化水素ベースのオイル類は、8〜16の炭素原子を含む炭化水素ベースのオイル類、特にC〜C16分岐アルカン類、例えば、石油由来のC〜C16イソアルカン類(イソパラフィンとしても知られる)、例えば、イソドデカン(2,2,4,4,6−ペンタメチルヘプタンとしても知られる)、イソデカン及びイソヘキサデカン、並びに、例えばIsopars又はPermetylsの商標で販売されているオイル類、C〜C16分岐エステル類、イソヘキシルネオペンタノエート、並びにそれらの混合物、から選択されうる。その他の揮発性炭化水素ベースのオイル類、例えば石油蒸留物、特にShell社によってShell Soltの名称で販売されているもの、もまた用いることができる。上記揮発性溶媒は、好ましくは、8〜16の炭素原子を含む炭化水素ベースの揮発性オイル類、及びそれらの混合物、から選択される。
さらに使用されうる揮発性オイルは、例えば、直線状又は環状の揮発性シリコーンオイル類、特に6センチストークス(6×10−6/s)以下の粘度をもつもの、そして特に2〜10のケイ素原子を含むもの、などの揮発性シリコーン類が用いられることができ、これらのシリコーン類は場合により1〜22の炭素原子を含むアルキル又はアルコキシ基を含む。本発明に用いられうる揮発性シリコーンオイル類としては、特に、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、及びドデカメチルペンタシロキサン、及びそれらの混合物、を挙げることができる。
上記揮発性オイルは、組成物の全質量に対して0.1質量%〜98質量%の範囲、好ましくは1質量%〜65質量%の範囲の含有量で、本発明の組成物中に存在しうる。
上記組成物はさらに、特に不揮発性の炭化水素ベースのオイル類及び/又はシリコーンオイル類から選択される、少なくとも1種の不揮発性オイルを含むことができる。
特に挙げられる不揮発性の炭化水素ベースのオイル類は以下である:
− 炭化水素ベースの植物オイル類、例えば、脂肪酸エステル及びグリセロールからなるトリグリセリド類で、ここで脂肪酸はC〜C24の間の鎖長を有することができ、これらの鎖は、線状又は分岐状、かつ、飽和又は不飽和であることができる。これらのオイル類は、特に、小麦胚種油、ひまわり油、グレープシード油、ごま油、コーン油、アプリコット油、ひまし油、シアバター、アボカド油、オリーブ油、大豆油、スイートアーモンド油、パーム油、菜種油、綿実油、ヘーゼルナッツ油、マカダミア油、ホホバ油、アルファルファ油、ケシ油、パンプキン油、マロウ油、ブラックカラントシード油、オオマツヨイグサ油、ミレット油、大麦油、キノア油、ライ麦油、ベニバナ油、キャンドルナッツ油、パッションフラワー油、及びジャコウバラ油;又は、代替のカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド類、例えば、Stearineries Dubois社によって販売されているもの、又はDynamit Nobel社によって、Miglyol 810、812、及び818の名称で販売されているもの、である;
− 10〜40の炭素原子を含む合成エーテル類;
− 鉱物又は合成由来の直鎖又は分枝炭化水素類、例えば、ワセリン、ポリデセン、パーリーム(parleam)などの水添ポリイソブテン、及びスクアレン、並びにそれらの混合物;
− 合成エステル類、例えば、式RCOORのオイル類、ここでRは1〜40の炭素原子を含む直鎖又は分枝脂肪酸残基を表し、Rは1〜40の炭素原子を含む、特に分枝炭化水素ベースの鎖を表し、R+Rが10以上という条件であり、例えば、パーセリン油(セトステアリルオクタノエート)、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、C12〜C15アルキルベンゾエート、へキシルラウレート、ジイソプロピルアジペート、イソノニルイソノナノエート、2−エチルへキシルパルミテート、イソステアリルイソステアレート、アルキル又はポリアルキル−オクタノエート、デカノエート、又はリシノエート、例えば、プロピレングリコールジオクタノエート;ヒドロキシル化エステル類、例えば、イソステアリルラクテート、及びジイソステアリルマレート;及びペンタエリスリトールエステル類;
− 12〜26の炭素数を含む、分枝及び/又は不飽和炭素ベースの鎖をもつ、室温で液状の脂肪族アルコール類、例えば、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−へキシルデカノール、2−ブチルオクタノール、又は2−ウンデシルペンタデカノール;
− 高級脂肪酸、例えば、オレイン酸、リノール酸、又はリノレン酸;
並びにこれらの混合物。
本発明による組成物に用いられうる不揮発性シリコーンオイル類は、不揮発性のポリジメチルシロキサン類(PDMS類)、側鎖及び/又はシリコーン鎖の末端にあるそれぞれ2〜24の炭素原子を含むアルキル又はアルコキシ基を含むポリジメチルシロキサン類、フェニルシリコーン類、例えばフェニルトリメチコーン類、フェニルジメチコーン類、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン類、ジフェニルジメチコーン類、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン類、及び2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート類、であることができる。
上記不揮発性オイルは、本発明の組成物中に、組成物の全質量に対して0〜30質量%(特に0.1質量%〜30質量%)、好ましくは0〜20質量%(特に0.1質量%〜20質量%)、さらに好ましくは0〜10質量%(特に0.1質量%〜10質量%)の範囲の含有量で存在することができる。
