JP2005220569A - カウンタウエイト及びカウンタウエイトの製造方法 - Google Patents

カウンタウエイト及びカウンタウエイトの製造方法 Download PDF

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健二 川本
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Abstract

【課題】 充填材が固定され、且つリサイクル処理時に有毒ガスの生じる懸念がなく、鉄鋼製再生品へのリサイクルが容易な製缶タイプのカウンタウエイトを提供することを目的とする。
【解決手段】 鉄鋼製外壁11と、この外壁11内に収容される鉄屑(充填材)12と、この鉄屑12を固定する発泡スチロール(固定材)14より構成されたカウンタウエイト10である。発泡スチロール14は、炭素と水素より構成される樹脂であるから、リサイクルの際にカウンタウエイト10をそのまま電気炉に投入し加熱溶融しても、有毒ガスを発生しない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リサイクル性に優れたカウンタウエイト(釣合重り)に関するものである。
例えば油圧ショベル,ホイルローダ,フォークリフトといった作業機器には、一般にその作業部(例えばショベル)の反対側に重量バランスをとる目的でカウンタウエイトが設けられている。
カウンタウエイトとしては、鋳鉄塊製のものや、鋼板製の箱体内に重い充填材を収納したもの(以下、製缶タイプと称することがある)が知られているが、製缶タイプの方が安価であることから、この製缶タイプがもっぱら使用されている。
製缶タイプのカウンタウエイトにおける充填材としては、例えば鉄鉱石や鉄屑といった比重が高く且つ安価なものが利用されているが、この充填材を鋼板製箱体内に単に収納しただけでは、カウンタウエイトの動きに伴って箱体内の充填材が移動し、重量バランスをとる上で好ましくないことから、充填材の隙間にコンクリートを流し入れて固定することが一般に行われている。
ところで近年、環境汚染問題の意識の高まりからリサイクルの推進が図られる様になり、カウンタウエイトとしてもリサイクル性に優れたものが求められている。
上記鋳鉄塊製のカウンタウエイトにおいては、電気炉等を用いて溶解するといった方法により鉄鋼製再生品に容易にリサイクル可能であるものの、上記コンクリートで固定した製缶タイプカウンタウエイトにあっては、鉄鋼製再生品を得る為には様々な分離処理工程を経る必要があり、過大なリサイクルコストがかかることから、現実的にはリサイクルできない。
そこで例えば特許文献1には、リサイクル性の向上を目的として次の様なカウンタウエイトが提案されている。即ち(1)鉄製の外壁部材(箱体)の内側に鉄鉱石や鉄屑等の重量物を詰め、この重量物の隙間に鉄球材を充填することにより重量物の移動の抑制を図ったもの、(2)更にこれら重量物や鉄球材といった内容物全体を、可燃性又は可熔性の樹脂で固めたもの、或いは(3)鉄製外壁部材内に詰めるものを鉄屑,塊状鉄材,粒状鉄材,粉状鉄材に限定したカウンタウエイト等である。上記(1),(3)のカウンタウエイトは、いずれもコンクリート等の固定剤を使用していないから、中に詰めた重量物等を容易に分離でき、更に上記(3)のカウンタウエイトでは、外壁部材と内容物が全て鉄製であるから、このまま電気炉に投入して再生利用することが可能である。上記(2)のカウンタウエイトは、固定剤として樹脂を使用しているが、リサイクルにあたって炉やバーナー等で加熱すれば上記樹脂が燃える、或いは融けるので、重量物や鉄球材を容易に分離でき、リサイクル処理の簡素化が図れる。
特開2002−364023号公報
しかしながら、上記特許文献1の(1)や(3)のカウンタウエイトでは、各種塊状,粒状物を箱体(外壁部材)内に充填しただけであるので、作業機器の走行時やその作業部(ショベル部等)の旋回時等において上記塊状物等が箱体内で移動して(暴れて)箱体を破損する虞があり、この破損を防止するためには箱体を相当頑丈に構成する必要が生じてコスト高を招く。また箱体内で上記塊状物等が移動すると作業部の操作に支障をきたす懸念がある。他方特許文献1の(2)のカウンタウエイトでは、収納された内容物は樹脂で固められているので移動の虞はないものの、リサイクル処理における樹脂の燃焼の際にNOxやダイオキシン等の有毒ガスを発生する懸念があり、そこで有毒ガスを生じさせない様にする為には、極めて高温で燃焼するか、或いは特殊なガス処理設備を設ける必要が生じ、処理コストを押し上げることになる。
