JP2005223656A - パケット統合装置、パケット復元装置、パケット統合プログラムおよびパケット復元プログラム、並びに、パケット統合復元装置およびパケット統合復元プログラム - Google Patents

パケット統合装置、パケット復元装置、パケット統合プログラムおよびパケット復元プログラム、並びに、パケット統合復元装置およびパケット統合復元プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 利用者が意識することなく、ネットワークにおける過度の帯域浪費やパケットの重複や通信遅延の増大を防止することができ、トラヒック量を削減することができるパケット統合装置、パケット復元装置、パケット統合プログラムおよびパケット復元プログラム、並びに、パケット統合復元装置およびパケット統合復元プログラムを提供する。
【解決手段】 パケット統合装置1は、送信されるパケットの送信経路と、当該パケットを構成する実データ部に収められているデータとに基づいて、当該パケットを統合するパケット統合装置1であって、パケットバッファリング手段3と、パケット記憶手段5と、経路判定手段7と、経路データテーブル9と、実データ部同一判定手段11と、統合パケット作成手段13と、パケット送信手段15と、を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パケットを統合するパケット統合装置、パケット統合プログラム、統合された統合パケットを元のパケットに復元するパケット復元装置、パケット復元プログラム、並びに、これらを一体化したパケット統合復元装置、パケット統合復元プログラムに関する。
近年、インターネットの普及に伴って、ネットワーク(インターネット、イントラネット等を含めた上位概念として「ネットワーク」を取り扱うこととする)上の端末(クライアント)同士で、従来のメール交換に止まらず、様々なソフトウェアを用いて、種々のデータが送受信されている。
例えば、多人数参加型ネットワークアプリケーション(ネットワークアプリケーションの一種)と呼ばれるソフトウェアによって、端末間で仮想空間を共有し、当該端末間で相互にデータをやり取りすることが日常的に行われている。
この多人数参加型ネットワークアプリケーションに用いられる端末同士の接続形態(接続の仕方)は、サーバ・クライアント型と、フルメッシュ型とがある。サーバ・クラインアント型は、基本的に1台のサーバに複数のクライアントが接続する接続形態であり、クライアント同士の接続は必ずしも必要ではない。それに対し、フルメッシュ型は、すべての端末(クライアント)同士が接続を確立する完全網状の接続形態であり、一旦「ホスト」と呼ばれるサーバの代替役となる端末に接続し、その後端末間で相互通信を行う接続形態である。
フルメッシュ型の接続形態における通信において、それぞれの端末からデータを複数のパケットとして送信する場合、図13に示すように、フルメッシュ型の接続形態のネットワーク101では、送信側の端末103から送信先(受信側)の端末105a、105b、105cの数(ここでは、3台)だけ同じパケットを送信する必要がある。しかし、フルメッシュ型の接続形態における通信では、パケットを蓄えて再送信する専用のサーバを用意する必要がないので、ネットワークの設定や管理が容易であるというメリットがある。なお、図13において、符号107は、従来のルータを示している。
ところで、ネットワークアプリケーションの中には、広帯域な伝送容量(ネットワーク帯域)を必要とするものも多数存在し、端末の利用者数の増加と共に、当該利用者一人当たりが送受信するデータの伝送量(トラヒック量、ネットワークトラヒック)も増加する傾向にある。
すなわち、ネットワークの急速な普及に伴って、ネットワークトラヒックも急激な増加をみせ、今後益々増加していくことが予測されている。
そこで、ネットワークにおいて、当該ネットワークのネットワーク帯域の枯渇を防止すると共に、効率的でより高速な通信を可能にする技術が複数提案されている。
例えば、ネットワーク帯域を有効利用する技術、つまり、伝送効率を向上される技術として、IPマルチキャスト(非特許文献1を参照)が挙げられる。また、ギガビットイーサネット(R)(Gigabit Ethernet(R))や波長分割多重(WDM[Wavelength Division Multiplex])等、ネットワーク上の端末をリンクする技術においても広帯域化が進められている。
IPマルチキャストは、グローバルマルチキャストアドレス(1つのIPアドレスで複数の送信先を指定できるアドレス)宛に送信したマルチキャストパケット(1つのデータを複数の宛先に配信するために定義されたパケット)を、IPマルチキャスト対応のルータ(マルチキャストルータ)側で複製することで同報配信(同時に1つのデータ[情報]を複数の宛先に配信)する伝送方式である。このIPマルチキャストによる通信(IPマルチキャスト通信)では、1対多、多対多の通信を行う場合には、ユニキャスト(1つのデータを1つの宛先に配信する伝送方式)による通信(ユニキャスト通信)に比べ、送信元の端末の負荷軽減やネットワーク帯域の節約が可能になる。
しかし、IPマルチキャスト通信は、グローバルマルチキャストアドレスを取得するのに手間がかかることや、マルチキャストルータが少ないこと(ルータ未対応問題)等によって、あまり普及していないのが現状である。
ルータ未対応問題の回避策として、IPマルチキャストに対応したルータ間に仮想的な経路(トンネル)を設定し、このルータ間ではIPマルチキャストパケットをユニキャストパケットとして送信する手法がある(この仮想的な経路を設定することをトンネリングという)。しかしこのトンネリングによって、過度のネットワーク帯域の浪費が生じるため、大規模なネットワークでの通信を行うことが困難である。
また、このルータ未対応問題の回避策として、IPマルチキャストのメカニズムを現状のネットワークに擬似的に実現させた手法(擬似マルチキャスト)も存在する。
その1つとして、ALM(Application Level Multicast)(非特許文献2を参照)が挙げられる。IPマルチキャストがネットワーク層で実装されるのに対し、ALMはアプリケーション層において実装される。
IPマルチキャスト通信では、マルチキャストパケットの送受信を希望する端末(マルチキャストメンバ)の管理、マルチキャストパケットの複製、転送は、マルチキャストルータで行われるが、ALMでは、こういった役割を全て、端末(クライアント)であるホストが担うことで実現されている。
それゆえ、ALMは、ユニキャスト通信におけるピアツーピア(P2P)通信であるといえ、マルチキャストルータが完備されていない現状のネットワークにおいても通信可能となる。しかしながら、端末側でパケットの複製を行うということは、すなわち端末において、受け取ったパケットを再び転送しなければならないということを意味する。そのため、パケットが重複してしまうリンクも多く存在する。また、パケットが端末から端末へとバケツリレーのように送られるため、送信元から遠い(より多くのルータを介している)端末ほどパケット受信における遅延の増大が生じる。
なお、このALMでは、マルチキャストメンバの追加、離脱に伴って、ネットワークのツリー構造を再構築しなければならず、ネットワークの安定性欠如の問題もある。
また、マルチキャストパケットではない、ユニキャスト通信で使用される通常のパケットであるユニキャストパケットを用いて、擬似マルチキャストを実現するフレックスキャスト(Flexcast)が提案されている(非特許文献3を参照)。
このフレックスキャストでは、マルチキャストメンバの管理、ユニキャストパケットの複製、転送をスプリッタ(splitter)と呼ばれる特殊なノードが受けもつことで、同報配信を実現している。
また、このフレックスキャストでは、ジョインパケット(Join Packet)とストリームパケット(Stream Packet)というユニキャストパケットを用いるため、現状のネットワークで動作可能である。
また、現状のネットワークでIPマルチキャスト通信を可能とする別のものとして、サーバ、クライアントの両端がマルチキャストプロトコル(Multicast Protcol)で動作する場合、フレックスキャストゲートウェイ(Flexcast Gateway)を用いるものが挙げられる(非特許文献4を参照)。このフレックスキャストゲートウェイは、フレックスキャストプロトコル(Flexcast Protcol)と、マルチキャストプロトコルであるIGMP(Internet Group Management Protocol)との両方のプロトコルを備える特殊な装置である。
