JP2004058450A - 注文票作成方法及び注文票発行装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】注文票に印刷される画像に対して、画像処理(濃度変換、コントラスト変換等)を施すことである。
【解決手段】本発明の注文票発行装置を適用した注文票発行機1は、注文票に印刷する画像として指定された画像の濃度及びコントラストを低くすることにより、当該画像を軟調化する処理を施す。また、画像に対する濃度変換及びコントラスト変換のほかに、シャープネス処理を施して画像内の輪郭(顔の輪郭、目、口、鼻等)を強調する。注文票発行機1は、これらの画像処理が施された画像を、単色又は2色カラーで印刷した注文票を発行する。
【選択図】 図3
【解決手段】本発明の注文票発行装置を適用した注文票発行機1は、注文票に印刷する画像として指定された画像の濃度及びコントラストを低くすることにより、当該画像を軟調化する処理を施す。また、画像に対する濃度変換及びコントラスト変換のほかに、シャープネス処理を施して画像内の輪郭(顔の輪郭、目、口、鼻等)を強調する。注文票発行機1は、これらの画像処理が施された画像を、単色又は2色カラーで印刷した注文票を発行する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データに対する処理の注文を行うための注文票作成方法及び注文票発行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、グループ旅行や同窓会等、複数人で構成されたグループ内で撮影された写真画像の焼増し等を行う場合、グループの代表者(例えば、幹事役や撮影者)が、プリントサービスを提供している写真専門店や取次店の店頭で、グループメンバー全員分の注文を行うことが多い。
【0003】
また、近年、メモリカード等の記録媒体やフィルムに記録された撮影画像のサムネイル画像(縮小画像)の一覧をプリントするインデックスプリントを行うサービスが行われている。このインデックスプリントは、焼増し注文等において、撮影画像の確認等に役立っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のグループ内で撮影された画像の焼増し注文は、グループ代表者(例えば、幹事役や撮影者)の裁量に応じて行われた上で、被撮影者であるグループの各メンバーに配布されることが多いため、各メンバーには、欲しくない画像が配布されたり、所望の画像が配布されなかったり等の不都合が生じることがあった。このような事態を避けるために、例えば、上述のインデックスプリントのコピーやFAXを各メンバーに配布し、各々が、コピーやFAXされたインデックスプリントを参照して焼増し注文を行うことが考えられる。
【0005】
しかしながら、グループのメンバーに配布するためにインデックスプリントをモノクロでコピーしたりFAXしたりする場合、画像の一部が黒く潰れてしまうなど、画像の内容が確認できない可能性があった。一方、インデックスプリントをカラーコピーした場合等、コピーされたインデックスプリントの画質が良いと、客は、このインデックスプリントの画像で満足してしまう可能性があるため、プリント発注を促すことができない可能性があった。
【0006】
本発明の課題は、注文票に印刷される画像に対して、画像処理(濃度変換、コントラスト変換等)を施すことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
画像に対する所定の処理を注文するための注文票を作成する注文票作成方法であって、
前記所定の処理の対象である画像を前記注文票にサムネイル表示させるために必要な画像データに対し、濃度値を下げる変換を行う濃度変換工程と、
前記濃度変換工程により濃度値が変換された画像データを用いて、前記所定の処理を注文するための注文票データを作成する作成工程と、
前記作成工程により作成された注文票データに基づいて注文票を印刷出力する出力工程と、
を含むことを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の発明は、
画像に対する所定の処理を注文するための注文票を作成する注文票作成方法であって、
前記所定の処理の対象である画像を前記注文票にサムネイル表示させるために必要な画像データに対し、コントラスト値を下げる変換を行うコントラスト変換工程と、
前記コントラスト変換工程によりコントラスト値が変換された画像データを用いて、前記所定の処理を注文するための注文票データを作成する作成工程と、
前記作成工程により作成された注文票データに基づいて注文票を印刷出力する出力工程と、を含み、
前記コントラスト変換工程によるコントラスト変換前の画像信号を入力信号とし、コントラスト変換後の画像信号を出力信号とした入出力特性関数の傾きの平均値が、1より小さい正の値であることを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、
前記サムネイル表示させるために必要な画像データに対し、濃度値を下げる変換を行う濃度変換工程を含み、
前記作成工程において、前記濃度変換工程により濃度値が更に変換された画像データを用いて、前記注文票データが作成されることを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の発明において、
前記コントラスト変換工程において、前記入出力特性関数の傾きの平均値が、0.8以下の正の値又は0.6以下の正の値になることを特徴としている。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項1又は3記載の発明において、
前記濃度変換工程において、前記サムネイル表示させるために必要な画像データの濃度値が、0.3以上1.0以下の範囲内で下がることを特徴としている。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、
前記サムネイル表示させるために必要な画像データに対し、鮮鋭度を高くする変換を行う鮮鋭度変換工程を含み、
前記作成工程において、前記鮮鋭度変換工程により鮮鋭度が更に変換された画像データを用いて、前記注文票データが作成されることを特徴としている。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項1、3、5、6の何れか一項に記載の発明において、
前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、前記濃度変換工程における濃度変換が行われることを特徴としている。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項2〜4、6の何れか一項に記載の発明において、
前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、前記コントラスト変換工程におけるコントラスト変換が行われることを特徴としている。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項6記載の発明において、
前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、前記鮮鋭度変換工程における鮮鋭度変換が行われることを特徴としている。
【0016】
請求項1〜9記載の発明によれば、所定の画像変換が施された画像を印刷した注文票が発行可能になることにより、発行された注文票を複写しても、注文票上の画像が容易に確認できる程度の画質を確保できるとともに、注文票上に印刷された画像に対する処理の注文を促すことができる。
【0017】
請求項10記載の発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載の発明において、前記出力工程において、前記サムネイル表示される画像のデータが、単色分の画像データとして印刷出力されることを特徴としている。
【0018】
請求項10記載の発明によれば、単色のサムネイル画像が印刷された注文票を出力することにより、注文票を低コストで作成することができる。
【0019】
請求項11記載の発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載の発明において、前記出力工程において、前記サムネイル表示される画像のデータが、黒以外の2色分の画像データとして印刷出力されることを特徴としている。
【0020】
請求項11記載の発明によれば、黒以外の2色カラーの画像が印刷された注文票を出力することにより、注文票を低コストで作成することができる。
【0021】
請求項12記載の発明は、
画像に対する所定の処理を注文するための注文票を発行する注文票発行装置であって、
前記所定の処理の対象である画像を前記注文票にサムネイル表示させるために必要な画像データに対し、濃度値を下げる変換を行う濃度変換手段と、
前記濃度変換手段により濃度値が変換された画像データを用いて、前記所定の処理を注文するための注文票データを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された注文票データに基づいて注文票を印刷出力する出力手段と、
を備えることを特徴としている。
【0022】
請求項13記載の発明は、
画像に対する所定の処理を注文するための注文票を発行する注文票発行装置であって、
前記所定の処理の対象である画像を前記注文票にサムネイル表示させるために必要な画像データに対し、コントラスト値を下げる変換を行うコントラスト変換手段と、
前記コントラスト変換手段によりコントラスト値が変換された画像データを用いて、前記所定の処理を注文するための注文票データを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された注文票データに基づいて注文票を印刷出力する出力手段と、を備え、
前記コントラスト変換手段によるコントラスト変換前の画像信号を入力信号とし、コントラスト変換後の画像信号を出力信号とした入出力特性関数の傾きの平均値が、1より小さい正の値であることを特徴としている。
【0023】
請求項14記載の発明は、請求項13記載の発明において、
前記サムネイル表示させるために必要な画像データに対し、濃度値を下げる変換を行う濃度変換手段を備え、
前記作成手段は、前記濃度変換手段により濃度値が更に変換された画像データを用いて、前記注文票データを作成することを特徴としている。
【0024】
請求項15記載の発明は、請求項13又は14記載の発明において、
前記コントラスト変換手段は、前記入出力特性関数の傾きの平均値を、0.8以下の正の値又は0.6以下の正の値にすることを特徴としている。
【0025】
請求項16記載の発明は、請求項12又は14記載の発明において、
