JP2005221635A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 転写材搬送部材上で転写材を搬送する際の移動速度の変動を受けることなく転写材搬送部材の駆動を制御することを可能とした画像形成装置を提供する
【解決手段】 画像形成コントローラ102は、転写材搬送ベルト32により転写材Sが搬送されていないときに速度検知手段61が検知する移動速度に基づいて転写材搬送ベルト32を駆動する転写材搬送ベルト駆動モータ201を制御すること
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式によるカラー画像形成装置の普及にともない、カラー画像の印字品質に対する要求に加え、カラー出力の高速化に対する要求が高まっており、この要求に応えるために、いくつかの画像形成方式が提案されている。
この種の画像形成装置の代表的な例として、各色の画像形成部に、それぞれ書込み手段(スキャナ等)と像担持体(感光体ドラム)を有したものが多く、この各色の画像形成部の画像を転写材上に転写する方法としては、転写搬送ベルトと呼ばれるベルトで転写材を搬送し、直接転写材上に順次転写を行っていくものと、中間転写ベルトと呼ばれるベルトに各色画像を順次転写した後、転写紙上に転写するものが挙げられる。
この種の画像形成装置においては、像担持体や転写材搬送機構等にベルトを採用したことで数多くの機能向上を図ることが可能になった反面、ベルト機構に特有の欠点である、機内昇温や使用環境温度の変化によるベルトの移動速度変化を抑えるための手段が必要不可欠となる。この問題は、ベルトを駆動するローラ等が機内昇温等により熱変形(熱膨張/収縮)を起こし、転写材を搬送するベルトや中間的に転写するベルトの速度が変化し、各色の転写材に対する印字位置が所望の位置にならず、各色相互間の色ずれが生じる問題である。
このような事態に対処するために、この種の画像形成装置は、各色相互の色ずれ量を検知し、その情報に基づいて補正を行うための色ずれ補正機能やベルトの移動速度を所定の速度に保つための手段を備えている。
ここで挙げている、色ずれ補正機能とは、各色相互の色ずれを検知するための色ずれ検知マーク(以下、レジストマーク)をベルト上に形成し、そのレジストマークをベルトの対向上に設けた色ずれ検知センサで検知する。そしてそこで検知された情報に基づいて、レーザ点灯のタイミングを変更したり、レーザ点灯の間隔を変えたりする事によって、色ずれの補正を行う機能である。通常、機内昇温が生じたとしても上記のような色ずれ補正機能を実行すれば、再び色ずれのない良好な画像を得ることが可能となるが、この色ずれ補正機能は画像シーケンス前に実行する必要があるため、画像シーケンスに入るまでに色ずれ補正処理に要する長い時間が必要となる。そのため、昇温によるベルト速度変化起因の色ずれに対して色ずれ補正機能をできる限り実行せずにベルト移動速度が常時、所定の速度であるように構成している。
また、ベルトの移動速度を常時、所定の速度に保つための手段としては、ベルトを駆動する駆動ローラを熱変形(熱膨張/収縮)しにくい構成にすることや、駆動ローラ付近の温度を新たに設けた温度検知手段により検知し、その情報を元にベルトの移動速度変化を予測する方法等が採用されている。
しかし、上記の方法では、常時、ベルトの移動速度を所定の速度に保つにも限界があり、機内昇温によるベルト駆動部等の温度上昇により、常に良好な画像を得ることができない。
そこで、ベルトの移動速度を常に所定の速度にするため、ベルトによって従動回転する従動ローラの軸端部に速度検出手段を新たに設け、ベルトが回転しているときは、常時、その情報に基づいてベルトの移動速度を所定の速度に制御するものが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−251079号公報
しかしながら、上述した対策では、以下に挙げる問題が生じていた。