このフレックスキャストゲートウェイにより、マルチキャストパケットをユニキャストパケットにカプセル化(本来通信を行いたいプロトコルで記述されたパケットを、別のプロトコルのパケットで包んで送り届ける)して、送信側の端末から受信側の端末に送信することが可能になる。しかし、このフレックスキャストでは、スプリッタが必須であることと、当該フレックスキャストに対応するアプリケーションソフトが少ないので、ネットワーク帯域を有効利用する技術(伝送効率を向上させる技術)としての普及は困難であると想定される。
これまで説明した、IPマルチキャスト、擬似マルチキャストとして分類されるALMおよびフレックスキャスト(フレックスキャストゲートウェイ)は、同一のデータをマルチキャストパケットまたはユニキャストパケットを使用して、伝送効率の向上を目指す技術であるが、異なるデータについても、ルーチング処理する際の負荷軽減を図ることで、ネットワーク帯域を有効利用する技術(伝送効率を向上させる技術)が提案されている。
ルーチング処理する際の負荷軽減を図ることで、ネットワーク帯域を有効利用する技術(伝送効率を向上させる技術)の一例として、MPLS(Multi Protocol Label Switching)等のラベルスイッチング技術が挙げられる(非特許文献5を参照)。
このMPLSは、IPパケット(ユニキャストパケット)に付加したラベルに基づいて、ハードウェアのレベルでルーチング処理を実現するものである。
このMPLSによって、従来のソフトウェアによるルーチング処理(ルータにおいてはIPモジュールというソフトウェアによってIPヘッダの処理が行われる)に比べ、IPパケットの高速な転送が可能になる。但し、このMPLSも、IPマルチキャスト同様に、MPLS対応のルータが必要になる。
さらに、パケット転送(ここでのパケットは通常ユニキャストパケットとして用いられるIPパケットを指す)におけるMTU(Maximum Transmission Unit;最大伝送ユニット)に注目した研究(提案)も存在する(非特許文献6を参照)。
この研究(提案)は、IPパケットを送信する際、パケットをより大きなMTU(MTUとはネットワークにおいて、1回の転送で送信できるデータの最大値を示す値である)で送信することで、ネットワークにおけるデータ伝送効率を向上させようとするものである。
この研究(提案)における具体的な手法は、まず、MTUを可能な限り大きくするために、IPパケット(このIPパケットが連なることで一つのデータとなる)を送信する送信側の端末に接続されるルータである送信側エッジルータにおいて、当該IPパケットの宛先が同じ方向にある場合(同一の送信経路を辿る場合)、当該IPパケットを結合して伝送する。そして、受信側の端末に接続されるルータである受信側エッジルータにおいて、この結合されたIPパケット(結合パケット)を復元するものである。
この手法(以下、パケット結合法とする)を用いた場合、IPパケットを多重化してルーチングする場合の方が、IPパケットを一つずつルーチングする場合と比べ、高い伝送効率となることがシミュレーション結果によって得られている。また、パケットを多重化することにより、途中にあるルータが結合されたパケットを処理する際、ルーチング処理の回数を減らすことが可能となり、ルータにおける負荷低減へと繋がる。
このパケット結合法に対して、IPパケットを結合する際に、パケットのフォーマットを考慮して、パケットをアセンブリする手法(以下、パケットアセンブリ法とする)が提案されている(非特許文献7を参照)。
パケット結合法では、IPパケット同士を結合する際にIPパケットをそのまま結合しているが、パケットアセンブリ法では、IPパケットのIPヘッダやTCPヘッダを参照して、重複しているIPパケットや、不要部分を削除して結合している。しかし、これらパケット結合法、パケットアセンブリ法は、いずれも、パケットの宛先を重視したパケット多重化技術である。
"マスタリングTCP/IP IPマルチキャスト編"、オーム社、Dave Kosiur(著)、苅田幸雄(監訳)、1999年12月 "アプリケーションレベルマルチキャストEmmaの性能向上に関する検討"、第110回DPS研究会、中村嘉隆、廣森聡仁、山口弘純、安本慶一、東野輝夫、2002年11月21日 "Adaptive Stream Multicast Based On IP Unicast And Dynamic Commercial Attachment Mechanism:An Active Network Implementation"、In Proceedings of the Third Annual International Working Conference on Active Networks (IWAN2001)、S.Tani、T.Miyazaki、N.Takahashi、September 2001 "Wide−Area Multicasting based on Flexcast: Toward the Ubiquitous Network"、APSITT2003,T.Inoue、S.Tani、K.Ishimaru、S.Minato、T.Miyazaki、November 2003 "マルタリングTCP/IP MPLS編"、オーム社、Eric W.Gray(著)、苅田幸雄(監訳)、2002年2月 "高効率パケット多重化転送ネットワークの検討"、信学技報、堀内晋也、浅谷耕一、2000年10月 "高速パケットデフラグメント自律化方式の制御に関する研究"、高知工科大学情報システム工学科学士学位論文、小林寛征、2001年2月5日
しかしながら、従来のIPマルチキャスト、擬似マルチキャストに分類されるALMおよびフレックスキャスト(フレックスゲートウェイ)等のネットワーク帯域を有効利用する技術(伝送効率を向上される技術)、MPLS等のラベルスイッチング技術、または、MTUに注目したパケット多重化技術には、前記したようにそれぞれ問題がある。
つまり、ネットワーク帯域を有効利用する技術(伝送効率を向上される技術)には、ルータ未対応問題(IPマルチキャスト)や、大規模なネットワークを構築する際の過度の帯域浪費(トンネリングによるIPマルチキャスト)や、パケットの重複やパケットの受信における遅延の増大(ALM)や、ネットワークを再構築する際の安定性の欠如(ALM)や、特殊なノードであるスプリッタが必要であること(フレックスキャスト)や、対応するアプリケーションが少ないこと(フレックスゲートウェイ)等の問題がある。
また、IPマルチキャスト、擬似マルチキャストに分類されるALMおよびフレックスキャスト(フレックスゲートウェイ)を利用する利用者は、予め、これらの通信技術を意識して、何らかの設定をしなければならず、手間がかかるという問題がある。
また、MPLS等のラベルスイッチング技術には、MPLS対応のルータが必要であるという問題があり、MTUに注目したパケット多重化技術には、パケットの宛先のみを重視したものであり、トラヒック量の削減に余り寄与していないという問題がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、利用者が意識することなく、専用のルータや特殊なノードを必要とせず、広範なアプリケーションに対応することができ、ネットワークにおける過度の帯域浪費やパケットの重複や通信時間の遅延の増大を防止することができ、当該ネットワークを再構築する際の安定性を維持することができ、トラヒック量を削減することができるパケット統合装置、パケット復元装置、パケット統合プログラムおよびパケット復元プログラム、並びに、パケット統合復元装置およびパケット統合復元プログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1記載のパケット統合装置は、送信されるパケットの送信経路と、当該パケットを構成する実データ部に収められているデータとに基づいて、当該パケットを統合するパケット統合装置であって、パケットバッファリング手段と、パケット記憶手段と、経路データ蓄積手段と、経路判定手段と、実データ部同一判定手段と、統合パケット作成手段と、パケット送信手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、パケット統合装置は、パケットバッファリング手段によって、送信側の端末から送信されたパケットを受信して、予め設定した設定条件が満たされるまで、例えば、一定時間(数秒間)が経過する場合若しくは一定データ量(一定パケット量)が蓄積される場合まで当該パケットを保持して出力する。続いて、パケット統合装置は、パケット記憶手段によって、パケットバッファリング手段から出力されたパケットを記憶する。そして、パケット統合装置は、経路判定手段によって、経路データ蓄積手段に予め蓄積されている、パケットを送信する送信経路に関する情報である経路データに基づいて、パケット記憶手段に記憶されているパケットの送信経路に、パケットを統合した統合パケットを分離する装置(パケット復元装置)が介在(存在)するか否かを判定する。つまり、パケットの送信先となる受信側の端末に、パケット復元装置が接続されているか否かを判定することになる。