前記濃度変換手段は、前記サムネイル表示させるために必要な画像データの濃度値を、0.3以上1.0以下の範囲内で下げることを特徴としている。
【0026】
請求項17記載の発明は、請求項12〜16の何れか一項に記載の発明において、
前記サムネイル表示させるために必要な画像データに対し、鮮鋭度を高くする変換を行う鮮鋭度変換手段を備え、
前記作成手段は、前記鮮鋭度変換手段により鮮鋭度が更に変換された画像データを用いて、前記注文票データを作成することを特徴としている。
【0027】
請求項18記載の発明は、請求項12、14、16、17の何れか一項に記載の発明において、
前記濃度変換手段は、前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、濃度変換を行うことを特徴としている。
【0028】
請求項19記載の発明は、請求項13〜15、17の何れか一項に記載の発明において、
前記コントラスト変換手段は、前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、コントラスト変換を行うことを特徴としている。
【0029】
請求項20記載の発明は、請求項17記載の発明において、
前記鮮鋭度変換手段は、前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、鮮鋭度変換を行うことを特徴としている。
【0030】
請求項12〜20記載の発明によれば、所定の画像変換が施された画像を印刷した注文票が発行可能になることにより、発行された注文票を複写しても、注文票上の画像が容易に確認できる程度の画質を確保できるとともに、注文票上に印刷された画像に対する処理の注文を促すことができる。
【0031】
請求項21記載の発明は、請求項12〜20の何れか一項に記載の発明において、
前記出力手段は、前記サムネイル表示される画像のデータを単色分の画像データとして前記印刷出力を行うことを特徴としている。
【0032】
請求項21記載の発明によれば、単色のサムネイル画像が印刷された注文票を出力することにより、注文票を低コストで作成することができる。
【0033】
請求項22記載の発明は、請求項12〜20の何れか一項に記載の発明において、
前記出力手段は、前記サムネイル表示される画像のデータを黒以外の2色分の画像データとして前記印刷出力を行うことを特徴としている。
【0034】
請求項22記載の発明によれば、黒以外の2色カラーの画像が印刷された注文票を出力することにより、注文票を低コストで作成することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず構成を説明する。
【0036】
図1は、本発明の注文票発行装置を適用した注文票発行機1の内部構成を示すブロック図である。注文票発行機1は、プリントサービスやメディア書き込みサービス等のフォトサービスを提供する写真専門店や取次店、コンビニエンスストア、ドラッグストア、各種パーティ会場(結婚式場等)等に設置され、図1に示すように、制御部10、表示部11、キー入力部12、メディア入力部13、メディア出力部14、プリント出力部15、記憶部16、通信部17、画像処理部18により構成され、各部は、バス19により接続されている。
【0037】
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random AccessMemory)、ROM(Read Only Memory)等により構成される。
【0038】
制御部10内のCPUは、ROMに格納された注文票発行機1用の各種処理プログラムの中から、指定されたプログラムをRAM内のワークエリアに展開し、当該プログラムに従った処理を実行する。具体的には、制御部10は、画像データに対する各種処理(焼増し、CD−Rへの書き込み等)を注文するための注文票を発行する注文票発行処理を実行する(図5参照)。
【0039】
制御部10内のRAMは、CPUにより実行される処理プログラム等を、RAM内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をワークエリアに格納する。
【0040】
制御部10内のROMは、注文票発行機1で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な注文票発行処理プログラム及び注文票発行処理プログラムで利用されるデータ等を格納している。これらのプログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形でROMに格納されている。なお、システムプログラム以外の実行可能な注文票発行処理プログラム等やデータ等を、後述の記憶部16が格納するようにしてもよい。
なお、制御部10は、特許請求の範囲における作成手段としての機能を有する。
【0041】
表示部11は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等により構成され、制御部10から入力される表示信号に従って、所要の表示処理を行う。
【0042】
キー入力部12は、テンキー、カーソルキー、各種ファンクションキー等を有し、キーの押下信号による操作信号を制御部10に出力する。キー入力部12におけるキーは、1箇所に集中してレイアウトされていてもよいし、複数箇所に分散されてレイアウトされていてもよい。また、キー入力部12は、表示部11のLCDと一体になったタッチパネルを含んでいてもよい。
【0043】
メディア入力部13は、デジタルカメラ用のメディアであるメモリスティック(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、マルチメディアカード(登録商標)、SDメモリカード(登録商標)等のメモリカードを着脱可能に備えている。メディア入力部13は、制御部10からの制御信号に従って、装填されたメディアに記録されたデータを読み込む。
【0044】
メディア出力部14は、CD−R、DVD−R、MO(Magneto Optical Disk)、PCカード、メモリスティック(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、マルチメディアカード(登録商標)等、データの書き込みが可能なメディアを着脱可能に備えており、制御部10からの制御信号に従って、データの書き込みを行う。
【0045】
また、メディア出力部14は、必要に応じて、装填されたメディアの記録内容を回覧するためのソフトウェア、注文票を客のパーソナルコンピュータで出力するためのソフトウェア、注文票のイメージファイル、インターネットを介してプリント注文を行うためのソフトウェア等を、メディア出力部14に装填されたメディアに同時に書き込むこともできる。
【0046】
プリント出力部15は、給紙部(図示せず)と排紙部(図示せず)等を備え、制御部10からの制御信号に従って、印刷用紙に注文票を印刷出力する。この注文票には、後述の画像処理部18で画像処理されたサムネイル画像が含まれるが、これらのサムネイル画像は、シアン、マゼンタ、イエロー及び黒を用いたフルカラーで印刷される必要はなく、例えば、黒のみの単色又は2色カラー(例えば、シアンとマゼンタのみ)で印刷されてもよい。プリント出力部15により出力された注文票の例を図6に示す。
【0047】
また、プリント出力部15における印刷方式は、インクジェット方式、熱転写方式、レーザー方式、昇華型方式、TA方式のうちの何れか1つの方式が適用される。また、印刷用紙は、連続用紙(ロール紙)、単票用紙(カット紙)の一方若しくは双方の用紙が使用可能である。また、印刷用紙は、どの注文にも共通する必要事項が予め印刷されているのを使用してもよい。
なお、プリント出力部15は、特許請求の範囲における出力手段としての機能を有する。
【0048】
記憶部16は、HD(Hard Disk)等を備え、後述の注文票発行処理(図5参照)において、注文票に印刷する画像として指定(選択)された画像のデータ、注文票発行に必要な各種プログラムやデータを格納する。これらのプログラムやデータは、通信部17を介して外部から書き換えることが可能である。
【0049】
また、記憶部16は、注文票に印刷する画像として指定された画像のデータとともに、その指定された画像データに関する情報を記憶した画像データ情報16aを格納している。この画像データ情報16aは、後述の注文票発行処理(図5参照)において作成される。画像データ情報16aは、図2に示すように、管理No.毎に、「画像No.」、「ファイル名」の各項目を対応付けて格納している。
【0050】
ここで、管理No.は、各種フォトサービスを提供する全店舗(全国の写真専門店や取次店等)で適用されるユニークな番号である。なお、管理No.は、数字に限定されず、数字とアルファベットの組み合わせであってもよい。
【0051】
画像データ情報16aにおいて、「画像No.」項目は、注文票に印刷する画像として指定された各画像に付与された画像番号を記憶する。「画像No.」項目に記憶される各画像番号は、一つの管理No.内の各画像を識別するために付与された番号であり、これらの画像番号は注文票上に印刷出力されることになる(図6参照)。図6に示した注文票βにおいては、この「画像No.」項目で設定された画像番号は、サムネイル画像毎に付与された番号No.1、No2、No.3、…に対応する。
【0052】
画像データ情報16aにおいて、「ファイル名」項目は、上記指定された各画像を特定するために付与されたファイル名を記憶している。記憶部16は、「画像No.」項目で設定された画像番号及び「ファイル名」項目で設定されたファイル名を有する画像データを格納する。
【0053】
なお、画像データ情報16aは、管理No.毎に、その管理No.内の画像に付与されたタイトルを記憶するようにしてもよい。また、記憶部16に記憶された内容は、後述の通信部17を介して外部機器内の記憶部に格納するようにしてもよい。
【0054】
通信部17は、モデム(MODEM:Modulater/DEModulater)、ターミナルアダプタ(Terminal Adapter)、LANアダプタ等によって構成され、電話回線、ISDN回線、或いは専用線等の通信回線を介して、通信ネットワークに接続される外部機器(店舗に設置された他の注文票発行機やパーソナルコンピュータ、外部のサーバ等)との通信を行うための通信制御を行う。
【0055】
画像処理部18は、制御部10からの制御信号に従って、注文票に印刷する画像として指定された画像に対し、画像処理を実行する。画像処理部18における画像処理のパターンとしては、▲1▼「濃度を全体に低くする」、▲2▼「コントラストを低くする」、▲3▼「シャープネスを高くする」及び▲4▼「▲1▼〜▲3▼のうちの2つ以上の組み合わせ」等がある。なお、以下では、上述の▲1▼〜▲4▼の何れかの処理前の画像を、原画像と称す。また、これらの画像処理後の画像を、インデックス用画像と称す。原画像は、サムネイル画像であってもよいし、サムネイル画像生成前の画像であってもよい。本実施の形態では、この原画像に対応する画像は、サムネイル画像であるものとする。
