JP2005225776A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 毛髪が視覚的にきれいに見える、効果を有する毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】 下記A成分及び/又は(B)成分と(C)成分とを含有することを特徴とする毛髪化粧料。
(A)高含水能を有するW/O型の分子構造体
(B)水の存在割合40%以下にゲル相領域を有する分子構造体
(C)上記(A)成分及び(B)成分の分子構造体を構成する油分とは異なる油性成分
(C)成分は、屈折率が 1.470以下であるもの、または、シリコーンの透明エマルジョンであるものが望ましい。
また、本発明の毛髪化粧料は、カラーリングをした毛髪において褪色した色を褪色する前の色に近づけて見せる効果を有する上記(A)成分、(B)成分及び屈折率が1.470以下となる(C)成分の1種または2種以上を含有することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪が視覚的にきれいに見える、効果を有する毛髪化粧料に関する。
一般に、髪のダメージ要因として、従来からパーマやドライヤーの熱、紫外線等が挙げられ、これらの因子は、髪の感触と共に外観(見た目)の良し悪しにも影響する。例えば、ツヤが低下し、白っぽく見えたり、くすんで見えたりする。
現在において、カラーリングが一般化し定期的に繰り返されるようになり、髪にとっては、従来のダメージ因子に加え、カラーリング剤の負荷がかかっている。このため、カラーリングした色が長持ちしないという消費者不満が高くなってきている。
この不満などに対して従来は、1)カラーリング直後の染め立ての色を持続させる、2)髪の輝きを高める、3)染毛剤で染め直す等により対策が講じられていた。
また、髪の状態については、カラーリングの繰り返しにより、毛髪表面はキューティクルの剥離や凹凸化により表面形態が乱れ、毛髪内部はその構成成分が溶出し空隙等が生じるようになる。このために、色が長持ちせず、経時で明るくなりすぎてしまうことがある。
そこで、従来、上記1)の対策では、主に高分子化合物、例えば、分子内に2個以上の水酸基を有し、かつ、エチルアルコールへの溶解度が5質量%以下であるヒドロキシカルボン酸類を特定量含有せしめ、鉛筆硬度6B以下の被膜を形成する毛髪褪色予防組成物(例えば、特許文献1参照)や、毛髪を疎水性及び/又はカチオン系コンディショニング剤を含む組成物で処理し、その後毛髪をぬらすことを含む化粧方法(例えば、特許文献2参照)や、酸化染色剤により染色された毛髪をコンディショニングするために、人間の毛髪の等電点に調整され、カチオン性基を有するポリマーを少なくとも1種含有する水性溶液を含有する毛髪処理剤(例えば、特許文献3参照)、また、カラードヘアの褪色の主な原因は洗髪であることを見出し、シリコーン・ポリアミド共重合体、超高分子量シリコーン、架橋型シリコーン、アミノ変性シリコーン誘導体などのシリコーン誘導体をリンスに配合することにより変色を抑えるカラードヘア用製品へのシリコーンの応用(例えば、非特許文献1参照)等により毛髪表面を被覆し、発色の基である染料の溶出を抑制することによりカラー直後の色の持続が図られてきている。
しかしながら、これらの各文献に記載される化粧方法や毛髪処理剤などでは、日常の洗髪等に対し、色が薄く明るくなるのを遅くすることは可能であるが、その効果は未だ十分に満足できるものではないのが現状である。
また、上記2)の対策では、特定のアミノ変性若しくはアンモニウム変性高分子量シリコーン、低級アルコール、水、乳化剤として特定のポリエーテル変性シリコーンを含有する毛髪化粧料(例えば、特許文献4参照)を用いて褪色した髪表面の光反射強度を高める(ツヤを付与する)ことにより、くすんだ色をきれいに見せる策が採られてきている。
しかしながら、この方法では、褪色し明るく見える髪を更に明るくしてしまうと共に、ギラギラするような不自然で人工的な輝きを伴う点に課題を有するものである。
更に、上記3)の対策では、毛髪処理前後において、ゴニオフォトメーターにより測定した毛髪の明度減少率を0.02〜0.90の範囲にする成分を有効成分とする毛髪の立体感付与剤、透明感付与剤、毛髪の深み感付与剤(例えば、特許文献5参照)や、毛髪処理前後において、毛髪重量を2〜30重量%増加させる成分を有効成分とする毛髪透明性向上剤、毛髪の光散乱抑制剤、毛髪の乱反射抑制剤(例えば、特許文献6参照)などを用いることなどが行われている。
しかしながら、これらの毛髪処理剤の使用では、褪色を感じ始めてからは、次にカラーリングするまでの一定期間はその状態を我慢しなければならず、また、褪色した部分だけではなく、髪全体を再び染毛する場合が多く、施術する度に髪を傷めてしまうのが通例であった。
これらの他に、積極的に毛髪内部の空隙を無くす提案等がなされてきているが、色において重要な光学的指標である、明度および彩度の内、明度を減少させる効果のみが認められ、同時に彩度も褪色前の元の状態に近付ける効果までに及ぶものはなく、変色に対し効果的なものは存在しないのが現状である。
以上のように、色落ちを防止することを訴求した商品は多いものであるが、その効果は未だ十分ではなく、また、あらたにカラーリングすることなく、褪色した色を褪色前の元の濃い色に戻す技術は存在しないものである。
特開2003−95897号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特表2003−522726号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2002−154933号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2000−264819号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2001−220321号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2001−220322号公報(特許請求の範囲、実施例等) フレグランス ジャーナル 2003−10,p68
