JP2005222355A - 印刷ずれ対策を行う紙葉類処理装置 - Google Patents

印刷ずれ対策を行う紙葉類処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005222355A
JP2005222355A JP2004030271A JP2004030271A JP2005222355A JP 2005222355 A JP2005222355 A JP 2005222355A JP 2004030271 A JP2004030271 A JP 2004030271A JP 2004030271 A JP2004030271 A JP 2004030271A JP 2005222355 A JP2005222355 A JP 2005222355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dictionary
paper sheet
image data
data
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004030271A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Mukai
昌憲 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
NCR International Inc
Original Assignee
Fujitsu Ltd
NCR International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, NCR International Inc filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2004030271A priority Critical patent/JP2005222355A/ja
Publication of JP2005222355A publication Critical patent/JP2005222355A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)

Abstract

【課題】 紙葉類の外周部分の余白が印刷ずれで一方に寄っている場合でも確実に辞書比較が行えるようにした紙葉類処理装置を提供する。
【解決手段】 紙葉類の真贋を判定するために使用される辞書は、大量の紙葉類の画像をサンプルとして格納し、画素毎の平均値、標準偏差を求めることによる。このとき、紙葉類の印刷部分のみを抽出して辞書とする。また、センサで読み取られた紙葉類の画像データから印刷部分のみを抽出して、辞書と比較する。したがって、読み取られた紙葉類の印刷がずれていても、正確に照合をすることができる。
【選択図】図2




Description

本発明は、印刷ずれ対策を行う紙葉類処理装置に関し、特には、紙葉類処理装置の辞書データの作成方式及び辞書比較方式において、印刷ずれが甚だしい場合に正確に辞書比較を行える紙葉類処理装置に関する。
紙葉類処理装置においては、検査を受ける紙葉類の全体を微小領域に分けて、その各微小領域を光学センサ、厚みセンサなどによって走査し、模様の濃淡や外形などを測定し、その測定値を階調信号などに変換して記憶する。この階調信号に対し、所望の画像処理を行っている。そして、予め大量に収集した辞書データ(テンプレートデータ)と比較した上で、紙葉類の種別を確定したり、真贋、損傷の程度を判断し、損傷のない真券のみをリサイクルさせるように動作させている。
従来の紙葉類処理装置では、紙葉類の印刷がずれているものも流通する真券の1データと考えて、できるだけ多くの印刷ずれデータを収集することにより紙葉類処理装置の受け付け性能アップを図っていた。
特許文献1には、紙葉類の異常部分を取り除いて、辞書と取得した画像とを比較し、投入された紙葉類が正規のものであるか否かを判断する紙葉処理装置が開示されている。
特許文献2においても、特許文献1と同様の技術が開示されており、異常部分を取り除くのに、画素部分を反転させた2値表現のマスクデータを使用している。
特開平4−291483号公報 特開平4−291484号公報
しかし、従来の方式では、例えば、海外紙幣の場合には、収集できる紙葉類の枚数に限度があった。また、どの程度まで印刷がずれたものが流通しているかの限界判断が難しいため、辞書データに含まれない更に大きな印刷ずれの紙葉類が投入された場合には、受け付け性能が落ちる問題があった。