そしてまた、パケット統合装置は、実データ部同一判定手段によって、経路判定手段でパケット復元装置が送信経路に介在すると判定された場合に、パケットを構成する実データ部に収められているデータ同士が同一であるか否かを判定する。つまり、設定条件に基づいて、パケットバッファリング手段から出力され、パケット記憶手段に記憶されている複数のパケットの中で、実データ部に収められているデータ同士が同一であるか否かが比較されて判定される。この場合に、実データ部同一判定手段では、実データ部が暗号化されていても、暗号化された結果が同一であると判定されれば、データ同士が同一であると判定することも可能である。また、この実データ部同一判定手段では、実データ部のデータが、完全に一致していなくても、ある一定の許容範囲で合致していればほぼ同一とみなすことも可能である。但し、完全に一致していない場合には、一致しない部分(差分)を明確に保持しておき、パケット復元装置において元のデータを復元できるようにしておく必要がある。。
すると、パケット統合装置は、統合パケット作成手段によって、実データ部同一判定手段で実データ部に収められているデータ同士が同一であると判定された場合に、パケットを構成するヘッダ部に収められている宛先(アドレス)を取りまとめ、つまり、ヘッダ部のバックアップを取って結合し、通常のパケットと統合パケットとを区別するための判別情報を付して、統合パケットを作成する。統合パケットは、パケット復元装置への宛先を含む新たなヘッダ部と、結合されたパケットの各ヘッダ部(IPとTCP、もしくはIPとUDP)をまとめた部分と、当該パケットのデータ(同一のデータ)が収められた実データ部と、判別情報とを含んで構成されるものである。なお、この判別情報は、統合パケットのヘッダ部、或いは、統合パケットの終端等、どこかに付されていればよい。その後、パケット統合装置は、パケット送信手段によって、統合パケット作成手段で作成した統合パケットを送信する。
請求項2記載のパケット復元装置は、送信された複数のパケットが統合された統合パケットを前記パケットに復元するパケット復元装置であって、統合パケット判定手段と、統合パケット復元手段と、パケット送信手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、パケット復元装置は、統合パケット判定手段によって、統合パケットに予め付されている判別情報に基づいて、受信したパケットが統合パケットであるか否かを判定し、統合パケット復元手段によって、統合パケットに含まれている各パケットのヘッダ情報に基づいて、当該統合パケットを元々のパケットに復元する。つまり、統合パケットの実データ部に収められているデータが、元々のパケットの宛先数だけ複写され、元々のパケットの宛先を含むヘッダ部と、複写されたデータが収められた実データ部とからなるパケットが生成されることになる。そして、パケット復元装置は、パケット送信手段によって、統合パケット復元手段で復元されたパケットを受信側の端末に送信する。
請求項3記載のパケット統合プログラムは、送信されるパケットの送信経路と、当該パケットを構成する実データ部に収められているデータとに基づいて、当該パケットを統合する装置を、パケットバッファリング手段、経路判定手段、実データ部同一判定手段、統合パケット作成手段、パケット送信手段、として機能させる構成とした。
かかる構成によれば、パケット統合プログラムは、パケットバッファリング手段によって、送信側の端末から送信されたパケットを、予め設定した設定条件が満たされるまで、例えば、一定時間(数秒間)が経過する場合若しくは一定データ量(一定パケット量)が蓄積される場合まで当該パケットを保持させた後、記憶装置に出力する。続いて、パケット統合プログラムは、経路判定手段によって、パケットを送信する送信経路に関する情報である経路データに基づいて、記憶装置に記憶されているパケットの送信経路に、パケットを統合した統合パケットを分離する装置(パケット復元装置)が介在(存在)するか否かを判定する。そしてまた、パケット統合プログラムは、実データ部同一判定手段によって、経路判定手段でパケット復元装置が送信経路に介在すると判定された場合に、パケットを構成する実データ部に収められているデータ同士が同一であるか否かを判定する。すると、パケット統合プログラムは、統合パケット作成手段によって、実データ部同一判定手段で実データ部に収められているデータ同士が同一であると判定された場合に、パケットを構成するヘッダ部に収められている宛先(アドレス)を取りまとめ、つまり、ヘッダ部のバックアップを取って結合し、通常のパケットと統合パケットとを区別するための判別情報を付して、統合パケットを作成する。その後、パケット統合プログラムは、パケット送信手段によって、統合パケット作成手段で作成した統合パケットを送信装置で送信させる。
請求項4記載のパケット復元プログラムは、送信された複数のパケットが統合された統合パケットを前記パケットに復元する装置を、統合パケット判定手段、統合パケット復元手段、パケット送信手段、として機能させる構成とした。
かかる構成によれば、パケット復元プログラムは、統合パケット判定手段によって、統合パケットに予め付されている判別情報に基づいて、受信したパケットが統合パケットであるか否かを判定し、統合パケット復元手段によって、統合パケットに含まれているパケットの宛先に基づいて、当該統合パケットを元々のパケットに復元する。そして、パケット復元プログラムは、パケット送信手段によって、統合パケット復元手段で復元されたパケットを送信装置で受信側の端末に送信する。
請求項5記載のパケット統合復元装置は、送信されるパケットの送信経路と、当該パケットを構成する実データ部に収められているデータとに基づいて、当該パケットを統合すると共に、当該パケットが統合された統合パケットを復元するパケット統合復元装置であって、パケットバッファリング手段と、パケット記憶手段と、経路データ蓄積手段と、経路判定手段と、実データ部同一判定手段と、統合パケット作成手段と、統合パケット送信手段と、統合パケット判定手段と、統合パケット復元手段と、復元パケット送信手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、パケット統合復元装置は、パケットバッファリング手段によって、送信側の端末から送信されたパケットを受信して、予め設定した設定条件が満たされるまで、例えば、一定時間(数秒間)が経過する場合若しくは一定データ量(一定パケット量)が蓄積される場合まで当該パケットを保持して出力する。続いて、パケット統合復元装置は、パケット記憶手段に、パケットバッファリング手段から出力されたパケットを記憶し、経路判定手段によって、経路データ蓄積手段に予め蓄積されている、パケットを送信する送信経路に関する情報である経路データに基づいて、パケット記憶手段に記憶されているパケットの送信経路に、パケットを統合した統合パケットを分離する装置(パケット復元装置)が介在(存在)するか否かを判定する。
そしてまた、パケット統合復元装置は、実データ部同一判定手段によって、経路判定手段でパケット復元装置が送信経路に介在すると判定された場合に、パケットを構成する実データ部に収められているデータ同士が同一であるか否かを判定し、統合パケット作成手段によって、実データ部同一判定手段で実データ部に収められているデータ同士が同一であると判定された場合に、パケットを構成するヘッダ部に収められている宛先(アドレス)を取りまとめ、つまり、ヘッダ部のバックアップを取って結合し、通常のパケットと統合パケットとを区別するための判別情報を付して、統合パケットを作成する。その後、パケット統合復元装置は、統合パケット送信手段によって、統合パケット作成手段で作成した統合パケットを送信する。