本発明は、上記従来の課題及び現状に鑑み、これを解消しようとするものであり、毛髪、中でも特にカラーリングした毛髪において、時間の経過と共に褪色し、薄く明るくなったり、変色等してしまった状態を、視覚的にきれいに見えるようにすることができる毛髪化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来の課題等について鋭意検討した結果、高含水能を有するW/O型の分子構造体と、水の存在割合40%以下にゲル相領域を有する分子構造体と、上記分子構造体を構成する油分とは異なる油性成分とを好適に組み合わせることにより、上記目的の毛髪化粧料が得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(4)に存する。
(1) 下記(A)成分及び/又は(B)成分と(C)成分とを含有することを特徴とする毛髪化粧料。
(A)高含水能を有するW/O型の分子構造体
(B)水の存在割合40%以下にゲル相領域を有する分子構造体
(C)上記(A)成分及び(B)成分の分子構造体を構成する油分とは異なる油性成分
(2) (C)成分の屈折率が1.470以下であることを特徴とする上記(1)記載の毛髪化粧料。
(3) (C)成分がシリコーンの透明エマルジョンであることを特徴とする上記(1)又は(2)記載の毛髪化粧料。
(4) カラーリングをした毛髪において褪色した色を褪色する前の色に近づけて見せる効果を有する下記(A)成分、(B)成分及び屈折率が1.470以下となる(C)成分の1種または2種以上を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
(A)高含水能を有するW/O型の分子構造体
(B)水の存在割合40%以下にゲル相領域を有する分子構造体
(C)上記(A)成分及び(B)成分の分子構造体を構成する油分とは異なる油性成分
請求項1の発明によれば、毛髪が視覚的にきれいに見える効果を有する毛髪化粧料が提供される。
請求項2及び3の発明によれば、毛髪、中でも特に、カラーリングした毛髪において、時間の経過と共に褪色し、薄く明るくなったり、変色等してしまった状態を、カラーリング直後の濃い色に近づけることにより、視覚的にきれいに見えるようにすることができる。
請求項4の発明によれば、カラーリングをした毛髪において、褪色した色を褪色する前の色に近づけて見せる効果を有する毛髪化粧料が提供される。
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
本発明の毛髪化粧料は、下記(A)成分及び/又は(B)成分と(C)成分とを含有することを特徴とするものであり、また、カラーリングをした毛髪において褪色した色を褪色する前の色に近づけて見せる効果を有する下記(A)成分、(B)成分及び屈折率が1.470以下となる(C)成分の1種または2種以上を含有することを特徴とするものである。
(A)高含水能を有するW/O型の分子構造体
(B)水の存在割合40%以下にゲル相領域を有する分子構造体
(C)上記(A)成分及び(B)成分の分子構造体を構成する油分とは異なる油性成分
本発明に用いる(A)成分の高含水能を有するW/O型の分子構造体を構成する成分としては、当該特性を有するものであれば、特に限定されないが、以下に挙げる低HLB界面活性剤(A−1)と油分(A−2)との組み合わせからなるものが挙げられる。
なお、本発明でいう「低HLB界面活性剤」とは、一般的に親油性乳化剤又はW/O乳化剤といわれるものを主に意味する。好ましくは、油分(A−2)と安定なW/O型構造体を形成する点から、HLBが9以下のものが望ましい。
用いることができる低HLB界面活性剤(A−1)成分としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルなどの少なくとも1種が挙げられる。
更に具体的には、下記のものが挙げられる。
<グリセリン脂肪酸エステル>
自己乳化型を除く、ミリスチン酸グリセリル,モノペンタデカン酸グリセリド、モノステアリン酸グリセリル,モノイソステアリン酸グリセリル,モノオレイン酸グリセリル,モノオリーブ油脂肪酸グリセリル,ジオレイン酸グリセリル,ジステアリン酸グリセリル
<ポリグリセリン脂肪酸エステル>
モノステアリン酸ジグリセリル,モノオレイン酸ジグリセリル,ジオレイン酸ジグリセリル,モノイソステアリン酸ジグリセリル,トリイソステアリン酸ジグリセリル,モノステアリン酸テトラグリセリル,モノオレイン酸テトラグリセリル,トリステアリン酸テトラグリセリル,ペンタステアリン酸テトラグリセリル,ペンタオレイン酸テトラグリセリル,トリステアリン酸ヘキサグリセリル,テトラベヘン酸ヘキサグリセリル,ペンタステアリン酸ヘキサグリセリル,ペンタオレイン酸ヘキサグリセリル,ポリリシノレイン酸ヘキサグリセリル,トリステアリン酸デカグリセリル,トリオレイン酸デカグリセリル,ペンタヒドロキシステアリン酸デカグリセリル,ペンタイソステアリン酸デカグリセリル,ペンタオレイン酸デカグリセリル,ヘプタステアリン酸デカグリセリル,ヘプタオレイン酸デカグリセリル,デカステアリン酸デカグリセリル,デカイソステアリン酸デカグリセリル,デカオレイン酸デカグリセリル,デカマカデミアナッツ油脂肪酸デカグリセリル,ポリリシノレイン酸デカグリセリル
<ソルビタン脂肪酸エステル>
ヤシ油脂肪酸ソルビタン,モノラウリン酸ソルビタン,モノパルミチン酸ソルビタン,モノステアリン酸ソルビタン,セスキステアリン酸ソルビタン,トリステアリン酸ソルビタン,モノイソステアリン酸ソルビタン,セスキイソステアリン酸ソルビタン,モノオレイン酸ソルビタン,セスキオレイン酸ソルビタン,トリオレイン酸ソルビタン
