JP2005225177A - インクジェット記録装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録ヘッドのクリーニング処理のために解除されてしまった省電力状態を速やかに復旧させることのできるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】 記録ヘッドを用いて画像形成を行うインクジェット記録装置であって、特に省電力状態への遷移を可能とする構成において、印刷可能状態か省電力状態かを示すプリンタの動作モードを取得し、クリーニング処理を実施したときに前記取得したプリンタ動作モードに応じてスリープモードへの移行時間を調整することで、クリーニング処理の実施のために解除された省電力状態に迅速に復帰して省電力できるインクジェット記録装置を提供することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、インクジェット記録ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させて記録を行うインクジェット記録装置及びその制御方法に関するものである。
一般にインクジェット記録装置は、記録ヘッドから被記録媒体にインクを吐出して記録を行うものであり、記録ヘッドのコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することができ、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を有している。
インクジェット記録装置の特徴として、液状インクを記録ヘッドの吐出ノズルに通じる液室に充填して、この液状インクにエネルギーを加えることで、吐出ノズルからインク滴をノズル出口方向に吐出させることで、インクを記録紙面に着弾させて画像の形成を行う。このため、インクが固着や増粘、ゴミの付着などの要因により吐出しなくなったり、吐出したインクの一部が記録ヘッドの吐出ノズル付近に付着するなどして吐出性能を悪化させたりすることが原因となって、印刷品質を低下させることがある。このようなことを回避するために記録ヘッドのクリーニング処理を適切に実施してインクの吐出性能を所定以上確保することによって、高品質での印刷を保証している。
また、省電力機能を有するインクジェットプリンタの場合には、印刷データが所定時間未到達になって省電力状態(スリープモードとも呼ばれる)に遷移する。
特開平5−92577号公報
しかし、高品質な印刷を保証するためには長期間記録ヘッドを放置せずに、所定周期毎に記録ヘッドのクリーニング処理を実施することが必要とされているが、省電力機能を有するインクジェットプリンタにおいては、印刷データが所定時間未到達になって省電力状態(スリープモードとも呼ばれる)に遷移していても、上述したように所定周期毎の記録ヘッドのクリーニング処理を実施するために省電力状態を解除して、印刷可能状態に復帰してからクリーニング処理を実施する。このため、印刷処理を行うわけでもないのに省電力状態が解除されてしまう上に、クリーニング処理の実施後再びアイドル状態で所定の省電力状態移行時間が経過しないと省電力状態に戻らないので、省電力機能が効果的に働かないことがあった。
本発明は、上記課題を解決するために、記録ヘッドのクリーニング処理を行うために省電力状態が解除されたときには、クリーニング処理の実施後速やかに省電力状態に復帰することのできるインクジェット記録装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るインクジェット記録装置は以下(1)〜(7)の、その制御方法は(8)の構成を、それぞれ備えるものである。
(1)省電力状態への遷移を可能とするインクジェット記録装置であって、印刷可能状態か省電力状態かを示すプリンタの動作モードを取得する手段と、クリーニング処理を実施したときに前記取得したプリンタ動作モードに応じて省電力状態への移行時間を調整する手段と、を有する。
(2)前項(1)において、前記省電力状態への移行時間を調整する手段は、記録ヘッドのクリーニング処理の実施直ちに省電力状態に移行するようにした。
(3)前項(2)において、前記省電力状態への移行時間を調整する手段は、記録ヘッドのクリーニング処理の実施後、通常の移行時間に比べて短い時間の経過を待って省電力状態に移行するようにした。
(4)前項(2)において、前記省電力状態への移行時間を調整する手段は、印刷可能状態にあるか省電力状態にあるかを考慮するようにした。