まず第1に、速度制御機能が常時働いていることにより、画像形成される転写材が給紙部や定着部とベルト表面の両方に接触している状況においても速度検出を行っていた。そのため、ベルト移動速度は、給紙部に配置されたローラや定着部に配置されたローラ等、別の速度変動要因の影響を受けることになり、速度検出精度が低下し、ベルト移動速度が不安定になることがあった。
また、ベルトの移動速度を色ずれが生じない所定の速度に制御するには、複数の速度検出サンプリングデータからベルト駆動手段の速度(回転数)を算出し、制御する必要がある。そのため、ベルトの移動速度を色ずれの発生することの無い所定の速度に制御し、安定させるまでにある程度の時間が必要となる。この速度制御を転写材がベルトに接触していない間に行うとすると、両面印字時は、表面の画像形成シーケンスと裏面の画像形成シーケンスの間に行うことが可能であるが、片面印字時の場合は、画像形成シーケンス間が短いため、速度制御を画像形成シーケンス間に収めることができない。従って、速度制御のための装置の休止時間を新たに設ける必要がある。これは、両面印字時の表面画像シーケンスと裏面画像シーケンス間の時間より片面印字時の1枚目と2枚目の紙間時間の長さの方が短いためである。これにより、片面印字時はユーザーがプリントコマンドを送ってから、プリント出力を手にできる時間が速度制御の時間分、長くなる問題が生じていた。
本発明は、上記問題点を解消するためになされたもので、転写材搬送部材上で転写材を搬送する際の移動速度の変動を受けることなく転写材搬送部材の駆動を制御することを可能とした画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明は、転写材を搬送するための転写材搬送部材であって、複数の回転部材により張架される転写材搬送部材と、転写材搬送部材を回転駆動すべく複数の回転部材の少なくとも1つを駆動する駆動手段と、転写材搬送部材の移動速度を検出する速度検出手段と、速度検出手段が検出する移動速度に基づいて駆動手段による転写材搬送部材の駆動を制御する制御手段とを有し、制御手段は、転写材搬送部材により転写材が搬送されていないときに速度検出手段が検出する移動速度に基づいて転写材搬送部材の駆動を制御することを特徴とする。
本発明によれば、転写材搬送部材上で転写材を搬送する際の移動速度の変動を受けることなく転写材搬送部材の駆動を制御することができる。
以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
まず画像形成装置の構成の概略について図1を用いて説明する。
図1に示すカラー画像形成装置A(以下、装置本体A)は、上下方向に直線状に並設された画像形成手段であって、像担持体となるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4個の電子写真感光体ドラム31y、31m、31c、31k(以下、単に「感光体ドラム31」という)を備えており、各感光体ドラム31に対向して、静電吸着により転写材Sを吸着して担持搬送する転写材担持体となる転写材搬送ベルトが配置されている。
各々の感光体ドラム31は、上下両端のイエロー、ブラックの感光体ドラム31y、31kに対して中側2個のマゼンタ、シアンの感光体ドラム31m、31cを1mm程度転写材搬送ベルト32側に突出するように配置している。
各感光体ドラム31の周囲には、その回転方向上流側から順に、感光体ドラム31の表面を均一に帯電するための帯電手段となる帯電器33y、33m、33c、33k(以下、単に「帯電器33」という)、帯電器33により、一様に帯電された感光体ドラム31の表面に画像情報に基づいてレーザビームを照射して静電潜像を形成する露光手段34y、34m,34c、34k(以下、単に「露光手段34」という)が配置されている。
さらには、静電潜像が形成された感光体ドラム31の表面に、各色のトナーを付着させてトナー画像として顕像化する現像手段35y、35m、35c、35k(以下、単に「現像手段35」という)、転写後の感光体ドラム31の表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段36y、36m、36c、36k(以下、単に「クリーニング手段36」という)が配置されている。