<プロピレングリコール脂肪酸エステル>
モノステアリン酸プロピレングリコール
<ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル>
ヘキサステアリン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビット,テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビット
<ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油>
ポリオキシエチレン(3)ヒマシ油,ポリオキシエチレン(10)ヒマシ油,ポリオキシエチレン(5)硬化ヒマシ油,ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油
<ポリオキシエチレンアルキルエーテル>
ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル,ポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテル,ポリオキシエチレン(4)ステアリルエーテル,ポリオキシエチレン(2)オレイルエーテル,ポリオキシエチレン(5)ベヘニルエーテル,ポリオキシエチレン(3)2級アルキル(C12−14)エーテル
<ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル>
ポリオキシエチレン(1)ポリオキシエチレン(4)セチルエーテル,ポリオキシエチレン(1)ポリオキシエチレン(8)セチルエーテル
これらは、1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中で、好ましくは、毛髪が視覚的にきれいに見える効果と良好な感触を両立させる点から、モノオレイン酸ジグリセリル,ペンタオレイン酸ヘキサグリセリル,ポリリシノレイン酸ヘキサグリセリル,ペンタイソステアリン酸デカグリセリル,ペンタオレイン酸デカグリセリル,ポリリシノレイン酸デカグリセリル,モノイソステアリン酸ソルビタン,セスキイソステアリン酸ソルビタン,モノオレイン酸ソルビタン,セスキオレイン酸ソルビタン,ポリオキシエチレン(3)ヒマシ油,ポリオキシエチレン(5)硬化ヒマシ油等が用いられる。
更に好ましくは、ペンタオレイン酸ヘキサグリセリル,ポリリシノレイン酸ヘキサグリセリル,ペンタオレイン酸デカグリセリル,ポリリシノレイン酸デカグリセリルである。
また、分子構造体を構成する油分(A−2成分)としては、通常使用される油性成分が選ばれ、中でも脂肪酸エステル、例えば、ラウリン酸ヘキシル,ミリスチン酸ブチル,ステアリン酸ブチル,オクタン酸セチル,イソオクタン酸セチル,イソステアリン酸−2−ヘキシルデシル,ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル,ステアリン酸−2−ヘキシルデシル,パルミチン酸−2−エチルヘキシル,イソステアリン酸イソプロピル,ミリスチン酸イソプロピル,パルミチン酸イソプロピル,パルミチン酸イソステアリル,ミリスチン酸ミリスチル,パルミチン酸セチル,ミリスチン酸−2−オクチルドデシル,ステアリン酸−2−エチルヘキシル,リノール酸エチル,リノール酸イソプロピル,炭酸ジアルキルなどが挙げられる。
また、エステル類、例えば、コハク酸ジエトキシエチル,エイコセン酸カプリリル,ダイマー酸ジイソプロピル,オクタン酸アルキル(C14,16,18),ラノリン脂肪酸オクチルドデシル,オレイン酸エチル,オレイン酸オレイル,コハク酸ジオクチル,イソノナン酸イソトリデシルなどが挙げられ、更に、アルキルグリセリルエーテルとその脂肪酸エステル、例えば、グリセリンモノセチルエーテル,グリセリンモノオレイルエーテル,グリセリンモノステアリルエーテル,モノイソステアリン酸バチル,モノステアリン酸バチルなどが挙げられる。
更に、脂肪族アルコールなど、好ましくは、炭素数10〜30の高級アルコール、特に好ましくは、セタノール,ステアリルアルコール,ベヘニルアルコール,これら混合からなるものや、脂肪酸、好ましくは、炭素数10〜30の高級脂肪酸、特に好ましくは、ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,ベヘニン酸,これら混合からなるもの、炭化水素、例えば、スクワラン,スクワレン,ポリエチレン,ポリデセン,水添ポリデセン等や植物油,多価アルコール脂肪酸エステル,多塩基酸エステル等が挙げられる。
これらは、1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
好ましくは、低HLB界面活性剤(A−1)とより安定なW/O型の構造体を形成する点から、脂肪酸エステル及び脂肪族アルコール、炭化水素が用いられ、更に好ましくは、ラウリン酸ヘキシル,ミリスチン酸ブチル,オクタン酸セチル,ミリスチン酸イソプロピル,パルミチン酸イソプロピル等を用いることが望ましい。
本発明において、(A)成分の高含水能を有するW/O型の分子構造体を構成する上記低HLB界面活性剤(A−1)と油分(A−2)との含有比率は、第三成分との混合に対し構造体を安定に維持する点から、好ましくは、質量比でA−1:A−2が1:9〜5:5であり、更に好ましくは、2:8〜 3:7とすることが望ましい。
また、この(A)成分の高含水能を有するW/O型の分子構造体の含有量は、毛髪化粧料全量に対して、好ましくは、1〜50質量%(以下、単に「%」という)、更に好ましくは、5〜30%とすることが望ましい。
この(A)成分の含有量が、1%未満であると、毛髪がきれいに見える効果が不十分となり、一方、50%を越えると、べたつきなど感触面での不具合を生じ、また、構造体が不安定となり、好ましくない。