【0056】
図3に、画像処理部18における画像処理の例を示す。図3では、原画像に対応する入力信号(横軸)と、インデックス用画像に対応する出力信号(縦軸)との関係を示している。ここで、入力信号及び出力信号の値は、双方とも同一範囲の値をとる。例えば、RGBカラーがそれぞれ1画素8ビットの階調を有する場合、入力信号値及び出力信号値は、0〜255の範囲の値をとる。なお、本実施の形態では、カラーバランスを保つため、RGBの各々が同一の画像変換を行うものとする。
【0057】
出力信号=γ×入力信号+αとし、γ=1、α=0としたとき、出力信号=入力信号となり、γを1より小さくすることで、コントラストを落とすことが可能となり、αを0より大きくすることで、画像の濃度を落とすことが可能となる。このような変換式を用いて信号変換を行う場合、出力信号値が255を超えたときは255に、0より小さくなったときは0になるように、それぞれ、クリッピングを行う必要がある。
【0058】
図3(a)は、▲1▼「濃度を全体に低くする」ことにより、画像全体を明るくする場合の画像処理を示す。図3(a)において、本実施の形態における画像処理が適用されない通常の画像処理では、入力信号値と出力信号値は同一となる。即ち、出力信号値は、γ=1、α=0の一次関数n上の値をとる。画像全体の濃度を低くするためには、出力信号値が入力信号値より大きくなればよく、例えば、図3(a)の関数D(太線)に示したように、α>0にすることにより、出力信号値の値が通常変換における信号値より、一律に高くなるようにする。なお、画像全体の濃度を低くするための関数は、図3(a)に示した関数Dに限定されず、入力信号値に対する出力信号値が、通常変換の場合より平均的に高くなるような関数であればよい。
【0059】
図3(b)には、画像処理部18における画像処理の一例として、▲1▼「濃度を全体に低くする」及び▲2▼「コントラストを低くする」を組み合わせて、画像全体を軟調化する場合の入力信号と出力信号との関係を示す。
【0060】
コントラストを低くするためには、暗部(例えば、入力信号値が128より小さい部分)の信号値を高くし、明部(例えば、入力信号値が128より大きい部分)の信号値を低くすればよい。例えば、図3(b)に示すように、出力信号値が、γ<1の一次関数C(点線)上の値をとるようにすればよい。コントラストを低くした上で、画像全体を明るくするためには、例えば、図3(b)の一次関数DC(太線)に示したように、出力信号値が、関数C上の信号値より一律に高くなるようにαの値を調整する。なお、画像の軟調化を示す関数は、図3(b)に示した関数DCに限定されない。
【0061】
なお、図3(a)及び図3(b)の場合も、画像全体の平均的な濃度や階調が下がればよく、入力信号−出力信号の関数の形状に規定されるわけではない。また、ここで「平均的」といった場合に、全画素数での入力信号と出力信号の差を計算するのが含まれるが、計算負荷を軽減して効果的に処理を行うという面からは、人間が目にして気にならない程度の画像データ範囲内で、上述のような処理を行えばよい。
【0062】
例えば、図4に示すように、原画像のヒストグラムで70%の画像信号が含まれる範囲の画像データに対し、上述の処理を行い、他の範囲の画像データに対しては、上述の処理を行わないようにしてもよい。なお、ここで、ヒストグラムの70%の画像信号は、R、G、Bの色毎に定義してもよいし、CIELABで勧告されるような輝度空間に変換して、L成分の画像データに対して、上述の処理を行うようにしてもよい。ここで、図4では、70%の画像データ(画素データ)が含まれる範囲として、入力信号値の中央付近(128付近)を中点とした範囲をとっているが、対象となる範囲は特に限定されず、例えば、入力信号の最小値0を含む範囲であってもよいし、最大値255を含む範囲であってもよい。本実施例では、全画像データのうち、70%の画素データに対し、上述の処理を施した例を示したが,70%以上の画素データに対して同様の処理を施してもよい。
【0063】
なお、本実施の形態では、画像データの信号値が大きくなるほど、画像が明るくなる系について説明したが、これとは反対に、信号値が大きくなるほど、画像が暗くなる系もあり、このような系においても、本実施の形態における画像処理を適用するためには、画像が明るくなる方向の絶対値で、入力信号と出力信号との差の評価を行う必要がある。
【0064】
なお、上述の画像処理において、γの値を0.8以下、より好ましくは0.6にすると、コピー又はFAX後の画像が見やすくなるとともに、注文票に印刷される画像の画質を落とすことができ、客の注文意欲をかき立てることが可能になる。加えて、画像全体の平均濃度(ビジュアル濃度)を0.3以上1.0以下の範囲内で落とすと、より効果的である。
【0065】
図3(b)のような軟調化により、画像の輪郭部分(例えば、人物の顔の輪郭、目、口、鼻等)が不明瞭になることを回避するため、該当する画像に対し、更にシャープネス処理を施すのが好ましい。
【0066】
通常、シャープネス処理を行う際、連続調を含む自然画に対しては、アンシャープネスマスキング等の手法を用いるが、本実施の形態においては、輪郭等を明確にして識別性を向上させるのが目的であるため、微分フィルタ等の簡易な方法を含め、シャープネスを高める方法は全て適用可能である。また、シャープネス強調とは異なるが、SOBELオペレータのような、輪郭を線分化するような手法を用いてもよい。
【0067】
なお、画像処理部18は、特許請求の範囲における濃度変換手段、コントラスト変換手段及び鮮鋭度変換手段としての機能を有する。
【0068】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図5に示したフローチャートを参照して、注文票発行機1により実行される注文票発行処理について説明する。
【0069】
まず、同窓会等のパーティ会場に設置された注文票発行機1のメディア入力部13は、制御部10から、データ読み込みを指示する制御信号が入力されると、装填されたメディアに記録された画像データの読み込みを開始する(ステップS1)。他にもデータを読み込むべきメディアがある場合は(ステップS2;YES)、そのメディア内の画像データも読み込む。
【0070】
全メディアの画像データの読み込みが終了すると(ステップS2;NO)、表示部11は、ステップS1で読み込まれた画像データの画像を表示し、注文票に印刷する画像の選択を促す。注文票に印刷する画像が選択されると(ステップS3)、記憶部15は、ステップS1で読み込まれた画像データのうち、ステップS3で選択された画像に対応する画像データを記憶部16に書き込む(ステップS4)。
【0071】
このとき、制御部10は、ステップS4において記憶部16に書き込まれる一連の画像データに対してユニークな管理番号を割り当て、その割り当てられた管理番号に対応する画像データ情報16aを作成し、記憶部16に格納する。
【0072】
この画像データ情報16aの作成において、制御部10は、記憶部16に書き込まれる各画像データに対し、画像番号(No.)を付与するとともに、各画像を特定するためのファイル名を付与する。
【0073】
次いで、制御部10は、画像処理部18に対し、ステップS4で書き込まれた各画像データに対する画像処理を指示するための制御信号を出力する。画像処理部18は、制御部10からの制御信号に従って、まず、画像処理の対象となる各画像データのサムネイル画像を生成し、その生成された各サムネイル画像に対し、例えば、図3(b)に示すような軟調化(及びシャープネス処理)等の画像処理を施す(ステップS5)。なお、ステップS5における画像処理の種類(パターン)は、キー入力部12から指定できるようにしてもよい。
【0074】
ステップS5における画像処理後、制御部10は、画像処理が施された各画像データ及び記憶部16に記憶された画像データ情報16aに基づいて、注文票データの作成を行い、プリント出力部15に対し、注文票の出力を指示する制御信号を出力する。プリント出力部15は、制御部10からの制御信号に従って、注文票を印刷出力し(ステップS6)、本注文票発行処理を終了する。ここで、画像処理部18により画像処理が施された各画像は、シアン、マゼンタ、イエロー及び黒を用いたフルカラーで印刷されてもよいが、キー入力部12からの指定により、黒の単色又は2色カラー(例えば、黒にシアンとマゼンタのみを使用してイエローを使用しない)で印刷されるようにしてもよい。
【0075】
図6に、図5の注文票発行処理により発行された注文票βの例を示す。注文票βの最上部左側には、「受付日」、「管理No.」の他、注文者情報記入欄として「お名前」、「TEL」の各項目が設けられている。「受付日」項目には、注文票βを発行した日付が印刷され、「管理No.」項目には、画像データ情報16a(図2)に設定された管理番号が印刷される。また、「お名前」項目及び「TEL」項目には、それぞれ、注文をする客の氏名、電話番号が記入可能な空欄が設けられている。
【0076】
注文票βの上部中央には、本注文票βによる注文によって作成された焼増しプリントやCDーR等の配送先を指定するための配送先指定欄が設けられ、配送先の郵便番号、住所、電話番号、受取人の名前が記入可能な空欄が設けられている。
【0077】
注文票βの最上部右側には、本注文票βを特定する情報として、管理No.を示すバーコードが印刷されている。また、このバーコードの下部には、「有効期限」、「取次店」、「TEL」、「住所」の各項目が設けられている。
【0078】
「有効期限」項目には、本注文票βによる注文の有効期限が印刷される。「取次店」項目、「TEL」項目及び「住所」項目には、それぞれ、本注文票βによる注文を受け付ける店舗(取次店)の名前、電話番号、住所が印刷される。
【0079】
また、注文者情報記入欄及び配送先指定欄の下部には、本注文票βによる注文方法を指定するための注文方法選択欄が設けられている。注文方法としては、「来店」、「FAX」、「Web」、「e−mail」、「電話」があり、各注文方法名の前には、注文方法を指定するためのチェックボックスが設けられている。
【0080】
注文方法選択欄において、「来店」は、注文客が、本注文票βを持参してフォトサービスを提供している写真専門店や取次店に出向くことを示し、「FAX」は、必要事項が記入された本注文票βをファクシミリ送信することを示す。「Web」は、指定されたURLにアクセスし、Web画面上に必要事項を入力して注文を行うことを示し、「e−mail」は、注文内容を入力した電子メールを、指定されたアドレスに送信することを示す。「電話」は、指定された電話番号に電話をして、オペレータの電話応対による注文又はテレフォニーシステムを使用した電話自動応対により注文を行うことを示す。