本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであって、その目的は、塊状の充填材が固定され、且つリサイクル処理時に有毒ガスの生じる懸念がなく、鉄鋼製再生品へのリサイクルが容易な製缶タイプのカウンタウエイトを提供することにある。
本発明に係るカウンタウエイトは、鉄鋼製外壁と、この外壁内に収容される充填材と、この充填材を固定する固定材より構成されたカウンタウエイトであって、前記充填材が鉄系素材からなり、前記固定材が炭素と水素より構成される樹脂からなることを特徴とする。尚上記「鉄系素材」とは、加熱溶融等の通常のリサイクル過程を経ることにより鉄製再生原料として用いることのできるものをいい、例えばスクラップ材等の鉄屑、ポンチ滓、切削屑、製鉄・製鋼過程の際に生じる脱珪地金や落銑,転炉ダストが挙げられる。上記「脱珪地金」とは、溶銑中の珪素を取り除く工程で生じるものであって、溶銑中の珪素をスラグに取り込ませ、該スラグを溶銑から機械的に分離し、この溶銑混じりのスラグを固化、粉砕し、磁石により鉄成分を多く含有する砕塊を選び出したものである。脱珪地金は一般にメタル分を70%程度含有し、残りがスラグである。上記「落銑」とは、溶銑を鋳型に注ぎ込む際に生じる飛散物であり、その成分は溶銑とほぼ同じであると考えられる。「転炉ダスト」とは、転炉で炉上部に吹き上げるフュームを集塵したものである。
鉄系製品のリサイクル処理法としては、電気炉等に投入して加熱溶融することが一般的であり、また簡便,安価な方法であるが、本発明に係るカウンタウエイトは上記の様に固定材が炭素と水素より構成される樹脂からなるので、電気炉等による加熱溶融の際に、該固定材は有毒ガスを発生することなく燃焼し、二酸化炭素と水になる。尤も燃焼条件が悪いと一酸化炭素を発生する懸念があるものの、通常の電気炉等によるリサイクル処理法において一酸化炭素を発生しない様にコントロールすることが可能である。
加えて、固定材として仮に炭水化物やゼラチンといった所謂糊剤を使用した場合には、カウンタウエイトを電炉等に投入した際に、上記炭水化物等の構成元素の酸素によって鉄が酸化を受け、鉄鋼再生品原料として利用するには更なる処理が必要となってコスト高を招くが、本発明の様に炭素と水素より構成される樹脂を用いれば、上述の酸化鉄生成の懸念が少ない。
炭素と水素より構成される樹脂(固定材)としては、芳香族基を有していても良いポリオレフィンが挙げられ、具体的にはスチレン系重合体,オレフィン系重合体,またはこれらの共重合体が挙げられ、より具体的にはポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレン等が挙げられる。
そして上記固定材以外の充填材及び鉄鋼製外壁は、いずれも鉄系素材であるので、通常の鉄系製品のリサイクル処理法によって再生可能である。従ってカウンタウエイトは何の前処理もなくそのまま電気炉等によって処理でき、リサイクルが容易である。殊に前記鉄系素材として、脱珪地金及び/または落銑を用いるのが望ましく、これらは電気炉等で容易に再生処理ができる上、製鉄・製鋼過程で排出されるものであることから製鉄・製鋼会社から安定して供給され得るのでカウンタウエイトの製造に有利である。
またリサイクル処理前のカウンタウエイト、即ち作業機器が作業を行うときのカウンタウエイトは、内容物である鉄屑等の充填材が上記樹脂の固定材によって固められているから、充填材が鉄鋼製外壁内で移動する懸念が殆どない。更に固定材として発泡樹脂を用いれば、該発泡樹脂は個々の充填材間の小さな隙間にも侵入し易いから、充填材を行き渡らせる操作が容易である。
加えて前記鉄鋼製外壁の内部にその内部空間を仕切る仕切板を設け、この仕切板により仕切られた各空間内に前記充填材が充填されたものとすることが好ましく、これにより、より一層充填材が動き難くなり、固定が確実なものとなる。
次に本発明に係るカウンタウエイトの製造方法について述べる。