本発明の組成物は、室温でペースト状脂肪質化合物の少なくとも一種を含むことができる。発明の目的のためには、「ペースト状脂肪質化合物」の表現は、20〜55℃、好ましくは25〜45℃の範囲に融点をもち、及び/又は40℃で0.1〜40Pa・s(1〜400poise)、好ましくは0.5〜25Pa・sの範囲に粘度をもつ脂肪質物質を意味し、ここで粘度は、60Hzで回転するスピンドルが装着されたコントラベス(Contraves)TV又はレオマット(Rheomat)80粘度計を使用して測定される。当業者は、その者の通常の知識に基づいて、試験をするペースト状化合物の測定が実施できるように、粘度を測定するためのスピンドルを、スピンドルMS−r3及びMS−r4から選択できる。
これらの脂肪質化合物は、好ましくは炭化水素ベースの化合物、場合により重合体タイプのものである;それらはまた、シリコーン化合物から選択されうる;それらはまた、炭化水素ベースの化合物及び/又はシリコーン化合物の混合物の形態であることもできる。異なるペースト状脂肪質化合物の混合物の場合は、炭化水素ベースのペースト状化合物(主に水素及び炭素原子を含み、場合によりエステル基を含む)は好ましくは半分以上の割合で用いられる。
本発明の組成物に用いられうるペースト状化合物の中では、18〜21Pa・s、好ましくは19〜20.5Pa・s、及び/又は30〜55℃の融点をもつ、ラノリン類及びラノリン誘導体、例えば、アセチル化ラノリン類又はオキシプロピレン化ラノリン類又はイソプロピルラノレート、並びにそれらの混合物、が挙げられる。脂肪酸エステル類又は脂肪族アルコール類、特に、20〜65の炭素原子を含むもの(おおよそ20〜35℃の融点及び/又は40℃で0.1〜40Pa・sの範囲の粘度)、例えばクエン酸トリイソステアリル又はセチルエステル;アラキジルプロピオネート;ポリビニルラウレート;コレステロールエステル類、例えば、植物由来のトリグリセリド、例えば水添植物油類、粘稠なポリエステル類、例えば、ポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)、並びにこれらの混合物、を用いることもできる。
さらに、例えば、8〜24の炭素原子を含むアルキル又はアルコキシタイプの側鎖を含み、かつ20〜55℃の融点をもつポリジメチルシロキサン類(PDMS類)、ステアリルジメチコーン類、特にダウ・コーニング社からDC2503及びDC25514の名称で販売されているもの、並びにそれらの混合物、などのペースト状のシリコーン系脂肪質化合物が挙げられる。
上記ペースト状脂肪質化合物は、組成物の全質量に対して0.01質量%〜60質量%の割合で、好ましくは0.5質量%〜45質量%の割合で、さらに好ましくは2質量%〜30質量%の範囲で、本発明の組成物中に存在しうる。
本発明の組成物は、特に、組成物の全質量に対して2質量%〜30質量%、そしてさらに好ましくは5質量%〜15質量%の範囲の割合で存在する乳化用界面活性剤を含むことができる。これらの界面活性剤は、アニオン及びノニオン界面活性剤から選択できる。界面活性剤の特性及び機能(乳化)の定義については、文献「Encyclopedia of Chemical Technology, Kirk-Othmer」22巻、第333〜432頁、第3版、1979、Wiley、を援用でき、アニオン及びノニオン界面活性剤について、特に前記文献の第347〜377頁を援用することができる。
本発明の組成物に好ましく用いられる界面活性剤は、以下の:
− ノニオン界面活性剤:脂肪酸類、脂肪族アルコール類、ポリエトキシル化又はポリグリセロール化された脂肪族アルコール類、例えば、ポリエトキシル化ステアリル又はセチルステアリルアルコール、スクロースの脂肪酸エステル類、アルキルグルコースエステル類、特に、C〜Cアルキルグルコースのポリオキシエチレン化脂肪族エステル類、及びそれらの混合物;
− アニオン界面活性剤:アミン類、アンモニア水、又はアルカリ塩類で中和された、C16〜C30脂肪酸類、及びそれらの混合物、
から選択される。
水中油型、又は水中ワックス型エマルションを得ることを可能にする界面活性剤が、好ましく使用される。
本発明による組成物は、少なくとも一種のフィルム形成性ポリマーを含むことができる。
本発明の組成物中には、組成物の全質量に対して0.1質量%〜60質量%、好ましくは0.5質量%〜40質量%、そしてさらに好ましくは1質量%〜30質量%の範囲の固形分含有量で、フィルム形成性ポリマーが存在できる。
本応用において、「フィルム形成性ポリマー」の表現は、それ自身により、又は補助のフィルム形成剤の存在下で、支持体上に、特にケラチン物質、例えば睫毛の上に、連続的かつ接着性のフィルムを形成できるポリマーを意味する。
本発明の組成物に用いることができるフィルム形成性ポリマーの中では、ラジカルが仲介するタイプ又は重縮合物タイプの合成ポリマー、及び天然由来のポリマー、並びにそれらの混合物が挙げられる。
「ラジカルが仲介するフィルム形成性ポリマー」の表現は、不飽和、特にエチレン性不飽和を含むモノマーの重合によって得られるポリマーを意味し、それぞれのモノマーはホモポリマー化できる(重縮合物と異なる)。
ラジカルが仲介するタイプの上記フィルム形成性ポリマーは、特に、ビニルポリマー類又はコポリマー類、特にアクリルポリマー類であることができる。
フィルム形成性ビニルポリマー類は、エチレン性不飽和を含み、かつ少なくとも1つの酸性基を含むモノマー、及び/又はそれら酸性モノマーのエステル及び/又はそれら酸性モノマーのアミドの重合から生じうる。
用いられうる酸性基含有モノマーは、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、又はイタコン酸である。(メタ)アクリル酸及びクロトン酸が好ましく用いられ、そしてさらにより好ましくは(メタ)アクリル酸である。