本発明の課題は、紙葉類の外周部分の余白が印刷ずれで一方に寄っている場合でも確実に辞書比較が行えるようにした紙葉類処理装置を提供することである。
本発明の第1の紙葉類処理装置は、紙葉類の画像データを取得するセンサ手段と、該センサ手段によって取得された画像データから、紙葉類の印刷部分の画像データのみを抽出する抽出手段と、該抽出手段によって抽出された画像データを多数の紙葉類について取得し、画像データの画素毎に、画素値の平均値と画素値の分布に広がり具合を辞書として格納する辞書作成手段と、前記センサ手段によって読み取られた紙葉類の画層データを正規化し、印刷部分の画像データのみを抽出し、前記辞書と比較して、読み取られた紙葉類の辞書との照合を行う照合手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の紙葉類処理装置は、紙葉類の画像データを取得するセンサ手段と、該センサ手段により、印刷ずれのない紙葉類の画像データのみを多数の紙葉類について取得し、画像データの画素毎に、画素値の平均値と画素値の分布に広がり具合を辞書として格納する辞書作成手段と、前記センサ手段によって読み取られた紙葉類の画層データを正規化し、辞書の画像データと読み込まれた紙葉類の画像データが重なるように変換し、前記辞書と比較して、読み取られた紙葉類の辞書との照合を行う照合手段とを備えることを特徴とする。
本発明のよれば、印刷ずれに影響されないように辞書データを作成し、照合するときも、印刷ずれに影響を受けないように照合するようにしている。
本発明によれば、印刷ずれが起こっていても確実に辞書比較でき、紙葉の真贋を正確に判断できる紙葉類処理装置を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の原理ブロック図である。
図1において、紙葉類突入センサ部100は紙葉類が搬送されたことを検知する。中央処理装置107は、この信号を受け取って、光透過センサ部101−1及び光反射センサ部101−2に起動をかける。光透過センサ部101−1及び光反射センサ部101−2は中央処理装置107の制御により紙葉類の搬送に合わせて必要回データをサンプリングする。サンプリングされた光透過データ及び光反射データは増幅部102で増幅され、さらにA/D変換部103でアナログ−デジタル変換された後、画像処理部104で座標変換(傾き補正)、濃度補正等の各種画像処理を施し、正規化した後、辞書比較部105に送られる。正規化とは、投入された紙葉類が斜めに挿入されていた場合などに、取得された画像データを回転及び平行移動して、所定の点を端点とする特定の方向を向いた長方形の画像データとなるように変換することである。ここで、予め大量の紙葉類の真券データから作成した透過辞書データ部108−1及び反射辞書データ108−2の辞書データと前記画像データが比較されて、紙葉類の真贋判定結果が記憶部106に格納されている。
図2は、本発明の実施形態の説明図である。
図2(a)は、本発明の紙葉類処理装置が取り扱い対象とする紙葉類の正常な状態を示したものである。図2(a)のように、多くの場合、紙葉類の4辺の端部には、表裏ともに印刷されない余白部分が均等に存在する。
図2(b)は、右側に印刷ずれを起こした紙葉類を誇張して図示したものである。図2(b)のように、この紙葉類では右側に印刷部分がよったことにより左側の余白が2倍に広くなっている。このような紙葉類でも通常、外形サイズを規定値にそろえて裁断するため印刷ずれが発生すると、逆側(この場合左側)の余白が広くなる問題が生じる。
図2(c)は、上側に印刷ずれを起こした紙葉類を誇張して図示したものである。図2(b)のように、この紙葉類では、上側に印刷部分がよったことにより下側の余白が2倍に広くなっている。
図3は、光透過センサ部、及び、光反射センサ部の構成を示す図である。
紙葉類が通過する通路の上側には、N個の発光部、N個の受光部が存在し、下側にもN個の発光部、N個の受光部が存在する。図3の矢印に示されるように、光透過センサとは、上側の発光部から発光された光を、紙葉類を透過させた後、下側の受光部で検出するモードのことであり、光反射センサとは、上側の発光部から発光された光を、紙葉類に反射させた後、上側の受光部で検出するモードのことである。上側の発光部を使う、2つのモードがあるように、下側の発光部を使う、光透過センサと光反射センサの2つのモードが存在する。
