JP2005222099A - 画像処理装置、画像処理方法および張り札 - Google Patents
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Abstract
【課題】郵便物を介した懸賞応募サービスを通じて、販売促進のために有用な情報を得ることができ、しかもそのために懸賞応募者が煩わしさを感じたり高コストのシステム等を要したりすることのないようにする。
【解決手段】懸賞応募用の張り札が貼付された郵便物からの画像読み取りを行う読み取り手段11と、この読み取り手段11での画像読み取りによって得られる画像データから所定情報を抽出する情報抽出手段13とを備えて、画像処理装置を構成する。そして、前記張り札には、懸賞応募用である旨を示す印刷画像に、当該商品に関する情報が付加挿入しておき、前記情報抽出手段13は、前記所定情報として、前記商品に関する情報を抽出する。
【選択図】図2
【解決手段】懸賞応募用の張り札が貼付された郵便物からの画像読み取りを行う読み取り手段11と、この読み取り手段11での画像読み取りによって得られる画像データから所定情報を抽出する情報抽出手段13とを備えて、画像処理装置を構成する。そして、前記張り札には、懸賞応募用である旨を示す印刷画像に、当該商品に関する情報が付加挿入しておき、前記情報抽出手段13は、前記所定情報として、前記商品に関する情報を抽出する。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば商品の販売促進のための一手段として行われる懸賞応募サービスに対応する画像処理装置、画像処理方法および張り札に関する。
商取引の世界、特に清涼飲料水業界等では、商品の販売促進のための一手段として、懸賞応募サービスが広く行われている。懸賞応募サービスとしては、商品メーカ等が自社の商品に懸賞シール等の懸賞応募用張り札を貼付または添付して販売し、商品購入者がその張り札を応募はがき等の郵便物に貼付して所定の宛先へ郵送することで商品メーカ等が提供する懸賞に応募する、といったものが一般である。つまり、懸賞応募のためには、懸賞応募用張り札が必要となる。
このような懸賞応募サービスに関する従来技術としては、懸賞応募のために懸賞応募用張り札が必要なことから、その懸賞応募用張り札の真偽を容易に判断し得るようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。具体的には、懸賞応募用張り札の偽造防止を目的に、その懸賞応募用張り札の印刷絵柄の上に蛍光発色する透明蛍光インキでバーコードまたは特定マークを印刷し、そのバーコードまたは特定マークを紫外線等で読み取ることによって、懸賞応募用張り札の真偽を確認するといったものである。
しかしながら、上述したような郵便物を介した懸賞応募サービスでは、そのサービス提供側、すなわち商品メーカ等が、必ずしも十分な商品販売情報や顧客情報等を得ているとは限らない。例えば、送付されてくる応募はがきから懸賞応募者(商品購入者)の氏名や住所等の情報を得ることは可能であるが、その懸賞応募者がどの商品をどのような場所で購入して応募したか等の情報、すなわち販売促進のために有用と考えられる情報については、必ずしも得られていない。この種の情報については、応募はがきの記入させようとすると、懸賞応募者が煩わしさを感じてしまうからである。
この点については、郵便物を介して懸賞応募を行うのではなく、例えばインターネット等の広域ネットワークを介して行うことで、その懸賞応募に伴う情報収集力の向上を図ることも考えられる。ところが、全ての商品購入者について、広域ネットワークへのアクセス環境が整っているとは限らず、現状では郵便物を介した懸賞応募のほうが、その利用頻度や利用の容易さが高いといえる。
また、懸賞応募用張り札については、上述したような透明蛍光インキによるバーコードまたは特定マークの印刷によって、その偽造防止を図ることも考えられるが、その場合には、透明蛍光インキという特殊なインキと、これに対応した紫外線等による特殊な読み取り装置が必要になるため、システムの普及度、汎用性、コスト等の面で難がある。
そこで、本発明は、郵便物を介した懸賞応募サービスを通じて、販売促進のために有用な情報を得ることができ、しかもそのために懸賞応募者が煩わしさを感じたり高コストのシステム等を要することのない画像処理装置、画像処理方法および張り札を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出された画像処理装置で、画像が印刷された張り札が貼付された媒体からの画像読み取りを行う読み取り手段と、前記読み取り手段での画像読み取りによって得られる画像データから所定情報を抽出する情報抽出手段とを備えるとともに、前記張り札は、商品に貼付または添付されるもので、かつ、印刷画像に当該商品に関する情報が付加挿入されたものであり、前記情報抽出手段は、前記所定情報として前記商品に関する情報を抽出するものであることを特徴とする。
