JP2005220544A - 建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

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健二 伊藤
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靖貴 釣賀
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Abstract

【課題】よりそのときの作業状況に合った操作性能を選択可能とし、オペレータにとって不満の少ない操作性能を実現する。
【解決手段】油圧アクチュエータ4は例えば油圧ショベルのブームを駆動するブームシリンダであり、コントロールバルブ6はブームシリンダ4用のセクションとして開口面積特性(操作特性)の異なる2つの方向切換弁21,22を備えている。方向切換弁21,22はそれぞれオープンセンタータイプであり、センターバイパスライン23に直列(タンデム)に接続されている。手動スイッチ45の操作により電磁切換弁42,43を切り換え、方向切換弁21と方向切換弁22の一方を選択する。方向切換弁21と方向切換弁22とでは、ブーム下げ側のセンターバイパス油路A1の開口面積特性が異なる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、油圧式ショベル等の建設機械の油圧駆動装置に係わり、特にコントロールバルブにオープンセンタータイプの方向切換弁を有する建設機械の油圧駆動装置に関する。
建設機械の代表例である油圧ショベルの油圧駆動装置は、通常、オープンセンタータイプの方向切換弁を備えたコントロールバルブを有し、方向切換弁を操作することにより油圧ポンプから油圧アクチュエータに供給される圧油の流れ(方向及び流量)が制御される。油圧ショベルの油圧アクチュエータは複数あり、コントロールバルブは油圧アクチュエータのセクション毎に1つの方向切換弁を有している。オープンセンタータイプの方向切換弁は各操作側にセンターバイパス油路、メータイン油路、メータアウト油路の3つの油路を有し、これら油路の可変絞りの開口面積特性により方向切換弁の操作特性が定まり、油圧アクチュエータにより駆動される操作部材の操作性能が決定される。このため、1つの方向切換弁の操作性能は、数々ある特性のうちポイントを絞った味付けとなっている。
例えば、油圧ショベルの油圧駆動装置において、例えば特開平9−165794号公報に記載のように、方向切換弁のフルストローク位置近傍でセンターバイパス油路の可変絞りが全閉する設定とし、油圧ポンプの吐出油を全量油圧アクチュエータに供給するようにしている。これにより操作部材の力強い操作が可能となる。これに対し、例えば特開平9−165791号公報に記載のように、旋回のコントロールバルブをフルストローク位置でセンターバイパス油路の可変絞りが全閉しない設定とするものもあり、これにより他のアクチュエータとの複合駆動に際して旋回速度の急変を押さえる操作性能が得られる。
特開平9−165794号公報 特開平9−165791号公報
油圧ショベルはブーム、アーム、バケットや旋回、走行等の複数の操作部或いは操作部材があり、これらの操作部材は用途(作業状況)に応じて異なる性能が求められる。特にブームについては、その操作は油圧ショベルの操作で重要度の占める割合が高いため、その役割も大きく、要求項目も多岐に渡る。しかし、従来の油圧駆動装置ではコントロールバルブのブームセクションには1つの方向切換弁しか配置されていないため、要求される項目を全て満たすことはできず、操作性能の何れかに妥協した設定とならざるを得ない。このためオペレータによってはその設定に不満を持つ場合がある。
例えばブーム下げ操作を考える。この場合、ブーム下げ起動時のショックを低減し、ソフトな操作を行いたいという要求と、ブーム下げ操作でバケットを地面に押し付け、機体を持ち上げるジャッキアップ操作を行う場合などのように力強いブーム下げ操作を行いたいという要求がある。前者の操作性能は、特開平9−165791号公報に記載の旋回の方向切換弁と同様、ブームの方向切換弁をブーム下げ側のフルストローク位置でセンターバイパス油路の可変絞りが全閉しない設定とすることにより実現できる。しかし、この場合は、センターバイパス油路の可変絞りがフルストローク位置で全閉しない影響として、圧力降下が不可避となり、その結果、機体のジャッキアップ操作では力不足となってしまう。反対に、特開平9−165794号公報に記載の方向切換弁と同様、ブームの方向切換弁をブーム下げ側のフルストローク位置でセンターバイパス油路の可変絞りが全閉する設定とした場合は、力強い操作性能は得られるが、ブーム下げ起動時のショックは大きくなり、操作性の悪化は必至である。
よって、実際の設定に際しては、要求される操作性能のどちらかを優先した設定とならざるを得ない。また、両方の操作性能を可能な限り満足させるため、ある程度(微少量)センターバイパス油路の可変絞りを開状態に設定することも考えられる。しかしながら、この場合は、いずれか一方の操作性能を強く求めるオペレータの要求を満足させることができない。また、センターバイパス油路の可変絞りは油温の影響を受けやすいため、開口面積が微小な場合は性能が定まらない問題も残ってしまう。
ブームの上げ操作についても同様に、その一義的な性能の味付けに不満を持つオペレータが存在する。