なお、本発明(実施例等含む)で規定する上記(A)成分の「高含水能を有する」とは、W/O型の分子構造体を、直径約85mmのシャーレに約5g入れて、80℃の乾熱機に約120分間入れた後の重量の減少を喪失水分とし、もとの配合水分量から差し引いた重量(すなわち残存水分量)が当初配合水分量に占める比率が2%以上であることをいう。
本発明に用いる(B)成分の水の存在割合40%以下にゲル相領域を有する分子構造体を構成する成分としては、当該特性を有するものであれば、特に限定されないが、以下に挙げる特定のポリグリセリン脂肪酸エステル(B−1)と上記A−2成分で挙げた油分(B−2)の組み合わせからなるものが挙げられる。
用いることができる特定のポリグリセリン脂肪酸エステル(B−1成分)としては、例えば、モノラウリン酸ペンタグリセリン,モノミリスチン酸ペンタグリセリン,モノオレイン酸ペンタグリセリン,モノステアリン酸ペンタグリセリン,モノイソステアリン酸ペンタグリセリン,ジイソステアリン酸ペンタグリセリン等が挙げられ、HLBが11〜17のものである。これらは太陽化学社製のサンソフトA−Eシリーズが好適に用いられる。
また、これらは、1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
好ましくは、毛髪が視覚的にきれいに見える効果と良好な感触を両立する点から、モノオレイン酸ペンタグリセリン,モノステアリン酸ペンタグリセリンが用いられる。
用いることができる油分(B−2成分)は、上記A−2成分で挙げた各種の油分を用いることができ、好ましくは、特定のポリグリセリン脂肪酸エステル(B−1)とより安定な分子構造体を形成する点から、ステアリン酸ブチル,オクタン酸セチル,イソオクタン酸セチルが用いられる。これらは、1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明において、(B)成分の水の存在割合40%以下にゲル相領域を有する分子構造体を構成する上記特定のポリグリセリン脂肪酸エステル(B−1成分)と油分(B−2成分)との含有比率は、第三成分と混合した場合においても安定な分子構造体を維持する点から、好ましくは、質量比でB−1:B−2が1:9〜5:5であり、更に好ましくは、3:7 〜 4:6とすることが望ましい。
また、この(B)成分の水の存在割合40%以下にゲル相領域を有する分子構造体の含有量は、毛髪化粧料全量に対して、好ましくは、10〜90%、更に好ましくは、40〜80%とすることが望ましい。
この(B)成分の含有量が、10%未満であると、毛髪が視覚的にきれいに見える効果が不十分となり、一方、90%を越えると、べたつき等の感触面で不具合を生じ、また、製造時の作業性が著しく低下するので、好ましくない。
なお、本発明(実施例含む)で規定する(B)成分の「ゲル相領域」とは、(B)の分子構造体を構成する、特定のポリグリセリン脂肪酸エステル/油分/水の3成分相図において、ポリグリセリン脂肪酸エステル・ミセル溶液相と油相が分離せず均一な状態の二相領域中に存在し、ポリグリセリン脂肪酸エステル濃度が45%以下、水が40%以下であるジェルを形成する範囲を指す。
本発明に用いる(C)成分は、上記(A)成分、(B)成分の分子構造体を構成する油分とは異なる油性成分を用いるものである。
用いることができる(C)成分は、上記特性を有するものであれば、特に限定されないが、(A)成分、(B)成分を構成する油分とは異なる油性成分、例えば、上記(A)成分、(B)成分を構成する油分として使用しない場合における残りの上記A−2成分に挙げた各油分を用いることができる。
好ましくは、本発明の効果を更に発揮せしめる点、毛髪の中でも、特に、カラーリングした髪をより自然な状態で視覚的にきれいに見えるようにする点から、(C)成分として屈折率が 1.470以下である油性成分及び/又はシリコーンの透明エマルジョンを用いることが望ましい。
用いることができる屈折率が1.470以下である油性成分は、当該特性を有するものであれば、特に限定されないが、例えば、イソノナン酸−2−エチルヘキシル(1.437/20℃)、ビバリン酸イソステアリル(1.445/25℃)、ダイマー酸ジイソプロピル(1.465/25℃)、オクタン酸イソセチル(1.444/25℃)、コハク酸ジ−2−エチルヘキシル(1.445/20℃)、ダイマー酸硬化ヒマシ油(1.464〜1.466/20℃)、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル(1.447/20℃)、ダイマー酸ジイソプロピル(1.463/20℃)、オクタン酸アルキル(C14,16,18)(1.4432/20℃)、イソステアリルアルコール(1.456/25℃)、オレイルアルコール(1.459/25℃)などが挙げられる。
また、用いることができる上記特性のシリコーン化合物としては、オイル及び/又はエマルジョンとして含有することができ、例えば、ジメチルシリコーン(1.382〜1.404/25℃)、環状シリコーン(1.394〜1.402/25℃)、ポリエーテル変性シリコーン(1.417〜1.456/25℃)、アミノ変性シリコーン(1.404〜1.408/25℃)等が挙げられ、これらは、1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、本発明(実施例含む)で規定する「屈折率」とは、粧原基一般試験法を用い、具体的にはアッベ屈折計により測定した20℃又は25℃の時の屈折率を指す。
本発明において、「屈折率」を特に規定するのは、従来は高い屈折率の基剤がツヤ付与効果の点で選ばれてきたが、これは髪のダメージレベルが低い黒髪においての場合であった。