また、本発明は、上記目的を達成するために案出された画像処理方法で、画像が印刷された張り札が貼付された媒体からの画像読み取りを行う読み取りステップと、前記読み取りステップでの画像読み取りによって得られる画像データから所定情報を抽出する情報抽出ステップとを備えるとともに、前記張り札は、商品に貼付または添付されるもので、かつ、印刷画像に当該商品に関する情報が付加挿入されたものであり、前記情報抽出ステップでは、前記所定情報として前記商品に関する情報を抽出することを特徴とする。
また、本発明は、上記目的を達成するために案出された張り札で、商品に貼付または添付される、画像が印刷された張り札であって、印刷画像に、前記商品に関する情報が、不可視または非容易可視で付加挿入されていることを特徴とするものである。
上記構成の画像処理装置、上記手順の画像処理方法および上記構成の張り札によれば、張り札に商品に関する情報が付加挿入されている。ここで、「商品に関する情報」としては、例えば商品の販路、製造販売時期、販売地域等といった情報が考えられる。また、「付加挿入」とは、商品に関する情報を、視覚的に目障りとならず、かつ、画質を劣化させることなく、不可視または非容易可視で懸賞応募用である旨を示す印刷画像に埋め込むことをいう。したがって、張り札に対する画像読み取りを通じて付加挿入された商品に関する情報を抽出すれば、その張り札を郵便物等の媒体に貼付するだけで、その発送者に関する情報に加えて、商品に関する情報、すなわち販売促進のために有用と考えられる情報についても得られるようになる。また、商品に関する情報は、その付加挿入の態様を特定し得るので、特殊な読み取り装置等を要することなく、当該付加挿入態様に応じた解析を行うだけで、その抽出を行うことができる。
本発明の画像処理装置、画像処理方法および張り札は、張り札に付加挿入された商品に関する情報を抽出することで、郵便物等の媒体を介した懸賞応募サービスを通じて、その発送者に関する情報に加えて、商品に関する情報についても得られるようになるので、その商品に関する情報を商品販売促進のために有効に活用することが可能となる。しかも、そのために、懸賞応募者等の発送者に煩わしさを感じさせてしまうこともない。さらには、特殊な読み取り装置のような高コストのシステム等を要することもない。
以下、図面に基づき本発明に係る画像処理装置、画像処理方法および張り札について説明する。
〔懸賞応募用張り札の説明〕
先ず、張り札の概略構成について説明する。図1は、本発明に係る懸賞応募用張り札の一具体例を示す模式図である。ここで説明する懸賞応募用張り札は、商品に貼付または添付されて、当該商品と共に流通するものであり、商品購入者がその張り札を応募はがき等の媒体(以下、単に「郵便物」という)に貼付して所定の宛先へ郵送することで商品メーカ等が提供する懸賞に応募するためのものである。なお、張り札は、シール状のものであっても、あるいはラベル状のものであっても、広く一般に用いられている形式のものであればよい。また、懸賞の応募にあたっては、複数枚の張り札や所定ポイント数の張り札を一口とするものであってもよい。
先ず、張り札の概略構成について説明する。図1は、本発明に係る懸賞応募用張り札の一具体例を示す模式図である。ここで説明する懸賞応募用張り札は、商品に貼付または添付されて、当該商品と共に流通するものであり、商品購入者がその張り札を応募はがき等の媒体(以下、単に「郵便物」という)に貼付して所定の宛先へ郵送することで商品メーカ等が提供する懸賞に応募するためのものである。なお、張り札は、シール状のものであっても、あるいはラベル状のものであっても、広く一般に用いられている形式のものであればよい。また、懸賞の応募にあたっては、複数枚の張り札や所定ポイント数の張り札を一口とするものであってもよい。
ただし、懸賞応募用張り札には、その表示面に懸賞応募用である旨を示す印刷画像が配されているとともに、その印刷画像に商品に関する情報が不可視または非容易可視で付加挿入されているものとする。「商品に関する情報」としては、例えば商品の品種(商品名等)、商品の販路(自動販売機か店頭販売か等)、製造販売時期(製造年月日等)、販売地域等といった情報が考えられる。また、「付加挿入」とは、商品に関する情報を、視覚的に目障りとならず、かつ、画質を劣化させることなく、不可視または非容易可視で懸賞応募用である旨を示す印刷画像に埋め込むことをいう。このことは、懸賞応募用張り札を目視しても、商品に関する情報が視覚的に目障りとなることがないだけでなく、商品に関する情報を容易に認識できないことを意味する。