本発明の目的は、そのときの作業状況に合った操作性能を選択可能とし、オペレータにとって不満の少ない操作性能を実現することのできる建設機械の油圧駆動装置を提供することである。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、油圧ポンプと、この油圧ポンプからの圧油により駆動する油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油の流れを制御するオープンセンタータイプの方向切換弁を備えたコントロールバルブと、前記方向切換弁を切り換え操作する操作レバー装置とを有する建設機械の油圧駆動装置において、前記コントロールバルブは、前記油圧アクチュエータのセクションに操作性能の異なる2つの方向切換弁を有し、前記操作レバー装置の操作信号を前記2つの方向切換弁のいずれに導くかを切り換える信号切換手段を設けたものとする。
このようにコントロールバルブの1つのアクチュエータセクションに2つの方向切換弁を設け、その2つの方向切換弁で操作性能を異ならせるとともに、操作レバー装置の操作信号を2つの方向切換弁のいずれに導くかを切り換える信号切換手段を設けることにより、そのときの作業状況に合った操作性能が選択可能となり、オペレータにとって不満の少ない操作性能を実現することができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記2つの方向切換弁の一方は、フルストローク位置でセンターバイバス油路の可変絞りを全閉しない開口面積特性を有し、前記2つの方向切換弁の他方は、フルストローク位置近傍でセンターバイパス油路の可変絞りを全閉する開口面積特性を有する。
これにより2つの方向切換弁の一方を選択したときは、起動時にショックの少ない操作性能が得られ、2つの方向切換弁の他方を選択したときは力強い操作性能が得られる。
(3)また、上記(1)において、好ましくは、前記2つの方向切換弁の一方は、メータイン油路B2及びメータアウト油路C2の最大開口面積が小さく、中間ストローク領域での開口面積とその変化が比較的小さい開口面積特性を有し、前記2つの方向切換弁の他方は、メータイン油路B2及びメータアウト油路C2の最大開口面積が比較的大きく、中間ストローク領域での開口面積及びその変化が比較的大きい開口面積特性を有する。
これにより2つの方向切換弁の一方を選択したときは、微操作性に優れた操作性能が得られ、2つの方向切換弁の他方を選択したときは応答性の良いきびきびした操作性能が得られる。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記建設機械は油圧ショベルであり、前記油圧アクチュエータは前記油圧ショベルのブームを駆動するブームシリンダであり、前記2つの方向切換弁はブーム下げ側の操作性能が異なる。
これにより油圧ショベルの操作で重要度の占める割合が高いブームについて、そのときの作業状況に合った操作性能が選択可能となり、オペレータにとって不満の少ない操作性能を実現することができる。
(5)上記(4)において、好ましくは、前記2つの方向切換弁の一方は、ブーム下げ側のフルストローク位置でセンターバイバス油路の可変絞りを全閉しない開口面積特性を有し、前記2つの方向切換弁の他方は、ブーム下げ側のフルストローク位置近傍でセンターバイパス油路の可変絞りを全閉する開口面積特性を有する。
これにより2つの方向切換弁の一方を選択したときは、ブーム下げ起動時にショックの少ない操作性能が得られ、2つの方向切換弁の他方を選択したときはブーム下げによるジャッキアップ操作時に力強い操作性能が得られる。
(6)また、上記(1)において、好ましくは、前記操作レバー装置は前記油圧アクチュエータの駆動方向に対応した2つの操作信号を選択的に出力し、前記信号切換手段は、前記2つの操作信号毎に設けられ、それぞれの操作信号を前記2つの方向切換弁のいずれに導くかを切り換える2つの切換弁と、この2つの切換弁を切り換える手動スイッチとを有する。
これにより手動スイッチを操作することにより2つの切換弁が切り換わり、2つの操作信号を2つの方向切換弁のいずれに導くかが切り換えられる。
(7)また、上記(1)において、好ましくは、前記操作レバー装置は前記油圧アクチュエータの駆動方向に対応した2つの操作信号を選択的に出力し、前記信号切換手段は、前記2つの操作信号毎に設けられ、それぞれの操作信号を前記2つの方向切換弁のいずれに導くかを切り換える2つの切換弁と、この2つの切換弁を個別に切り換える2つの手動スイッチとを有する。
これにより2つの手動スイッチを個別に操作することにより2つの切換弁が個別に切り換わり、2つの操作信号を2つの方向切換弁のいずれに導くかが個別に切り換えられる。
(1)そのときの作業状況に合った操作性能が選択可能となり、オペレータにとって不満の少ない操作性能を実現することができる。
(2)2つの方向切換弁の一方を選択したときは、起動時にショックの少ない操作性能が得られ、2つの方向切換弁の他方を選択したときは力強い操作性能が得られる。
(3)2つの方向切換弁の一方を選択したときは、微操作性に優れた操作性能が得られ、2つの方向切換弁の他方を選択したときは応答性の良いきびきびした操作性能が得られる。
(4)油圧ショベルの操作で重要度の占める割合が高いブームについて、そのときの作業状況に合った操作性能が選択可能となり、オペレータにとって不満の少ない操作性能を実現することができる。
(5)2つの方向切換弁の一方を選択したときは、ブーム下げ起動時にショックの少ない操作性能が得られ、2つの方向切換弁の他方を選択したときはジャッキアップ操作時に力強い操作性能が得られる。
(6)手動スイッチを操作することにより2つの切換弁が切り換わり、1つの操作で2つの操作信号を2つの方向切換弁のいずれに導くかを切り換えることができる。
(7)2つの手動スイッチを個別に操作することにより2つの切換弁が個別に切り換わり、2つの操作信号を2つの方向切換弁のいずれに導くかを個別に切り換えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態に係わる建設機械の油圧駆動装置を示す図である。