また、パケット統合復元装置は、統合パケット判定手段によって、統合パケットに予め付されている判別情報に基づいて、受信したパケットが統合パケットであるか否かを判定し、統合パケット復元手段によって、統合パケットに含まれているパケットの宛先に基づいて、当該統合パケットを元々のパケットに復元する。そして、パケット統合復元装置は、復元パケット送信手段によって、統合パケット復元手段で復元されたパケットを受信側の端末に送信する。
請求項6記載のパケット統合復元プログラムは、送信されるパケットの送信経路と、当該パケットを構成する実データ部に収められているデータとに基づいて、当該パケットを統合すると共に、当該パケットが統合された統合パケットを復元する装置を、パケットバッファリング手段、経路判定手段、実データ部同一判定手段、統合パケット作成手段、統合パケット送信手段、統合パケット判定手段、統合パケット復元手段、復元パケット送信手段、として機能させる構成とした。
かかる構成によれば、パケット統合復元プログラムは、パケットバッファリング手段によって、送信側の端末から送信されたパケットを、予め設定した設定条件が満たされるまで、例えば、一定時間(数秒間)が経過する場合若しくは一定データ量(一定パケット量)が蓄積される場合まで当該パケットを保持させた後、記憶装置に出力する。続いて、パケット統合復元プログラムは、経路判定手段によって、パケットを送信する送信経路に関する情報である経路データに基づいて、記憶装置に記憶されているパケットの送信経路に、パケットを統合した統合パケットを分離する装置(パケット復元装置、パケット統合復元装置)が介在(存在)するか否かを判定する。そしてまた、パケット統合復元プログラムは、実データ部同一判定手段によって、経路判定手段でパケット復元装置が送信経路に介在すると判定された場合に、パケットを構成する実データ部に収められているデータ同士が同一であるか否かを判定する。すると、パケット統合復元プログラムは、統合パケット作成手段によって、実データ部同一判定手段で実データ部に収められているデータ同士が同一であると判定された場合に、パケットを構成するヘッダ部に収められている宛先(アドレス)を取りまとめ、つまり、ヘッダ部のバックアップを取って結合し、通常のパケットと統合パケットとを区別するための判別情報を付して、統合パケットを作成する。その後、パケット統合復元プログラムは、統合パケット送信手段によって、統合パケット作成手段で作成した統合パケットを送信装置で送信させる。
また、パケット統合復元プログラムは、統合パケット判定手段によって、統合パケットに予め付されている判別情報に基づいて、受信したパケットが統合パケットであるか否かを判定し、統合パケット復元手段によって、統合パケットに含まれているパケットの宛先に基づいて、当該統合パケットを元々のパケットに復元する。そして、パケット統合復元プログラムは、復元パケット送信手段によって、統合パケット復元手段で復元されたパケットを送信装置で受信側の端末に送信する。
請求項1、3記載の発明によれば、経路判定手段と実データ部同一判定手段によって、同じ送信経路で、同じデータが収められているパケットが統合パケット作成手段によって、統合パケットとして生成されるので、ネットワークにおける過度の帯域浪費やパケットの重複や通信時間の遅延の増大を防止することができ、トラヒック量を削減することができる。また、送信側の端末の利用者は、従来のIPマルチキャストのように、グローバルマルチキャストアドレスを用いることなく、つまり、ネットワーク上のパケットの処理手法を意識することなく、パケットを送信すること(利用すること)ができる。さらに、パケットの統合および復元を可能とする装置部分(プログラム)を実装させれば、専用のルータや特殊なノードを必要とすることがなくなり、当該装置部分(プログラム)をIPに従って作成(生成)すれば、広範なアプリケーションに対応することができ、当該ネットワークを再構築する際の安定性を維持することができる。
請求項2、4記載の発明によれば、統合パケット復元手段によって、統合パケットが元々のパケットに復元されるので、ネットワークにおける過度の帯域浪費やパケットの重複や通信時間の遅延の増大を防止することができ、トラヒック量を削減することができる。また、受信側の端末の利用者は、ネットワーク上のパケットの処理手法を意識することなく、パケットを受信すること(利用すること)ができる。
請求項5、6記載の発明によれば、経路判定手段と実データ部同一判定手段によって、同じ送信経路で、同じデータが収められているパケットが統合パケット作成手段によって、統合パケットとして生成され、統合パケット復元手段によって、統合パケットが元々のパケットに復元されるので、ネットワークにおける過度の帯域浪費やパケットの重複や通信時間の遅延の増大を防止することができ、トラヒック量を削減することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜、図面を参照しながら詳細に説明する。
〈パケット統合装置の構成〉
図1は、パケット統合装置のブロック図である。この図1に示すように、パケット統合装置1は、入力された複数のパケット(元パケット)の宛先とデータとが、同一方向(同じ送信経路)であるか、同一データであるかを判定し、同一方向で同一データであった場合に、当該パケットを統合した統合パケットを出力するもので、パケットバッファリング手段3と、パケット記憶手段5と、経路判定手段7と、経路データテーブル9(経路データ蓄積手段)と、実データ部同一判定手段11と、統合パケット作成手段13と、パケット送信手段15(統合パケット送信手段)とを備えている。
このパケット統合装置1は、ネットワーク上に配置されるルータの1種であり、パケットを送信する送信側の端末(図示せず)にネットワークを介して接続する送信側エッジルータに当たり、特に、フルメッシュ型のネットワーク上で、トラヒック量の削減を実現するものである。また、このパケット統合装置1では、UDP(User Datagram Protocol)パケットとTCP(Transmission Control Protocol)パケットとの両方のパケットを取り扱うことができ、UDPパケットを統合した統合パケット、TCPパケットを統合した統合パケットを出力することができる。
パケットバッファリング手段3は、パケット(元パケット)を送信する送信側の端末(単体または複数の端末。図示せず)から送信されたパケットを受信して、当該パケットを、予め設定された設定条件に従って保持し、この設定条件を満たした場合に、保持していたパケットをパケット記憶手段5に出力すると共に、パケットをパケット記憶手段5に出力したことを通知する通知信号を経路判定手段7に出力するもので、経過時間計測手段3aと、到着個数計測手段3bとを備えている。
このパケットバッファリング手段3で設定される設定条件として、一定時間、一定パケット数、一定データ量が挙げられる。
経過時間計測手段3aは、当該装置1が起動してからの経過時間を計測する、または、パケット(元パケット)が入力されてからの経過時間を計測するもので、例えば、当該装置1が起動してから、または、パケット(元パケット)が入力されてから1秒間を計測するものである。すなわち、この経過時間計測手段3aは、いわゆるプログラム上のタイマに相当するものであり、この経過時間計測手段3aで計測された経過時間が設定条件の1種である一定時間を満たした場合に、パケットバッファリング手段3は、保持していたパケットをパケット記憶手段5に出力し、通知信号を経路判定手段7に出力する。なお、この経過時間計測手段3aは、保持されていたパケットがパケット記憶手段5に出力された時に、計測していた経過時間をリセット(消去)する。
到着個数計測手段3bは、当該装置1が起動してから入力された(到着した)パケットの個数を計測するもので、例えば、当該装置1が起動してから数個〜十数個までのパケットを計測するものである。この到着個数計測手段3bで計測されたパケット数が設定条件の1種である一定パケット数を満たした場合に、パケットバッファリング手段3は、保持していたパケットをパケット記憶手段5に出力し、通知信号を経路判定手段7に出力する。なお、この到着個数計測手段3bは、保持されていたパケットがパケット記憶手段5に出力された時に、計測していた経過時間をリセット(消去)する。
