JP2005225586A - 用紙搬送装置 - Google Patents

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Masayoshi Nishida
正義 西田
Takeshi Nokimura
武志 除村
Hiroyuki Suzuki
浩幸 鈴木
Yoshihiko Ichikawa
与志彦 市川
Koichi Kumeta
浩一 粂田
Masahiro Mori
正裕 森
Shinji Masaki
慎治 正木
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Abstract

【課題】 用紙の後端部が搬送部材の搬送面に接触する際の衝撃音が防止された用紙搬送装置を提供する。
【解決手段】 用紙Pを載置するボトムプレート15と、ボトムプレート15上の用紙Pをカセットシュート11に供給するフィードローラ17と、ボトムプレート15よりも用紙搬送方向Aの下流側に隣接して配置され、ボトムプレート15から供給された用紙Pを案内するカセットシュート11と、カセットシュート11よりも用紙搬送方向Aの下流側に隣接して配置され、カセットシュート11から搬送されてきた用紙Pの後端部PEが接触する搬送面13fとを有する用紙搬送装置において、カセットシュート11の用紙搬送方向Aの下流側に、用紙Pの後端部PEが搬送面13fに漸次接触するように用紙Pの後端部PEを案内する、用紙面と水平方向でかつ搬送方向と垂直方向に対して傾斜する用紙案内部12を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、複写機、プリンタなどの画像形成装置に用いられる、用紙を所定の方向に搬送する用紙搬送装置に関する。
近年、例えば、複写機、プリンタなどの画像形成装置の分野においても環境適合性が重要視されるようになり、特に騒音防止という観点から、国内ではエコマーク、海外ではブルーエンジェルマークのようなオフィシャルの環境規制値をクリアすることがその製品の価値を高める重要な要素となっている。
騒音を防止するには、音源の数を減少すること、更には音源自体をなくすことが有効であるが、カット紙を用いて画像を形成する方式の画像形成装置では、用紙搬送路中の各所で用紙送り音が発生するので、その発生源を皆無にすることは難しい。この用紙送り音のうちでも、用紙搬送路を構成する各種の部材間の継ぎ目の段差をカット紙が通過する時に生じる衝撃音が特に耳につきやすい。
図15は、用紙搬送装置の部材間の継ぎ目に形成された段差を示す図である。
図15には、用紙搬送装置の一例として、所定の寸法にカットされた用紙Pを載置する用紙カセットのボトムプレート51、ボトムプレート51上の用紙Pをピックアップするピックアップローラ52、ボトムプレート51からピックアップされた用紙Pを受け取り矢印A方向に搬送するフィードローラ53、フィードローラ53から送り出された用紙Pを案内するカセットシュート54、カセットシュート54から受け取った用紙Pを矢印B方向に案内する用紙ガイド55などを含む用紙搬送装置の一部が示されている。
図15に示すように、ボトムプレート51とカセットシュート54との継ぎ目56、およびカセットシュート54と用紙ガイド55との継ぎ目57には、用紙Pの先端が継ぎ目に入り込みジャムを発生することのないようにする必要から、上流側部材の表面の高さよりも下流側部材の表面の高さを下げた、いわゆる段差が形成されている。
この用紙搬送装置では、用紙Pが継ぎ目56に形成された段差を通過する際に用紙Pの後端がカセットシュート54に衝突して衝撃音を発生し、また、用紙Pが継ぎ目57に形成された段差を通過する際にも同様に衝撃音を発生する。
一般に、用紙搬送路は、一体形状として形成されることは少なく、分割された数個のシュートや用紙ガイドなどの部材を組み合わせて構成されることが多く、これらの分割されたシュートや用紙ガイドなどの部材の継ぎ目に段差が形成され、それらの段差のほとんどが騒音を発生する。
また、用紙がロールにニップされた状態から解放された瞬間に用紙の後端部が跳ね、衝撃音を発生する場合もある。特に、部材の継ぎ目が用紙搬送路のターン部にある場合や下流側のロールで引っ張られていた用紙が上流側のロールによる引張力から解放された時に、用紙の後端部が跳ねて大きい衝撃音を発生することが多い。