感光体ドラム31と帯電器33、現像手段35及びクリーニング手段36は一体的にカートリッジ化されたプロセスカートリッジ37y、37m、37c、37k(以下、単に「プロセスカートリッジ37」という)として装置本体Aに対して着脱可能に構成されている。
また感光体ドラム31に対向する位置には転写材搬送ベルト32を挟んで該転写材搬送ベルト32により担持搬送される転写材Sに感光体ドラム31の表面に形成されたトナー画像を転写する転写手段となる転写ローラ38y、38m、38c、38k(以下、単に転写ローラ38という)が配置されている。
像担持体となる感光体ドラム31は、直径30mmのアルミニウム製のシリンダの外周面に有機光導伝体層(OPC)を塗布して構成したものである。感光体ドラム31は、その両端部をフランジにより回転自在に支持されており、一方の端部に感光ドラム31m、31c、31m、31kの各々に対して設けられたカートリッジ駆動モータ200m、200c、200m、200kから駆動力を伝達することにより、反時計回り方向に回転駆動される。
帯電器33は、ローラ状に形成された導電性ローラであり、このローラを感光体ドラム31の表面に当接させるとともに、帯電バイアス電源103によって帯電バイアス電圧を印加することにより感光体ドラム31の表面を一様に帯電させるものである。
露光手段34はポリゴンミラーを有し、このポリゴンミラーには図示しないレーザダイオードから画像信号に対応する画像光が照射される。
現像手段35は、各々イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを収容したトナー収容部39y、39m、39c、39k(以下、単に「トナー収容部39」という)、感光体ドラム31の表面に隣接し、カートリッジ駆動モータ200により回転駆動されるとともに、現像バイアス電源104により現像バイアス電圧を印加することにより現像を行う現像ローラ40y、40m、40c、40k(以下、単に「現像ローラ40」という)等を有して構成される。
トナー収容部39には、転写材Sの搬送方向上流側から順に、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの各トナーが収容されている。
転写材搬送ベルト32の内側に配置された転写ローラ38は、4個の感光体ドラム31に対向して転写材搬送ベルト32に当接する。これら転写ローラ38は転写バイアス電源105に接続されており、転写ローラ38から正極性の電荷が転写材搬送ベルト32を介して転写材Sに印加され、この電界により、感光体ドラム31に接触中の転写材Sに感光体ドラム31表面上の負極性の各色トナー画像が順次転写されてカラー画像が形成される。
装置本体Aの下部に設けられた給送カセット41に収容された転写材Sは、半月状で間欠回転するピックアップローラ42と、該ピックアップローラ42に圧接された分離パッド43により分離給送されてレジストローラ対44に到達する。
レジストローラ対44により所定のタイミングで送られた転写材Sは、転写材搬送ベルト32により静電吸着して担持された状態で画像形成手段となる感光体ドラム31と転写ローラ38との間の転写位置に搬送され、各感光体ドラム31の表面に形成されたトナー画像が順次転写されてカラー画像が記録された後、駆動回転する加熱ローラ45aと、これに圧接して従動回転する加圧ローラ45bとを有する定着手段45を通過する際に加熱、加圧処理されて、トナー画像が定着された後、排出ローラ対46により、装置本体Aの上部に設けられた排出トレイ47上に排出される。
転写材搬送ベルト32は転写材搬送面を張架する2軸となる駆動ローラ48及び従動ローラ49、駆動ローラ48のすぐ下流に位置する従動ローラ50、転写材搬送ベルト32にテンションを付与するテンションローラ51の計4本のローラにより回転可能に張架支持されており、すべての感光体ドラム31に対向して配置されている。