商品に関する情報の付加挿入は、例えば「iTone(登録商標)」と呼ばれるもののように、階調表現としての万線スクリーンまたはドットスクリーンを構成する画素の形態(位置、形状等)を変化させることで、ハーフトーン画像の中にデジタル情報を埋め込むようにする、といった技術を用いることが考えられる(例えば、特許第2958396号公報参照)。すなわち、商品に関する情報をコード化し、そのコード値によって画素の位置、配置関係、幾何学的形態、あるいは複数の画素で構成するパターンを変化させて、当該商品に関する情報を張り札上の印刷画像の中に埋め込むようにする。具体的には、例えば図1(a)に示すように、4ドットラインの情報埋め込み部として、線数の異なる2種類の万線状パターンを用い、埋め込む情報のコード(「0」または「1」)に応じて切り替える。そして、背景部(非情報埋め込み部)は誤差拡散法で階調を表現する。さらには、情報埋め込み部の位置を特定するための位置検出用マークを配しておく。このようにすることで、例えば600dpiの二値画像であれば、埋め込み情報量4byte、埋め込み容量96bit、エラー訂正能力9bitといったデジタル情報の埋め込みと、豊かな階調表現との両立が可能となる。
また、この他にも、商品に関する情報の付加挿入は、例えば「MIG」と呼ばれるもののように、図1(b)に示すようなパターンを張り札上の印刷画像に重畳することによって行うことも考えられる。このパターンは、双方のパターンの平均値が「0」、双方のパターンを加算すると全要素が「0」、中央を通る2本のエッジが存在する、パターンの中心部が大きな値で周辺部は小さな値になる、といった特徴がある。そのため、このようなパターンを重畳することで、その重畳情報の検出容易性と画質劣化の削減との両立が可能となる。
なお、商品に関する情報の付加挿入は、上述した手法に限らず、これと類似する公知の情報埋め込み技術を用いたり、あるいは公知の電子透かし埋め込み技術を用いるようにしてもよい。つまり、付加挿入の手法は、特に限定されるものではなく、公知技術を利用して、あるいは公知技術を適宜組み合わせて行うようにすればよい。
ただし、情報の付加挿入は、バーコードのような可視でも、あるいは電子透かしのような不可視でもよいが上述した「iTone」や「MIG」等のような不可視または非容易可視で行うことが望ましい。不可視または非容易可視であれば、懸賞応募用張り札上の印刷画像を目視しても、その印刷画像に含まれる情報が容易に認識されないため、商品購入者に違和感(ストレス)を感じさせることがないのに加えて、透明蛍光インキという特殊なインキに依らなくても、偽造防止や真偽判定が可能となるからである。また、例えば、「iTone」であれば懸賞応募用張り札上のイメージ画像部分への情報埋め込みを行ったり、あるいは「MIG」であれば懸賞応募用張り札上のロゴ(文字)画像部分への情報埋め込みを行うといったことが可能になるので、バーコードのように大きな配置スペースを必要としてしまうこともない。そのため、懸賞応募用張り札自体の大きさが小さい場合であっても、その懸賞応募用張り札内への情報埋め込みを容易に行うことが可能となる。
〔画像処理装置の説明〕
次に、本発明に係る画像処理装置について説明する。図2は、本発明に係る画像処理装置の概略構成例を示すブロック図である。
次に、本発明に係る画像処理装置について説明する。図2は、本発明に係る画像処理装置の概略構成例を示すブロック図である。
ここで説明する画像処理装置は、上述した懸賞応募用張り札を用いた懸賞応募サービスを提供する側(商品メーカ等)にて利用されるものであり、例えば複写機能、印刷機能、ネットワーク通信機能等を兼ね備えた、いわゆる複合機を用いて構成することが考えられる。具体的には、図2に示すように、画像処理装置は、画像読み取り部11と、画像処理部12と、第1情報抽出部13と、第2情報抽出部14と、ネットワークインタフェース(以下「I/F」と略す)部15と、画像出力部16とを備えており、ネットワークI/F部15がネットワーク回線20を介してサーバ装置30に接続されている。
画像読み取り部11は、例えばカラースキャナからなるもので、懸賞応募用の張り札が貼付された郵便物からの画像読み取りを行うものである。なお、画像読み取り部11では、読み取り原稿となる郵便物の自動搬送を行うADF(Automatic Document Feeder)を有していることが望ましい。