酸性モノマーのエステルは、有利には、(メタ)アクリル酸エステル((メタ)アクリレートとしても知られる)、特に、アルキル(メタ)アクリレート類、特にC〜C30、そして好ましくはC〜C20のアルキルの(メタ)アクリレート類、アリール(メタ)アクリレート類、特にC〜C10アリールの(メタ)アクリレート類、及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、特にC〜Cヒドロキシアルキルの(メタ)アクリレート類、から選択される。
挙げられうるアルキル(メタ)アクリレート類の中には、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルへキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、及びシクロへキシルメタクリレートがある。
挙げられうるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類の中には、ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、及び2−ヒドロキシプロピルメタクリレートがある。
挙げられうるアリール(メタ)アクリレート類の中には、ベンジルアクリレート及びフェニルアクリレートがある。
特に好ましい(メタ)アクリル酸エステル類は、アルキル(メタ)アクリレート類である。
本発明によれば、上記エステルのアルキル基は、フッ素化又はパーフッ素化されることができ、すなわち、アルキル基のいくつか又は全ての水素原子がフッ素原子で置換されることができる。
挙げられる酸モノマーのアミドの例としては、(メタ)アクリルアミド類、及び特に、N−アルキル(メタ)アクリルアミド類、特に、C〜C12アルキルのN−アルキル(メタ)アクリルアミド類である。挙げられうるN−アルキル(メタ)アクリルアミド類の中には、N−エチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−t−オクチルアクリルアミド、及びN−ウンデシルアクリルアミドがある。
上記フィルム形成性ビニルポリマー類はまた、ビニルエステル類及びスチレンモノマーから選択されるモノマーの単独重合又は共重合から生じうる。特に、これらのモノマーは、酸モノマー及び/又はそれらのエステル、及び/又はそれらのアミド、例えば上述のもの、と重合されうる。
挙げられるビニルエステルの例としては、ビニルアセテート、ビニルネオデカノエート、ビニルピバレート、ビニルベンゾエート、及びビニルt−ブチルベンゾエートが挙げられる。
挙げられるスチレンモノマーは、スチレン及びα−メチルスチレンである。
挙げられうるフィルム形成性重縮合物の中には、ポリウレタン類、ポリエステル類、ポリエステルアミド類、ポリアミド類、エポキシエステル樹脂類、及びポリウレア類がある。
上記ポリウレタン類は、アニオン性、カチオン性、ノニオン性、及び両性ポリウレタン類、アクリルポリウレタン類、ポリウレタン−ポリビニルピロリドン類、ポリエステル−ポリウレタン類、ポリエーテル−ポリウレタン類、ポリウレア類、及びポリウレア/ポリウレタン類、及びそれらの混合物、から選択できる。
上記ポリエステル類は、公知の方法によって、ジカルボン酸とポリオール類、特にジオール類、との重縮合によって得ることができる。
上記ジカルボン酸は、脂肪族、脂環族、又は芳香族であることができる。挙げられうるそのような酸の例は:シュウ酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、アゼライン酸、スベリン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸、ドデカン二酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,5−ノルボルナンジカルボン酸、ジグリコール酸、チオジプロピオン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、又は2,6−ナフタレンジカルボン酸、である。これらのジカルボン酸モノマー類は、単独でも、また少なくとも2種のジカルボン酸モノマーの組み合わせ物としても用いることができる。これらのモノマーの中で、好ましく選択されるものは、フタル酸、イソフタル酸、及びテレフタル酸である。
上記ジオールは、脂肪族、脂環族、及び芳香族ジオールから選択されうる。用いられるジオールは、好ましくは以下の:エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、シクロヘキサンジメタノール、及びブタンジオール、から選択される。用いられうるその他のポリオール類は、グリセロール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、及びトリメチロールプロパンである。
上記ポリエステルアミド類は、ポリエステル類の方法と類似の方法で、ジアミン又はアミノアルコールと二塩基酸の重縮合によって得ることができる。用いられうるジアミン類は、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、及びメタ−又はパラ−フェニレンジアミンである。用いられうるアミノアルコールは、モノエタノールアミンである。
上記ポリエステルはまた、少なくとも1つの−SOM基をもつ、少なくとも一のモノマーを含むことができ、ここでMは、水素原子、アンモニウムイオンNH 、又は金属イオン、例えば、Na、Li、K、Mg2+、Ca2+、Cu2+、Fe2+、又はFe3+イオンを表す。−SOM基などをもつ2官能芳香族モノマーが特に用いられうる。
