JP2005221305A - スロットダイ測定装置 - Google Patents

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偉 高
Satoshi Kiyono
慧 清野
Masaru Furukawa
勝 古川
Mutsumi Yasutake
睦実 安竹
Kazuhiko Takahashi
和彦 高橋
Toshihiko Kanayama
利彦 金山
Yukitoshi Hishida
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Abstract

【課題】 スロットダイの溝幅、真直性等、スロットダイの長手方向の位置に伴い変化する特性を容易かつ正確に測定すること。
【解決手段】 定盤12と、該定盤12に設けられたガイドレール14と、該ガイドレール14上に走行自在に設けられたスライダ16と、該スライダ16に設けられたコラム18とを備え、前記定盤12上にスロットダイ100を前記ガイドレール14の延長する方向に沿って設置し、前記スライダ16を前記スロットダイ100に沿って移動させ、前記コラム18に搭載した測定器30により前記スロットダイ100の長手方向の位置に伴い変化する特性を測定するスロットダイ測定装置10において、前記定盤12、コラム18、ガイドレール14、スライダ16が低膨張材料より形成され、該ガイドレール14に対して該スライダ16を摺動可能に浮上させる手段と移動手段が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

この発明は、スロットダイ測定装置に関する。
従来、一方向に走行する可撓性帯状支持体等に塗布液を塗布する際に使用される図8に示すようなスロットダイ100は、内部に塗布液の液溜めとされるマニホールド102を備え、このマニホールド102から通じる塗布幅方向に伸びた溝部103から塗布液が吐出されることで、ダイヘッドの塗布表面101上を移動する基材に塗布液を連続的に塗布するものであり、特に長尺の基材に対して均一な塗布厚さの塗布面を形成するために、塗布液が吐出される溝部103の溝幅や溝部103をなす2つの対向面(溝面)103A,103Bの平面度等の溝面形状が精度良く形成される必要がある。
そのため、例えば塗布幅方向に伸びる溝部103の長さ(例えば、数m等)に比べて、相対的に小さい溝幅(例えば、数10〜数100μm等)を有する溝部103の溝幅を精度良く測定する必要がある。
従来、スロットダイ100の溝部103の溝幅測定では、例えば図8に示すように、隙間ゲージ105を用いて測定する方法や、被測定対象物の上方に配置したCCDカメラ等の撮像装置により被測定対象物のエッジ部103aを撮像して、この撮像により得られた画像からエッジ部103aの位置を検出する非接触式の検出装置が知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−304510号公報
しかしながら、このように溝部103のエッジ部103aにテーパゲージ105等の測定器を接触させる接触式の測定方法では、測定器やエッジ部103aに摩耗や損傷等が生じる虞があると共に、溝部103の長さが相対的に長い場合には、溝幅の検出精度を向上させるために、この長さ方向における測定位置の設定数を増大させる必要があるため、測定に要する煩雑な手間が嵩むという問題があった。また、例えば、CCDカメラ等の撮像機器を溝部103の伸びる方向に対して相対的に移動させ、被測定対象物の溝部103のエッジ部103aを上方から撮像して、検出装置によってスロットダイ等の溝部103の溝幅を測定する場合には、この相対移動に係る運動誤差が含まれており、特に撮像方向における撮像装置と被測定対象物との相対位置が変化すると、焦点が変動し、撮像により得られる画像がぼやける場合がある。