(5)前項(4)において、前記省電力状態への移行時間を調整する手段は、印刷データが受信されているか否かを考慮するようにした。
(6)前項(5)において、前記省電力状態への移行時間を調整する手段は、後続して実施される記録ヘッドのクリーニング処理までの残り時間を考慮するようにした。
(7)前項(6)において、前記省電力状態への移行時間を調整する手段は、予想される印刷処理までの待ち時間を考慮するようにした。
(8)省電力状態への遷移を可能とするインクジェット記録装置の制御方法であって、印刷可能状態か省電力状態かを示すプリンタの動作モードを取得する工程と、クリーニング処理を実施したときに前記取得したプリンタ動作モードに応じて省電力状態への移行時間を調整する工程と、を有する。
以上詳述したように本発明によれば、記録ヘッドを用いて画像形成を行うインクジェット記録装置であって、特に省電力状態への遷移を可能とする構成において、印刷可能状態か省電力状態かを示すプリンタの動作モードを取得し、クリーニング処理を実施したときに前記取得したプリンタ動作モードに応じてスリープモードへの移行時間を調整することで、クリーニング処理の実施のために解除された省電力状態に迅速に復帰して省電力できるインクジェット記録装置を提供することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態に係るインクジェットプリントシステムの概略構成を示すブロック図である。
図1において、100は本実施の形態に係るインクジェットプリンタで、インクジェット法により画像を記録するプリンタエンジン120を備えている。このプリンタエンジン120は、カラー記録用のプリンタで、YMCKの各色に対応したインクを吐出する複数の記録ヘッド(インクジェットヘッド)を備え、これら複数の記録ヘッドを往復走査させて記録シート上に画像を記録する。このインクジェットプリンタ100の構成は、図3,図4を参照して詳しく後述する。
200はホストコンピュータで、各種アプリケーションプログラム220、及び、インクジェットプリンタ100用のプリンタドライバ221等を不図示のハードディスクに記憶している。本実施の形態に係るインクジェット記録制御方法は、インクジェットプリンタ100により実行されても、或いはプリンタドライバ221により実行されても良い。このプリンタドライバ221は、CD−ROM等の記憶媒体によりプリンタ100のメーカから提供され、ホストコンピュータ200のハードディスクにインストールされている。そして、実行時にホストコンピュータ200のRAM223にロードされ、CPU222の制御の下に実行される。
プリンタ100は、このプリンタドライバ221から送られてくる記録データを受信し、指示された記録方法、例えばマルチパスにより画像を記録する。尚、このインクジェットプリンタ100は、各走査において記録するドット位置を決定するためのマスク情報を備えており、このマスク情報に従って、各パスで記録するドット位置(ノズル)を決定している。但し、このマスク情報をホストコンピュータ200に設け、プリンタ100は単に受信した記録データに基づいて記録するように構成されていてもよい。
図2は、本実施の形態に係るプリンタドライバ221における画像処理を説明するための構成を示すブロック図である。
図2において、301は入力補正部で、例えばアプリケーションプログラム220などから入力されるRGB各8ビットで表される画像データを入力し、記録で使用するC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)それぞれ8ビットデータに変換する。302は色調補正部で、入力補正部301で補正されたCMYデータに基づいてCMYK(黒)データを生成して出力する。303は本実施の形態の特徴部である出力補正部で、インクジェットプリンタ100で記録する際、各パスで記録される画像データの値を決定している。この場合、補正用テーブル113の補正データに基づいて、各パスで記録するデータを補正しても良い。304は量子化部で、出力補正部303から出力されるCMYK各8ビットの画像データを、例えば誤差拡散法などを用いて量子化し、その量子化結果であるCMYK各1ビットデータ(記録データ)を出力している。
図3は、本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタ100の基本構成を示すブロック図である。尚、このインクジェットプリンタ100の説明では、インクジェットプリンタ100自体が前述の図2に示すような画像処理機能を備えている場合で説明するが、ホスト側のプリンタドライバ221がこの機能を備えている場合には、この機能を省略した、より簡易な構成となることは言うまでもない。