【0081】
注文方法選択欄の右隣には、注文による代金の支払方法を指定するための支払い方法選択欄が設けられている。支払方法としては、「来店決済」、「銀行振り込み」及び「郵便振替」があり、各支払方法名の前には、支払い方法を指定するためのチェックボックスが設けられている。
【0082】
支払い方法選択欄において、「来店決済」は、フォトサービスを提供している写真専門店や取次店の店頭で現金にて決済することを示し、「銀行振り込み」は、指定された銀行口座に払い込むことを示し、「郵便振替」は、指定された郵便振替口座に払い込むことを示す。なお、支払い方法として、クレジットカードによる支払いを含めるようにしてもよい。
【0083】
注文方法選択欄及び支払い方法選択欄の下部には、本注文票βにより注文を行うサービスを指定するためのサービス指定欄が設けられている。本注文票βにより注文が可能なサービスの種類としては、「焼増し」、「アルバム」、「CD−R作成」、「シールプリント」、「Tシャツ」、「マグカップ」があり、各サービス名の前には、サービスを指定するためのチェックボックスが設けられている。
【0084】
このサービス指定欄において、「焼増し」は、焼増しサービスを示し、「アルバム」は、フォトアルバムの作成サービスを示し、「CD−R作成」は、CD−Rへのデータ書き込みサービスを示す。また、「シールプリント」は、シールプリントの作成サービスを示し、「Tシャツ」は、プリントTシャツの作成サービスを示し、「マグカップ」は、マグカップへのプリントサービスを示す。
【0085】
更に、注文票βには、インデックスプリントのように、画像処理部18で画像処理が施された画像データのサムネイル画像が一覧印刷され、サムネイル画像毎に、画像番号が印刷されている。また、サムネイル画像の下部には、プリントサイズ(L、2L)の指定欄及びCD−Rへの書き込みを指定する欄が設けられているとともに、プリント枚数が記入可能な空欄が設けられている。また、バーコード化された画像番号が印刷されている。ここで、サムネイル画像毎に示される画像番号(No.1、No.2、…)は、画像データ情報16a(図2)の「画像No.」項目において設定された番号である。
【0086】
これらのサムネイル画像の左隣には、注文により実際に得られる画像の画質が、これらのサムネイル画像の画質より高いことを伝えるために、「サンプル画像のため画質が落ちています。受取時は高画質な画像が得られます。」というメッセージが印刷されている。
【0087】
注文票発行機1に入力された画像データのサムネイル画像一覧の上部には、これら一連の画像に付与されたタイトルが印刷される。
【0088】
サムネイル画像一覧の下部には、各注文客が、作成された焼増しプリントやCD−R等を受け取る方法を指定するための受取方法選択欄が設けられている。受取方法としては、「店舗に来店」、「宅配便」、「郵送」があり、各受取方法名の前には、受取方法を指定するためのチェックボックスが設けられている。
【0089】
受取方法選択欄において、「店舗に来店」は、注文店舗やそのチェーン店や契約店舗に来店して受け取ることを示す。「店舗に来店」欄には、受取可能な店舗の名前が印刷されており、各店舗名の前には、受取店を指定するためのチェックボックスが設けられている。「宅配便」は、宅配便による受け取りを示している。「宅配便」欄には、宅配手数料が印刷されている。「郵送」は、郵送による受け取りを示している。「郵送」欄には、手数料が印刷されている。なお、受取方法として、「宅配便」又は「郵送」を指定した場合、注文票β上部の配送先指定欄の記入が必須となる。
【0090】
注文票βの最下部右側には、地域のお知らせや、各種サービスを提供する店舗の広告等が印刷される。なお、注文票のコピーやファクシミリ送信を行う場合、注文票の縁の辺りが印字されないことがあるため、注文票の縁の部分に余白(例えば、5mm以上)を設けるのが好ましい。
【0091】
なお、図6に示した注文票βでは、データ書き込みの対象となるメディアをCD−Rとしているが、DVD−R、MO(Magneto Optical Disk)、PCカード、メモリスティック(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、マルチメディアカード(登録商標)等のメディアであってもよい。CD−R等のメディアへのデータ書き込みは、注文票発行機1のメディア出力部14で行ってもよいし、他の装置で行ってもよい。また、図6に示した注文票βは、注文票発行機1により発行される注文票の一例であり、レイアウト等は、これに限定されない。
【0092】
注文票βが発行されると、注文票βのコピー(モノクロ)が、例えば、同窓会に参加した者に手渡しで配布(又は郵送)され、各参加者は、配布された注文票を用いて、各々所望のタイミングで、各種注文(焼増し注文やCD−Rへの書き込み注文等)を行うことになる。また、注文票βを、参加者の自宅にファクシミリ送信し、ファクシミリ送信により配布された注文票を用いて各種の注文を行うようにしてもよい。
【0093】
以上のように、本実施の形態の注文票発行機1によれば、図3に示すような濃度変換処理やコントラスト変換等の画像処理が施された画像を印刷した注文票が発行可能になることにより、発行された注文票を複写しても、注文票上の画像が容易に確認できる程度の画質を確保することができる。
【0094】
また、注文票に印刷された画像は、画像認識はできるが、通常の鑑賞には不十分な画質レベルであるため、客は、注文票上に印刷された画像に満足することがなくなり、これらの画像に対する各種処理の注文を促すことができる。
【0095】
更に、濃度変換やコントラスト変換に加えてシャープネス処理が施された画像を注文票に印刷することにより、その注文票のコピーやファクシミリ送信を行っても、画像の輪郭部分が明瞭となり、画像を容易に確認することができる。
【0096】
また、単色(黒)又は2色カラー(例えば、シアンとマゼンタのみ)の画像が印刷された注文票を発行することにより、注文票を低コストで発行することができる。
【0097】
なお、本実施の形態における記述内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0098】
【発明の効果】
本発明によれば、所定の画像変換が施された画像を印刷した注文票が発行可能になることにより、発行された注文票を複写しても、注文票上の画像が容易に確認できる程度の画質を確保できるとともに、注文票上に印刷された画像に対する処理の注文を促すことができる。
【0099】
また、単色の画像又は黒以外の2色カラーのサムネイル画像が印刷された注文票を出力することにより、注文票を低コストで発行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の注文票発行装置を適用した注文票発行機1の主要部構成を示すブロック図。
【図2】記憶部16に記憶される画像データ情報16aのデータ構成を示す図。
【図3】注文票に印刷する画像に対する画像処理を説明するための図。
【図4】原画像のヒストグラムを示す図。
【図5】注文票発行機1において実行される注文票発行処理を示すフローチャート。
【図6】注文票発行機1により発行された注文票βを示す図。
【符号の説明】
1 注文票発行機
10 制御部
11 表示部
12 キー入力部
13 メディア入力部
14 メディア出力部
15 プリント出力部
16 記憶部
16a 画像データ情報
17 通信部
18 画像処理部
19 バス
β 注文票
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データに対する処理の注文を行うための注文票作成方法及び注文票発行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、グループ旅行や同窓会等、複数人で構成されたグループ内で撮影された写真画像の焼増し等を行う場合、グループの代表者(例えば、幹事役や撮影者)が、プリントサービスを提供している写真専門店や取次店の店頭で、グループメンバー全員分の注文を行うことが多い。
【0003】
また、近年、メモリカード等の記録媒体やフィルムに記録された撮影画像のサムネイル画像(縮小画像)の一覧をプリントするインデックスプリントを行うサービスが行われている。このインデックスプリントは、焼増し注文等において、撮影画像の確認等に役立っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のグループ内で撮影された画像の焼増し注文は、グループ代表者(例えば、幹事役や撮影者)の裁量に応じて行われた上で、被撮影者であるグループの各メンバーに配布されることが多いため、各メンバーには、欲しくない画像が配布されたり、所望の画像が配布されなかったり等の不都合が生じることがあった。このような事態を避けるために、例えば、上述のインデックスプリントのコピーやFAXを各メンバーに配布し、各々が、コピーやFAXされたインデックスプリントを参照して焼増し注文を行うことが考えられる。
【0005】
しかしながら、グループのメンバーに配布するためにインデックスプリントをモノクロでコピーしたりFAXしたりする場合、画像の一部が黒く潰れてしまうなど、画像の内容が確認できない可能性があった。一方、インデックスプリントをカラーコピーした場合等、コピーされたインデックスプリントの画質が良いと、客は、このインデックスプリントの画像で満足してしまう可能性があるため、プリント発注を促すことができない可能性があった。
【0006】
本発明の課題は、注文票に印刷される画像に対して、画像処理(濃度変換、コントラスト変換等)を施すことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
画像に対する所定の処理を注文するための注文票を作成する注文票作成方法であって、
前記所定の処理の対象である画像を前記注文票にサムネイル表示させるために必要な画像データに対し、濃度値を下げる変換を行う濃度変換工程と、
前記濃度変換工程により濃度値が変換された画像データを用いて、前記所定の処理を注文するための注文票データを作成する作成工程と、
前記作成工程により作成された注文票データに基づいて注文票を印刷出力する出力工程と、
を含むことを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の発明は、
画像に対する所定の処理を注文するための注文票を作成する注文票作成方法であって、
前記所定の処理の対象である画像を前記注文票にサムネイル表示させるために必要な画像データに対し、コントラスト値を下げる変換を行うコントラスト変換工程と、