画像処理部12は、例えば専用ASIC(Application Specified Integrated Circuit)からなるもので、画像読み取り部11での画像読み取りによって得られた画像データに対して、シェーディング補正等のような必要に応じた所定の画像処理を施すものである。
第1情報抽出部13は、例えば専用ASICまたは所定プログラムを実行するプロセッサからなるもので、画像処理部12での画像処理後の画像データについて、懸賞応募用張り札についての画像部分を特定し、その特定した画像部分から「抽出すべき所定情報」として懸賞応募用張り札中に埋め込まれた商品に関する情報を抽出するものである。なお、懸賞応募用張り札についての画像部分の特定は、例えば懸賞応募用張り札上の印刷画像を基にしたパターン認識を利用して行えばよい。また、商品に関する情報の抽出は、懸賞応募用張り札への商品に関する情報の付加挿入を行った際の付加挿入手法に応じて行えばよい。例えば、上述した「iTone」を利用した場合であれば、画像データを構成する画素の位置を検出して、その画像データから「0」「1」のコード、すなわち画像中に埋めこまれた付加挿入情報を抽出することによって行えばよい。このとき、通常のグラフィックスや写真等の画像を形成する場合には、万線スクリーン線数は100線(25.4mm当たり100線)あるいは200線(25.4mm当たり200線)の場合が多いため、画像読み取り部11が400dots/25.4mmあるいは600dots/25.4mmの解像度であれば、埋め込んだ付加挿入情報を支障なく読み出すことができる。
第2情報抽出部14は、OCR(Optical Character Reader)としての機能を実現するためのASICまたはプロセッサからなるもので、画像処理部12での画像処理後の画像データについて、郵便物の郵送元である懸賞応募者に関する情報の記入欄の部分を特定し、その特定した画像部分から「抽出すべき所定情報」として懸賞応募者に関する情報(例えば、懸賞応募者の住所、氏名、年齢、職業等)を抽出するものである。なお、第2情報抽出部14における情報抽出の手法は、公知の光学式文字読み取り技術を利用すればよいため、ここではその説明を省略する。
ネットワークI/F部15は、ネットワーク回線20に接続するためのものである。ネットワーク回線20としては、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルに従いつつ通信を行うローカルエリアネットワーク回線が挙げられる。TCP/IPネットワーク上では、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルによるハイパーテキスト(HTML(Hyper Text Markup Language)ドキュメントの転送、FTP(File Transfer Protocol)によるファイル転送、SMTP(SimpleMail Transfer Protocol)プロトコルによるメール送信、IPP(Internet Printing Protocol)によるクライアントからのプリント資源の指定、WWW(World Wide Web)システムによる情報検索サービス等が可能である。ただし、ネットワーク回線20は、例えばインターネットのような広域ネットワークを構築するためのものであっても構わない。
画像出力部16は、例えばプリンタエンジンからなるもので、詳細を後述するように、データベースを使ったダイレクトメールのプリントを行うものである。ただし、ダイレクトメールのプリント以外の印刷出力が可能でもよいことは勿論である。
サーバ装置30は、データ処理機能やデータ記憶蓄積機能等といった一般的なコンピュータとしての機能を備えたもので、ネットワーク回線20を介して画像処理装置と接続し、その画像処理装置から第1情報抽出部13が抽出した情報および第2情報抽出部14が抽出した情報を受け取って、これらの情報をデータベース化、すなわち互いに関連付けて記憶蓄積するものである。このときのデータベース化は、公知技術を利用すればよいため、ここではその詳細な説明を省略する。
なお、サーバ装置30は、必ずしもネットワーク回線20上に存在するものである必要はなく、画像処理装置と一体で設けられたものであってもよい。すなわち、第1情報抽出部13が抽出した情報および第2情報抽出部14が抽出した情報をデータベース化する機能は、画像処理装置内に設けられたものであってもよい。
なお、サーバ装置30は、必ずしもネットワーク回線20上に存在するものである必要はなく、画像処理装置と一体で設けられたものであってもよい。すなわち、第1情報抽出部13が抽出した情報および第2情報抽出部14が抽出した情報をデータベース化する機能は、画像処理装置内に設けられたものであってもよい。
〔画像処理方法の説明〕