図1において、本実施の形態に係わる油圧駆動装置は、エンジン1と、このエンジン1により駆動されるメインポンプとしての可変容量型の油圧ポンプ2及び固定容量型のパイロットポンプ3と、メインの油圧ポンプ2から吐出された圧油により駆動される油圧アクチュエータ4と、油圧ポンプ2から伸びる供給ライン5に接続され、油圧ポンプ2からアクチュエータ4に供給される圧油の流量と方向をそれぞれ制御するコントロールバルブ6と、油圧ポンプ2の傾転(容量)を制御する馬力制御傾転アクチュエータ7と、供給ライン5の最高圧力(油圧ポンプ2の最高吐出圧)を規制するメインリリーフ弁8と、アクチュエータ7が駆動する部材の動作方向と速度を指令する操作レバー装置9と、パイロットポンプ3の吐出圧を一定値に保ち、パイロット回路10にパイロット一次圧を生成するパイロットリリーフ弁11とを備えている。
油圧アクチュエータ4は例えば油圧ショベルのブームを駆動するブームシリンダであり、コントロールバルブ6はブームシリンダ4用のセクション(ブームセクション)として開口面積特性(操作特性)の異なる2つの方向切換弁21,22を備えている。方向切換弁21,22はそれぞれオープンセンタータイプであり、油路23a,23b,23cからなるセンターバイパスライン23に直列(タンデム)に接続されている。センターバイパスライン23の最上流の油路23aは供給ライン5に接続され、最下流の油路23cはタンクライン24を介してタンクTに接続されている。
また、方向切換弁21,22はそれぞれセンターバイパス油路A1,A2と、メータイン油路B1,B2と、メータアウト油路C1,C2の各油路を有するスプール弁である。油路A1,B1,C1は方向切換弁21,22が図示左側(アクチュエータ4の縮み側;ブーム下げ側)に操作されたときに可変絞りとして機能する油路であり、油路A2,B2,C2は方向切換弁21,22が図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側)に操作されたときに可変絞りとして機能する油路である。
方向切換弁21において、センターバイパス油路A1,A2の入側はセンターバイパスライン23の油路23aに接続され、出側はセンターバイパスライン23の油路23bに接続され、メータイン油路B1,B2の入側は供給ライン5に接続され、メータアウト油路C1,C2の出側はタンクライン33を介してタンクTに接続されている。また、メータイン油路B1の出側とメータアウト油路C1の入側は方向切換弁21が図示左側(アクチュエータ4の縮み側;ブーム下げ側)に操作されたときにアクチュエータライン31,32にそれぞれ接続され、メータイン油路B2の出側とメータアウト油路C2の入側は方向切換弁21が図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側)に操作されたときにアクチュエータライン31,32にそれぞれ接続される。
同様に、方向切換弁22において、センターバイパス油路A1,A2の入側はセンターバイパスライン23の油路23bに接続され、出側はセンターバイパスライン23の油路23cに接続され、メータイン油路B1,B2の入側はセンターバイパスライン23の油路23bに接続され、メータアウト油路C1,C2の出側はタンクライン36を介してタンクTに接続されている。また、メータイン油路B1の出側とメータアウト油路C1の入側は方向切換弁22が図示左側(アクチュエータ4の縮み側;ブーム下げ側)に操作されたときにアクチュエータライン34,35にそれぞれ接続され、メータイン油路B2の出側とメータアウト油路C2の入側は方向切換弁22が図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側)に操作されたときにアクチュエータライン34,35にそれぞれ接続される。
方向切換弁21,22のセンターバイパス油路A1,A2、メータイン油路B1,B2、メータアウト油路C1,C2は、スプールストロークに応じて開口面積を変化させる可変絞りを構成する。センターバイパス油路A1,A2により構成される可変絞りはセンターバイパスー可変絞り或いはブリードオフ可変絞りと呼ばれ、メータイン油路B1,B2により構成される可変絞りはメータイン可変絞りと呼ばれ、メータアウト油路C1,C2により構成される可変絞りはメータアウト可変絞りと呼ばれる。また、方向切換弁21,22は油圧パイロット切り換え弁であり、スプールの両端に受圧部21a,21b及び22a,22bを備えている。
操作レバー装置9は、パイロット回路10のパイロット一次圧を元圧として、操作レバー9aの操作方向と操作量に応じて操作パイロット圧(操作信号)を生成する複数の減圧弁を内蔵しており、操作レバー9aが例えば図示左方向に操作されるとパイロットライン13に操作パイロット圧を出力し、操作レバー9aが例えば図示右方向に操作されるとパイロットライン14に操作パイロット圧を出力する。
また、本実施の形態に係わる油圧駆動装置は、操作レバー装置9の油圧アクチュエータ4の駆動方向に対応した2つの操作パイロット圧(操作信号)を2つの方向切換弁21,22のいずれに導くかを切り換える信号切換装置41を備えている。信号切換装置41は、2つの電磁切換弁42,43と、電源(バッテリ)44と、電磁切換弁42,43のソレノイド42a,43aと電源44との間に設けられた手動スイッチ45とを有している。手動スイッチ45は運転席近傍に設けられ、オペレータにより操作される。
