JP2005220539A - 化粧鋼板壁パネルとそのパネルを使用したユニットバスの施工方法 - Google Patents

化粧鋼板壁パネルとそのパネルを使用したユニットバスの施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本願発明は、化粧鋼板パネルを施工現場へ搬送する作業、更に、施工現場での組み立て作業においても表面傷を防ぐことのできる化粧鋼板壁パネルと、そのパネルを使用してユニットバスを組み立てる施工方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】上記課題を解決するため、本願発明は、パネルを加工する工場において、化粧鋼板壁パネルの表面に、鏡・水栓金具等付属部品を取り付ける位置を示す切断用切り込み線を刻設した保護フィルムを貼付し、切断用切り込み線に沿って保護フィルムを取り除きなが組み立て作業を行うものである。
【選択図】図7

Description

この発明は、金属材を表面仕上げ材とする化粧鋼板壁パネルとそのパネルを使用してユニットバスを組み立てる施工方法に関するものである。
ユニットバスの壁材として化粧鋼板壁パネルを使用する場合、工場から施工現場に搬送する作業において化粧鋼板壁パネルの表面に傷をつける恐れがあり、それを防ぐため、化粧鋼板壁パネルの表面に保護シートが貼り付けられた状態で工場から出荷し、ユニットバスを組み立てる現場で、鋼板パネルに貼られた保護シートを取り除いてユニットバスの組み立てが行われている。
しかし、上記した施工法によると、ユニットバスを組み立てる時は既に保護シートが取り除かれているので、搬送中における化粧鋼板壁パネルの表面傷は防ぐことができるが、ユニットバスの組み立て作業中において、施工者が誤って化粧鋼板壁パネルの表面に傷や汚れをつける恐れがあった。
そこで、特許文献1に示すように、ユニットバスを構成する化粧鋼板壁パネルの表面に、浴室で必要な付属部品等を取り付ける穴加工の詳細(機種・穴位置・穴径など)を印刷した保護シートを貼り付けて工場から施工現場へ出荷し、ユニットバスを組み立てる施工現場において保護シートに印された箇所の穴加工を行い、必要な付属部品が全て取り付けられた後保護シートを剥がす方法でユニットバスの組み立て作業が行われている(特許文献1参照)。
特開昭63−280144号公報
しかし、上記特許文献1に示すユニットバスの組み立ては、施工現場において、壁パネルに貼られた保護シートの上から穴加工を行い、次いで、壁パネルに付属部品の取り付け等ユニットバスを組み立てた後保護シートが取り除かれていたので、付属部品の取付位置や、壁パネル同士の接合位置の保護シートを取り除くことができなかった。
本願発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、化粧鋼板壁パネルを施工現場へ搬送する作業における損傷を防ぎ、又、施工現場での組み立て作業における表面傷を防ぐことのできる、化粧鋼板壁パネルとそのパネルを使用してユニットバスを組み立てる施工方法を提供することを目的とするものである。
本願発明は、パネルを加工する工場において、化粧鋼板壁パネルの表面に保護フィルムを貼り付けることにより、施工現場への搬送作業、及び、施工現場での組立作業における化粧面の傷等を防止する、化粧鋼板壁パネルとそのパネルを使用したユニットバスの施工方法である。
具体的には、鏡、混合水栓金具、浴槽等の付属部品を取り付ける箇所、および四周辺部に切断用切り込み線を刻設した保護フィルムが、化粧鋼板壁パネルの表面に貼り付けられた化粧鋼板壁パネルを特徴とする。
また、化粧鋼板壁パネルの表面に貼付された保護フィルムの四周辺部分を取り除いて化粧鋼板壁パネルを組み立て、次いで、付属部品を取り付ける位置を示す切断用切り込み線から保護フィルムを取り除いた後、鏡、混合水洗金具、浴槽等の付属部品を取り付け、付属部品の取り付け作業が完了した後、該化粧鋼板壁パネルの表面に残っている保護フィルムすべてを取り除く施工方法を特徴とする。
本願発明は、化粧鋼板壁パネルの表面に貼り付けた保護フィルムにより、パネルを加工する工場から施工現場へ搬送する作業における、化粧鋼板壁パネルの損傷を防ぐものである。