ここで、装置本体Aは、転写材搬送ベルト32を張架支持する4本のローラのうち、駆動ローラ48を駆動する転写材搬送ベルト駆動モータ201を有する。
転写材搬送ベルト32は通常1010〜1014Ω・cmの体積抵抗率を持たせた厚さ100〜150μmのエンドレスのフィルム状部材で構成される。ここでの体積抵抗率とはJIS法K6911に準じた測定プローブを用い、ADVANTEST社製の高抵抗計R8340にて100Vを印加して得た測定値を転写材搬送ベルト32の厚みで正規化した値である。
そして転写材搬送ベルト32は感光体ドラム31に対向する外周面に転写材Sを静電吸着して該感光体ドラム31に転写材Sを接触させるべく駆動ローラ48によって循環移動する。これにより、転写材Sは転写材搬送ベルト32により転写位置まで搬送され、感光体ドラム31表面上のトナー画像が転写される。
転写材搬送ベルト32の転写材搬送方向最上流側で従動ローラ49に対向する位置には該転写材搬送ベルト32と共同して転写材Sを挟持し、かつ転写材Sを転写材搬送ベルトに静電吸着させるための吸着ローラ52が配置されている。
転写材Sの搬送に際しては、吸着ローラ52にバイアス電圧を印加することで、転写材搬送ベルト32を介して該吸着ローラ52に対向し、接地された従動ローラ49との間に電界を形成し、転写材搬送ベルト32及び転写材Sの間に誘電分極を発生させて両者に静電吸着力を生じさせるようになっている。
次に、図2を用いて、装置本体Aの制御構成を説明する。
図2で、101は画像処理コントローラであり、ホストコンピュータ等の外部装置から転写材に画像形成するための画像情報を受信するとともに画像情報を露光手段34が感光ドラム31を露光するためのビットデータに展開する展開処理を実行するものである。102は画像形成コントローラであり、画像処理コントローラ101から受信したビットデータ及び制御コマンドに基づいて装置本体Aを制御するものである。なお、画像形成コントローラ102は、例えば帯電バイアス電源103、現像バイアス電源104、転写バイアス電源105、露光手段34、カートリッジ駆動モータ200、転写材搬送ベルト駆動モータ201を制御するとともに、転写材搬送ベルト駆動モータ201による転写材搬送ベルト32の回転速度を制御するために後述するフォトセンサ62からの入力信号を受信する。
次に、続いて色ずれ検知及び補正に関して説明する。
本実施例において、色ずれ検知センサ54は転写材搬送ベルト32の駆動ローラ48の周上に配置した。尚、ここでは駆動ローラ48の周上に配置したが、転写材搬送ベルト32を張架しているその他のローラの周上でもかまわないし、また転写材搬送ベルト32の裏面に摺動する平面バックアップ部材を設けて、その対向面に配置しても良い。
続いて、色ずれ補正動作について説明する。
4色の画像のうち、どの色を基準として色ずれを検知するかは、いろいろ設定が可能であるが、ここではブラック(k)を基準としてそれに対する色ずれを検知する方法について記載する。ここでは、ブラックに対するマゼンタの色ずれを検知する方法について説明するが、他の色の場合も方法は同等なので、その説明は省略する。
画像形成コントローラ102は、ブラックとマゼンタの露光手段34のレーザ発光をコントロールして、色ずれ検知パターンを転写搬送ベルト32上に形成する。尚ここでは色ずれ検知モードであるため、画像形成時の様に転写材Sは転写材搬送ベルト32上には搬送されず、転写材搬送ベルト32に直接トナー像を転写する。
そして、転写材搬送ベルト32上に形成されたトナー像は、色ずれ検知センサ54の下を通過するが、その際、通過したトナー像の間隔を、時間をパラメータとして計測する事で、トナー像の間隔が所定の値に対してどの程度ずれているかを示すずれ量を判断する。例えば、色ずれが生じないときに色ずれ検知センサ54がブラック(k)のトナー像を検知してからマゼンタ(m)のトナー像を検知するまでにt0秒かかるとした場合、実際に色ずれ検知センサ54が検知した時間がt1秒であった場合は(t0−t1)がずれ量に相当する時間となる。