次に、本発明に係る画像処理方法について説明する。図3は、本発明に係る画像処理方法の概要を示す説明図である。ここで説明する画像処理方法は、懸賞応募用張り札から情報を収集するための方法である。そのために、先ず、商品の流通にあたり、当該商品に上述した懸賞応募用張り札を貼付または添付する。すなわち、商品に関する情報を付加挿入した懸賞応募用張り札を当該商品に貼付または添付する。
次に、本発明に係る画像処理方法について説明する。図3は、本発明に係る画像処理方法の概要を示す説明図である。ここで説明する画像処理方法は、懸賞応募用張り札から情報を収集するための方法である。そのために、先ず、商品の流通にあたり、当該商品に上述した懸賞応募用張り札を貼付または添付する。すなわち、商品に関する情報を付加挿入した懸賞応募用張り札を当該商品に貼付または添付する。
その後、商品購入者が懸賞応募のためにその懸賞応募用張り札を郵便物に貼付して所定の宛先(懸賞応募サービスを提供する商品メーカ等)へ郵送すると(ステップ101、以下ステップを「S」と略す)、その宛先である商品メーカ等では、上述した画像処理装置を用いて、その郵便物からの画像読み取りを行う(S102)。このとき、当該画像読み取りを、画像読み取り部11が有するADFを用いて連続的かつ自動的に行えば、郵便物が多数ある場合であっても、迅速かつ容易な処理が実現可能となる。
この画像読み取りによって、画像処理装置においては、各郵便物に貼付された懸賞応募用張り札から、第1情報抽出部13が商品に関する情報を抽出する(S103)。さらには、各郵便物における懸賞応募者の情報の記入欄から、第2情報抽出部14が懸賞応募者に関する情報を抽出する(S104)。そして、第1情報抽出部13および第2情報抽出部14が情報の抽出を行うと、これらの各情報が、その抽出元である郵便物別に、ネットワーク回線20を介してサーバ装置30へ送られる。
第1情報抽出部13および第2情報抽出部14が抽出した各情報が送られてくると、サーバ装置30では、これらの各情報をデータベース化する(S105)。これにより、商品に関する情報と懸賞応募者(顧客)に関する情報とが、互いに関連付けられて、例えば顧客リストとしてサーバ装置30内に記憶蓄積されることになる。
このとき、サーバ装置30では、各情報をデータベース化して記憶蓄積するのにあたり、当該各情報が商品に関する情報と顧客に関する情報とからなるので、例えば顧客の商品に対する嗜好別に分けられた顧客リストとして、当該記憶蓄積を行うことが考えられる。このような顧客リストとしての記憶蓄積を行えば、その顧客リストと、画像処理装置における印刷機能とを利用して、作成したデータベースを使ったダイレクトメールのプリント出力を行って、顧客別に個々の嗜好にあった商品についてのダイレクトメールを作成し、これにより個々に応じた販売促進活動を実現するといったことも可能となる。つまり、データベース化された顧客リストの中から、ある顧客にはその顧客情報に対応した商品に関する情報を基に新商品についてのダイレクトメールを送付し、他の顧客にはその顧客情報に対応した商品に関する情報を基に新たな懸賞応募サービスについてのダイレクトメールを送付する、といった個々の顧客に応じた販売促進活動が可能になるのである。なお、ダイレクトメール作成については、データベースからの情報検索、テンプレートに基づく画像作成、ハガキ状の記録媒体への印刷出力等の公知技術を利用すれば実現可能なため、ここではその詳細な説明を省略する。
以上のように、本実施形態で説明した画像処理装置、画像処理方法およびの懸賞応募用張り札によれば、懸賞応募用張り札に商品に関する情報が付加挿入されているので、懸賞応募者が当該張り札を郵便物に貼付するだけで、懸賞応募者に関する情報に加えて、商品に関する情報、すなわち販売促進のために有用と考えられる情報についても得られる。したがって、懸賞応募サービスを通じて得た情報を基に、効率よく、かつ、効果的な販売促進を展開することが実現可能となる。しかも、商品に関する情報を得るために、懸賞応募者に煩わしさを感じさせてしまうことがなく、また現在一般に広く普及している郵便物を介した懸賞応募サービスにそのまま適用することができ、懸賞応募者および商品メーカ等の双方にとって利便性の向上が図れるようになる。さらには、懸賞応募用張り札に商品に関する情報を付加挿入する場合であっても、透明蛍光インキという特殊なインキ等を必要とすることがないので、既存の印刷機能や画像読み取り機能をそのまま活用でき、汎用性に欠ける高コストのシステム等を要することもない。
また、本実施形態で説明したように、OCRとしての機能を有した第2情報抽出部14により懸賞応募者に関する情報を抽出すれば、商品に関する情報のみならず、懸賞応募者に関する情報についても自動取得が可能となるので、販売促進のために有用と考えられる情報のデータベース化を行う上で非常に好適なものとなる。