このような用紙と部材との衝撃音を防止する技術として、複数の用紙搬送路から送り込まれてくる用紙を目的の部位に搬送するための合流部に、回動可能な切替え部材を設けて段差をなくすことににより用紙の後端部の衝撃音の発生を防止するという用紙搬送装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、上記特許文献1の用紙搬送装置では、切替え部材を回動させるために、例えばソレノイド等の駆動手段が必要であり、その駆動手段が新たな騒音源となるという問題がある。また、用紙搬送路内に着脱式の用紙カセット等が組み込まれている場合には、用紙カセットの着脱時に用紙カセットが切替え部材と干渉しやすく、設計上の制約が多いという問題もある。
また、異なる2系統の用紙搬送路のうちの一方の用紙搬送路を極力狭めることで部材間の段差をできるだけ小さくして、用紙の後端部の衝撃音の発生を減少させるという用紙搬送装置が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、上記特許文献2の用紙搬送装置では、段差を小さくするために、用紙搬送路を極力狭める必要があるが、用紙搬送路を狭めるとその部分の用紙走行性が低下しジャムや座屈等が発生しやすくなる恐れがある。また、用紙搬送路内に用紙カセット等が組み込まれている場合には、操作性の低下又は部材相互間の干渉による部材の損傷等の不具合が発生しやすくなるという問題もある。
また、用紙搬送路を構成する部材の先端に、マイラーと呼ばれている薄片状の可撓性部材を設けて部材間の段差を埋めるという方法も考えられるが、用紙カセットの先端部などにそのような可撓性部材を設けるとカセットの脱着に支障をきたす恐れがあり、また、マイラー自体が振動音を発生する等の問題もある。
また、部材間の段差における騒音を低減するために、用紙搬送路を構成する部材間に形成される継ぎ目の平面形状を工夫することにより段差における騒音の発生を防止するようにした用紙搬送装置が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
図16は、従来の用紙搬送装置の平面図である。
図16には、上記の特許文献3に開示された用紙搬送装置の平面図を示した。この用紙搬送装置では、矢印B方向に搬送される用紙Pをガイドする上流側ガイド板58と下流側ガイド板59との継ぎ目60の平面形状を、用紙Pの幅方向(W方向)に対して斜めに形成してある。そのため、段差のある継ぎ目60を用紙Pが通過する際に用紙Pの後端が上流側ガイド板58を一度に抜けることがなくなり用紙Pの後端は徐々に下流側ガイド板59に接触するので用紙の後端部の衝撃音の発生は抑制される。
しかし、この特許文献3の方法では、例えば、用紙カセツトトレイのボトムプレートなどのように斜めの形状にすることのできない部材には採用できないという問題がある。
また、上述の方法は、用紙がロールにニップされた状態から解放された直後の用紙の後端部の衝撃音対策としては適用できないという問題もある。
特開2000−7184号公報(第1−3頁、図1) 特開平10−316273号公報(第2−4頁、図1−2) 特開2000−219382号公報(第1−3頁、図2)
本発明は上記事情に鑑み、用紙の後端部が搬送部材の搬送面に接触する際の衝撃音が防止された用紙搬送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1の用紙搬送装置は、
用紙を搬送する第1搬送部材と、上記第1搬送部材と隣接し上記第1搬送部材から搬送されてきた用紙を受け取って搬送する第2搬送部材と、上記第1搬送部材と上記第2搬送部材との間で、搬送されてきた用紙の少なくとも後端部が接触する搬送面と、を有する用紙搬送装置において、
用紙の後端部が上記搬送面に漸次接触するように用紙の後端部を案内する、用紙面と水平方向でかつ搬送方向と垂直方向に対して傾斜する用紙案内部を備えたことを特徴とする。
この本発明の第1の用紙搬送装置によれば、用紙の後端部が搬送面に漸次接触するように用紙の後端部を案内する、用紙面と水平方向でかつ搬送方向と垂直方向に対して傾斜する用紙案内部を備えたことにより、搬送されてきた用紙の後端部が一度に第2搬送部材に接触することがなくなり、用紙の後端部が搬送部材の搬送面に接触する際の衝撃音が防止される。