これに対し、現在、髪は、カラーリングにより髪の表面/内部ともに損傷し、洗髪による染料の流出に加え、光の乱反射が重なり、色が一層薄く明るく見えるに至っていることを、本発明者は確認した。そこで、光の反射を必要以上に高めずに、自然なツヤ感を発現させ、同時に色を濃くする効果を実現する、屈折率値を見い出し規定したのである。
用いることができるシリコーンの透明エマルジョンとしては、特に限定されないが、以下のものが効果的に選択される。
エマルジョン基油が、ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等が挙げられ、好ましくは、アミノ変性シリコーンが用いられる。
これらは、1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、本発明(実施例含む)で規定するシリコーンの「透明エマルジョン」とは、原料単体としての外観に透明感があることをいう。具体的には、シリコーン濃度が1%となるように水に分散させた水分散液で測定した600nmの光の透過率が30%以上であり、シリコーンの乳化粒子の平均粒径は100ナノメーター以下である。
これらの(C)成分の含有量は、毛髪化粧料全量に対して、好ましくは、0.1〜 10%、更に好ましくは、0.2〜5%とすることが望ましい。
この(C)成分の含有量が、0.1%未満であると、本発明の効果が不十分となり、一方、10%を越えると、べたつきを伴い、人工的で不自然な状態となり、好ましくない。
本発明の毛髪化粧料は、上記(A)成分及び/又は(B)成分と(C)成分との組み合わせにより構成されるもの、または、カラーリングをした毛髪が視覚的にきれいに見える効果を有する上記(A)成分、(B)成分及び(C)成分の1種または2種以上から選ばれるものであり、残部は水(精製水、イオン交換水、蒸留水、上水、純水、超純水、海洋深層水等)で調整され、更に、所望により毛髪用化粧料に一般に配合される成分(任意成分)、例えば、両性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、上記以外のシリコーン類、金属イオン封鎖剤、乳化安定化剤、高分子化合物、粘度調整剤、蛋白加水分解物、金属封鎖剤、アルコール類、ポリオール類、油剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、酸化防止剤、色素、香料、非イオン性の抗菌剤、殺菌剤、防腐剤、水および噴射剤等を本発明の効果を損なわない範囲で含有することができる。
また、本発明の毛髪化粧料に香料を含有せしめる場合、使用される香料は、特開2003−267841号公報に記載した各香料、香料組成物を含有せしめることができ、その含有量は、毛髪化粧料全量に対して、0.00001〜50%、より好ましくは、0.0001〜30%含有することができる。
本発明の毛髪化粧料は、上記(A)成分、または、(B)成分の分子構造体を形成した後に、(C)成分及び水、必要に応じて任意成分を添加し、組成物を調製することなどにより製造することができる。この(C)成分を添加する際、(A)成分又は(B)成分の分子構造体を破壊することなく安定に仕上げることが重要である。
具体的には、(A)成分の分子構造体は、上記低HLB界面活性剤(A−1)から選ばれる少なくとも1種と、上記油分(A−2)から選ばれる少なくとも1種とを加温、溶解後均一に混合し、少量づつ温水を添加し、その後、撹拌混合しながら徐冷することにより調製することができる。
また、(B)成分の分子構造体は、上記特定のポリグリセリン脂肪酸エステル(B−1)の少なくとも1種と、上記油分(B−2)から選ばれる少なくとも1種とを加温、溶解後均一に混合し、少量づつ温水を添加し、その後、撹拌混合しながら徐冷することにより調製することができる。
次に、これらの各成分を含有せしめて目的の毛髪化粧料を調製する場合は、上記(A)成分、及び/又は(B)成分の分子構造体に、(C)成分及び水、必要に応じて任意成分を徐冷過程で添加し、(A)成分及び/又は(B)成分の分子構造からなる系中に、(C)成分が均一に分散するように、撹拌混合して目的の毛髪化粧料を製造することができる。
本発明の毛髪化粧料は、上記(A)成分及び/又は(B)成分と(C)成分との組み合わせにより毛髪が視覚的にきれいに見える効果を発揮し、中でも特に(A)成分及び/又は(B)成分と、屈折率が1.470以下及び/又はシリコーンの透明エマルジョンである(C)成分の組み合わせによりカラーリングした毛髪が視覚的に綺麗に見える効果を発揮する。特に、カラーリングで褪色してしまった髪に対しては、(A)成分、(B)成分、及び屈折率が1.470以下である(C)成分の1種または2種以上により、褪色する前の色に近づける効果を更に発揮せしめるものとなる。
更に詳述すれば、色の光学的指標である明度(L*)及び彩度(C)において、図1に示すように、ほとんどのカラーは、褪色処理した髪では褪色する前(染色後)の状態に比べ、明度と彩度の両方が高まり明るくなる方向にいく。
ここで、彩度(C)は、下記式で表されるものであり、図1中の△L*、△Cはそれぞれ褪色処理後と染色後の差を表す。
Figure 2005225776
本発明では、カラーリングした髪に対しては、上記(A)成分及び/又は(B)成分と(C)成分との組み合わせにより、または、上記(A)成分、(B)成分、屈折率が1.470以下である(C)成分の1種又は2種以上を含有せしめることにより、カラーリングをした毛髪の褪色してしまった色を、褪色する前の色に近づける効果(図1の太い矢印方向)、すなわち、この褪色時点の明度及び彩度の値の両方を、褪色前(カラーリング直後)のレベルに近づけることができるのである。このことは、カラーリングした毛髪が視覚的にきれいに見える状態をなすこととなる。
次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。なお、各例中の「%」は、いずれも質量%であり、全量は100質量%である。
〔実施例1〜9及び比較例1〜2〕