電磁切換弁42は、手動スイッチ45がOFF位置にあり、ソレノイド42aが通電されていないときは図示上側の位置にあり、この位置ではパイロットライン13をパイロットライン46を介して方向切換弁22の受圧部22aに接続する。手動スイッチ45がON位置に操作され、ソレノイド42aが通電されると図示の位置から下側の位置に切り換えられ、この位置ではパイロットライン13をパイロットライン48を介して方向切換弁21の受圧部21aに接続する。同様に、電磁切換弁43は、手動スイッチ45がOFF位置にあり、ソレノイド43aが通電されていないときは図示上側の位置にあり、この位置ではパイロットライン14をパイロットライン47を介して方向切換弁22の受圧部22bに接続し、手動スイッチ45がON位置に操作され、ソレノイド43aが通電されると図示の位置から下側の位置に切り換えられ、この位置ではパイロットライン14をパイロットライン49を介して方向切換弁21の受圧部21bに接続する。これにより手動スイッチ45をONしたときには方向切換弁21が選択され、手動スイッチ45をOFFのままとすると方向切換弁22が選択される。
図2は、本実施の形態の油圧駆動装置が備えられる油圧ショベルの外観を示す図である。本実施の形態の油圧駆動装置は例えば図示のごとき油圧ショベルに搭載されるものであり、この油圧ショベルは、下部走行体101と、下部走行体101に旋回可能に搭載された上部旋回体102と、上部旋回体102に上下方向に回動可能に装備されたブーム103a、アーム103b、バケット103cからなるフロント作業機103とを有している。ブーム103a、アーム103b、バケット103cはそれぞれブームシリンダ108、アームシリンダ109、バケットシリンダ110で駆動される。上部旋回体102上には運転席105が配置され、運転席105はキャノピータイプの屋根106で覆われている。運転席105の両脇には操作レバー107(片側のみ図示)が設けられている。
図1に示した油圧アクチュエータ4は例えばブームシリンダ107であり、操作レバー装置9の操作レバー9aは例えば操作レバー107である。油圧ショベルの油圧駆動装置にはブームシリンダ以外のアクチュエータ(アームシリンダ109、バケットシリンダ110等)と、それらの方向切換弁が備えられているが、図1では、図示の都合上それらを省略し、アクチュエータ4(ブームシリンダ107)及びブーム用の方向切換弁21,22のみを示している。
図3は、方向切換弁22の図示左側(アクチュエータ4の縮み側;ブーム下げ側)のスプール開口面積特性を示す図であり、51がセンターバイパス油路A1、52がメータイン油路B1、53がメータアウト油路C1の開口面積特性である。
方向切換弁22のセンターバイパス油路A1は、スプールが中立位置にあり、スプールストロークが0のときは開口面積が最大(全開)であり、スプールが図示左側に操作されスプールストロークが増えるに従って開口面積を減少させ、スプールストロークが最大のFull近傍まで増加すると開口面積が0、つまり全閉となる開口面積特性を有している。
方向切換弁22のメータイン油路B1は、スプールが中立位置にあり、スプールストロークが0のときは開口面積が0(全閉)であり、スプールが図示左側に操作されスプールストロークが増えるに従って開口面積を増大させ、スプールストロークが最大のFull近傍まで増加すると開口面積が最大となる開口面積特性を有している。
方向切換弁22のメータアウト油路C1も、メータイン油路B1と同様、スプールが中立位置にあり、スプールストロークが0のときは開口面積が0(全閉)であり、スプールが図示左側に操作されスプールストロークが増えるに従って開口面積を増大させ、スプールストロークが最大のFull近傍まで増加すると開口面積が最大となる開口面積特性を有している。
図4は、方向切換弁21の図示左側(アクチュエータ4の縮み側;ブーム下げ側)のスプール開口面積特性を示す図であり、55がセンターバイパス油路A1、56がメータイン油路B1、57がメータアウト油路C1の開口面積特性である。
方向切換弁21のセンターバイパス油路A1は、スプールが中立位置にあり、スプールストロークが0のときは開口面積が最大(全開)であり、スプールが図示左側に操作されスプールストロークが増えるに従って開口面積を減少させ、スプールストロークが最大のFull近傍まで増加すると開口面積が最小(>0)となり、その後スプールストロークが最大(Full)となるまで全閉せず、最小の開口面積Aminが維持される開口面積特性を有している。
方向切換弁22のメータイン油路B1及びメータアウト油路C1の開口面積特性は方向切換弁21のメータイン油路B1及びメータアウト油路C1の開口面積特性と実質的に同じである。
方向切換弁21,22の図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側)のスプール開口面積特性は通常の特性であり、センターバイパス油路A2、メータイン油路B2、メータアウト油路C2は、図3の特性と同様、スプールストロークに応じて増減し、かつセンターバイパス油路A2はスプールストロークが最大のFull近傍まで増加すると開口面積が0、つまり全閉となる。
方向切換弁22の図示左側(アクチュエータ4の縮み側;ブーム下げ側)の開口面積特性(図3)及び方向切換弁21の図示左側(アクチュエータ4の縮み側;ブーム下げ側)の開口面積特性(図4)では、それぞれ、次のような操作性能が得られる。
1.図3の開口面積特性
方向切換弁22のセンターバイパス油路A1の開口面積はスプールストロークが最大のFull近傍になると全閉するため、ジャッキアップ操作等、バケットを下方に押し付ける作業をするときに力強い操作性能が得られる。ジャッキアップ操作とは、ブーム下げ操作でバケットを地面に押し付け、機体を持ち上げる操作である。つまり、例えばジャッキアップ操作時に方向切換弁22を最大のフルストローク位置近くまで操作すると、センターバイパス油路A1は全閉する。このとき方向切換弁22に供給された圧油は全て油圧アクチュエータ(ブームシリンダ)4に供給されるため、油圧アクチュエータ(ブームシリンダ)4のロッド側に供給された圧油は油圧アクチュエータ(ブームシリンダ)4のロッドを押し下げ、バケットを地面に押し付けつつブームを下げ、機体を持ち上げることができる。