印刷ずれについては、紙葉類の印刷方法や国ごとの管理方法の違いにより、表裏の印刷が一体で印刷ずれする場合(日本円、ユーロ等大多数の紙幣)と表裏が独立で印刷ずれする場合(米ドル等)が存在する。表裏が一体で印刷がずれる場合には、図3記載の透過センサを使用することが望ましく、表裏がそれぞれ独立にずれる場合には、図3記載の反射センサを使用することが望ましい。
図3においては、上下にそれぞれN個ずつの発光部、受光部を持つアレイ状のセンサで上側を発光させて下側で受光する場合、また、下側を発光させて上側で受光する場合、下側を発光させて下側で受光する場合を光反射センサ部101−2と呼ぶ。これは使い方による呼称であり、それぞれ別々の透過センサと反射センサが存在するわけではない。
それぞれのセンサの特徴は、光透過センサは、紙葉類の表裏の画像を重ね合わせて一つの画像として写像するため、表裏の画像が一致している限り、真贋判定に有効なデータとして使えるということである。ただし、表裏の印刷がずれている場合には、画像が全く別物となって写像されるため真券でも受け付けられない可能性がある。
一方、反射センサは、紙葉類の表裏の画像をそれぞれ独立の画像として写像するため表裏の印刷が一致していなくても真贋判定に有効なデータとして使用できる。ただし、近年の高解像度カラーコピー機の普及とともに表裏を独立にコピーして贋券を作成することは容易であり、偽造事件が多発しているため、真贋判定に対する効果は透過センサに一歩劣る特徴がある。
図4は、本発明の実施形態にしたがって辞書を作成する方法を説明する図である。
まず、対象の紙葉類データを大量に収集する。ここで、紙葉類データは、周囲の余白部分を取り除いたものとする。すなわち、紙葉類の画像データが得られると、これを正規化し、余白部分と印刷部分の境界の四隅の点の座標を得る。この四隅の点を長方形の四隅の点であるとして、データを取得する範囲を確定し、長方形内の印刷部分のみのデータを取得する。そして、この紙葉類データについて紙葉類の画素毎に出力分布を集計する。集計した結果、図4の右にあるような、度数対ある画素の出力というグラフができる。その平均値や画素の一致基準値(例えば、±5σ:σは標準偏差)を決定する。そして、これらの値をデータベース内に蓄積し、実際の照合時に画素単位で辞書の値との離れ具合(距離)を計算する。
本発明の実施形態に従えば、紙葉類の余白の印刷ずれを予め削除した真の画像部分のみで辞書を作成するため、従来の余白を含めた辞書作成方法と比較して、画素毎の出力のバラツキが非常に小さくなる。
図5及び図6は、本発明の実施形態に従った照合方法を説明する図である。
図5に示すように、読み込んだ紙葉類の画像データを辞書の同一フォーマットになるように、斜行補正等の画像処理を施して、正規化する。辞書は、予め大量のデータから画素単位に平均値と標準偏差を求めたものであり、図6のように、紙葉類の種類毎にテーブル化したものである。パターンマッチングは、下式により、紙葉類の前面に渡って、標準化ユークリッド距離を計算することにより、辞書との距離を計算することによって行う。読み込まれた紙葉類と最も距離の近い紙葉類の種類を、読み込まれた紙葉類の種類として特定する。
Figure 2005222355
この式は、ユークリッド距離は値が小さいほど、その辞書に一致したことになり、また、辞書平均値と完全に一致した場合にはユークリッド距離は0となる、という性質がある。
辞書のバラツキが大きい場合、各画素の平均値がずれるとユークリッド距離の値は大きくなり、標準偏差が大きくなるとユークリッド距離は小さくなる。いずれにしても、辞書の精度が悪いと、ユークリッド距離の結果が理論値よりずれるため正しい紙葉類種を特定することが難しくなる。
本発明の実施形態では、紙幣の余白の印刷ずれを予め削除した印刷部分のみで辞書を作成するため従来の余白を含めた辞書作成方法と比較して、読み込まれた紙葉類の画像データとその紙葉類の実際の紙葉類種に対応する辞書とのユークリッド距離が小さくなり、別種の辞書に対する距離は大きくなる。
通常、パターンマッチングにおいては、自分自身の辞書との距離は0に近くなり、別種の辞書に対する距離は大きくなる。そして、その間に閾値を設定することにより、正解種別を決定するように構成している。
本発明の実施形態では、辞書の精度が上がったため、自分自身の種類の辞書との距離が0に近くなり、別種との距離は大きく離れるようになったため、ある特定種類であると判断するための閾値を設定する余裕が大きくなる。これにより鑑別率が大幅に向上すると共に、間違って鑑別する確率も非常に小さくできる。
図7は、本発明の実施形態の辞書作成処理のフローチャートである。