パケット記憶手段5は、パケットバッファリング手段3から出力されたパケットを記憶するもので、不揮発性のメモリやハードディスク等の記憶媒体によって構成されている。また、このパケット記憶手段5は、経路判定手段7から出力された制御信号に基づいて、記憶したパケットをグループ化、例えば、一定時間内にパケットバッファリング手段3から出力された複数のパケットを一纏まりにして、経路判定手段7に出力するものである。
経路判定手段7は、パケット記憶手段5に制御信号を出力し、パケット記憶手段5に記憶しているパケットを出力させ、パケット(元パケット)を構成しているヘッダ部(IPヘッダ)に含まれている宛先を読み出し、経路データテーブル9に蓄積されている経路データを参照して、パケットが送信されるパケットの送信経路に、当該パケットを統合した統合パケットを分離する装置(パケット復元装置、詳細は後記する)があるか否かを判定するもので、バージョン判別手段7aと、オプション有無判別手段7bとを備えている。つまり、この経路判定手段7では、まず、各パケットのヘッダ部から宛先を読み出して、宛先が同方向(同じ経路を辿る)にあるか否かを判定し、同方向にある場合に、当該パケットの送信経路に統合パケットを分離する装置があるか否かを判定する。
バージョン判別手段7aは、パケット(元パケット)を構成しているヘッダ部(IPヘッダ)のバージョンフィールドを参照して、パケットのバーションを判別するものである。この実施の形態では、特定数のバージョン(例えば、バージョン4)のパケットでないと判別された場合には、当該パケットは、統合対象外とみなして、そのままパケット送信手段15に出力される。
オプション有無判別手段7bは、パケット(元パケット)を構成しているヘッダ部(IPヘッダ)のオプションフィールドを参照して、パケットに指定されているオプションを判別するものである。この実施の形態では、オプションが指定されているパケットであると判別された場合には、当該パケットは、統合対象外とみなして、そのままパケット送信手段15に出力される。
経路データテーブル9(経路データ蓄積手段)は、不揮発性のメモリやハードディスク等の記憶媒体によって構成されており、ネットワーク上のサーバやルータの配置、種類等に関する情報と、パケットが通過する通路(パケットの送信経路)に関する情報である経路データとを予め蓄積しているものである。
実データ部同一判定手段11は、経路判定手段7のバージョン判別手段7aおよびオプション有無判別手段7bによって、特定数のバージョンで、オプションの指定がなく、パケットの送信経路が同方向であると判定されたパケット(元パケット)について、当該パケットを構成している実データ部のデータ同士が同一であるか否かを判定するものである。この実データ部同一判定手段11で判定した結果、パケットの実データ部のデータ同士が同一である場合には、統合パケット作成手段13にパケットを出力し、パケットの実データ部のデータ同士が同一でない場合には、パケット送信手段15にパケットをそのまま出力する。
この実データ部同一判定手段11では、実データ部が暗号化されている場合であっても、暗号化された結果が同じであれば、データ同士が同一であるとみなしている。また、実データ部同一判定手段11は、比較したパケット群において、等しいパケットが2つ以上存在する場合に、統合パケット作成手段13にこれらのパケットを出力し、どのパケットとも実データ部が等しくなかったパケットは、そのままパケット送信手段15へ出力されるといった実施の形態をとる。また、この実データ部同一判定手段11では、実データ部のデータが、完全に一致していなくても、ある一定の許容範囲で合致していれば同一とみなすことも可能である。但し、完全に一致しない場合には、一致しない部分(差分)を明確に保持しておき、パケット復元装置において元のデータを復元できるようにしておく必要がある。
統合パケット作成手段13は、実データ部同一判定手段11で、各パケット(元パケット)の実データ部のデータが同一であると判定された場合に、各パケットを統合した統合パケットを作成するもので、ヘッダ部バックアップ手段13aと、新ヘッダ部生成手段13bと、実データ部付加手段13cとを備えている。
ヘッダ部バックアップ手段13aは、各パケット(元パケット)の各ヘッダ部(IPヘッダやTCPヘッダもしくはUDPヘッダ)のバックアップを取るもので、特に、ヘッダ部に含まれている(記述されている)パケットの宛先が保持される。なお、このヘッダ部バックアップ手段13では、ヘッダ部に含まれているバージョンフィールド、ヘッダ長フィールド、サービスタイプフィールド、オプションフィールドの情報は、トラヒック量の削減のためにバックアップしない。
新ヘッダ部生成手段13bは、経路判定手段7で判定した受信側の端末(図示せず)に接続している受信側のルータである受信側エッジルータ(パケット復元装置)を宛先と指定する新ヘッダ部を生成するものである。
なお、統合パケット作成手段13では、この新ヘッダ部生成手段13bによって生成される新ヘッダ部に、統合パケットを判別する判別情報が記述(付加)される。
実データ部付加手段13cは、新ヘッダ部生成手段13bで生成された新ヘッダ部に、ヘッダ部バックアップ手段13aでバックアップが取られた宛先に関する情報(ヘッダ情報保持部)を付加して、さらに、パケット(元パケット)の1つの実データ部を付加するものである。但し、前記実データ部同一判定手段11において、実データ部のデータが、完全には一致しないがある一定の許容範囲で合致した場合には、パケット復元装置において元のデータを復元できるようにするために、実データ部付加手段13cにおいて一致しない部分(差分情報)を付加する必要がある。この実データ部付加手段13cで実データ部が付加されたものが統合パケットであり、この統合パケットは、パケット送信手段15に出力される。
パケット送信手段15(統合パケット送信手段)は、経路判定手段7で宛先が異なる方向である判定されたパケット(元パケット)と、実データ部同一判定手段11で実データ部のデータ同士が同一でないと判定されてパケット(元パケット)と、統合パケット作成手段13で作成された統合パケットとを送信(転送)するものである。
パケット統合装置1によれば、パケットバッファリング手段3で、送信側の端末(図示せず)から送信されたパケット(元パケット)が受信されて、予め設定した設定条件が満たされるまで当該パケットが保持されて出力され、パケット記憶手段5に、パケットバッファリング手段3から出力されたパケットが記憶される。そして、経路判定手段7によって、経路データテーブル9に予め蓄積されている、パケットを送信する送信経路に関する情報である経路データに基づいて、パケット記憶手段5に記憶されているパケットの送信経路に、パケットを統合した統合パケットを分離する装置(パケット復元装置)が介在(存在)するか否かが判定される。
そして、実データ部同一判定手段11によって、経路判定手段7でパケット復元装置が送信経路に介在すると判定された場合に、パケット(元パケット)を構成する実データ部に収められているデータ同士が同一であるか否かが判定される。すると、統合パケット作成手段13によって、実データ部同一判定手段11で実データ部に収められているデータ同士が同一であると判定された場合に、パケットを構成するヘッダ部に収められている宛先(アドレス)が取りまとめられ、判別情報が付されて、統合パケットが作成される。その後、パケット送信手段15によって、統合パケット作成手段13で作成された統合パケットが送信される。このため、経路判定手段7と実データ部同一判定手段11によって、同じ送信経路で、同じデータが収められているパケットが統合パケット作成手段13によって、統合パケットとして生成されるので、ネットワークにおける過度の帯域浪費やパケットの重複や通信時間の遅延の増大を防止することができ、トラヒック量を削減することができる。また、送信側の端末の利用者は、従来のIPマルチキャストのように、グローバルマルチキャストアドレスを用いることなく、つまり、ネットワーク上のパケットの処理手法を意識することなく、パケットを送信すること(利用すること)ができる。さらに、パケットの統合および復元を可能とする装置部分(プログラム)を実装させれば、専用のルータや特殊なノードを必要とせることがなくなり、当該装置部分(プログラム)をIPに従って作成(生成)すれば、広範なアプリケーションに対応することができ、当該ネットワークを再構築する際の安定性を維持することができる。