本発明に係るカウンタウエイトの製造方法(その1)は、鉄鋼製外壁、鉄系素材からなる充填材、及び炭素と水素より構成される樹脂からなる固定材よりカウンタウエイトを製造する方法であって、前記充填材を前記鉄鋼製外壁内に収容する充填材収容工程と、側壁に複数の吐出開口が形成された注入管(以下、側壁開口注入管と称することがある)を、その少なくとも前記吐出開口が設けられた部分が前記鉄鋼製外壁内に位置する様に配する注入管配置工程と、前記充填材収容工程と前記注入管配置工程を経た後、未硬化の状態の前記固定材を前記注入管から前記鉄鋼製外壁内に注入する固定材注入工程とを備えたことを特徴とする。
側壁開口注入管に設けられた複数の吐出開口から未硬化状態の固定材(炭素と水素より構成される樹脂)を吐出することにより、鉄鋼製外壁内に万遍なく上記固定材を注入することができる。
固定材注入後に側壁開口注入管を抜き取っても良いが、側壁開口注入管の材料として、炭素と水素より構成される樹脂、或いは鉄系素材を用いる場合には、側壁開口注入管を抜き取らずにそのまま鉄鋼製外壁内に留めておいても良く、この場合も通常のリサイクル処理で容易に処理することができる。
本発明に係るカウンタウエイトの製造方法(その2)は、鉄鋼製外壁、鉄系素材からなる充填材、及び炭素と水素より構成される樹脂からなる固定材よりカウンタウエイトを製造する方法であって、前記充填材を前記鉄鋼製外壁内に収容する充填材収容工程と、先端に吐出開口が形成された注入管(以下、先端開口注入管と称することがある)を、その少なくとも前記吐出開口が設けられた部分が前記鉄鋼製外壁内に位置する様に配する注入管配置工程と、前記充填材収容工程と前記注入管配置工程を経た後、未硬化の状態の前記固定材を前記注入管から前記鉄鋼製外壁内に注入しつつ、該注入管を前記鉄鋼製外壁内から抜き出す固定材注入工程とを備えたことを特徴とする。
上述の様に先端開口注入管を抜き出しながら未硬化状態の固定材(炭素と水素より構成される樹脂)を注入すれば、鉄鋼製外壁内に万遍なく上記固定材を行き渡らせることができる。加えて先端開口注入管を鉄鋼製外壁内に残す訳ではないので、該先端開口注入管を繰り返し使用することができ、経済的である。
更に前記側壁開口注入管や前記先端開口注入管を複数とすれば、鉄鋼製外壁内空が大きい場合にも固定材を万遍なく注入できるので好ましい。
本発明に係るカウンタウエイトの製造方法(その3)は、鉄鋼製外壁内に、鉄系素材からなる充填材と、炭素と水素より構成される樹脂からなる固定材とが収容されるカウンタウエイトを製造する方法であり、その収容にあたり、前記充填材を前記鉄鋼製外壁内に収容した後、前記充填材の上部に未硬化の状態の前記固定材を注入することを特徴とする。
これにより上方部分の充填材は固定材によって隙間が塞がれる様にして固められ、一方下方部分の充填材は上記の様にして固められた上方部分の充填材によって押さえ付けられることとなるので、鉄鋼製外壁内で殆ど動くことがない。従って充填材全体として殆ど動くことがない。
また上部のみに固定材を注入する場合は、使用する樹脂量を低減できる。加えて上から注入できるので、注入操作が容易である。
本発明に係るカウンタウエイトの製造方法(その4)は、鉄鋼製外壁内に、鉄系素材からなる充填材と、炭素と水素より構成される樹脂からなる固定材とが収容されるカウンタウエイトを製造する方法であり、その収容にあたり、前記充填材と未硬化の状態の前記固定材を混合し、その後この混合材を前記鉄鋼製外壁内に収容することを特徴とする。
この様に予め未硬化の固定材と充填材を混合しておくことにより、充填材に万遍なく固定材が行き渡り、外壁内へ収容後に固定材が硬化することにより充填材が良好に固定される。
以上の様に本発明に係るカウンタウエイトは、鉄鋼製外壁内の充填材が良好に固定されたものでありながら、リサイクルにあたっては、前処理を行わなくても、電気炉で溶解する等の一般的な鉄鋼のリサイクル処理を施すだけで、鉄系再生品原料を得ることができ、しかもリサイクル処理時に有毒ガスの生じる虞が殆どない。また本発明に係るカウンタウエイトの製造方法によれば、上記の如くリサイクル性に優れたカウンタウエイトを容易に得ることができる。
<実施形態1>