その結果、得られた画像の画像処理によって検出される溝幅の誤差が増大したり、検出される溝幅が実際の溝幅と異なる虞があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、スロットダイの溝幅、真直性等、スロットダイの長手方向の位置に伴い変化する特性を容易かつ精度良く測定することが可能なスロットダイ測定装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、該定盤に設けられた一方向に延在するガイドレールと、該ガイドレール上において走行自在に設けられたスライダと、該スライダに設けられたコラムとを備え、前記定盤上に一方向に延在する溝部103を有するスロットダイを前記ガイドレールの延長する方向に沿って設置し、前記コラム及びスライダを前記スロットダイに沿って移動させ、前記コラムに搭載した測定器により前記スロットダイの溝幅、真直性等、スロットダイの長手方向の位置に伴い変化する特性を測定するスロットダイ測定装置において、前記定盤、コラム、ガイドレール、スライダが、鉄よりも熱膨張率が低い低膨張材料より形成され、前記スライダ、ガイドレールのいずれか一方又は双方に該ガイドレールに対して該スライダを摺動可能に浮上させる非接触摺動手段が設けられ、前記コラム及びスライダを前記ガイドレール上で移動させる移動手段が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、定盤上にガイドレールが設けられ、そのガイドレール上にスライダ及びコラムが設けられているため、コラムに設けられた測定機器はガイドレールに沿ってスムースに安定して走行する。従って、ガイドレールと同方向に延在するスロットダイの溝幅や真直性等、スロットダイの長手方向の位置に伴い変化する特性の測定精度が高い。
また、定盤、コラム、ガイドレール、スライダが、低膨張材料より形成されているので、定盤面に温度ばらつきがある場合であっても熱膨張による伸縮や変形が、鉄等の金属で製作された定盤を使用する場合に比較して、小さく測定することができる。低膨張材料としては、火成岩、例えば石英、雲母、長石から構成される花崗岩の場合、熱膨張率が鉄の約2分の1、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム等のセラミックスにおいては、鉄の約3分の1から4分の1と小さく好適である。
また、ガイドレールに対してスライダを摺動可能に浮上させる非接触摺動手段が設けられているので、安定した走行が可能であり、摺動による摩耗も生じない。浮上手段としては、エアパッドによる浮上、油圧の静圧浮上が好適である。
また、スライダがガイドレール上で浮上状態にて駆動されるので、測定機器を安定して移動することができる。また、駆動に際しては、振動が小さい点でリニアモーター等が好適である。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のスロットダイ測定装置において、前記非接触摺動手段は、前記定盤上に設けられた断面略T字型の前記ガイドレールと、前記ガイドレール上部の水平方向に張り出した頭部の上下左右側の面を囲むように形成された前記スライダと、前記スライダに、これらスライダとガイドレールとの互いに上下に対向する壁面間及び互いに左右に対向する壁面間に設けられたエアパッドとを備えてなることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、ガイドレールがT字型に形成され、スライダがガイドレール上部の水平方向に張り出した頭部を上下左右側の面を囲むように形成されているので、ガイドレールの剛性が高く、振動も発生し難く、スライダの移動がスムースである。また、スライダとガイドレールの対向する壁面間にエアパッドが設けられ、加圧エアでスライダが浮上した状態となっているので走行がスムースで、また摩耗が生じない。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載のスロットダイ測定装置において、前記コラム及びスライダの移動手段は、前記ガイドレールと前記スライダに設けられたリニアモーターであることを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、コラム及びスライダが、ガイドレールとスライダに設けられたリニアモーターにより移動するため、振動が小さく、熱膨張の影響や変形等の小さい定盤、ガイドレールとあいまって長い区間を精度よく測定できる。
この発明に係るスロットダイ測定装置によれば、測定装置の摺動部分に摩耗が発生せず、振動のないスムースな動作が得られるので、長手方向の寸法が大きいスロットダイの溝幅、真直性等、スロットダイの長手方向の位置に伴い変化する特性を容易に精度よく測定することができる。