下記表1に示す配合組成〔(A)成分、(B)成分、(C)成分、任意成分など〕により各毛髪化粧料を調製した。
なお、(A)成分、(B)成分の調製、毛髪化粧料の調製は、上述の方法で行った。また、(B)成分のゲル相領域を有することは上述の方法で確認した。また、(C)成分の屈折率、用いるシリコーンの透明エマルジョンも上述の方法で確認等した。更に、実施例1〜9、比較例1〜2で使用した香料A,B,C,D,Eは、特開2003−267841号公報の表2〜16に記載した香料組成物A〜Eに準ずる(これらの調製法、確認、香料組成物等は実施例10以下においても同様)。
得られた各毛髪化粧料について、(A)成分を用いたものについては下記の方法で、含水能を測定した。
また、得られた実施例1〜9及び比較例1〜2の各毛髪化粧料について、髪の色が濃く見える効果及び自然なツヤ感の評価(官能評価)、並びに、明度と彩度の回復効果の評価(機器評価)を行った。
これらの結果を下記表1及び2に示す。
(含水能の測定方法)
各毛髪化粧料組成物を、直径約85mmのシャーレに約5g入れて、80℃の乾熱機に約120分間入れた後の重量の減少を喪失水分とし、もとの配合水分量から差し引いた重量(すなわち残存水分量)が当初配合水分量に占める比率を算出した。
〔髪の色が濃く見える効果,自然なツヤ感の評価方法(官能評価)〕
カラーリングを1年以上、定期的(1ヶ月あるいは2ヶ月おき)に行い、毛髪に損傷を受けたパネラー20名が、各調製した毛髪化粧料を使用し、毛髪の色が濃く見える効果,自然なツヤ感を使用前と比較し、下記評価基準に基づいて評価を実施した。
評価基準:
◎:色が濃くなった、自然なツヤ感が得られたと解答したものが20名中16名以上
〇:色が濃くなった、自然なツヤ感が得られたと解答したものが20名中10〜15名
△:色が濃くなった、自然なツヤ感が得られたと解答したものが20名中4〜9名
×:色が濃くなった、自然なツヤ感が得られたと解答したものが20名中3名以下
〔明度と彩度の回復効果の評価方法(機器評価)〕
根元が揃った毛束(約10g,30cm)に対し、理美容用のパーマ剤及びブリーチ剤処理を施した後に、市販のカラーリング剤(日本ロレアル社製,ロレアル パリ フェリア 3D カラー マロングラッセ)にて染色した。その後、加速の褪色処理として(シャンプー→リンス→乾燥)を7回繰り返た。
染色後、褪色処理後、各毛髪化粧料処理後に、色差計(SE−2000;日本電色工業社製)により、明度L*と彩度Cを測定・算出した。
この時、図1に示すように、褪色処理後から染色後まで回復した時の回復効果を100とした時、明度と彩度の回復効果を下記各評価基準で評価した。
明度の回復効果評価基準:
◎:明度 50以上
〇:明度 25以上50未満
△:明度 5以上25未満
×:明度 5未満
彩度の回復効果評価基準:
◎:彩度 25以上
〇:彩度 15以上25未満
△:彩度 5以上15未満
×:彩度 5未満
Figure 2005225776
Figure 2005225776
上記表1及び表2の結果から明らかなように、本発明の範囲となる実施例1〜9は、本発明の範囲外となる比較例1〜2に比べ、毛髪が視覚的にきれいに見える効果において、官能および機器評価のいずれも良好であった。
更に、本評価結果より、(A)成分,(B)成分の構造体及び(C)成分のそれぞれを選択することにより、特に、カラーリングした毛髪において、褪色してしまった色を、褪色する前の色に近づける効果が優れていることが判明した。
〔実施例10〜19〕
更に、具体的実施例となるヘアジェル(実施例10)、ヘアワックス(実施例11)、ヘアクリーム(実施例12)、ヘアフォーム(実施例13、14)、ヘアスプレー(実施例15)、ヘアウォーター(実施例16)、シャンプー(実施例17)、ヘアコンディショナー(実施例18)、ヘアトリートメント(実施例19)を下記各配合組成に基づいて調製した。
(実施例10、ヘアジェル)
(B)成分
モノオレイン酸ペンタグリセリン(B−1、
サンソフト A−17E、 太陽化学社製) 18.0%
オクタン酸セチル(B−2) 30.0%
(C)成分
ポリエーテル変性シリコーン(KF6012、信越化学工業社製、
屈折率:1.446/25℃) 2.0%
その他の成分
没食子酸−3,5−ジグルコシド 0.5%
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0%
N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアミノエチル−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体(ユカフォーマー510、三菱化学社製) 1.5%
ジヒドロキシベンゾフェノン 0.1%
メチルパラベン 0.1%
香料A 0.2%
グリセリン 10.0%
エタノール 5.0%
精製水 残部
計 100.0%
(実施例11、ヘアワックス)
(A)成分
ポリリシノレイン酸ヘキサグリセリル(A−1、HLB=1〜2、
サンソフトNo.818SX、太陽化学社製) 3.0%
ラウリン酸ヘキシル(A−2) 9.0%
(C)成分
トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル
(屈折率:1.447/20℃) 2.0%
その他の成分
没食子酸−3−グルコシド 1.0%
塩化ベンザルコニウム 1.0%
キサンタンガム 0.1%
ワセリン 2.0%
スクアラン 1.0%
キャンデリラロウ 0.5%
ポリオキシプロピレン(9)ジグリセリルエーテル 4.0%
ジヒドロキシベンゾフェノン 0.1%
プロピルパラベン 0.1%
メチルパラベン 0.3%
フェノキシエタノール 0.5%
エデト酸四ナトリウム 0.05%
エタノール 10.0%
香料B 0.2%
精製水 残部
計 100.0%
(実施例12、ヘアクリーム)
(A)成分