上述した−SOM基をも有する2官能芳香族モノマーの芳香核は、例えば、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニル、オキシビフェニル、スルホニルビフェニル、及びメチレンビフェニル核、から選択されうる。−SOM基をも有する2官能芳香族モノマーの例としては、スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、スルホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸を挙げることができる。
好ましく用いられるコポリマー類は、イソフタレート/スルホイソフタレートを基礎とするコポリマー類であり、そしてさらに好ましくは、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸、及びスルホイソフタル酸の縮合によって得られるコポリマーである。
場合により修飾された、天然由来のポリマー類は、シェラック樹脂、サンダラック・ガム、ダンマー樹脂、エレミ・ガム、コーパル樹脂、及びセルロースポリマー類、並びにそれらの混合物、から選択できる。
本発明による組成物の第一の態様によれば、フィルム形成性ポリマーは水溶性ポリマーであることができ、かつ、組成物の水相中に存在することができる;このポリマーはしたがって、組成物の水相に可溶化される。挙げることができる水溶性のフィルム形成性ポリマーは以下である:
− タンパク質、例えば、小麦タンパク及び大豆タンパクなどの植物由来のタンパク質;ケラチン、例えば、ケラチン加水分解物及びスルホ基を含むケラチン、などの動物由来のタンパク質;
− セルロースのポリマー類、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、及びカルボキシメチルセルロース、並びに第4級化されたセルロース誘導体;
− アクリルポリマー類又はコポリマー類、例えば、ポリアクリレート類又はポリメタクリレート類;
− ビニルポリマー類、例えば、ポリビニルピロリドン類、メチルビニルエーテルとリンゴ酸無水物のコポリマー類、ビニルアセテートとクロトン酸のコポリマー、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー類;ビニルピロリドンとカプロラクタムのコポリマー類;ポリビニルアルコール;
− 天然由来のポリマー類、これらは場合により修飾されており、例えば:
− アラビアゴム、グアールガム、キサンタン誘導物、カラヤゴム;
− アルギン酸塩及びカラギーナン;
− グリコサミノグリカン、ヒアルロン酸、及びそれらの誘導物;
− シェラック樹脂、サンダラックゴム、ダンマー樹脂、エレミゴム、及びコーパル樹脂;
− デオキシリボ核酸;
− ムコ多糖、例えば、コンドロイチン硫酸、
及び、これらの混合物。
本発明の組成物の別の態様によれば、上記フィルム形成性ポリマーは、上述したような有機溶媒又はオイルを含む液体脂肪相中に溶解されたポリマーであることができる(上記フィルム形成性ポリマーはしたがって、脂溶性ポリマーであるといわれる)。本発明の目的のためには、「液体脂肪相」の表現は、室温(25℃)及び大気圧(760mmHg、すなわち10Pa)において液体である脂肪相を意味し、これは室温で液体である1種以上の、通常相互に相溶性である、オイルとしても知られる脂質、から構成される。
この液体脂肪相は、好ましくは、揮発性オイルを含み、これは場合により不揮発性オイルと混合されるが、このオイル類は上述したものから選択されうる。
挙げられる脂溶性ポリマーの例は、ビニルエステル(ビニル基がエステル基の酸素原子に直接結合し、かつ、そのビニルエステルが、飽和の、直鎖又は分岐した1〜19炭素原子の炭化水素ベースの残基であって、エステル基のカルボニルと結合しているものを含んでいる)と、ビニルエステル(先のビニルエステルとは別のもの)、α−オレフィン(8〜28の炭素原子を含んでいるもの)、アルキルビニルエーテル(ここでこのアルキル基は2〜18の炭素原子を含む)、又はアリル若しくはメタリルエステル(エステル基のカルボニルと連結された、飽和の、直鎖又は分岐した1〜19の炭素原子の炭化水素ベースの残基を含むもの)、であることができる少なくとも1種の他のモノマーとのコポリマー類である。
これらのコポリマー類は、架橋剤を用いて架橋されることができ、架橋剤は、ビニルタイプ又はアリル若しくはメタリルタイプ、例えば、テトラアリルオキシエタン、ジビニルベンゼン、ジビニルオクタンジオエート、ジビニルドデカンジオエート、及びジビニルオクタデカンジオエートであることができる。
挙げられるこれらのコポリマーの例は、以下のコポリマー類である:ビニルアセテート/アリルステアレート、ビニルアセテート/ビニルラウレート、ビニルアセテート/ビニルステアレート、ビニルアセテート/オクタデセン、ビニルアセテート/オクタデシルビニルエーテル、ビニルプロピオネート/アリルラウレート、ビニルプロピオネート/ビニルラウレート、ビニルステアレート/1−オクタデセン、ビニルアセテート/1−ドデセン、ビニルステアレート/エチルビニルエーテル、ビニルプロピオネート/セチルビニルエーテル、ビニルステアレート/アリルアセテート、ビニル2,2−ジメチルオクタノエート/ビニルラウレート、アリル2,2−ジメチルペンタノエート/ビニルラウレート、ビニルジメチルプロピオネート/ビニルステアレート、アリルジメチルプロピオネート/ビニルステアレート、0.2%のジビニルベンゼンで架橋されたビニルプロピオネート/ビニルステアレート、0.2%のジビニルベンゼンで架橋されたビニルジメチルプロピオネート/ビニルラウレート、0.2%のテトラアリルオキシエタンで架橋されたビニルアセテート/オクタデシルビニルエーテル、0.2%のジビニルベンゼンで架橋されたビニルアセテート/アリルステアレート、0.2%のジビニルベンゼンで架橋されたビニルアセテート/1−オクタデセン、及び、0.2%のジビニルベンゼンで架橋されたアリルプロピオネート/アリルステアレート。