なお、本実施形態では、本発明の好適な実施具体例を説明したが、本発明がこれに限定されるものでないことは勿論である。
例えば、郵便物には一つ当たり複数の懸賞応募用張り札が貼り付けられている場合が多いので、このような場合に対応すべく、同時に複数の埋め込み情報の抽出を行うようにすることも考えられる。
また、懸賞応募用張り札に埋め込まれている情報は、商品のID番号であってもよい。この場合、そのID番号とリンクした情報がネットワーク回線上のサーバ装置にあり、抽出したID番号をサーバ装置に送って、そのサーバ装置から商品に関する情報を取り出すことで、データベース化を行うようにすることが考えられる。勿論、顧客に関する情報とID番号とを連携させて、そのままデータベースを構築するようにしても構わない。
さらに、例えば、画像処理装置は、情報出力を行う表示ディスプレイや情報入力を行うための操作パネル等を有しており、その操作パネルからデータベース化に必要となる情報の入力を行うものであってもよい。また、懸賞応募用張り札を利用して収集した情報については、ダイレクトメールのような販売促進活動のみならず、商品の販売状況の統計を採るために用いたり、あるいは顧客管理等の目的で用いたりすることも考えられる。すなわち、データベース化された情報の利用形態は、特に限定されるものではない。
11…画像読み取り部、12…画像処理部、13…第1情報抽出部、14…第2情報抽出部、15…ネットワークI/F部、20…ネットワーク回線、30…サーバ装置
Claims (9)
- 画像が印刷された張り札が貼付された媒体からの画像読み取りを行う読み取り手段と、
前記読み取り手段での画像読み取りによって得られる画像データから所定情報を抽出する情報抽出手段とを備えるとともに、
前記張り札は、商品に貼付または添付されるもので、かつ、印刷画像に当該商品に関する情報が付加挿入されたものであり、
前記情報抽出手段は、前記所定情報として前記商品に関する情報を抽出するものである
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記情報抽出手段は、前記所定情報として、前記商品に関する情報に加えて、前記媒体の発送者に関する情報を抽出するものであり、
前記情報抽出手段が抽出した前記商品に関する情報および前記発送者に関する情報を互いに関連付けて記憶蓄積するデータベース手段が設けられ、または当該データベース手段と接続されている
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記情報抽出手段は、前記発送者に関する情報を、前記読み取り手段が得た画像データに対する文字認識によって抽出するものである
ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。 - 前記情報抽出手段は、前記媒体上に貼付された複数の張り札から前記所定情報を抽出するものである
ことを特徴とする請求項1,2または3記載の画像処理装置。 - 画像が印刷された張り札が貼付された媒体からの画像読み取りを行う読み取りステップと、
前記読み取りステップでの画像読み取りによって得られる画像データから所定情報を抽出する情報抽出ステップとを備えるとともに、
前記張り札は、商品に貼付または添付されるもので、かつ、印刷画像に当該商品に関する情報が付加挿入されたものであり、
前記情報抽出ステップでは、前記所定情報として前記商品に関する情報を抽出する
ことを特徴とする画像処理方法。 - 前記情報抽出ステップにて、前記所定情報として、前記商品に関する情報に加えて、前記媒体の発送者に関する情報を抽出し、
前記情報抽出ステップで抽出した前記商品に関する情報および前記発送者に関する情報を互いに関連付けて記憶蓄積してデータベース化する
ことを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。 - 前記情報抽出ステップでは、前記発送者に関する情報を、前記読み取り手段が得た画像データに対する文字認識によって抽出する
ことを特徴とする請求項6記載の画像処理方法。 - 前記情報抽出ステップでは、前記媒体上に貼付された複数の張り札から前記所定情報を抽出する
ことを特徴とする請求項5,6または7記載の画像処理方法。 - 商品に貼付または添付される、画像が印刷された張り札であって、
印刷画像に、前記商品に関する情報が、不可視または非容易可視で付加挿入されている
ことを特徴とする張り札。
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