また、上記目的を達成する本発明の第2の用紙搬送装置は、
用紙を搬送する第1搬送部材と、上記第1搬送部材と隣接し上記第1搬送部材から搬送されてきた用紙を受け取って搬送する第2搬送部材と、上記第1搬送部材と上記第2搬送部材との間で、搬送されてきた用紙の少なくとも後端部が接触する搬送面と、を有する用紙搬送装置において、
用紙の後端部が上記搬送面に漸次接触するように用紙の後端部を案内する、用紙面と垂直方向でかつ搬送方向と垂直方向に対して傾斜する用紙案内部を備えたことを特徴とする。
この本発明の第2の用紙搬送装置によれば、用紙の後端部が搬送面に漸次接触するように用紙の後端部を案内する、用紙面と垂直方向でかつ搬送方向と垂直方向に対して傾斜する用紙案内部を備えたことにより、搬送されてきた用紙の後端部が一度に第2搬送部材に接触することがなくなり、用紙の後端部が搬送部材の搬送面に接触する際の衝撃音が防止される。
ここで、本発明の第1および第2の用紙搬送装置における上記用紙案内部は、略中央が突出した凸型形状であってもよい。
このように上記用紙案内部を構成した場合は、第1搬送部材が、用紙の表面形状を山型に変化させながら用紙を第2搬送部材に向けて送り出すので、用紙の後端部が一度に第2搬送部材に接触することがなくなり、用紙の後端部が搬送部材の搬送面に接触する際の衝撃音が防止される。
また、本発明の第1および第2の用紙搬送装置における上記用紙案内部は、略中央が引込んだ凹型形状であってもよい。
このように上記用紙案内部を構成した場合は、第1搬送部材が、用紙の表面形状を谷型に変化させながら用紙を第2搬送部材に向けて送り出すので、用紙の後端部が一度に第2搬送部材に接触することがなくなり、用紙の後端部が搬送部材の搬送面に接触する際の衝撃音が防止される。
以上説明したように、本発明によれば、用紙の後端部が搬送部材の搬送面に接触する際の衝撃音が防止された用紙搬送装置を実現することができる。
また、本発明によれば、切替え部材などのような特別な部材を必要としないのでそれらの部材を動作させるための特別な部材を必要とせず、また、用紙搬送路自体には特に変更を加える必要がないので用紙の走行性を低下させる恐れもなく、また、用紙搬送路内に着脱式の用紙カセットが組み込まれているような場合にも用紙カセット着脱の操作性に悪影響を与えることがない。
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の用紙搬送装置の一実施形態を示す概要図である。
図1に示すように、この用紙搬送装置1は、所定の寸法にカットされた用紙Pを載置する用紙カセットのボトムプレート15と、ボトムプレート15上の用紙Pをカセットシュート11に供給するフィードローラ17と、ボトムプレート15よりも用紙搬送方向Aの下流側に隣接して配置され、ボトムプレート15から供給された用紙Pを案内するカセットシュート11と、カセットシュート11よりも用紙搬送方向Aの下流側に隣接して配置され、カセットシュート11から搬送されてきた用紙Pを受け取る用紙ガイド13とを備えている。
用紙ガイド13は、搬送されてきた用紙の後端部PEが接触する搬送面13fを有するとともに、用紙の後端部PEが搬送面13fに漸次接触するように用紙の後端部PEを案内する、用紙面と水平方向でかつ用紙搬送方向と垂直方向に対して傾斜する用紙案内部12を備えている。
カセットシュート11と用紙ガイド13との間の継ぎ目14には、カセットシュート11の表面の高さよりも用紙ガイド13の表面の高さを下げた、いわゆる段差が形成されている。
カセットシュート11の用紙搬送方向Aの下流側には、用紙Pの状態を平面状に拡がる状態から凸型の状態に変化させながら用紙Pを用紙ガイド13に向けて送り出す用紙案内部12が形成されている。
なお、この実施形態におけるカセットシュート11は、本発明の第1の用紙搬送装置にいう第1搬送部材に相当するものであり、また、この実施形態における用紙ガイド13は、本発明の第1の用紙搬送装置にいう第2搬送部材に相当するものである。
図2は、図1に示した用紙搬送装置における用紙案内部の詳細を示す斜視図であり、図3は、図1に示した用紙搬送装置のカセットシュートのB−B断面図である。