挙げられうる脂溶性のフィルム形成性ポリマー類の例は、脂溶性コポリマー類であり、そして特に、9〜22の炭素原子を含むビニルエステル類、又はアルキル残基が10〜20の炭素原子を含むアルキルアクリレート若しくはメタクリレート、の共重合によって生じるコポリマーである。
そのような脂溶性コポリマーは、ポリビニルステアレート;ジビニルベンゼン、ジアリルエーテル、若しくはジアリルフタレートを用いて架橋されたポリビニルステアレート;ポリステアリル(メタ)アクリレート、ポリビニルラウレート、及びポリラウリル(メタ)アクリレート、から選択でき、エチレングリコールジメタクリレート又はテトラエチレングリコールジメタクリレートを用いてこれらのポリ(メタ)アクリレート類が架橋されることができる。
上で定義された脂溶性コポリマーは公知であり、特に、フランス国特許出願FR−A−2232303号明細書中に記載されている;それらは2000〜500000、好ましくは4000〜200000の範囲の重量平均分子量をもつことができる。
本発明に用いられうる脂溶性のフィルム形成性ポリマー類としては、ポリアルキレンそして特にC〜C20アルケン類のコポリマー、例えば、ポリブテン;直鎖又は分岐した、飽和又は不飽和のC〜Cアルキル残基をもつアルキルセルロース類、例えば、エチルセルロース及びプロピルセルロース;ビニルピロリドン(VP)のコポリマー類そして特にビニルピロリドンとC〜C40さらに好ましくはC〜C20のアルケンとのコポリマー類、を挙げることができる。本発明に用いられうるVPコポリマーの例としては、VP/ビニルアセテート、VP/エチルメタクリレート、ブチル化ポリビニルピロリドン(PVP)、VP/エチルメタクリレート/メタクリル酸、VP/エイコセン、VP/ヘキサデセン、VP/トリアコンテン、VP/スチレン、又はVP/アクリル酸/ラウリルメタクリレート、を挙げることができる。
上記フィルム形成性ポリマーはまた、水相又は非水溶媒相中に分散された粒子の形態で本組成物中に存在することができ、これは一般にラテックス又はシュードラテックスとして公知である。これらの分散液を調製するための手法は、当業者に周知である。
用いることができるフィルム形成性ポリマーの水性分散液は、アベシア−ネオレジンズ社により、Neocryl XK−90(登録商標)、Neocryl A−1070(登録商標)、Neocryl A−1090(登録商標)、Neocryl BT−62(登録商標)、Neocryl A−1079(登録商標)、Neocryl A−523(登録商標)の名称で、ダウ・ケミカル社によってDow Latex 432(登録商標)の名称で、Daito化成工業社によってDaitosol 5000AD(登録商標)の名称で販売されているアクリル分散液;又は、アベシア−ネオレジンズ社により、Neorez R−981(登録商標)及びNeorez R‐974(登録商標)の名称で、グッドリッチ社により、Avalure UR−405(登録商標)、Avalure UR−410(登録商標)、Avalure UR−425(登録商標)、Avalure UR−450(登録商標)、Sancure 875(登録商標)、Sancure 861(登録商標)、Sancure 878(登録商標)、Sancure 2060(登録商標)の名称で、バイエル社によってImpranil 85(登録商標)の名称で、及び、ハイドロマー社によってAquamere H−1511(登録商標)の名称で販売されているポリウレタンの水性分散液;イーストマン・ケミカル・プロダクツ社(登録商標)によって「Eastman AQ(登録商標)」の商標で販売されているスルホポリエステル、ビニル分散液、例えばChimex社による「Mexomer PAM」、そしてまた、イソドデカン中のアクリル分散液、例えばChimex社による「Mexomer PAP」、である。
本発明の組成物は可塑剤を含むことができ、これは上記フィルム形成性ポリマーとともにフィルムの形成を促進する。そのような可塑剤は、所望する機能を満足できるようにしながら、当業者に公知の全ての化合物から選択されうる。
(添加剤)
本発明の組成物はまた、染料、例えば、粉体染料、脂溶性染料、及び水溶性染料、を含むことができる。この染料は、組成物の全質量に対して0.01質量%〜30質量%の範囲の含有量で存在することができる。
粉体染料は、顔料及び真珠から選択できる。
顔料は、白色又は有色で、鉱物性及び/又は有機質であり、並びに被覆されていることもいないこともできる。挙げることができる無機顔料の中には、二酸化チタン、場合により表面処理されたもの、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、又は酸化セリウム、並びに酸化鉄、酸化クロム、マンガンバイオレット、群青、クロミウムハイドレート、及びフェリックブルー、がある。挙げることができる有機顔料の中には、カーボンブラック、D&Cタイプの顔料、及びコチニールカーミンを、又はバリウム、ストロンチウム、カルシウム、若しくはアルミニウムを基にしたレーキ類、がある。
上記真珠は、白色真珠光沢顔料、例えば、チタン又はビスマスオキシクロライドで被覆されたマイカ、着色された真珠光沢顔料、例えば酸化鉄を伴うチタンマイカ、特にフェリックブルー又は酸化クロムを伴うチタンマイカ、上述したタイプの有機顔料を伴うチタンマイカ、及びビスマスオキシクロライドをベースにした真珠光沢顔料、から選択されうる。