前記コントラスト変換工程によりコントラスト値が変換された画像データを用いて、前記所定の処理を注文するための注文票データを作成する作成工程と、
前記作成工程により作成された注文票データに基づいて注文票を印刷出力する出力工程と、を含み、
前記コントラスト変換工程によるコントラスト変換前の画像信号を入力信号とし、コントラスト変換後の画像信号を出力信号とした入出力特性関数の傾きの平均値が、1より小さい正の値であることを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、
前記サムネイル表示させるために必要な画像データに対し、濃度値を下げる変換を行う濃度変換工程を含み、
前記作成工程において、前記濃度変換工程により濃度値が更に変換された画像データを用いて、前記注文票データが作成されることを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の発明において、
前記コントラスト変換工程において、前記入出力特性関数の傾きの平均値が、0.8以下の正の値又は0.6以下の正の値になることを特徴としている。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項1又は3記載の発明において、
前記濃度変換工程において、前記サムネイル表示させるために必要な画像データの濃度値が、0.3以上1.0以下の範囲内で下がることを特徴としている。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、
前記サムネイル表示させるために必要な画像データに対し、鮮鋭度を高くする変換を行う鮮鋭度変換工程を含み、
前記作成工程において、前記鮮鋭度変換工程により鮮鋭度が更に変換された画像データを用いて、前記注文票データが作成されることを特徴としている。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項1、3、5、6の何れか一項に記載の発明において、
前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、前記濃度変換工程における濃度変換が行われることを特徴としている。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項2〜4、6の何れか一項に記載の発明において、
前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、前記コントラスト変換工程におけるコントラスト変換が行われることを特徴としている。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項6記載の発明において、
前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、前記鮮鋭度変換工程における鮮鋭度変換が行われることを特徴としている。
【0016】
請求項1〜9記載の発明によれば、所定の画像変換が施された画像を印刷した注文票が発行可能になることにより、発行された注文票を複写しても、注文票上の画像が容易に確認できる程度の画質を確保できるとともに、注文票上に印刷された画像に対する処理の注文を促すことができる。
【0017】
請求項10記載の発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載の発明において、前記出力工程において、前記サムネイル表示される画像のデータが、単色分の画像データとして印刷出力されることを特徴としている。
【0018】
請求項10記載の発明によれば、単色のサムネイル画像が印刷された注文票を出力することにより、注文票を低コストで作成することができる。
【0019】
請求項11記載の発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載の発明において、前記出力工程において、前記サムネイル表示される画像のデータが、黒以外の2色分の画像データとして印刷出力されることを特徴としている。
【0020】
請求項11記載の発明によれば、黒以外の2色カラーの画像が印刷された注文票を出力することにより、注文票を低コストで作成することができる。
【0021】
請求項12記載の発明は、
画像に対する所定の処理を注文するための注文票を発行する注文票発行装置であって、
前記所定の処理の対象である画像を前記注文票にサムネイル表示させるために必要な画像データに対し、濃度値を下げる変換を行う濃度変換手段と、
前記濃度変換手段により濃度値が変換された画像データを用いて、前記所定の処理を注文するための注文票データを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された注文票データに基づいて注文票を印刷出力する出力手段と、
を備えることを特徴としている。
【0022】
請求項13記載の発明は、
画像に対する所定の処理を注文するための注文票を発行する注文票発行装置であって、
前記所定の処理の対象である画像を前記注文票にサムネイル表示させるために必要な画像データに対し、コントラスト値を下げる変換を行うコントラスト変換手段と、
前記コントラスト変換手段によりコントラスト値が変換された画像データを用いて、前記所定の処理を注文するための注文票データを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された注文票データに基づいて注文票を印刷出力する出力手段と、を備え、
前記コントラスト変換手段によるコントラスト変換前の画像信号を入力信号とし、コントラスト変換後の画像信号を出力信号とした入出力特性関数の傾きの平均値が、1より小さい正の値であることを特徴としている。
【0023】
請求項14記載の発明は、請求項13記載の発明において、
前記サムネイル表示させるために必要な画像データに対し、濃度値を下げる変換を行う濃度変換手段を備え、
前記作成手段は、前記濃度変換手段により濃度値が更に変換された画像データを用いて、前記注文票データを作成することを特徴としている。
【0024】
請求項15記載の発明は、請求項13又は14記載の発明において、
前記コントラスト変換手段は、前記入出力特性関数の傾きの平均値を、0.8以下の正の値又は0.6以下の正の値にすることを特徴としている。
【0025】
請求項16記載の発明は、請求項12又は14記載の発明において、
前記濃度変換手段は、前記サムネイル表示させるために必要な画像データの濃度値を、0.3以上1.0以下の範囲内で下げることを特徴としている。
【0026】
請求項17記載の発明は、請求項12〜16の何れか一項に記載の発明において、
前記サムネイル表示させるために必要な画像データに対し、鮮鋭度を高くする変換を行う鮮鋭度変換手段を備え、
前記作成手段は、前記鮮鋭度変換手段により鮮鋭度が更に変換された画像データを用いて、前記注文票データを作成することを特徴としている。
【0027】
請求項18記載の発明は、請求項12、14、16、17の何れか一項に記載の発明において、
前記濃度変換手段は、前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、濃度変換を行うことを特徴としている。
【0028】
請求項19記載の発明は、請求項13〜15、17の何れか一項に記載の発明において、
前記コントラスト変換手段は、前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、コントラスト変換を行うことを特徴としている。
【0029】
請求項20記載の発明は、請求項17記載の発明において、
前記鮮鋭度変換手段は、前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、鮮鋭度変換を行うことを特徴としている。
【0030】
請求項12〜20記載の発明によれば、所定の画像変換が施された画像を印刷した注文票が発行可能になることにより、発行された注文票を複写しても、注文票上の画像が容易に確認できる程度の画質を確保できるとともに、注文票上に印刷された画像に対する処理の注文を促すことができる。
【0031】
請求項21記載の発明は、請求項12〜20の何れか一項に記載の発明において、
前記出力手段は、前記サムネイル表示される画像のデータを単色分の画像データとして前記印刷出力を行うことを特徴としている。
【0032】
請求項21記載の発明によれば、単色のサムネイル画像が印刷された注文票を出力することにより、注文票を低コストで作成することができる。
【0033】
請求項22記載の発明は、請求項12〜20の何れか一項に記載の発明において、
前記出力手段は、前記サムネイル表示される画像のデータを黒以外の2色分の画像データとして前記印刷出力を行うことを特徴としている。
【0034】
請求項22記載の発明によれば、黒以外の2色カラーの画像が印刷された注文票を出力することにより、注文票を低コストで作成することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず構成を説明する。
【0036】
図1は、本発明の注文票発行装置を適用した注文票発行機1の内部構成を示すブロック図である。注文票発行機1は、プリントサービスやメディア書き込みサービス等のフォトサービスを提供する写真専門店や取次店、コンビニエンスストア、ドラッグストア、各種パーティ会場(結婚式場等)等に設置され、図1に示すように、制御部10、表示部11、キー入力部12、メディア入力部13、メディア出力部14、プリント出力部15、記憶部16、通信部17、画像処理部18により構成され、各部は、バス19により接続されている。
【0037】
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random AccessMemory)、ROM(Read Only Memory)等により構成される。
【0038】
制御部10内のCPUは、ROMに格納された注文票発行機1用の各種処理プログラムの中から、指定されたプログラムをRAM内のワークエリアに展開し、当該プログラムに従った処理を実行する。具体的には、制御部10は、画像データに対する各種処理(焼増し、CD−Rへの書き込み等)を注文するための注文票を発行する注文票発行処理を実行する(図5参照)。
【0039】
制御部10内のRAMは、CPUにより実行される処理プログラム等を、RAM内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をワークエリアに格納する。
【0040】