以下、本発明のスロットダイ測定装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るスロットダイの測定状態を示す斜視図であり、図2は、スロットダイ測定装置の正面図、図3は側面図、図4は平面図である。
これらの図において、符号10はスロットダイ測定装置を示す。
スロットダイ測定装置10は、定盤12と、ガイドレール14と、スライダ16と、コラム18とを備えており、定盤12、ガイドレール14、スライダ16、コラム18は、それぞれ花崗岩(石英、長石、雲母からなる火成岩、低膨張材料)を材料として削り出して形成されている。
定盤12は、全長3300mm、巾920mm、高さ約600mmの花崗岩(低膨張材料)を材料として断面視してL字型に形成されており、その底面から約600mmの高さに位置し測定用テーブルとされる巾320mmの第1のテーブル面と、底面から300mmの高さに位置する巾600mmの第2のテーブル面を備えている。
また、定盤12のL字型を形成する相対する面及び端面はそれぞれ平行に形成され、各平面は表面が鏡面仕上げされている。特に、第1のテーブル面上の被測定物を載置する2400mm×210mmの範囲は、平面度3μm以下に仕上げられている。
ガイドレール14は、花崗岩(低膨張材料)を材料として断面視してT字型に形成され、定盤12の第2のテーブル面12b上に定盤12の全長に亘って延在し、図示しないボルトによって取り付けられている。
スライダ16は、T字型のガイドレール14の水平方向に張り出した頭部の頂面と対向する天板16aと、頭部の下側及び左側の面に対向するようにL字型に形成された第1のスライド部16bと、頭部の下側及び右側の面に対向するようにL字型に形成された第2のスライド部16cとを備えており、図3に示すように、第1のスライド部16bと第2のスライド部16cが底面に位置する水平に張り出した部分を対向させるとともに、第1のスライド部16bと第2のスライド部16cの上面に天板16aが図示しないボルトで固定され、T字型ガイドレール14の脚部を除いた頭部の上下左右側の面を囲むように配置されている。
図5は、スライダ16に設けられたエアパッドの配置を示したものであり、スライダ16には、ガイドレール14に対向する面にエアパッド61〜69が設けられ、エアパッド61〜69は中央の空気孔から加圧エアが放出されるようになっており、スライダ16をガイドレール14上に浮上可能としている。
図5に示すように、ガイドレール14の頂面と、左右の面と、下側の面とに、それぞれ3個のエアパッドが配置され、頂面においてはコラム18が配置される側に2個(エアパッド61、62)、その反対側に1個(エアパッド63)、下側の面においては、頂面で2個配置されたコラム18が配置された側に1個(エアパッド67)、その反対側に2個(エアパッド68、69)、左右の側面においてはコラム18が配置される側の面に2個(エアパッド64、65)、反対側の面に1個(エアパッド66)が配置され、コラム18の荷重によりスライダ16に生じたモーメントを打ち消すようになっている。
また、スライダ16の下面にはリニアモーター(移動手段)29の移動側ユニット(図示せず)が設けられ、ガイドレール14の上面には溝部が設けられるとともにリニアモーター29の固定側ユニットが配置され、コラム18は、2点鎖線の位置18´までの間で移動できるようになっている。また、天板16aの上面は平滑に形成されるとともにコラム18が配置され、コラム18にはCCDカメラ等の測定機器30を載置するとともに、必要に応じて測定機器の位置が調整可能な測定機器取り付け機構27が設けられている。
スロットダイ測定装置10には、図示しないリニアスケールが設けられ、スロットダイ測定装置10の長手方向におけるスライダ16及びコラム18の位置信号を出力し、図7で後述する制御部35によりリニアモーター29が駆動制御されるようになっている。
非接触摺動手段は、定盤12上に設けられた断面略T字型のガイドレール14と、T字型ガイドレール14上部の水平方向に位置する頭部の上下左右側の面を囲むように形成されたスライダ16と、これらスライダ16とガイドレール14の互いに上下に対向する壁面間及び互いに左右に対向する壁面間に加圧エアを放出するためのエアパッド61〜69(非接触摺動手段)がスライダ16に設けられている。
