JP2005224284A - ソール構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 せん断力が加わった場合にも、アウトソールとミッドソールとの間の剥がれを生じさせることなく、シューズソールの軽量化と耐久性、グリップ性とを同時に実現するシューズソールを提供する。
【解決手段】弾性体からなるアウトソールと弾性体からなるミッドソールとを含む積層体からなるシューズのソール構造体において、前記アウトソールの底面側に開口する凹部を有し、前記凹部の側面に沿って、前記アウトソールが巻上げ壁を有する。凹部は足裏に加わる荷重が比較的小さい領域内であれば、どの部分に設けても良いが、クッション性という点では、前足部中央部分やヒール中央部分に設けるのが好ましい。
【選択図】図5
【解決手段】弾性体からなるアウトソールと弾性体からなるミッドソールとを含む積層体からなるシューズのソール構造体において、前記アウトソールの底面側に開口する凹部を有し、前記凹部の側面に沿って、前記アウトソールが巻上げ壁を有する。凹部は足裏に加わる荷重が比較的小さい領域内であれば、どの部分に設けても良いが、クッション性という点では、前足部中央部分やヒール中央部分に設けるのが好ましい。
【選択図】図5
Description
本発明は、弾性体からなるアウトソールと弾性体からなるミッドソールとを含む積層体からなるシューズのソール構造体に関し、軽量化と耐久性、グリップ性とを兼ね備えたものに関する。
シューズのソール構造体の軽量化を実現するために、様々な構造が提案されている。
例えば、意匠公報1154332号に示すように、ヒールの中央部分に、その上面がミッドソールの厚みの中間部分に到達する凹部を設け、凹部の重量を軽減するという方法が、実施されていた。図2は、ヒールの中央部分に凹部を設けたシューズのソール構造体における凹部の幅方向の断面図である。
意匠1154332号公報
図3は図2のシューズのソール構造体において、シューズ着用時に凹部付近にせん断力Fが加わった場合の模式図である。
図3に示すように、シューズ着用時に、凹部4付近にせん断力Fが加わった場合、アウトソール端部21に加わったせん断力により、アウトソール2とミッドソール3との接着端部5部分が口開きし、アウトソール2とミッドソール3との剥がれが生じるという問題が生じた。
図3に示すように、シューズ着用時に、凹部4付近にせん断力Fが加わった場合、アウトソール端部21に加わったせん断力により、アウトソール2とミッドソール3との接着端部5部分が口開きし、アウトソール2とミッドソール3との剥がれが生じるという問題が生じた。
また、剥がれを防止するために、凹部4周辺のミッドソール3を接地面側に露出させるという構造も実施されていた。
図4は、凹部4周辺のミッドソール3を接地面側に露出させた場合の、凹部4周辺の幅方向の断面図である。
この場合には、ミッドソール3を接地面側に露出させる事によりアウトソール2とミッドソール3との接着端部5がミッドソール3で覆われるため、アウトソール2とミッドソール3との剥がれについては、解消された。
しかし、ミッドソール3を露出させる事により、アウトソール2と接地面8との接触領域、すなわちアウトソール2の接地領域が減るため、シューズのソール構造体全体のグリップ性が減少するという問題があった。
図4は、凹部4周辺のミッドソール3を接地面側に露出させた場合の、凹部4周辺の幅方向の断面図である。
この場合には、ミッドソール3を接地面側に露出させる事によりアウトソール2とミッドソール3との接着端部5がミッドソール3で覆われるため、アウトソール2とミッドソール3との剥がれについては、解消された。
しかし、ミッドソール3を露出させる事により、アウトソール2と接地面8との接触領域、すなわちアウトソール2の接地領域が減るため、シューズのソール構造体全体のグリップ性が減少するという問題があった。
本発明は、前記従来の問題を解決するため、せん断力が加わった場合にもアウトソールとミッドソールとの間の剥がれを生じさせることなく、ソール構造体の軽量化と耐久性、グリップ性とを同時に実現することを、目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、シューズのソール構造体であって、弾性体からなるアウトソールと弾性体からなるミッドソールとを含む積層体からなり、前記アウトソールの底面側に開口する凹部を有し、凹部の側面に沿って、アウトソールが巻上げ壁を有することを特徴とするシューズのソール構造体に関するものである。