図3において、101は本実施の形態のインクジェットプリンタ全体の動作を制御する制御部である。102はヘッドドライバで、制御部101よりの記録データに基づいてインクジェットヘッド105を駆動して記録を行っている。103,104はモータドライバで、それぞれ対応するキャリッジモータ106,シート送り用モータ107を回転駆動する。108は入力部で、例えばホストコンピュータ200などの外部機器より画像データを入力して制御部101に供給している。
次に制御部101の構成について説明する。110は例えばマイクロプロセッサ等のCPU、111はCPU110により実行されるプログラム等を記憶しているプログラムメモリ、115はRAMで、CPU110の動作時に各種データを記録するワークエリアを有するとともに、記録データを格納するプリントバッファ116も備えている。112はプリントバッファコントローラ(PBC)で、プリントバッファ116からプリントすべき記録データの取り出しを行うように制御する。113は前述した補正用テーブル(図2)、114はマスクデータで、インクジェットヘッド105の各走査時において記録すべき記録データを決定するために使用される。
図4は、本発明の実施の形態のインクジェットプリンタ100の記録部の構成を説明するための図である。
図4において、205はヘッドカートリッジで、インクジェットヘッド(図3の105)とインク供給源であるインクタンクとを一体化したものである。このヘッドカートリッジ205は、押さえ部材202によりキャリッジ206上に固定されており、このキャリッジ206はシャフト211に沿って摺動可能に取付けられている。キャリッジモータ106の回転軸に取付けられたプーリ109にはベルト203が他のプーリ109aとの間で捲回されており、このベルト203の一部がキャリッジ206に固定されている。これによりキャリッジモータ106を回転させることにより、キャリッジ206がシャフト211に沿って往復移動することができる。
このキャリッジ206の走査に同期して、記録データに応じてヘッドドライバ102(図3)を介して、ヘッドカートリッジ205のインクジェットヘッド105を駆動してインクを吐出することにより、プラテン210に捲回されて記録面を形成する記録シート209に所望の画像を記録することができる。尚、このプラテン210は、シート送り用モータ107の回転により回転駆動される。
207はケーブルで、このケーブル207と、これに結合された端子を介して制御部101より記録すべき記録データがヘッドカートリッジ205に供給される。ヘッドカートリッジ205は、用いるインクの色等に応じて、1ないし複数個のインクジェットヘッドを設けることができる。また、204はキャリッジ206がホーム位置にいることを検出するHP(ホームポジション)センサである。
図6及び図7、図8は、プリンタドライバ221及びインクジェットプリンタ100を利用して印刷処理を行ったのちに省電力状態に遷移したインクジェットプリンタ100が、記録ヘッドのクリーニング処理の実施する場合のユーザ、プリンタドライバ221、インクジェットプリンタ100それぞれの処理の状況を示す図である。
図6は、本発明が適用されない従来例の場合にクリーニング処理を実施するときの処理の流れを例示している。ユーザ操作により印刷開始がプリンタドライバ221に指示されて、インクジェットプリンタ100に印刷データが届くと、印刷処理が実施される。その後、印刷直後に記録ヘッドのクリーニング処理が実施される。このとき、クリーニング処理の実施とともに直前の印刷状況などを考慮して次回の記録ヘッドのクリーニング処理を何時間後に実施するかを決定して、自動クリーニング処理が起動されるためのタイマーをセットする。その後、印刷処理やクリーニング処理など一切行わないアイドル状態が所定時間(これを省電力状態移行時間t2とする)経過すると、インクジェットプリンタ100は自動的に待機状態で不要な電力をカットする省電力状態(この状態をスリープモードとも呼ぶ)に遷移する。
この省電力状態にあるときに、先にセットしたクリーニング処理起動時間が経過すると、まず省電力状態を解除して印刷処理やクリーニング処理の実施が可能な電力が供給される状態(この状態を印刷可能状態或いはスタンバイモードと呼ぶ)に遷移してから、記録ヘッドの自動クリーニング処理を実施する。その後、アイドル状態になってから省電力状態移行時間t2が経過すると、再び省電力状態に遷移する。