まず、ステップS10において、光透過センサ部101−1でサンプリングした紙葉類のデータを画像処理部104で正規化する。ステップS11において、正規化画像を4方向からサーチして、外周部分の白地部分を削除したデータを作成する。ステップS12において、大量の紙葉類のデータに同様の処理を行い、紙葉類の中央部分のみのデータから透過辞書データを作成する。
図8は、本発明の実施形態の照合処理のフローチャートである。
まずステップS15において、光透過センサ部101−1でサンプリングした紙葉類のデータを画像処理部104で正規化する。ステップS16において、正規化画像を4方向からサーチして、外周部分の白地部分を削除したデータを作成する。ステップS17において、辞書比較部105で予め図7で作成した透過辞書データ部108−1の辞書データと比較照合する。ステップS18で、照合結果を記憶部106に格納する。
図9は、本発明の実施形態の辞書作成処理の第2の形態のフローチャートである。
まず、ステップS10aにおいて、光反射センサ部101−2でサンプリングした紙葉類のデータを画像処理部104で正規化する。ステップS11において、正規化画像を4方向からサーチして、外周部分の白地部分を削除したデータを作成する。ステップS12aにおいて、大量の紙葉類のデータに同様の処理を行い、紙葉類の中央部分のみのデータから反射辞書データを作成する。
図10は、本発明の実施形態の照合処理の第2の形態のフローチャートである。
まずステップS15aにおいて、光反射センサ部101−2でサンプリングした紙葉類のデータを画像処理部104で正規化する。ステップS16において、正規化画像を4方向からサーチして、外周部分の白地部分を削除したデータを作成する。ステップS17aにおいて、辞書比較部105で予め図9で作成した反射辞書データ部108−2の辞書データと比較照合する。ステップS18で、照合結果を記憶部106に格納する。
以上の実施形態のフローでは、紙葉類の画像データから白地部分を除いた画像データを辞書と読み込んだ紙葉類の照合用画像に使用しているが、以下では、別の形態として、自書は、印刷ずれのない紙葉類の画像データのみを使用して作成し、読み込んだ紙葉類の画像データと照合する場合を説明する。
図11は、本発明の別の実施形態に従う透過辞書データの作成フローである。
まず、ステップS20において、光透過センサ部101−1でサンプリングした紙葉類のデータを画像処理部104で正規化する。ステップS21において、データ収集時に、印刷ずれのないデータのみを収集する。ステップS22において、大量の収集した印刷ずれのないデータから透過辞書データを作成する。
図12は、本発明の別の実施形態に従った照合処理の一例のフローチャートである。
ステップS25において、光透過センサ部101−1でサンプリングした紙葉類のデータを画像処理部104で正規化する。ステップS26において、正規化画像の4方向からサーチして外周部分の白地部分のずれ量を計算する。ステップS27において、ずれ量に相当する変位量分だけ紙葉類の画像を位置補正して中央部分へ移動させる。ステップS28において、辞書比較部105で予め、図11の方法で作成した透過辞書データ部108−1の辞書データと比較照合する。ステップS29において、照合結果を記憶部106に格納する。
図13は、図12のステップS27の方法を説明する図である。
図13(a)は、辞書のイメージ図であり、図13(b)は、比較する印刷ずれデータのイメージ図である。まず、比較するデータの印刷部分の左上の端点を検出し、その座標値を算出する。辞書の印刷部分の左上の端点と比較するデータの印刷部分の左上の端点とが重なるように、比較するデータの画像位置をずらす。ずらすときには、比較するデータの画像の向き等は変えないで、印刷部分の左上の端点を移動させるようにする。すなわち、比較するデータの端点の座標が辞書のものと重なるような座標となるように、メモリに読み込んで、辞書データと比較する。
図14は、本発明の別の実施形態に従った照合処理の別の例のフローチャートである。
ステップS30において、光透過センサ部101−1でサンプリングした紙葉類のデータを画像処理部104で正規化する。ステップS31において、正規化画像を4方向からサーチして外周部分の白地部分のずれ量を計算する。ステップS32において、比較する画像は、ずれたままの位置とする。ステップS33において、図11で作成した透過辞書データ部108−1の辞書データを上記ずれ量分だけ移動させる。ステップS34において、辞書比較部105で印刷ずれしたデータと、上記ずれ量分だけずらした透過辞書データ部108−1の辞書データを比較照合する。ステップS35において、照合結果を記憶部106へ格納する。
図15は、図14のステップS33の方法を説明する図である。