2.図4の開口面積特性
方向切換弁21のセンターバイパス油路A1の開口面積はスプールストロークが最大のFull近傍になっても全閉しないため、ブーム下げ起動時にショックの少ないスムーズな操作性能が得られる。つまり、ブーム下げ起動時に方向切換弁21を最大のフルストローク位置近くまで操作したとき、センターバイパス油路A1は全閉せず、最小開口面積Aminが保たれる。このとき方向切換弁21に供給された圧油の一部はセンターバイパス油路A1よりブリードするので、油圧アクチュエータ(ブームシリンダ)4のロッド側に供給された圧油の圧力が必要以上に高圧になることが防止され、ブームはショックなくスムーズに下がる。
以上のように構成した本実施の形態においては、オペレータが手動スイッチ45をONにすると、電磁切換弁42,43は図示の位置から下側の位置に切り換わり、操作レバー装置9からの操作パイロット圧が方向切換弁21の受圧部21a,21bに伝達可能となる。これにより方向切換弁21が選択され、ブーム下げ操作の起動時にショックの少ないスムーズな操作性能が得られる。
ジャッキアップ操作等、ブーム下げ操作で力が必要な操作を行うときは、オペレータは手動スイッチ45をOFF位置のままとする。手動スイッチ45がOFF位置にあると、電磁切換弁42,43は図示の位置に保たれ、操作パイロット圧が方向切換弁22の受圧部22a,22bに伝達可能となる。これにより方向切換弁22が選択され、ブーム下げ操作時に力強い操作性能が得られる。
以上のように本実施の形態によれば、方向切換弁21と方向切換弁22とで、ブーム下げ側のセンターバイパス油路A1の開口面積特性を異ならせ、手動スイッチ45により方向切換弁21と方向切換弁22の一方を選択可能としたので、そのときの作業状況に合った操作性能が選択可能となり、オペレータにとって不満の少ない操作性能を実現することができる。
また、手動スイッチ45をONし、方向切換弁21を選択したときは、ブーム下げ起動時にショックの少ない操作性能が得られ、手動スイッチ45をOFFのままとし、方向切換弁22を選択したときは、ジャッキアップ操作時に力強い操作性能が得られる。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態を図5〜図7を用いて説明する。図5中、図1に示したものと同等のものには同じ符号を付している。
図5において、コントロールバルブ6Aはブームシリンダ4用のセクション(ブームセクション)として開口面積特性(操作特性)の異なる2つの方向切換弁21A,22Aを備えている。方向切換弁21A,22Aの図示左側(アクチュエータ4の縮み側;ブーム下げ側)の開口面積特性は第1の実施の形態の方向切換弁21,22と同じであり、図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側)の開口面積特性は第1の実施の形態の方向切換弁21,22と異なっている。
信号切換装置41Aは、2つの電磁切換弁42,43のそれぞれに対して電磁切換弁42,43のソレノイド42a,43aと電源44との間に位置する手動スイッチ45A−1,45A−2を有し、手動スイッチ45A−1,45A−2により電磁切換弁42,43をそれぞれ個別に切り換え可能となっている。電磁切換弁42は、手動スイッチ45A−1がOFF位置にあるときは、ソレノイド42aが通電されず、図示上側の位置にあり、手動スイッチ45A−1がON位置に操作されると、ソレノイド42aが通電され、図示の位置から下側の位置に切り換えられる。電磁切換弁43は、手動スイッチ45A−2がOFF位置にあるときは、ソレノイド43aが通電されず、図示上側の位置にあり、手動スイッチ45A−2がON位置に操作されると、ソレノイド43aが通電され、図示の位置から下側の位置に切り換えられる。
図6は、方向切換弁22の図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側)のスプール開口面積特性を示す図であり、61がセンターバイパス油路A2、62がメータイン油路B2、63がメータアウト油路C2の開口面積特性である。
方向切換弁22のセンターバイパス油路A2は、スプールが中立位置にあり、スプールストロークが0のときは開口面積が最大(全開)であり、スプールが図示右側に操作されスプールストロークが増えるに従って開口面積を減少させ、スプールストロークが最大のFull近傍まで増加すると開口面積が0、つまり全閉となる開口面積特性を有している。
方向切換弁22のメータイン油路B2は、スプールが中立位置にあり、スプールストロークが0のときは開口面積が0(全閉)であり、スプールが図示右側に操作されスプールストロークが増えるに従って開口面積を増大させ、スプールストロークが最大のFull近傍まで増加すると開口面積が最大となる開口面積特性を有している。ただし、最大の開口面積は、センターバイパス油路C2の最大開口面積より小さく設定され、結果として、後述する方向切換弁21の図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側)の開口面積特性(図7)のものより小さくなっている。また、スプールストロークに応じて開口面積を増大させるとき、ハーフ操作領域(中間領域)を超えるあたりまでは緩やかに開口面積を増大させ、最大開口面積の直前付近で急峻に開口面積を増大させる設定とされ、その結果、ハーフ操作領域(スプールストロークの中間領域)での開口面積とその変化が比較的小さくなっている。
方向切換弁22のメータアウト油路C2も、メータイン油路B2と同様、スプールが中立位置にあり、スプールストロークが0のときは開口面積が0(全閉)であり、スプールが図示右側に操作されスプールストロークが増えるに従って開口面積を増大させ、スプールストロークが最大のFull近傍まで増加すると開口面積が最大、つまり全開となる開口面積特性を有している。