また、請求項2に記載の発明は、凹部が、ソール構造体の前足部中央部分に設けられていることを特徴とするシューズのソール構造体に関するものである。
また、請求項3に記載の発明は、凹部が、ソール構造体のヒール中央部分に設けられていることを特徴とするシューズのソール構造体に関するものである。
本発明は、せん断力が加わった場合にもアウトソールとミッドソールとの間の剥がれを生じさせることなく、ソール構造体の軽量化と耐久性、グリップ性とを同時に実現する。
以下、本発明の実施態様を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施態様によるソール構造体1の底面図である。
また、図5は図1におけるA―A断面である。
また、図5は図1におけるA―A断面である。
図5に示すように、ソール構造体1は、弾性体からなるアウトソール2と、弾性体からなるミッドソール3とを積層することにより構成されている。積層体の一部として、クッション性や安定性の向上の為に、波形プレート6等を積層してもよい。また、積層したその間にクッションホール7を設けても良い。
凹部4は、ヒール中央部分に設けられており、アウトソール2とミッドソール3を介して、波型プレート6の底面まで貫通している。
凹部4は、軽量化という点で、可能な限り上方まで貫通しているのが好ましい。
なお、本明細書中で、上方とはシューズを着用した場合に着用者の足に近い方とし、下方とは接地面に近い方とする。
凹部4は、軽量化という点で、可能な限り上方まで貫通しているのが好ましい。
なお、本明細書中で、上方とはシューズを着用した場合に着用者の足に近い方とし、下方とは接地面に近い方とする。
アウトソール端部21は、凹部4の側面41に沿って、巻上げ壁22を形成している。
アウトソール端部21に巻上げ壁22を形成することによって、巻上げ部22の高さの分だけアウトソール2とミッドソール3との間の接着領域が増え、かつアウトソール2とミッドソール3との接着端部5が、接地面8とアウトソールとの間に生じる応力の加わるアウトソール端部21から遠ざかるので、アウトソール2とミッドソール3とは剥がれにくくなる。
よって、このように構成することによって、アウトソール2とミッドソール3との剥がれを生じさせることなく凹部4を設けることが出来、耐久性と凹部4による軽量化とを同時に実現することが出来る。
また、このように構成することによって、アウトソール2の接地領域を減少させなくて良いので、グリップ性を保つことが出来る。
アウトソール端部21に巻上げ壁22を形成することによって、巻上げ部22の高さの分だけアウトソール2とミッドソール3との間の接着領域が増え、かつアウトソール2とミッドソール3との接着端部5が、接地面8とアウトソールとの間に生じる応力の加わるアウトソール端部21から遠ざかるので、アウトソール2とミッドソール3とは剥がれにくくなる。
よって、このように構成することによって、アウトソール2とミッドソール3との剥がれを生じさせることなく凹部4を設けることが出来、耐久性と凹部4による軽量化とを同時に実現することが出来る。
また、このように構成することによって、アウトソール2の接地領域を減少させなくて良いので、グリップ性を保つことが出来る。
図7は、足の骨格図に、走行動作中に足裏に加わる荷重が比較的大きい部分を示した高荷重領域9、および、足裏に加わる荷重が比較的小さい低荷重領域10とを重ね合わせた図である。
低荷重領域10は、足裏に加わる荷重が比較的小さい領域なので、必ずしもグリップ性を必要とする領域ではない。よって、凹部4を設けることによって、ソール構造体1のグリップ性が減少することは少ない。よって、グリップ性を大きく犠牲にすることなく、凹部4の部分の重量だけソール構造体1を軽くすることが出来る。
低荷重領域10は、足裏に加わる荷重が比較的小さい領域なので、必ずしもグリップ性を必要とする領域ではない。よって、凹部4を設けることによって、ソール構造体1のグリップ性が減少することは少ない。よって、グリップ性を大きく犠牲にすることなく、凹部4の部分の重量だけソール構造体1を軽くすることが出来る。
凹部4は、低荷重領域10内であればどの部分に設けても良い。
着地時のクッション性を考慮した場合、ヒール中央部分に凹部4を設けることによって、軽量化とグリップ性に加えて着地時のクッション効果も実現する事が出来る。
