JP2005220433A - 金属粉（合金、アルミニュウムを含む）と樹脂又は複合樹脂の合成物を焼結する場合の変形防止方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 金属粉と樹脂又は複合樹脂を使用した金属成形物の加熱による変形を防止する。
【解決手段】 成形体を全部または一部埋め込むことにより、自重及び重力による成形体の変形を防止し、均一性を確保する。

Description

発明の詳細な説明

発明に属する技術分野

本願発明は、複雑形態、又は単純形態の金属類を射出成形により形成する方法に関する。

発明が解決しようとする課題

近年、金属粉と樹脂又は複合樹脂を合成し、射出成形により形成した上で加熱し、樹脂部分の脱脂を行い、金属粉を溶融焼結することにより、金属部品を製品化する方法が確立されているが、この場合、加熱段階で脱脂の為の収縮による変形及び高温による溶融焼結の為に成形体に自重、重力による変形が発生し成形体の均一性の確保が困難である。

この原因は、加熱により樹脂部分の燃焼脱脂による成形体の収縮、変形が発生する。

また、成形体によっては加熱による燃焼脱脂段階で形成体の部分重力により変形が起こることも多い。

特に溶融焼結の段階では、金属粉体を結合することになるため、加熱温度を高くして溶融結合することにより部分重力だけでなく形成体の重量で変形することも多い。

課題を解決するための手段

上記課題を解決するため、本願発明では次の手段を講じている。

本願請求項１に記載した発明は、金属粉（合金、アルミニュウムを含む）と樹脂又は複合樹脂を含む合成体を加熱により樹脂部分を脱脂し、金属粉を溶融焼結することで、金属部分のみを残し金属成形体とするものの変形防止方法である。

上記形成体を５０μｍから３０００μｍの粒径のものであり、加熱温度に耐え得る材質であり、流動性のあるものの中に全部又は一部を埋め込むことにより、高温の溶融焼結による自重及び重力による変形が防止できる。

また、樹脂部分の燃焼脱脂の収縮に於いても５０μｍから３０００μｍの流動性のある粒径の中に埋め込むことにより、樹脂が燃焼のよる収縮が発生すると流動性のある粒子が、その空隙を埋めることにより、収縮による変形を防止できる。

また、単純形態の成形体に於いては自重と重力を制御することにより成形体の変形を防止できるため、成形体の一部を埋めることにより成形体の変形を防止できる。

高温の溶融焼結についても成形体を埋め込むことにより、自重及び重力の影響を受けないために溶融する事により変形することがない。

この場合に於いても一部埋め込むことにより、自重及び重力の影響を受けにくい成形体の場合は成形体の変形を防止できる。

埋め込み及び一部埋め込みに使用する素材は、その加熱する温度にもよるが、一般的に販売されているケイ砂が使用でき、成形体の大きさにより、若干の違いはあるが、６００μｍから８００μｍのケイ砂８号が流動性も好ましく安価であり入手しやすい。

また、脱脂燃焼する樹脂の量にもよるが、燃焼後の樹脂の粒子を数十回単位で、水又は風力その他の方法で取り除くことにより、その条件によっては限りなく使用できる

この場合埋め込む成形体の底部にケイ砂を敷き、成形体上部にも適度にケイ砂を上に被せる。

一部埋め込みの場合は成形体底部に若干の粒子を残し、一部を埋め込むことにより、底部の変形を防止できる。

Claims (1)

1. 金属粉（合金、アルミニュウムを含む）と樹脂又は複合樹脂とを含む合成体であって、それを加熱することにより、樹脂又は複合樹脂を脱脂させ金属粉（合金、アルミニュウムを含む）を溶融焼結させることにより成形体とするものであり、その成形体の変形を防止するために、５０μｍから３０００μｍの粒径のもので、流動性が高く加熱に耐え得るものに成形体の全部又は一部を埋め込み、加熱することにより成形体の変形を防止する方法。