図15(a)は、辞書のイメージ図であり、図15(b)は、比較する印刷ずれデータのイメージ図である。
まず、比較するデータの印刷部分の左上の端点を検出し、余白から端点までの座標値を算出する。そして、辞書の印刷部分の左上の端点と比較するデータの印刷部分の左上の端点とが重なるように、辞書データを移動する。これは、メモリ上で両者を比較する場合、辞書データの読み込み方を変えることにより行う。あるいは、比較するデータとの画素ごとのユークリッド距離の演算のとき、辞書データから読み出す画素データの読み出し方を変えることによって行う。
図16は、本発明の別の実施形態に従う透過辞書データの第2の形態の作成フローである。
まず、ステップS20aにおいて、光反射センサ部101−2でサンプリングした紙葉類のデータを画像処理部104で正規化する。ステップS21において、データ収集時に、印刷ずれのないデータのみを収集する。ステップS22aにおいて、大量の収集した印刷ずれのないデータから反射辞書データを作成する。
図17は、本発明の別の実施形態に従った照合処理の一例の第2の形態のフローチャートである。
ステップS25aにおいて、光反射センサ部101−1でサンプリングした紙葉類のデータを画像処理部104で正規化する。ステップS26において、正規化画像の4方向からサーチして外周部分の白地部分のずれ量を計算する。ステップS27において、ずれ量に相当する変位量分だけ紙葉類の画像を位置補正して中央部分へ移動させる。ステップS28aにおいて、辞書比較部105で予め、図16の方法で作成した反射辞書データ部108−1の辞書データと比較照合する。ステップS29において、照合結果を記憶部106に格納する。
図18は、本発明の別の実施形態に従った照合処理の別の例の第2の形態のフローチャートである。
ステップS30aにおいて、光反射センサ部101−1でサンプリングした紙葉類のデータを画像処理部104で正規化する。ステップS31において、正規化画像を4方向からサーチして外周部分の白地部分のずれ量を計算する。ステップS32において、比較する画像は、ずれたままの位置とする。ステップS33aにおいて、図16で作成した反射辞書データ部108−1の辞書データを上記ずれ量分だけ移動させる。ステップS34において、辞書比較部105で印刷ずれしたデータと、上記ずれ量分だけずらした透過辞書データ部108−1の辞書データを比較照合する。ステップS35において、照合結果を記憶部106へ格納する。
従来、データベースに格納される紙葉類の画像データの一部としての印刷ずれがあるデータを、とにかく大量に収集してデータベースに加えようとしていたことに対し、本発明の実施形態では、印刷ずれを念頭において、それを意識して克服しようとしたことを特徴とする。また、印刷ずれが発生していなくても常に中央部分のみを切り出して使用して辞書を作成し、比較照合しようとしたため比較照合精度が著しく向上した。
また、予め辞書は印刷ずれの発生していない良好な紙葉類のみで作成し、比較照合時に辞書、または、比較データ側のいずれかをずれ量分移動させて比較照合させようとしたものである。こちらも従来手法と比較して比較照合精度が著しく向上した。
なお、印刷ずれには表裏が一体で印刷ずれする場合(日本円、ユーロ等大多数の紙幣)と表裏が独立で印刷ずれする場合(米ドル等)があるが本発明の実施形態では、光透過センサ及び光反射センサを使い分けることにより、どのような紙葉類に対しても効果を得ることができる。
また、処理は全てソフト上で可能なためハードの改造等は不要であり、既にユーザの手元にある装置に対しても容易に適用が可能である。

(付記1)紙葉類の画像データを取得するセンサ手段と、
該センサ手段によって取得された画像データから、紙葉類の印刷部分の画像データのみを抽出する抽出手段と、
該抽出手段によって抽出された画像データを多数の紙葉類について取得し、画像データの画素毎に、画素値の平均値と画素値の分布に広がり具合を辞書として格納する辞書作成手段と、
前記センサ手段によって読み取られた紙葉類の画層データを正規化し、印刷部分の画像データのみを抽出し、前記辞書と比較して、読み取られた紙葉類の辞書との照合を行う照合手段と
を備えることを特徴とする紙葉類処理装置。
(付記2)前記紙葉類が表裏一体で印刷ずれを起こす場合には、前記センサ手段として、光透過センサを使用することを特徴とする付記1に記載の紙葉類処理装置。
(付記3)前記紙葉類が表裏で別々の印刷ずれを起こす場合には、前記センサ手段として、光透過センサを使用することを特徴とする付記1に記載の紙葉類処理装置。
(付記4)紙葉類の画像データを取得するセンサ手段と、