図2および図3に示すように、本実施形態のカセットシュート11は、用紙幅方向(W方向)の左右2つの部分から構成されている。カセットシュート11の用紙搬送方向Aの下流側に、略中央が突出した凸型形状に形成された用紙案内部12が形成されている。
このように凸型形状に形成された用紙案内部12は、用紙Pの状態を平面状に拡がる状態から山型の状態に変化させながら用紙Pを用紙ガイド13に向けて送り出す。このように、用紙案内部12から送り出された用紙Pの用紙幅方向(W方向)の断面は山型となっているので、用紙の後端部PE(図1参照)が、カセットシュート11と用紙ガイド13との間の継ぎ目14の段差を通過する際には、用紙の後端部PEの用紙幅方向(W方向)の両端部が先ず用紙ガイド13の搬送面13fに接触し、次第に中央寄りの部分が搬送面13fに接触し、最後に用紙の後端部PEの用紙幅方向(W方向)の中央部が搬送面13fに接触する。従って、用紙の後端部PEの用紙幅方向(W方向)全体が一度に搬送面13fに接触することがないので、用紙の後端部PEと用紙ガイド13との衝突による衝撃音の発生が防止される。
図4は、図1に示した用紙搬送装置における用紙案内部の他の例を示す斜視図であり、図5は、図1に示した用紙搬送装置のカセットシュートのB−B断面図である。
図4および図5に示すように、本実施形態のカセットシュート11’は、用紙幅方向(W方向)の左右2つの部分から構成され、カセットシュート11’の用紙搬送方向Aの下流側に、略中央が引込んだ凹型形状に形成された用紙案内部12’が形成されている。
このように、凹型形状に形成された用紙案内部12’は、用紙Pの状態を平面状に拡がる状態から凹型の状態に変化させながら用紙Pを用紙ガイド13に向けて送り出す。このように、用紙案内部12’から送り出された用紙Pの用紙幅方向(W方向)の断面は谷型となっているので、用紙の後端部PE(図1参照)が、カセットシュート11’と用紙ガイド13との間の継ぎ目14の段差を通過する際には、用紙の後端部PEの用紙幅方向(W方向)の中央部が先ず用紙ガイド13の搬送面13fに接触し、次第に両端部寄りの部分が搬送面13fに接触し、最後に用紙の後端部PEの用紙幅方向(W方向)の両端部が搬送面13fに接触する。従って、用紙の後端部PEの用紙幅方向(W方向)全体が一度に搬送面13fに接触することがないので、用紙の後端部PEと用紙ガイド13との衝突による衝撃音の発生が防止される。
なお、本実施形態では、図2および図4に示したように、第1搬送部材の用紙搬送方向Aの下流側の用紙幅方向(W方向)の両側に用紙案内部を形成した例を示したが、用紙案内部は必ずしも用紙幅方向(W方向)の両側に形成しなければならないわけではなく、用紙幅方向(W方向)の片側のみに形成するようにしてもよい。
図6、図7、および図8は、本発明の第1の用紙搬送装置の一実施形態における衝撃音の測定結果を示すグラフである。
図6(a)、図7(a)および図8(a)は、図2に示した山型、すなわち、略中央が突出した凸型形状の用紙案内部12が形成されたカセットシュート11と用紙ガイド13との間の継ぎ目14の段差を用紙Pが通過する際の騒音音圧レベルをそれぞれ示しており、そのうち、図6(a)は、用紙カセットのボトムプレート15(図1参照)上に載置された用紙の高さが最高の高さである場合の、また、図7(a)は、用紙カセットのボトムプレート15上に載置された用紙の高さが中程度の高さである場合の、また、図8(a)は、用紙カセットのボトムプレート15上に載置された用紙の高さが最低の高さである場合の、それぞれ測定値を示している。
図6(b)、図7(b)、および図8(b)は、図4に示した谷型、すなわち、略中央が引込んだ凹型形状の用紙案内部12’を形成したカセットシュート11’と用紙ガイド13との間の継ぎ目14の段差を用紙が通過する際の騒音音圧レベルをそれぞれ示しており、そのうち、図6(b)は、用紙カセットのボトムプレート15(図1参照)上に載置された用紙の高さが最高の高さである場合の、また、図7(b)は、用紙カセットのボトムプレート15上に載置された用紙の高さが中程度の高さである場合の、また、図8(b)は、用紙カセットのボトムプレート15上に載置された用紙の高さが最低の高さである場合の、それぞれ測定値を示している。