また、施工現場では、化粧鋼板壁パネルの表面に貼付された保護フィルムのうち、鏡、混合水洗金具、浴槽等付属部品を取り付ける位置に設けた切断用切り込み線によって、保護フィルムの一部分を該化粧鋼板壁パネルから簡単に取り除くことができ、ユニットバスの組立施工後に残された保護フィルムのすべてが剥がされるので、ユニットバスの施工中に、化粧鋼板壁パネルの表面に傷・汚れ等が極めて付きにくくなり、搬送作業や組立作業時間の短縮が可能になった。
化粧鋼板壁パネルの搬送作業、及び組立作業において、該化粧鋼板壁パネルの表面の損傷を防ぐためその表面に貼付された保護フィルムを、付属部品の取付作業に合わせて切断用切り込み線から保護フィルムの一部分を剥がすことにより実現した。
本願発明の化粧鋼板壁パネルとその化粧鋼板壁パネルを使用してユニットバスを組み立てる施工方法について説明する。
図1a、bは、鋼板11と石膏ボード12等からなる化粧鋼板壁パネル1の表面に、保護フィルム5が貼付された化粧鋼板壁パネル1を示す正面図と断面図である。
化粧鋼板壁パネル1の表面に貼付された保護フィルム5は、その四周辺部、及び鏡・混合水洗金具・浴槽等付属部品を取り付ける位置に切断用切り込み線13、14が工場において刻設され、このように加工された状態で化粧鋼板壁パネル1が工場より出荷される。
図2は、化粧鋼板壁パネル1に貼付された保護フィルム5の四周辺部を取り除いた状態を示す正面図である。
現場に搬送された化粧鋼板壁パネル1は、該化粧鋼板壁パネル1を建て込む前に、保護フィルム5の四周辺部に刻設された切断用切り込み線13を利用して、四周辺部の保護フィルムを簡単に取り除くことができる。
図3は、四周辺部の保護フィルムが取り除かれた化粧鋼板壁パネル1同士を結合して組み立てたユニットバスUBを示す斜視図である。
化粧鋼板壁パネル1を建て込む前に四周辺部の保護フィルムは取り除かれるので、建て込んだ後において結合部分に保護フィルムが取り残されることはない。
図4は、化粧鋼板壁パネル1を建て込んだ後、鏡・浴槽等付属部品を取り付ける位置の保護フィルムを取り除いたユニットバスを示す斜視図である。
化粧鋼板壁パネル1を組み立てた後、鏡・浴槽等付属部品を取り付ける位置に刻設された切断用切り込み線13により、付属部品の取付作業の直前に保護フィルムが簡単に取り除かれる。
図5は、鏡・浴槽等付属部品を取り付ける位置の保護フィルムを取り除いた後、付属部品8を取り付けたユニットバスを示す斜視図である。
鏡・浴槽等付属部品を取り付ける箇所の保護フィルムが取り除かれると、その箇所へ鏡・浴槽等が浴室内に取り付けられる。
図6は、付属部品の取付作業が終了した後、化粧鋼板壁パネル1の表面に貼付された保護フィルム5のすべてを取り除いたユニットバスUBを示す斜視図である。
以下、ユニットバスを構成する壁の一部分を示す実施例に基づいて再度説明する。
図7は、化粧鋼板壁パネル1を使用したユニットバスUBを構成する壁の一部分を示す斜視図である。
ユニットバスUBの壁は、化粧鋼板壁パネル1a、1b、1c、1dを、所定の間隔に設置された柱2a、2b、2cに固定することによって形成され、右端の化粧鋼板壁パネル1dの表面に、浴室に必要な、例えば、照明器具3および混合水栓4の設備機器等が取り付けられている。
この図面には、化粧鋼板壁パネル1の表面に貼付された保護フィルム5が、施工工程にしたがって順次取り除かれていく様子が示されている。
上記したユニットバスUBの壁面を構成する化粧鋼板壁パネル1の組み立て施工方法について以下説明する。
図8は、ユニットバスUBを構成する化粧鋼板壁パネル1の斜視図が示されており、平板な鋼板パネルの表面に、化粧鋼板壁パネル1を施工現場で組み立てる作業に必要な切断用切り込み線5a、5b、5cを刻設した保護フィルム5が貼付されており、その周辺部を折り曲げ加工することにより、四周辺にフランジ6を有する化粧鋼板壁パネル1が成形される。保護フィルム5の材料として、例えば、ポリオレフィンが使用される。
化粧鋼板壁パネル1の表面に貼付された保護フィルム5の切り込み加工は、出力可変機能及び刃具と加工対象との位置調整機能を備えた超音波カッターを用いて保護フィルム5に刻設されるが、超音波出力と刃具の位置調整をすることによって、基材である化粧鋼板に傷をつけずに切り込み加工を行うことができる。
加工された化粧鋼板壁パネル1は工場から出荷されて施工現場へ搬送され、現場に搬送された化粧鋼板壁パネル1は、所定の間隔で設置された柱2a、2b、2cに固定されるが、この作業に入るに際して、図8aで示すように、化粧鋼板壁パネル1に貼付された保護フィルム5の四周辺部は、切断用切り込み線5aに沿って取り除かれた化粧鋼板壁パネル1となる。