該センサ手段により、印刷ずれのない紙葉類の画像データのみを多数の紙葉類について取得し、画像データの画素毎に、画素値の平均値と画素値の分布に広がり具合を辞書として格納する辞書作成手段と、
前記センサ手段によって読み取られた紙葉類の画層データを正規化し、辞書の画像データと読み込まれた紙葉類の画像データが重なるように変換し、前記辞書と比較して、読み取られた紙葉類の辞書との照合を行う照合手段と
を備えることを特徴とする紙葉類処理装置。
(付記5)前記紙葉類が表裏一体で印刷ずれを起こす場合には、前記センサ手段として、光透過センサを使用することを特徴とする付記4に記載の紙葉類処理装置。
(付記6)前記紙葉類が表裏で別々の印刷ずれを起こす場合には、前記センサ手段として、光透過センサを使用することを特徴とする付記4に記載の紙葉類処理装置。
(付記7)前記照合は、辞書の画像データの位置を、読み込まれた紙葉類と重なるような位置に変換して行うことを特徴とする付記4に記載の紙葉類処理装置。
(付記8)前記照合は、読み込まれた紙葉類の画像データの位置を、辞書の画像データと重なるような位置に変換して行うことを特徴とする付記4に記載の紙葉類処理装置。
(付記9)紙葉類の画像データを取得するセンサステップと、
該センサステップによって取得された画像データから、紙葉類の印刷部分の画像データのみを抽出する抽出ステップと、
該抽出ステップによって抽出された画像データを多数の紙葉類について取得し、画像データの画素毎に、画素値の平均値と画素値の分布に広がり具合を辞書として格納する辞書作成ステップと、
前記センサステップによって読み取られた紙葉類の画層データを正規化し、印刷部分の画像データのみを抽出し、前記辞書と比較して、読み取られた紙葉類の辞書との照合を行う照合ステップと
を備えることを特徴とする紙葉類処理方法。
(付記10)紙葉類の画像データを取得するセンサステップと、
該センサステップにより、印刷ずれのない紙葉類の画像データのみを多数の紙葉類について取得し、画像データの画素毎に、画素値の平均値と画素値の分布に広がり具合を辞書として格納する辞書作成ステップと、
前記センサステップによって読み取られた紙葉類の画層データを正規化し、辞書の画像データと読み込まれた紙葉類の画像データが重なるように変換し、前記辞書と比較して、読み取られた紙葉類の辞書との照合を行う照合ステップと
を備えることを特徴とする紙葉類処理方法。
(付記11)紙葉類の画像データを取得するセンサステップと、
該センサステップによって取得された画像データから、紙葉類の印刷部分の画像データのみを抽出する抽出ステップと、
該抽出ステップによって抽出された画像データを多数の紙葉類について取得し、画像データの画素毎に、画素値の平均値と画素値の分布に広がり具合を辞書として格納する辞書作成ステップと、
前記センサステップによって読み取られた紙葉類の画層データを正規化し、印刷部分の画像データのみを抽出し、前記辞書と比較して、読み取られた紙葉類の辞書との照合を行う照合ステップと
を備えることを特徴とする紙葉類処理方法をコンピュータに実現させるプログラム。
(付記12)紙葉類の画像データを取得するセンサステップと、
該センサステップにより、印刷ずれのない紙葉類の画像データのみを多数の紙葉類について取得し、画像データの画素毎に、画素値の平均値と画素値の分布に広がり具合を辞書として格納する辞書作成ステップと、
前記センサステップによって読み取られた紙葉類の画層データを正規化し、辞書の画像データと読み込まれた紙葉類の画像データが重なるように変換し、前記辞書と比較して、読み取られた紙葉類の辞書との照合を行う照合ステップと
を備えることを特徴とする紙葉類処理方法をコンピュータに実現させるプログラム。
本発明の実施形態の原理ブロック図である。 本発明の実施形態の説明図である。 光透過センサ部、及び、光反射センサ部の構成を示す図である。 本発明の実施形態にしたがって辞書を作成する方法を説明する図である。 本発明の実施形態に従った照合方法を説明する図(その1)である。 本発明の実施形態に従った照合方法を説明する図(その2)である。 本発明の実施形態の辞書作成処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の照合処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の辞書作成処理の第2の形態のフローチャートである。 本発明の実施形態の照合処理の第2の形態のフローチャートである。 本発明の別の実施形態に従う透過辞書データの作成フローである。 本発明の別の実施形態に従った照合処理の一例のフローチャートである。 図12のステップS27の方法を説明する図である。 本発明の別の実施形態に従った照合処理の別の例のフローチャートである。 図14のステップS33の方法を説明する図である。 本発明の別の実施形態に従う透過辞書データの第2の形態の作成フローである。 本発明の別の実施形態に従った照合処理の一例の第2の形態のフローチャートである。 本発明の別の実施形態に従った照合処理の別の例の第2の形態のフローチャートである。