〈パケット復元装置の構成〉
次に図2を参照してパケット復元装置の構成について説明する。図2は、パケット復元装置のブロック図であり、この図2に示すように、パケット復元装置21は、受信したパケット(元パケット、または、統合パケット)を判別し、元パケットであった場合にはそのまま出力し、統合パケットであった場合には元パケットに復元して出力するもので、統合パケット判別手段23と、統合パケット復元手段25と、パケット送信手段27(復元パケット送信手段)とを備えている。
統合パケット判別手段23は、受信されたパケット(元パケット、または、統合パケット)が元パケット(元々のパケット)か、統合パケットかを、パケットのヘッダ部(IPヘッダ)を参照することで判別するもので、判別情報検出手段23aを備えている。
判別情報検出手段23aは、統合パケットの新ヘッダ部に付加(記述)されている判別情報を検出するものである。この判別情報検出手段23aが判別情報を検出した場合に、統合パケット判別手段23は、受信されたパケットが統合パケットであると判定し、統合パケット復元手段25に当該統合パケットを出力する。また、判別情報検出手段23aが判別情報を検出しなかった場合に、統合パケット判別手段23は、受信されたパケットが元パケットであると判定し、パケット送信手段27に当該元パケットを出力する。
統合パケット復元手段25は、統合パケットから元パケットを復元する、つまり、1つのパケットを複数のパケットにするもので、ヘッダ部復元手段25aと、実データ部複写手段25bとを備えている。
ヘッダ部復元手段25aは、統合パケットに含まれているヘッダ情報保持部に収められている元パケットの各ヘッダ情報から、当該元パケットのヘッダ部を復元するものである。つまり、ヘッダ情報保持部に収められている元パケットのヘッダ部の宛先数だけのパケットが復元されることになる。
実データ部複写手段25bは、ヘッダ部復元手段25aで復元されたパケットに、統合パケットに含まれている実データ部のデータを複写して、この複写したデータからなる新たな実データ部を付加するものである。
パケット送信手段27(復元パケット送信手段)は、統合パケット判定手段23で出力された元パケット、または、統合パケット復元手段25で復元された統合パケットを受信側の端末(図示せず)に送信(転送)するものである。
パケット復元装置21によれば、統合パケット判定手段23によって、統合パケットに予め付されている判別情報に基づいて、受信したパケットが統合パケットであるか否かが判定され、統合パケット復元手段25によって、統合パケットに含まれている各パケットの各ヘッダ情報に基づいて、当該統合パケットを元パケットに復元される。そして、パケット送信手段27によって、統合パケット復元手段25で復元された元パケットを受信側の端末(図示せず)に送信される。このため、統合パケット復元手段25によって、統合パケットが元パケットに復元されるので、ネットワークにおける過度の帯域浪費やパケットの重複や通信時間の遅延の増大を防止することができ、トラヒック量を削減することができる。また、受信側の端末の利用者は、ネットワーク上のパケットの処理手法を意識することなく、パケットを受信する(利用すること)ができる。
〈パケット統合装置の動作〉
次に、図3に示すフローチャートを参照して、パケット統合装置1の動作について説明する(適宜、図1参照)。
まず、パケット統合装置1は、パケットバッファリング手段3によって、パケット(元パケット)をバッファリングし(ステップS1)、パケット記憶手段5に記憶する。そして、パケット統合装置1は、経路判定手段7のバージョン判別手段7aおよびオプション有無判別手段7bによって、パケット記憶手段5に記憶されているパケットが特定(特定数)のバージョンであるか、または、オプションの指定がないか否かを判別する(ステップS2)。
特定(特定数)のバージョンでない、或いはオプションの指定がある場合(ステップS2、No)には、パケット統合装置1は、ステップS2以降の判定・統合処理をせずに、パケット送信手段15から送信(転送)する(ステップS3)。
ステップS2にて、バッファリングしたパケットが特定(特定数)のバージョンであり、オプションの指定がない場合(ステップS2、Yes)には、パケット統合装置1は、経路判定手段7によって、経路データテーブル9を参照して(ステップS4)、パケットの送信経路が同方向であり、且つ、パケット復元装置21が介在しているか(通過するか)否かを判定する(ステップS5)。
パケットの送信経路が同方向でない場合(ステップS5、No)には、ステップS3に進み、パケットの送信経路が同方向であり、且つ、パケット復元装置21が介在している(通過するか)と判定された場合(ステップS5、Yes)には、パケット統合装置1は、実データ部同一判定手段11によって、各パケットの実データ部を参照して、実データ部に収められているデータ同士が同一であるか否かを判定する(ステップS6)。
そして、実データ部のデータ同士が同一であると判定されなかった場合(ステップS7、No)には、ステップS3に進み、実データ部のデータ同士が同一であると判定された場合(ステップS7、Yes)には、パケット統合装置1は、統合パケット作成手段13のヘッダ部バックアップ手段13aによって、パケットのヘッダ部がバックアップを取る(ステップS8)。
そしてまた、パケット統合装置1は、統合パケット作成手段13の新ヘッダ部生成手段13bによって、パケット復元装置21のネットワーク上の所在地を宛先とし、判別情報を付加(記述)した新ヘッダ部を生成し(ステップS9)、実データ部付加手段13cによって、1つのパケットの実データ部を付加して(ステップS10)統合パケットを作成する。
その後、パケット統合装置1は、パケット送信手段15によって、統合パケット作成手段13で作成した統合パケットを送信(転送)する(ステップS11)。
〈パケット復元装置の動作〉
次に、図4に示すフローチャートを参照して、パケット復元装置21の動作について説明する(適宜、図2参照)。
まず、パケット復元装置21は、統合パケット判定手段23によって、パケット(元パケット、または、統合パケット)を受信し(ステップS21)、統合パケット判定手段23の判別情報検出手段23aによって、判別情報を検出する(ステップS22)。
続いて、パケット復元装置21は、統合パケット判定手段23によって、統合パケットであるか否か、つまり、判別情報を検出できたか否かを判定する(ステップS23)。統合パケットでない、つまり、判別情報が検出できなかったと判定された場合(ステップS23、No)には、パケット復号処理をせずにパケット送信手段27から送信(転送)する(ステップS24)。
ステップ23にて、統合パケットである、つまり、判別情報が検出できたと判定された場合(ステップS23、Yes)には、パケット復元装置21は、統合パケット復元手段25のヘッダ部復元手段25aによって、統合パケットのヘッダ情報保持部に収められている元パケットの各ヘッダ情報に基づいて、ヘッダ部を復元し(ステップS25)、統合パケットの実データ部のデータを複写して(ステップS26)、複写したデータを収めた新たな実データ部を生成して、元パケットとする(復元パケットを生成する)。
その後、パケット復元装置21は、パケット送信手段27によって、復元パケット(元パケット)を受信側の端末(図示せず)に送信(転送)する(ステップS27)。
〈パケットと統合パケットとの関係〉
次に、図5を参照して、パケット(元パケット)と統合パケットとの関係について説明する。図5は、パケットの送信経路が同方向であり、実データ部のデータが同一である4個のパケット(元パケットa〜d)と統合パケットαとの関係を説明した説明図である。
この図5に示すように、元パケットa〜dのヘッダ部は、統合パケットαの新ヘッダ部に連続するヘッダ情報保持部に連結され、1つの実データ部が付加されている(このヘッダ情報保持部と元パケットにあった1つの実データ部が結合パケットαのデータ部として構成される)。これによれば、ネットワーク上を伝送されるパケットのデータ量がほぼ1/4(パケットの個数に反比例して)に低減することができる。
〈UDPパケットについて〉
次に、図6、図7を参照して、UDPパケットについて説明する。