制御部10内のROMは、注文票発行機1で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な注文票発行処理プログラム及び注文票発行処理プログラムで利用されるデータ等を格納している。これらのプログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形でROMに格納されている。なお、システムプログラム以外の実行可能な注文票発行処理プログラム等やデータ等を、後述の記憶部16が格納するようにしてもよい。
なお、制御部10は、特許請求の範囲における作成手段としての機能を有する。
【0041】
表示部11は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等により構成され、制御部10から入力される表示信号に従って、所要の表示処理を行う。
【0042】
キー入力部12は、テンキー、カーソルキー、各種ファンクションキー等を有し、キーの押下信号による操作信号を制御部10に出力する。キー入力部12におけるキーは、1箇所に集中してレイアウトされていてもよいし、複数箇所に分散されてレイアウトされていてもよい。また、キー入力部12は、表示部11のLCDと一体になったタッチパネルを含んでいてもよい。
【0043】
メディア入力部13は、デジタルカメラ用のメディアであるメモリスティック(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、マルチメディアカード(登録商標)、SDメモリカード(登録商標)等のメモリカードを着脱可能に備えている。メディア入力部13は、制御部10からの制御信号に従って、装填されたメディアに記録されたデータを読み込む。
【0044】
メディア出力部14は、CD−R、DVD−R、MO(Magneto Optical Disk)、PCカード、メモリスティック(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、マルチメディアカード(登録商標)等、データの書き込みが可能なメディアを着脱可能に備えており、制御部10からの制御信号に従って、データの書き込みを行う。
【0045】
また、メディア出力部14は、必要に応じて、装填されたメディアの記録内容を回覧するためのソフトウェア、注文票を客のパーソナルコンピュータで出力するためのソフトウェア、注文票のイメージファイル、インターネットを介してプリント注文を行うためのソフトウェア等を、メディア出力部14に装填されたメディアに同時に書き込むこともできる。
【0046】
プリント出力部15は、給紙部(図示せず)と排紙部(図示せず)等を備え、制御部10からの制御信号に従って、印刷用紙に注文票を印刷出力する。この注文票には、後述の画像処理部18で画像処理されたサムネイル画像が含まれるが、これらのサムネイル画像は、シアン、マゼンタ、イエロー及び黒を用いたフルカラーで印刷される必要はなく、例えば、黒のみの単色又は2色カラー(例えば、シアンとマゼンタのみ)で印刷されてもよい。プリント出力部15により出力された注文票の例を図6に示す。
【0047】
また、プリント出力部15における印刷方式は、インクジェット方式、熱転写方式、レーザー方式、昇華型方式、TA方式のうちの何れか1つの方式が適用される。また、印刷用紙は、連続用紙(ロール紙)、単票用紙(カット紙)の一方若しくは双方の用紙が使用可能である。また、印刷用紙は、どの注文にも共通する必要事項が予め印刷されているのを使用してもよい。
なお、プリント出力部15は、特許請求の範囲における出力手段としての機能を有する。
【0048】
記憶部16は、HD(Hard Disk)等を備え、後述の注文票発行処理(図5参照)において、注文票に印刷する画像として指定(選択)された画像のデータ、注文票発行に必要な各種プログラムやデータを格納する。これらのプログラムやデータは、通信部17を介して外部から書き換えることが可能である。
【0049】
また、記憶部16は、注文票に印刷する画像として指定された画像のデータとともに、その指定された画像データに関する情報を記憶した画像データ情報16aを格納している。この画像データ情報16aは、後述の注文票発行処理(図5参照)において作成される。画像データ情報16aは、図2に示すように、管理No.毎に、「画像No.」、「ファイル名」の各項目を対応付けて格納している。
【0050】
ここで、管理No.は、各種フォトサービスを提供する全店舗(全国の写真専門店や取次店等)で適用されるユニークな番号である。なお、管理No.は、数字に限定されず、数字とアルファベットの組み合わせであってもよい。
【0051】
画像データ情報16aにおいて、「画像No.」項目は、注文票に印刷する画像として指定された各画像に付与された画像番号を記憶する。「画像No.」項目に記憶される各画像番号は、一つの管理No.内の各画像を識別するために付与された番号であり、これらの画像番号は注文票上に印刷出力されることになる(図6参照)。図6に示した注文票βにおいては、この「画像No.」項目で設定された画像番号は、サムネイル画像毎に付与された番号No.1、No2、No.3、…に対応する。
【0052】
画像データ情報16aにおいて、「ファイル名」項目は、上記指定された各画像を特定するために付与されたファイル名を記憶している。記憶部16は、「画像No.」項目で設定された画像番号及び「ファイル名」項目で設定されたファイル名を有する画像データを格納する。
【0053】
なお、画像データ情報16aは、管理No.毎に、その管理No.内の画像に付与されたタイトルを記憶するようにしてもよい。また、記憶部16に記憶された内容は、後述の通信部17を介して外部機器内の記憶部に格納するようにしてもよい。
【0054】
通信部17は、モデム(MODEM:Modulater/DEModulater)、ターミナルアダプタ(Terminal Adapter)、LANアダプタ等によって構成され、電話回線、ISDN回線、或いは専用線等の通信回線を介して、通信ネットワークに接続される外部機器(店舗に設置された他の注文票発行機やパーソナルコンピュータ、外部のサーバ等)との通信を行うための通信制御を行う。
【0055】
画像処理部18は、制御部10からの制御信号に従って、注文票に印刷する画像として指定された画像に対し、画像処理を実行する。画像処理部18における画像処理のパターンとしては、▲1▼「濃度を全体に低くする」、▲2▼「コントラストを低くする」、▲3▼「シャープネスを高くする」及び▲4▼「▲1▼〜▲3▼のうちの2つ以上の組み合わせ」等がある。なお、以下では、上述の▲1▼〜▲4▼の何れかの処理前の画像を、原画像と称す。また、これらの画像処理後の画像を、インデックス用画像と称す。原画像は、サムネイル画像であってもよいし、サムネイル画像生成前の画像であってもよい。本実施の形態では、この原画像に対応する画像は、サムネイル画像であるものとする。
【0056】
図3に、画像処理部18における画像処理の例を示す。図3では、原画像に対応する入力信号(横軸)と、インデックス用画像に対応する出力信号(縦軸)との関係を示している。ここで、入力信号及び出力信号の値は、双方とも同一範囲の値をとる。例えば、RGBカラーがそれぞれ1画素8ビットの階調を有する場合、入力信号値及び出力信号値は、0〜255の範囲の値をとる。なお、本実施の形態では、カラーバランスを保つため、RGBの各々が同一の画像変換を行うものとする。
【0057】
出力信号=γ×入力信号+αとし、γ=1、α=0としたとき、出力信号=入力信号となり、γを1より小さくすることで、コントラストを落とすことが可能となり、αを0より大きくすることで、画像の濃度を落とすことが可能となる。このような変換式を用いて信号変換を行う場合、出力信号値が255を超えたときは255に、0より小さくなったときは0になるように、それぞれ、クリッピングを行う必要がある。
【0058】
図3(a)は、▲1▼「濃度を全体に低くする」ことにより、画像全体を明るくする場合の画像処理を示す。図3(a)において、本実施の形態における画像処理が適用されない通常の画像処理では、入力信号値と出力信号値は同一となる。即ち、出力信号値は、γ=1、α=0の一次関数n上の値をとる。画像全体の濃度を低くするためには、出力信号値が入力信号値より大きくなればよく、例えば、図3(a)の関数D(太線)に示したように、α>0にすることにより、出力信号値の値が通常変換における信号値より、一律に高くなるようにする。なお、画像全体の濃度を低くするための関数は、図3(a)に示した関数Dに限定されず、入力信号値に対する出力信号値が、通常変換の場合より平均的に高くなるような関数であればよい。
【0059】
図3(b)には、画像処理部18における画像処理の一例として、▲1▼「濃度を全体に低くする」及び▲2▼「コントラストを低くする」を組み合わせて、画像全体を軟調化する場合の入力信号と出力信号との関係を示す。
【0060】
コントラストを低くするためには、暗部(例えば、入力信号値が128より小さい部分)の信号値を高くし、明部(例えば、入力信号値が128より大きい部分)の信号値を低くすればよい。例えば、図3(b)に示すように、出力信号値が、γ<1の一次関数C(点線)上の値をとるようにすればよい。コントラストを低くした上で、画像全体を明るくするためには、例えば、図3(b)の一次関数DC(太線)に示したように、出力信号値が、関数C上の信号値より一律に高くなるようにαの値を調整する。なお、画像の軟調化を示す関数は、図3(b)に示した関数DCに限定されない。
【0061】
なお、図3(a)及び図3(b)の場合も、画像全体の平均的な濃度や階調が下がればよく、入力信号−出力信号の関数の形状に規定されるわけではない。また、ここで「平均的」といった場合に、全画素数での入力信号と出力信号の差を計算するのが含まれるが、計算負荷を軽減して効果的に処理を行うという面からは、人間が目にして気にならない程度の画像データ範囲内で、上述のような処理を行えばよい。
【0062】
例えば、図4に示すように、原画像のヒストグラムで70%の画像信号が含まれる範囲の画像データに対し、上述の処理を行い、他の範囲の画像データに対しては、上述の処理を行わないようにしてもよい。なお、ここで、ヒストグラムの70%の画像信号は、R、G、Bの色毎に定義してもよいし、CIELABで勧告されるような輝度空間に変換して、L成分の画像データに対して、上述の処理を行うようにしてもよい。ここで、図4では、70%の画像データ(画素データ)が含まれる範囲として、入力信号値の中央付近(128付近)を中点とした範囲をとっているが、対象となる範囲は特に限定されず、例えば、入力信号の最小値0を含む範囲であってもよいし、最大値255を含む範囲であってもよい。本実施例では、全画像データのうち、70%の画素データに対し、上述の処理を施した例を示したが,70%以上の画素データに対して同様の処理を施してもよい。
【0063】