その結果、スライダ16とガイドレール14との間には、エアパッド61〜69から加圧エアが放出され、スライダ16がガイドレール14に対して浮上した状態にて載置されているので、摺動摩擦がなく安定して走行できるようになっている。
エアパッドとは、所定の厚さに形成された樹脂製の平板であって、略中央に加圧エアを放出するための空気孔が設けられ、空気孔から加圧エアを放出することで対向する壁部との間に空気層を作り、エアパッドと壁部が直接接触するのを防止するものである。
図6に示したのは、非接触摺動手段を制御するためのエア制御回路である。
このエア制御回路50は、エア元バルブ51と、エアフィルタ52と、ルブリケータ−53と、第1の減圧弁54と、圧力スイッチ57と、レシーバタンク58とを備えており、エア制御回路50は第1の減圧弁でライン圧力が0.45MPaに調整されるとともに、エア制御回路50は末端で分岐され、分岐された側の回路は第2の減圧弁59が設けられるとともに第2の減圧弁59でそれより下流の圧力を0.15MPaまで減圧されている。そして、0.45MPaの経路の末端には7個のエアパッド61〜67が設けられており、0.15MPaの経路の末端には、2個のエアパッド68、69が設けられている。
この2個のエアパッド68、69は、コラム18がない側の下側の面に配置されている。
図7は、スロットダイ測定装置10とデータを処理するためのデータ処理部から構成されるスロットダイ測定システム1である。スロットダイ測定システム1は、スロットダイ測定装置10と、CCDカメラ等の測定機器30と、測定機器30から出力される画像データを処理する画像処理装置40と、制御部35と、制御部35により制御されスロットダイ100と測定機器30とを相対移動させる駆動部15とを備えている。この図において、符号hは溝幅を示している。
CCDカメラ等をなす測定機器30は、ダイヘッド101の塗布表面101Aの上方の位置、つまり高さ方向にテーブル12aの表面上から所定の距離だけ離間した位置において、ダイヘッド101の溝部103を含む塗布表面101Aを上方から撮像し、撮像により得られた画像データを画像処理装置40へ出力するようになっている。
画像処理装置40は、例えば、画像データ取得部41と、二値化処理部42と、境界部検出部43と、溝幅算出部44と、高さ方向距離変更部45と、二値化閾値変更部46と、位相差法処理部47とを備えている。
次に、このスロットダイ測定装置10を用いてスロットダイ100の開口部の溝部103の溝幅の距離を、測定機器30として、例えばCCDカメラを用いて測定する場合の作用について説明する。
まず、スロットダイ100の溝部103を上側にして、測定用の固定具により第1のテーブル上にスロットダイ100を固定する。
CCDカメラを、ダイヘッド101の塗布表面101Aの上方の位置にテーブル12aの表面から所定の距離だけ離間した位置に配置され、測定機器30の焦点を溝部103が測定できる位置に調整する。
次いで、エア制御回路50のエア元バルブ51を「開」にして、エアパッド61〜67から0.45MPaの加圧エアが放出され、エアパッド68、69から0.15MPaの加圧エアが放出する。エアパッド61〜69から加圧エアが放出されることにより、コラム18の重量でスライダ16に生じたモーメントを打ち消すように、スライダ16にモーメントがかかりスライダ18を略水平に維持される。
続いて、リニアモーター29を作動させて、測定機器30をスライダ16及びコラム18とともに定盤12の長手方向に移動する。
また、定盤12の長手方向の位置に応じた測定機器30の位置情報は、図示しないリニアスケールから制御部35に入力されるとともに、測定機器30からの画像データ情報を、画像データ取得部41に出力する。
画像データ取得部41は、測定機器30から出力される画像データを取得し、記憶部(図示略)に格納する。
二値化処理部42は、記憶部に格納された画像データを読み込み、二値化閾値に基づいて二値化処理を行い、相対的に輝度値が小さい溝部103と、光が反射されることで相対的に輝度値が大きくなる塗布表面101Aとの境界位置が設定される。
境界部検出部43は、二値化処理後の画像データ上において境界位置を抽出し、境界位置に対して最小二乗法を用いた直線近似を行い、溝部103と塗布表面101Aとの間の2つの境界部を検出し、溝幅算出部44へ出力する。
溝幅算出部44は、直線近似された2つの境界部間の距離を算出し溝幅として高さ方向距離変更部45および二値化閾値変更部46および位相差法処理部47へ出力する。