脂溶性染料は、例えば、スーダン・レッド、D&Cレッド17、D&Cグリーン6、β−カロテン、大豆油、スーダンブラウン、D&Cイエロー11、D&Cバイオレット2、D&Cオレンジ5、キノリンイエロー、及びアンナット、である。水溶性染料は、例えば、ビートの根の汁、メチレンブルー、紅色(ponceau)の二ナトリウム塩、アリザリングリーンの二ナトリウム塩、キノリンイエロー、アマランサスの三ナトリウム塩、タートラジンの二ナトリウム塩、ローダミンの一ナトリウム塩、フクシンの二ナトリウム塩、及びキサントフィル、である。
本発明の組成物はまた、化粧品に通常用いられるいずれかの添加剤、例えば、抗酸化剤、フィラー、保存剤、香料、中和剤、増粘剤、及びビタミン類、並びにそれらの混合物を含むことができる。
上記フィラーは、当業者に周知であり、かつ、化粧品組成物に通常用いられるものから選択されうる。フィラーは、鉱物質又は有機質、及び層状又は球状であることができる。挙げることができるものは、タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ポリアミド粉末、例えば、ナイロン(登録商標)(アトケム社のOrgasol(登録商標))、ポリ−β−アラニン粉末及びポリエチレン粉末、テトラフルオロエチレンポリマー粉末、例えば、テフロン(登録商標)、ラウロイルリジン、デンプン、窒化ホウ素、発泡中空ポリマー微小球体、例えば、ポリビニリデンクロライド/アクリロニトリルから作られたもの、例えば、エクスパンセル(登録商標)(ノーベル・インダストリー社)、アクリル粉末、例えば、ポリトラップ(登録商標)(ダウ・コーニング社)、ポリメチルメタクリレート粒子及びシリコーン樹脂マイクロビーズ(例えば、Toshiba社のTospearl(登録商標))、沈降性炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、中空シリカ微小球(Maprecos社のシリカ・ビーズ(登録商標))、ガラス又はセラミックマイクロカプセル、及び8〜22の炭素原子、さらに好ましくは12〜18の炭素原子を含む有機カルボン酸から誘導された金属石鹸、例えば、亜鉛、マグネシウム、又はリチウムステアレート、亜鉛ラウレート、又はマグネシウムミリステート、である。
上記フィラーは、組成物の全質量に対して0.1質量%〜25質量%、さらに好ましくは1質量%〜20質量%に相当しうる。
本発明の組成物は、好ましくはマスカラである。
言うまでもなく、当業者は、本発明による組成物の有利な特性が、心に描いた追加によって、不利な、又は実質的に不利な影響を受けないように、任意の追加の添加物及び/又はそれらの量を選択するために注意を払うだろう。
本発明による組成物は、化粧品に通常用いられる公知の方法によって製造されることができる。
本発明による組成物は、貯蔵容器、及びその貯蔵容器を密閉するための取り外し可能な手段を含む塗布器(アプリケーター)製品中に、好ましくは漏れのない密閉された方法で包装されることができる。
上記塗布器組立品(アプリケーターアセンブリー)はまた、メークアップ組成物をケラチン繊維、特に睫毛、に適用するための部材を含むことができ、この塗布用部材(アプリケーター部材)が組成物を取り出すことを可能にし、かつ、取り出された組成物が睫毛に堆積されることを可能にする。この塗布用部材は、好ましくは上記組立品の漏れのない密閉のための手段にしっかりと固定される。
上記アプリケーターアセンブリーはまた、上記塗布用部材のための液切り部材(又はドレイナー)を含むことができ、この液切り部材は上記貯蔵容器にしっかりと固定される。
この塗布用部材は、好ましくは、当業者に周知であるマスカラブラシであることができる。そのようなブラシは、特に、捻られた芯、特に金属芯、の周りに放射状に配置された粗い毛を含む。このブラシは様々な形であることができ、かつ切り取り部を含むことができる。マスカラブラシは、例えば、フランス国特許公開FR−A−2607373号、欧州特許公開EP−A−611170号、同EP−A−811336号、同EP−A−811337号、同EP−A−842620号明細書中に記載されている。
参照される図1は、本発明による、ケラチン繊維をコーティングするための組成物を含む包装及びアプリケーターアセンブリー1の一つの好ましい態様を示す。
包装及びアプリケーターアセンブリー1は、その上にネジ首3が配置された容器2を含み、その1つの自由端が開口部4で区切られている。開口部4の中に、液切り部材5が配設されている。アセンブリー1はまた、脚13にしっかり固定された蓋11を含む塗布器10を含み、脚13の一端は、通常、捻られた鉄線の2つの枝の間に保持された、配列された形態の繊維で構成されたアプリケーター12を含む。首3のネジ山とかみ合うように、蓋11の内面にはネジ山が設けられている。したがって、塗布具12及び脚13が、容器2の内部に配置される場合、蓋11のネジ山は、首3のネジ山とかみ合い、漏れのない密閉状態で容器の開口部4を蓋が閉じる。
それに代えて、上記アプリケーターは、通常、熱可塑性材料で作られる支持体と共に型成形(モールディング)によって得られる複数の歯を含む櫛からなることもできる。このアプリケーターはまた、ブラシと結合された櫛を含むこともできる。
以下に続く実施例において、本発明をさらに詳細に説明する。
(例1)
以下の組成を有する水中ワックス型エマルションマスカラを調製した:
− 微結晶性ワックスSP18、Strahl and Pitsch社より 8g
− 蜜ロウ 1.85g
− カルナウバロウ 1.2g
− ステアリルアルコールでエステル化されたオリーブ油の
水素化によって得られたワックス(Phytowax Olive 18 L 57) 2g
− 米ぬかワックス 1.6g
− トリエタノールアミン 1.5g
− ステアリン酸 3g
− グリセリルステアレート 3g
− ヒドロキシエチルセルロース 2g