なお、本実施の形態では、画像データの信号値が大きくなるほど、画像が明るくなる系について説明したが、これとは反対に、信号値が大きくなるほど、画像が暗くなる系もあり、このような系においても、本実施の形態における画像処理を適用するためには、画像が明るくなる方向の絶対値で、入力信号と出力信号との差の評価を行う必要がある。
【0064】
なお、上述の画像処理において、γの値を0.8以下、より好ましくは0.6にすると、コピー又はFAX後の画像が見やすくなるとともに、注文票に印刷される画像の画質を落とすことができ、客の注文意欲をかき立てることが可能になる。加えて、画像全体の平均濃度(ビジュアル濃度)を0.3以上1.0以下の範囲内で落とすと、より効果的である。
【0065】
図3(b)のような軟調化により、画像の輪郭部分(例えば、人物の顔の輪郭、目、口、鼻等)が不明瞭になることを回避するため、該当する画像に対し、更にシャープネス処理を施すのが好ましい。
【0066】
通常、シャープネス処理を行う際、連続調を含む自然画に対しては、アンシャープネスマスキング等の手法を用いるが、本実施の形態においては、輪郭等を明確にして識別性を向上させるのが目的であるため、微分フィルタ等の簡易な方法を含め、シャープネスを高める方法は全て適用可能である。また、シャープネス強調とは異なるが、SOBELオペレータのような、輪郭を線分化するような手法を用いてもよい。
【0067】
なお、画像処理部18は、特許請求の範囲における濃度変換手段、コントラスト変換手段及び鮮鋭度変換手段としての機能を有する。
【0068】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図5に示したフローチャートを参照して、注文票発行機1により実行される注文票発行処理について説明する。
【0069】
まず、同窓会等のパーティ会場に設置された注文票発行機1のメディア入力部13は、制御部10から、データ読み込みを指示する制御信号が入力されると、装填されたメディアに記録された画像データの読み込みを開始する(ステップS1)。他にもデータを読み込むべきメディアがある場合は(ステップS2;YES)、そのメディア内の画像データも読み込む。
【0070】
全メディアの画像データの読み込みが終了すると(ステップS2;NO)、表示部11は、ステップS1で読み込まれた画像データの画像を表示し、注文票に印刷する画像の選択を促す。注文票に印刷する画像が選択されると(ステップS3)、記憶部15は、ステップS1で読み込まれた画像データのうち、ステップS3で選択された画像に対応する画像データを記憶部16に書き込む(ステップS4)。
【0071】
このとき、制御部10は、ステップS4において記憶部16に書き込まれる一連の画像データに対してユニークな管理番号を割り当て、その割り当てられた管理番号に対応する画像データ情報16aを作成し、記憶部16に格納する。
【0072】
この画像データ情報16aの作成において、制御部10は、記憶部16に書き込まれる各画像データに対し、画像番号(No.)を付与するとともに、各画像を特定するためのファイル名を付与する。
【0073】
次いで、制御部10は、画像処理部18に対し、ステップS4で書き込まれた各画像データに対する画像処理を指示するための制御信号を出力する。画像処理部18は、制御部10からの制御信号に従って、まず、画像処理の対象となる各画像データのサムネイル画像を生成し、その生成された各サムネイル画像に対し、例えば、図3(b)に示すような軟調化(及びシャープネス処理)等の画像処理を施す(ステップS5)。なお、ステップS5における画像処理の種類(パターン)は、キー入力部12から指定できるようにしてもよい。
【0074】
ステップS5における画像処理後、制御部10は、画像処理が施された各画像データ及び記憶部16に記憶された画像データ情報16aに基づいて、注文票データの作成を行い、プリント出力部15に対し、注文票の出力を指示する制御信号を出力する。プリント出力部15は、制御部10からの制御信号に従って、注文票を印刷出力し(ステップS6)、本注文票発行処理を終了する。ここで、画像処理部18により画像処理が施された各画像は、シアン、マゼンタ、イエロー及び黒を用いたフルカラーで印刷されてもよいが、キー入力部12からの指定により、黒の単色又は2色カラー(例えば、黒にシアンとマゼンタのみを使用してイエローを使用しない)で印刷されるようにしてもよい。
【0075】
図6に、図5の注文票発行処理により発行された注文票βの例を示す。注文票βの最上部左側には、「受付日」、「管理No.」の他、注文者情報記入欄として「お名前」、「TEL」の各項目が設けられている。「受付日」項目には、注文票βを発行した日付が印刷され、「管理No.」項目には、画像データ情報16a(図2)に設定された管理番号が印刷される。また、「お名前」項目及び「TEL」項目には、それぞれ、注文をする客の氏名、電話番号が記入可能な空欄が設けられている。
【0076】
注文票βの上部中央には、本注文票βによる注文によって作成された焼増しプリントやCDーR等の配送先を指定するための配送先指定欄が設けられ、配送先の郵便番号、住所、電話番号、受取人の名前が記入可能な空欄が設けられている。
【0077】
注文票βの最上部右側には、本注文票βを特定する情報として、管理No.を示すバーコードが印刷されている。また、このバーコードの下部には、「有効期限」、「取次店」、「TEL」、「住所」の各項目が設けられている。
【0078】
「有効期限」項目には、本注文票βによる注文の有効期限が印刷される。「取次店」項目、「TEL」項目及び「住所」項目には、それぞれ、本注文票βによる注文を受け付ける店舗(取次店)の名前、電話番号、住所が印刷される。
【0079】
また、注文者情報記入欄及び配送先指定欄の下部には、本注文票βによる注文方法を指定するための注文方法選択欄が設けられている。注文方法としては、「来店」、「FAX」、「Web」、「e−mail」、「電話」があり、各注文方法名の前には、注文方法を指定するためのチェックボックスが設けられている。
【0080】
注文方法選択欄において、「来店」は、注文客が、本注文票βを持参してフォトサービスを提供している写真専門店や取次店に出向くことを示し、「FAX」は、必要事項が記入された本注文票βをファクシミリ送信することを示す。「Web」は、指定されたURLにアクセスし、Web画面上に必要事項を入力して注文を行うことを示し、「e−mail」は、注文内容を入力した電子メールを、指定されたアドレスに送信することを示す。「電話」は、指定された電話番号に電話をして、オペレータの電話応対による注文又はテレフォニーシステムを使用した電話自動応対により注文を行うことを示す。
【0081】
注文方法選択欄の右隣には、注文による代金の支払方法を指定するための支払い方法選択欄が設けられている。支払方法としては、「来店決済」、「銀行振り込み」及び「郵便振替」があり、各支払方法名の前には、支払い方法を指定するためのチェックボックスが設けられている。
【0082】
支払い方法選択欄において、「来店決済」は、フォトサービスを提供している写真専門店や取次店の店頭で現金にて決済することを示し、「銀行振り込み」は、指定された銀行口座に払い込むことを示し、「郵便振替」は、指定された郵便振替口座に払い込むことを示す。なお、支払い方法として、クレジットカードによる支払いを含めるようにしてもよい。
【0083】
注文方法選択欄及び支払い方法選択欄の下部には、本注文票βにより注文を行うサービスを指定するためのサービス指定欄が設けられている。本注文票βにより注文が可能なサービスの種類としては、「焼増し」、「アルバム」、「CD−R作成」、「シールプリント」、「Tシャツ」、「マグカップ」があり、各サービス名の前には、サービスを指定するためのチェックボックスが設けられている。
【0084】
このサービス指定欄において、「焼増し」は、焼増しサービスを示し、「アルバム」は、フォトアルバムの作成サービスを示し、「CD−R作成」は、CD−Rへのデータ書き込みサービスを示す。また、「シールプリント」は、シールプリントの作成サービスを示し、「Tシャツ」は、プリントTシャツの作成サービスを示し、「マグカップ」は、マグカップへのプリントサービスを示す。
【0085】
更に、注文票βには、インデックスプリントのように、画像処理部18で画像処理が施された画像データのサムネイル画像が一覧印刷され、サムネイル画像毎に、画像番号が印刷されている。また、サムネイル画像の下部には、プリントサイズ(L、2L)の指定欄及びCD−Rへの書き込みを指定する欄が設けられているとともに、プリント枚数が記入可能な空欄が設けられている。また、バーコード化された画像番号が印刷されている。ここで、サムネイル画像毎に示される画像番号(No.1、No.2、…)は、画像データ情報16a(図2)の「画像No.」項目において設定された番号である。
【0086】
これらのサムネイル画像の左隣には、注文により実際に得られる画像の画質が、これらのサムネイル画像の画質より高いことを伝えるために、「サンプル画像のため画質が落ちています。受取時は高画質な画像が得られます。」というメッセージが印刷されている。
【0087】
注文票発行機1に入力された画像データのサムネイル画像一覧の上部には、これら一連の画像に付与されたタイトルが印刷される。
【0088】
サムネイル画像一覧の下部には、各注文客が、作成された焼増しプリントやCD−R等を受け取る方法を指定するための受取方法選択欄が設けられている。受取方法としては、「店舗に来店」、「宅配便」、「郵送」があり、各受取方法名の前には、受取方法を指定するためのチェックボックスが設けられている。
【0089】
受取方法選択欄において、「店舗に来店」は、注文店舗やそのチェーン店や契約店舗に来店して受け取ることを示す。「店舗に来店」欄には、受取可能な店舗の名前が印刷されており、各店舗名の前には、受取店を指定するためのチェックボックスが設けられている。「宅配便」は、宅配便による受け取りを示している。「宅配便」欄には、宅配手数料が印刷されている。「郵送」は、郵送による受け取りを示している。「郵送」欄には、手数料が印刷されている。なお、受取方法として、「宅配便」又は「郵送」を指定した場合、注文票β上部の配送先指定欄の記入が必須となる。
【0090】
注文票βの最下部右側には、地域のお知らせや、各種サービスを提供する店舗の広告等が印刷される。なお、注文票のコピーやファクシミリ送信を行う場合、注文票の縁の辺りが印字されないことがあるため、注文票の縁の部分に余白(例えば、5mm以上)を設けるのが好ましい。
【0091】
なお、図6に示した注文票βでは、データ書き込みの対象となるメディアをCD−Rとしているが、DVD−R、MO(Magneto Optical Disk)、PCカード、メモリスティック(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、マルチメディアカード(登録商標)等のメディアであってもよい。CD−R等のメディアへのデータ書き込みは、注文票発行機1のメディア出力部14で行ってもよいし、他の装置で行ってもよい。また、図6に示した注文票βは、注文票発行機1により発行される注文票の一例であり、レイアウト等は、これに限定されない。