このように、省電力状態になっていても、印刷動作が発生していないのにも関わらず記録ヘッドのクリーニング処理を実施するために省電力状態が解除されてしまい、その後再び省電力状態に戻るのに所定時間経過するのを待たなければならないため、記録ヘッドのクリーニング処理の頻度が多くなると、結果省電力状態にいる時間が減少してしまい省電力効果が低下してしまうことがある。
図7は、本実施例においてクリーニング処理を実施するときの処理の流れを例示している。ユーザ操作により印刷開始がプリンタドライバ221に指示されて、インクジェットプリンタ100に印刷データが届くと、印刷処理が実施される。その後、印刷直後に記録ヘッドのクリーニング処理が実施される。
このとき、クリーニング処理の実施とともに直前の印刷状況などを考慮して次回の記録ヘッドの自動クリーニング処理を何時間後に実施するかを決定して、クリーニング処理が起動されるためのタイマーをセットする。その後、印刷処理やクリーニング処理など一切行わないアイドル状態が所定時間(これを省電力状態移行時間t2とする)経過すると、インクジェットプリンタ100は自動的に待機状態で不要な電力をカットする省電力状態(この状態をスリープモードとも呼ぶ)に遷移する。この省電力状態にあるときに、先にセットしたクリーニング処理起動時間が経過すると、まず省電力状態を解除して印刷処理やクリーニング処理の実施が可能な電力が供給される状態(この状態をスタンバイモードと呼ぶ)に遷移してから、記録ヘッドの自動クリーニング処理を実施する。その後、インクジェットプリンタ100に印刷データが受信されていないと、直ちに省電力状態に遷移させる。これにより、インクジェットプリンタ100が自動的に記録ヘッドのクリーニング処理を実施することで、省電力状態が解除されてしまってもクリーニング処理の完了後は速やかに省電力状態に復帰するため、図6の従来例に比べて大幅に省電力状態になっている時間が延び、結果省電力機能がより有効に働くようになる。
次に図9〜図12のフローチャートを参照して、本発明の形態の記録ヘッドのクリーニング処理からの省電力状態への復帰処理を詳細に説明する。図9は、インクジェットプリンタ100における印刷後クリーニング処理のフローチャートである。図9のインクジェットプリンタ100における印刷後クリーニング処理は、インクジェットプリンタ100において印刷処理が完了した直後に起動される。
図10は、インクジェットプリンタ100における省電力状態移行処理のフローチャートである。図10のインクジェットプリンタ100における省電力移行処理は、インクジェットプリンタ100がアイドル状態になってから省電力状態移行時間が経過したときに起動される。
図11は、インクジェットプリンタ100における省電力状態解除処理のフローチャートである。図11のインクジェットプリンタ100における省電力状態解除処理は、インクジェットプリンタ100が省電力状態にあるときに、印刷データが受信されて印刷処理を開始するとき、あるいは記録ヘッドの自動クリーニング処理を実施するときなど通常の電力が供給される状態に遷移する必要が発生したときに起動される。
図12は、インクジェットプリンタ100における記録ヘッドの自動クリーニング処理のフローチャートである。図12のインクジェットプリンタ100における記録ヘッドの自動クリーニング処理は、インクジェットプリンタ100の記録ヘッドを良好な状態に保持するためにスタンバイ状態、省電力状態に関わらずタイマーによって定期的に起動される。
図9を参照すると、まず直前に行なわれた印刷の状態に合わせて印刷後の記録ヘッドのクリーニング処理を行う(S101)。次に、前記ステップで記録ヘッドのクリーニングが行なわれたのを考慮して、自動クリーニング処理を何時間後に実施すればよいかを決定し(S102)、これの決定された時間後に自動クリーニング処理を開始できるようにタイマーをセットする(S103)。
このタイマーは、インクジェットプリンタ100のCPU110が有する割り込み機能を利用して、インクジェットプリンタ100が省電力状態になっていても、セットしたタイマー時間が経過すると割り込みが発生して所定の割り込み処理が実行されるようになっている。また、割り込みポートを参照することでインクジェットプリンタ100において複数種類の割り込み機能を利用していても、いずれの割り込みが発生したのかがわかるように構成されているので、発生した割り込みに応じた処理を実施することができる。最後に、記録ヘッドのクリーニング処理を実施してインクジェットプリンタ100を稼動させた、すなわち非アイドル状態として扱っている処理を実施したので、省電力状態に移行するまでの残り待機時間である省電力移行時間t2をリセットして初期値に戻す(S104)。省電力移行時間t2は、秒単位で表現されるカウントダウンタイマーとして構成されていて、1秒単位にカウンタ値がデクリメントされていき、カウント値が0、すなわちタイマーがタイムアウトしたときに予めセットされている割り込みが発生して、後述の省電力状態移行処理が起動されるようになっている。