その後、計測したずれ量に基づき、露光手段34のレーザ発光をコントロールして、色ずれを補正する。レーザ発光のコントロールとしてはレーザ発光の開始タイミングを調整する動作を行う。前述の例のとおり、ずれ量が(t0−t1)であった場合は(t0−t1)に相当する時間だけブラック(k)の露光手段によるレーザ発光タイミングとマゼンタ(m)の露光手段によるレーザ発光タイミングをずらすよう画像形成コントローラ102は制御する。
本実施例においては、上記色ずれ補正処理を行うにあたり、以下のシーケンスが必要になる。まず転写材搬送ベルト32上に残トナーがあると誤検知をする可能性があるので、転写材搬送ベルト32のクリーニングを行う。このモードは転写材搬送ベルト32を感光体ドラム31に対し相対的に速度差を持たせながら駆動し、転写ローラ38Y、38M、38C、38Kの順に、転写バイアスを逆−正−逆−正(正は転写時と同極性)と印加し感光体ドラム31に回収する。その後、色ずれ検知パターンの測定を色ずれ検知センサ54で順次を行い、さらにその色ずれ検知パターンのクリーニングを行う。
次に、転写材搬送ベルト駆動モータ201により駆動される対象物(転写材搬送ベルト32)の速度を検出する速度検出手段の一実施形態について説明する。
転写材搬送ベルト32を駆動する駆動ローラ47は、図3示すように金属の芯金47aに、摩擦力を得るためのゴム層47bを厚み1.2mmで巻き付けた形状となっている。
この駆動ローラ47の外径は、製造時±0.2%程度の範囲でばらつきがあり、予め決めておいた回転数で駆動を行うと、その駆動ローラ47の外径のばらつきが速度のばらつきとなって現れる。またプリントの継続等により画像形成装置内部の温度が上昇したり、使用環境の温度が上昇(下降)すると、駆動ローラ47の温度も上昇(下降)するので、駆動ローラの直径も熱膨張(収縮)により増加(縮小)する。駆動ローラ47のゴム層47bの厚みにもよるが、本実施例においては、厚み1.2mmを採用したので、温度が1℃変化した際の転写材搬送ベルト32の速度変化率はおよそ0.007%、この速度変化を色ずれ量に換算すると、約15μmとなる。実際の連続プリントにおいては、温度変化が10℃程度はあり、その際は150μmの色ずれとなるため、速度を制御する手段が必要となってくる。
ここで、転写材搬送ベルト32の速度制御について説明する。
図4は、転写材搬送ベルト32の速度制御を説明するための図である。
図4示す様に、モータ53で駆動される転写材搬送ベルト32の速度を検出する検出手段61を配設した。具体的には、転写材搬送ベルト32によって従動する従動ローラ50の端部に、フォトセンサ62を設け、従動ローラの端部のDカットによって、従動ローラが1回転するごとに1パルスを発生するように構成した。ここで発生するパルスの時間間隔を画像形成コントローラ102で検知し、その情報より転写搬送ベルト32に速度が所定の値になるように、画像形成コントローラ102から転写材搬送ベルト駆動モータ201の回転をコントロールする信号を送るようになっている。この制御により、転写材搬送ベルト32は常時、所定の速度(本実施例においては約100mm/s)で駆動される。
すなわち、このような制御を行う事で、画像形成装置内部の温度上昇等により、転写搬送ベルト32の速度が変化してしまうことを防止でき、その結果、前述した転写材搬送ベルト32の速度変化に起因する色ずれを防止する事が可能となる。
ところが、画像形成される転写材Sが給紙部44や定着部45と転写材搬送ベルト32表面の両方に接触している状況においても速度検出を行うことにより、給紙部44に配置されたローラや定着部45に配置されたローラ等の別の速度変動要因の影響を受けてしまう。転写材搬送ベルト32の転写材搬送速度と給紙部44の転写材Sを搬送する搬送速度、また、定着部45の転写材Sを定着する速度はそれぞれ駆動源や搬送部品等が異なるために微妙に違ってくる。そのため、ベルト上の転写材Sに対する引っ張り作用や押し込み作用が働いてしまい、転写材搬送ベルト32に速度変動が生じる。その結果、速度検出精度が低下し、ベルト移動速度が不安定になり、色ずれが発生する。