図6は、UDPパケット(パケットA1〜An)が統合された統合パケットを示しており、図7は、UDPパケット(パケットA1〜An)が統合されずに連続しているパケット群を示したものである。
図6に示したように、統合パケットは、新ヘッダ部(新しく付加するIPヘッダ)とヘッダ情報保持部(パケットA1の復元情報、パケットA2の復元情報、パケットA3の復元情報、・・・、パケットAnの復元情報)と、1つのみの実データ部(Data)とによって構成されている。ちなみに、この統合パケットのことをμSEcast(Multiple packet Stream Encapsulation cast)パケットと呼称している。また、判別情報は、新ヘッダ部(新しく付加するIPヘッダ)の「Protocolフィールド」に記述している。
また、図7に示したように、連続したパケット群は、UDPパケット(パケットA1〜An)が連続しているだけである。
〈TCPパケットについて〉
次に、図8、図9を参照して、TCPパケットについて説明する。
図8は、TCPパケット(パケットA1〜An)が統合された統合パケットを示しており、図9は、TCPパケット(パケットA1〜An)が統合されずに連続しているパケット群を示したものである。
図8に示したように、統合パケットは、新ヘッダ部(新しく付加するIPヘッダ)とヘッダ情報保持部(パケットA1の復元情報、パケットA2の復元情報、パケットA3の復元情報、・・・、パケットAnの復元情報)と、1つの実データ部(Data)とによって構成されている。ちなみに、判別情報は、新ヘッダ部(新しく付加するIPヘッダ)の「Protocolフィールド」に記述している。
また、図9に示したように、連続したパケット群は、TCPパケット(パケットA1〜An)が連続しているだけである。
〈パケット統合装置およびパケット復元装置を備えたネットワークについて〉
次に、図10を参照して、パケット統合装置1およびパケット復元装置21を備えたネットワークについて説明する。この図10は、パケット統合装置1およびパケット復元装置21を備えたネットワークAを示した図であり、このネットワークAでは、1台の送信側の端末αと、3台の受信側の端末β1、β2、β3とが備えられている。この図10において、太線がパケットの流れを示している(ここでは、端末αが受信端末β1、β2、β3へデータ部が同一のデータをもつパケットを送信しているものとする)。
この図10に示すように、送信側の端末αからは、受信側の端末β1、β2、β3に向けて、3つのパケットが出力されており、パケット統合装置1において、パケットの送信経路にパケット復元装置21が介在している経路には、統合パケットを出力し、パケット復元装置21が介在していない経路の先にある受信側の端末β1には、そのままパケットを出力している。
そして、パケット復元装置21において、統合パケットが元のパケットに復元されて、受信側の2台の端末β2、β3に当該パケット(復元パケット)が送信(転送)されている。
これによれば、送信側の端末αの利用者は、何らネットワークA上の処理を意識することなく、パケットを送信することができると共に、送信側エッジルータとなるパケット統合装置1と、受信側エッジルータとなるパケット復元装置21間のトラヒック量を削減することができる。
また、このネットワークAにおいて、例えば、同じアプリケーション(ゲーム等)をオンラインで利用する場合に、端末αから同じデータ(パケット)を、端末β1〜β3(特に、端末β2、β3)に送信する際に、当該同じデータ(パケット)がパケット統合装置1で統合パケットに統合され、パケット復元手段21で復元されるので、ネットワークA上のトラヒック量を削減することができ、メリットがある。
或いは、端末αが大学内や資格試験を開催する開催者側の設備に備えられている場合、端末αから同じ試験データ(パケット)を、端末β1〜β3(特に、端末β2、β3)に送信する際に、当該同じ試験データ(パケット)がパケット統合装置1で統合パケットに統合され、パケット復元手段21で復元されるので、ネットワークA上のトラヒック量を削減することができ、メリットがある。
また、端末αがビデオ会議や遠隔講義、或いは映画等の動画配信サービスにおける動画像送信者側の設備に備えられている場合、端末αから同じ動画像データ(パケット)を、端末β1〜β3(特に、端末β2、β3)に送信する際に、当該同じ動画像データ(パケット)がパケット統合装置1で統合パケットに統合され、パケット復元手段21で復元されるので、ネットワークA上のトラヒック量を削減することができ、メリットがある。
〈トラヒックの削減効果について〉
次に、図11、図12を参照して、図6に示したUDPパケット、または、図8に示したTCPパケットを使用した場合のトラヒックの削減効果について説明する。図11は、UDPパケットの場合のトラヒック削減効果を実データ量と削減率とによって示した図である。図12は、TCPパケットの場合のトラヒック削減効果を実データ量と削減率とによって示した図である。なお、この図11、図12で図示した関係は、nを送信先数(宛先数)、xを実データ量とした場合に、UDP;{(n−1)x+32n+56}/(56+x)n、TCP;{(n−1)x+32n−80}/(80+x)n、として算出したものである。
この図11、図12に示すように、パケット統合装置1およびパケット復元装置21を使用することで、実データ量が増加すればするほど、或いは送信先数(宛先数)が増加すればするほど、削減率を上昇させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、本実施形態では、パケット統合装置1、パケット復元装置21として説明したが、これらが一体となったパケット統合復元装置として構成することも可能である。この場合、双方の効果と同様の効果を得ることができる。また、パケット統合装置1、パケット復元装置21の各構成の処理を汎用的なコンピュータ言語で記述したパケット統合プログラム、パケット復元プログラムとみなすことも可能である。これらの場合、パケット統合装置1、パケット復元装置21と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係るパケット統合装置のブロック図である。 本発明の実施形態に係るパケット復元装置のブロック図である。 図1に示したパケット統合装置の動作を説明したフローチャートである。 図2に示したパケット復元装置の動作を説明したフローチャートである。 パケットの送信経路が同方向であり、実データ部のデータが同一であるパケットと統合パケットとの関係を説明した説明図である。 UDPパケット(統合パケット、結合した場合)について説明した図である。 UDPパケット(パケット群、結合していない場合)について説明した図である。 TCPパケット(統合パケット、結合した場合)について説明した図である。 TCPパケット(パケット群、結合していない場合)について説明した図である。 パケット統合装置およびパケット復元装置を備えたネットワークを示した図である。 UDPパケットの場合のトラヒック削減効果を実データ量および送信先数(宛先数)と削減率とによって示した図である。 TCPパケットの場合のトラヒック削減効果を実データ量および送信先数(宛先数)と削減率とによって示した図である。 従来のネットワークを示した図である。
符号の説明
1 パケット統合装置
3 パケットバッファリング手段
5 パケット記憶手段
7 経路判定手段
9 経路データテーブル(経路データ蓄積手段)
11 実データ部同一判定手段
13 統合パケット作成手段
15 パケット送信手段(統合パケット送信手段)
21 パケット復元装置
23 統合パケット判定手段
25 統合パケット復元手段
27 パケット送信手段(復元パケット送信手段)

Claims (6)

  1. 送信されるパケットの送信経路と、当該パケットを構成する実データ部に収められているデータとに基づいて、当該パケットを統合するパケット統合装置であって、
    送信側の端末から送信されたパケットを受信し、予め設定した設定条件に基づいて保持した後、出力するパケットバッファリング手段と、
    このパケットバッファリング手段から出力されたパケットを記憶するパケット記憶手段と、
    前記パケットを送信する送信経路に関する情報である経路データを予め蓄積している経路データ蓄積手段と、