【0092】
注文票βが発行されると、注文票βのコピー(モノクロ)が、例えば、同窓会に参加した者に手渡しで配布(又は郵送)され、各参加者は、配布された注文票を用いて、各々所望のタイミングで、各種注文(焼増し注文やCD−Rへの書き込み注文等)を行うことになる。また、注文票βを、参加者の自宅にファクシミリ送信し、ファクシミリ送信により配布された注文票を用いて各種の注文を行うようにしてもよい。
【0093】
以上のように、本実施の形態の注文票発行機1によれば、図3に示すような濃度変換処理やコントラスト変換等の画像処理が施された画像を印刷した注文票が発行可能になることにより、発行された注文票を複写しても、注文票上の画像が容易に確認できる程度の画質を確保することができる。
【0094】
また、注文票に印刷された画像は、画像認識はできるが、通常の鑑賞には不十分な画質レベルであるため、客は、注文票上に印刷された画像に満足することがなくなり、これらの画像に対する各種処理の注文を促すことができる。
【0095】
更に、濃度変換やコントラスト変換に加えてシャープネス処理が施された画像を注文票に印刷することにより、その注文票のコピーやファクシミリ送信を行っても、画像の輪郭部分が明瞭となり、画像を容易に確認することができる。
【0096】
また、単色(黒)又は2色カラー(例えば、シアンとマゼンタのみ)の画像が印刷された注文票を発行することにより、注文票を低コストで発行することができる。
【0097】
なお、本実施の形態における記述内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0098】
【発明の効果】
本発明によれば、所定の画像変換が施された画像を印刷した注文票が発行可能になることにより、発行された注文票を複写しても、注文票上の画像が容易に確認できる程度の画質を確保できるとともに、注文票上に印刷された画像に対する処理の注文を促すことができる。
【0099】
また、単色の画像又は黒以外の2色カラーのサムネイル画像が印刷された注文票を出力することにより、注文票を低コストで発行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の注文票発行装置を適用した注文票発行機1の主要部構成を示すブロック図。
【図2】記憶部16に記憶される画像データ情報16aのデータ構成を示す図。
【図3】注文票に印刷する画像に対する画像処理を説明するための図。
【図4】原画像のヒストグラムを示す図。
【図5】注文票発行機1において実行される注文票発行処理を示すフローチャート。
【図6】注文票発行機1により発行された注文票βを示す図。
【符号の説明】
1 注文票発行機
10 制御部
11 表示部
12 キー入力部
13 メディア入力部
14 メディア出力部
15 プリント出力部
16 記憶部
16a 画像データ情報
17 通信部
18 画像処理部
19 バス
β 注文票
Claims (22)
- 画像に対する所定の処理を注文するための注文票を作成する注文票作成方法であって、
前記所定の処理の対象である画像を前記注文票にサムネイル表示させるために必要な画像データに対し、濃度値を下げる変換を行う濃度変換工程と、
前記濃度変換工程により濃度値が変換された画像データを用いて、前記所定の処理を注文するための注文票データを作成する作成工程と、
前記作成工程により作成された注文票データに基づいて注文票を印刷出力する出力工程と、
を含むことを特徴とする注文票作成方法。 - 画像に対する所定の処理を注文するための注文票を作成する注文票作成方法であって、
前記所定の処理の対象である画像を前記注文票にサムネイル表示させるために必要な画像データに対し、コントラスト値を下げる変換を行うコントラスト変換工程と、
前記コントラスト変換工程によりコントラスト値が変換された画像データを用いて、前記所定の処理を注文するための注文票データを作成する作成工程と、
前記作成工程により作成された注文票データに基づいて注文票を印刷出力する出力工程と、を含み、
前記コントラスト変換工程によるコントラスト変換前の画像信号を入力信号とし、コントラスト変換後の画像信号を出力信号とした入出力特性関数の傾きの平均値が、1より小さい正の値であることを特徴とする注文票作成方法。 - 前記サムネイル表示させるために必要な画像データに対し、濃度値を下げる変換を行う濃度変換工程を含み、
前記作成工程において、前記濃度変換工程により濃度値が更に変換された画像データを用いて、前記注文票データが作成されることを特徴とする請求項2記載の注文票作成方法。 - 前記コントラスト変換工程において、前記入出力特性関数の傾きの平均値が、0.8以下の正の値又は0.6以下の正の値になることを特徴とする請求項2又は3記載の注文票作成方法。
- 前記濃度変換工程において、前記サムネイル表示させるために必要な画像データの濃度値が、0.3以上1.0以下の範囲内で下がることを特徴とする請求項1又は3記載の注文票作成方法。
- 前記サムネイル表示させるために必要な画像データに対し、鮮鋭度を高くする変換を行う鮮鋭度変換工程を含み、
前記作成工程において、前記鮮鋭度変換工程により鮮鋭度が更に変換された画像データを用いて、前記注文票データが作成されることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の注文票作成方法。 - 前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、前記濃度変換工程における濃度変換が行われることを特徴とする請求項1、3、5、6の何れか一項に記載の注文票作成方法。
- 前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、前記コントラスト変換工程におけるコントラスト変換が行われることを特徴とする請求項2〜4、6の何れか一項に記載の注文票作成方法。
- 前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、前記鮮鋭度変換工程における鮮鋭度変換が行われることを特徴とする請求項6記載の注文票作成方法。
- 前記出力工程において、前記サムネイル表示される画像のデータが、単色分の画像データとして印刷出力されることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の注文票作成方法。
- 前記出力工程において、前記サムネイル表示される画像のデータが、黒以外の2色分の画像データとして印刷出力されることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の注文票作成方法。
- 画像に対する所定の処理を注文するための注文票を発行する注文票発行装置であって、
前記所定の処理の対象である画像を前記注文票にサムネイル表示させるために必要な画像データに対し、濃度値を下げる変換を行う濃度変換手段と、
前記濃度変換手段により濃度値が変換された画像データを用いて、前記所定の処理を注文するための注文票データを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された注文票データに基づいて注文票を印刷出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする注文票発行装置。 - 画像に対する所定の処理を注文するための注文票を発行する注文票発行装置であって、
前記所定の処理の対象である画像を前記注文票にサムネイル表示させるために必要な画像データに対し、コントラスト値を下げる変換を行うコントラスト変換手段と、
前記コントラスト変換手段によりコントラスト値が変換された画像データを用いて、前記所定の処理を注文するための注文票データを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された注文票データに基づいて注文票を印刷出力する出力手段と、を備え、
前記コントラスト変換手段によるコントラスト変換前の画像信号を入力信号とし、コントラスト変換後の画像信号を出力信号とした入出力特性関数の傾きの平均値が、1より小さい正の値であることを特徴とする注文票発行装置。 - 前記サムネイル表示させるために必要な画像データに対し、濃度値を下げる変換を行う濃度変換手段を備え、
前記作成手段は、前記濃度変換手段により濃度値が更に変換された画像データを用いて、前記注文票データを作成することを特徴とする請求項13記載の注文票発行装置。 - 前記コントラスト変換手段は、前記入出力特性関数の傾きの平均値を、0.8以下の正の値又は0.6以下の正の値にすることを特徴とする請求項13又は14記載の注文票発行装置。
- 前記濃度変換手段は、前記サムネイル表示させるために必要な画像データの濃度値を、0.3以上1.0以下の範囲内で下げることを特徴とする請求項12又は14記載の注文票発行装置。
- 前記サムネイル表示させるために必要な画像データに対し、鮮鋭度を高くする変換を行う鮮鋭度変換手段を備え、
前記作成手段は、前記鮮鋭度変換手段により鮮鋭度が更に変換された画像データを用いて、前記注文票データを作成することを特徴とする請求項12〜16の何れか一項に記載の注文票発行装置。 - 前記濃度変換手段は、前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、濃度変換を行うことを特徴とする請求項12、14、16、17の何れか一項に記載の注文票発行装置。
- 前記コントラスト変換手段は、前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、コントラスト変換を行うことを特徴とする請求項13〜15、17の何れか一項に記載の注文票発行装置。
- 前記鮮鋭度変換手段は、前記サムネイル表示させるために必要な画像データを構成する全画素のうち、当該画像データのヒストグラムに基づいて決定された所定の割合の画素のデータに対して、鮮鋭度変換を行うことを特徴とする請求項17記載の注文票発行装置。
- 前記出力手段は、前記サムネイル表示される画像のデータを単色分の画像データとして前記印刷出力を行うことを特徴とする請求項12〜20の何れか一項に記載の注文票発行装置。
- 前記出力手段は、前記サムネイル表示される画像のデータを黒以外の2色分の画像データとして前記印刷出力を行うことを特徴とする請求項12〜20の何れか一項に記載の注文票発行装置。
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