そこで、転写材搬送ベルト32の移動速度検出のタイミングを転写材Sが転写材搬送ベルト32に接触していない時に行うように設定した。図5に転写材Sを転写材搬送ベルト32上で搬送している時の転写材搬送ベルト32の移動速度と、転写材Sを転写材搬送ベルト32上で搬送していない時の転写材搬送ベルト32の移動速度を示す。図5からも分かるように転写材Sを搬送している時の転写材搬送ベルト32の移動速度は、転写材Sを搬送していない時の転写材搬送ベルト32の移動速度と比較して不安定になっていることがわかる。このように転写材Sを搬送していない時のみに速度制御を実行することで、転写材搬送ベルト32が安定して回転している状態で速度検出を行うことが可能となる。その結果、速度検出精度が向上し、より安定して所定の速度に制御する事が可能になる。
具体的に、画像形成コントローラ102は、以下の場合に速度制御を実行するようにすればよい。
(1)画像処理コントローラ101から画像形成を行うべき旨のプリントコマンドを受信した後であって、帯電器33により感光ドラム31の表面を所定電位に帯電させるべく準備動作を行う際に転写材搬送ベルト32を回転駆動している際にフォトセンサ62からの信号に基づいて速度制御を実行する。
(2)転写材搬送ベルト32から転写材Sの後端が抜けた後に所定時間だけ転写材搬送ベルト32を回転駆動させて、その際にフォトセンサ62からの信号に基づいて速度制御を実行しても良い。
また、この速度制御は、色ずれが生じない所定の速度に制御するために、少なくとも約3秒間、複数回にわたってフォトセンサ62の検出結果に基づいた速度検出を行い、その情報を元に転写材搬送ベルト駆動モータ201の目標速度(回転数)を算出して目標速度(回転)に一致させるような制御を行う。そのため、転写材搬送ベルト32の移動速度を所定の速度に制御し、安定させるまでに約3秒以上の時間が必要となる。この速度制御を転写材Sが転写材搬送ベルト32に接触していない間に実行する場合、両面印字時は、表面の画像形成シーケンスと裏面の画像形成シーケンスの間に常時実行することが可能であるが、片面印字時の場合は、画像形成シーケンス間が短いため、速度制御をその間に実行することができない。従って、従来は速度制御のための装置の休止時間を設け、転写材搬送ベルト32の移動速度が所定の速度に安定したことを確認してから画像シーケンスに入るように設定していた。これでは、速度制御を行う度にベルトの移動速度が安定するまでの待ち時間が生じてしまい、なるべく早く画像を出力したいユーザーにとって効率が悪い。
そこで、このような事態に対応するために本実施形態においては、速度制御を実行するタイミングや時間を片面印字時よりも両面印字時に多く行う方式を考案した。
ここで、機内昇温が顕著に生じる連続印字時の連続印字枚数に対する画像の色ずれ量の関係(速度制御なし)について図6(a)、(b)に、また、500枚連続印字に対する機内温度の変化について以下の表1に示す。ここで言う機内昇温とは、ブラックのプロセストナーカートリッジ37k上部の雰囲気温度のことを指している。
Figure 2005221635
表1より、速度制御を実行しない場合、機内昇温により駆動ローラ47等の温度が上昇し、転写材搬送ベルト32の移動速度が変化するのは、連続両面印字を行ったときに顕著に発生し、逆に連続片面印字を行った時には、機内昇温は連続両面印字時と同様に上昇するものの、駆動ローラ47等の温度上昇は少ない事がわかる。また、図6より、駆動ローラ47の温度上昇が高い両面連続印字のときに色ずれが悪化していることがわかる。これは、一方の面をプリントされた転写材Sが、高温度の定着部を通過し、再び両面印字のパスを通り、もう一方の面に画像を形成する際に、この熱が駆動ローラ47等に対して熱を与え、転写材搬送ベルト32の移動速度が変化し、色ずれが発生しているのである。片面印字時は、定着部等での熱の影響を受けていない転写材Sのみが転写材搬送ベルト32に接触するため、転写材Sの熱の影響を与えることがない。それどころか、定着部等から転写材搬送ベルト32に与える熱影響も、冷たい転写材Sが接触することで冷却されているので、機内昇温の影響は少ない事がわかった。これらのことから、速度制御を行うタイミングや時間を片面印字時よりも両面印字時に多く行う設定にすることで、速度制御による装置本体Aの休止時間を少なくするとともに、機内昇温による転写材搬送ベルト32の速度変動を防止することが可能となり、転写材搬送ベルト32の速度変動による色ずれの発生を防止することが可能である。