図6(c)、図7(c)、および図8(c)は、比較例として用紙案内部が形成されていないカセットシュートと用紙ガイドとの間の継ぎ目の段差を用紙が通過する際の騒音音圧レベルをそれぞれ示しており、そのうち、図6(c)は、用紙カセットのボトムプレート15(図1参照)上に載置された用紙の高さが最高の高さである場合の、また、図7(c)は、用紙カセットのボトムプレート15上に載置された用紙の高さが中程度の高さである場合の、また、図8(c)は、用紙カセットのボトムプレート15上に載置された用紙の高さが最低の高さである場合の、それぞれ測定値を示している。
図6〜図8に示すように、ボトムプレート上に載置された用紙の高さにより騒音音圧レベルは若干相違するものの、カセットシュートに山型又は谷型の用紙案内部を形成した場合は、用紙案内部を形成していない場合と比較して騒音音圧レベルが低下していることがわかる。
なお、山型の用紙案内部と谷型の用紙案内部とを比較すると、ボトムプレート上に載置された用紙の高さが最高又は最低の高さである場合には、用紙の高さが中程度の高さである場合に比較して、谷型の用紙案内部の方が山型よりもやや騒音音圧レベルが安定して低下している。
次に、本発明の第1の用紙搬送装置の他の実施形態について説明する。
図9は、本発明の第1の用紙搬送装置の他の実施形態を示す概要図である。
図9に示すように、この用紙搬送装置2は、所定の寸法にカットされた用紙Pを載置する用紙カセットのボトムプレート25と、ボトムプレート25上の用紙Pをカセットシュート21に供給するフィードローラ27と、ボトムプレート25から供給された用紙Pを案内するカセットシュート21と、カセットシュート21よりも用紙搬送方向Aの下流側に隣接して配置され、カセットシュート21から搬送されてきた用紙Pを受け取る用紙ガイド23とを備えている。
用紙ガイド23は、搬送されてきた用紙の後端部PEが接触する搬送面23fを有するとともに、用紙の後端部PEが搬送面23fに漸次接触するように用紙の後端部PEを案内する、用紙面と水平方向でかつ用紙搬送方向と垂直方向に対して傾斜する用紙案内部22を備えている。
ボトムプレート25とカセットシュート21との間の継ぎ目24には、ボトムプレート25の表面の高さよりもカセットシュート21の表面の高さを下げた、いわゆる段差が形成されている。
カセットシュート21には、ボトムプレート25から搬送されてきた用紙Pの状態を平面状に拡がる状態から凸型の状態に変化させながら用紙Pを受け取る用紙案内部22が形成されている。
なお、この実施形態におけるボトムプレート25は、本発明にいう第1搬送部材に相当するものであり、また、この実施形態におけるカセットシュート21は、本発明にいう第2搬送部材に相当するものである。
図10は、図9に示したカセットシュートのC−C断面図である。
図10に示すように、本実施形態のカセットシュート21には、用紙幅方向(W方向)の左右2つの部分から構成され、略中央が突出した凸型形状に形成された用紙案内部22が形成されている。
このように凸型形状に形成された用紙案内部22は、ボトムプレート25から搬送されてきた用紙Pの状態を平面状に拡がる状態から山型に拡がる状態に変化させながら用紙Pを受け取る。このように、用紙案内部22で受け取った用紙Pの用紙幅方向(W方向)の断面形状は山型となっているので、用紙の後端部PE(図9参照)が、ボトムプレート25とカセットシュート21との間の継ぎ目24の段差を通過する際には、先ず用紙の後端部PEの用紙幅方向(W方向)の中央の部分が用紙ガイド23の搬送面23fに接触し、次第に両端部寄りの部分が搬送面23fに接触し、最後に用紙の後端部PEの用紙幅方向(W方向)の両端部が搬送面23fに接触する。
このように、本実施形態の用紙搬送装置2では、用紙の後端部PEの用紙幅方向(W方向)全体が一度に用紙ガイド23に接触することがないので、用紙の後端部PEとの衝突による衝撃音の発生が防止される。
図11は、図9に示したカセットシュートの他の一例のC−C断面図である。
図11に示すように、本実施形態のカセットシュート21’には、用紙幅方向(W方向)の左右2つの部分から構成され、略中央が引込んだ凹型形状に形成された用紙案内部22’が形成されている。