高さ方向距離変更部45は、例えば二値化閾値設定処理等において、測定機器30とダイヘッド101の塗布表面101Aとの間の高さ方向距離に応じた溝幅の変化に基づき、高さ方向距離の変更を指示する高さ方向距離指令値を制御部35へ出力する。
二値化閾値変更部46は、例えば二値化閾値設定処理等において、二値化処理部42での二値化処理において参照される二値化閾値を変更する。
制御部35は、測定機器30および駆動部15の動作を制御しており、例えば二値化閾値設定処理等においては、画像処理装置40から入力される高さ方向距離指令値に基づき、スロットダイ100が載置されるテーブル24を高さ方向に変位させることで、測定機器30とダイヘッド101の塗布表面101Aとの間の高さ方向距離を変更する。そして、変位後における高さ方向距離の情報を画像処理装置40の二値化閾値変更部46へ出力する。
また、制御部35は、例えば図7に示すように、スロットダイ100に対して測定機器30が載置されるコラム18を駆動部15により長手方向に移動させることで、測定機器30がスロットダイ100の溝部103を長さ方向に走査するように設定する。
すなわち、この走査時には溝部103の長手方向の撮像を行うように測定機器30を制御し、撮像により得られる画像データを画像処理装置40へ出力させる。そして、移動後あるいは移動中の所定時点における測定機器30の走行方向の変位(走行方向距離)の情報を画像処理装置40の位相差法処理部47へ出力する。
また、制御部35は、例えば位相差法による検出処理においては、先ず、第1回目の測定時において、測定機器30と溝部103を走行方向における所定相対位置に設定し、この所定相対位置から溝部103を駆動部15により走行方向に移動させると共に、測定機器30により溝部103を撮像させ、撮像により得られた画像データを画像処理装置40へ出力させる。
次に、第2回目の測定時において、測定機器30と溝部103を走行方向における所定相対位置から走行方向に所定距離だけ変位した相対位置に設定し、この相対位置から溝部103を駆動部15により走行方向に移動させると共に、測定機器30により溝部103を撮像させ、撮像により得られた画像データを画像処理装置40へ出力させる。
この実施の形態のスロットダイ測定装置10によれば、定盤12、ガイドレール14、スライダ16、コラム18等の主要部材が、石英、雲母、長石からなる花崗岩(低膨張材料)により形成されており、その熱膨張係数は常温で約50×10−7―1と、鉄の熱膨張係数の約2分の1と小さく、スロットダイ測定装置10の温度分布による膨張の影響を抑制することができる。
また、これら主要部材が花崗岩により製作され化学的に安定であるため、スロットダイ100にアルカリ性又は酸性の液が残留していた場合であっても、スロットダイ測定装置10が化学反応によって腐食又は錆びたりすることがなく、長期間に亘って高い精度を維持することができる。
また、モース硬度が約5.5と、金属(チタン 4.0、鉄 4.5)と比較して硬いため、傷がつきにくく測定面の精度を維持し易いうえ、物が落下したような場合も変形が凸方向に形成されず凹方向となるので測定誤差が生じ難い。
また、定盤の断面形状をL字型に構成し、スライダ16及びガイドレール14が測定用テーブル12aよりも低く位置しているため、コラム18の小型化および剛性アップを図り、移動中の振動、ブレを抑制できる。
また、スライダ16及びコラム18は、リニアモーター29により移動するため、振動がなく真直度3μm以下の安定した走行をすることができる。また、測定時の速度を0.01mm/分から3600mm/分まで自在に選択可能であり、重点的に測定するべき部分だけを微速度で駆動することもできる。また、早送り時の速度を、5000mm/分まで早くすることも可能であり、その場合でも、振動等を生じることがない。
ガイドレール14はその断面がT字型とされているので、剛性が高く、またスライダ16と浮上手段によって非接触とされているので、スライダ16の作動に関して振動がなくスムースにコラム18の移動をすることができ、また、それぞれの部材が摺動により摩耗することがない。また、V−V、V−H型のガイドに比較して、調整が容易でかつ摩耗による精度への影響を小さくすることができる。