なお、上述のようにタイマーをリセットする際には、プログラムメモリ111に保持される予め定められた省電力状態移行時間で初期化する。
次に図10を参照すると、上述したとおりアイドル状態で省電力状態移行時間が経過して、所定の割り込みが発生するとインクジェットプリンタ100を省電力状態に移行するために本フローチャートに示す処理を開始する。まず、インクジェットプリンタを省電力状態に遷移させるために必要な通常の(一般的な)省電力状態移行処理を実施する(S201)。ここでは、省電力機能を有する一般的な機器と同様に省電力状態に移行するに先だって各種制御用情報をメモリの不揮発領域に退避させたのちに、通常供給されている電力のうちの不要な電力をカットするなどして、インクジェットプリンタ100が消費する電力を抑制する。尚、この状態であってもホストコンピュータ200からの印刷データを受信できる状態は保っているので、印刷データを受信したときには直ちに省電力状態を自ら解除してスタンバイモードに復帰して印刷を開始することができる。最後に、インクジェットプリンタ100が何れのプリンタ動作モードにあるかを管理するために、メモリの不揮発領域のプリンタ動作モード記憶領域に“省電力状態“であることを書き込む(S202)。
次に図11を参照すると、上述したように直前の印刷後クリーニング処理の実施からクリーニング起動待機時間が経過して、図9の印刷後クリーニング処理においてセットされた割り込みが発生すると省電力状態からスタンバイモードに復帰するために本省電力状態解除処理が起動される。
まず、インクジェットプリンタ100における電力供給状態を印刷処理や記録ヘッドのクリーニング処理などを実施可能な状態に復帰させたのち、図10の省電力状態移行処理においてメモリの不揮発領域に退避しておいた各種制御用情報を読み出すなどして、印刷処理や記録ヘッドのクリーニング処理など、インクジェットプリンタの通常動作が可能な状態に復旧させる(S301)。
次に、本省電力状態解除処理の起動のトリガになった割り込みの要因を得るために、CPUの割り込みポートを確認して割り込み種類を取得する(S302)。この取得した割り込みの種類を評価して(S303)、自動クリーニング処理の実施のための割り込みでなかった場合は、ここまでの処理でインクジェットプリンタ100は印刷可能状態になっているのでプリンタ動作モード記録領域に“印刷可能状態”を書き込む(S305)。前記割り込みの種類の評価で、詳細を後述する自動クリーニング処理により、記録ヘッドを高品質な印刷ができるように保持するためにクリーニング処理を実施して(S304)、本省電力状態解除処理を終了する。
次に図12を参照すると、上記図11の処理により起動される記録ヘッドの自動クリーニング処理が開始される。まず、前回の記録ヘッドのクリーニング処理を実施したときからの経過時間や過去の印刷における記録ヘッドの使用状況など多様な要素を考慮して、予め調整されたアルゴリズムに従って記録ヘッドのクリーニング処理を実施する(S401)。
次に次回の自動クリーニング処理の実施時期を決定して(S402)、この実施時期に自動クリーニング処理が再び起動されるように図9における処理と同様にタイマーをセットする(S403)。続いて、メモリの揮発領域に管理しているプリンタ動作モード記憶領域を読み出して、印刷可能状態と省電力状態の何れの状態になっているかを評価する(S404)。この評価でプリンタ動作モードが“省電力状態”であった場合には、次にインクジェットプリンタ100にホストコンピュータ200からの印刷データが受信されているかを確認する(S405)。印刷データが受信されておらず、本自動クリーニング処理に引き続いて実施すべき処理が全くないことが確認されたら、図9の処理で説明した省電力状態移行時間t2を0秒にセットして、即時タイムアウトさせる(S406)。ここでタイムアウトさせたことで、上述したとおり、本図12の自動クリーニング処理ならびに図11の省電力状態解除処理が完了し次第、図10の省電力状態移行処理が起動されてインクジェットプリンタ100は即時省電力状態に移行する。前記プリンタ動作モードの評価で“省電力状態”でないと判定された場合、及び前記印刷データが受信されいるかの評価で印刷データを受信していることが確認された場合は、省電力状態移行時間t2をプログラムメモリ111に保持される予め定められた省電力状態移行時間で初期化して、通常のアイドル時間の経過を待ってから省電力状態に移行されるようにリセットして(S407)、本自動クリーニング処理を完了する。