凹型形状に形成された用紙案内部22’は、ボトムプレート25から搬送されてきた用紙Pの状態を平面状に拡がる状態から凹型に拡がる状態に変化させながら用紙Pを受け取る。このように、用紙案内部22’で受け取った用紙Pの用紙幅方向(W方向)の断面形状は谷型となっているので、用紙の後端部PE(図9参照)が、ボトムプレート25とカセットシュート21’との間の継ぎ目24の段差を通過する際には、先ず用紙の後端部PEの用紙幅方向(W方向)の両端部寄りの部分が用紙ガイド23の搬送面23fに接触し、次第に中央部寄りの部分が搬送面23fに接触し、最後に用紙の後端部PEの用紙幅方向(W方向)の中央部分が搬送面23fに接触する。
このように、本実施形態の用紙搬送装置2では、用紙の後端部PEの用紙幅方向(W方向)全体が一度に用紙ガイド23に接触することがないので、用紙の後端部PEと用紙ガイド23との衝突による衝撃音の発生が防止される。
次に、本発明の第2の用紙搬送装置の実施形態について説明する。
図12は、本発明の第2の用紙搬送装置の一実施形態を示す概要図である。
図12に示すように、この用紙搬送装置3は、所定の寸法にカットされた用紙Pを載置する用紙トレイのボトムプレート31と、ボトムプレート31上の用紙Pをピックアップするピックアップローラ32と、ボトムプレート31からピックアップされた用紙Pを受け取り矢印A方向に搬送するフィードローラ33と、フィードローラ33から送り出される用紙Pをガイドするカセットシュート34、フィードローラ33よりも用紙搬送方向Aの下流側に隣接して配置され、カセットシュート34から搬送されてきた用紙Pを受け取る用紙ガイド35とを備えている。
用紙ガイド35は、搬送されてきた用紙の後端部が接触する搬送面36fを有するとともに、用紙の後端部が搬送面36fに漸次接触するように用紙の後端部を案内する、用紙面と垂直方向でかつ用紙搬送方向と垂直方向に対して傾斜する用紙案内部36を備えている。
なお、本実施形態におけるカセットシュート34は、本発明の第2の用紙搬送装置にいう第1搬送部材に相当するものであり、また、本実施形態における用紙ガイド35は、本発明の第2の用紙搬送装置にいう第2搬送部材に相当するものである。
図13は、本発明の第2の用紙搬送装置の一実施形態における用紙案内部の正面図(a)およびその断面図(b)である。
図13(a)には、図12に示した用紙搬送装置3の用紙ガイドの側面図が示されており、また、図13(b)には、図13(a)のA−A断面図、B−B断面図、およびC−C断面図が示されている。
図13(b)の各断面図に示したように、この用紙ガイド35には、用紙の後端部が搬送面36fに漸次接触するように用紙の後端部を案内する、用紙面と垂直方向でかつ搬送方向と垂直方向に対して傾斜する用紙案内部36が形成されている。すなわち、用紙案内部36は、搬送されてきた用紙の後端部が、先ず、搬送面36fの用紙幅方向(W方向)の中央部寄りのa点付近に最初に接触し、次に、搬送面36fのb点付近を経て、最後に搬送面36fの用紙幅方向(W方向)の端部寄りのc点付近に接触する。
このような用紙案内部36を備えたことにより、搬送されてきた用紙の後端部が用紙ガイド35に衝突するタイミングが用紙幅方向(W方向)の中央部と用紙幅方向(W方向)の端部とではずれるので衝撃力が分散され、衝撃音は低下する。
なお、本実施形態では用紙が最初に用紙幅方向(W方向)の中央部に接触し最後に用紙幅方向(W方向)の端部に接触するように構成されているが、最初に用紙幅方向(W方向)の端部に接触し最後に用紙幅方向(W方向)の中央部に接触するように構成してもよい。
また、本実施形態は、図13(a)に示したように用紙幅方向(W方向)の左右2つに分かれた用紙ガイドを備えた構成としているが、用紙ガイドは必ずしもこのように2つに分かれた構成とする必要はなく、一体となった用紙ガイドを用いてもよい。
図14は、本発明の第2の用紙搬送装置の一実施形態における衝撃音防止効果を示すグラフである。
図14(a)は、本実施形態における用紙ガイド部分での騒音音圧レベルの測定結果を示し、図14(b)は、比較例1として、図12に示す用紙搬送装置3に本発明の第2の用紙搬送装置の構成要件を備えなかった場合の騒音音圧レベルの測定結果を示し、図14(c)は、比較例2として、本発明の第2の用紙搬送装置の構成要件を備えずに、図12に示す用紙搬送装置3の用紙ガイド35の部材剛性を増加させただけの場合の騒音音圧レベルの測定結果を示している。