図7は、方向切換弁21の図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側)のスプール開口面積特性を示す図であり、65がセンターバイパス油路A2、66がメータイン油路B2、67がメータアウト油路C2の開口面積特性である。
方向切換弁21のセンターバイパス油路A2は、方向切換弁22のセンターバイパス油路A2とほぼ同じ開口面積特性を有している。
方向切換弁21のメータイン油路B2は、スプールが中立位置にあり、スプールストロークが0のときは開口面積が0(全閉)であり、スプールが図示右側に操作されスプールストロークが増えるに従って開口面積を増大させ、スプールストロークが最大のFull近傍まで増加すると開口面積が最大となる開口面積特性を有している。ただし、最大の開口面積は、センターバイパス油路C2の最大開口面積とほぼ同等に設定され、結果として、上述した方向切換弁22の図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側)の開口面積特性(図6)のものより大きくなっている。また、スプールストロークに応じて開口面積を増大させるとき、比較的小さいスプールストロークからハーフ操作領域(スプールストロークの中間領域)付近まで急峻に開口面積を増大させ、その後緩やかに開口面積を増大させる設定とされ、その結果、ハーフ操作領域(中間領域)での開口面積及びその変化が比較的大きくなっている。
方向切換弁21のメータアウト油路C2も、メータイン油路B2と同様、スプールが中立位置にあり、スプールストロークが0のときは開口面積が0(全閉)であり、スプールが図示右側に操作されスプールストロークが増えるに従って開口面積を増大させ、スプールストロークが最大のFull近傍まで増加すると開口面積が最大となる開口面積特性を有している。ただし、メータアウト油路C2はメータイン油路B2に比べ全体的に開口面積は小さくなっている。
方向切換弁22の図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側)の開口面積特性(図6)及び方向切換弁22の図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側)の開口面積特性(図7)では、それぞれ、次のような操作性能が得られる。
1.図6の開口面積特性
方向切換弁22のブーム上げ側のメータイン油路B2及びメータアウト油路C2は、最大開口面積が小さく、ハーフ操作領域(スプールストロークの中間領域)での開口面積とその変化も比較的小さくなるように設定されているため、方向切換弁22をブーム上げ方向に操作したときハーフ操作領域でのアクチュエータ4の駆動速度及びその変化も比較的小さく、微操作性に優れた操作性能が得られる。
2.図7の開口面積特性
方向切換弁21のブーム上げ側のメータイン油路B2及びメータアウト油路C2は、最大開口面積が比較的大きく、ハーフ操作領域(スプールストロークの中間領域)での開口面積及びその変化も比較的大きくなるように設定されているため、方向切換弁21をブーム上げ方向に操作したときメータイン油路B2の開口面積は速やかに最大付近まで増大し、アクチュエータ4の駆動速度は速やかに上昇し、応答性の良いきびきびした操作性能が得られる。
方向切換弁21,22の図示左側(アクチュエータ4の縮み側;ブーム下げ側)の開口面積特性により得られる操作性能は第1の実施の形態で説明した通りである。
以上のように構成した本実施の形態では、手動スイッチ45A−1,45A−2により電磁切換弁42,43をそれぞれ個別に切り換え可能とし、方向切換弁21と方向切換弁22とで、ブーム下げ側のセンターバイパス油路A1の開口面積特性とブーム上げ側のメータイン油路B2及びメータアウト油路C2の開口面積特性を異ならせることにより、次のような4種類の特性の組み合わせが得られる。
1.手動スイッチ45A−1、45A−1がともにON:
図示左側(アクチュエータ4の縮み側;ブーム下げ側):方向切換弁21(図4)
図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側):方向切換弁21(図7)
2.手動スイッチ45A−1がOFFで、手動スイッチ45A−2がON:
図示左側(アクチュエータ4の縮み側;ブーム下げ側):方向切換弁22(図3)
図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側):方向切換弁21(図7)
3.手動スイッチ45A−1がONで、手動スイッチ45A−2がOFF
図示左側(アクチュエータ4の縮み側;ブーム下げ側):方向切換弁21(図4)
図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側):方向切換弁22(図6)
4.手動スイッチ45A−1、45A−1がともにOFF
図示左側(アクチュエータ4の縮み側;ブーム下げ側):方向切換弁22(図3)
図示右側(アクチュエータ4の伸び側;ブーム上げ側):方向切換弁22(図6)
つまり、オペレータが手動スイッチ45A−1,45A−2をともにONにすると、電磁切換弁42,43は図示の位置から下側の位置に切り換わり、操作レバー装置9からの操作パイロット圧は、ブーム下げ側、上げ側ともに方向切換弁21の受圧部21a,21bに伝達可能となる。これによりブーム下げ側、上げ側とも方向切換弁21が選択され(上記1)、ブーム下げ操作時は起動時にショックの少ないスムーズな操作性能が得られ、ブーム上げ操作時は応答性の良いきびきびした操作性能が得られる。