このように四周辺部の保護フィルム5が取り除かれた化粧鋼板壁パネル1aは、図7に示すように、所定の間隔で設置された柱2のフランジ7に固定され、化粧鋼板壁パネル1a、1b、1c、1dが柱2a、2b、2cにより支持されてユニットバスUBの壁面が形成される(この施工段階では、照明器具や混合水洗金具4等の付属部品はまだ取り付けられていない)。
次いで、化粧鋼板壁パネル1に貼付された保護フィルム5は、照明器具3、及び混合水栓金具4等付属部品を取り付ける位置の切断用切り込み線5b、5cに沿って保護フィルム5を剥離し、図8bに示すように、化粧鋼板壁パネル1に貼付された中央部の保護フィルム5が取り除かれた化粧鋼板壁パネル1となる。
図7に示す化粧鋼板壁パネル1bは、第1工程で四周辺部の保護フィルムを取り除いた化粧鋼板壁パネル1aの保護フィルム5より、照明器具3、及び混合水栓金具4等の付属部品を取り付ける位置の保護フィルム5が取り除かれた化粧鋼板壁パネルである。
図7に示す化粧鋼板壁パネル1cは、第2工程で化粧鋼板壁パネル1の切り込み線5b、5cに沿って保護フィルム5が取り除かれた位置に、照明器具3及び混合水洗金具4が取り付けられ、その周辺には未だ保護フィルムが残されている。
図7に示す化粧鋼板壁パネル1dは、第3工程で化粧鋼板壁パネルに照明器具3及び混合水洗金具4等、必要な付属部品がすべて取り付けられた後、残された保護フィルム5が取り除かれた化粧鋼板壁パネルである。
実施例で示す図面では、ユニットバスを形成する壁面には、照明器具3及び混合水栓金具4しか取り付けられていないが、浴室として必要な設備機器や設備器具の取り付けは、予め、それを取り付ける位置に、化粧鋼板壁パネル1に貼付された保護シート5に切断用切り込み線を刻設した化粧鋼板壁パネル1として工場から出荷される。
a)保護フィルムを貼付した化粧鋼板壁パネルの正面図、b)保護フィルムを貼付した化粧鋼板壁パネルの断面図である。 保護フィルムの四周辺部を剥離した化粧鋼板壁パネルの正面図である。 化粧鋼板壁パネルで組み立てたユニットバスの斜視図である。 付属部品を取り付ける箇所の保護フィルムを剥離したユニットバスの斜視図である。 付属部品を保護フィルムが剥離された箇所に取り付けたユニットバスの斜視図である。 すべての保護フィルムが剥離されたユニットバスの斜視図である。 化粧鋼板壁パネルによるユニットバスの斜視図である。 a)四周辺部の保護フィルムを取り除いた化粧鋼板壁パネルの斜視図、b)付属部品を取り付ける位置の保護フィルムを取り除いた化粧鋼板壁パネルの斜視図、c)すべての保護フィルムを取り除いた化粧鋼板壁パネルの斜視図である。
符号の説明
UB ユニットバス
1 化粧鋼板壁パネル
11 鋼板
12 石膏ボード
13 切断用切り込み線
14 切断用切り込み線
1a 四周辺部の保護フィルムを剥離した化粧鋼板壁パネル
1b 四周辺部と付属部品取付部の保護フィルムを剥離した化粧鋼板壁パネル
1c 付属部品を取り付けた化粧鋼板壁パネル
1d すべての保護フィルムを剥離した化粧鋼板壁パネル
2 柱
2a 柱
2b 柱
2c 柱
3 照明器具
4 混合水栓金具
5 保護フィルム
5a 切断用切り込み線
5b 切断用切り込み線
5c 切断用切り込み線
6 フランジ
7 フランジ
8 付属部品

Claims (2)

  1. 鋼板パネルの表面に、四周辺部分と付属部品を取り付ける箇所に切断用切り込み線を刻設した保護フィルムを貼付したことを特徴とする化粧鋼板壁パネル。
  2. 化粧鋼板壁パネルの表面に貼付された保護フィルムの四周辺部分を取り除いて化粧鋼板壁パネルを組み立て、次いで、付属部品を取り付ける箇所の保護フィルムを取り除いて付属部品を取り付け、浴室内の付属部品の取り付け作業が完了した後、該化粧鋼板壁パネルの保護フィルムすべてを取り除くことを特徴とするユニットバスの施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3543425B1 (en) * 2017-01-27 2024-04-24 Nichiha Corporation Building material, stacked body of building materials, and building-material construction method

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