符号の説明
100 紙葉類突入センサ部
101−1 光透過センサ部
101−2 光反射センサ部
102 増幅部
103 A/D変換部
104 画像処理部
105 辞書比較部
106 記憶部
107 中央処理装置
108−1 透過辞書データ部
108−2 反射辞書データ部

Claims (4)

  1. 紙葉類の画像データを取得するセンサ手段と、
    該センサ手段によって取得された画像データから、紙葉類の印刷部分の画像データのみを抽出する抽出手段と、
    該抽出手段によって抽出された画像データを多数の紙葉類について取得し、画像データの画素毎に、画素値の平均値と画素値の分布に広がり具合を辞書として格納する辞書作成手段と、
    前記センサ手段によって読み取られた紙葉類の画層データを正規化し、印刷部分の画像データのみを抽出し、前記辞書と比較して、読み取られた紙葉類の辞書との照合を行う照合手段と
    を備えることを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 前記紙葉類が表裏一体で印刷ずれを起こす場合には、前記センサ手段として、光透過センサを使用することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記紙葉類が表裏で別々の印刷ずれを起こす場合には、前記センサ手段として、光透過センサを使用することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  4. 紙葉類の画像データを取得するセンサ手段と、
    該センサ手段により、印刷ずれのない紙葉類の画像データのみを多数の紙葉類について取得し、画像データの画素毎に、画素値の平均値と画素値の分布に広がり具合を辞書として格納する辞書作成手段と、
    前記センサ手段によって読み取られた紙葉類の画層データを正規化し、辞書の画像データと読み込まれた紙葉類の画像データが重なるように変換し、前記辞書と比較して、読み取られた紙葉類の辞書との照合を行う照合手段と
    を備えることを特徴とする紙葉類処理装置。

JP2004030271A 2004-02-06 2004-02-06 印刷ずれ対策を行う紙葉類処理装置 Pending JP2005222355A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004030271A JP2005222355A (ja) 2004-02-06 2004-02-06 印刷ずれ対策を行う紙葉類処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004030271A JP2005222355A (ja) 2004-02-06 2004-02-06 印刷ずれ対策を行う紙葉類処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005222355A true JP2005222355A (ja) 2005-08-18

Family

ID=34997927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004030271A Pending JP2005222355A (ja) 2004-02-06 2004-02-06 印刷ずれ対策を行う紙葉類処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005222355A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61246891A (ja) * 1985-04-24 1986-11-04 株式会社東芝 印刷物判別装置
JPS6349897A (ja) * 1986-08-18 1988-03-02 オムロン株式会社 画像情報処理装置
JPH04291483A (ja) * 1991-03-19 1992-10-15 Fujitsu Ltd 紙葉処理装置