また、前足部で着地することの多いバレーシューズやバスケットボールシューズにおいては、前足部中央部分に凹部4を設けることによって、同じく軽量化とグリップ性に加えて着地時のクッション効果も実現する事が出来る。
着地時のクッション性を考慮した場合、ヒール中央部分に凹部4を設けることによって、軽量化とグリップ性に加えて着地時のクッション効果も実現する事が出来る。
また、前足部で着地することの多いバレーシューズやバスケットボールシューズにおいては、前足部中央部分に凹部4を設けることによって、同じく軽量化とグリップ性に加えて着地時のクッション効果も実現する事が出来る。
図8は本発明の第2の実施態様によるソール構造体1の底面図である。
図8に示す様に、凹部4を複数設けても良い。凹部4を複数設けることによって、ソール構造体1を、より軽量にすることが出来る。
図8に示す様に、凹部4を複数設けても良い。凹部4を複数設けることによって、ソール構造体1を、より軽量にすることが出来る。
図9は本発明の第3の実施態様によるソール構造体1の踵部分の断面図である。
図9に示す様に、上方にいくに従って凹部4の断面形状が小さくなるように、凹部4の側面41に傾斜を設けても良い。傾斜を設けることによって、凹部4への土詰まりが抑制される。
図9に示す様に、上方にいくに従って凹部4の断面形状が小さくなるように、凹部4の側面41に傾斜を設けても良い。傾斜を設けることによって、凹部4への土詰まりが抑制される。
図5に示すように、アウトソール2とミッドソール3の剥がれを効果的に防ぐと言う点で、巻上げ壁22の高さHは、3mm以上が好ましい。なお、軽量化という点では、3mmが好ましい。
長期間使用した場合の摩耗や、貼りあわせ工程における作業のしやすさを考慮した場合、巻上げ壁22の厚みDは1.0mm以上であることが好ましい。なお、軽量化と言う点では、3.5mm以下が好ましい。
図6は本発明の第4の実施態様によるソール構造体1の踵部分の断面図である。
図6に示す様に、ミッドソール3の巻上げ壁22と接する部分に突出部32を設けても良い。突出部32を設けることによって、製造工程において、アウトソール2をミッドソール3に貼り合わせる際に貼り合わせる位置が分かりやすくなり、製造の簡略化につながる。
突出部32の突出量D‘については、軽量化という意味では小さい方が好ましいが、特に定めるものではない。
図6に示す様に、ミッドソール3の巻上げ壁22と接する部分に突出部32を設けても良い。突出部32を設けることによって、製造工程において、アウトソール2をミッドソール3に貼り合わせる際に貼り合わせる位置が分かりやすくなり、製造の簡略化につながる。
突出部32の突出量D‘については、軽量化という意味では小さい方が好ましいが、特に定めるものではない。
アウトソール2を構成する材料としては、弾性を有する高分子材料や、天然皮革や人造皮革等が用いられる。弾性を有する高分子材料としては、具体的には、ポリアミドエラストマーや、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂や、NR(天然ゴム)、IR(ポリイソプレンゴム)、SBR(スチレンブタジエンゴム)、BR(ブタジエンゴム)、NBR(アクリルニトリルブタジエンゴム)、CR(クロロプレンゴム) などのゴムの一種またはニ種以上を添加したゴムおよびその発泡体や発泡ウレタン等が、用いられる。
ミッドソール2を構成する材料としては、比較的比重が小さく弾性を有する材料が用いられる。具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)やエチレン−オクテン共重合体、エチレン−ブテン共重合体等の熱可塑性樹脂の発泡体やポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂の発泡体、またはブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー素材の発泡体やコルク等が用いられる。
本発明の活用例としては、バレー、バスケット、テニス、卓球等の競技用のスポーツ用シューズは元より、ウォーキングや紳士シューズ、婦人靴等の歩行のみを目的としたシューズでの使用においても好適である。
1:ソール構造体
2:アウトソール
21:アウトソール端部
22:巻上げ壁