図1は本発明の実施形態1に係るカウンタウエイト10を示す一部切り欠き斜視図である。このカウンタウエイト10は、鋼板で形作られた箱状の外壁(鉄鋼製外壁)11の内側に、粒状の鉄屑(充填材)12が詰められ、この鉄屑12が発泡スチロール(固定材)14によって固められたものである。
このカウンタウエイト10の製造にあたっては、先ず一面を開放した外壁11に鉄屑12を充填し、外壁11の蓋をする。次にカウンタウエイト10の裏側面(意匠面ではない面)11aに、予め注入口13を設けておき、この注入口13から溶融状態の発泡スチロール樹脂原料を注入して上記鉄屑12同士の隙間や上部空間に行き渡らせ、該樹脂原料を硬化させる(発泡スチロール14)。これにより外壁11内で鉄屑12が固定され、移動しない。また注入口13は裏側面11aに設けられているから、美観が損なわれない。
上記カウンタウエイト10のリサイクルにあたっては、カウンタウエイト10をそのまま電気炉に投入し加熱溶融する。このとき発泡スチロール14は有毒ガスを発生することなく燃焼し、二酸化炭素と水になる。そして残りの外壁11及び鉄屑12は溶融されるが、過度に酸化されることがなく、また電気炉に損傷を及ぼす虞のあるコンクリート等の材料が含まれていないので(コンクリート等が含まれていると、電気炉が詰まる等の問題を生じる)、容易に処理され得る。この様に有毒ガスが発生せずに容易にリサイクル処理することができるので、リサイクル処理を行う電炉業者等にも受け入れてもらい易い。
<実施形態2>
図2は本発明の実施形態2に係るカウンタウエイト20を示す縦断面図である。尚図1と同じ構成部分については同一の符号を付して重複説明を避ける。
このカウンタウエイト20は、鋼鉄製外壁11の内側に縦方向の鉄鋼製仕切板21が複数枚設けられたものであって、該仕切板21は外壁11の底壁11b上に立設する様にして間隔をおいて配置されている。そしてこれら仕切板21で仕切られた各空間に鉄屑(充填材)12が詰められ、更にこの鉄屑12が発泡ポリプロピレン(固定材)24によって固められている。
このカウンタウエイト20においては仕切板21により、鉄屑12がより動き難く強固に固定される。加えてこのカウンタウエイト20もリサイクルにあたってそのまま電気炉に投入し加熱溶融すれば良く、この処理時に発泡ポリプロピレン24は有毒ガスを発生することなく燃焼される。この様に実施形態2のカウンタウエイト20も容易にリサイクル処理できる。
<実施形態3>
次に本発明の他の実施形態に係るカウンタウエイトの製造方法について説明する。
図3は本発明のカウンタウエイトの製造方法(実施形態3)を説明する為の図であり、(a)は上部蓋31aを外した様子を表したカウンタウエイト30の全体斜視図、(b)は側壁開口注入管32を表す側面図である。この側壁開口注入管32は鉄鋼製であり、その側壁には多数の吐出開口32aが形成されている。
鉄鋼製外壁31は、その上面全体が上部蓋31aとなっており、先ずこの上部蓋31aの開いた所から粒状の鉄屑(充填材)12を充填する(充填材収容工程)。次いで側壁開口注入管32を複数本(図示例では4本)、その吐出開口32aの部分が鉄鋼製外壁31内の鉄屑12に埋まる様にして立てる(注入管配置工程)。続いて溶融状態の発泡スチロール樹脂原料34を側壁開口注入管32の上端開口32bから管内に注入してその吐出開口32aから噴出させる様にし、外壁31内に注入する(図3(b)に示す矢印参照)(固定材注入工程)。このとき、側壁開口注入管32における鉄屑12への埋設部分のほぼ全体にわたって吐出開口32aが形成されているから、上記樹脂原料34は鉄屑12の隙間に万遍なく充填される。次いで樹脂原料34を硬化させ(発泡スチロール14)、上部蓋31aを閉めてカウンタウエイト30が完成する。
このカウンタウエイト30は、鉄鋼製外壁31内の鉄屑12と側壁開口注入管32が発泡スチロール14によって固定されたものである。リサイクル処理にあたっては、鉄鋼製外壁31,鉄屑12だけでなく側壁開口注入管32も鉄鋼製であるから、カウンタウエイト30をそのまま電気炉に投入し加熱溶融すれば良く、この処理時に発泡スチロール14は有毒ガスを発生することなく燃焼される。この様に実施形態3のカウンタウエイト30も容易にリサイクル処理できる。また上記実施形態1の様に外壁11に注入口13を形成する加工が不要である。