JPH11175805A (ja) * 1997-12-08 1999-07-02 Fujitsu Ltd 紙葉処理装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61246891A (ja) * 1985-04-24 1986-11-04 株式会社東芝 印刷物判別装置
JPS6349897A (ja) * 1986-08-18 1988-03-02 オムロン株式会社 画像情報処理装置
JPH04291483A (ja) * 1991-03-19 1992-10-15 Fujitsu Ltd 紙葉処理装置
JPH11175805A (ja) * 1997-12-08 1999-07-02 Fujitsu Ltd 紙葉処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11538235B2 (en) Methods and apparatus to determine the dimensions of a region of interest of a target object from an image using target object landmarks
CN109658584B (zh) 一种票据信息识别方法及装置
JP6139658B2 (ja) 文字認識方法及び文字認識システム
US8605982B2 (en) Check boundary detection by string literal analysis
US7587079B2 (en) Check printing auditing systems and methods
KR100396165B1 (ko) 용지감별장치
WO2012120587A1 (ja) 文字列切出方法及び文字列切出装置
EP2530659A1 (en) Method and device for obtaining paper current or financial bill number, and recognition method and device for paper currency or financial bill number
US20060279767A1 (en) Method and apparatus for detecting specific pattern and copying machine including the same
US20210201069A1 (en) Image processing system, image processing method, and program
US20210312210A1 (en) Object matching device
KR102094234B1 (ko) 지폐 일련번호 인식 장치 및 방법
JP2003109007A (ja) 帳票様式分類装置、帳票様式分類方法、帳票様式分類プログラムおよび画像照合装置
US7272260B1 (en) Image recognition-processing device and method using pattern elements
JP2005222355A (ja) 印刷ずれ対策を行う紙葉類処理装置
JPH11219460A (ja) 傾斜画像処理方法
TWI378406B (en) Method for performing color analysis operation on image corresponding to monetary banknote
JP2008084105A (ja) 文字切出方法及び文字認識装置
JP4890112B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JPH10198837A (ja) 紙葉判別装置
JP2599320B2 (ja) 紙葉類認識装置
JP3756250B2 (ja) 紙葉類の真偽判別装置
JPH07249099A (ja) 帳票識別装置
JP2020119289A (ja) 情報処理装置及びプログラム
US10652413B1 (en) System and method for page set separation based on identifier on scanned page

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100706

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100803