3:ミッドソール
31:ミッドソール端部
32:突出部
4:凹部
41:側面
5:接着端部
6:波型プレート
7:クッションホール
F:せん断力
H:巻上げ壁22の高さ
D:巻上げ壁22の厚み
D’:突出部32の突出量
8:接地面
9:高荷重領域
10:低荷重領域
2:アウトソール
21:アウトソール端部
22:巻上げ壁
3:ミッドソール
31:ミッドソール端部
32:突出部
4:凹部
41:側面
5:接着端部
6:波型プレート
7:クッションホール
F:せん断力
H:巻上げ壁22の高さ
D:巻上げ壁22の厚み
D’:突出部32の突出量
8:接地面
9:高荷重領域
10:低荷重領域
Claims (3)
- シューズのソール構造体であって、
弾性体からなるアウトソールと弾性体からなるミッドソールとを含む積層体からなり、前記アウトソールの底面側に開口する凹部を有し、前記凹部の側面に沿って、前記アウトソールが巻上げ壁を有することを特徴とするシューズのソール構造体。 - 請求項1において、
前記凹部が、前記ソール構造体の前足部中央部分に設けられていることを特徴とするシューズのソール構造体。 - 請求項1ないし2のいずれかにおいて、
前記凹部が、前記ソール構造体のヒール中央部分に設けられていることを特徴とするシューズのソール構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004033417A JP2005224284A (ja) | 2004-02-10 | 2004-02-10 | ソール構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004033417A JP2005224284A (ja) | 2004-02-10 | 2004-02-10 | ソール構造体 |
Publications (1)
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---|---|
JP2005224284A true JP2005224284A (ja) | 2005-08-25 |
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JP2004033417A Pending JP2005224284A (ja) | 2004-02-10 | 2004-02-10 | ソール構造体 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007089734A (ja) * | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Asics Corp | 靴底の緩衝構造、その製造方法および設計方法 |
CN103541975A (zh) * | 2012-07-11 | 2014-01-29 | 石器时代设备公司 | 可释放的连接系统 |
CN103919329A (zh) * | 2013-01-15 | 2014-07-16 | 安踏(中国)有限公司 | 一种鞋具及其剪切力调节装置 |
JP2016516542A (ja) * | 2013-05-02 | 2016-06-09 | ジュゼッペ・オリヴィエリ | 発泡体インサートを有する二材料の靴底 |
-
2004
- 2004-02-10 JP JP2004033417A patent/JP2005224284A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103541975A (zh) * | 2012-07-11 | 2014-01-29 | 石器时代设备公司 | 可释放的连接系统 |
CN103919329A (zh) * | 2013-01-15 | 2014-07-16 | 安踏(中国)有限公司 | 一种鞋具及其剪切力调节装置 |
CN103919329B (zh) * | 2013-01-15 | 2016-04-27 | 安踏(中国)有限公司 | 一种鞋具及其剪切力调节装置 |
JP2016516542A (ja) * | 2013-05-02 | 2016-06-09 | ジュゼッペ・オリヴィエリ | 発泡体インサートを有する二材料の靴底 |
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