具体的に、画像形成コントローラ102は、前述の(1)、(2)の場合に加えて、両面印字を行う場合には、転写材Sが転写材搬送ベルト32を通過した後に反転させ、再び転写材搬送ベルト32にて搬送させるべく両面搬送路203(反転搬送路)にて搬送されているときに速度制御を実行すればよい。
また、本発明における第二の実施形態としては、両面印字時のみ速度制御を行うこととした。すなわち、機内昇温によるベルト駆動部等の温度上昇が顕著に発生する両面印字時にのみ速度制御を行うことで、更に速度制御による装置の休止時間を少なく、ベルトの移動速度の制御を行うこと可能である。
また、本発明における第四の実施形態としては、速度制御の対象物を転写搬送ベルトにした場合、ベルトが巻きついている駆動ローラ部やベルトの大部分の面積に転写材が接触するように構成できることから、片面印字時のベルトの昇温に対して、転写材による冷却効果を高くすることが可能となる。これにより、片面印字時の速度制御タイミングや時間をさらに低減することが可能である。
画像形成装置の構成の概略を示す図である。 装置本体Aの制御構成を示す図である。 転写材搬送ベルトの駆動ローラを示す断面図である。 転写材搬送ベルト32の速度制御を説明するための図である。 転写材搬送ベルト32の移動速度を示す図である。 連続して印字する印字枚数に対する色ずれ量の変化を示す図である。
符号の説明
31y〜31k 感光ドラム
32 転写材搬送ベルト
34y〜34k スキャナ
48 駆動ローラ
50 従動ローラ
61 速度検知手段
62 フォトセンサ
63 制御部
101 画像処理コントローラ
101 画像形成コントローラ
200 カートリッジ駆動モータ
201 転写材搬送ベルト駆動モータ
203 両面搬送路
A 画像形成装置(装置本体)

Claims (4)

  1. 転写材を搬送するための転写材搬送部材であって、複数の回転部材により張架される転写材搬送部材と、
    前記転写材搬送部材を回転駆動すべく前記複数の回転部材の少なくとも1つを駆動する駆動手段と、
    前記転写材搬送部材の移動速度を検出する速度検出手段と、
    前記速度検出手段が検出する前記移動速度に基づいて前記駆動手段による前記転写材搬送部材の駆動を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記転写材搬送部材により転写材が搬送されていないときに前記速度検出手段が検出する前記移動速度に基づいて前記転写材搬送部材の駆動を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写材搬送部材により搬送される転写材にトナー像を形成する画像形成部を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成部により第1面に画像が形成された前記転写材を反転させて前記画像形成部に搬送する反転搬送部を有し、
    前記制御手段は、前記転写材が前記反転搬送部にて搬送されているときに前記速度検出手段が検出する前記移動速度に基づいて前記転写材搬送部材の駆動を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記画像形成部が転写材に画像形成可能な準備状態へと移行させる準備動作を実行しているときに前記速度検出手段が検出する前記移動速度に基づいて前記転写材搬送部材の駆動を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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