尚上記カウンタウエイトの製造過程において、予め鉄鋼製外壁31内側に側壁開口注入管32を立てる様に配置した後(注入管配置工程)、鉄屑(充填材)12を充填する(充填材収容工程)様にしても良い。また樹脂原料34を注入した後に、側壁開口注入管32を抜き出しても良い。
<実施形態4>
図4は本発明のカウンタウエイトの製造方法(実施形態4)を説明する為の図であり、(a)は上部蓋を外した様子を表したカウンタウエイト40の全体斜視図、(b),(c)は先端開口注入管45からの樹脂注入の様子を表す断面図である。尚この先端開口注入管45は先端に吐出用開口45aが形成されたチューブ状のものである。
上記実施形態3と同様に、上部蓋31aの開いた所から粒状の鉄屑(充填材)12を充填し(充填材収容工程)。次いで先端開口注入管45を複数本(図示例では5本)、鉄鋼製外壁31内の鉄屑12に埋める様にして立てる(注入管配置工程)。このとき先端開口注入管45の先端の開口45aを外壁31の底壁31bに近接させる様に位置させる。続いて溶融状態の発泡スチロール樹脂原料34を先端開口注入管45の上端開口45bから管内に注入してその先端側の開口45aから噴出させる様にしつつ、この先端開口注入管45を鉄屑12から徐々に抜き出す(図4の(b),(c))(固定材注入工程)。これにより樹脂原料34は鉄屑12の隙間に万遍なく充填される。次いで樹脂原料34を硬化させ(発泡スチロール14)、上部蓋31aを閉めてカウンタウエイト40が完成する。
この製造方法によれば、先端開口注入管45を抜き出すので、該注入管45を何度も使用することができ、経済的である。また上記実施形態1の様に外壁11に注入口13を形成する加工が不要である。
尚予め鉄鋼製外壁31内側に先端開口注入管45を立てる様に配置した後(注入管配置工程)、鉄屑(充填材)12を充填する(充填材収容工程)様にしても良い。
<実施形態5,6>
カウンタウエイトの製造法において、上記実施形態1では外壁11の裏側面11aに設けられた注入口13から直接樹脂原料を注入する方法を示したが、図5,6に示す様な注入管32,45を用いて注入する様にしても良い。
図5は外壁11の注入口13に側壁開口注入管32を挿入した様子を表す断面図である。上記実施形態3と同様に、側壁開口注入管32の側壁には多数の吐出開口32aが形成されており、この吐出開口32aから樹脂原料を吐出することにより、充填材の隙間に万遍なく充填される(実施形態5)。
図6の(a)〜(c)は外壁11の注入口13に先端開口注入管45を挿入し、樹脂原料を注入する様子を表す断面図である。上記実施形態4と同様に、先端開口注入管45の先端に設けられた開口45aから樹脂原料を噴出しつつ、この先端開口注入管45を抜き出す。これにより樹脂原料は充填材の隙間に万遍なく充填される(実施形態6)。
<実施形態7>
図7は本発明の実施形態7に係るカウンタウエイト70の縦断面図である。
このカウンタウエイト70の製造にあたっては、先ず外壁31の上部蓋31aを開けて、ここから粒状の鉄屑(充填材)12を充填する。次いで溶融状態の発泡スチロール樹脂原料34を上から流し入れ、硬化させる(発泡スチロール14)。
このカウンタウエイト70では上方に位置する鉄屑12が発泡スチロール14によって固定され、この様に上方が固定されることによって下方に位置する鉄屑12が押さえ付けられることとなり、この下方位置の鉄屑12も動かない様になる。
本実施形態7の場合は樹脂原料の注入操作が簡単であり、また使用樹脂量が少なくて済む。
尚、上記注入する樹脂原料を多くする、つまり外壁31内に鉄屑12を詰めた後、外壁31内の上部空間の全体に溶融状態の発泡スチロール樹脂原料34を上から流し入れて硬化させる(発泡スチロール14)様にしても良く、この様に上部の空間を塞ぐことにより、鉄屑12が一層強く固定できる。
<実施形態8>
上記実施形態1〜7では外壁内への充填材の充填と樹脂原料の注入を別々に行ったが、予め鉄屑(充填材)と溶融状態の発泡スチロール樹脂原料(未硬化状態の固定材)を混合しておき、その後これら混合材を鉄鋼製外壁内へ充填し、上記樹脂原料を硬化させる様にしても良い。この方法によっても樹脂(固定材)が鉄屑(充填材)に万遍なく行き渡り、鉄屑が良好に固定される。