(第2の実施の形態)
上記実施の形態においては、図12の自動クリーニング処理でプリンタ動作モードが“省電力状態”且つ印刷データが受信されていない場合には、省電力状態移行時間を0秒にしてタイムアウトさせることで、即時に省電力状態移行処理が起動されるように構成していたが、本発明はこれに限られるものではない。
自動クリーニング処理の完了後、速やかに省電力状態に復帰できれば目的を達成することができるので、必ずしも即時省電力状態に移行する必要はない。よって、省電力状態移行時間t2には、図8のシーケンス図に例示されるように0秒の変わりに通常初期値として使用しているプログラムメモリ111に保持されている予め定められた省電力状態移行時間よりも十分短い時間をセットするに構成しても構わない。
(第3の実施の形態)
上記実施の形態においては、図12の自動クリーニング処理でプリンタ動作モードが“省電力状態”且つ印刷データが受信されていない場合にのみ省電力状態移行時間を調整して速やかに省電力状態に復帰するようにしていたが、本発明はこれに限られるものではない。
より的確且つ効率的に省電力状態への移行が行えるように、上記判定に加えて次回の自動クリーニング処理の実施時期までの残り時間や、過去の印刷処理の実施履歴から予測される印刷処理の実施される平均間隔時間などの様々な要素を加味するようにすることで、暫くの期間省電力状態を継続できることが予測される場合にのみ省電力状態に復帰させる。このように構成することで無駄に印刷可能状態と省電力状態との遷移を繰り返すことなく、効果的な省電力状態への復帰が可能である。
(第4の実施の形態)
上記実施の形態においては、省電力状態への移行処理及び省電力状態からの復帰のトリガとしてインクジェットプリンタ100の内部で自らCPUの割り込み機能を利用して実現していたが、本発明はこれに限られるものではない。
一般的に高級機或いは高速機の構成にみられるような通信制御や画像処理を司るコントローラ部と、メカニカル制御や画像形成制御などを司るエンジン部との複数の制御部から構成されるインクジェットプリンタにおいて、コントローラ部とは独立してエンジン部のみをコントローラ部からの制御で省電力状態に移行、復帰できるように構成されている場合においては、コントローラからの制御命令によってトリガとすることができる。
(第5の実施の形態)
上記実施の形態においては、プリンタ単機能で構成されるインクジェットプリンタにおける実施例を提案していたが、本発明はこれに限られるものではない。
省電力機能を有し、インクジェット記録技術により画像形成を行う機器、すなわちファクシミリ通信機器、MFP(マルチファンクション機器)など様々な画像出力機器においても有効である。
(第6の実施の形態)
図5は、ホストコンピュータ50aに接続される外部記憶媒体50bの一例としてフレキシブルディスク50dを使用した場合を示すものである。
上記実施例では、ROM80bに格納された各制御プログラム及びデータをメモリ80cにロードして実行させる例を示したが、この他にフレキシブルディスク等の媒体に記録された制御プログラム及びデータを外部記録装置50bが接続されたホストコンピュータ50aから、インクジェット記録装置50cに設けられたフラッシュROM80bに記録し、そこからメモリ80cにロードするようにしてもよい。
また、制御プログラム及びを記録する媒体は、フレキシブルディスク以外にCD−ROM、ICメモリカード等のリムーバブルメディアであってもよい。
図13に示すメモリマップのフレキシブルディスクをホストコンピュータ50aに接続されたフレキシブルディスクドライブに読み取らせ、インクジェット記録装置50cに転送することで制御プログラムを供給する。
図13は、ホストコンピュータ50aに接続される外部記憶装置50bの一例としてフレキシブルディスクを使用した場合のメモリマップである。
該メモリマップは、ボリューム情報記憶領域51aと、ディレクトリ情報記憶領域51bと、所定の制御プログラム(印刷処理プログラム、印刷後クリーニング処理プログラム等)が格納された制御プログラム格納領域51cと、前記制御プログラムにおいて使用されるデータ(省電力状態移行時間情報、クリーニング起動待機時間情報等)が記憶されるデータ記憶領域51dとを有している。