− PVP/エイコセン コポリマー 1.5g
− ポリビニルピロリドン 1g
− ポリメタクリル酸ナトリウム(Vanderbilt社の「Darvan7」 1g
− 脂肪族ポリウレタン、トリエチルアミン、及び水の
混合物(38/1/61)(Noveon社のAvalure UR 450) 13.1g
− トウモロコシデンプンの44%水中コロイド懸濁液
(Kama社のKM13レジン) 0.95g
− 第四級化ヒドロキシエチルセルロース
(National Starch社の「Celquat SC 240C」) 0.1g
− a−グルコンアミドプロピルジメチルヒドロキシエチル−
アンモニウムクロライドの60%水溶液(ISP社のCeraphyl 60)0.1g
− オキシエチレン化(20EO)オキシプロピレン化(20PO)
ポリジメチルシロキサン混合物(Dow Corning社のQ2-5220) 0.2g
− α−ωヒドロキシル基含有ポリジメチルシロキサン及び
シクロペンタジメチルシロキサンの混合物 1g
− ソルビタンセスキオレエート 0.25g
− 水素化ポリイソブチレン(Nippon Oil Fats社のParleam SV) 0.75g
− ブチレングリコール 2g
− ポリジメチルシロキサン及びケイ酸の混合物
(Rhodia社のMirasil SM) 0.2g
− セルロースファイバー1.3mm長
(Claremont Flock CorporationのRayon Flock Rcise N0003 MO4)0.75g
− 顔料 6g
− エタノール 1g
− 保存剤 適量
− 水 合計100gにするための適量
このマスカラは、睫毛上に滑らかで且つ均一なメークアップを形成し、さらにまた、ボリューム豊かにし、かつ長さを伸ばす効果を与えると判断された。
ケラチン繊維をコーティングするための本発明の組成物を含む包装及びアプリケーター組立品(アセンブリー)
符号の説明
1・・・包装及びアプリケーター組立品(アプリケーターアセンブリー)、2・・・容器、3・・・ねじ首、4・・・開口部、5・・・液切り部材、10・・・塗布器、11・・・蓋、12・・・アプリケーター、13・・・脚

Claims (37)

  1. 化粧品として許容可能な媒体中に、0.7N・s以上のタックを有する微結晶性ワックス、及び繊維を含む、ケラチン繊維をコーティングするための組成物。
  2. 前記ワックスが0.7N・s〜30N・sの範囲にあるタックを有することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記ワックスが0.8N・s以上、好ましくは0.8〜10N・sの範囲にあるタックを有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記ワックスが0.8N・s〜5N・sの範囲にあるタックを有することを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の組成物。
  5. 前記ワックスが3.5MPa以下の硬さを有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記ワックスが0.01MPa〜3.5MPaの範囲にある硬さを有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記ワックスが0.05MPa〜3MPaの範囲、好ましくは0.1MPa〜2MPaの範囲、そしてさらに好ましくは0.2MPa〜1MPaの範囲にある硬さを有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記微結晶性ワックスが、ストラール・アンド・ピッシュ社(Strahl and Pitsch)によってSP18として販売されているワックスであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記微結晶性ワックスが、組成物の全質量に対して0.5質量%〜60質量%の範囲、好ましくは2質量%〜40質量%の範囲、さらに優位には5質量%〜20質量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記繊維が、絹繊維;綿繊維;ウール繊維;亜麻繊維;セルロース繊維;ポリアミド繊維;ビスコース繊維;アセテート繊維、特に、レーヨンアセテート繊維;アクリル繊維、特にポリメチルメタクリレート繊維又はポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)繊維;ポリオレフィン繊維、そして特にポリエチレン又はポリプロピレン繊維;シリカ繊維;カーボン繊維、特にグラファイト型;ポリテトラフルオロエチレン繊維;不溶性コラーゲン繊維;ポリエステル繊維;ポリ塩化ビニル繊維又はポリ塩化ビニリデン繊維;ポリビニルアルコール繊維;ポリアクリロニトリル繊維;キトサン繊維;ポリウレタン繊維;ポリエチレンフタレート繊維;高分子の混合物から形成される繊維;実質的に直線の剛性繊維及び弾性繊維、並びにそれらの混合物、から選択されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記繊維が合成由来の繊維であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記繊維が剛性繊維であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 前記繊維が芳香族ポリイミドアミド繊維であることを特徴とする、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記ポリイミドアミド繊維が、トリレンジイソシアネート及びトリメリット酸無水物の重合によって得られ、かつ以下の式:
    Figure 2005225883
    で表される、トリレンジイソシアネート及びトリメリット酸無水物の重縮合によって得られる繰り返し単位を含むことを特徴とする、請求項13に記載の組成物。
  15. 前記繊維が1μm〜10mm、好ましくは0.1mm〜5mm、そしてさらに好ましくは0.3〜3mmの範囲の長さをもつことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 前記繊維が、2nm〜500μmの範囲、そして好ましくは100nm〜100μmの範囲の直径の円内に入る横断面を有することを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 前記繊維が、組成物の全質量に対して0.05質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜5質量%、そしてさらに好ましくは0.3質量%〜3質量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載の組成物。
  18. 組成物が水相を含むことを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 組成物が、水、又は水及び水混和性有機溶媒の混合物から形成される水相を含むことを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載の組成物。
  20. 前記水混和性有機溶媒が、1〜5の炭素原子を含む低級モノアルコール類、2〜8の炭素原子を含むグリコール類、C〜Cケトン類、及びC〜Cアルデヒド類、から選択されることを特徴とする、請求項19に記載の組成物。
  21. 前記水相が、組成物の全質量に対して1質量%〜95質量%の範囲、好ましくは3質量%〜80質量%の範囲、さらに好ましくは5質量%〜60質量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする、請求項18〜20のいずれか一項に記載の組成物。
  22. 組成物が揮発性オイルを含むことを特徴とする、請求項1〜21のいずれか一項に記載の組成物。
  23. 前記揮発性オイルが、炭化水素ベースのオイル、及びシリコーンオイル、又はそれらの混合物、から選択されることを特徴とする、請求項22に記載の組成物。
  24. 前記揮発性オイルが、組成物の全質量に対して0.1質量%〜98質量%の範囲、そして好ましくは1質量%〜65質量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする、請求項22又は23に記載の組成物。
  25. 組成物が不揮発性オイルを含むことを特徴とする、請求項1〜24のいずれか一項に記載の組成物。
  26. 前記不揮発性オイルが、組成物の全質量に対して0.1質量%〜30質量%、好ましくは0.1質量%〜20質量%、そしてさらに好ましくは0.1質量%〜10質量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする請求項25に記載の組成物。
  27. 組成物がフィルム形成性ポリマーを含むことを特徴とする、請求項1〜26のいずれか一項に記載の組成物。
  28. 前記フィルム形成性ポリマーが、組成物の全質量に対して0.1質量%〜60質量%の範囲、好ましくは0.5質量%〜40質量%の範囲、さらに好ましくは1質量%〜30質量%の範囲の固形分含有量で存在することを特徴とする、請求項27に記載の組成物。
  29. 組成物が追加のワックスを含むことを特徴とする、請求項1〜28のいずれか一項に記載の組成物。
  30. 前記追加のワックスが、組成物の全質量に対して0.1質量%〜50質量%、好ましくは0.5質量%〜30質量%、そしてさらに好ましくは1質量%〜20質量%の範囲の含有量で前記組成物中に存在することを特徴とする、請求項29に記載の組成物。
  31. 組成物が界面活性剤を含むことを特徴とする、請求項1〜30のいずれか一項に記載の組成物。
  32. 組成物が、染料、抗酸化剤、フィラー、糊状脂肪質物質、保存剤、香料、中和剤、増粘剤、ビタミン類、凝集剤、及び可塑剤、並びにそれらの混合物、から選択される添加剤を含むことを特徴とする、請求項1〜31のいずれか一項に記載の組成物。
  33. 組成物がマスカラであることを特徴とする、請求項1〜32のいずれか一項に記載の組成物。
  34. 請求項1〜33のいずれか一項に記載の組成物をケラチン繊維に適用することを含む、ケラチン繊維のためのメイクアップ又は手入れのための非治療的美容方法。
  35. ケラチン繊維についての均一及び/又はなめらかなメークアップ結果、及び/又はメークアップされたケラチン繊維について長くする効果及び/又はボリューム豊かにする効果を得るための、請求項1〜33のいずれか一項に記載の組成物の使用。
  36. ケラチン繊維に関する均一及び/又はなめらかなメークアップ結果、並びにメークアップされたケラチン繊維について長くする効果及び/又はボリューム豊かにする効果を得るために、マスカラ組成物中で繊維と混合された、0.7N・s以上のタック、及び、好ましくは3.5MPa以下の硬さをもつ微結晶性ワックスの使用。
  37. 以下の:
    i)請求項1〜33のいずれか一項に記載の組成物を含む容器(2)、及び
    ii)特に、ねじれたブラシ又はクシの形態で、前記繊維に前記組成物を適用するための手段(12)、
    を含む、ケラチン繊維をコーティングするための製品を詰め及び適用するための組立品(1)。
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