以上、本発明に係るカウンタウエイト及びその製造方法に関して、例を挙げて具体的に説明したが、本発明はもとより上記例によって制限を受けるものではなく、前記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
本発明の実施形態1に係るカウンタウエイトを示す一部切り欠き斜視図である。 本発明の実施形態2に係るカウンタウエイトを示す縦断面図である。 本発明のカウンタウエイトの製造方法(実施形態3)を説明する為の図である。 本発明のカウンタウエイトの製造方法(実施形態4)を説明する為の図である。 本発明のカウンタウエイトの製造方法(実施形態5)を説明する為の断面図である。 本発明のカウンタウエイトの製造方法(実施形態6)を説明する為の断面図である。 本発明の実施形態7に係るカウンタウエイトの縦断面図である。
符号の説明
10,20,30,40,70 カウンタウエイト
11,31 外壁
12 鉄屑(充填材)
13 注入口
14 発泡スチロール(固定材)
21 仕切板
24 発泡ポリプロピレン(固定材)
32 側壁開口注入管
32a 吐出開口
45 先端開口注入管
45a 開口

Claims (10)

  1. 鉄鋼製外壁と、この外壁内に収容される充填材と、この充填材を固定する固定材より構成されたカウンタウエイトであって、
    前記充填材が、鉄系素材からなり、
    前記固定材が、炭素と水素より構成される樹脂からなることを特徴とするカウンタウエイト。
  2. 前記固定材が、芳香族基を有していても良いポリオレフィンである請求項1に記載のカウンタウエイト。
  3. 前記固定材が、発泡樹脂である請求項1または2に記載のカウンタウエイト。
  4. 前記鉄系素材が、脱珪地金及び/または落銑である請求項1〜3のいずれかに記載のカウンタウエイト。
  5. 前記鉄鋼製外壁の内部にその内部空間を仕切る仕切板が設けられ、この仕切板により仕切られた各空間内に前記充填材が充填されたものである請求項1〜4のいずれかに記載のカウンタウエイト。
  6. 鉄鋼製外壁、鉄系素材からなる充填材、及び炭素と水素より構成される樹脂からなる固定材よりカウンタウエイトを製造する方法であって、
    前記充填材を前記鉄鋼製外壁内に収容する充填材収容工程と、
    側壁に複数の吐出開口が形成された注入管を、その少なくとも前記吐出開口が設けられた部分が前記鉄鋼製外壁内に位置する様に配する注入管配置工程と、
    前記充填材収容工程と前記注入管配置工程を経た後、未硬化の状態の前記固定材を前記注入管から前記鉄鋼製外壁内に注入する固定材注入工程と
    を備えたことを特徴とするカウンタウエイトの製造方法。
  7. 鉄鋼製外壁、鉄系素材からなる充填材、及び炭素と水素より構成される樹脂からなる固定材よりカウンタウエイトを製造する方法であって、
    前記充填材を前記鉄鋼製外壁内に収容する充填材収容工程と、
    先端に吐出開口が形成された注入管を、その少なくとも前記吐出開口が設けられた部分が前記鉄鋼製外壁内に位置する様に配する注入管配置工程と、
    前記充填材収容工程と前記注入管配置工程を経た後、未硬化の状態の前記固定材を前記注入管から前記鉄鋼製外壁内に注入しつつ、該注入管を前記鉄鋼製外壁内から抜き出す固定材注入工程と
    を備えたことを特徴とするカウンタウエイトの製造方法。
  8. 前記注入管が複数である請求項6または7に記載のカウンタウエイトの製造方法。
  9. 鉄鋼製外壁内に、鉄系素材からなる充填材と、炭素と水素より構成される樹脂からなる固定材とが収容されるカウンタウエイトを製造する方法であり、
    その収容にあたり、前記充填材を前記鉄鋼製外壁内に収容した後、前記充填材の上部に未硬化の状態の前記固定材を注入することを特徴とするカウンタウエイトの製造方法。
  10. 鉄鋼製外壁内に、鉄系素材からなる充填材と、炭素と水素より構成される樹脂からなる固定材とが収容されるカウンタウエイトを製造する方法であり、
    その収容にあたり、前記充填材と未硬化の状態の前記固定材を混合し、その後この混合材を前記鉄鋼製外壁内に収容することを特徴とするカウンタウエイトの製造方法。
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