トリステアリン酸ヘキサグリセリル(A−1、HLB=2.5) 1.0%
モノステアリン酸プロピレングリコール(A−1、HLB=3.5) 2.0%
セタノール(A−2) 1.5%
ステアリルアルコール(A−2) 1.5%
(C)成分
アミノ変性シリコーンエマルジョン(FZ−4671、日本ユニカー社製、
基油(SS−3551)の屈折率:1.408/25℃) 3.0%
その他の成分
没食子酸−3,5−ジグルコシド 1.0%
メチルポリシロキサン(10万cst) 1.0%
流動パラフィン 1.0%
プロピレングリコール 10.0%
ジヒドロキシベンゾフェノン 0.1%
プロピルパラベン 0.1%
メチルパラベン 0.3%
フェノキシエタノール 0.5%
ヤシ油脂肪酸ソルビタン 0.2%
モノステアリン酸グリセリン 0.2%
トリエタノールアミン 0.5%
エタノール 5.0%
香料C 0.2%
精製水 残部
計 100.0%
(実施例13、ヘアフォーム)
(A)成分
テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビット
(A−1、HLB=8.5) 1.0%
ミリスチン酸イソプロピル(A−2) 3.0%
(C)成分
ジメチルシリコーンエマルジョン〔BY22−080、
東レ・ダウコーニング社製、基油の屈折率:1.403/25℃、
1%水分散液透過率96.8%(600nm)〕 2.5%
その他の成分
没食子酸−3,5−ジグルコシド 0.3%
グルコン酸銅 0.3%
N−メタクリロイルオキシエチルNメタクリル酸アルキルエステル共重合体(ダイヤケムコ社製、ユカフォーマー204WL) 3.0%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 2.0%
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5%
メチルパラベン 0.3%
トリエタノールアミン 0.1%
香料E 0.1%
エタノール 30.0%
液化石油ガス 7.0%
精製水 残部
計 100.0%
(実施例14、ヘアフォーム)
(A)成分
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油(A−1、HLB=6.5) 0.5%
ダイマー酸ジイソプロピル(A−2) 1.5%
(C)成分
アミノ変性シリコーン〔FZ−4671、日本ユニカー社製、
基油(SS−3551)の屈折率:1.408/25℃、
1%水分散液透過率97.6%(600nm)〕 2.5%
その他の成分
没食子酸−3,4−ジグルコシド 0.5%
グルコン酸亜鉛 0.3%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 2.0%
カチオン化セルロース(ライオン社製、レオガードGP) 0.1%
N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸 0.5%
塩化セチルトリメチルアンモニウム 1.0%
メチルパラベン 0.3%
クエン酸 0.1%
香料D 0.1%
エタノール 20.0%
液化石油ガス 7.0%
精製水 残部
計 100.0%
(実施例15、ヘアスプレー)
(原液)
(A)成分
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油(A−1、HLB=6.5) 0.5%
パルミチン酸イソプロピル(A−2) 2.0%
(B)成分
モノステアリン酸ペンタグリセリン(B−1) 3.0%
パルミチン酸イソプロピル(B−2) 9.0%
(C)成分
アミノ変性シリコーンエマルジョン〔KM−907、信越化学工業社製、
基油の屈折率:1.404/25℃、
1%水分散液透過率95.0%(600nm)〕 0.5%
その他の成分
没食子酸メチルエステル−3,5−ジグルコシド 0.5%
グルコン酸鉄 0.3%
塩化セチルトリメチルアンモニウム 1.0%
メチルパラベン 0.3%
香料B 0.1%
エタノール 80.0%
精製水 残部
原液合計 100.0%
上記原液 50%
液化石油ガス 30%
ジメチルエーテル 20%
(実施例16、ヘアウォーター)
(C)成分
アミノ変性シリコーンエマルジョン〔DC−8194、
東レ・ダウコーニング社製、屈折率:1.408/25℃、
1%水分散液透過率96.2%(600nm)〕 3.0%
その他の成分
没食子酸−3,5−ジグルコシド 0.2%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 2.0%
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 0.5%
テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(30)ソルビット 0.5%
ラウリルジメチルアミンオキシド 0.1%
メチルパラベン 0.3%
グリコール酸 0.2%
ピロリン酸ナトリウム 0.3%
ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸 0.1%
香料A 0.1%
グリセリン 5.0%
エタノール 10.0%
精製水 残部
計 100.0%
(実施例17、シャンプー)
(A)成分
ジオレイン酸ジグリセリル(A−1、HLB=7.0) 1.0%
POE(10)硬化ヒマシ油(A−1、HLB=6.5) 1.0%
ワックス(A−2) 1.0%
ステアリン酸−2−エチルヘキシル(A−2) 4.0%
(C)成分
アミノ変性シリコーンエマルジョン(KM−907、信越化学工業社製、
基油の屈折率:1.404/25℃) 5.0%
その他の成分
没食子酸−3,5−ジグルコシド 0.5%
POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15.0%