    この経路データ蓄積手段で蓄積されている経路データに基づいて、前記パケット記憶手段に記憶されているパケットの送信経路に、前記パケットを統合した統合パケットを分離する装置が介在するか否かを判定する経路判定手段と、
    この経路判定手段で前記統合パケットを分離する装置が前記送信経路に介在すると判定された場合に、前記パケットを構成する実データ部に収められているデータ同士が同一であるか否かを判定する実データ部同一判定手段と、
    この実データ部同一判定手段で実データ部に収められているデータ同士が同一であると判定された場合に、前記パケットを構成するヘッダ部に収められている宛先を取りまとめ、前記パケットと前記統合パケットとを判別する判別情報を前記統合パケットに付して、前記統合パケットを作成する統合パケット作成手段と、
    この統合パケット作成手段で作成した統合パケットを送信するパケット送信手段と、
    を備えることを特徴とするパケット統合装置。
  2. 送信された複数のパケットが統合された統合パケットを前記パケットに復元するパケット復元装置であって、
    前記統合パケットに予め付されている判別情報に基づいて、受信したパケットが前記統合パケットであるか否かを判定する統合パケット判定手段と、
    この統合パケット判定手段で判定された統合パケットを、前記統合パケットを構成するヘッダ部に収められている前記パケットの宛先および前記統合パケットを構成する実データ部に収められている前記パケットの1つのデータに基づいて、前記パケットに復元する統合パケット復元手段と、
    この統合パケット復元手段で復元されたパケットを送信するパケット送信手段と、
    を備えることを特徴とするパケット復元装置。
  3. 送信されるパケットの送信経路と、当該パケットを構成する実データ部に収められているデータとに基づいて、当該パケットを統合する装置を、
    予め設定した設定条件に基づいて、送信側の端末から送信されたパケットを保持させた後、記憶装置に出力させるパケットバッファリング手段、
    前記パケットを送信する送信経路に関する情報である経路データに基づいて、記憶装置に記憶されているパケットの送信経路に、前記パケットを統合した統合パケットを分離する装置が介在するか否かを判定する経路判定手段、
    この経路判定手段で前記統合パケットを分離する装置が前記送信経路に介在すると判定された場合に、前記パケットを構成する実データ部に収められているデータ同士が同一であるか否かを判定する実データ部同一判定手段、
    この実データ部同一判定手段で実データ部に収められているデータ同士が同一であると判定された場合に、前記パケットを構成するヘッダ部に収められている宛先を取りまとめ、前記パケットと前記統合パケットとを判別する判別情報を前記統合パケットに付して、前記統合パケットを作成する統合パケット作成手段、
    この統合パケット作成手段で作成した統合パケットを送信装置で送信させるパケット送信手段、
    として機能させることを特徴とするパケット統合プログラム。
  4. 送信された複数のパケットが統合された統合パケットを前記パケットに復元する装置を、
    前記統合パケットに予め付されている判別情報に基づいて、受信したパケットが前記統合パケットであるか否かを判定する統合パケット判定手段、
    この統合パケット判定手段で判定された統合パケットを、前記統合パケットを構成するヘッダ部に収められている前記パケットの宛先および前記統合パケットを構成する実データ部に収められている前記パケットの1つのデータに基づいて、前記パケットに復元する統合パケット復元手段、
    この統合パケット復元手段で復元されたパケットを送信装置で送信させるパケット送信手段、
    として機能させることを特徴とするパケット復元プログラム。
  5. 送信されるパケットの送信経路と、当該パケットを構成する実データ部に収められているデータとに基づいて、当該パケットを統合すると共に、当該パケットが統合された統合パケットを復元するパケット統合復元装置であって、
    送信側の端末から送信されたパケットを受信し、予め設定した設定条件に基づいて保持した後、出力するパケットバッファリング手段と、
    このパケットバッファリング手段から出力されたパケットを記憶するパケット記憶手段と、
    前記パケットを送信する送信経路に関する情報である経路データを予め蓄積している経路データ蓄積手段と、
    この経路データ蓄積手段で蓄積されている経路データに基づいて、前記パケット記憶手段に記憶されているパケットの送信経路に、前記パケットを統合した統合パケットを分離する装置が介在するか否かを判定する経路判定手段と、
    この経路判定手段で前記統合パケットを分離する装置が前記送信経路に介在すると判定された場合に、前記パケットを構成する実データ部に収められているデータ同士が同一であるか否かを判定する実データ部同一判定手段と、
    この実データ部同一判定手段で実データ部に収められているデータ同士が同一であると判定された場合に、前記パケットを構成するヘッダ部に収められている宛先を取りまとめ、前記パケットと前記統合パケットとを判別する判別情報を前記統合パケットに付して、前記統合パケットを作成する統合パケット作成手段と、
    この統合パケット作成手段で作成した統合パケットを送信する統合パケット送信手段と、
    前記統合パケットに予め付されている判別情報に基づいて、受信したパケットが前記統合パケットであるか否かを判定する統合パケット判定手段と、
    この統合パケット判定手段で判定された統合パケットを、前記統合パケットを構成するヘッダ部に収められている前記パケットの宛先および前記統合パケットを構成する実データ部に収められている前記パケットの1つのデータに基づいて、前記パケットに復元する統合パケット復元手段と、
    この統合パケット復元手段で復元されたパケットを送信する復元パケット送信手段と、
    を備えることを特徴とするパケット統合復元装置。
  6. 送信されるパケットの送信経路と、当該パケットを構成する実データ部に収められているデータとに基づいて、当該パケットを統合すると共に、当該パケットが統合された統合パケットを復元する装置を、
    予め設定した設定条件に基づいて、送信側の端末から送信されたパケットを保持させた後、記憶装置に出力させるパケットバッファリング手段、
    前記パケットを送信する送信経路に関する情報である経路データに基づいて、記憶装置に記憶されているパケットの送信経路に、前記パケットを統合した統合パケットを分離する装置が介在するか否かを判定する経路判定手段、
    この経路判定手段で前記統合パケットを分離する装置が前記送信経路に介在すると判定された場合に、前記パケットを構成する実データ部に収められているデータ同士が同一であるか否かを判定する実データ部同一判定手段、
    この実データ部同一判定手段で実データ部に収められているデータ同士が同一であると判定された場合に、前記パケットを構成するヘッダ部に収められている宛先を取りまとめ、前記パケットと前記統合パケットとを判別する判別情報を前記統合パケットに付して、前記統合パケットを作成する統合パケット作成手段、
    この統合パケット作成手段で作成した統合パケットを送信装置で送信させる統合パケット送信手段、
    前記統合パケットに予め付されている判別情報に基づいて、受信したパケットが前記統合パケットであるか否かを判定する統合パケット判定手段、
    この統合パケット判定手段で判定された統合パケットを、前記統合パケットを構成するヘッダ部に収められている前記パケットの宛先および前記統合パケットを構成する実データ部に収められている前記パケットの1つのデータに基づいて、前記パケットに復元する統合パケット復元手段、
    この統合パケット復元手段で復元されたパケットを送信装置で送信させる復元パケット送信手段、
    として機能させることを特徴とするパケット統合復元プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009508410A (ja) * 2005-09-08 2009-02-26 パナソニック株式会社 マルチデスティネーション・ルーティングを利用したピアツーピア・オーバーレイ通信の並列実行

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