スロットダイ測定システム1によれば、スロットダイ測定装置10の温度分布等にともなう誤差や測定にともなう振動がほとんど発生することがなく、さらに、測定機器30と、スロットダイ溝部103との相対移動に係る誤差が、いわゆる位相差法によって
相殺され、相対運動に係る誤差を補正した後の複数の溝幅hを算出することができる。
なお、上記実施の形態においては、低膨張材料として花崗岩を使用した場合について説明したが、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウムを用いてもよい。この場合は、熱膨張率は鉄の約3分の1から4分の1と小さくなり、さらに好適である。
また、上記の実施形態において、定盤12の周囲に温度管理した液体を流すことによって、定盤の温度を一定に保つようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、スライダ16の非接触摺動手段としてエアパッド61〜69による浮上について説明したが、油圧の静圧による方法や磁気浮上によって浮上させてもよい。また、上記実施の形態において、スライダ16がガイドレール14に沿って移動する駆動源として、リニアモーター29を採用した場合について説明したが、油圧シリンダーをはじめとする油圧アクチュエータ、ボールネジ等に防振機構を取り付けてスライダ16を移動させてもよい。
また、上記実施の形態においては、スロットダイ測定装置10を溝幅hの測定に用いる場合について説明したが、スロットダイの真直性、溝部の溝面形状等の測定に用いてもよい。
本発明に係るスロットダイ測定装置の一実施形態を示す斜視図である。 本発明に係るスロットダイ測定装置の一実施形態を示す正面図である。 本発明に係るスロットダイ測定装置の一実施形態を示す側面図である。 本発明に係るスロットダイ測定装置の一実施形態を示す平面図である。 本発明に係るスライダの浮上手段を構成する一実施形態を示す斜視図である。 本発明に係るスライダの浮上手段を構成する一実施形態を示すエア回路図である。 本発明のスロットダイ測定装置の一実施形態に係るスロットダイ溝幅測定システムの構成図である。 従来技術の一例によるスロットダイの溝部の溝幅測定におけるスロットダイと隙間ゲージとの配置状態を示す断面図である。
符号の説明
10 スロットダイ測定装置
12 定盤
14 ガイドレール
16 スライダ
18 コラム
29 リニアモーター(移動手段)
61〜69 エアパッド
h 溝幅

Claims (3)

  1. 定盤と、
    該定盤に設けられた一方向に延在するガイドレールと、
    該ガイドレール上において走行自在に設けられたスライダと、
    該スライダに設けられたコラムとを備え、
    前記定盤上に一方向に延在する溝を有するスロットダイを前記ガイドレールの延長する方向に沿って設置し、
    前記コラム及びスライダを前記スロットダイに沿って移動させ、前記コラムに搭載した測定器により前記スロットダイの溝幅、真直性等、スロットダイの長手方向の位置に伴い変化する特性を測定するスロットダイ測定装置において、
    前記定盤、コラム、ガイドレール、スライダが、鉄よりも熱膨張率が低い低膨張材料より形成され、
    前記スライダ、ガイドレールのいずれか一方又は双方に該ガイドレールに対して該スライダを摺動可能に浮上させる非接触摺動手段が設けられ、
    前記コラム及びスライダを前記ガイドレール上で移動させる移動手段が設けられていることを特徴とするスロットダイ測定装置。
  2. 請求項1記載のスロットダイ測定装置において、
    前記非接触摺動手段は、前記定盤上に設けられた断面略T字型の前記ガイドレールと、
    前記ガイドレール上部の水平方向に張り出した頭部の上下左右側の面を囲むように形成された前記スライダと、
    前記スライダに、これらスライダとガイドレールとの互いに上下に対向する壁面間及び互いに左右に対向する壁面間に設けられたエアパッドとを備えてなることを特徴とするスロットダイ測定装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のスロットダイ測定装置において、
    前記コラム及びスライダの移動手段は、前記ガイドレールと前記スライダに設けられたリニアモーターであることを特徴とするスロットダイ測定装置。

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