アルキルジメチルアミンオキシド 0.2%
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 3.0%
脂肪酸ジエタノールアミド 1.5%
POEジオレイン酸メチルグルコシド 1.0%
カチオン化セルロース 0.4%
塩化ジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドとアクリル酸の共重合体
0.2%
ピロクトン オラミン 0.5%
塩化ベンザルコニウム 0.05%
グリセリン 1.0%
プロピレングリコール 0.5%
硫酸ナトリウム 2.0%
安息香酸ナトリウム 1.0%
パラベン 0.2%
メチルイソチアゾリンオン・メチルクロロイソチアゾリンオン 0.01%
緑3号 0.002%
香料A 0.5%
クエン酸 0.5%
精製水 残部
計 100.0%
(実施例18、ヘアコンディショナー)
下記に示す処方のヘアコンディショナーを調製した。
(A)成分
ポリリシノレイン酸ヘキサグリセリル(A−1、サンソフト No.818SX、
太陽化学社製、HLB=1〜2) 1.0%
ラウリン酸ヘキシル(A−2) 3.0%
ベヘニルアルコール(A−2) 0.2%
オレイルアルコール(A−2) 0.3%
セタノール(A−2) 1.5%
(C)成分
アミノ変性シリコーンエマルジョン(FZ−4671、日本ユニカー社製、
基油(SS−3551)の屈折率:1.408/25℃) 1.5%
ジメチルシリコーンエマルジョン(BY22−080;東レ・ダウコーニングシリコーン社製、基油の屈折率:1.403/25℃) 2.5%
その他の成分
没食子酸−3,5−ジグルコシド 0.2%
4−グアニジノブチルラウリルアミド 0.8%
N−〔3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル〕−L−アルギニン 0.5%
ポリエチレングリコール(平均分子量500万) 0.2%
べヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド 0.2%
グリシン 0.5%
トリメチルグリシン 0.2%
アルギニン 0.3%
システイン 0.3%
モノラウリン酸ソルビタン 0.1%
リン酸 適量
パラオキシ安息香酸メチル 適量
パラオキシ安息香酸プロピル 適量
香料B 適量
精製水 残部
計 100.0%
pH3.4
(実施例19、ヘアトリートメント)
下記に示す処方のヘアトリートメントを調製した。
(B)成分
モノオレイン酸ペンタグリセリル(B−1、サンソフト A−17E、
太陽化学社製) 9.0%
オクタン酸セチル(B−2) 15.0%
(C)成分
アミノ変性シリコーンエマルジョン(KM−907、信越化学工業社製、
基油の屈折率:1.404/25℃) 5.0%
イソノナン酸−2−エチルヘキシル
(屈折率:1.437/20℃) 1.0%
その他の成分
没食子酸−3−マルトシド 0.3%
塩化アルキルトリメチルアンモニウム 1.0%
高重合アミノプロピルジメチコンエマルジョン(X−52−2328、信越化学工業社製) 2.0%
べヘニルアルコール 1.0%
ステアリルアルコール 1.0%
グリセリン 5.0%
プロピレングリコール 10.0%
ヤシ油脂肪酸ソルビタン 0.3%
モノラウリン酸ソルビタン 0.3%
ポリエチレングリコール(平均分子量90万) 0.1%
リン酸 適量
パラオキシ安息香酸メチル 適量
パラオキシ安息香酸プロピル 適量
香料B 適量
精製水 残部
計 100.0%
上記実施例10〜19について、上記実施例1〜9と同様に、毛髪が視覚的にきれいに見える効果において、上述の方法により官能及び機器評価を行ったところ、髪の色が濃く見える効果、自然なツヤ感、明度と彩度の回復効果は、いずれも良好(全て◎)であった。
本発明の毛髪化粧料は、産業上の利用可能性として、シャンプー、リンス、コンディショナー、洗い流すトリートメント、洗い流さないトリートメント、スタイリング剤、整髪料等として適用できる。中でも、特に、濯ぎ行程を伴わず、染料が流出することのない、洗い流さないトリートメント、スタイリング剤、整髪料等のリーブオンタイプに対して、褪せてしまった色が濃く見える効果において好適に利用される。
色の光学的指標である明度(L*)及び彩度(C)において、それぞれ褪色処理後と染色後の差を縦軸に△L*、横軸に△Cとした場合の関係を示すグラフである。

Claims (4)

  1. 下記(A)成分及び/又は(B)成分と(C)成分とを含有することを特徴とする毛髪化粧料。
    (A)高含水能を有するW/O型の分子構造体
    (B)水の存在割合40%以下にゲル相領域を有する分子構造体
    (C)上記(A)成分及び(B)成分の分子構造体を構成する油分とは異なる油性成分
  2. (C)成分の屈折率が 1.470以下であることを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. (C)成分がシリコーンの透明エマルジョンであることを特徴とする請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
  4. カラーリングをした毛髪において褪色した色を褪色する前の色に近づけて見せる効果を有する下記(A)成分、(B)成分及び屈折率が1.470以下となる(C)成分の1種または2種以上を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
    (A)高含水能を有するW/O型の分子構造体
    (B)水の存在割合40%以下にゲル相領域を有する分子構造体
    (C)上記(A)成分及び(B)成分の分子構造体を構成する油分とは異なる油性成分
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