ジャッキアップ操作等、ブーム下げ操作で力が必要な操作を行うときは、オペレータは手動スイッチ45A−1をOFF位置のままとする。手動スイッチ45A−1がOFF位置にあると、電磁切換弁42は図示の位置に保たれ、操作レバー装置9からのブーム下げ側の操作パイロット圧が方向切換弁22の受圧部22aに伝達可能となる。これによりブーム下げ側は方向切換弁22が選択され(上記2,4)、ブーム下げ操作時に力強い操作性能が得られる。
均し作業等、微操作を要求される作業を行うときは、オペレータは手動スイッチ45A−2をOFF位置のままとする。手動スイッチ45A−2がOFF位置のままにあると、電磁切換弁43は図示の位置に保たれ、操作レバー装置9からのブーム上げ側の操作パイロット圧は方向切換弁22の受圧部22bに伝達可能となる。これによりブーム上げ側は方向切換弁22が選択され(上記3,4)、微操作性に優れた操作性能が得られる。
以上のように本実施の形態によれば、電磁切換弁42,43を別々に切り換えることにより、操作特性の組み合わせを増やすことが可能となり、その分、更に多様な操作性能の選択が可能となる。
また、手動スイッチ45A−2をONし、ブーム上げ操作で方向切換弁21を選択したときは、応答性の良いきびきびした操作性能が得られ、手動スイッチ45A−2をOFFのままとし、ブーム上げ操作で方向切換弁22を選択したときは、微操作性に優れた操作性能が得られる。
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態を図8を用いて説明する。図中、図1に示したものと同等のものには同じ符号を付している。
図8において、信号切換装置41Bは、1つの電磁切換弁71と、電源(バッテリ)44及び手動スイッチ45とを有している。
電磁切換弁71は、手動スイッチ45がOFF位置にあり、ソレノイド71aが通電されていないときは図示上側の位置にあり、この位置ではパイロットライン13,14をパイロットライン46,47を介して方向切換弁22の受圧部22a,22bに接続する。手動スイッチ45がON位置に操作され、ソレノイド71aが通電されると図示の位置から下側の位置に切り換えられ、この位置ではパイロットライン13,14をパイロットライン48,49を介して方向切換弁21の受圧部21a,21bに接続する。
本実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。また、本実施の形態では、信号切換装置の電磁切換弁を1つの弁71で構成したので、部品点数が減り、製造コストを低減できる効果がある。
<第4の実施の形態>
本発明の第4の実施の形態を図9を用いて説明する。図中、図1に示したものと同等のものには同じ符号を付している。
図9において、信号切換装置41Cは、1つの手動切換弁72を有している。手動切換弁72は、図8に示した電磁切換弁と同様、図示上側の位置ではパイロットライン13,14をパイロットライン46,47を介して方向切換弁22の受圧部22a,22bに接続し、図示下側の位置ではパイロットライン13,14をパイロットライン48,49を介して方向切換弁21の受圧部21a,21bに接続する。
本実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。また、本実施の形態では、信号切換装置の切換弁を手動切換弁にしたので、部品点数が更に減り、製造コストを低減できる効果がある。
なお、以上の実施の形態ではコントロールバルブのブームセクションに2つの方向切換弁を設け、操作性能を異ならせた場合について説明したが、アームセクション、バケットセクション等、他のセクションにも2つの方向切換弁を設け、操作性能を異ならせてもよく、これによりアーム操作、バケット操作等に際しても作業状況に合った操作性能が選択可能となる。また、異なる操作性能として、ブーム下げ側では起動時にショックの少ないスムーズな操作性能と力強い操作性能の組み合わせ、ブーム上げ側では応答性の良いきびきびした操作性能と微操作性に優れた操作性能の組み合わせについて説明したが、これ以外の操作性能が得られるようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係わる建設機械の油圧駆動装置を示す図である。 本実施の形態の油圧駆動装置が備えられる油圧ショベルの外観を示す図である。 一方の方向切換弁のアクチュエータ縮み側(ブーム下げ側)のスプール開口面積特性を示す図である。 他方の方向切換弁のアクチュエータ縮み側(ブーム下げ側)のスプール開口面積特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係わる建設機械の油圧駆動装置を示す図である。 一方の方向切換弁のアクチュエータ伸び側(ブーム上げ側)のスプール開口面積特性を示す図である。 他方の方向切換弁のアクチュエータ伸び側(ブーム上げ側)のスプール開口面積特性を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる建設機械の油圧駆動装置を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係わる建設機械の油圧駆動装置を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
2 油圧ポンプ(メインポンプ)
3 パイロットポンプ
4 油圧アクチュエータ(ブームシリンダ)
5 供給ライン
6;6A コントロールバルブ
7 馬力制御傾転アクチュエータ
9 操作レバー装置
9a 操作レバー
21,22;21A,22A 方向切換弁
21a,21b,22a,22b 受圧部
23 センターバイパスライン
24 タンクライン
31,32 アクチュエータライン
33 タンクライン
34,35 アクチュエータライン
36 タンクライン
41;41A;41B;41C 信号切換装置