本発明の実施の形態に係るインクジェットプリントシステムの構成を示す概略ブロック図 本発明の実施の形態に係るプリンタドライバにおける画像処理部の構成を示す機能ブロック図 本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態に係るシリアル型インクジェットプリンタの記録部の構成を示す図 本発明の第6の実施形態についての説明図 従来の自動クリーニング処理後の省電力状態への復帰処理の流れの概要を示すシーケンス図 本発明の実施の形態に係る自動クリーニング処理後の省電力状態への復帰処理の流れの概要を示すシーケンス図 本発明の実施の形態に係る自動クリーニング処理後の省電力状態への復帰処理の流れの概要を示すシーケンス図 本発明の実施の形態における印刷後クリーニング処理を説明するフローチャート 本発明の実施の形態における省電力状態移行処理を説明するフローチャート 本発明の実施の形態に係るプリンタにおける省電力状態解除処理を説明するためのフローチャート 本発明の実施の形態に係るプリンタにおける自動クリーニング処理を説明するためのフローチャート 本発明の実施形態の制御プログラム及びデータを供給する外部記憶媒体のメモリマップを示す図
符号の説明
100 インクジェットプリンタ(プリンタ)
101 制御部
102 ヘッドドライバ
103、104 モータドライバ
105 インクジェットヘッド
106 キャリッジモータ
107 シート送り用モータ
108 入力部
109 プーリ
110 CPU
111 プログラムメモリ
112 プリントバッファコントローラ(PBC)
113 補正用テーブル
114 マスクデータ
115 RAM
120 プリンタエンジン
200 ホストコンピュータ
202 押え部材
203 ベルト
204 HP(ホームポジション)センサ
205 ヘッドカートリッジ
206 キャリッジ
207 ケーブル
209 記録シート
210 プラテン
211 シャフト
220 アプリケーションプログラム
221 プリンタドライバ
222 CPU
223 RAM
301 入力補正部
302 色調補正部
303 出力補正部
304 量子化部

Claims (8)

  1. 省電力状態への遷移を可能とするインクジェット記録装置であって、
    印刷可能状態か省電力状態かを示すプリンタの動作モードを取得する手段と、
    クリーニング処理を実施したときに前記取得したプリンタ動作モードに応じて省電力状態への移行時間を調整する手段と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記省電力状態への移行時間を調整する手段は、記録ヘッドのクリーニング処理の実施直ちに省電力状態に移行するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記省電力状態への移行時間を調整する手段は、記録ヘッドのクリーニング処理の実施後、通常の移行時間に比べて短い時間の経過を待って省電力状態に移行するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記省電力状態への移行時間を調整する手段は、印刷可能状態にあるか省電力状態にあるかを考慮することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記省電力状態への移行時間を調整する手段は、印刷データが受信されているか否かを考慮することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記省電力状態への移行時間を調整する手段は、後続して実施される記録ヘッドのクリーニング処理までの残り時間を考慮することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記省電力状態への移行時間を調整する手段は、予想される印刷処理までの待ち時間を考慮することを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 省電力状態への遷移を可能とするインクジェット記録装置の制御方法であって、
    印刷可能状態か省電力状態かを示すプリンタの動作モードを取得する工程と、
    クリーニング処理を実施したときに前記取得したプリンタ動作モードに応じて省電力状態への移行時間を調整する工程と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
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