図14(a)に示すように、本実施形態では、用紙ガイド部分での騒音音圧レベルは、図14(b)に示す比較例1よりも低レベルであり、大きな衝撃音防止効果が得られることがわかる。また、図14(c)に示すように、単に部材の剛性を増加させただけでは本発明におけるような衝撃音防止効果は得られないことがわかる。
本発明の第1の用紙搬送装置の一実施形態を示す概要図である。 図1に示した用紙搬送装置における用紙案内部の詳細を示す斜視図である。 図1に示した用紙搬送装置のカセットシュートのB−B断面図である。 図1に示した用紙搬送装置における用紙案内部の他の例を示す斜視図である。 図1に示した用紙搬送装置のカセットシュートのB−B断面図である。 本発明の第1の用紙搬送装置の一実施形態における衝撃音の測定結果を示すグラフの一部である。 本発明の第1の用紙搬送装置の一実施形態における衝撃音の測定結果を示すグラフの一部である。 本発明の第1の用紙搬送装置の一実施形態における衝撃音の測定結果を示すグラフの一部である。 本発明の第1の用紙搬送装置の他の実施形態を示す概要図である。 図9に示したカセットシュートのC−C断面図である。 図9に示したカセットシュートの他の一例のC−C断面図である。 本発明の第2の用紙搬送装置の一実施形態を示す概要図である。 本発明の第2の用紙搬送装置の一実施形態における用紙案内部の正面図(a)およびその断面図(b)である。 本発明の第2の用紙搬送装置の一実施形態における衝撃音防止効果を示すグラフである。 用紙搬送装置の部材間の継ぎ目に形成された段差を示す図である。 従来の用紙搬送装置の平面図である。
符号の説明
1,2,3 用紙搬送装置
11,11’,21 カセットシュート
12,12’ 用紙案内部
13,23 用紙ガイド
13f 搬送面
14,24 継ぎ目
15,25 ボトムプレート
17,27 フィードローラ
22,22’ 用紙案内部
23f 搬送面
26 継ぎ目
31 ボトムプレート
32 ピックアップローラ
33 フィードローラ
34 カセットシュート
35 用紙ガイド
36 用紙案内部
36f 搬送面
51 ボトムプレート
52 ピックアップローラ
53 フィードローラ
54 カセットシュート
55 用紙ガイド
56,57 継ぎ目
58 上流側ガイド板
59 下流側ガイド板
60 継ぎ目

Claims (4)

  1. 用紙を搬送する第1搬送部材と、前記第1搬送部材と隣接し前記第1搬送部材から搬送されてきた用紙を受け取って搬送する第2搬送部材と、前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間で、搬送されてきた用紙の少なくとも後端部が接触する搬送面と、を有する用紙搬送装置において、
    用紙の後端部が前記搬送面に漸次接触するように用紙の後端部を案内する、用紙面と水平方向でかつ搬送方向と垂直方向に対して傾斜する用紙案内部を備えたことを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 用紙を搬送する第1搬送部材と、前記第1搬送部材と隣接し前記第1搬送部材から搬送されてきた用紙を受け取って搬送する第2搬送部材と、前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間で、搬送されてきた用紙の少なくとも後端部が接触する搬送面と、を有する用紙搬送装置において、
    用紙の後端部が前記搬送面に漸次接触するように用紙の後端部を案内する、用紙面と垂直方向でかつ搬送方向と垂直方向に対して傾斜する用紙案内部を備えたことを特徴とする用紙搬送装置。
  3. 前記用紙案内部は、略中央が突出した凸型形状であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の用紙搬送装置。
  4. 前記用紙案内部は、略中央が引込んだ凹型形状であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の用紙搬送装置。
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