42,43 電磁切換弁
44 電源
45;45A−1,45A−2 手動スイッチ
51 方向切換弁22のセンターバイパス油路A1の開口面積特性(ブーム下げ側)
52 方向切換弁22のメータイン油路B1の開口面積特性(ブーム下げ側)
53 方向切換弁22のメータアウト油路C1の開口面積特性(ブーム下げ側)
55 方向切換弁21のセンターバイパス油路A1の開口面積特性(ブーム下げ側)
56 方向切換弁21のメータイン油路B1の開口面積特性(ブーム下げ側)
57 方向切換弁21のメータアウト油路C1の開口面積特性(ブーム下げ側)
61 方向切換弁22のセンターバイパス油路A1の開口面積特性(ブーム上げ側)
62 方向切換弁22のメータイン油路B1の開口面積特性(ブーム上げ側)
63 方向切換弁22のメータアウト油路C1の開口面積特性(ブーム上げ側)
65 方向切換弁21のセンターバイパス油路A1の開口面積特性(ブーム上げ側)
66 方向切換弁21のメータイン油路B1の開口面積特性(ブーム上げ側)
67 方向切換弁21のメータアウト油路C1の開口面積特性(ブーム上げ側)
71 電磁切換弁
72 手動切換弁
101 下部走行体
102 上部旋回体
103a ブーム
103b アーム
103c バケット
105 運転室
106 屋根
107 操作レバー
108 ブームシリンダ
109 アームシリンダ
110 バケットシリンダ
A1,A2 センターバイパス油路
B1,B2 メータイン油路
C1,C2 メータアウト油路

Claims (7)

  1. 油圧ポンプと、この油圧ポンプからの圧油により駆動する油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油の流れを制御するオープンセンタータイプの方向切換弁を備えたコントロールバルブと、前記方向切換弁を切り換え操作する操作レバー装置とを有する建設機械の油圧駆動装置において、
    前記コントロールバルブは、前記油圧アクチュエータのセクションに操作性能の異なる2つの方向切換弁を有し、
    前記操作レバー装置の操作信号を前記2つの方向切換弁のいずれに導くかを切り換える信号切換手段を設けたことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  2. 請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記2つの方向切換弁の一方は、フルストローク位置でセンターバイバス油路の可変絞りを全閉しない開口面積特性を有し、前記2つの方向切換弁の他方は、フルストローク位置近傍でセンターバイパス油路の可変絞りを全閉する開口面積特性を有することを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  3. 請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記2つの方向切換弁の一方は、メータイン油路B2及びメータアウト油路C2の最大開口面積が小さく、中間ストローク領域での開口面積とその変化が比較的小さい開口面積特性を有し、前記2つの方向切換弁の他方は、メータイン油路B2及びメータアウト油路C2の最大開口面積が比較的大きく、中間ストローク領域での開口面積及びその変化が比較的大きい開口面積特性を有することを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  4. 請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記建設機械は油圧ショベルであり、
    前記油圧アクチュエータは前記油圧ショベルのブームを駆動するブームシリンダであり、
    前記2つの方向切換弁はブーム下げ側の操作性能が異なることを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  5. 請求項4記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記2つの方向切換弁の一方は、ブーム下げ側のフルストローク位置でセンターバイバス油路の可変絞りを全閉しない開口面積特性を有し、前記2つの方向切換弁の他方は、ブーム下げ側のフルストローク位置近傍でセンターバイパス油路の可変絞りを全閉する開口面積特性を有することを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  6. 請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記操作レバー装置は前記油圧アクチュエータの駆動方向に対応した2つの操作信号を選択的に出力し、
    前記信号切換手段は、前記2つの操作信号毎に設けられ、それぞれの操作信号を前記2つの方向切換弁のいずれに導くかを切り換える2つの切換弁と、この2つの切換弁を切り換える手動スイッチとを有することを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  7. 請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記操作レバー装置は前記油圧アクチュエータの駆動方向に対応した2つの操作信号を選択的に出力し、
    前記信号切換手段は、前記2つの操作信号毎に設けられ、それぞれの操作信号を前記2つの方向切換弁のいずれに導くかを切り換える2つの切換弁と、この2つの切換弁を個別に切り換える2つの手動スイッチとを有することを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
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